JP2895376B2 - 消石灰水溶液製造装置 - Google Patents
消石灰水溶液製造装置Info
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Description
用いられる消石灰水溶液の製造装置に関する。
性ソーダ注入法、ソーダ灰注入法、消石灰注入法等が知
られているが、最近消石灰注入法が注目されている。消
石灰は単に水のpHを上げるだけでなく主成分のカルシ
ウムが健康上も良いと言われていること、さらには消石
灰を飛散し易い粉体としてではなく水溶液として注入す
る技術が開発されたことなどから水道事業体の浄水場で
多く採用されてきている。
ては、例えば特公昭63−2890号公報に記載されて
いる装置が知られている。この公知装置は、円筒型また
は角型の溶解槽の底部に給水管及び未溶物排出口、該給
水管のすぐ上の位置には水平に回転する撹拌翼が設けら
れ、槽上部に消石灰水溶液取り出し管を有する構成にな
っている。このように内部に撹拌翼のみを有するように
構成された溶解槽では、上部より取り出す消石灰水溶液
中に未溶解消石灰が混入してくるのを防止するには、撹
拌を極めて低速にし、かつ、溶解槽内の水上昇速度を
0.2mm/秒以下にする必要がある。このため、消石
灰水溶液の製造効率が非常に制限される。
水道水を改善しようとする場合、特に大規模浄水場にお
いては設備の小型化を図る上で上記公知装置における消
石灰水溶液の製造効率を向上させることが課題とされて
いる。本発明はこの課題を解決することを目的とする。
題は、筒型の溶解槽の下部に給水管がそして上部に消石
灰水溶液取り出し管がそれぞれ接続され、溶解槽内底部
に撹拌翼を有する消石灰溶解装置において、溶解槽内の
撹拌翼の上方位置に、少なくとも該撹拌翼の回転範囲を
覆い消石灰水溶液の渦状の乱流を整流された上昇流とす
るための整流装置が設けられていることにより達成され
る。
石灰の供給は、水面上から行うことができるが、好まし
くは槽側面から槽内底部に供給する。槽底部に消石灰を
供給するには、例えば、溶解槽の水面から高さ方向で中
間位置まで仕切り板を設け、該溶解槽の内部を消石灰溶
解のための主室と消石灰供給のための副室とに仕切り、
副室から消石灰を粉体またはスラリー状で供給して、消
石灰粒子が溶解槽全体に浮遊しないようにする。また
は、この副室に代えて予め調製した消石灰スラリーを供
給するための管を槽下部側面に設けてもよい。このよう
にして消石灰を供給するときは、消石灰供給のために運
転を停止し、その沈降を待つ必要がなく、連続供給が可
能となる。
た給水管から給水を受けている。外部から供給されスラ
リー状で堆積していた消石灰は、給水と撹拌により流動
層をなし、十分に水に溶解して生成される消石灰水溶液
は若干の未溶解消石灰粒子を含有した状態で溶解槽内を
上昇する。その際、未溶解消石灰粒子は舞い上がるよう
にして渦状の乱流を形成しようとする。しかし、その範
囲には整流装置が配設されており、上記乱流は主として
上昇成分を有する流れに整流される。
し、上昇中に未溶解消石灰粒子が次第に分離して水溶液
のみが上昇する。かくして、未溶解消石灰を殆ど含有し
ない消石灰水溶液のみが消石灰水溶液取り出し管から取
り出される。
層の高さを抑制し、未溶解消石灰粒子の分離を促進する
ために、流動層高抑制装置を設けることもできる。
を説明する。
装置を示す概要構成図である。
り、本実施例の場合、該溶解槽1は角筒をなしていてそ
の内部空間が、中間位置まで垂下するように蓋部材2に
取り付けられた仕切壁3によって、溶解槽本来の機能を
果たす主室4と消石灰供給のための副室5とに区分され
ている。上記溶解槽1の底部には、外部から該溶解槽1
内に給水を行なうための給水管6と、適宜時期に不溶物
を外部に排出するための排出管7がそれぞれ弁(図示せ
ず)を介して接続されている。また、上記主室4の上部
には消石灰水溶液取り出し管8が接続されている。
って回転を受ける水平撹拌翼10を上記主室4の底部に
有する撹拌装置11が設けられている。また、上記撹拌
翼10の上方位置には整流装置12が設けられている。
筒をなしている場合には、図2及び図3に示すように上
下に貫通せる複数の案内路を形成する格子状構造にする
ことができる。かかる整流装置12によれば、撹拌翼1
0の撹拌により生じた渦状の乱流も安定に上昇流に整流
される。この整流装置12は上記図2及び図3のものに
限定されず、図4及び図5に示すような短円筒を配列し
