JP2891338B1 - 空港気象状態の表示方式 - Google Patents

空港気象状態の表示方式

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JP2891338B1
JP2891338B1 JP3321298A JP3321298A JP2891338B1 JP 2891338 B1 JP2891338 B1 JP 2891338B1 JP 3321298 A JP3321298 A JP 3321298A JP 3321298 A JP3321298 A JP 3321298A JP 2891338 B1 JP2891338 B1 JP 2891338B1
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Abstract

【要約】 【課題】 現在の気象条件が最低気象条件以下かどうか
をすぐに直接判断できる表示をして、有視界気象状態/
計器気象状態判定結果を表示する空港気象状態の表示方
式を提供する。 【解決手段】 計算処理装置は、気象通報受信装置によ
り気象通報が受信されたら、METAR/SPECI解析処理をし
て、気象条件を気象条件記憶部に記憶し、VMC/IMC判定
処理を行い、使用滑走路記憶部より使用滑走路を読み込
み、MNM判定処理を行い、判定結果を表示装置に表示
し、入力装置により使用滑走路等が入力されたら、使用
滑走路等を使用滑走路記憶部に保存し、気象条件記憶部
より気象条件を読み込み、MNM判定処理を行い、判定結
果を表示装置に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空港気象状態の表示方式
に関し、特に、現在の気象条件が最低気象条件(MNM)
以下かどうかをすぐに直接判断できる表示をする空港気
象状態の表示方式に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機が空港に離着陸を行う場合、その
空港の気象条件(風向/風速、滑走路の視程、雲底の高
さなど)は重要な問題であり、特に計器飛行方式(IFR:
Instrument Flight Rules)で離着陸を行う場合の最低
気象条件(MNM: weather minimum)は航空路誌(AIP:A
eronautical Information Publication〔国際民間航空
条約第15付属書〕)で空港毎に定められている。
【0003】図25に航空機カテゴリー区分を、図2
6、27、28に航空機カテゴリー区分に対応した最低
気象条件を示す。
【0004】この最低気象条件は滑走路、着陸の際の着
陸進入方式(APCH: approach type)、計器飛行方式で
着陸する場合に精密進入方式がCATI(カテゴリーI精密
進入:category I precision approach〔航空法施行規則
117条〕)、CAT II、CAT IIIのいずれであるかを示す着
陸進入区分、滑走路の設備(滑走路灯や無線施設など)
の状態、航空機カテゴリー(航空機の速度および重量に
よって決まる航空機の区分)項目等の様々な条件毎に細
かく定められている。
【0005】また、空港の気象条件が有視界気象状態
(VMC: Visual Meteorological Condition)であるか、
計器気象状態(IMC: Instrument Meteorological Condi
tion)であるかは、特に有視界飛行方式(VFR: Visual
Flight Rules)で飛行する航空機にとって重要な問題で
ある。
【0006】現在の空港の気象条件(風向/風速、視
程、滑走路視程、雲底高など)は定時航空実況気象通報
式(METAR)、指定特別航空実況通報式(SPECI)として日
本国内では気象庁より通報形式で発行されており、ま
た、滑走路の設備(滑走路灯や無線施設など)はAIP
の他、一時的な運用停止等の状態の変化は、航空情報
(NOTAM: Notice To Airman)として発行されている。
【0007】図29は定時航空実況気象通報式(METAR)
/指定特別航空実況通報式(SPECI)の形式を示す図であ
る。
【0008】次に、図29に示す定時航空実況気象通報
式(METAR)/指定特別航空実況通報式(SPECI)の各項目
について説明する。
【0009】(1)は、通報種別を示す。具体的には、
METAR/SPECIの別を示す。この値がMであれ
ばMETARを示し、SであればSPECIを示す。
【0010】(2)は、通報の観測時刻(UTC:世界
標準時)を示す。METARの場合は冒頭府の時刻と1
5分以上違う場合のみ報じられる。GdGdは観測日、GhGh
は時、GmGmは分を示す。例えば、230530であれば23日
5時30分(日本時刻23日14時30分)を示す。
【0011】(3)は、風向/風速を示す。これは、観
測時刻10分前から観測時刻までの平均風向と平均風速
である。この間に最大瞬間風速が平均風速よりも10k
t以上上回った場合は最大瞬間風速も報じられる。風向
については磁方位で真北を0°として右回りの角度で1
0°単位で、風速についてはkt(aelonotical mile)単
位で報じられる。また、風速が3kt以下で風向が定ま
らない場合もしくは風速が3ktを上まわる場合で観測
時間内の風向の変動幅が180°以上の場合は風向は V
RB と報じられる。Dddは風向(010〜360)、ffは風速、fM
fMは最大瞬間風速、fLfLは最小瞬間風速を示す。例え
ば、20012G24/10は、風向=200°、風速=12kt、最大瞬
間風速=24kt、最小瞬間風速=10ktを示す。
【0012】(4)は、風向変異を示す。観測時間内に
風向の変動が60°以上180°未満あった場合に報じ
られる。Dndndnは風向の変動の飛行場から見て左端の方
位、dxdxdxは風向の変動の飛行場から見て右端の方位を
示す。例えば、180V270は観測時間内に飛行場から見て
左端180゜から飛行場から見て右端270゜の風向の
変動があったことを示す。
【0013】(5)は、卓越視程(VIS)を示す。こ
れは空港の卓越視程である。0〜5000mまでは10
0m単位で5000mを上まわる場合はkm単位で報じ
られる。ここで例えば視程が4999mの場合は490
0と、同様に7999mの場合は7KMと報じられる。
100m未満の場合は、0000Mと報じられる。
【0014】卓越視程が1000m未満で観測時間内に
200m以上の変動がある場合、もしくは1000m以
上3000m未満で500m以上の変動がある場合に
は、 VRB を前置して加重平均が報じられる。VVVVMは卓
越視程(5000m未満の場合)であり、VVKMは卓越視
程(5km以上の場合)である。例えば、0800M,12KM,V
RB0700Mなどと表示される。
【0015】(6)は、滑走路視程(RVR)である。
これにより、航空機が接地する地点の上方5mの高さか
ら滑走路方向への視程で、観測時間の前後5分間平均で
100m以上の著しい変動がある場合は変化傾向が報じ
られる。また、測定範囲を超えている場合は P または
M を前置し、上限値、または下限値が報じられる。DRDR
は滑走路番号、VCは測定範囲外(P:測定上限以上,M:測定
上限以下)、VRVRVRVRは滑走路視程、Iは変化傾向(D:上
昇,U:下降,N:変動なし)を示す。例えば、R34L/M0200D
M/M0400 E/0300と表示される。
