JP2895047B1 - 歯科用補綴物の人工歯・歯肉見本 - Google Patents
歯科用補綴物の人工歯・歯肉見本Info
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Abstract
【要約】
【課題】 患者に最適な人工歯と歯肉の、色、排列、形
状等を、患者の前歯の部分にセットすることによって、
理想的な状態で選択できるようにする。 【解決手段】 歯科用補綴物の人工歯・歯肉見本は、前
歯を形成する複数のサンプル人工歯１を、歯列弓に沿っ
て排列している。このサンプル人工歯１は、所定の色に
着色されたサンプル歯肉２に排列して固定している。サ
ンプル歯肉２は、その内面に、患者の前歯の歯肉に接近
できる形状に湾曲された当接面４を設けている。さら
に、サンプル人工歯１またはサンプル歯肉２の何れか
に、サンプル歯肉２を患者の歯肉に沿わせるための取っ
手３を固定している。人工歯・歯肉見本は、この取っ手
３をもって、サンプル人工歯１とサンプル歯肉２の両方
を患者の前歯に沿わせて、人工歯と歯肉の色、形状、歯
並びを選択するように構成されている。
状等を、患者の前歯の部分にセットすることによって、
理想的な状態で選択できるようにする。 【解決手段】 歯科用補綴物の人工歯・歯肉見本は、前
歯を形成する複数のサンプル人工歯１を、歯列弓に沿っ
て排列している。このサンプル人工歯１は、所定の色に
着色されたサンプル歯肉２に排列して固定している。サ
ンプル歯肉２は、その内面に、患者の前歯の歯肉に接近
できる形状に湾曲された当接面４を設けている。さら
に、サンプル人工歯１またはサンプル歯肉２の何れか
に、サンプル歯肉２を患者の歯肉に沿わせるための取っ
手３を固定している。人工歯・歯肉見本は、この取っ手
３をもって、サンプル人工歯１とサンプル歯肉２の両方
を患者の前歯に沿わせて、人工歯と歯肉の色、形状、歯
並びを選択するように構成されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科医師が、人工
歯と歯肉のカラーサンプルを、患者の口内の前歯に合わ
せて、歯科用補綴物の歯肉と歯肉の色、形、歯並びを選
択するのに使用される人工歯・歯肉見本に関する。
歯と歯肉のカラーサンプルを、患者の口内の前歯に合わ
せて、歯科用補綴物の歯肉と歯肉の色、形、歯並びを選
択するのに使用される人工歯・歯肉見本に関する。
【０００２】
【従来の技術】現在、人工歯のカラーサンプルはある
が、人工歯と歯肉の色、形、歯並び（排列）の全てを加
味した見本はない。このため、歯科医師は、患者の年
齢、性別、顔の特徴等を考慮して、人工歯と歯肉の色や
形状等を決定しているのが実状である。さらに、患者の
好みは、歯科医師から口頭または文章で、歯科技工士に
伝えられるので、常に患者の好みにあった人工歯と歯肉
とが選択されない弊害があった。それは、患者と、歯科
医師と、技工士のそれぞれがイメージする歯科用補綴物
に、食い違いがあって、ぴったりとは一致しないからで
ある。
が、人工歯と歯肉の色、形、歯並び（排列）の全てを加
味した見本はない。このため、歯科医師は、患者の年
齢、性別、顔の特徴等を考慮して、人工歯と歯肉の色や
形状等を決定しているのが実状である。さらに、患者の
好みは、歯科医師から口頭または文章で、歯科技工士に
伝えられるので、常に患者の好みにあった人工歯と歯肉
とが選択されない弊害があった。それは、患者と、歯科
医師と、技工士のそれぞれがイメージする歯科用補綴物
に、食い違いがあって、ぴったりとは一致しないからで
ある。
【０００３】このような弊害を防止するために、人工歯
の色を選択するためのカラーサンプルは開発されている
（特開平６−２３３７８４号公報）。この公報に記載さ
れるカラーサンプルは、図１に示すように、多数のサン
プル人工歯１をロッド６を介して基台７に連結してい
る。
の色を選択するためのカラーサンプルは開発されている
（特開平６−２３３７８４号公報）。この公報に記載さ
れるカラーサンプルは、図１に示すように、多数のサン
プル人工歯１をロッド６を介して基台７に連結してい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】図１に示すサンプル人
工歯１は、患者が好む人工歯の色を選択することはでき