たもの、図6及び図7に示すハニカム状の六角短筒を配
列したもの、さらには図8及び図9あるいは図10及び
図11に示すような溶解槽の周壁に接する領域を四等分
し、それぞれに平行な傾斜板を配したもの等、種々適用
可能である。一つの案内路の幅は、通常5〜50mm位
が適切で、傾斜板による場合は、水平面に対する傾斜角
が45〜75度であることが望ましい。
石灰水溶液は次の要領で製造される。
が副室5の水面に投下される。その際、飛散する消石灰
粒子の外気への逸散がスプレー(図示せず)により防止
される。投下直後に溶解せずに水面上で浮遊する消石灰
は、スラリーとなって沈降する。
堆積するが、ここで撹拌翼10による撹拌を受けて流動
層を形成し、さらには、給水管6から給水された水との
接触を受け、溶解が進んで消石灰水溶液となって行く。
その際、未溶解消石灰粒子を含む消石灰水溶液は、撹拌
翼10により撹拌されて渦状の乱流を形成せんとする
が、整流装置12により整流されてほぼ均一な上昇流と
なる。
液は主室4中を上昇する。その際、上昇する消石灰水溶
液中には未溶解消石灰粒子が若干含有されており、これ
も一緒に上昇するが、消石灰水溶液に対して比重の高い
未溶解消石灰粒子は次第に降下し、消石灰水溶液が上昇
を続ける。
石灰粒子を殆ど含まない消石灰水溶液のみとなり、これ
が取り出し管8から取り出される。
角筒として形成されたが、溶解槽が円筒の場合でも、外
周を円形にするだけで上記整流装置と同様の整流装置を
使用できる。また、溶解槽の上部(整流装置12よりも
上方の部分)を四角筒もしくは円筒状とし、下部(撹拌
翼10近傍の部分)を図12のごとく逆円錐台の筒体と
することもできる。しかし、四角筒の部分を有する場合
には、周方向の隅部にて上記渦状の乱流が強く発生する
傾向にあるので、図13及び図14に示すように、上記
隅部で案内路を密に形成するように、整流装置を構成す
るとよい。その場合、図13及び図14のごとく案内路
を格子状に形成することに限定されず、例えば、図15
及び図16あるいは図17及び図18に示されるごと
く、撹拌翼の回転範囲に傾斜板を放射状に疎に配置し、
隅部に平行な傾斜板を密に配置するようにしてもよい。
さらには、図19及び図20あるいは図21及び図22
のごとく隅部を三角形に形成し、そこに平行な傾斜板を
配置するようにしてもよい。
二実施例を説明する。なお、図において、前述の第一実
施例における図1と共通部分には同一符号を付してその
説明を省略する。
動層高抑制装置21を有している。該流動層高抑制装置
21は、好ましくは図示のごとくほぼ等間隔で略平行に
配列された複数の傾斜板より成っている。傾斜板は図示
のごとく同一方向に傾斜するもので十分であるが、より
好ましくは傾斜の向きを異ならしめた多段に、例えば、
上下の二つの部分で傾斜が逆方向となっている二群の傾
斜板からなるようにするとよい。上記平行な傾斜板同士
の間隔は5〜70mm位がよい。
水溶液中の未溶解消石灰粒子は、流動層高抑制装置21
によって効果的に分離が促進され、溶解槽の高さ寸法で
の小型化あるいは水の上昇速度(供給速度)を高めて消
石灰水溶液の製造能力をさらに向上させることができ
る。
を四角筒あるいは円筒状とし、下部を逆円錐台状にする
ことができることも前実施例の場合と同様であり、その
際、前実施例の図2ないし図11そして図13ないし図
22の整流装置を同様に適用できる。
位置に、少なくとも該撹拌翼の回転範囲を覆う整流装置
を配することとしたので、撹拌により生ずる渦状の乱流
を早期に整流して消石灰水溶液を静かに上昇せしめるこ
とができ、該消石灰水溶液中に含まれる未溶解消石灰粒
子を効果的に沈降させるようになる。この結果、溶解槽
の高さ寸法での小型化あるいは水の供給速度による製造
能力の向上を期することができるという効果を得る。
面図である。
る。
ある。
ある。
ある。
である。
である。
である。
である。
である。
である。
断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 筒型の溶解槽の下部に給水管がそして上
部に消石灰水溶液取り出し管がそれぞれ接続され、溶解
槽内底部に撹拌翼を有する消石灰溶解装置において、溶
解槽内の撹拌翼の上方位置に、少なくとも該撹拌翼の回
転範囲を覆い消石灰水溶液の渦状の乱流を整流された上
昇流とするための整流装置が設けられていることを特徴
とする消石灰水溶液製造装置。 - 【請求項2】 整流装置は、外形が溶解槽内壁に沿った