【0016】(7)は、現在天気を示す。表1に示す天
気略語表より、強度と特性を付して3群まで報じられ
る。WW は現在天気を示す。例えば、-SHRAは、弱い
驟雨性の雨を示す。
【0017】
【表1】 (8)は雲量/雲底高/雲形を示す。飛行場の雲量/雲
底高/雲群が最大3群まで(ただし、重要な対流雲:積
乱雲または鉛直方向に広がった雄大積雲を観測した場合
は4群まで)報じられる。第1群には雲量に関係なくも
っとも低い雲群が、第2群には雲量が3/8以上の第1
群より上の雲層が、第3群には雲量が5/8以上のさら
に上の雲層が報じられる。以上で報じられない積乱雲ま
たは雄大積雲がある場合は、第4群で改めて報じる。天
候不明で鉛直視程が観測できる場合は VVhShShS で鉛直
視程を報じる。観測できない場合は VV/// を報じる。
雲がなく後に述べる CAVOK でない場合は、 SKC を報じ
る。
【0018】NSNSNSは、雲量を次の語で示す:FEW:1,2/
8,SCT:3,4/8,BKN:5〜7/8,OVC:8/8。HShShSは、雲底高
(地上高)を100ft単位で3桁の数字で示す。以上が
不明の場合は///で報じられる。
【0019】CCは、雲形を示す。VVは天候不明で鉛直視
程で報じたことを示す。SKCは雲がないことを示す。
【0020】例えば、 FEW020CU SCT050CU BKN070CU BK
N100CBが表示される。
【0021】(5)〜(8)で卓越視程が10km以
上、であること、5000ftまたは最低扇形別高度
(半径25海里の円内の全ての障害物件から平野部は1
000ft、山岳部は2000ftの垂直間隔をもって
設定される高度)のいずれか高い方の高度未満に雲がな
いこと、および降水、雷電、砂塵、地霧、低い風塵、ま
たは低い地吹雪がないことの全てを満たす場合は、視程
から雲までを CAVOK と報じる。
【0022】(9)は、気温/露天温度を示す。これ
は、気温および露天温度を少数以下は丸めて1℃単位で
報じる。欠測の場合は // で報じる。0℃未満の場合は
M を前置して報じる。TTは気温、TDTDは露天温度を示
す。例えば、04/M02は気温=4℃、露天温度=−2℃を
示す。
【0023】(10)は、高度計規正値(QNH)を示
す。これは、高度計規正値を Q を前置してヘクトパス
カル単位の値を報じ、間に / をおいて、インチ単位の
値を報じる。PHPHPHPHは高度計規正値(ヘクトパスカル
値)、PH'PH'PH'PH'は高度計規正値(インチ値)を示
す。
【0024】(11)は、過去天気を示す。最新の定時
観測時にあって観測時間にない以下の天気現象を RE を
前置して略号により強度を付さずに1群のみ報じる。対
象となる現象は、 並または強い 雨、雪、凍雨、氷、雪霰、地吹雪 着氷性の 降水、砂塵嵐、雷電、火山灰 である。
【0025】W'W'は過去天気を示す。例えば、RESHSNは
過去に驟雨性の雪があったことを示す。
【0026】(12)は低層ウィンドシャーを示す。こ
れにより、1本の滑走路面から上空1600ftまでの
間に、離陸経路または進入経路に沿った、運航上重要な
ウインドシャーの上方を直前の定時観測以後に得た場合
に、WS RWYDRDR 群が報じられる。ウインドシャーが全
滑走路に影響する場合はWS ALL RWY群が報じられる。DR
DRは滑走路番号を示す。例えば、WS RWY16Lは滑走路1
6Lにウインドシャーがあることを示す。
【0027】(13)は記事を示す。特殊な形状の雲、
方向視程、代表以外の測器または目視による風向、風速
の観測、観測前30分内の1hPaを越える気圧の変
化、航空機からの乱気流、着氷、雹、漏斗雲、竜巻、放
電または機体への落雷の報告が報じられる。
【0028】従来では、気象条件については、以上のよ
うな情報を文書および通報形式によって取得し、気象条
件が有視界気象状態(VMC)か計器気象状態(IMC)であ
るか、また計器飛行方式(IFR)で飛行する航空機にお
いて、気象条件が離着陸に使用する滑走路および着陸進
入方式(APCH)で離着陸を可能とする条件を満たしてい
るか(以下MNMがAVLであるかBLWであるかと表す)を判
断していた。
【0029】なお、関連する従来技術として、特開昭5
7−36400号公報に記載の天候の動的指示装置、特
開平4−163295号公報に記載の飛行場灯火運用監
視制御システム、特開平6−179398号公報に記載
の飛行場灯火運用監視装置がある。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】従来例には次のような
問題点があった。
【0031】その問題点とは、現在の気象条件が最低気
象条件(MNM)以下かどうかをすぐに判断できないとい
うことである。
【0032】その理由は、計器飛行方式(IFR)で離着
陸を行うための最低気象条件(MNM)は、上記で述べた
ように着陸進入区分、着陸進入方式(APCH)や滑走路設
備の状態、航空機カテゴリー毎に細かく定められ、その
もとになる情報としてMETAR/SPECI、AIP、NOTAMなど様
々な情報から判断するということである。
【0033】二つ目の問題点としては、現在の気象条件
が最低気象条件(MNM)以下かどうかを直接に把握でき
ないということである。
【0034】それは気象条件は通報形式で報じられるか
らである。
【0035】本発明は、現在の気象条件が最低気象条件
(MNM)以下かどうかをすぐに直接判断できる表示をす
る空港気象状態の表示方式を提供することを目的とす
る。
【0036】また本発明は、有視界気象状態/計器気象
状態判定結果を表示する空港気象状態の表示方式を提供
することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明による空港気象状
態の表示方式は、気象通報を受信する気象通報受信手段
と、離着陸使用滑走路、着陸進入区分、及び着陸進入方
式を入力する入力手段と、気象条件を記憶する気象条件
記憶部と、前記入力手段から入力された前記離着陸使用
滑走路、前記着陸進入区分、及び前記着陸進入方式を記
憶する使用滑走路記憶部と、航空路誌に記載される情報
を記憶する航空路誌情報記憶部と、利用施設の状態を記
憶する航空情報記憶部とを備える記憶手段と、前記受信
した気象通報を解析し、前記気象条件を得る定時航空実
況気象通報式/指定特別航空実況通報式解析処理と、前
記気象条件、前記入力手段からの入力情報、及び前記記
憶手段に記憶された内容から、現在の前記気象条件が、
入力された前記離着陸使用滑走路、前記着陸進入区分、
及び前記着陸進入方式のもとで着陸最低気象条件、離陸
最低気象条件、及び代替空港最低気象条件を満たしてい
るかどうかを判定する最低気象条件判定処理と、現在の
前記気象条件が有視界気象状態であるか計器気象状態で
あるかを判定する有視界気象状態/計器気象状態判定処
理とを実行する計算処理手段と、有視界気象状態/計器
気象状態判定結果表示部と、着陸最低気象条件判定結果
表示部と、離陸最低気象条件判定結果表示部と、代替空
港最低気象条件判定結果表示部とを備える表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【0038】また、本発明による空港気象状態の表示方
式は、上記の空港気象状態の表示方式において、前記計
算処理手段が、前記気象通報受信手段が前記気象通報を
受信したときに、前記定時航空実況気象通報式/指定特