る。しかしながら、患者が選択したサンプル人工歯１
を、実際に患者の歯に沿わせて色合わせすることができ
ない。また、人工歯の色を選択することはできるが、人
工歯の排列や歯肉の色等は選択できない欠点がある。
工歯１は、患者が好む人工歯の色を選択することはでき
る。しかしながら、患者が選択したサンプル人工歯１
を、実際に患者の歯に沿わせて色合わせすることができ
ない。また、人工歯の色を選択することはできるが、人
工歯の排列や歯肉の色等は選択できない欠点がある。
【０００５】本発明は、さらにこの欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、患者の前歯の部分にセットすることによって、患者
に最適な人工歯と歯肉の、色、排列、形状等を理想的な
状態で選択できる歯科用補綴物の人工歯・歯肉見本を提
供することにある。
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、患者の前歯の部分にセットすることによって、患者
に最適な人工歯と歯肉の、色、排列、形状等を理想的な
状態で選択できる歯科用補綴物の人工歯・歯肉見本を提
供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の歯科用補綴物の
人工歯・歯肉見本は、前歯を形成する複数のサンプル人
工歯１を、歯列弓に沿って排列しており、このサンプル
人工歯１は、所定の色に着色されたサンプル歯肉２に排
列して固定している。サンプル歯肉２は、その内面に、
患者の前歯の歯肉に接近できる形状に湾曲された当接面
４を設けている。さらに、サンプル人工歯１またはサン
プル歯肉２の何れかに、サンプル歯肉２を患者の歯肉に
沿わせるための取っ手３を固定している。歯科用補綴物
の人工歯・歯肉見本は、取っ手３をもって、サンプル人
工歯１とサンプル歯肉２の両方を患者の前庭部に沿わせ
て、人工歯と歯肉の色、形状、歯並びを選択するように
構成している。
人工歯・歯肉見本は、前歯を形成する複数のサンプル人
工歯１を、歯列弓に沿って排列しており、このサンプル
人工歯１は、所定の色に着色されたサンプル歯肉２に排
列して固定している。サンプル歯肉２は、その内面に、
患者の前歯の歯肉に接近できる形状に湾曲された当接面
４を設けている。さらに、サンプル人工歯１またはサン
プル歯肉２の何れかに、サンプル歯肉２を患者の歯肉に
沿わせるための取っ手３を固定している。歯科用補綴物
の人工歯・歯肉見本は、取っ手３をもって、サンプル人
工歯１とサンプル歯肉２の両方を患者の前庭部に沿わせ
て、人工歯と歯肉の色、形状、歯並びを選択するように
構成している。
【０００７】本発明の請求項２の歯科用補綴物の人工歯
・歯肉見本は、上顎と下顎のサンプル人工歯１を、分離
された上顎と下顎のサンプル歯肉２に固定している。上
顎と下顎のサンプル歯肉２は、互いに分離できる取っ手
３を介して連結している。
・歯肉見本は、上顎と下顎のサンプル人工歯１を、分離
された上顎と下顎のサンプル歯肉２に固定している。上
顎と下顎のサンプル歯肉２は、互いに分離できる取っ手
３を介して連結している。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための人工歯・歯肉見本を例示
するものであって、本発明は人工歯・歯肉見本を下記の
ものに特定しない。
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための人工歯・歯肉見本を例示
するものであって、本発明は人工歯・歯肉見本を下記の
ものに特定しない。
【０００９】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【００１０】本発明の人工歯・歯肉見本は、患者が自分
に適した人工歯と歯肉とを選択するために使用される。
このため、色や形が異なるサンプル人工歯とサンプル歯
肉を備える多数の人工歯・歯肉見本を使用する。単一の
人工歯・歯肉見本では、患者が自分に適した、サンプル
人工歯とサンプル歯肉を選択できない。多数の人工歯・
歯肉見本は、サンプル人工歯とサンプル歯肉の色や形状
が異なり、あるいは、サンプル人工歯の排列が異なるも
のである。患者は、自分の歯の部分に人工歯・歯肉見本
をあてがって、サンプル人工歯及びサンプル歯肉の、
