JP2900355B2 - ダルドガラスのピースの接着方法 - Google Patents

ダルドガラスのピースの接着方法

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JP2900355B2 JP13056994A JP13056994A JP2900355B2 JP 2900355 B2 JP2900355 B2 JP 2900355B2 JP 13056994 A JP13056994 A JP 13056994A JP 13056994 A JP13056994 A JP 13056994A JP 2900355 B2 JP2900355 B2 JP 2900355B2
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  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダルドガラスのピースの
接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラスはその原料に添加する金属酸化物
等により透明以外に各種の色のものが製作され、その異
なる複数の色ガラスを用いてステンドグラスなどの装飾
品が製作されている。このステンドグラスは、大別して
2種類に分類され、教会の屋根などに取り付けられたパ
ネル状のものや、ラ・ダル・ド・ベールと呼ばれる比較
的厚みを持ったガラスの固まりを用いたものが知られて
いる。例えば前記ラ・ダルド・ベールでは、ダル・ド・
ベール(Dalle de Verre)あるいはスラ
ブガラスと呼ばれるダルドガラスを用い、このダルドガ
ラスは熱く解けたガラスを型の中に流し込み、徐冷した
後型から取り出して作られ、図14に示すように、その
ダルドガラス1は、1枚の大きさが縦Xが略30セン
チ、横Yが略20センチ、厚さTが略2.5センチ程度
をなし、この1枚のダルドガラス1を切断して所定形状
のダルと呼ばれるピースを形成し、異なる色のピースを
同一平面上に配置すると共に、相互の間に接着剤として
コンクリートや顔料及び硅砂を混合したエポキシ樹脂を
充填し、相互に接着して製作される。そして従来その板
状をなすダルドガラス1から各種形状のピースを製作す
る場合は、ダイヤモンドが付いた丸鋸で挽き割ったり、
あるいはダイヤモンドあるいはルーレットなどで表面に
スジを刻設し、木の台に嵌め込んだ金属製の刃で叩き割
り、割った後に分割面の仕上げを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のラ・ダルド・ベ
ールでは、ダルドガラス1の持つ厚みによって建築物等
に調和した装飾効果を得ることができる。ところでこの
様な平板的な装飾品であるラ・ダル・ド・ベールに対し
て、そのダルドガラス1を用いて立体的な装飾品を製作
することが試みられているが、従来のセメントやエポキ
シ樹脂を接着剤として用いた場合には、接着剤が硬化し
てピース同士が接着されるまで例えば48時間といった
長時間を要し、また、その接着面には透光性が得られな
いという欠点があった。
【0004】そして従来の丸鋸を用いたり、ダイヤモン
ドでスジを刻設して割ったりする方法では、前記ダルド
ガラス1がステンドグラス用ガラスに比べて肉厚である
ため、分割作業が煩雑となり1つのピースを仕上げるの
に1時間といった長時間の作業を必要とするという問題
があった。また、それらの方法で割った分割面は、その
表面が荒い仕上がりの面となり、分割後仕上げを行わな
いとガラス本来の美しい面を得ることができないという
問題があった。
【0005】また前記のような接着方法では、ピース同
志が接着されるまでピース同志を固定しておかなければ
ならないため、立体的な装飾品を製作することが実際上
困難であった。さらにダルドガラスからなる立体的な装
飾品に照明光線を照射し、その照明効果により装飾効果
を高めることも考えられるが、従来のコンクリートや顔
料及び硅砂を混合したエポキシ樹脂等を用いる接着方法
では、接着面が不透光性になるため、十分な照明効果を
得ることができなかった。そこで公知ではないが、接着
力が即効性で得られる接着剤と遅効性の接着剤とを使用