別航空実況通報式解析処理、前記気象条件の前記気象条
件記憶部への記憶、前記有視界気象状態/計器気象状態
判定処理、前記使用滑走路記憶部からの前記離着陸使用
滑走路の読み込み、前記最低気象条件判定処理、及び処
理結果の前記表示手段への表示処理を行い、前記入力手
段から入力があったときに該入力の前記使用滑走路記憶
部への記憶、前記気象条件記憶部からの前記気象条件の
読み込み、前記最低気象条件判定処理、及び前記表示処
理を行うことを特徴とする。
【0039】更に、本発明による空港気象状態の表示方
式は、気象通報を受信する気象通報受信手段と、離着陸
使用滑走路、着陸進入区分、及び着陸進入方式を入力す
る入力手段と、気象条件を記憶する気象条件記憶部と、
前記入力手段から入力された前記離着陸使用滑走路、前
記着陸進入区分、及び前記着陸進入方式を記憶する使用
滑走路記憶部と、航空路誌に記載される情報を記憶する
航空路誌情報記憶部と、利用施設の状態を記憶する航空
情報記憶部とを備える記憶手段と、前記受信した気象通
報を解析し、前記気象条件を得る定時航空実況気象通報
式/指定特別航空実況通報式解析処理と、前記気象条
件、前記入力手段からの入力情報、及び前記記憶手段に
記憶された内容から、現在の前記気象条件が、入力され
た前記離着陸使用滑走路、前記着陸進入区分、及び前記
着陸進入方式のもとで着陸最低気象条件、離陸最低気象
条件、及び代替空港最低気象条件を満たしているかどう
かを判定する最低気象条件判定処理と、現在の前記気象
条件が有視界気象状態であるか計器気象状態であるかを
判定する有視界気象状態/計器気象状態判定処理と、複
数の前記離着陸使用滑走路から前記現在の気象条件に最
も適した滑走路を自動的に判別を行う優先滑走路判定処
理とを実行する計算処理手段と、有視界気象状態/計器
気象状態判定結果表示部と、着陸最低気象条件判定結果
表示部と、離陸最低気象条件判定結果表示部と、代替空
港最低気象条件判定結果表示部とを備える表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【0040】更に、本発明による空港気象状態の表示方
式は、上記の空港気象状態の表示方式において、前記計
算処理手段が、前記気象通報受信手段が前記気象通報を
受信したときに前記定時航空実況気象通報式/指定特別
航空実況通報式解析処理、前記気象条件の前記気象条件
記憶部への記憶、前記有視界気象状態/計器気象状態判
定処理、前記使用滑走路記憶部からの前記離着陸使用滑
走路の読み込み、前記優先滑走路判定処理、前記最低気
象条件判定処理、及び処理結果の前記表示手段への表示
処理を行い、前記入力手段から入力があったときに該入
力の前記使用滑走路記憶部への記憶、前記気象条件記憶
部からの前記気象条件の読み込み、前記優先滑走路判定
処理、前記最低気象条件判定処理、及び前記表示処理を
行うことを特徴とする。
【0041】更に、本発明による空港気象状態の表示方
式は、上記の空港気象状態の表示方式において、前記気
象条件が、風向、風速、卓越視程、滑走路視程、および
雲量5/8以上の雲群の雲底高を含むことを特徴とする。
【0042】更に、本発明による空港気象状態の表示方
式は、上記の空港気象状態の表示方式において、前記有
視界気象状態/計器気象状態判定結果表示部が計器気象
状態のときには表示色を変えることを特徴とする。
【0043】更に、本発明による空港気象状態の表示方
式は、上記の空港気象状態の表示方式において、前記着
陸最低気象条件判定結果表示部、前記離陸最低気象条件
判定結果表示部、及び前記代替空港最低気象条件判定結
果表示部が前記現在の気象条件が各々の最低気象条件を
満たしていない時に表示色を変えることを特徴とする。
【0044】更に、本発明による空港気象状態の表示方
式は、上記の空港気象状態の表示方式において、前記表
示手段が、風向/風速表示部、卓越視程表示部、滑走路
視程表示部、雲量5/8以上の雲群の雲底高表示部、離
着陸使用滑走路表示部、着陸進入方式表示部の少なくと
も1つを更に備えることを特徴とする。
【0045】
【発明の実施の形態】本方式は、入力された出発/到着
滑走路、着陸進入区分、および着陸進入方式と、一定時
間毎に通報形式で気象通報受信装置にて入手するMETAR
またはSPECIから、現在の気象条件が、有視界気象状態
(IMC)か計器飛行状態(VMC)かの区別、および離着陸の最
低気象条件(MNM)を満たしているかどうかを自動的に
判定し、見やすい形式で表示する機能を提供するもので
ある。
【0046】図1に示すように、本方式ではあらかじめ
滑走路の方角や滑走路面の海抜高からなる滑走路情報
や、滑走路および着陸進入方式毎にきめられる無線施設
や滑走路灯等の利用施設、およびMNM判定条件をAIP情報
記憶部(43)に、航空情報(NOTAM)等による利用施設の
状態をNOTAM記憶部(44)に記憶している。
【0047】ここで、気象条件は、METAR通報またはSPE
CI通報として気象情報受信装置1より受信され、受信し
たMETAR/SPECIからMETAR/SPECI解析処理31により風
向、風速、視程、滑走路視程、雲底高を解析し、気象条
件記憶部41に記憶する。
【0048】また、離着陸に使用する使用滑走路、着陸
の際の着陸進入区分および着陸進入方式は、入力装置2
より入力され、使用滑走路記憶部42に記憶される。
【0049】つぎに、通報を受信したときおよび使用滑
走路等を入力したときに、受信、入力した情報と、各記
憶部に記憶された情報からVMC/IMC判定処理33およびM
NM判定処理32より、VMCかIMCかの区別、および気象条
件がMNMを満たしているかどうかを計算する。
【0050】上記で入手した情報および計算した結果を
まとめて、VMC/IMC判定結果、風向/風速、卓越視程、滑
走路視程、雲量5/8以上の雲群の雲底高、使用滑走路、
着陸進入方式、着陸最低気象条件判定結果、離陸最低気
象条件判定結果、および代替空港最低気象条件判定結果
を表示装置5に表示する(図2)。このとき現在の気象
条件が計器気象状態(IMC)の場合および最低気象状態
(MNM)を満たしていない(BLW)の場合は見やすいように
色を変えて表示を行う。
【0051】このようにして、現在の気象条件が有視界
気象状態(VMC)か計器気象状態(IMC)かの区別、およ
び最低気象状態(MNM)を満たしているかどうかを即時
かつ直接に把握することを可能にする。
【0052】[実施形態1]図1を参照すると、本発明
の実施形態1による空港気象状態表示方式は、気象通報
(METAR/SPECI)を受信する気象通報受信装置1、使用滑
走路、着陸進入区分、着陸進入方式を入力する端末装置
などの入力装置2、プログラム制御により動作するコン
ピュータ(計算処理装置)3、入手した情報および航空路
誌(AIP)や航空情報(NOTAM)等で示される情報を記憶
する記憶装置4、および処理結果を表示する表示装置5
を備える。
【0053】記憶装置4は気象条件記憶部41、使用滑
走路記憶部42、AIP情報記憶部43、NOTAM情報記憶部
44からなり、それぞれの記憶部は以下の情報を記憶す
る。
【0054】気象条件記憶部41は、気象通報を解析し
て得られた風向、風速、卓越視程(VIS)、滑走路視程(RV
R)、および雲量5/8以上の雲群の雲底高(CEIL)を記憶す
る。
【0055】使用滑走路記憶部42は、入力装置から入
力された離着陸使用滑走路、着陸進入区分および着陸進
入方式を記憶する。
