JP2905480B1 - 門塀の施工法 - Google Patents

門塀の施工法

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JP2905480B1
JP2905480B1 JP21670098A JP21670098A JP2905480B1 JP 2905480 B1 JP2905480 B1 JP 2905480B1 JP 21670098 A JP21670098 A JP 21670098A JP 21670098 A JP21670098 A JP 21670098A JP 2905480 B1 JP2905480 B1 JP 2905480B1
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Abstract

【要約】 【課題】 施工に際しての熟練や特別の技術を要するこ
となく、さらには外観を美しくするための塗料吹き付け
やモルタル仕上げ等を要することなく短期間に、かつ簡
易に確固に門又は塀の外観を美しく仕上がるように施工
することができる門塀の施工法を提供すること。 【解決手段】 門塀等の外構を施工する地面GLに、ベ
ースを兼ね、かつ支柱樹立位置を定めたスケール板2を
用いて所定の間隔でパイプ支柱1を打ち込み、パイプ支
柱1の垂直度を調整固定後自立させ、このパイプ支柱1
の上端から支柱挿通孔4Hを穿設したパネル化した外構
部材4を挿通した後、この外構部材4の支柱挿通孔4H
内にモルタル5を充填するとともに、充填したモルタル
5をスケール板2の上下面を被覆するように流入させ
て、外構部材4の下部と基礎6を一体に構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、門塀の施工法、特
に、短期間で、しかも外観の美麗な門塀を簡易に施工で
きるようにした門塀の施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住居、工場、事業所等の外周を、
防犯のため、あるいは区画を識別するため、ブロック、
コンクリート、フェンス等にて塀や門を施工している。
このうち、ブロック塀及びコンクリート塀は、共にまず
地中に基礎を築いた後、この基礎上に所要高さまでブロ
ックを積み上げたり、所要高さのコンクリートパネルを
連ねたり、あるいはコンクリートを流し込むことにより
構築している。一方、フェンス塀は、地中に基礎を築
き、この基礎上に樹立した支柱にフェンスを張設するこ
とにより構築している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ブロック塀及びコンクリート塀あるいはブロック積上式
の門は、いずれも重量が大で、施工に労力を要し、かつ
ブロックの継ぎ目用モルタルや型枠内に打設したコンク
リートが所定強度に達するまで、モルタルやコンクリー
トの硬化時間を待つ必要があり、必然的に1日の作業量
が定まり、これにより施工に時間と熟練を、また、重い
コンクリートブロックの積み上げに労力を要し、さらに
は、コンクリートブロックを積み上げただけでは外観が
悪く、これを美しくするにはコンクリートブロックの外
表面に塗料吹き付けなどによる仕上げ、あるいは、モル
タル仕上げを施さねばならないという問題があった。ま
た、フェンス塀にしても、地中の基礎に固定樹立した支
柱が基礎コンクリートの固化により自立するまで、時間
がかかるとともに、精度良く施工するには熟練を要し、
簡易に、さらには短時間のうちに施工できないという問
題があった。
【0004】本発明は、上記従来の門や塀の施工法の有
する問題点を解決し、施工に際しての熟練や特別の技術
を要することなく、さらには外観を美しくするための塗
料吹き付けやモルタル仕上げ等を要することなく短期間
に、かつ簡易に確固に門又は塀の外観を美しく仕上がる
ように施工することができる門塀の施工法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の門塀の施工法は、門塀等の外構を施工する
地面に、ベースを兼ね、かつ支柱樹立位置を定めたスケ