し、その即効性の接着剤によってピース同志が動かない
程度に固定し、この後遅効性の接着剤の接着力と合わせ
てピース同志を強固に固定することにより、従来の接着
方法では製作が難しかったダルドガラスを用いた立体的
な装飾品を比較的短時間で製作することができる。さら
にこのようにして組み立てた立体的な装飾品の表面に、
透明なコーティング剤によりコーティング処理を施して
所定の組立て強度を得るようにすることが考えられ、そ
のコーティング剤として耐水性を有するものを用いるこ
とにより、接着面を雨等から保護し、長期に渡って所定
の接着力を維持することができる。しかしながらこのよ
うな方法では、接着面同志の接着の他に、装飾品の外面
にコーティング処理を施すものであるため、そのコーテ
ィング膜を通してしか表面を見ることができず、せっか
くの美しいダルドガラスの素地を直接的に表出すること
ができないという欠点がある。そこでその組立て後の装
飾品のピース接着箇所のみにコーティング処理を施すこ
とも考えられるが、表面側に線状に現れる接着箇所のみ
にコーティング処理を施すことは手間がかかり、実際上
困難であった。
【0006】そこで本発明は、表面にコーティング処理
を施すことなく、雨等に対しても長期に渡って優れた接
着力を保持することができ、装飾品を野外や水中等に設
置することを可能とするダルドガラスのピースの接着方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ダ
ドガラスのピース相互の接着面を突き合わせて接着する
ダルドガラスのピースの接着方法において、前記接着面
にシリコーン樹脂接着剤を塗布し、この接着剤の中央に
透明な合成ゴム系接着剤を塗布し、この接着剤の中央に
ホットメルト接着剤を混入するものである。
【0008】
【作用】請求項1の構成では、溶融したホットメルト接
着剤が瞬時に硬化して立体的に組んだピース同志が固定
されると共に、その後ホットメルト接着剤の回りの合成
ゴム系接着剤とシリコーン樹脂接着剤の接着力により所
定の接着力が得られ、かつ合成ゴム系接着剤は、外側が
シリコーン樹脂接着剤により囲まれるため、水による変
性が防止され長期に渡って安定した接着力が持続する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1ないし図13、図15ないし図23は本
発明の一実施例を示し、上述した図14と同一部分に同
一を付しその詳細な説明を省略する。まずダルドガラス
1のピースを用いた装飾品の製作例を詳述すると、図5
において、2は従来例で述べた所定形状のダルドガラス
1を分割したピースであり、このピース2は周囲に切断
面3を有し、この例では表面を接着面4として、まず図
6に示すように、2〜5ミリ程度の厚さに透明な合成ゴ
ム系接着剤5を塗布して接着剤層を形成する。この合成
ゴム系接着剤5としては、例えが合成ゴム系接着剤ボン
ド(コニシ株式会社製)が用いられ、その接着剤5に
は、合成ゴムとしてスチレンブタジエンゴムが略40パ
ーセント並びに有機溶剤としてシクロヘキサン、ノルマ
ルヘプタン、石油ナフサ及びアセトンが略60パーセン
ト含まれている。次ぎに図7,図8及び図10に示すよ
うに、ガンタイプの注入装置6により加熱液化して溶融
したホットメルト接着剤である固形シリコン接着剤7
を、前記塗布した接着剤5の中央に注入する。この場
合、接着剤5の層から固形シリコン接着剤7がはみ出し
て接着剤7が接着面4に接しないように注入する。前記
固形シリコン接着剤7は常温で棒状をなし、例えばフロ
ーレックス社製のものが用いられ、また、前記注入装置
6は、ボディー8の先端に漏斗状の金属製注入筒9を備
え、この注入筒9内に挿入された前記固形シリコン接着
剤7を溶融する電気ヒータ等の加熱手段10が前記ボディ
ー8内に内蔵され、その加熱手段10に電源コード11が接
続され、家庭用電源により固形シリコン接着剤7を溶融
し、さらに、前記固形シリコン接着剤7は、前記ボディ
ー8の後方から挿入され、トリガー12の操作により前方
の前記注入筒9内に送られ、溶融した固形シリコン接着
剤7が注入筒9の先端から押し出されるようになってい
る。尚、図10及び図11は説明のためにピース2を図