【0056】AIP情報記憶部43は、航空路誌(AIP)に
記載される以下の情報を記憶する。
【0057】・空港の標高、滑走路番号、角度、優先滑
走路かどうかの別、からなる滑走路情報 ・有効な着陸進入方式 ・各着陸進入方式による着陸、および標準計器出発方式
による離陸時に適用される滑走路灯や無線施設等の利用
施設 ・着陸最低気象条件(LDG MNM: landing minimum)、離陸
最低気象条件(TKOF MNM: take off minimum)、代替空港
最低気象条件(ALTN MNM: alternate minimum)からなる
最低気象条件(MNM条件) NOTAM情報記憶部44は、航空情報(NOTAM)によって報
じられる上記で述べた滑走路灯や無線施設等の利用施設
の状態を記憶する。
【0058】ここで記憶装置4は半導体メモリ、磁気デ
ィスク装置、その他が考えられるが、気象条件記憶部4
1、および使用滑走路記憶部42については、半導体メ
モリのような比較的アクセスの早い記憶装置がよい。そ
の理由は、これらの情報量は大きくなく(約1kb程
度)、頻繁に変化(もっとも多い場合で4回/h程度)
するからである。一方、AIP情報記憶部42、NOTAM記憶
部43は磁気ディスク装置のような容量の大きい、ラン
ダムアクセス可能な記憶装置がよい。その理由はこれら
の情報は気象条件などに比べて更新頻度は多くなく、一
回の計算時に必要な情報は全体の一部であるので、情報
全てを半導体メモリのように比較的コストの高い記憶装
置に記憶するのは非効率であるし、また、データの特性
上、情報全体の中から必要な情報を検索するためにラン
ダムアクセス可能であることを必要とするからである。
【0059】計算処理装置3はプログラム制御により動
作し、METAR/SPECI解析処理31、MNM判定処理32、お
よびVMC/IMC判定処理33を備える。これらの各々の処
理は概略以下のように動作する。
【0060】METAR/SPECI解析処理31は、受信した気
象通報を解析し、風向、風速、VIS、RVR、CEIL等の気象
条件を得る。
【0061】MNM判定処理32は、気象通報を解析して
得られた気象条件、入力された使用滑走路等の情報、お
よび記憶部4に記憶された内容から、現在の気象条件
が、入力された使用滑走路、着陸進入区分、着陸進入方
式のもとでLDG MNM、TKOF MNM、およびALTN MNMの各MNM
条件を満たしているかどうかを判定する。
【0062】VMC/IMC判定処理33は、現在の気象条件
が有視界気象状態(VMC)であるか計器気象状態(IMC)
であるかを判定する。
【0063】図3のフローチャートを参照して本実施形
態の全体の動作について詳細について説明する。
【0064】まず、気象通報受信装置1からの気象通報
の受信、または入力装置2からの使用滑走路等の入力を
待つ(ステップA1)。
【0065】ここで、気象通報受信装置1からMETAR/SP
ECI報を受信した場合は(ステップA2)、METAR/SPECI
解析処理31により受信した通報から気象条件を解析、
記憶装置4の気象条件記憶部41)に記憶する(ステッ
プA4)。つぎにVMC/IMC判定処理33により、解析し
た気象条件が有視界気象状態(VMC)であるか計器気象
状態(IMC)であるかを判定する。さらに、使用滑走路
記憶部42から使用滑走路等を読み込み(ステップA
5)、MNM判定処理32により、各MNM条件を満たし
ているかどうかを判定する。最後に通報の解析結果、VM
C/IMC判定結果、およびMNM判定結果を表示装置5に出力
する(ステップA6)。
【0066】また、入力装置2から使用滑走路等の情報
が入力されたときは(ステップA3)、入力された情報
を使用滑走路記憶部42に記憶する(ステップA7)。
つぎに、現在の気象条件を気象条件記憶部41から読み
込み(ステップA8)、MNM判定処理32により、各M
NM条件を満たしているかどうかを判定する。最後に入
力された使用滑走路等とMNM判定結果を表示装置5に出
力する(ステップA6)。
【0067】次に、図4〜図6のフローチャートを参照
してMETAR/SPECI解析処理31の詳細について説明す
る。
【0068】気象通報を受信した場合、まず風向/風
速、VIS、RVR、CEILの各一時領域を初期化する(ステッ
プB00)。
【0069】次に、受信した通報から1語ずつ取り込み
(ステップB01)、以下の処理を通報の終端を検出する
まで逐次、語を取り込み、繰り返す(ステップB02、B1
1)。
【0070】語が風向/風速節(通報式の項目3)である
ときは(ステップB03)、風向/風速を取得する(ステ
ップB04)。
【0071】語がCAVOK(通報式の項目5〜8)であると
きは(ステップB05)、CEILの値をCAVOKとする(ステッ
プB06)。
【0072】語がVIS節(通報式の項目5)であるときは
(ステップB07)、VISを取得する(ステップB08)。
【0073】語がRVR節(通報式の項目6)であるときは
(ステップB09)、RVR節の語が続く間、以下を繰り返す
(ステップB12)。
【0074】語が滑走路番号を前置する場合は(ステッ
プB13)、報じられた滑走路番号とその滑走路視程を取
得し、その滑走路で報じられた視程の数を1とする(ス
テップB14)。
【0075】語が滑走路番号を前置しない滑走路の別の
地点の視程であった場合は、最近の滑走路番号の視程の
数をカウントし(ステップB15)、さらにその視程が滑
走路内で最低値である場合には(ステップB16)、その
滑走路の視程とする(ステップB17)。
【0076】上記で得た滑走路視程がさらにRVR節全体
で最低値であった場合には(ステップB18)、全体の滑
走路視程の値とする(ステップB19)。
【0077】次の語を取得し(ステップB20)、以上を
繰り返す。
【0078】図4に戻り、語がCEIL節(通報式の項目1
0)であるときは(ステップB10)、CEIL節の語が続く
間、以下を繰り返す(B21)。
【0079】語がSKCであるときは(ステップB22)、CE
ILの値をSKCとする(ステップB23)。
【0080】語が鉛直視程である場合には(ステップB2
4)、鉛直視程をCEILの値とする(ステップB25)。
【0081】語が雲量5/8以上の雲群のうちで最初に報
じられたものである場合には(ステップB26)、その雲
群の雲底高をCEILの値とする(ステップB27)。
【0082】次の語を取得し(ステップB28)、以上を
繰り返す。
【0083】次に図7〜図13のフローチャートを参照
してMNM判定処理32の詳細について説明する。
【0084】ここで、気象条件のうち滑走路視程(RV
R)の値については、着陸使用滑走路について報じられ
ている場合はその滑走路の視程を、そうでなければ全体
の滑走路視程の値を使用するものとする。
【0085】MNM判定処理32は、取得した気象条件お
よび使用滑走路等情報とAIP情報記憶部43およびNOTAM
記憶部44に登録されている情報からLDG MNM条件判定
(ステップC01)、TKOF MNM条件判定(ステップC02)、お
よびALTN MNM条件判定(ステップC03)を行う。
【0086】ここで、LDG MNM条件判定処理は以下のよ
うに動作する。
【0087】図8を参照すると、着陸進入方式(APCH)に
対応するLDG MNM条件をAIP情報記憶部43より取得する
(ステップC04)。
【0088】着陸進入区分がCAT II または CAT III の
