JP2902865B2 - 写真フイルム巻き込み方法 - Google Patents
写真フイルム巻き込み方法Info
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Description
ネの組み立て時にパトローネ本体内に写真フイルムを巻
き込む方法に関するものである。
イルムパトローネは、金属薄板性のパトローネ胴体と2
つのキャップとからパトローネ本体を構成し、その中に
写真フイルムを巻きつけたスプールを収納してある。こ
の写真フイルムパトローネに写真フイルムを巻き込む方
法としては、特公平2−691号公報で知られるよう
に、写真フイルムをスプールに巻きつけて用意してお
き、これを暗室内作業によってパトローネ本体で包み込
む方法、さらには特公昭60−48748号公報記載の
ように、一旦組み立てられたパトローネ本体を暗室内の
写真フイルムの組み込み部で部分的に分解し、その中に
写真フイルムを巻きつけたスプールを入れてパトローネ
本体を再組み付けする方法がある。
書,同第4846418号明細書、さらには本出願人に
よる特開平3−37645号公報等によれば、パトロー
ネ本体を樹脂成形品で組み立てるとともに、スプールの
回転によって写真フイルムをパトローネ本体外に送り出
す機能をもった写真フイルムパトローネが公知である。
この写真フイルムパトローネはこれまでのものと異な
り、未使用状態そして使用済み状態のいずれでも写真フ
イルムのリーダー部がパトローネ本体から突出しておら
ず、写真フイルムをより光密に収納できるだけでなく、
使用前後の取り扱いが簡単になるという利点がある。
ては、スプールを回転させた際に写真フイルムがスプー
ルから巻き緩むことを防止する必要がある。このため、
スプールに巻き付けられた写真フイルムロールの両サイ
ドの位置を規制するフランジを、例えば比較的柔らかい
材料から成形したり、スプールと別体に成形し、これを
パトローネ本体内に設けられた規制部材によって内側に
押圧することにより、写真フイルムロールを両サイドか
ら押さえるようにしたものが知られている。
性の低い,もしくは別体のフランジを有するスプールに
写真フイルムを巻付け、これをパトローネ本体内に装填
する方法を採用すると、スプールをパトローネ本体に挿
入するとき、もしくは挿入後パトローネ本体を閉じると
きに、フランジの位置が安定していないため、前記規制
部材によってフランジが折り曲げられたり、損傷された
り、又はフランジと規制部材が所定の位置関係(フラン
ジの外側に規制部材が位置する)にならない等のトラブ
ルが発生することが多いという問題点があった。
ルムパトローネやフランジがスプール軸と別体である写
真フイルムパトローネを組み立てる場合にも、フランジ
を傷めることなく、写真フイルムをパトローネ本体内に
安定して巻き込むことができるようにした写真フイルム
巻き込み方法を提供することを目的とする。
するために、パトローネ本体を予めスプールを収納した
状態で組み立てた後、写真フイルムをパトローネ本体内
に巻き込む工程において、フランジが規制部材から外れ
ない範囲でパトローネ本体を開き、写真フイルムの端部
をスプールに係合させてパトローネ本体を閉じた後、ス
プールを回転させて写真フイルムをパトローネ本体内に
巻き込むようにしたものである。
ネ1の一例を示す。写真フイルムパトローネ1は、樹脂
成形された上ケース4と下ケース5からなるパトローネ
本体2と、この中に回動自在に取り付けられるスプール
6と、このスプール6にロール状に巻き付けられてパト
ローネ本体2内に収納される写真フイルム7とから構成
されている。
脂から成形されたフランジ8a,8bが嵌め込まれてい
る。上下ケース4,5の内壁には一対のリブ9が形成さ
れ、スプール6をこれらの上下ケース4,5の中に収納
したとき、リブ9はフランジ8a,8bの側面を外方か
ら内方へ押圧し、写真フイルム7の巻き緩みを防ぐ。し
たがって、スプール6をフイルム送り出し方向(図中で
時計方向)に回転したときには、写真フイルム7をスプ
ール6の周りにロール状に巻き付けた写真フイルムロー
ル7aもスプール6と一体に同方向に回転するようにな
る。なお、符号11は先端分離爪を示し、スプール6と
ともに写真フイルムロール7aを回転させたときに、こ
の先端分離爪11が写真フイルム7の先端を掬い上げる
作用を行う。また、上下ケース4,5にはポート部4
a,5aが設けられ、各々の内面に遮光用のテレンプ1
2,13が貼着されている。
形成されている。スリット15の内部には、一対の爪1
6と押さえリブ17とが設けられ、押さえリブ17は爪
16の間に下向きに突出している。このスリット15は
図1で左側が挿入口側となっており、この挿入口から写
真フイルム7の後端部7bが挿入される。この後端部7
bには一対の係止穴(図示せず)が形成されており、前