色、形状、歯並びを選択する。したがって、多数の人工
歯・歯肉見本は、サンプル人工歯とサンプル歯肉の色や
形状、さらに、歯並びが違うものである。たとえば、３
種類の色違いのサンプル人工歯と、２種類の色違いのサ
ンプル歯肉と、大きさが異なる２種類のサンプル人工歯
と、３種類の歯並びの組合せを実現するためには、３６
組の人工歯・歯肉見本を使用する。
に適した人工歯と歯肉とを選択するために使用される。
このため、色や形が異なるサンプル人工歯とサンプル歯
肉を備える多数の人工歯・歯肉見本を使用する。単一の
人工歯・歯肉見本では、患者が自分に適した、サンプル
人工歯とサンプル歯肉を選択できない。多数の人工歯・
歯肉見本は、サンプル人工歯とサンプル歯肉の色や形状
が異なり、あるいは、サンプル人工歯の排列が異なるも
のである。患者は、自分の歯の部分に人工歯・歯肉見本
をあてがって、サンプル人工歯及びサンプル歯肉の、
色、形状、歯並びを選択する。したがって、多数の人工
歯・歯肉見本は、サンプル人工歯とサンプル歯肉の色や
形状、さらに、歯並びが違うものである。たとえば、３
種類の色違いのサンプル人工歯と、２種類の色違いのサ
ンプル歯肉と、大きさが異なる２種類のサンプル人工歯
と、３種類の歯並びの組合せを実現するためには、３６
組の人工歯・歯肉見本を使用する。
【００１１】図２と図３に示す歯科用補綴物の人工歯・
歯肉見本は、上顎と下顎に、それぞれ６本のサンプル人
工歯１を歯列弓に沿って排列している。この人工歯・歯
肉見本は、一つの具体例を例示するものであって、多数
の人工歯・歯肉見本は、サンプル人工歯の形状や排列、
さらに、サンプル人工歯とサンプル歯肉の色等が異なる
ものである。
歯肉見本は、上顎と下顎に、それぞれ６本のサンプル人
工歯１を歯列弓に沿って排列している。この人工歯・歯
肉見本は、一つの具体例を例示するものであって、多数
の人工歯・歯肉見本は、サンプル人工歯の形状や排列、
さらに、サンプル人工歯とサンプル歯肉の色等が異なる
ものである。
【００１２】この図の人工歯・歯肉見本は、前歯に相当
する６本のサンプル人工歯１、すなわち、中央に位置す
る２本の中切歯と、その両側に位置する２本の側切歯
と、さらにその両側に位置する２本の犬歯からなる。
する６本のサンプル人工歯１、すなわち、中央に位置す
る２本の中切歯と、その両側に位置する２本の側切歯
と、さらにその両側に位置する２本の犬歯からなる。
【００１３】この図の人工歯・歯肉見本は、上顎と下顎
に、それぞれ６本のサンプル人工歯１を排列している
が、本発明の人工歯・歯肉見本は、必ずしも上顎と下顎
に６本のサンプル人工歯１をサンプル歯肉２に固定する
必要はない。サンプル歯肉には、たとえば、４本、ある
いは、８本以上のサンプル人工歯を固定することもでき
る。４本のサンプル人工歯を備える人工歯・歯肉見本
は、中央にある２本の中切歯と、その両側に設けた２本
の側切歯とで構成する。８本以上の人工歯・歯肉見本
は、犬歯の外側に、臼歯を配設する。
に、それぞれ６本のサンプル人工歯１を排列している
が、本発明の人工歯・歯肉見本は、必ずしも上顎と下顎
に６本のサンプル人工歯１をサンプル歯肉２に固定する
必要はない。サンプル歯肉には、たとえば、４本、ある
いは、８本以上のサンプル人工歯を固定することもでき
る。４本のサンプル人工歯を備える人工歯・歯肉見本
は、中央にある２本の中切歯と、その両側に設けた２本
の側切歯とで構成する。８本以上の人工歯・歯肉見本
は、犬歯の外側に、臼歯を配設する。
【００１４】人工歯・歯肉見本は、好ましくは偶数のサ
ンプル人工歯１をサンプル歯肉２に固定する。それは、
偶数のサンプル人工歯１を固定している人工歯・歯肉見
本が、左右を対称にして、人間の前歯に沿わせて人間の
歯と同じように排列できるからである。ただ、本歯の人
工歯・歯肉見本は、奇数個のサンプル人工歯を固定する
こともできる。
ンプル人工歯１をサンプル歯肉２に固定する。それは、
偶数のサンプル人工歯１を固定している人工歯・歯肉見
本が、左右を対称にして、人間の前歯に沿わせて人間の
歯と同じように排列できるからである。ただ、本歯の人
工歯・歯肉見本は、奇数個のサンプル人工歯を固定する
こともできる。
【００１５】複数組の人工歯・歯肉見本に固定されるサ
ンプル人工歯１は、色違いのものである。ただ、単一の
サンプル歯肉２に固定されるサンプル人工歯１は、同じ