形状をなしていることとする請求項1に記載の消石灰水
溶液製造装置。 - 【請求項3】 溶解槽は撹拌翼が位置する底部を逆錐台
形としその上方を筒型としている請求項1又は請求項2
に記載の消石灰水溶液製造装置。 - 【請求項4】 筒型の溶解槽の下部に給水管がそして上
部に消石灰水溶液取り出し管がそれぞれ接続され、溶解
槽内底部に撹拌翼を有する消石灰溶解装置において、溶
解槽の水面から高さ方向で中間位置まで該溶解槽の内部
が消石灰溶解のための主室と消石灰供給のための副室と
に仕切られ、主室には上記撹拌翼の上部位置に消石灰水
溶液の渦状の乱流を整流するための整流装置が設けられ
ていることを特徴とする消石灰水溶液製造装置。 - 【請求項5】 整流装置は、外形が主室の内壁に沿った
形状をなしていることとする請求項4に記載の消石灰水
溶液製造装置。 - 【請求項6】 溶解槽には撹拌翼の上方に流動層高抑制
装置が設けられ、整流装置が撹拌翼と流動層高抑制装置
との間に配設されていることとする請求項4に記載の消
石灰水溶液製造装置。 - 【請求項7】 流動層高抑制装置は水平面に対し傾斜し
て互いに略平行な複数の案内路を有していることとする
請求項6に記載の消石灰水溶液製造装置。 - 【請求項8】 水平面に対し傾斜して上下に貫通した互
いに略平行な複数の案内路を有する流動層高抑制装置
を、傾斜の向きを異ならして多段に設けてなることとす
る請求項6に記載の消石灰水溶液製造装置。 - 【請求項9】 流動層高抑制装置の案内路が互いに略平
行な複数の傾斜板もしくは傾斜管により形成され、上記
案内路の幅が5〜50mmで傾斜角が水平面に対し45
〜75度であることとする請求項7または請求項8に記
載の消石灰水溶液製造装置。 - 【請求項10】 溶解槽は、撹拌翼が位置する底部を逆
錐台形としその上方を筒型としていることとする請求項
4ないし請求項9のいずれか一つに記載の消石灰水溶液
製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32344793A JP2895376B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 消石灰水溶液製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32344793A JP2895376B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 消石灰水溶液製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07149518A JPH07149518A (ja) | 1995-06-13 |
JP2895376B2 true JP2895376B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=18154773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32344793A Expired - Fee Related JP2895376B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 消石灰水溶液製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2895376B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5043306B2 (ja) * | 2005-03-17 | 2012-10-10 | 株式会社クレハ環境 | 消石灰水溶液の製造方法 |
US8912275B2 (en) | 2010-04-13 | 2014-12-16 | T.I.P. Ltd. | Continuous solution of polymer in liquid |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP32344793A patent/JP2895376B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07149518A (ja) | 1995-06-13 |
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