記爪16がこの係止穴に係合するとともに、押さえリブ
17が後端部7bを浮き上がらないように押さえるか
ら、スリット15から写真フイルム7を引き抜く方向に
力が加わっても後端部7bが抜けることはない。
工程で使用されるインデックステーブル20の周りに
は、6つの作業ステーション〜が設けられ、これに
対応するように、インデックステーブル20の上には、
パトローネ本体2を保持する6台のネスト22が取り付
けられている。作業ステーションでは、搬入コンベア
24とロボット25が設けられ、ロボット25は搬入コ
ンベア24で搬送されてきたパトローネ本体2をステー
ションに待機しているネスト22に移載する。作業ス
テーションでは、後述するフォークがスプール6の端
部に係合され、次の作業ステーションで、写真フイル
ム7の後端部7bがスプール6のスリット15に差し込
めるように、スプール6を回動させる。
ラ対26及びフイルムガイド27が移動自在に設けら
れ、ネスト22によって開かれたパトローネ本体2にフ
イルムガイド27を挿入し、写真フイルム7の後端部7
bをスプール6のスリット15に差し込む。作業ステー
ションでは、スプール6がフォークによって回転さ
れ、写真フイルム7が先端部までパトローネ本体2内に
巻き込まれる。作業ステーションは、空きステーショ
ンである。作業ステーションでは、搬出コンベア28
とロボット29が設けられ、ロボット29は写真フイル
ム7が巻き込まれたパトローネ本体2を掴んで搬出コン
ベア28に移載する。搬出コンベア28は、パトローネ
本体2を次の溶着工程へ搬送する。
うに、パトローネ本体2の外形形状に対応した上下のケ
ースホルダー31,32からなる。上ケースホルダー3
1は、インデックステーブル20の上面に固定されてお
り、これにクランパー33が軸33aを介して昇降自在
に取り付けられている。この軸33aの先端部34とイ
ンデックステーブル20の下面との間にはバネ35が設
けられており、このバネ35によってクランパー33は
インデックステーブル20側に付勢されている。作業ス
テーションでは、先端部34が例えば油圧シリンダ装
置等により押圧され、上ケースホルダー31とクランパ
ー33との間に上ケース4を受け入れるに充分な空間が
形成される。
てインデックステーブル20に対して回動自在かつ昇降
自在に取り付けられている。軸32aにはレバー37が
固定されており、これを介して制御機構に連結され、下
ケースホルダー32の回動・昇降位置がコントロールさ
れる。また、下ケースホルダー32には、下ケース5を
上下から挟持して保持するクランパー38,39が下ケ
ースホルダー32に対して昇降自在に取り付けられてい
る。
にはラックギア41,42が各々形成されており、これ
らがピニオンギア43によって連結されているから、ク
ランパー38,39は互いに連動して上下動される。ま
た、クランパー38の軸38bは、下ケースホルダー3
2の軸32aを貫通し、その先端部45はインデックス
テーブル20の下面側に露呈している。この先端部45
と軸32aの先端部との間にはバネ46が設けられ、ク
ランパー38をインデックステーブル20側に付勢して
いる。また、ケースホルダー31,32の間のインデッ
クステーブル20には、穴20aを介してスプール6の
端部に係合してこれを回転させるフォーク48が昇降自
在に設けられている。このフォーク48の端部には、ギ
ア49が固定されており、これにフォーク48を回転さ
せる回転駆動装置が連結されている。
7の後端部7bとスプール6との連結工程を示す図1に
おいて、下ケースホルダー32は軸32aを中心に角度
θだけ回動され、上ケース4と下ケース5とが分離され
た状態になっている。このとき、フランジ8aと下ケー
ス5のリブ9との重なり量を示すL(図6参照)が、所
定の値より小さくなると、下ケース5を元の位置に戻す
際に、フランジ8aがリブ9によって損傷されたり、リ
ブ9が所定位置(フランジ8aの外側にくる)に戻らな
かったりするトラブルが生じる。このLの値は、リブ9
やフランジ8a,8bの面取り状態,剛性,摩擦抵抗等
によって変化する値である。
めた。図1に示すように、例えばフランジ8aの外径a
を21.2mm,パトローネ本体2の内径bを22mm,リ
ブ9の内側半径cを8mm,回動中心からフランジ8aの
中心点までの距離dを14mm,リブ9の外周面の曲率半
径R(図6参照)を0.2mmとし、Lの値を0.1mmか
ら0.6mmまで変化させ、それぞれの場合について、パ
トローネ本体2の開閉を20回ずつ行って上述したよう
なトラブルの発生状況を調べた。その結果、次のような
表1を得た。
味は、○:トラブルの発生がない状況,△:トラブルの
発生が4回未満,×:トラブルの発生が4回以上であ
る。したがって、Lの値が0.3mm以上になるように、
角度θを設定すればよいことが分かる。