色のサンプル人工歯１を固定する。サンプル人工歯１
は、多少黄色いものから白いものまでが使用される。人
工歯・歯肉見本は、多数の色違いのサンプル人工歯１を
カラーサンプルとして使用するほど、患者により適した
サンプル人工歯１の色を選択させることができる。た
だ、サンプル人工歯１のカラーサンプルを多くすると、
サンプル歯肉２やサンプル人工歯１の大きさや排列の違
うものに、それぞれ色違いのサンプル人工歯１を組み合
わせる必要があるので、人工歯・歯肉見本の数が著しく
多くなる。したがって、カラーサンプルとして用意する
色違いのサンプル人工歯１の数は、たとえば、３〜５種
類とする。ただ、これよりも少なく、または多くするこ
ともできるのはいうまでもない。
ンプル人工歯１は、色違いのものである。ただ、単一の
サンプル歯肉２に固定されるサンプル人工歯１は、同じ
色のサンプル人工歯１を固定する。サンプル人工歯１
は、多少黄色いものから白いものまでが使用される。人
工歯・歯肉見本は、多数の色違いのサンプル人工歯１を
カラーサンプルとして使用するほど、患者により適した
サンプル人工歯１の色を選択させることができる。た
だ、サンプル人工歯１のカラーサンプルを多くすると、
サンプル歯肉２やサンプル人工歯１の大きさや排列の違
うものに、それぞれ色違いのサンプル人工歯１を組み合
わせる必要があるので、人工歯・歯肉見本の数が著しく
多くなる。したがって、カラーサンプルとして用意する
色違いのサンプル人工歯１の数は、たとえば、３〜５種
類とする。ただ、これよりも少なく、または多くするこ
ともできるのはいうまでもない。
【００１６】さらに、サンプル人工歯１は、形状や大き
さが異なるものを、複数の異なる排列でサンプル歯肉２
に固定して、複数組の人工歯・歯肉見本とする。
さが異なるものを、複数の異なる排列でサンプル歯肉２
に固定して、複数組の人工歯・歯肉見本とする。
【００１７】サンプル歯肉２は、人間の歯肉に近似した
色に着色されている。さらに、歯肉は、好ましくは、人
間の歯肉により近似させるために、表面に毛細血管に近
似する模様を表示している。さらに、サンプル人工歯１
とサンプル歯肉２は、人間の歯と歯肉に近似する形状に
成形されている。サンプル人工歯１は、実際に人工歯と
して使用されているものが使用される。また、サンプル
歯肉２も、実際に入れ歯として使用されているものを使
用する。
色に着色されている。さらに、歯肉は、好ましくは、人
間の歯肉により近似させるために、表面に毛細血管に近
似する模様を表示している。さらに、サンプル人工歯１
とサンプル歯肉２は、人間の歯と歯肉に近似する形状に
成形されている。サンプル人工歯１は、実際に人工歯と
して使用されているものが使用される。また、サンプル
歯肉２も、実際に入れ歯として使用されているものを使
用する。
【００１８】サンプル歯肉２は、その内面に、患者の口
に入れて、前歯の歯肉に接近できる形状に湾曲された当
接面４を設けている。当接面４は、図３に示すように、
上歯列弓と下歯列弓に沿う形状に湾曲している。上顎と
下顎のサンプル人工歯１を有する人工歯・歯肉見本は、
図４に示すように、上顎の当接面４を下顎の当接面４よ
りも多少前方に突出させている。人間の歯がこのような
排列になっているからである。
に入れて、前歯の歯肉に接近できる形状に湾曲された当
接面４を設けている。当接面４は、図３に示すように、
上歯列弓と下歯列弓に沿う形状に湾曲している。上顎と
下顎のサンプル人工歯１を有する人工歯・歯肉見本は、
図４に示すように、上顎の当接面４を下顎の当接面４よ
りも多少前方に突出させている。人間の歯がこのような
排列になっているからである。
【００１９】取っ手３は、図３の平面図と図５の背面図
に示すように、サンプル歯肉２の背面に連結している。
取っ手３は、サンプル人工歯１とサンプル歯肉２とを患
者の口に入れて前歯に位置させたときに、口角が邪魔に
ならないように、図３に示すように前方に折曲された形
状となっている。
に示すように、サンプル歯肉２の背面に連結している。
取っ手３は、サンプル人工歯１とサンプル歯肉２とを患
者の口に入れて前歯に位置させたときに、口角が邪魔に
ならないように、図３に示すように前方に折曲された形
状となっている。
【００２０】図２の人工歯・歯肉見本は、上顎と下顎の
サンプル歯肉２を分離できるように、上顎と下顎に先端