場合は(ステップC05)、LDG MNM条件のうち、対応する
着陸進入区分のMNMをSTA MNM(straight-in minimum:直
接進入最低気象条件)の判定に適用する(ステップC0
6)。
【0089】着陸進入区分がCAT Iの場合は、以下の手
続きにて適用する利用施設条件を判定し、その利用施設
条件に対応するMNM条件をSTA MNMの判定に適用する(ス
テップC12)。
【0090】CAT Iの利用施設条件の内、最右の条件を
取得する(ステップC07)。
【0091】取得した利用施設条件が最左のものであれ
ば、その条件を適用する(ステップC08)。
【0092】利用施設条件に示される利用施設の状態を
NOTAM情報記憶部44より取得する(ステップC09)。
【0093】利用施設の状態が利用施設条件に合致する
場合は、その利用施設条件を適用する(ステップC10)。
【0094】そうでなければ、左隣の利用施設条件を取
得し(ステップC11)、ステップC08に戻る。
【0095】上記で取得したSTA MNM条件について航空
機カテゴリー毎に(ステップC13)、以下の手順でSTA MN
M条件を判定する(ステップC14)図9を参照すると、滑
走路視程(RVR)および卓越視程(VIS)の双方のMNMが
不適用であれば(ステップC18)、MNM判定は適用なしと
する(ステップC19)。
【0096】気象条件がCAVOKであれば(ステップC2
0)、MNM判定はAVLとする(ステップC21)。
【0097】RVRのMNMが適用され、かつRVRが報じられ
ている場合は(ステップC22)、MNMを以下のように判定
する。
【0098】RVRがMNM未満であれば(ステップC25)、MN
M判定はBLWとする(ステップC29)。
【0099】RVRがMNM以上である場合、CEILがありかつ
CEILがDA(もしくはMDA)−滑走路面の標高より低いとき
は(ステップC27)、MNM判定はBLWとし(ステップC29)、
そうでなければMNM判定はAVLとする(ステップC28)。
【0100】ステップC22でNOの場合、VISのMNMが適用
され、かつVISが報じられている場合は(ステップC2
3)、MNMを以下のように判定する。
【0101】VISがMNM未満であれば(ステップC26)、MN
M判定はBLWとする(ステップC29)。
【0102】VISがMNM以上である場合、CEILがありかつ
CEILがDA(もしくはMDA)−滑走路面の標高より低いとき
は(ステップC27)、MNM判定はBLWとし(ステップC29)、
そうでなければMNM判定はAVLとする(ステップC28)。
【0103】ステップC23でNOの場合、MNM判定は不明と
する(ステップC24)。
【0104】図8に戻り、APCHに対応するCIRCLING MNM
条件(circling minimum:周回進入最低気象条件)を取得
し(ステップC15)、航空機カテゴリー毎に(ステップC1
6)、STA MNM条件と同様の手順でCIRCLING MNM条件を判
定する(ステップC17)。
【0105】図7のTKOF MNM条件判定の処理(ステップ
C02)は以下のように動作する。
【0106】図10を参照すると、TKOFMNM条件の利用
施設条件の内、最右の条件を取得する(ステップC30)。
【0107】取得した利用施設条件が最左のものであれ
ば、その条件を適用する(ステップC31)。
【0108】利用施設条件に示される利用施設の状態を
NOTAM情報記憶部44より取得する(ステップC32)。
【0109】利用施設の状態が利用施設条件に合致する
場合は、その利用施設条件を適用する(ステップC33)。
【0110】そうでなければ、左隣の利用施設条件を取
得し(ステップC34)、ステップC31に戻る。
【0111】上記で適用した利用施設条件と着陸使用滑
走路に対応するMNM条件を取得する(ステップC35)。
【0112】適用する利用施設条件が最左のものである
場合(ステップC36)、離陸使用滑走路に対して気象通報
にて報じられたRVRの数により、適用するRVRのMNM条件
を決定する(ステップC37)。
【0113】ここで、RVR数が1群の場合の条件でなく
(ステップC38)、RVR数に対応する条件が不適用である
場合は(ステップC39)、1つ上(1群少ない場合)のRV
R条件を取得する(ステップC40)。
【0114】以上で取得されたMNM条件に対し、以下の
手順にてMNM条件の判定を行う(ステップC41)。
【0115】図11を参照すると、RVRおよびVISの双方
のMNMが不適用であれば(ステップC42)、MNM判定は適用
なしとする(ステップC43)。
【0116】気象条件がCAVOKであれば(ステップC4
4)、MNM判定はAVLとする(ステップC45)。
【0117】RVRのMNMが適用されない場合(ステップC4
6)、またはRVRが報じられていない場合は(ステップC4
9)、MNMを以下のように判定する。
【0118】VISが観測されていない場合は(ステップC4
7)、MNM判定は不明とする(ステップC48)。
【0119】VISがMNM未満の場合(ステップC52)はMNM
判定はBLWとする(ステップC55)。
【0120】ステップC52で、VISがMNM以上のとき、CEI
Lがあり、かつMNM(CEIL-VISのMNM)未満の場合は(ステッ
プC53)、MNM判定はBLWとする(ステップC55)。そうで
なければMNM判定はAVLとする(ステップC54)。
【0121】ステップC46でNOであり、ステップC49でNO
である場合は、MNMを以下のように判定する。
【0122】RVRがMNM未満の場合(ステップC50)はMNM
判定はBLWとする(ステップC55)。
【0123】RVRがMNM以上のとき、CEILがあり、かつMN
M(CEIL-VISのMNM)未満の場合は(ステップC51)、MNM判
定はBLWとする(ステップC55)。そうでなければMNM判定
はAVLとする(ステップC54)。
【0124】図7のALTN MNM条件判定処理C03は以下の
ように動作する。
【0125】図12を参照すると、着陸進入方式(APCH)
に対応するALTN MNM条件をAIP情報記憶部43より取得
する(ステップC56)。
【0126】各航空機カテゴリーにおけるMNMの判定を
全てのカテゴリー分だけ以下のように行う(ステップC5
8、C59) 図13を参照すると、各カテゴリーのMNM条件を取得す
る(ステップC67)。
【0127】CEILおよびVISの双方のMNMが不適用であれ
ば(ステップC68)、MNM判定は適用なしとする(ステップ
C69)。
【0128】気象条件がCAVOKであれば(ステップC7
0)、MNM判定はAVLとする(ステップC71)。
【0129】CEILのMNMが適用され(ステップC72)、CEI
L観測があり(ステップC75)、かつCEILがMNM未満である
場合(ステップC76)はMNM判定はBLWとする(ステップC7
8)。
【0130】上記以外の処理フローの場合は、MNMを以
下のように判定する。
【0131】VISが観測されていない場合は(ステップC7
3)、MNM判定は不明とする(ステップC74)。
【0132】VISがMNM未満の場合(ステップC77)はMNM
判定はBLWとする(ステップC78)。そうでなければ、MNM
判定はAVLとする(ステップC79)。
【0133】図12に戻り、ステップC60で全カテゴ
リーでMNM判定が適用なしであれば、ALTN MNM判定は適
