JP2905427B2 - ゴルフ用ウッドクラブヘッド - Google Patents

ゴルフ用ウッドクラブヘッド

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JP2905427B2
JP2905427B2 JP7227023A JP22702395A JP2905427B2 JP 2905427 B2 JP2905427 B2 JP 2905427B2 JP 7227023 A JP7227023 A JP 7227023A JP 22702395 A JP22702395 A JP 22702395A JP 2905427 B2 JP2905427 B2 JP 2905427B2
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head
club head
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golf
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敏宏 細川
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HOSOKAWA SEISAKUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はゴルフ用ウッドク
ラブヘッドに係り、その目的はパーシモンヘッドの如く
打撃時の感触がシャフトを通じて使用者の手に伝達さ
れ、ゴルフの上達化を促進させることができ、しかも打
撃時の衝撃が小さく、肘の傷害を起こしにくいとともに
耐久性や反発力に優れ、しかもライン化が容易で大量生
産に適したウッドクラブヘッドを提供することにある。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ用ウッドクラブのヘッドとして
は、古くから天然のパーシモン(柿の木)を所定形状に
切削することにより形成される中実のクラブヘッドが広
く使用されていた。このパーシモン製のクラブヘッドは
天然木材を使用し、且つ中実であるために打球感が柔ら
かく、打撃時の感触がシャフトを通じて使用者の手に伝
達される、すなわちボールをヘッドのどの位置でとらえ
たかという感触がシャフトを通じて容易に使用者に伝達
されるため、使用者のゴルフの上達化を促進するのに都
合のよいクラブヘッドであった。ところが、このような
天然材木の資源には限りがあり、パーシモン製クラブヘ
ッドは職人による手作りであるため、規格品を量産する
ことができないなどの問題があった。そこで、近年では
パーシモンに代わるクラブヘッドとして金属製のクラブ
ヘッドが多数創出されてくるようになってきている。
【0003】金属製ウッドクラブヘッドは、通常図9に
示すようにシェル形状のフェース面殻片a、上面殻片b
及びソール面殻片cとをそれぞれ鋳造或いはプレスによ
り作製し、ソール面殻片c内部にバランスウエイトdを
取り付けた後、これら殻片a、b、cを溶接することに
より一体化し、構成されていた。このようなヘッドを構
成する金属素材としては、従来ではステンレス鋼が主に
使用されていたが、最近では金属の中でも比重が比較的
小さく、且つ強度も高く反発力に優れたチタン又はチタ
ン合金が主流として使用されるようになってきている。
ところが、ゴルフ用ウッドクラブヘッドの容量は予め定
まっており、容量が小さいとウッドクラブとしての機能
を充分に果たすことができない。しかし、金属の中で比
較的比重が小さいとされるチタンであっても、その比重
はパーシモンの4〜5倍とされている。このため、チタ
ン等の金属素材を用いてウッドクラブヘッドを構成する
場合には、必然的にクラブヘッドの構成を図9に示すよ
うに中空とせざるを得なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記中
空の金属製ヘッドでは、中実のパーシモン製ヘッドにお
いて認められるような打撃時の感触が得られないという
課題が存在した。すなわち、中空であるために打撃時の
感触、つまりボールをヘッドのどの位置でとらえたのか
という感触が使用者に伝達されることがないため、ゴル
フの上達を促進させることができず、素人には適さない
という課題が存在した。しかも、金属製ヘッドはパーシ
モン等の木製ヘッドと比較すると打球感が硬く、ボール
のカーブのコントロールが困難で、パーシモン製ヘッド
に慣れ親しんだユーザーには使用に抵抗感があるという
課題が存在した。その上、中空の金属製ヘッドでは打撃
の際の衝撃が大きいため、肘を傷めやすいという課題も
存在した。さらには、ヘッドの重心を低くとるためのバ
ランスウエイトを後付けで取り付けるという作業は非常
に製造効率が悪いという課題も存在した。
【0005】上記のような課題を解決するための技術と
しては、本願発明者が先に提案した特願平7−1244
