JP2904519B2 - 半導体テスタ - Google Patents

半導体テスタ

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、半導体の製品テスト(Test)に関し、特
に、測定確度保障に好適するものである。
(従来の技術) 半導体素子特性の測定に使用する半導体テスタの構成
の要部を示す第1図により説明すると、被測定物(製
品)1に対して測定治具2を介して電流・電圧などのソ
ース系と、リレー(Relay)などの切替部から成るメジ
ャー(Meagure)系3と、製品の品種毎に種別化された
テストプログラム(Test Program)5を基に制御する制
御部6により構成する。これらの部品中被測定物(製
品)1及び測定治具2以外が半導体テスタとして搭載さ
れており、図面では、点線で表示している。
このような半導体テスタによる良品・不良品の判定に
当たっては、製品毎に、各測定項目のテストを行ない、
各々に設けた上限・下限を設定した規格内に入るか否か
によるのが一般的である。
(発明が解決しようとする課題) 現在の半導体素子の製造に際しては、例えば50枚単位
の被処理半導体ウエーハ(Wafer)即ちロット(Lot)単
位により各工程を処理する方式が採られており、このた
め、ロットにおける製品に必要な各特性は、夫々正規分
布した特性値を示すのが通常であり、規格に対する各測
定項目毎のロットにおける分布概念を第2図に示した。
即ち、製品の良品・不良品を判別する半導体テスタで
は、被測定物の測定項目毎の規格チェック(Check)を
一個単位で行ない、一つでも規格外があれば不良品の判
定を下しており、これをロット単位で管理する歩留(良
品/不良品)η%が結果として算出される。測定系側で
は、極めて合理的であるが、歩留が悪い時も起こる。
つまり、製品の製造工程における何らかの異常状態に
より良品の歩留りが低下していれば、フィードバック
(Feed Back)して製造工程を正常な安定状態に復元す
る必要がある。その場合、製品のどこが悪いかまたは、
測定項目のどこで不良が発生するか、または、規格に対
してマージンが低いのはどこの測定項目かなど、ロット
単位で評価できる機能は、現用テスターに付設されてい
ない。第2図には、ロット単位で得られる測定項目にお
ける測定分布状態を理想的なaと、現実のそれbを示し
たが、後者のように測定規格値の限度付近に多発した際
には、テスト系が不安定な測定項目では、品質検査を強
化するための判定も必要になる。このように測定分布が
上限または下限付近に集中するのは、製品の製造工程が
半導体テスタに異常があったのか判然としないが、製品
によっては多少限度を緩めて良品とすることもある。要
は、マニュアル(Manual)即ち人間の判断を加えること
もあった。
本発明は、このような事情により成されたもので、被
測定物単体の良品・不良品判定を行うばかりでなく、製
品ロット単位の分布判定を施して、1.測定ロットの良品
・不良品の信頼性評価、2.製品工程が安定であったか否
かの評価を可能とする半導体テスタを提供することを目
的とするものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明に係る半導体テスタの第1の発明は、被測定半
導体素子の単位毎に、複数の測定項目における被測定半
導体素子の特性に第1の規格を設定し、前記第1の規格
の上限ならびに下限間の絶対値を6倍の標準偏差値で割
った値すなわち工程能力指数を算出する手段と、前記第
1の規格の上限ならびに下限における測定値の分布の平
均値と、前記第1の規格の上限ならびに下限の中心に対
する測定値の分布の偏心を示すズレ量を演算する手段に
特徴があり、第2の発明は、前記各工程能力指数値及び
ズレ量の積に対して第2の規格を設定する手段を具備
し、前記第2の規格の上限ならびに下限における測定値
の分布に対する判定を施す点に特徴がある。
(作用) 統計手法には、分布管理として工程能力指数Cpの考え
方があるが、規格に対しての製品分布のマージン度合い
を示す指標である。この考え方を一歩前進させて製品製
作側の指標として1.規格の中心に対して分布の中心の偏
