JP2904127B2 - 衛星通信における送信電力制御方式 - Google Patents

衛星通信における送信電力制御方式

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JP2904127B2
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星通信における
送信電力制御方式に関し、特に衛星通信における複数の
衛星通信地球局同士の通信において、受信局で品質を検
出し降雨減衰等の要因による伝搬損失の変動に併せて送
信電力を制御して回線品質が常に基準値となるようにす
る送信電力制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の衛星通信における送信電
力制御方式として、例えば特開昭58−143635号
公報には、ディジタル信号を伝送する場合に、受信局に
おいて誤り訂正復号化する際に発生する誤りパルスから
回線品質を測定し、回線品質を常時基準値とするための
制御情報を送信局にデータ信号のオーバーヘッドとして
挿入し逆回線を利用して送り返し、送信局ではその制御
情報を元に送信電力を制御する方式が提案されている。
【0003】図4は、従来の衛星通信における送信電力
制御方式を用いた地球局の構成を示す図である。
【0004】図4を参照すると、入力端子20から入力
される送信データ信号は誤り訂正符号化回路21で符号
化され、送信論理回路22で同期信号が挿入される。送
信論理回路22で挿入される同期信号は、送信制御論理
回路23から送出される相手局の送信電力を制御するた
めの制御情報により変調される。制御情報で変調された
同期信号が挿入されたデータ信号は変調回路24により
変調され、変調波は受信制御論理回路25から送出され
る制御信号により制御される可変減衰回路26により制
御され、さらに送信周波数変換回路27、送信電力増幅
回路28、送受分波器29およびアンテナ30を経て衛
星へ送出される。
【0005】アンテナ30で受信された衛星からの信号
は、送受分波器29、受信電力増幅回路31および受信
周波数変換回路32を経て復調回路33で復調され、次
に受信論理回路34において同期信号が分離され、デー
タ信号は誤り訂正復号化回路35へ送出される。受信論
理回路34では、これ以外に同期信号から相手局から送
られる自局の送信電力を制御するための制御情報が復調
され、この制御情報は受信制御論理回路25へ送出さ
れ、送信電力の制御レベルが判定され、制御レベルに対
応する制御信号が可変減衰器26へ送られ自局の送信電
力が制御される。受信論理回路34からのデータ信号
は、誤り訂正復号化回路35において復号化され、復号
される際に発生する誤りパルスを計数することにより回
線品質を検出し、送信制御論理回路23において、この
検出された回線品質から相手局の送信電力の制御レベル
を決定し、制御レベルに対応する制御情報を構成し送信
論理回路22へ送出される。なお、誤り訂正復号化回路
35で復号化されたデータは出力端子36から受信デー
タとして出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の衛星通信における送信電力制御方式では、誤り
訂正技術を用いているため、ディジタル通信のみにその
応用が限られてしまうという問題がある。
【0007】また、前述した従来の衛星通信における送
信電力制御方式では、単純に受信データ信号の誤り訂正
時における誤りパルスから回線品質を測定し、地上回線
の誤りか、衛星回線の降雨減衰等による誤りかどうかの
切り分けを行わないため、衛星回線以外での、例えば地
上回線における品質の劣化等も衛星回線の劣化として制
御してしまう危険性があるという問題がある。
【0008】さらに、前述した従来の衛星通信における
送信電力制御方式では、ネットワークにおける中央局の
ように多数の局からの信号を受信する局の周りで強度の
降雨減衰があった場合に、多数の送信局において送信電
力が大きくなるように制御され衛星中継器の能力を越え
てしまうという危険性がある。その理由は、ダウンリン
クの劣化の補正には地球局からの出力電力を上げる必要
があるとともに衛星の出力電力も上げる必要があり、一
時に多数のダウンリンク回線の劣化があった場合にある
