JP2907317B2 - 鉄道車両構体のレーザ溶接方法 - Google Patents

鉄道車両構体のレーザ溶接方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外板パネルと補強部材
とから成る鉄道車両構体のレーザ溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車両などに用いられる車両構
体は、外板パネルと、リブおよび接合部が一体的に形成
された補強部材とを溶接して組立てられている(特開平
4−126659号公報)。その溶接方法の一例とし
て、外板パネルと補強部材とを密着させた後、外板パネ
ルおよび補強部材の接合部を2つの電極で挟んでから大
電流を通電することによって、外板パネルと補強部材と
の接合部にジュール熱を発生させて加熱溶融する抵抗ス
ポット溶接が一般に用いられる。この方法では、外板パ
ネルの外面および補強部材の接合部に溶接スポットが多
数形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の抵抗スポット溶
接では、外板パネルの外面(化粧面)に電極押圧による
圧痕や、高温酸化による変色が残りやすい。特に、無塗
装で使用されるステンレス鋼車両の場合は、製品品質
上、外板パネルの圧痕や変色を除去するため、溶接後の
補修作業や洗浄作業が不可欠となり、製造コスト上昇の
一因となっている。また、抵抗スポット溶接は点溶接で
あるため、部材間の接合強度を確保するには多数の点溶
接が必要になる。そのため、電極の移動回数および移動
行程が多くなり、溶接に要する時間が長くなり、位置制
御も複雑になる。
【0004】一方、部材の重合せに関して、従来の抵抗
スポット溶接では、対向する2つの電極が各部材を機械
的に押圧しているため、溶接時には充分な密着度が達成
される。しかし、鉄道車両構体以外の分野で用いられて
いるレーザ重ね溶接では、レーザビームによる非接触溶
接であるため、2つの部材を密着させるための押え治具
が別途必要になる。さらに、車両構体を構成する外板パ
ネルと補強部材は、たとえば幅1m×長さ2mという大
きな平面投影面積を有し、特に補強部材はリブと接合部
とが複雑に形成されているため、簡単な押え治具では補
強部材を均等に外板パネルに押し当てることが困難であ
る。
【0005】また、部材にねじれ等の歪みが発生してい
る場合、そのまま重ね溶接を行うと歪んだ状態で溶接さ
れてしまう。しかし、従来の抵抗スポット溶接では、加
工テーブル上に部材を位置決めしているだけであり、歪
み矯正のための治具は用いられていない。また、レーザ
重ね溶接においても、加工テーブルに載置した部材を相
互に密着させる治具を用いているが、部材歪みも矯正す
るには大形で多数の治具が必要となる。さらに、大形の
押え治具を用いると、レーザビームを発生する溶接ノズ
ルと干渉したり、レーザビームを遮断する可能性が高く
なり、干渉回避のための制御が複雑になる。
【0006】このような被溶接部材の保持方法に関し
て、先端に環状磁石を装着した溶接トーチをレーザヘッ
ドの周囲に配置して、環状磁石の磁力によって被溶接部
材を上方から拘束するスポット溶接方法等が提案されて
いる(特開平5−253683号公報)。しかしなが
ら、この方法では、1)環状磁石の拘束によって、レー
ザヘッドの移動範囲が限定され、連続的な溶接ラインを
形成できない。2)被溶接部材の加工熱が充分放熱され
ず、高温酸化が生じ易い。等の問題点がある。
【0007】本発明の目的は、特別な治具を使用せずに
2つの部材の密着力を向上させ、溶接精度および品質を
向上できる鉄道車両構体のレーザ溶接方法を提供するこ
とである。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、外板パネル
と、平坦部、リブおよび接合部から成る凹所部分が列状
に複数形成された補強部材とから成る鉄道車両構体のレ
ーザ溶接方法であって、平面状のワーク載置面を有し、
非磁性材料から成る加工テーブルの内部に、ワーク載置
面から極性が交互に反転する磁界が発生するように複数
の電磁石を2次元状に配置し、該加工テーブル上に外板
パネルを載置して、外板パネルの上に磁性材料から成る