示長方形に現している。そして溶融した固形シリコン接
着剤7を充填すると共に、充填後例えば1〜2秒間、シ
リコン接着剤7に前記注入筒9の先端を挿入して接触す
るようにする。これにより加熱した注入筒9の熱が、充
填したシリコン接着剤7に伝えられ、その1〜2秒の間
に前記合成ゴム系接着剤5と溶融した固形シリコン接着
剤7の境界部13が白濁化して部分的に混合される。そし
てその注入筒9を溶融した固形シリコン接着剤7から離
したら、直ぐに他方のピース2の接着面4を押し当て、
両接着面4,4を突き合わせて両ピース2,2を接着す
る。この場合、数分の間両接着面4,4を圧接しておく
ことが好ましい。すると溶融した固形シリコン接着剤7
が短時間で硬化して接着力が得られると共に、周囲の合
成ゴム系接着剤5の接着力により短時間、例えば数分程
度で所定の接着力が得られ、また、それら合成ゴム系接
着剤5及び固形シリコン接着剤7は透明となり、両ピー
ス2の接着面4,4間はほぼ透明に近い透光性が得られ
る。また、比較として合成ゴム系接着剤5を単独で同条
件で使用した場合には、ピース2にスライド方向の力を
加えると僅かな力でずれを生じ、また、固形シリコン接
着剤7を単独で同条件で使用した場合には、ピース2を
引き離す方向に力を加えると、固形シリコン接着剤7が
一方の接着面4に付着した状態で僅かな力で引き離され
るのに対して、本実施例の合成ゴム系接着剤5及び固形
シリコン接着剤7を用いた方法では十分な接着強度が短
時間にして得られる。そして、図12に示すように、複
数のピース2を略円筒状に形成し、その表面に図示しな
い液体シリコンをコーティングし、例えば高さ1メート
ル程度の立体的な装飾品14を形成し、この装飾品14の内
部に光源15を収納し、この光源15を点灯すると、その光
線が各ピース2のみならず各ピース2の接着面4を透過
して美しい各ピース2の色合いが表出する。
【0010】前記装飾品14はピース2の表面相互を接着
して該装飾品14の外周及び内周に切断面3が現れるよう
に製作したが、例えば図13に示すように、ダルドガラ
ス1の切断面3を接着面4Aとして接着することもで
き、このような平坦でない相互の切断面3,3を接着す
る場合は、図13に示すように相互の突き合わせ位置に
それぞれ合成ゴム系接着剤5と溶融した固形シリコン接
着剤7を塗布して接着を行う。また、切断面3,3の形
状により生じる隙間16は、溶融した固形シリコン接着剤
7により埋めてもよい。
【0011】このようなダルドガラス1のピース2を用
いた装飾品の製作において、ダルドガラス1の熱応力を
利用して短時間で複数のピース2を製作可能としたもの
であり、その方法につき詳述すると、まず図1及び図2
に示すようにダルドガラス1を例えばコンクリート製か
らなる床体21と壁体22との間に斜めに配置し、これによ
りダルドガラス1の裏面と床体21及び壁体22との間に冷
却空間23を設ける。また、ダルドガラス1の前方空間に
筒状をなす破片飛散防止用の枠体である段ボール24を横
設する。この段ボール1の壁体22側の開閉蓋25は、下部
の蓋を切断箇所26において切断し、残り三方の開閉蓋25
と床体22とによりダルドガラス1の周囲を覆う。また、
他方の四方の開閉蓋25Aを開閉して内部に加熱装置27を
挿入できるようにする。この加熱装置27としてはボンベ
式のバーナー28が用いられ、ボンベ28内の可燃性ガスを
ノズル30の先端から噴射し、これを着火して炎29を噴射
し、この炎29を調整摘み31により調整できるようになっ
ている。そして前記段ボール24内に加熱装置27を配置し
て前記炎29を前記ダルドガラス1の中央Cに当てて該ダ
ルドガラス1を局部的に加熱する。そして中央Cを局部
的に加熱することにより、前記ダルドガラス1に熱応力
が発生する。すなわち局部的に加熱された中央Cは膨脹
し、これに対して加熱しないダルドガラス1の周囲に引
張応力が発生し、この引張応力がダルドガラス1の許容
引張応力を越えることによりクラック32が発生する。そ
して図3に示すようにダルドガラス1が破砕され、前記
炎29を中央Cに当てて略10〜30秒の加熱後、瞬時に
してダルドガラス1が破砕する。この破砕により、複数