用なしとする(ステップC61)。
【0134】ステップC60の判定結果がNOであり、少
なくとも一つのカテゴリーでMNM判定が不明の場合は(ス
テップC62)、ALTN MNM判定は不明とする(ステップC6
3)。
【0135】ステップC62の判定結果がYESであり、M
NM判定がBLWであるカテゴリーがなければ(ステップC6
4)、ALTN MNM判定はAVLとし(ステップC66)、そうでな
ければBLWとする(ステップC65)。
【0136】次に図14のフローチャートを参照してVM
C/IMC判定処理33の詳細について説明する。
【0137】取得した条件をもとに以下のようにして、
気象状態(VMC/IMC)を判定する。
【0138】気象条件がCAVOKの場合は(ステップD0
1)、気象状態はVMCとする(ステップD02)。
【0139】CEILがない場合(ステップD03)、またはCE
ILが1,000ft以上の場合は(ステップD06)、気象状態を
以下のように判定する。
【0140】VISが観測されない場合は(ステップD0
4)、気象状態は不明とする(ステップD05)。
【0141】VISが5,000m以上の場合は(ステップD0
7)、気象状態はVMCとする(ステップD09)。
【0142】上記でない場合は、気象状態をIMCとする
(ステップD08)。
【0143】CEILが1,000ft未満の場合は(ステップD0
6)、気象状態をIMCとする(ステップD08)。
【0144】次に、具体例を用いて説明する。
【0145】図15に示すように気象通報を、気象通報
受信装置1より受け取った場合、気象通報はMETAR/SPEC
I解析処理31に渡される。(ステップA1〜A2)。
【0146】図16に示すようにMETAR/SPECI解析処理
31は通報を1語づつ解析し、風向、風速、卓越視程
(VIS)、滑走路視程(RVR)、雲底高(CEIL)を取得す
る(ステップB00〜B11)。特に滑走路視程(RVR)は滑
走路毎に最低値と報じられた地点数を得る(ステップB12
〜B20)。また、雲底高(CEIL)は気象通報で報じられた
雲群の内、雲量5/8以上の最初(最も低い雲底高を持
つ)に報じられたものの雲底高とする(ステップB21〜B
28)。こうして得た気象条件は気象条件記憶部41に記
憶され、MNM判定処理32およびVMC/IMC判定処理33で
使用される他、出力結果として表示装置5に出力され
る。
【0147】ここで、使用滑走路記憶部42、AIP情報
記憶部43、NOTAM情報記憶部44が、図15〜図19
で示した通りに登録されているものとする。MNM判定処
理32はAIP情報記憶部43に登録された条件のうち、
現在の使用滑走路、着陸進入方式、着陸進入区分、利用
施設条件からLDG MNM、TKOF MNM、ALTN MNMについて適
用するMNM条件を選択し、MNMの判定を行い、結果を表示
装置5に出力する(ステップC01〜C03)。この具体例で
は、これらの詳細は以下のようになる。
【0148】図17に示すようにLDG MNMについては、
入力された着陸進入方式:"ILS APCHRWY34R"のMNM条件
が適用される(ステップC04)。STAについては、着陸進
入区分がCAT Iであるので、CAT Iの利用施設条件を検索
する。ここでNOTAM情報からRCLL(runway center line l
ight:滑走路中心線灯)が使用できない状態にあるため、
利用施設条件"RTZL and/or RCLL OUT"下のMNM条件が適
用される(ステップC05〜C12)。ここで、気象条件はVI
S:1000m、着陸使用滑走路34RのRVR:1200m、CEILが600ft
であり、MNM条件がDA:274ft、標高:15ft、RVR:800m、VI
S:800mであるので、各航空機カテゴリーともRVR:1200≧
600、CEIL:600≧274-15でありMNM条件を満たしているの
でAVL(available)と判定される(ステップC13〜C14、ス
テップC18〜C29)。一方、CIRCLINGについては、VISが10
00mなのでどのカテゴリーのMNM条件でもMNM未満とな
り、BLW(below)と判定される(ステップC15〜C17、ステ
ップC18〜C29)。
【0149】図18に示すようにTKOF MNMについては、
NOTAM情報から利用施設条件"HIRL and/or RCLL OUT"が
適用され、離陸使用滑走路が34Lであるため、適用され
るMNM条件はCEIL-RVRが0ft-600m、CEIL-RVRが0ft-600m
となる(ステップC30〜C40)。気象条件はCEILが600f
t、RVRが離陸滑走路RWY 34Lで:1200m、VISが100mである
ので、判定結果はAVLと判定される(ステップC42〜C5
5)。
【0150】図19に示すようにALTN MNMについては、
入力された着陸進入方式:"ILS APCHRWY34R"はprecision
approach(精密進入方式)であるので、適用されるMNM条
件は、全ての航空機カテゴリーでCEIL:600ft、VIS:3200
mとなる(ステップC56)。気象条件はCEILが600ft、VIS
が1000mであるので、このMNM条件を満たさず、全てのカ
テゴリーでBLWと判定される(ステップC58〜C59、ステッ
プC67〜C79)。この結果、ALTN MNMの判定は、BLWと判定
される(ステップC56)。
【0151】また、VMC/IMC判定処理33は与えられた
気象条件がVMC/IMCであるかを判定し、結果が表示装置
5に出力される。図15の例では、気象条件はCEIL:600
ft、VIS:1000mであるので、有視界気象状態(VMC)の条
件であるCEIL:1000ft以上かつVIS:5000m以上を満たさ
ず、計器気象状態(IMC)と判定される(ステップD07〜D
09)。
【0152】上記の処理後、VMC/IMC判定結果、気象条
件、使用滑走路、MNM判定結果が表示装置5に出力され
(ステップA06)、図15で示した出力結果が出力され
る。ここで、VMC/IMCの判別結果はIMCであり、LDG MNM
のCIRCLING(周回進入)におけるMNMおよびALTN MNMの判
定結果はBLWであるので、これらの結果は色を変えて強
調して出力される。
【0153】[実施形態2]次に、本発明の実施形態2
について図面を参照して詳細に説明する。
【0154】図20を参照すると、本実施形態による空
港気象状態表示方式は、気象通報(METAR/SPECI)を受信
する気象通報受信装置1、使用滑走路、着陸進入区分、
着陸進入方式を入力する端末装置などの入力装置2、プ
ログラム制御により動作するコンピュータ(計算処理装
置)3、入手した情報およびAIPやNOTAM等で示される情
報を記憶する記憶装置4、および処理結果を表示する表
示装置5からなる。
【0155】ここで、本実施形態では、入力装置2より
複数の使用滑走路および着陸進入方式が入力できる点で
前の実施形態と異なる。
【0156】記憶装置4は気象条件記憶部41、使用滑
走路記憶部42、AIP情報記憶部43、NOTAM情報記憶部
44からなり、それぞれ以下の情報が記憶される。ここ
で、使用滑走路記憶部42は複数の使用滑走路および着
陸進入方式が記憶されるものとする。
【0157】計算処理装置3はプログラム制御により動
作し、METAR/SPECI解析処理31、MNM判定処理32、VM