レベルで制御を抑止する機能がないために衛星中継器の
能力を超えた制御がなされてしまう可能性があるためで
ある。
【0009】従って、本発明は前述した問題点に鑑みて
なされたものであり、ディジタル伝送のみならずアナロ
グ伝送にも応用することができ、また衛星回線における
劣化のみを補正するようにして衛星中継器に余計な負担
をかけないようにし、さらに衛星中継器の能力を超える
ような送信電力の制御がなされないように送信電力制御
を抑制することができる衛星通信における送信電力制御
方式を提供することを目的とする。
【0010】なお、本発明の衛星通信における送信電力
制御方式によれば、後述するように、衛星通信をより高
機能化することにより特性および性能の向上を図ること
ができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明は、複数の地球局の間で衛星中継器を介し
て回線を持つネットワークにおいて、受信局側が、受信
するキャリア毎のC/N値を測定する手段と、前記C/
N値の測定結果により回線毎の品質を推定し、送信局に
対して送信レベルを調整するための制御信号を前記回線
の逆回線に挿入して送り返す手段と、を備え、送信局側
が、前記受信局から送られてくる前記制御信号を抽出
し、前記制御信号により送信電力を調節する手段を備え
た衛星通信における送信電力制御方式であって、さらに
以下の構成上の特徴を備えている
【0012】すなわち本発明の衛星通信における送信電
力制御方式は、前記受信局が、前記受信するキャリア毎
のC/N値を測定する手段の全ての測定結果を監視して
衛星回線の複数のダウンリンクのC/N値がすべて所定
値を下回る場合、送信電力制御を抑止する手段を備え、
複数のダウンリンク回線の劣化の補正により前記衛星中
継器の能力を越えた送信電力制御がなされないようにし
たものである。
【0013】このように、本発明の衛星通信における送
信電力制御方式によれば、受信局側において、受信キャ
リアのC/N値を検出する回路(図2の18−1〜m)
と、送信電力の制御信号を付加する回路(図3の4−1
〜m)と、を備え、送信局側において、受信局から送ら
れてくる送信電力の制御信号を抽出する回路(図2の1
6−1〜m)と、その制御信号によりキャリアレベルを
コントロールする回路(図3の6−1〜m)と、を備
え、受信局の復調器(図2の15−1〜m)に入力され
る受信キャリアのC/N値を検出することにより衛星回
線の劣化を検出し、その情報を逆回線のベースバンド信
号に挿入することにより送信局に送り返し、送信局では
その情報を抽出してキャリアレベルを調節する。
【0014】また、本発明の衛星通信における送信電力
制御方式によれば、受信キャリアのC/N値を検出する
全ての回路(図2の18−1〜m)の出力を監視して衛
星回線のダウンリンクの降雨減衰等によるC/N値の劣
化が激しく衛星中継器の能力を上回る場合に送信電力制
御を抑止する回路(図2の19)を備え、多数の地球局
との間で多数の回線を持つ受信局において衛星中継器の
能力を越えて送信電力の制御が行われないようにその送
信電力制御を抑止する。
【0015】すなわち、本発明の衛星通信における送信
電力制御方式によれば、衛星回線の劣化をC/N値で検
出しているため、ディジタル伝送のみならずアナログ伝
送においても衛星回線の劣化を知ることができ、また地
上回線による劣化の影響を比較的受けずに済む効果もあ
り、さらに送信電力の制御を抑止する回路を備えること
により、衛星中継器の能力を越えるような送信電力制御
が行われないようにすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図1は、本発明の実施の形態が適用される
衛星通信ネットワークの構成を示す図である。
【0018】図1を参照すると、複数の地球局2−1、
…、2−lの間で衛星中継局1を介してDAMA(Dema
nd Assignment Multiple Access)方式によりメッシュ
構成で回線を持つネットワークにおいて、受信局(例え
ば地球局2−1)で受信するキャリア毎のC/N値を測
定することによりその回線毎の品質を推定し、送信局
(地球局2−2、2−3、…、2−l)に対して送信レ
ベルを調整するための制御信号をその回線の逆回線に挿