のピース2が形成され、このピース2をそのまま前記装
飾品14に使用したり、あるいは図4に示すように複数の
クラック32を生じたピース2の場合は、該クラック32の
部分に打撃を加えて簡単に割ることができ、これにより
細かいピース2が得られる。また、クラック32により分
断されたピース2以外に、略球状のピース2Aも得ら
れ、この球状のピース2Aはダルドガラス1の中央C部
分が割れて形成され、その表面には微細なひびが形成さ
れており、光線を当てると屈折して虹色に光輝く。
【0012】そして、板状をなすダルドガラス1の中央
を局部的に加熱し、ダルドガラス1を熱応力により破砕
してピース2を得るものであるから、局部加熱よってダ
ルドガラス1に熱応力が発生し、この熱応力により常温
のダルドガラス1の周囲に引張応力が発生し、この引張
応力がダルドガラス1の許容引張応力を越えると複数の
クラック32が発生し、短時間で複数のピース2を得るこ
とができ、また、そのピース2の切断面3は、クラック
32が伸展して形成されるため、従来できなかった凹凸の
無い美しい鏡面状の切断面3を得ることができる。ま
た、そのクラック32は主としてダルドガラス1の表面と
略垂直な方向のみに発生し、切断面3と垂直な方向には
発生しないため、すなわち切断面3に現れるひびはほと
んど無く良好な透光性が得られる。
【0013】またダルドガラス1を床体22と壁体23と
の角部に斜設し、ダルドガラス1の裏面側に冷却空間23
を設けたことにより、炎29で加熱する中央Cとこの中央
Cの周囲との温度差を大にすることができ、短時間でダ
ルドガラス1を破砕することができる。さらに段ボール
24により、ダルドガラス1の周囲を覆うことにより、破
砕時の破片の飛散を防止することができる。
【0014】次に、図15ないし図23を用いて本発明
の請求項に係る実施例を説明し、上記図1ないし図14
同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略し
て詳述すると、この例では接着方法の他の実施例を示
し、まず図16に示すように、一方の接着面4に、シリ
コーン樹脂接着剤41を塗布して第1の接着剤層を形成す
る。このシリコーン樹脂接着剤41としては、例えばトス
シール78(東芝シリコーン株式会社製)や、ソニーシ
ーラントシリコンL6301(ソニーケミカル株式会社
製)などが用いられ、いずれも固化後透明になり、耐水
性に優れた性質を有している。尚、実験においては、前
記トスシール78を用いた場合の方が接着力が大であっ
た。次に前記第1の接着剤層の中央に、図17に示すよ
うに、前記合成ゴム系接着剤5を塗布して第2の接着剤
層を形成する。この場合、接着面4,4を突き合わせた
状態で、シリコーン樹脂接着剤41から合成ゴム系接着剤
5が外側にはみださない量を塗布することが好ましい。
そして前記合成ゴム系接着剤5としては、例えが合成ゴ
ム系接着剤ボンド(コニシ株式会社製)が用いられ、そ
の接着剤5には、合成ゴムとしてスチレンブタジエンゴ
ムが略40パーセント並びに有機溶剤としてシクロヘキ
サン、ノルマルヘプタン、石油ナフサ及びアセトンが略
60パーセント含まれている。次ぎに図18,図19及
び図21に示すように、ガンタイプの注入装置6により
加熱液化して溶融したホットメルト接着剤42を、前記塗
布した合成ゴム系接着剤5の中央に注入する。この場
合、接着剤5の層からホットメルト接着剤42がはみ出し
て接着剤42が外側の接着面4に接しないように注入す
る。前記ホットメルト接着剤7は常温で棒状をなし、例
えばエチレン・酢酸ビニール系接着剤等が用いられ、こ
のエチレン・酢酸ビニール系接着剤には、エチレン・酢
酸ビニール系樹脂が略40パーセント、天然樹脂が略2
0パーセント、石油系樹脂が略25パーセント、ワック
スが略15パーセント含まれており、そのエチレン・酢
酸ビニール系樹脂における酢酸ビニール系樹脂の割合
は、20〜50パーセント程度であるが、30〜40パ
ーセントとすることが好ましく、これにより変質しずら
く長期に渡って安定した接着力を持続することができ
る。また、前記注入装置6は、ボディー8の先端に漏斗
状の金属製注入筒9を備え、この注入筒9内に挿入され