を連結している取っ手３の後端を、回動できるようにピ
ン５で連結している。この図の人工歯・歯肉見本は、取
っ手３のピン５を中心として、図２の矢印で示すように
回動して、上顎と下顎のサンプル歯肉２を分離できる。
したがって、上顎のみ、あるいは下顎のみを患者の口に
入れて、上顎または下顎用の人工歯・歯肉見本として使
用することもできる。
サンプル歯肉２を分離できるように、上顎と下顎に先端
を連結している取っ手３の後端を、回動できるようにピ
ン５で連結している。この図の人工歯・歯肉見本は、取
っ手３のピン５を中心として、図２の矢印で示すように
回動して、上顎と下顎のサンプル歯肉２を分離できる。
したがって、上顎のみ、あるいは下顎のみを患者の口に
入れて、上顎または下顎用の人工歯・歯肉見本として使
用することもできる。
【００２１】ただ、上顎と下顎のサンプル歯肉２に連結
された取っ手３は、かならずしも回動できるように連結
する必要はない。図５に示す人工歯・歯肉見本は、上顎
と下顎のサンプル歯肉２に連結している取っ手３を端部
で連結している。この図の人工歯・歯肉見本は、上顎と
下顎のサンプル歯肉２を分離する必要がないので、上顎
と下顎のサンプル歯肉２もしくはサンプル人工歯１を局
部的に連結することもできる。上顎と下顎でサンプル歯
肉２やサンプル人工歯１を連結している人工歯・歯肉見
本は、全体を強固にして、しかも上顎と下顎のサンプル
人工歯１を位置ずれしないように固定できる特長があ
る。
された取っ手３は、かならずしも回動できるように連結
する必要はない。図５に示す人工歯・歯肉見本は、上顎
と下顎のサンプル歯肉２に連結している取っ手３を端部
で連結している。この図の人工歯・歯肉見本は、上顎と
下顎のサンプル歯肉２を分離する必要がないので、上顎
と下顎のサンプル歯肉２もしくはサンプル人工歯１を局
部的に連結することもできる。上顎と下顎でサンプル歯
肉２やサンプル人工歯１を連結している人工歯・歯肉見
本は、全体を強固にして、しかも上顎と下顎のサンプル
人工歯１を位置ずれしないように固定できる特長があ
る。
【００２２】さらに、本発明の人工歯・歯肉見本は、図
６に示すように、上顎のみの人工歯・歯肉見本とし、あ
るいは、図７に示すように下顎のみの人工歯・歯肉見本
とすることもできる。
６に示すように、上顎のみの人工歯・歯肉見本とし、あ
るいは、図７に示すように下顎のみの人工歯・歯肉見本
とすることもできる。
【００２３】以上の構造の人工歯・歯肉見本は、以下の
工程で製作できる。 サンプル人工歯１を、サンプル歯肉２を成形する成
形型の定位置に仮り止めする。成形型は、サンプル人工
歯１を嵌着できる成形室と、サンプル歯肉２を成形する
成形室とを有する。さらに、成形型は、サンプル歯肉２
を成形した後に分割して、サンプル人工歯１をインサー
トしているサンプル歯肉２を取り出しできる構造をして
いる。 サンプル人工歯１を仮止めして、型締めした成形型
の成形室に、サンプル歯肉２を成形するペースト状の未
硬化樹脂を充填する。 成形室で、未硬化の樹脂を反応させて硬化させる。 サンプル歯肉２となる樹脂を硬化させた後、成形型
を開いて、サンプル人工歯１をインサートしているサン
プル歯肉２を取り出す。 サンプル歯肉２の背面に、バインダーを使用して取
っ手３の一端を連結する。取っ手３は、サンプル歯肉２
ではなくて、サンプル人工歯１の背面に連結することも
できる。また、取っ手３は、サンプル歯肉２やサンプル
人工歯１の前面に連結することもできる。ただ、取っ手
３を前面に連結した人工歯・歯肉見本は、口に当てたと
きに取っ手３がサンプル人工歯１やサンプル歯肉２の前
にあって好ましくない。したがって、好ましくは、取っ
手３は、サンプル歯肉２やサンプル人工歯１の背面に連
結する。
工程で製作できる。 サンプル人工歯１を、サンプル歯肉２を成形する成
形型の定位置に仮り止めする。成形型は、サンプル人工
歯１を嵌着できる成形室と、サンプル歯肉２を成形する
成形室とを有する。さらに、成形型は、サンプル歯肉２
を成形した後に分割して、サンプル人工歯１をインサー
トしているサンプル歯肉２を取り出しできる構造をして
いる。 サンプル人工歯１を仮止めして、型締めした成形型
の成形室に、サンプル歯肉２を成形するペースト状の未
硬化樹脂を充填する。 成形室で、未硬化の樹脂を反応させて硬化させる。 サンプル歯肉２となる樹脂を硬化させた後、成形型