入して送り返すことにより送信電力制御のフィードバッ
クループを作り送信電力を制御する。
【0019】図2および図3は、本発明の実施の形態に
係る通信衛星における送信電力制御方式を用いた地球局
の構成を示す図である。なお、図2および図3は、1つ
の図面を大きさの都合上分図にしたものであり、各図中
の、およびの符号が付された部分で互いに接続さ
れる。
【0020】図2および図3を参照すると、各地球局
は、アンテナ11およびアンテナフィード10と、受信
側の構成としての低雑音増幅器12、受信周波数変換器
13、ディバイダ14、復調器15−1〜mおよび出力
端子17−1〜mと、送信側の構成としての入力端子3
−1〜m、変調器5−1〜m、コンバイナ7、送信周波
数変換器8および送信電力増幅器9と、を備えている。
【0021】また、受信側においては、復調器15−1
〜mに入力される受信キャリアのC/N値を検出するC
/N検出回路18−1〜mと、受信データ信号から送信
出力制御信号を抽出する送信出力制御信号抽出回路16
−1〜mと、を備え、送信側においては、C/N検出回
路18−1〜mからの信号を入力して送信データ信号の
ベースバンドに送信出力制御信号を付加する送信出力制
御信号付加回路4−1〜mと、送信出力制御信号抽出回
路16−1〜mからの信号を入力して送信キャリアのレ
ベルを調整するレベルコントロール回路6−1〜mと、
を備えている。
【0022】さらに、複数の地球局から多数のキャリア
を受信する地球局においては、C/N検出回路18−1
〜mと送信出力制御信号付加回路4−1〜mの間にC/
N検出回路18−1〜mからの全ての信号を入力とし、
送信出力制御を抑止する送信出力制御抑止回路19を備
えている。
【0023】次に、本発明の実施の形態における各地球
局の動作について説明する。
【0024】図2および図3を参照すると、C/N検出
回路18−1〜mは、復調器15−1〜mに入力される
受信キャリアのC/N値を検出する。C/N検出回路1
8−1〜mによって検出された受信キャリアのC/N値
は、送信出力制御信号付加回路4−1〜mに入力され
る。送信出力制御信号付加回路4−1〜mは、入力され
たC/N値によって相手局の送信電力制御レベルを決定
し、この制御レベルに対応する制御信号を送信データ信
号のベースバンドに付加する。
【0025】一方、送信出力制御信号抽出回路16−1
〜mは、受信データ信号から送信出力制御信号を抽出
し、その制御信号をレベルコントロール回路6−1〜m
に入力する。レベルコントロール回路6−1〜mは、そ
の制御信号により送信キャリアのレベルを調整する。各
々の地球局が受信側、送信側に前述したような構成を持
つことにより、各々の回線毎に送信出力制御のフィード
バック回路が構成され、送信出力を適正なものとするこ
とができる。
【0026】また、複数の地球局から多数のキャリアを
受信する地球局においては、送信出力制御抑止回路19
がC/N検出回路18−1〜mからの全ての信号を入力
とし、この信号群が決められた条件となったときに送信
出力制御を抑止する。
【0027】
【実施例】次に、前述した本発明の実施の形態をより具
体的に説明するために、本発明の実施例について図面を
参照して詳細に説明する。
【0028】図2および図3を参照すると、本発明はそ
の実施例において、受信側において復調器15−1〜m
に入力される受信キャリアは、C/N検出回路18−1
〜mによってC/N値が検出される。C/N検出回路1
8−1〜mによって検出された受信キャリアのC/N値
は、送信出力制御信号付加回路4−1〜mに入力され
る。なお、送信出力制御信号付加回路4−1〜mとして
は、例えばベースバンド信号にサブキャリアとして制御
信号を付加する回路、またディジタル伝送の場合にはベ
ースバンド信号にオーバーヘッドとして制御信号を付加
する回路等を用いることができる。
【0029】送信出力制御信号付加回路4−1〜mは、
入力されたC/N値によって相手局の送信電力制御レベ
ルを決定する。例えば−3dB、−2dB、−1dB、
0dB、1dB、2dB、3dBというように送信レベ
ルの変動幅を決定し、その制御レベルに1:1に対応さ
せた制御信号を送信データ信号のベースバンドに付加す
る。
【0030】一方、送信出力制御信号抽出回路16−1