補強部材を重ねて、複数の電磁石を同時に通電すること
によって磁界を発生させて、補強部材を該加工テーブル
側に引寄せ、補強部材側からレーザビームを移動しなが
ら照射して、該補強部材表面から外板パネルの内部まで
の領域を加熱溶融して、溶融池の底部が外板パネル外面
に到達しないようにレーザ出力またはビーム移動速度を
制御しながら外板パネルと補強部材とを接合することを
特徴とする鉄道車両構体のレーザ溶接方法である。
【0010】また本発明は、外板パネルと、平坦部、リ
ブおよび接合部から成る凹所部分が列状に複数形成され
た補強部材とから成る鉄道車両構体のレーザ溶接方法で
あって、平面状のワーク載置面を有し、非磁性材料から
成る加工テーブルの内部に、ワーク載置面から極性が交
互に反転する磁界が発生するように複数の電磁石を2次
元状に配置し、該加工テーブル上に外板パネルを載置し
て、外板パネルの上に非磁性材料から成る補強部材を重
ねて、磁性材料から成る磁性ピースを補強部材の上に載
置して、複数の電磁石を同時に通電することによって磁
界を発生させて、磁性ピースを該加工テーブル側に引寄
せて、補強部材を加工テーブルに密着させ、補強部材側
からレーザビームを移動しながら照射して、該補強部材
表面から外板パネルの内部までの領域を加熱溶融して、
溶融池の底部が外板パネル外面に到達しないようにレー
ザ出力またはビーム移動速度を制御しながら外板パネル
と補強部材とを接合することを特徴とする鉄道車両構体
のレーザ溶接方法である。
【0011】また本発明は、加工テーブルを冷却して、
板状部材の加工熱を吸収することを特徴とする。
【0012】
【0013】
【作用】本発明に従えば、鉄道車両構体を構成する外板
パネルおよび補強部材が炭素鋼などの強磁性材料で形成
されている場合、これらの部材を重ねて、電磁石が設置
された加工テーブルに乗載した後、電磁石から磁界を発
生させると、磁力によって各部材が加工テーブル側に引
寄せられる。こうして部材間の密着度および加工テーブ
ルとの密着度が格段に向上する。このとき上側の補強部
材だけが磁性材料であって、下側の外板パネルが非磁性
材料であっても同様に密着する。さらに、外板パネルが
平面状の加工テーブルに充分密着するため、加工テーブ
ルの載置面に沿って外板パネルの反りや歪みが矯正さ
れ、溶接精度が格段に向上する。さらに、特別な押え治
具が不要となるため、加工ヘッドの走行自由度が高くな
り、迅速な位置制御が可能になる。
【0014】また、溶接時にレーザビームを発生する加
工ヘッドが補強部材に対して非接触で移動するため、高
速移動が可能になる。さらに、レーザビームを照射しな
がら加工ヘッドを移動することによって線状接合が可能
になるため、接合面積の増加による接合強度の向上を図
ることができる。また、レーザビームの照射によって、
一方の板状部材表面から他方の板状部材の内部までの領
域を加熱溶融し、溶融池の底部が外板パネル外面に到達
しないようにレーザ出力またはビーム移動速度を制御す
ることによって、外板パネルの外面に溶接ビードや圧
痕、変色などの外観不良が残らないため、高品質の溶接
を実現できる。さらに、加工熱が加工テーブルに伝導し
て部材の温度上昇が抑制されるため、高温酸化による変
色を防止できる。また、加工テーブルを冷却すれば、板
状部材の放熱効率が格段に向上する。さらに、補強部材
は、平坦部、リブおよび接合部から成る凹所部分が列状
に複数形成されているため、プレス成形等による一体加
工が可能であり、複数の補強部材を別々に溶接する場合
と比べて、パネル強度が格段に向上する。また、平面状
のワーク載置面から磁界を発生させるための電磁石を加
工テーブルの内部に設置することによって、磁性材料か
ら成る部材や小型治具を加工テーブル側に引寄せること
ができ、確実な保持力が得られる。こうして特別の治具
を使用しなくても部材を均一にかつ確実に固定できる。
また、電磁石をワーク載置面に沿って2次元状に複数配
置して、極性が交互に反転する磁界を発生することによ
って、閉じた磁気回路を形成できるため、強い磁気吸引
力を実現できる。さらに、加工テーブルを非磁性材料で
形成することによって、電磁石からの磁界が磁性部材に
到達し易くなる。
【0015】また本発明に従えば、補強部材がステンレ