C/IMC判定処理33および優先滑走路判定処理34を備
える。ここで、前の実施形態と異なるものとして、優先
滑走路判定処理34が追加されている。これは概略以下
のように動作する。
【0158】優先滑走路判定処理(34は入力装置2よ
り入力された複数の使用滑走路および着陸進入方式につ
いて、AIP情報記憶部43に記憶された滑走路情報と、
気象通報よりMETAR/SPECI解析処理31により解析され
た気象条件から、現在の気象条件に最も適した、使用滑
走路を選択する。
【0159】ここで、使用滑走路が複数あった場合の選
択の方法として、普通、航空機は風に正対した場合に最
も安定した揚力を得るものであるから、滑走路情報とし
て、AIP記憶部43に記憶された滑走路の角度から、気
象条件として取得した風向と、使用滑走路の角度の差を
計算して、角度が最小となる(角度差が0°の場合に風
に正対することになる)滑走路を選択する。また、滑走
路情報には優先滑走路かどうかをを事前に記憶してお
き、風が弱い(風速が5kt未満の)場合は優先滑走路を
選択する。
【0160】これは、空港に離着陸を行う際に使用でき
る滑走路が複数ある場合に、現在の気象条件に最も適し
た使用滑走路を自動的に判別/選択できるという新たな
効果を有する。
【0161】次に、図21のフローチャートを参照して
本実施形態の全体の動作について詳細に説明する。
【0162】まず、気象通報受信装置1からの気象通報
の受信、または入力装置からの使用滑走路等の入力を待
つ(ステップA101)。
【0163】ここで、気象通報受信装置1からMETAR/SP
ECI報を受信した場合は(ステップA102)、METAR/S
PECI解析処理31により受信した通報から気象条件を解
析、記憶装置4の気象条件記憶部41に記憶する(ステ
ップA104)。つぎにVMC/IMC判定処理33により、
解析した気象条件が有視界気象状態(VMC)であるか計
器気象状態(IMC)であるかを判定する。さらに、使用
滑走路記憶部42から使用滑走路等を読み込み(ステッ
プA105)、読み込まれた使用滑走路から報じられた
気象条件に最も適した使用滑走路を優先滑走路判定処理
34により選択する。この選択された使用滑走路に対し
て、MNM判定処理32により、各MNM条件を満たしている
かどうかを判定する。最後に通報の解析結果、VMC/IMC
判定結果、およびMNM判定結果を表示装置5に出力する
(ステップA106)。
【0164】また、入力装置2から使用滑走路等の情報
が入力されたときは(ステップA103)、入力された
情報を使用滑走路記憶部42に記憶する(ステップA1
07)。つぎに、現在の気象条件を気象条件記憶部41
から読み込み(ステップA108)、入力された使用滑
走路から現在の気象条件に最も適した使用滑走路を優先
滑走路判定処理34により選択する。この選択された使
用滑走路に対して、MNM判定処理(32により、各MNM
条件を満たしているかどうかを判定する。最後に入力さ
れた使用滑走路等とMNM判定結果を表示装置5に出力す
る(ステップA106)。
【0165】次に図22のフローチャートを参照して優
先滑走路判定処理34の動作の詳細について説明する。
【0166】入力装置2または、使用滑走路記憶部42
から複数の使用滑走路および各着陸滑走路に対応する着
陸進入方式を取得した場合、まず最初の着陸滑走路を優
先着陸滑走路の候補として選択する(ステップE01)。
【0167】次に、各着陸滑走路に対して以下を繰り返
して着陸優先滑走路を決定する(ステップE02)。
【0168】着陸滑走路の滑走路情報をAIP記憶部43
から取得する(ステップE03)。
【0169】風速が5kt未満の場合(ステップE04)、現
在の滑走路が優先滑走路であるときは(ステップE0
5)、現在の滑走路を最も適した着陸滑走路として選択
し(ステップE06)、ループを抜ける。
【0170】風速が5kt以上の場合は、風向と滑走路の
角度差を (風向Dw−滑走路角度DR)の絶対値 と 360°−(風向Dw−滑走路角度DR)の絶対値 の小さい方で計算し(ステップE07)、その角度差がこ
れまでで最も小さいものであった場合は(ステップE0
8)、滑走路を優先着陸滑走路の候補として選択する
(ステップE09)。
【0171】上記と同様にして離陸滑走路についても、
最も適した滑走路を選択する(ステップE10〜ステップE1
8)。
【0172】次に、具体例について説明する。
【0173】図23に示すように気象通報を、気象通報
受信装置1より受け取った場合、気象通報はMETAR/SPEC
I解析処理31に渡される。(ステップA101〜A102)。
【0174】前の実施形態と同様にMETAR/SPECI解析処
理は通報を1語づつ解析し、風向、風速、VIS、RVR、CE
ILを取得する。こうして得た気象条件は気象条件記憶部
41に記憶され(ステップA104)、また、この気象条件が
有視界気象状態(VMC)であるか計器気象状態(IMC)で
あるかがVMC/IMC判定処理33で判定される。
【0175】また、この気象条件中の風向/風速と、ス
テップA105で使用滑走路記憶部から読み出された複数の
使用滑走路等の情報、およびAIP記憶部43に記憶され
ている滑走路情報から、優先滑走路判定処理34にて現
在の気象条件に最適な滑走路が判定される。この詳細
は、以下のようになる。
【0176】ここで、使用滑走路記憶部42、AIP情報
記憶部43が、図23および図24で示されるものであ
るとする。
【0177】着陸滑走路については使用滑走路として、
34Rおよび22が入力されている。ここで風速は気象条件
より12kt(>5kt)であるので、風向320°と滑走路の角
度差が計算される。その結果、これらの着陸滑走路のう
ち、最も風向との角度差が小さい滑走路34Rが最適な着
陸滑走路としてMNM条件判定の対象とされる(E01〜E0
9)。
【0178】離陸滑走路についても使用滑走路として04
および34Lが入力されているが、着陸滑走路と同様に、
風向と滑走路の角度差が計算され、結果として最も風向
との角度差が小さい滑走路34Lが最適な離陸滑走路とし
てMNM条件判定の対象とされる(ステップE10〜E18)。
【0179】その後、この最適と見なされた使用滑走路
のもとで現在の気象条件がMNM条件に一致するかどうか
が判定され、出力結果として表示装置5に出力される
(ステップA6)。
【0180】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、現
在の気象条件が最低気象条件(MNM)以下の状態である
かどうかを即座に判定できることにある。それは、本方
式では気象通報を回線により受信し、常に最新の情報に
ついて最低気象条件(MNM)の計算を自動的に行うから
である。
【0181】また、本発明によれば、現在の気象条件、
使用滑走路、最低気象状態(MNM)の判定結果を直接把
握できることである。それは、本方式では、受信した気
象通報や、入力された滑走路情報、計算結果等をまとめ
た形式で、特に有視界気象状態/計器気象状態(VMC/IM
C)の判別を行い、最低気象条件(MNM)未満の場合など
は色を変えて出力を行うからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1による空港気象状態の表示
方式の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態1による空港気象状態の表示