ール板を用いて所定の間隔でパイプ支柱を打ち込み、パ
イプ支柱の垂直度を調整固定後自立させ、該パイプ支柱
の上端から支柱挿通孔を穿設したパネル化した外構部材
を挿通した後、該外構部材の支柱挿通孔内にモルタルを
充填するとともに、充填したモルタルを前記スケール板
の上下面を被覆するように流入させて、外構部材の下部
と基礎を一体に構築することを特徴とする。
【0006】上記の構成からなる本発明の門塀の施工法
は、地面に配設するスケール板により所定間隔に正確に
地中に打ち込み、割石等にて固定したパイプ支柱に所要
の大きさのパネル状とした外構部材を挿通し、外構部材
の下端面をスケール板と係止し、次に支柱挿入孔上端か
ら支柱挿入孔内にモルタルを充填して外構部材下面に配
設したスケール板の上下にも充填したモルタルを流入し
て被覆するように、かつ外構部材内の充填したモルタル
と一体となるようにして基礎を形成しているので、外構
部材内に充填するモルタルで同時に基礎も構築でき、短
時間で強固に施工することができる。
【0007】この場合において、スケール板を、金属板
で以て構成し、パイプ支柱を貫通して支柱樹立間隔を定
める孔と、外構部材の下端面に突き刺して固定する切起
こし爪とを形成して構成することができる。
【0008】これにより、パイプ支柱の樹立位置を正
確、簡易に行えるとともに、打設モルタルと共に強固な
基礎を形成することができ、さらにパイプ支柱に挿通す
る外構部材を切起こし爪にて正確な位置に保持すること
ができ、施工精度を向上することができる。
【0009】また、外構部材を、外表面に凹凸を形成し
た発泡樹脂成形体の外表面を金網で覆い、かつ樹脂モル
タルにて被覆して一体に構成することができる。
【0010】これにより、外構部材の外表面の凹凸面上
を金網で覆い、かつその表面部を樹脂モルタルにて被覆
しているので、発泡樹脂成形体と樹脂モルタルとの接着
面積が大となり、かつ金網全体を包むようにして発泡樹
脂成形体と完全に一体とすることができ、外構部材の強
度を飛躍的に向上させることができ、かつその外装を美
しく、かつ耐久性を有するように仕上げることができ
る。
【0011】また、外構部材を、発泡樹脂成形体の外表
面に合板をあてがい、その外表面をFRP製の外表材に
て被覆して一体に構成することができる。
【0012】これにより、外構部材を、合板及びFRP
製の外表材により補強することができ、強固で、かつ、
外観の美麗な塀を、簡単、迅速に構築することができ
る。
【0013】また、外構部材を、門柱に適した形状に形
成した発泡樹脂成形体の外表面に合板をあてがい、その
外表面をFRP製の外表材にて被覆して一体に構成する
ことができる。
【0014】これにより、門柱に適した形状に形成した
外構部材を、合板及びFRP製の外表材により補強する
ことができ、強固で、かつ、外観の美麗な門柱を、簡
単、迅速に構築することができる。
【0015】また、外構部材の底部に刳抜部を形成し、
該刳抜部にモルタルを流入させて、外構部材の下部と基
礎を一体に構築することができる。
【0016】これにより、外構部材と基礎を強固に一体
化することができる。
【0017】また、外構部材の両側面に縦溝を形成し、
隣接する外構部材の縦溝間に隙間板を嵌入して連設する
ことができる。
【0018】これにより、隣接する外構部材間の巾を任
意に設定することができ、外構部材の整数倍にならない
敷地の塀を容易に構築することができる。また、塀の隅
部(曲がり角)についても任意に曲げた隙間板を用いる
ことにより敷地の隅部の角度に容易に調節することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の門塀の施工法の実
施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】まず、本発明の門塀の施工法に施工工程を
図1を用いて説明する。この門塀の施工法は、門塀等の
外構を施工する地面GLに、ベースを兼ね、かつ支柱樹
立位置を定めたスケール板2を用いて所定の間隔でパイ
プ支柱1を打ち込み、パイプ支柱1の垂直度を調整固定
後自立させ、このパイプ支柱1の上端から支柱挿通孔4