ガイド27は、図1に示すように、フイルムガイド27
の先端部を開き状態にあるパトローネ本体2の内部へ挿
入するフイルム装填位置と、インデックステーブル20
の回転を邪魔しない退避位置との間で一体的に進退され
る。フイルム装填位置においては、フイルムガイド27
の先端部がスプール6の軸近傍まで接近され、インサー
トローラ対26によって搬送されてきた写真フイルム7
の後端部7bはスリット15に挿入される。写真フイル
ム7の後端部7bが爪16と押さえリブ17とによって
スプール6に係止された後、インサートローラ対26及
びフイルムガイド27は退避位置に戻される。
真フイルム7をパトローネ本体2に巻き込む作用につい
て説明する。まず、明室にて、一定の長さに裁断された
テレンプ12,13を上・下ケース4,5のポート部4
a,5aの内面に各々ホットメルト接着剤等で貼着す
る。この後、上・下ケース4,5は、仮組立装置(図示
せず)に供給される。この仮組立装置は、内部にスプー
ル6を収納して上・下パトローネ4,5同志を嵌合させ
る。このとき、明室での組み立てであるから、柔らかい
フランジ8a,8bをリブ9によって損傷させることな
く、確実,容易に行うことができる。次に、このパトロ
ーネ本体2は、搬入コンベア24に供給される。
は、暗室内に設置されたインデックステーブル20の作
業ステーションに送られる。パトローネ本体2は、ロ
ボット25によってネスト22に上方からセットされ
る。パトローネ本体2のセット時には、下ケースホルダ
ー32が開き位置にあり、またクランパー33,38,
39はそれぞれクランプ解除位置にある。そして、パト
ローネ本体2が上ケースホルダー31と下ケースホルダ
ー32との間に移載されると、下ケースホルダー32が
閉じ位置に回動された後、クランパー33,38,39
がそれぞれクランプ位置に移動され、上ケース4が上ケ
ースホルダー31に、また下ケース5が下ケースホルダ
ー32にそれぞれ保持される。
トローネ本体2が作業ステーションに送られると、フ
ォーク48がスプール6の端部に係合して、スプール6
が回転される。そして、スプール6の軸部に形成したス
リット15の入口側がインデックステーブル20の外方
を向いた位置でスプール6が停止される。この後、イン
デックステーブル20が回転され、作業ステーション
から作業ステーションに至る間に、下ケースホルダー
32がLの値が0.3mm以上で尚且つフイルムガイド2
7がパトローネ本体2内に挿入できる角度θだけ回動さ
れて上下のケース4,5が分離される。
ローラ対26及びフイルムガイド27がフイルム装填位
置に移動され、フイルムガイド27の先端部がポート部
4a,5aの間を通ってスプール6の軸近傍まで挿入さ
れる。この後、インサートローラ対26が駆動され、予
め所定の長さにカットされ、かつパーフォレーションが
穿孔された写真フイルム7がフイルムガイド27に案内
されてスプール6に向かって搬送される。写真フイルム
7の後端部7bがスリット15に挿入されると、爪16
と押さえリブ17とによってスプール6に係止され、続
いてインサートローラ対26及びフイルムガイド27は
退避位置に戻される。
れてパトローネ本体2が作業ステーションから作業ス
テーションに向かう間に、下ケースホルダー32が元
に位置に向かって回動され、上下のケース4,5が嵌合
される。このとき、フランジ8a,8bがリブ9によっ
て折り曲げられたり、損傷されるようなトラブルが発生
することなく、フランジ8a,8bがリブ9の内側の所
定位置にセットされる。
到着すると、フォーク48が駆動されてスプール6が回
転され、スプール6の軸部に写真フイルム7が後端側か
ら巻きつけられてゆく。写真フイルム7は、テレンプ1
2,13の間を通ってパトローネ本体2内に引き込まれ
てゆき、先端までパトローネ本体2内に巻き込まれる。
そして、例えば写真フイルム7のテンションがセンサに
よって検出されると、フォーク48の駆動が停止され、
スプール6の回転が停止される。
真フイルム7が収納されたパトローネ本体2は、空の作
業ステーションを通過して作業ステーションに到着
すると、ロボット29によって搬出コンベア28に移載
され、次の溶着工程へ搬送される。空になったネスト2
2には、作業ステーションにおいて順次に新たなパト
ローネ本体2が供給され、以後は同様の作業が繰り返さ
れる。
空のスプールを組み込んだパトローネ本体を、フランジ
が規制部材から外れない範囲で開き、写真フイルムの端
部をスプールに係合させた後、パトローネ本体を閉じ
る。そして、スプールを回転させて写真フイルムをパト
ローネ本体内に巻き込むようにしたから、フランジの剛
性が低い写真フイルムパトローネやフランジがスプール
軸と別体である写真フイルムパトローネを組み立てる場
合にも、フランジを傷めることなく、写真フイルムをパ
トローネ本体内に安定して巻き込むことができる。ま