69号の明細書記載の発明がある。この技術は、図8に
示すように、中空部を備えた金属製のヘッド本体2と該
中空部に配設される発泡金属4とから構成され、前記発
泡金属とヘッド本体とが接合一体化されているものであ
る。しかしながら、上記技術においても以下のような課
題が存在した。即ち、その製造時において、中空部を発
泡金属で埋めた後2〜3に分割されている金属製ヘッド
本体を溶接ないしボルト締めによって組み立てるという
製法を取らざるを得ないため、ライン化が難しく大量生
産に適さない。そこでこの発明では、中実のパーシモン
製ヘッドのように打撃時にボールをヘッドのどの位置で
とらえたかという感触を使用者の手に伝達させることが
でき、ゴルフの上達化を促進することができるとともに
肘に傷害を与えることがなく、且つ耐久性や反発力に優
れ、しかもライン化が容易で大量生産に適したウッドク
ラブヘッドの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するためになされたものであって、ホーゼル部が一体
に成形された発泡金属の心材をヘッド本体とするととも
に該ヘッド本体表面が分割された殻体により被覆されて
なるゴルフ用ウッドクラブヘッドとした。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るゴルフ用ウッ
ドクラブヘッドの実施の形態について、図面を参照しつ
つ説明する。図1は本発明に係るゴルフ用ウッドクラブ
ヘッドの実施形態の一例を示す外観図であり、図2は図
1のA−A断面図である。この例におけるゴルフ用ウッ
ドクラブヘッド1は、発泡金属からなるヘッド本体2
と、該ヘッド本体2表面に貼付された2個に分割された
殻体3a,3bから構成されている。図3は図1のB−
B断面図を示す。この実施例において、ヘッド本体2は
鋳造時に基端部にホーゼル部2aを一体に成形されてい
る。また、ホーゼル部2aにはシャフト挿通孔2bが設
けられ、このシャフト挿通孔2bにシャフトを挿入固定
するよう構成されている。このヘッド本体2と殻体3
は、接着、溶着、圧着等の手段により接合一体化され
る。
【0008】ヘッド本体2は発泡金属により形成され
る。ここで発泡金属とは、独立または連続した気泡が細
胞状に分散した多孔体であり、軽量性、衝撃吸収性に優
れた軽量金属複合材を指す。この発泡金属を得る手段と
しては、合金化、溶湯の酸化、セラミックス粒子を分散
させるなどの方法により粘性を高めた溶融金属に、その
融点近傍でガスを発生する水素化物や天然鉱物などの粒
子を発泡剤として添加混合し、発生したガスを溶湯内に
留めることにより製造される方法を一例として例示する
ことができる。或いは溶湯にカルシウムを添加し、攪拌
により酸化増粘させた溶湯に水素化チタンを添加混合
し、分解した水素ガスを留めるという方法を例示するこ
ともできる。さらには、銅や鉄などの高融点金属であっ
ても、アルミニウムなどの低融点金属であっても発泡さ
せる方法として、大気圧下にて溶融金属に応じた方法で
その粘性を高め、増粘した溶融金属に水素、窒素、酸素
もしくはこれらの混合ガスを吹き込むかあるいは水素化
物、窒化物、酸化物、含水鉱物などの熱分解によってガ
スを発生する粒子を攪拌混合によって分散混入させるこ
とによりガスを前記増粘後の溶融金属に溶解させた後、
−400mmHg以下の減圧雰囲気にすることにより、
溶融金属を発泡させる方法を例示することもできる。
【0009】従って、ヘッド本体2の製造においては、
上記方法の過程で得られる、増粘した後水素ガス等を溶
解させた溶湯を成形型に鋳込み、−400mmHg以下
に減圧した後、冷却して型から取り出すことにより、所
定形状のヘッド本体を得ることができる。上記方法によ
り得られた発泡金属は、例えば発泡アルミニウムの場
合、その見掛け比重は0.2〜0.3、気孔率は約65
〜78%程度である。また、上記のような発泡金属は独
立または連続した気泡が細胞状に分散した多孔体である
ため、軽量であると同時に優れた衝撃吸収能を示す。従
って、打球感が柔らかく打撃時にボールをヘッドのどの
位置でとらえたのかという感触をシャフトを通じて使用
者の手に伝達させることができるとともに、ボールのカ
ーブコントロールを良好に行うことができ、しかも打撃
時の衝撃が小さく、肘の傷害を防止することができるゴ
ルフ用ウッドクラブヘッドを得ることができる。
【0010】また、殻体3は金属製材料により形成され
る。用いられる金属素材としては特に限定はされず、通
常のウッドクラブヘッドにおいて使用される公知の素材
がいずれのものでも使用でき、具体的にはステンレス合
金、アルミニウム合金、チタン、チタン合金等が好適に
使用される。中でも比較的比重が小さく、しかも強度が
高く、優れた耐久性や反発力を示すチタン或いはチタン
合金がより望ましく使用され、具体的にはTi−Al合
金、Ni−Ti合金、Ti−6Al−4V合金、Ti−