Hを穿設したパネル化した外構部材4(後述の外構部材
9,G1,G2も同様。)を挿通した後、この外構部材
4の支柱挿通孔4H(又は支柱挿通孔9H)及びパイプ
支柱1内にモルタル5を充填するとともに、充填したモ
ルタル5をスケール板2の上下面を被覆するように流入
させて、外構部材4の下部と基礎6を一体に構築するも
のである。
【0021】図1は、左端から右端にかけて順次施工の
順序を示している。門Gあるいは塀、さらには図5に示
すように門と塀とを連続するようにして施工する位置の
地面GLに、門あるいは塀の外構部材を支持するための
パイプ支柱1を、所定の間隔で打ち込み樹立し、これに
外構部材を挿通支持する。このパイプ支柱1は、永年に
亘って門あるいは塀の支持力を得られる、鉄やステンレ
ス等の金属製の丸パイプ、角パイプのほか、足場用金属
パイプを用いることができ、その形状及び材質は限定さ
れることはない。また、門又は塀を施工する位置の地面
GLの表面は平坦にすることが望ましいので、必要に応
じて、この門塀を施工する位置の地面GLの表面を基準
線に沿って平坦となるよう一般には、図1に示すように
溝Mを研削するが、この地面GL上に少し盛り土等を施
して平坦とすることも可能である。
【0022】次に、この塀を施工する位置の地面GLの
溝M内に所定の間隔でパイプ支柱1を直接打ち込む場
合、パイプ支柱1の間隔を予め定めた所定間隔となるよ
うにスケール板2を用いる。このスケール板2は、パイ
プ支柱1に建て込んだ外構部材4の支柱挿入孔4Hより
モルタル5を打設後、充填したモルタルにて被覆されて
基礎の一部となるように金属板を用い、パイプ支柱1の
間隔に従って予めパイプ支柱径となる孔2H,2H及び
その孔間ピッチを定めて穿設し、かつこの孔2Hの外周
囲の平坦部に複数の切起こし爪2Nを形成する。この切
起こし爪2Nはスケール板2にV字形の切り込みを入
れ、このV字形の舌片を起こしてこのスケール板上に載
せる外構部材の下端面に突き刺して、パネル化された外
構部材4が妄りに移動しないよう係止できるようにす
る。このように形成したスケール板2を溝M内に配置
し、次いで孔2Hよりラッカー等を吹き付けて孔2Hの
位置を溝M内にマーキングmした後、スケール板2を一
旦取り外し、マーキングmした孔2Hの位置を掘削し、
かつ掘削孔H内にパイプ支柱1を打ち込む。これによ
り、パイプ支柱の打ち込みに要する施工期間を短縮し、
パイプ支柱1を簡易に、かつ正確な間隔精度を保って打
ち込むことができる。
【0023】このスケール板2の支柱樹立位置の孔2H
に従って、パイプ支柱1を地中に打ち込む場合、門や塀
が倒れないようにするため、パイプ支柱1を地中の所定
深さまで挿入するようにする。この打ち込み深さは、後
述の門や塀を構成するパネル化した外構部材4を介して
パイプ支柱1にかかる風圧、重量、その他のすべての荷
重を支持できるようにして定められる。なお、このパイ
プ支柱1の全長は、地中に打ち込む長さに、地上に突出
する門や塀の高さより少し短くした長さを加えて定めら
れ、これにより、パイプ支柱1の上端は外構部材上端面
より突出しないようにする。
【0024】そして、この樹立されるパイプ支柱1は、
垂直、少なくとも門や塀の前後左右方向の垂直は許容さ
れる範囲内で正確に施工する。これは、設定位置の地面
にパイプ支柱1を打ち込み、水準器等にて計測しつつ、
パイプ支柱1の地面と接触外周部地盤とパイプ支柱1の
外周面部間の所定位置に栗石、小石又は楔等の固定材S
を打ち込んで垂直になるよう調整しながら固定する。
【0025】このように所定の間隔で地中に打ち込んで
樹立したパイプ支柱1の間隔は、隣接配列配置する外構
部材4に設けた支柱挿通孔4Hの間隔と一致するように
し、このようにして樹立したパイプ支柱1に前記スケー
ル板2の孔2Hを挿通するようにして溝M底部にスケー
ル板2を敷設し、この上からパイプ支柱1に外構部材4
を容易、かつ確実に挿通して建て込むことができるよう
にする。
【0026】塀として使用する外構部材4は、発泡樹脂
成形体40、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等の合成樹脂を原料として用い、これを塀