心程度、2.規格の幅に対して分布の幅がどれだけマージ
ンがあるかを調査するために、測定項目毎に規格を設定
して測定ロットの製品品質度合いの評価を施す。悪い結
果が出た時には、品質補償部門で再テストなどの強化な
ど、製造工程には結果をフィードバックして工程改善の
動きを計画する。
(実施例) 本発明に係わる一実施例について第3図a、b及び第
4図を参照して説明する。即ち、第3図aには、規格上
限SU、下限SLに対しての製品特性分布を示しており、各
イ、ロ、ハの順に分布の広がりを示した。工程能力指数
は、標準偏差σに対てしCp=(|Su−SL|)/6σで示され
る値である。この値を基にして、第3図aに明らかにし
たように評価基準が統計的に評価されるのが通常であ
る。
更に、第3図bには、分布の平均xが規格の中心から
どの程度ズレているかを明らかにするものとしてK値を
K=(|規格中心−x|)/(SU−SL)/2と設定すると、
Cp k=(1−K)×Cpと定義する。即ち、K=0(規格
中心とxにズレがない)の場合CkpはCpと同じ値を示
す。このCp kは、正値から0に近づく程、または負数の
場合で工程異常が製品特性分布異常と判断できる。即
ち、第3図aのイは、Cp>1.33で工程能力が充分である
ことが明らかであり、ロのCp=1.00にあっては工程能力
はあるものの管理に注意が要るとのことであり、更に、
ハの<1.00においては工程能力に欠けている状態が示さ
れている。しかも、上限、下限より外れた場所にも及ん
でおり、図には斜線により表示した。
第4図には、本発明の実施例の工程順序即ち流れを示
した。従来技術と同じように同一の被測定製品毎に測定
項目を測定して良品と不良品を判定しつつロットの品質
特性に必要な数だけデータ(Data)を一時的に保管して
おく。例えば、ロットの測定終了時点で、このロットの
Ckpを測定項目毎に算出する。各Ckpに静的に規格を設定
するか、動的に推移値の変化率に規格を設けるかにより
正常・異常の判定を行う。
このように、本発明では、ロット管理の考え方を導入
することにより、従来必ずしも充分でなかったものを半
導体テスタの測定だけにより良品・不良品の判断を求め
ることができるようにしたものである。
[発明の効果] 本発明では、今迄のように一個毎の良品・不良品の判
定だけを行う機能に加えロット単位の良・否の判定が可
能になるし、この手法では、 イ.歩留(良品数/全製造数)が悪くなった時(Cpkの
悪化)、そのトリガーを基に製造工程にフィードバック
(Feed Back)をかけて工程の改善を行うことができ
る。
ロ.そのロットの品質保障に対してレベル判定が可能に
なり、ランク分け管理ができるようになる。
ハ.ロットの測定項目の中問題があるかを特性値から判
断して着手である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の半導体テスタ構成図、第2図a,bは、
製品特性を表す分布図、第3図a,bは、工程能力指数関
連の考え方を示す図、第4図は、本発明の一実施例の流
れを示す図である。 SL:上限、SU:下限。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定半導体素子の単位毎に、複数の測定
    項目における被測定半導体素子の特性に第1の規格を設
    定し、前記第1の規格の上限ならびに下限間の絶対値を
    6倍の標準偏差値で割った値すなわち工程能力指数を算
    出する手段と、前記第1の規格の上限ならびに下限にお
    ける測定値の分布の平均値と、前記第1の規格の上限な
    らびに下限における中心に対する測定値の分布の偏心を
    示すズレ量を演算する手段を具備することを特徴とする
    半導体テスタ
  2. 【請求項2】前記各工程能力指数値及びズレ量の積に対
    して第2の規格を設定する手段を具備し、前記第1の規
    格の上限ならびに下限における測定値の分布に対する判
    定を施すことを特徴とするせ請求項1記載の半導体テス
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