た前記ホットメルト接着剤42を溶融する電気ヒータ等の
加熱手段10が、前記ボディー8内に内蔵され、その加熱
手段10に電源コード11が接続され、家庭用電源によりホ
ットメルト接着剤42を溶融し、さらに、前記ホットメル
ト接着剤42は、前記ボディー8の後方から挿入され、ト
リガー12の操作により前方の前記注入筒9内に送られ、
溶融したホットメルト接着剤42が注入筒9の先端から押
し出されるようになっている。尚、図21及び図22は
説明のためにピース2を図示長方形に現している。そし
て溶融したホットメルト接着剤42を充填すると共に、充
填後例えば1〜2秒間、ホットメルト接着剤42に前記注
入筒9の先端を挿入して接触するようにする。これによ
り加熱した注入筒9の熱が、充填したホットメルト接着
剤42に伝えられ、その1〜2秒の間に前記合成ゴム系接
着剤5と溶融したホットメルト接着剤42の境界部13が白
濁化して部分的に混合される。そしてその注入筒9を溶
融したホットメルト接着剤42から離したら、直ぐに他方
のピース2の接着面4を押し当て、両接着面4,4を突
き合わせて両ピース2,2を接着する。この場合、数分
の間両接着面4,4を圧接しておくことが好ましい。す
ると溶融したホットメルト接着剤42が短時間で硬化して
接着力が得られると共に、周囲の合成ゴム系接着剤5及
びシリコーン樹脂接着剤41の接着力により短時間、例え
ば数分程度で所定の接着力が得られ、また、それらシリ
コーン樹脂接着剤41、合成ゴム系接着剤5及びホットメ
ルト接着剤42は透明となり、両ピース2の接着面4,4
間はほぼ透明に近い透光性が得られる。また、両接着面
4,4を突き合わせると、シリコーン接着剤41が外側に
広がり、そのシリコーン接着剤41に合成ゴム系接着剤5
の外側が包み込まれるようにして外部と遮断され、この
ようにして合成ゴム系接着剤5は、図20に示すよう
に、外側が耐水性を有するシリコーン樹脂接着剤41によ
り囲まれるため、水による変性が防止され長期に渡って
安定した接着力が持続する。そして、複数のピース2を
下から上に重ね合わせて接着し、前記図12に示すよう
に、複数のピース2を略円筒状に形成し、例えば高さ1
メートル程度の立体的な装飾品14を形成し、この装飾品
14の照明光線を照射すると、その光線が各ピース2のみ
ならず各ピース2の接着面4を透過して美しい各ピース
2の色合いが表出する。その装飾品14を野外に展示する
場合では、雨に晒されても、接着面4の接着構造が、外
側が耐水性に優れたシリコーン樹脂接着剤41よりシール
されているため、合成ゴム系接着剤5及びホットメルト
接着剤42が湿気により変質することなく、長期に渡って
安定した接着力が持続され、さらにその装飾品14を水槽
内の水中において展示することも可能となる。
【0015】前記装飾品14はピース2の表面相互を接着
して該装飾品14の外周及び内周に切断面3が現れるよう
に製作したが、例えば図23に示すように、ダルドガラ
ス1の切断面3を接着面4Aとして接着することもで
き、このような平坦でない相互の切断面3,3を接着す
る場合は、図23に示すように相互の突き合わせ位置に
それぞれシリコーン樹脂接着剤41、合成ゴム系接着剤5
及び溶融したホットメルト接着剤42を塗布して接着を行
う。また、切断面3,3の形状により生じる隙間16は、
ホットメルト接着剤42により埋めてもよい。
【0016】このように本実施例では、請求項1に対応
して、ダルドガラス1のピース2,2相互の接着面4,
4を突き合わせて接着するダルドガラスのピースの接着
方法において、接着面4にシリコーン樹脂接着剤41を塗
布し、この接着剤41の中央に透明な合成ゴム系接着剤5
を塗布し、この接着剤5の中央にホットメルト接着剤42
を混入するものであるから、溶融したホットメルト接着
剤42が瞬時に硬化して立体的に組んだピース2,2同志
が固定されると共に、その後ホットメルト接着剤42の回
りの合成ゴム系接着剤5とシリコーン樹脂接着剤42の接
着力により所定の接着力が得られ、かつ合成ゴム系接着
剤5は、外側がシリコーン樹脂接着剤42により囲まれる
ため、水による変性が防止され長期に渡って安定した接
着力が持続し、耐水性に優れた接着構造が得られ、その