又は門として適した硬度となるような密度に発泡させ、
塀としてあるいは門としての所要の厚さ、幅、高さを備
えた形状のパネル状とする。具体的には、例えば、塀と
して使用する外構部材は、図2、図3(A)及び図4
(A)に示すように、厚さ10〜25cm、幅100c
m〜180cm、高さ100cm〜200cmの範囲で
適当な大きさになるように定めたユニット化されたパネ
ル状とし、さらに、上下方向に貫通した1又は2以上の
支柱挿通孔4Hを形成することにより、この1つ又は任
意の数の支柱挿通孔4H内にパイプ支柱1を挿通して外
構部材4を支持できるように構成する。
【0027】また、発泡樹脂成形体40を主体とする外
構部材4の外表面を補強するために、発泡樹脂成形体4
0の外表面に図4(A)に示すように左右及び縦方向に
多数の凹凸41を形成し、この凹凸外表面を覆うように
メタルラス製等の金網42を配設する。この金網42は
その端縁部を90度又は90度より少し鋭角になるよう
に屈曲し、この屈曲端片42aにて発泡樹脂成形体の端
面42tを挟持するようにする。そしてこの金網42の
外表面に樹脂モルタル43を塗りつけ、金網42を樹脂
モルタル43にて埋設するようにして発泡樹脂成形体、
金網、樹脂モルタルを一体として所要の外構部材4を図
4(A)に示すように構成する。
【0028】外構部材4の縦方向に形成する1又は2以
上の支柱挿通孔4Hは、発泡樹脂成形体の上下方向に貫
通するとともに、発泡樹脂成形体の上下両端面において
は大きく刳り抜くようにして刳抜部45、48(外構部
材9にあっては刳抜部98,99)を形成し、このスケ
ール板2の上下面部にも流入充填されるモルタル5に
て、基礎6が支柱挿通孔4H内の形成されたモルタル5
による支柱部と一体に形成されるようにする。また、発
泡樹脂成形体40の上端面側の刳抜部45内にも、必要
に応じて図2、図3に示すように鉄筋7を挿入して支柱
挿通孔4Hに充填されるモルタル5を一緒に充填し、基
礎部6と支柱挿通孔4H内及び上端面側の刳抜部内を充
填したモルタルにて一体として外構部材4の固定をより
強度に行うようにする。
【0029】また、この発泡樹脂成形体40よりなる外
構部材4の外表面には、必要に応じて、所望の着色を施
したり、コンクリートブロック状の模様やタイル貼模
様、煉瓦積模様、石積模様等のデザインをコーティング
層を形成する。これは、従来より行われている方法に
て、例えば、外構部材4の外表面に天然又は人造の石粉
粒子、セラミックを接着剤等にて塗布接着して形成する
こと等にて行うことができ、これにより、外構部材4に
重量感、美観等を醸し出すようにするものである。
【0030】また、この塀として使用する外構部材4の
異なる実施例を、図3(B)及び図4(B)に示す。本
実施例における外構部材9は、発泡樹脂成形体90の外
表面をFRP製の外表材にて覆うようにしてものであ
る。これは、図3(A)及び図4(A)に示した実施例
と同様に、所要の大きさに形成した発泡樹脂成形体90
の表裏両面あるいは表裏両面と両側端面に厚さ3〜9m
m程度の合板95、さらに必要に応じて、合板96をそ
れぞれあてがって発泡樹脂成形体90の外表面を覆うよ
うにし、この合板95,96の外表面にさらにFRPに
て外構部材9の外形状に成形した外表材97を被覆して
一体に構成する。
【0031】この場合、発泡樹脂成形体90と合板9
5,96間及び合板95,96と外表材97間が離間し
ないように、接着剤にて接着する。この場合、接着剤と
して、発泡樹脂成形体90と合板95,96間及び合板
95,96と外表材97間を接着可能なもの、例えば、
防水性、通気性を備えたアスファルト、合成樹脂などを
水に分散させたエマルジョンとした壁面下地処理材、よ
り具体的には、「AEコート」(昭和シェル石油株式会
社製)を使用し、これを、発泡樹脂成形体90と合板9
5,96間及び合板95,96と外表材97間に塗布し
て、両部材を接着するようにし、これにより、発泡樹脂
成形体90の外表面の補強と仕上げを行うようにする。
【0032】この外表材97は、FRP製とし、発泡樹
脂成形体90の表面側及び裏面側を覆うもので、外表面