を開いて、サンプル人工歯１をインサートしているサン
プル歯肉２を取り出す。 サンプル歯肉２の背面に、バインダーを使用して取
っ手３の一端を連結する。取っ手３は、サンプル歯肉２
ではなくて、サンプル人工歯１の背面に連結することも
できる。また、取っ手３は、サンプル歯肉２やサンプル
人工歯１の前面に連結することもできる。ただ、取っ手
３を前面に連結した人工歯・歯肉見本は、口に当てたと
きに取っ手３がサンプル人工歯１やサンプル歯肉２の前
にあって好ましくない。したがって、好ましくは、取っ
手３は、サンプル歯肉２やサンプル人工歯１の背面に連
結する。
【００２４】
【発明の効果】本発明の歯科用補綴物の人工歯・歯肉見
本は、患者の前歯の部分にセットすることによって、患
者に最適な人工歯と歯肉の、色、排列、形状等を理想的
な状態で選択できる特長がある。それは、本発明の人工
歯・歯肉見本が、前歯を形成する複数のサンプル人工歯
を、所定の色に着色されたサンプル歯肉に排列して固定
しており、サンプル人工歯とサンプル歯肉の両方を患者
の前歯に沿わせて、人工歯と歯肉の色、形状、歯並びを
選択できるからである。このように、患者の前歯の部分
に沿わせて、人工歯と歯肉を選択できる本発明の人工歯
・歯肉見本は、患者本人が直接自分の目で見て、自分の
好みにあった色、形状、歯並びの人工歯と歯肉を選択す
ることができる。したがって、従来のように、口頭や文
章で好みが伝えられることによるイメージの食い違い等
を皆無にでき、常に患者自身の好みにあった人工歯と歯
肉を確実に選択できる特長がある。
本は、患者の前歯の部分にセットすることによって、患
者に最適な人工歯と歯肉の、色、排列、形状等を理想的
な状態で選択できる特長がある。それは、本発明の人工
歯・歯肉見本が、前歯を形成する複数のサンプル人工歯
を、所定の色に着色されたサンプル歯肉に排列して固定
しており、サンプル人工歯とサンプル歯肉の両方を患者
の前歯に沿わせて、人工歯と歯肉の色、形状、歯並びを
選択できるからである。このように、患者の前歯の部分
に沿わせて、人工歯と歯肉を選択できる本発明の人工歯
・歯肉見本は、患者本人が直接自分の目で見て、自分の
好みにあった色、形状、歯並びの人工歯と歯肉を選択す
ることができる。したがって、従来のように、口頭や文
章で好みが伝えられることによるイメージの食い違い等
を皆無にでき、常に患者自身の好みにあった人工歯と歯
肉を確実に選択できる特長がある。
【００２５】さらに、本発明の歯科用補綴物の人工歯・
歯肉見本は、サンプル人工歯またはサンプル歯肉の何れ
かに、サンプル歯肉を歯肉に沿わせるための取っ手を固
定しているので、この取っ手をもって、極めて簡単にサ
ンプル人工歯とサンプル歯肉の両方を前歯に沿わせて、
人工歯と歯肉を選択できる特長がある。しかも、この人
工歯・歯肉見本は、取っ手をもってセットできるので、
手が口の内部に触れることなく、極めて衛生的に使用で
きる特長もある。
歯肉見本は、サンプル人工歯またはサンプル歯肉の何れ
かに、サンプル歯肉を歯肉に沿わせるための取っ手を固
定しているので、この取っ手をもって、極めて簡単にサ
ンプル人工歯とサンプル歯肉の両方を前歯に沿わせて、
人工歯と歯肉を選択できる特長がある。しかも、この人
工歯・歯肉見本は、取っ手をもってセットできるので、
手が口の内部に触れることなく、極めて衛生的に使用で
きる特長もある。
【００２６】さらに、本発明の請求項２の歯科用補綴物
の人工歯・歯肉見本は、上顎あるいは下顎のみの人工歯
・歯肉見本として、便利に使用できる特長がある。それ
は、この人工歯・歯肉見本が、上顎と下顎のサンプル人
工歯を、分離された上顎と下顎のサンプル歯肉に固定し
ており、上顎と下顎のサンプル歯肉は、互いに分離でき
る取っ手を介して連結しているからである。このよう
に、上顎と下顎を分離して使用できる人工歯・歯肉見本
は、上顎あるいは下顎のみの人工歯・歯肉見本を前歯に
あてがって、既存の歯との色合いやバランス等を比較し
て、最適な人工歯と歯肉を理想的な状態で選択できる特
長がある。。
の人工歯・歯肉見本は、上顎あるいは下顎のみの人工歯
・歯肉見本として、便利に使用できる特長がある。それ
は、この人工歯・歯肉見本が、上顎と下顎のサンプル人
工歯を、分離された上顎と下顎のサンプル歯肉に固定し
ており、上顎と下顎のサンプル歯肉は、互いに分離でき