〜mは、受信データ信号から送信出力制御信号を抽出
し、その制御信号が対応している制御レベルをレベルコ
ントロール回路6−1〜mに入力する。レベルコントロ
ール回路6−1〜mは、その制御レベルにより送信キャ
リアのレベルを調整する。
【0031】また、複数の地球局から多数のキャリアを
受信する地球局においては、送信出力制御抑止回路19
がC/N検出回路18−1〜mからの全ての信号を入力
とし、AND回路によって全てのC/N値がある設定さ
れたスレッシュホールドを下回る場合に送信出力制御を
抑止し、例えば制御レベルを0dBで一定とする。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受信局において最適な受信レベルになるように各々の回
線の送信電力を制御するため、降雨減衰等による劣化の
マージンをとることなく衛星回線の品質を一定に保つこ
とができ、これにより衛星中継器のパワーを有効に利用
することができる。
【0033】また、本発明によれば、ダウンリンクの降
雨減衰による劣化が激しい場合にはそれを推定して補正
をある一定レベルで抑止して衛星中継器の能力以上の送
信電力制御がなされない工夫がなされているため、衛星
中継器において混変調による不要波の増大を防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態が適用される衛星通信ネッ
トワークの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る通信衛星における送
信電力制御方式を用いた地球局の構成を示す図である
(図3と互いに分図の関係)。
【図3】本発明の実施の形態に係る通信衛星における送
信電力制御方式を用いた地球局の構成を示す図である
(図2と互いに分図の関係)。
【図4】従来の衛星通信における送信電力制御方式を用
いた地球局の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 衛星中継器 2−1、…、2−l 地球局 3−1、…、3−m 入力端子 4−1、…、4−m 送信出力制御信号付加回路 5−1、…、5−m 変調器 6−1、…、6−m レベルコントロール回路 7 コンバイナ 8 送信周波数変換器 9 送信電力増幅器 10 アンテナフィード 11 アンテナ 12 低雑音増幅器 13 受信周波数変換器 14 ディバイダ 15−1、…、15−m 復調器 16−1、…、16−m 送信出力制御信号抽出回路 17−1、…、17−m 出力端子 18−1、…、18−m C/N検出回路 19 送信出力制御抑止回路 20 入力端子 21 誤り訂正符号化回路 22 送信論理回路 23 送信制御論理回路 24 変調回路 25 受信制御論理回路 26 可変減衰回路 27 送信周波数変換回路 28 送信電力増幅回路 29 送受分波器 30 アンテナ 31 受信電力増幅回路 32 受信周波数変換回路 33 復調回路 34 受信論理回路 35 誤り訂正復号化回路 36 出力端子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の地球局の間で衛星中継器を介して回
    線を持つネットワークにおいて、 受信局側が、受信するキャリア毎のC/N値を測定する
    手段と、 前記C/N値の測定結果により回線毎の品質を推定し、
    送信局に対して送信レベルを調整するための制御信号を
    前記回線の逆回線に挿入して送り返す手段とを備え、 送信局側が、前記受信局から送られてくる前記制御信号
    を抽出し、前記制御信号により送信電力を調節する手段
    を備えてなる、衛星通信における送信電力制御方式であ
    って前記受信局が、前記受信するキャリア毎のC/N値を測
    定する手段の測定結果を監視して衛星回線の複数のダウ
    ンリンクのC/N値がすべて所定値を下回る場合、送信
    電力制御を抑止する手段を備え、複数のダウンリンク回
    線の劣化の補正により前記衛星中継器の能力を超えた送
    信電力制御がなされないようにした ことを特徴とする衛
    星通信における送信電力制御方式。
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