に所要の模様や着色、例えば、表面に石肌等の模様を施
すようにし、より具体的には、図5に示すように石を積
み上げたような模様付きに形成することができる。表裏
両側から発泡樹脂成形体90に被覆する外表材97,9
7の突き合わせ部分には図示のように縦溝94,94
を、また内部には支柱挿通孔9Hを、図4(A)と同様
に形成する。また、この発泡樹脂成形体90の上部と下
部には刳抜部98,99を図2及び図3(A)に示す実
施例と同様にして形成する。なお、外表面をFRP製の
外表材97にて被覆するようにした外構部材9の施工
も、図3(A)及び図4(A)に示す外構部材4と同様
に、図1に示すようにして施工するものである。
【0033】図5は、門と塀を連続して構築する実施例
を示す。この門Gとして使用される外構部材は、図5、
図6にその一例を示す。これは門灯L、ポストPを付し
た主門柱G1と、これと対をなす門灯、ポストなしの副
門柱G2とより構成され、この主門柱G1と副門柱G2
間には必要に応じて門扉G3を取り付ける。この主門柱
G1、副門柱G2は、図3(B)及び図4(B)に示す
塀として使用する外構部材9と同様にして構成するもの
で、これはともに内部に支柱挿通孔11H(主門柱では
2本、副門柱では1本)を形成した発泡樹脂成形体11
の表面側と裏面側に、塀として使用する外構部材9に用
いると同様の合板15を添わせ、この合板15を接着剤
等にて発泡樹脂成形体11と接着するとともに、この合
板15の外表面をFRP製の外表材17により被覆する
ようにして一体に構成する。この外表材17には、支柱
挿通孔11Hの位置にモルタルを充填するための孔17
Hを穿設し、モルタル充填後にこの孔にキャップ17C
を嵌合して閉鎖するようにする。
【0034】この合板15と外表材17との間にも接着
剤を塗布して一体に接合するようにするとともに、外表
材17の外表面に所要の模様や着色、例えば、表面に石
肌等の模様を施すようにし、より具体的には、図5に示
すように石を積み上げたような模様付きに形成すること
ができる。この主門柱G1、副門柱G2はともに発泡樹
脂成形体11内に1又は2本のパイプ支柱を挿通する支
柱挿通孔11Hと、下端側に支柱挿通孔を導通するよう
に刳り抜くようにして刳抜部12を形成する。
【0035】次に、パイプ支柱1により支持した外構部
材4の支柱挿通孔4H及びパイプ支柱1内の空間部分を
埋めるようにモルタル5を充填する。このモルタル5
は、パイプ支柱1内にも容易に充填されるとともに、支
柱挿通孔4H内に充填したモルタルが支柱挿通孔4H下
端より流入してスケール板2の表裏面側にも流入し、刳
抜部48内にも充填されて外構部材4の支柱挿通孔4H
と一体とした基礎6が構築されるようにする。また、外
構部材4の上端側刳抜部45内にもモルタル5を同時に
充填し、支柱挿通孔内を介して基礎6と連なるようにす
るとともに、必要に応じてこの上端側刳抜部内に鉄筋7
を埋設することがある。
【0036】このようにして構築した塀には、図1及び
図2に示すように、外構部材4の支柱挿通孔4H内にモ
ルタル5を充填した後、外構部材4の上端面に笠木8を
沿わせて接着固定する。また、笠木8の形状としては、
上述のように笠木又は笠木様とするほかに、平板状とす
ることも可能で、その形状は限定されるものではない。
なお、本実施例のその他の構成は、スケール板2を用い
る点等を含め、図1に示した実施例と同様である。
【0037】ところで、上記の塀の施工法においては、
外構部材4(又は外構部材9)だけで塀を構築すること
もできるが、図1及び図5に示すように、外構部材4と
隙間板3とを巾方向に交互に用いることにより、変化の
ある塀を施工することもできる。この隙間板3として
は、鋼板、アルミ板、パンチングメタルラス、透明樹脂
板など任意の材質、構造のものを使用することができ
る。そして、隙間板3をパンチングメタルラス又は透明
樹脂板とした場合は、塀の向こう側が見えるので開放感
がある。
【0038】また、塀の隅部(曲がり角)の角度が鋭角
であっても鈍角であっても、又、敷地全体が曲線であっ
ても、変形した隙間板を用いることにより、自由に対応