ス鋼やアルミニウム合金などの非磁性材料で形成されて
いる場合、これら2つの部材を重ねて、電磁石が設置さ
れた加工テーブルに乗載した後、炭素鋼などの強磁性材
料から成る磁性ピースを補強部材の上に載置して、電磁
石から磁界を発生させると、磁力によって磁性ピースが
加工テーブル側に引寄せられるため、各部材が加工テー
ブル側に密着する。こうして部材間の密着度および加工
テーブルとの密着度が格段に向上する。このように小型
な磁性ピースだけで強力な保持力が得られるため、加工
ヘッドの走行を妨げることはない。また上述と同様に、
接合強度の向上や外観不良の防止を図ることができる。
また、平面状のワーク載置面から磁界を発生させるため
の電磁石を加工テーブルの内部に設置することによっ
て、磁性材料から成る部材や小型治具を加工テーブル側
に引寄せることができ、確実な保持力が得られる。こう
して特別の治具を使用しなくても部材を均一にかつ確実
に固定できる。また、電磁石をワーク載置面に沿って2
次元状に複数配置して、極性が交互に反転する磁界を発
生することによって、閉じた磁気回路を形成できるた
め、強い磁気吸引力を実現できる。さらに、加工テーブ
ルを非磁性材料で形成することによって、電磁石からの
磁界が磁性部材に到達し易くなる。
【0016】
【0017】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を説明する斜視図
である。図2は、図1中A1−A1線に沿った加工テー
ブル10の断面を示す構成図である。図3は、図1の加
工テーブル10の内部構成を示す斜視図である。まず図
1において、平板状の外板パネル1と、リブ2bおよび
接合部2aが一体的に形成された補強部材2とを加工テ
ーブル10に載せて密着させた後、補強部材2側からレ
ーザビーム7を照射してレーザ溶接を行うことによっ
て、外板パネル1と補強部材2とが接合した鉄道車両構
体が得られる。
【0018】補強部材2は、鋼板などの平板をプレス成
形等によって隅丸台形状の窪みを区分的に複数形成した
ものであり、窪みの底面が接合部2aを構成する。ま
た、補強部材2の接合部2aと平坦部2cとは、傾斜面
または垂直面から成るリブ2bで連結され、このリブ2
bによって鉄道車両構体の剛性が高められる。
【0019】こうした外板パネル1および補強部材2
は、炭素鋼などの磁性材料またはステンレス鋼やアルミ
ニウム合金などの非磁性材料で形成される場合がある
が、本実施例では両方の部材または上側の補強部材2が
磁性材料である例を説明する。
【0020】加工テーブル10には、図2および図3に
示すように、外部制御可能な電磁石20が2次元状に一
定間隔で配置され、被溶接部材との直接接触を避けるた
め、内部に埋設されている。電磁石20は鉄心にコイル
を巻回したものであり、各コイルは互いに直列または並
列に接続され、スイッチ22を介して電源21に接続さ
れている。各電磁石20の極性は、図3に示すように、
交互にN極、S極が反転するように設定することによっ
て閉じた磁気回路が形成される。また、加工テーブル1
0を銅やアルミニウム等の非磁性材料で形成することが
好ましく、これによってワーク載置面を出て被溶接部材
を通過する磁界が発生する。
【0021】そこで、外板パネル1および補強部材2を
重ねて加工テーブル10に乗載した後、スイッチ22を
閉じて電磁石20を通電して磁界を発生させると、外板
パネル1および補強部材2が加工テーブル10側に引寄
せられる。このとき外板パネル1は非磁性材料であって
も構わない。
【0022】図4は磁界発生前後の状態を示す断面図で
ある。図4(a)の磁界発生前は、外板パネル1および
補強部材2が自重だけで加工テーブル10に乗載してお
り、各部材の形状誤差によって平行度が出ていないと、
部材間の隙間が大きくなり、この状態でレーザ溶接を行
っても充分な接合強度が得られない。次に図4(b)の
磁界発生後は、電磁石20からの磁力によって外板パネ
ル1および補強部材2が加工テーブル10側に密着する
ため、部材間の隙間は殆ど解消される。また、加工テー
ブル10のワーク載置面は高い平面度を有する基準面を
成しているため、各部材が仮にねじれていてもワーク載
置面に沿って矯正される。この状態でレーザ溶接を行う