る取っ手を介して連結しているからである。このよう
に、上顎と下顎を分離して使用できる人工歯・歯肉見本
は、上顎あるいは下顎のみの人工歯・歯肉見本を前歯に
あてがって、既存の歯との色合いやバランス等を比較し
て、最適な人工歯と歯肉を理想的な状態で選択できる特
長がある。。
【図１】従来のサンプル人工歯の正面図
【図２】本発明の実施例の歯科用補綴物の人工歯・歯肉
見本の正面図
見本の正面図
【図３】図２に示す人工歯・歯肉見本の平面図
【図４】図２に示す人工歯・歯肉見本の一部断面側面図
【図５】本発明の他の実施例の人工歯・歯肉見本の背面
図
図
【図６】本発明の他の実施例の上顎のみの人工歯・歯肉
見本の正面図
見本の正面図
【図７】本発明の他の実施例の下顎のみの人工歯・歯肉
見本の正面図
見本の正面図
１…サンプル人工歯 ２…サンプル歯肉 ３…取っ手 ４…当接面 ５…ピン ６…ロッド ７…基台
Claims (2)
- 【請求項１】 前歯を形成する複数のサンプル人工歯
(1)が、歯列弓に沿って排列されており、このサンプル
人工歯(1)は、所定の色に着色されたサンプル歯肉(2)に
排列して固定されており、サンプル歯肉(2)の内面は、
患者の前歯の歯肉に接近できる形状に湾曲された当接面
(4)が設けられており、さらに、サンプル人工歯(1)また
はサンプル歯肉(2)の何れかに、サンプル歯肉(2)を患者
の歯肉に沿わせるための取っ手(3)が固定されており、 取っ手(3)をもって、サンプル人工歯(1)とサンプル歯肉
(2)の両方を患者の前歯に沿わせて、人工歯と歯肉の
色、形状、歯並びを選択するように構成されてなる歯科
用補綴物の人工歯・歯肉見本。 - 【請求項２】 上顎と下顎のサンプル人工歯(1)が、互
いに分離された上顎と下顎のサンプル歯肉(2)に固定さ
れており、上顎と下顎のサンプル歯肉(2)が、互いに分
離できる取っ手(3)を介して連結されている請求項１に
記載される歯科用補綴物の人工歯・歯肉見本。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10091001A JP2895047B1 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 歯科用補綴物の人工歯・歯肉見本 |
| US09/105,852 US5904481A (en) | 1998-03-18 | 1998-06-29 | Samples of artificial teeth and gums of display unit for dental surgeons |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10091001A JP2895047B1 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 歯科用補綴物の人工歯・歯肉見本 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2895047B1 true JP2895047B1 (ja) | 1999-05-24 |
| JPH11262497A JPH11262497A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=14014277
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10091001A Expired - Fee Related JP2895047B1 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 歯科用補綴物の人工歯・歯肉見本 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5904481A (ja) |
| JP (1) | JP2895047B1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20200060212A (ko) * | 2018-11-21 | 2020-05-29 | 원화 싱 | 고정부분의치의 즉시보철 |