することができる。この場合、外構部材4の両側端面に
は、縦溝44を形成し、隣接する外構部材4の縦溝44
に隙間板3の端縁を嵌入させて、エポキシ系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂などの接着剤で固定し、隣接の外構部材
4を互いに連結する構造とする。これにより、塀を構築
する場所の巾と外構部材4の巾の整数倍との差を、隙間
板3に適宜割り付けて吸収することができ、エポキシ系
樹脂、ポリウレタン系樹脂などの接着剤で固定し、構築
した塀が寸余りや巾寸足らずになることがない。
【0039】なお、上記実施例では、外構部材4を用い
た施工法について説明したが、外表面をFRP製の外表
材97にて被覆した外構部材9を用いる場合も同じよう
にして施工するものである。
【0040】また、FRP製の外表材17,97にて発
泡樹脂成形体11,90の外表面を被覆した外構部材G
1,G2,9を用いる場合において、1枚の外構部材G
1,G2,9が大きくて、内蔵する合板15,95の面
積が大となるときには、合板15,95を補強するため
に、例えば、図6(A)及び図6(C)に示すように、
合板15(95)の裏側に角材などよりなる補強リブ1
5aを一体に取り付けることができる。この補強リブ1
5aを取り付ける場合、補強リブ15aが発泡樹脂成形
体11,90の外表面に添うようにして合板15を重ね
るようにする。この場合、合板15,95と発泡樹脂成
形体11,90との間に、補強リブ15aの厚さの空間
が形成されることになるが、必要に応じて、補強リブ1
5aを嵌入する溝を発泡樹脂成形体11,90の外表面
に予め形成することもできる。
【0041】
【発明の効果】本発明の門塀の施工法によれば、地面に
配設するスケール板により所定間隔に正確に地中に打ち
込み、割石等にて固定したパイプ支柱に所要の大きさの
パネル状とした外構部材を挿通し、外構部材の下端面を
スケール板と係止し、次に支柱挿入孔上端から支柱挿入
孔内にモルタルを充填して外構部材下面に配設したスケ
ール板の上下にも充填したモルタルを流入して被覆する
ように、かつ外構部材内の充填したモルタルと一体とな
るようにして基礎を形成しているので、外構部材内に充
填するモルタルで同時に基礎も構築でき、短時間で強固
に施工することができる。
【0042】また、スケール板を、金属板で以て構成
し、パイプ支柱を貫通して支柱樹立間隔を定める孔と、
外構部材の下端面に突き刺して固定する切起こし爪とを
形成して構成することにより、パイプ支柱の樹立位置を
正確、簡易に行えるとともに、打設モルタルと共に強固
な基礎を形成することができ、さらにパイプ支柱に挿通
する外構部材を切起こし爪にて正確な位置に保持するこ
とができ、施工精度を向上することができる。
【0043】また、外構部材を、外表面に凹凸を形成し
た発泡樹脂成形体の外表面を金網で覆い、かつ樹脂モル
タルにて被覆して一体に構成することにより、外構部材
の外表面の凹凸面上を金網で覆い、かつその表面部を樹
脂モルタルにて被覆しているので、発泡樹脂成形体と樹
脂モルタルとの接着面積が大となり、かつ金網全体を包
むようにして発泡樹脂成形体と完全に一体とすることが
でき、外構部材の強度を飛躍的に向上させることがで
き、かつその外装を美しく、かつ耐久性を有するように
仕上げることができる。
【0044】また、外構部材を、発泡樹脂成形体の外表
面に合板をあてがい、その外表面をFRP製の外表材に
て被覆して一体に構成することにより、外構部材を、合
板及びFRP製の外表材により補強することができ、強
固で、かつ、外観の美麗な塀を、簡単、迅速に構築する
ことができる。
【0045】また、外構部材を、門柱に適した形状に形
成した発泡樹脂成形体の外表面に合板をあてがい、その
外表面をFRP製の外表材にて被覆して一体に構成する
ことにより、門柱に適した形状に形成した外構部材を、
合板及びFRP製の外表材により補強することができ、
強固で、かつ、外観の美麗な門柱を、簡単、迅速に構築
することができる。
【0046】また、外構部材の底部に刳抜部を形成し、
該刳抜部にモルタルを流入させて、外構部材の下部と基