装飾品14を野外や水中に展示することが可能となる。ま
た、組立て後、表面にコーティング処理を施す場合に比
べて製作が容易となり、かつ表面にガラスの素地をその
まま表出することができるため、より美しい外観が得ら
れる。さらに接着面4,4間の透過性が得られ、しかも
従来のセメントなどを用いるものと異なり、それら接着
剤41,5,42は接着後弾性を備えるため、温度変化によ
り各ピース2が膨脹収縮しても、これを吸収して温度変
化によるピース2の割れの発生を防止できる。また、装
飾品14は、切断面3と異なるダルドガラス1の表面を接
着面4とし、複数のピース2を重ね合わせるようにして
製作するものであって、切断面と異なる平坦な面同志を
接着するため、接着が容易になると共に、装飾品14の表
面には、鏡面状の美しい切断面3が表出する。さらに、
本発明の接着方法により複数のダルドガラス1を接着
し、これをドリルなどで所定形状に研磨処理さらにはそ
の表面を磨くことによって、抽象的あるいは具象的な美
術的彫刻品を形成することができ、例えば等身大の人物
像、胸像、顔面像等の従来では不可能であった大型の美
術品を製作することが可能となった。
【0017】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。例えば実施例においては、加熱手段と
して炎を噴射するバーナーを用いた例を示したが、高温
ガスあるいは高温加熱した金属などを表面に接触して局
部的に加熱してもよい。さらに合成ゴム系接着剤、固形
シリコン接着剤、シリコーン接着剤及びホットメルト接
着剤は、実施例のものに限らず、各種のものを用いるこ
とができる
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明はダルドガラスのピー
ス相互の接着面を突き合わせて接着するダルドガラスの
ピースの接着方法において、前記接着面にシリコーン樹
脂接着剤を塗布し、この接着剤の中央に透明な合成ゴム
系接着剤を塗布し、この接着剤の中央にホットメルト接
着剤を混入するものであり、表面にコーティング処理を
施すことなく、雨等に対しても長期に渡って優れた接着
力を保持することができ、装飾品を野外や水中等に設置
することを可能とするダルドガラスのピースの接着方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図12】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図13】本発明の実施例を示す側面図である。
【図14】ダルドガラスの斜視図である。
【図15】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図16】本発明の実施例を示す断面図である。
【図17】本発明の実施例を示す断面図である。
【図18】本発明の実施例を示す断面図である。
【図19】本発明の実施例を示す断面図である。
【図20】本発明の実施例を示す断面図である。
【図21】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図22】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図23】本発明の実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ダルドガラス 2 ピース(ガラス) 4,4A 接着面 5 合成ゴム系接着剤 7 固形シリコン接着剤 27 加熱手段 C 中央 41 シリコーン接着剤 42 ホットメルト接着剤

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダルドガラスのピース相互の接着面を突
    き合わせて接着するダルドガラスのピースの接着方法に
    おいて、前記接着面にシリコーン樹脂接着剤を塗布し、
    この接着剤の中央に透明な合成ゴム系接着剤を塗布し、
    この接着剤の中央にホットメルト接着剤を混入すること
    を特徴とするダルドガラスのピースの接着方法。
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