4.5Al−3V−2Fe−2Mo合金等を、中でも比
重に対する強度が高いTi−Al合金(比重3.9)を
より好適な実施例として例示することができる。
【0011】図1に示す実施例において、殻体3はフェ
イス面を有する部分3aと有しない部分3bとから構成
されている。しかし、この発明において殻体3の分割方
法は図1の実施例には限定はされず、適宜任意の部分に
分割することができ、例えば、図4のような分割形態を
とることもできるし、図6のように3分割することもで
きる。(図5及び図7にそれぞれのA−A断面図を示
す。)また、各部分に応じて材質の異なる殻体を用いる
ことができる。一例として、フェイス部分にはチタン合
金を用い、他の部分にはジュラルミンを用いる構成を挙
げることができる。このような殻体3は、通常、鋳造又
はプレスにより成形される。具体的にはロスト・ワック
ス鋳造法、或いは冷間圧延され且つ目的の板厚および組
織を持った板またはコイルを冷間または温間プレスによ
り目的形状に加工する方法等が挙げられる。尚、Ti−
Al合金を用いる場合は、Ti粉末とAl−Mn粉末を
混合した後、圧縮して予備的に成形し、再び高圧下で加
熱して形を固定するという成形法を更に例示することが
できる。
【0012】上述した方法で形成されたヘッド本体2と
殻体3は、ヘッド本体2を構成する発泡金属表面に殻体
3を接着、溶着、圧着等の手段により固着することによ
り一体化される。このような製法を用いることができる
ため、殻体を数種の異種金属で構成しても、異種金属同
士の溶接が不可能であるという問題に直面することな
く、製造が可能である。従って、発泡金属のクラブ本体
を流れ作業の中心に据え、それに順次殻体をロボットに
より固着していくラインを構成することにより、生産の
合理化、無人化が計れ大幅なコストダウンが可能とな
る。ここで、使用される発泡金属の種類としては特に限
定はされないが、発泡アルミニウムが比重が小さく、且
つ衝撃吸収能が優れているため望ましく使用することが
できる。また、殻体の発泡金属表面への固着手段として
接着材を用いることができるが、この接着材の種類は特
に限定はされないもののシリコーン性接着剤が好適に使
用され、その一例として信越シリコーン社製のKE34
17を挙げることができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ホーゼ
ル部が一体に成形された発泡金属の心材をヘッド本体と
するとともに該ヘッド本体表面が分割された殻体により
被覆されてなるゴルフ用ウッドクラブヘッドであるか
ら、以下に述べる効果を奏する。すなわち、中実のヘッ
ドであると同時にヘッド本体が軽量で衝撃吸収能に優れ
た発泡金属であるため、従来のパーシモン製ヘッドの如
く打撃の際、ボールをヘッドのどの位置でとらえたのか
という感触をシャフトを通じて使用者の手に伝達するこ
とができ、ゴルフの上達化を促進することができる。し
かも打球感が柔らかいためにボールのカーブコントロー
ルが良好で、パーシモン製ヘッドに慣れ親しんだユーザ
ーでも抵抗感なく使用することができるとともに、打撃
の際の衝撃が小さく、肘に傷害を与えにくいという優れ
た効果を奏する。また、発泡金属のクラブ本体を流れ作
業の中心に据え、それに接着、圧着、溶着等の手段によ
り順次殻体を固着していくラインを構成することによ
り、生産の合理化、無人化が計れ大幅なコストダウンが
可能となる。更に、ヘッド本体を構成する発泡金属が金
属等の殻体で覆われているため、充分なヘッド強度を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴルフ用ウッドクラブヘッドの実
施形態の一例を示す外観図である。
【図2】図1で示した実施例のクラブヘッドのA−A断
面図である。
【図3】図1で示した実施例のクラブヘッドのB−B断
面図である。
【図4】本発明に係るゴルフ用ウッドクラブヘッドの実
施形態の他の例を示す外観図である。
【図5】図4で示した実施例のクラブヘッドのA−A断
面図である。
【図6】本発明に係るゴルフ用ウッドクラブヘッドの実
施形態の他の例を示す外観図である。
【図7】図6で示した実施例のクラブヘッドのA−A断
面図である。
【図8】従来の金属製ウッドクラブヘッドの一例を示す
断面図である。
【図9】従来の金属製ウッドクラブヘッドの一例を示す
説明図である。
【符号の説明】 1 ゴルフ用ウッドクラブヘッド 2 ヘッド本体 3,3a,3b 殻体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホーゼル部が一体に成形された発泡金属
    の心材をヘッド本体とするとともに該ヘッド本体表面が
    分割された殻体により被覆されてなることを特徴とする
    ゴルフ用ウッドクラブヘッド。
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