礎を一体に構築することにより、外構部材と基礎を強固
に一体化することができる。
【0047】また、外構部材の両側面に縦溝を形成し、
隣接する外構部材の縦溝間に隙間板を嵌入して連設する
ことにより、隣接する外構部材間の巾を任意に設定する
ことができ、外構部材の整数倍にならない敷地の塀を容
易に構築することができる。また、塀の隅部(曲がり
角)についても任意に曲げた隙間板を用いることにより
敷地の隅部の角度に容易に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の門塀の施工法により構築する塀の一実
施例を示す施工工程を示す説明図である。
【図2】本発明の門塀の施工法に用いる塀の一部破断し
た正面図である。
【図3】同縦断側面図である。
【図4】同横断平面図である。
【図5】本発明の門塀の施工法において、門と塀とを同
時に施工した例を示す説明図である。
【図6】門として使用される外構部材の説明図である。
【符号の説明】
1 パイプ支柱 2 スケール板 2H パイプ支柱樹立位置の孔 2N 切起こし爪 3 隙間板 4 外構部材 40 発泡樹脂成形体 4H 支柱挿通孔 41 凹凸 42 金網 43 樹脂モルタル 44 縦溝 45,48 刳抜部 5 モルタル 6 基礎 7 鉄筋 8 笠木 9 外構部材 90 発泡樹脂成形体 9H 支柱挿通孔 94 縦溝 95,96 合板 97 FRP製の外表材 98,99 刳抜部 11 発泡樹脂成形体 11H 支柱挿通孔 15 合板 17 FRP製の外表材 m マーキング M 溝 GL 地面 G 門 G1 主門柱(外構部材) G2 副門柱(外構部材) S 栗石

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 門塀等の外構を施工する地面に、ベース
    を兼ね、かつ支柱樹立位置を定めたスケール板を用いて
    所定の間隔でパイプ支柱を打ち込み、パイプ支柱の垂直
    度を調整固定後自立させ、該パイプ支柱の上端から支柱
    挿通孔を穿設したパネル化した外構部材を挿通した後、
    該外構部材の支柱挿通孔内にモルタルを充填するととも
    に、充填したモルタルを前記スケール板の上下面を被覆
    するように流入させて、外構部材の下部と基礎を一体に
    構築することを特徴とする門塀の施工法。
  2. 【請求項2】 スケール板を、金属板で以て構成し、パ
    イプ支柱を貫通して支柱樹立間隔を定める孔と、外構部
    材の下端面に突き刺して固定する切起こし爪とを形成し
    て構成したことを特徴とする請求項1記載の門塀の施工
    法。
  3. 【請求項3】 外構部材を、外表面に凹凸を形成した発
    泡樹脂成形体の外表面を金網で覆い、かつ樹脂モルタル
    にて被覆して一体に構成したことを特徴とする請求項1
    又は2記載の門塀の施工法。
  4. 【請求項4】 外構部材を、発泡樹脂成形体の外表面に
    合板をあてがい、その外表面をFRP製の外表材にて被
    覆して一体に構成したことを特徴とする請求項1又は2
    記載の門塀部材の施工法。
  5. 【請求項5】 外構部材を、門柱に適した形状に形成し
    た発泡樹脂成形体の外表面に合板をあてがい、その外表
    面をFRP製の外表材にて被覆して一体に構成したこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の門塀の施工法。
  6. 【請求項6】 外構部材の底部に刳抜部を形成し、該刳
    抜部にモルタルを流入させて、外構部材の下部と基礎を
    一体に構築することを特徴とする請求項1、2、3、4
    又は5記載の門塀の施工法。
  7. 【請求項7】 外構部材の両側面に縦溝を形成し、隣接
    する外構部材の縦溝間に隙間板を嵌入して連設すること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の門
    塀の施工法。
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