た、スプールにフランジを組み付けたものをパトローネ
本体内に装填する作業を明室にて行うことができるか
ら、この作業を行う設備の信頼性を向上させることがで
きる。また、この分暗室内での工程数を減らすことがで
きるから、故障時の復帰時間が短縮され、設備の稼働率
が向上して、オペレーターの負荷も軽減される。また、
この作業を写真フイルムの挿入前に行うため、この作業
中に万一トラブルが生じた場合にも、写真フイルムのロ
スが回避できる。
す説明図である。
状態を示す平面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 2つの部材からなるパトローネ本体と、
この中に回動自在に収納され、写真フイルムをロール状
に巻き付けるスプールと、この両端部に設けられ、ロー
ル状の写真フイルムを両サイドから押さえて写真フイル
ムの巻き緩みを防止するフランジと、前記パトローネ本
体の内周壁面に設けられ、前記フランジの位置を規制す
る規制部材とから構成される写真フイルムパトローネへ
の写真フイルム巻き込み方法において、 前記パトローネ本体を予めスプールを収納した状態で組
み立てた後、写真フイルムをパトローネ本体内に巻き込
む工程において、フランジが規制部材から外れない範囲
でパトローネ本体を開き、写真フイルムの端部をスプー
ルに係合させてパトローネ本体を閉じた後、スプールを
回転させて写真フイルムをパトローネ本体内に巻き込む
ことを特徴とする写真フイルム巻き込み方法。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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US08/542,867 US6289653B1 (en) | 1992-08-03 | 1995-10-13 | Method and apparatus for manufacturing photographic film and photographic film cassette |
US08/924,138 US6141852A (en) | 1992-08-03 | 1997-09-05 | Method for assembling photographic film and photographic film cassette |
US09/662,818 US6430808B1 (en) | 1992-08-03 | 2000-09-15 | Apparatus for manufacturing photographic film and photographic film cassette |
US09/924,467 US6412162B1 (en) | 1992-08-03 | 2001-08-09 | Method for manufacturing photographic film and photographic film cassette |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0651443A JPH0651443A (ja) | 1994-02-25 |
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Family
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Family Applications (1)
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JP4206653A Expired - Fee Related JP2902865B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 写真フイルム巻き込み方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2902865B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
US5933657A (en) * | 1995-08-29 | 1999-08-03 | Eastman Kodak Company | Making of film scrolls for prewind cameras |
-
1992
- 1992-08-03 JP JP4206653A patent/JP2902865B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0651443A (ja) | 1994-02-25 |
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