と各部材の加熱融合が充分となり、所望の接合強度が得
られることになる。
【0023】こうして補強部材2の接合部2aと外板パ
ネル1とを密着させた部分に、補強部材2側から大出力
のレーザビーム7を集束させて照射すると、補強部材2
の表面から外板パネル1の内部までの領域が加熱溶融し
て、楔状の溶融池が形成される。そこで、レーザビーム
7を発生する加工ヘッドを数値制御ロボット等に搭載し
て、レーザビーム7を接合部2aに沿って連続的に移動
させると、線状の溶接線8を形成することができる。こ
のようにスポット溶接と比べて接合面積が格段に大きく
なり、接合強度が大幅に向上する。また、加工ヘッドの
走行自由度が高く、しかも比較的長い距離の連続溶接が
可能になるため、溶接速度の高速化を図ることができ
る。このとき溶接線8の長さや溶接経路は、必要とされ
る接合強度および補強部材2のプレス形状を考慮して決
定することになる。また、溶融池の底部が外板パネル1
の外面1aに到達しないように、レーザビーム7の出力
や走行速度等を制御することによって、外面1aにおけ
る高温酸化による変質や変色を防止できる。さらに、外
板パネル1の外面1aを加工テーブル10に密着させる
ことで、外板パネル1の加工熱が加工テーブル10に放
熱されるため、温度上昇が抑制される。したがって、加
工テーブル10は熱伝導に優れた材料、たとえば銅や銅
合金などで形成することが好ましく、さらに加工テーブ
ル10を水冷することによって放熱効率が一段と向上す
る。また、電磁石20の発熱も加工テーブル10に効率
的に放熱されることになる。
【0024】図2に示す加工テーブル10の内部には、
水などの冷却媒体Lを流通させるための冷却管路30が
形成され、加工テーブル10を冷却している。冷却管路
30はコネクタ31を介して配管32と接続され、さら
に冷却媒体Lを循環させるための流体ポンプ33および
冷却媒体Lを貯留して温度を下げるための貯留タンク3
4が接続されている。
【0025】図5は本発明の他の実施例を示す断面図で
あり、図5(a)は磁界発生前の状態、図5(b)は磁
界発生後の状態を示す。本実施例は図1〜図3と同様で
あるが、外板パネル1および補強部材2がステンレス鋼
やアルミニウム合金などの非磁性材料で形成されている
点が相違する。
【0026】図5(a)において、外板パネル1および
補強部材2を重ねて加工テーブル10に乗載するととも
に、補強部材2の接合部2aの上に炭素鋼などの磁性材
料から成る磁性ピース25を載置している。磁性ピース
25の形状は任意であり、たとえば図6に示すような棒
状のものや円板状のものが用いられる。磁界発生前の状
態では、各部材の残留歪みによって部材間の隙間が大き
く、磁性ピース25の重量だけでは矯正し切れない。し
たがって、この状態でレーザ溶接を行っても充分な接合
強度が得られない。
【0027】次に電磁石20を通電して磁界を発生する
と、図5(b)に示すように、電磁石20の磁力によっ
て磁性ピース25が加工テーブル10側に引寄せられ
て、外板パネル1および補強部材2が加工テーブル10
に密着するため、部材間の隙間は殆ど解消される。ま
た、加工テーブル10のワーク載置面は高い平面度を有
する基準面であるため、各部材の残留歪みが矯正され
る。したがって、この状態でレーザ溶接を行うと各部材
の加熱融合が充分に達成され、所望の接合強度が得られ
る。また、各部材と加工テーブル10との密着度が上が
ることによって、加工熱の放熱効率も向上し、部材の温
度上昇が抑制される。
【0028】なお以上の各実施例において、溶接する板
状部材として鉄道車両構体を構成する外板パネル1と補
強部材2を用いる例を示したが、本発明は3枚以上の部
材を重ね溶接する場合も同様に適用され得る。
【0029】
【0030】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、外
板パネルの外面に外観不良が現われず、しかも接合強度
が向上した高品質の溶接を実現できる。また、特別な治
具を用意しなくても、溶接する部材間の密着力を向上さ
せることができ、さらに加工テーブルとの密着力も良く
なるため、確実な溶接が可能となる。また、溶接する部
材を加工テーブルに密着させて、溶接中に発生する熱を