| CN112168397A (zh) * | 2020-09-30 | 2021-01-05 | 潍坊嘉德隆义齿有限公司 | 一种制作活动义齿的仿真塑形及染色方法 |
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| US6540513B2 (en) * | 2000-07-11 | 2003-04-01 | Mht Optic Research Ag | Apparatus for simulating the ambient color and translucence conditions in the oral cavity of a patient |
| US20060210943A1 (en) * | 2005-03-15 | 2006-09-21 | Heraeus Kulzer Gmbh | Aesthetic guide system for denture planning |
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| WO2009008044A1 (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-15 | Shofu Inc. | シェードガイド、歯の色を判別する方法および人工歯作製方法 |
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| JP5165483B2 (ja) * | 2008-07-16 | 2013-03-21 | 株式会社シケン | 歯科補綴物比較模型 |
| DE102014101059A1 (de) * | 2014-01-29 | 2015-07-30 | Heraeus Kulzer Gmbh | Gingiva-Indexierungsvorrichtung und Verfahren zur Indexierung der Gingiva |
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| GB438458A (en) * | 1934-05-23 | 1935-11-18 | Helen Patricia Mayo | Improvements in or relating to dental masks |
| US2169719A (en) * | 1936-04-17 | 1939-08-15 | Alden J Bush | Method of selecting artificial teeth |
| US2262641A (en) * | 1939-02-02 | 1941-11-11 | Jerry R Hayward | Adjustable selection rim |
| US2383027A (en) * | 1940-11-16 | 1945-08-21 | Tryfus Frederic | Carrier means for artificial teeth |
-
1998
- 1998-03-18 JP JP10091001A patent/JP2895047B1/ja not_active Expired - Fee Related
- 1998-06-29 US US09/105,852 patent/US5904481A/en not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20200060212A (ko) * | 2018-11-21 | 2020-05-29 | 원화 싱 | 고정부분의치의 즉시보철 |
| KR102305451B1 (ko) | 2018-11-21 | 2021-09-27 | 원화 싱 | 고정부분의치의 즉시보철 방법 |
| CN112168397A (zh) * | 2020-09-30 | 2021-01-05 | 潍坊嘉德隆义齿有限公司 | 一种制作活动义齿的仿真塑形及染色方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11262497A (ja) | 1999-09-28 |
| US5904481A (en) | 1999-05-18 |
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