除去しているため、たとえば高温酸化による変質や変色
を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する斜視図である。
【図2】図1中A1−A1線に沿った加工テーブル10
の断面を示す構成図である。
【図3】図1の加工テーブル10の内部構成を示す斜視
図である。
【図4】図4(a)は磁界発生前の状態、図4(b)は
磁界発生後の状態をそれぞれ示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す断面図であり、図5
(a)は磁界発生前の状態、図5(b)は磁界発生後の
状態を示す。
【図6】図5の磁性ピース25の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 外板パネル 2 補強部材 2a 接合部 2b リブ 2c 平坦部 7 レーザビーム 8 溶接線 10 加工テーブル 20 電磁石 25 磁性ピース 30 冷却管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古賀 信次 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 犬塚 雅之 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 平1−104489(JP,A) 特開 昭63−97390(JP,A) 実開 昭61−87690(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 26/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外板パネルと、平坦部、リブおよび接合
    部から成る凹所部分が列状に複数形成された補強部材と
    から成る鉄道車両構体のレーザ溶接方法であって、 平面状のワーク載置面を有し、非磁性材料から成る加工
    テーブルの内部に、ワーク載置面から極性が交互に反転
    する磁界が発生するように複数の電磁石を2次元状に配
    置し、 該加工テーブル上に外板パネルを載置して、 外板パネルの上に磁性材料から成る補強部材を重ねて、 複数の電磁石を同時に通電することによって磁界を発生
    させて、補強部材を該加工テーブル側に引寄せ、 補強部材側からレーザビームを移動しながら照射して、
    該補強部材表面から外板パネルの内部までの領域を加熱
    溶融して、溶融池の底部が外板パネル外面に到達しない
    ようにレーザ出力またはビーム移動速度を制御しながら
    外板パネルと補強部材とを接合することを特徴とする鉄
    道車両構体のレーザ溶接方法。
  2. 【請求項2】 外板パネルと、平坦部、リブおよび接合
    部から成る凹所部分が列状に複数形成された補強部材と
    から成る鉄道車両構体のレーザ溶接方法であって、 平面状のワーク載置面を有し、非磁性材料から成る加工
    テーブルの内部に、ワーク載置面から極性が交互に反転
    する磁界が発生するように複数の電磁石を2次元状に配
    置し、 該加工テーブル上に外板パネルを載置して、 外板パネルの上に非磁性材料から成る補強部材を重ね
    て、 磁性材料から成る磁性ピースを補強部材の上に載置し
    て、 複数の電磁石を同時に通電することによって磁界を発生
    させて、磁性ピースを該加工テーブル側に引寄せて、補
    強部材を加工テーブルに密着させ、 補強部材側からレーザビームを移動しながら照射して、
    該補強部材表面から外板パネルの内部までの領域を加熱
    溶融して、溶融池の底部が外板パネル外面に到達しない
    ようにレーザ出力またはビーム移動速度を制御しながら
    外板パネルと補強部材とを接合することを特徴とする鉄
    道車両構体のレーザ溶接方法。
  3. 【請求項3】 加工テーブルを冷却して、板状部材の加
    工熱を吸収することを特徴とする請求項1または2記載
    の鉄道車両構体のレーザ溶接方法。
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