方式による表示例の図である。
【図3】本発明の実施形態1による空港気象状態の表示
方式の全体動作を示すフロー図である。
【図4】本発明の実施形態による空港気象状態の表示方
式のMETAR/SPECI解析処理の動作を示すフロー図の第1
部である。
【図5】本発明の実施形態による空港気象状態の表示方
式のMETAR/SPECI解析処理の動作を示すフロー図の第2
部である。
【図6】本発明の実施形態による空港気象状態の表示方
式のMETAR/SPECI解析処理の動作を示すフロー図の第3
部である。
【図7】本発明の実施形態による空港気象状態の表示方
式の着陸最低気象条件(LDG MNM)判定の動作を示すフ
ロー図である。
【図8】図7のステップC01の内部処理を示すフロー
図である。
【図9】図8のステップC14の内部処理を示すフロー
図である。
【図10】図7のステップC02の内部処理を示すフロ
ー図である。
【図11】図10のステップC41の内部処理を示すフ
ロー図である。
【図12】図7のステップC03の内部処理を示すフロ
ー図である。
【図13】図12のステップC59の内部処理を示すフ
ロー図である。
【図14】本発明の実施形態1による空港気象状態の表
示方式のVMC/IMC判定処理の動作を示すフロー図であ
る。
【図15】本発明の実施形態1による空港気象状態の表
示方式のデータ例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態1による空港気象状態の表
示方式の定時空港実況気象通報式/指定特別航空実況通
報式(METAR/SPECI)解析で使用するデータ例を示す図
である。
【図17】本発明の実施形態1による空港気象状態の表
示方式の着陸最低気象条件(LDGMNM)判定で使用するデ
ータ例を示す図である。
【図18】本発明の実施形態1による空港気象状態の表
示方式の離陸最低気象条件(TKOFMNM)判定で使用する
データ例を示す図である。
【図19】本発明の実施形態1による空港気象状態の表
示方式の代替空港最低気象条件(ALTN MNM)判定で使用
するデータ例を示す図である。
【図20】本発明の実施形態2による空港気象状態表示
方式の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の実施形態2による空港気象状態表示
方式の全体動作を示すフロー図である。
【図22】本発明の実施形態2による優先滑走路判定処
理のフロー図である。
【図23】本発明の実施形態2の具体例による空港気象
状態表示方式のデータ例を表す図である。
【図24】本発明の実施形態2の具体例による空港気象
状態表示方式の優先滑走路判定処理で使用されるデータ
例を表す図である。
【図25】航空機カテゴリー区分の図である。
【図26】着陸最低気象条件(LDG MNM)の図である。
【図27】離陸最低気象条件(TKOF MNM)の図である。
【図28】代替最低気象条件(ALTN MNM)の図である。
【図29】定時航空実況気象通報式(METAR)/指定特別
航空実況通報式(SPECI)の形式を示す図である。
【符号の説明】
1 気象通報受信装置 2 入力装置 3 計算処理装置 4 記憶装置 5 表示装置 31 METAR/SPECI解析処理 32 MNM判定処理 33 VMC/IMC判定処理 34 優先滑走路判定処理 41 気象条件記憶部 42 使用滑走路記憶部 43 AIP情報記憶部 44 NOTAM記憶部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気象通報を受信する気象通報受信手段
    と、 離着陸使用滑走路、着陸進入区分、及び着陸進入方式を
    入力する入力手段と、 気象条件を記憶する気象条件記憶部と、前記入力手段か
    ら入力された前記離着陸使用滑走路、前記着陸進入区
    分、及び前記着陸進入方式を記憶する使用滑走路記憶部
    と、航空路誌に記載される情報を記憶する航空路誌情報
    記憶部と、利用施設の状態を記憶する航空情報記憶部と
    を備える記憶手段と、 前記受信した気象通報を解析し、前記気象条件を得る定
    時航空実況気象通報式/指定特別航空実況通報式解析処
    理と、前記気象条件、前記入力手段からの入力情報、及
    び前記記憶手段に記憶された内容から、現在の前記気象
    条件が、入力された前記離着陸使用滑走路、前記着陸進
    入区分、及び前記着陸進入方式のもとで着陸最低気象条
    件、離陸最低気象条件、及び代替空港最低気象条件を満
    たしているかどうかを判定する最低気象条件判定処理
    と、現在の前記気象条件が有視界気象状態であるか計器
    気象状態であるかを判定する有視界気象状態/計器気象
    状態判定処理とを実行する計算処理手段と、 有視界気象状態/計器気象状態判定結果表示部と、着陸
    最低気象条件判定結果表示部と、離陸最低気象条件判定
    結果表示部と、代替空港最低気象条件判定結果表示部と
    を備える表示手段と、を備えることを特徴とする空港気
    象状態の表示方式。
  2. 【請求項2】 前記計算処理手段は、前記気象通報受信
    手段が前記気象通報を受信したときに、前記定時航空実
    況気象通報式/指定特別航空実況通報式解析処理、前記
    気象条件の前記気象条件記憶部への記憶、前記有視界気
    象状態/計器気象状態判定処理、前記使用滑走路記憶部
    からの前記離着陸使用滑走路の読み込み、前記最低気象
    条件判定処理、及び処理結果の前記表示手段への表示処
    理を行い、前記入力手段から入力があったときに該入力
    の前記使用滑走路記憶部への記憶、前記気象条件記憶部
    からの前記気象条件の読み込み、前記最低気象条件判定
    処理、及び前記表示処理を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の空港気象状態の表示方式。
  3. 【請求項3】 気象通報を受信する気象通報受信手段
    と、 離着陸使用滑走路、着陸進入区分、及び着陸進入方式を
    入力する入力手段と、 気象条件を記憶する気象条件記憶部と、前記入力手段か
    ら入力された前記離着陸使用滑走路、前記着陸進入区
    分、及び前記着陸進入方式を記憶する使用滑走路記憶部
    と、航空路誌に記載される情報を記憶する航空路誌情報
    記憶部と、利用施設の状態を記憶する航空情報記憶部と
    を備える記憶手段と、 前記受信した気象通報を解析し、前記気象条件を得る定
    時航空実況気象通報式/指定特別航空実況通報式解析処
    理と、前記気象条件、前記入力手段からの入力情報、及
    び前記記憶手段に記憶された内容から、現在の前記気象
    条件が、入力された前記離着陸使用滑走路、前記着陸進
    入区分、及び前記着陸進入方式のもとで着陸最低気象条
    件、離陸最低気象条件、及び代替空港最低気象条件を満
    たしているかどうかを判定する最低気象条件判定処理
    と、現在の前記気象条件が有視界気象状態であるか計器
    気象状態であるかを判定する有視界気象状態/計器気象
    状態判定処理と、複数の前記離着陸使用滑走路から前記
    現在の気象条件に最も適した滑走路を自動的に判別を行
    う優先滑走路判定処理とを実行する計算処理手段と、 有視界気象状態/計器気象状態判定結果表示部と、着陸
    最低気象条件判定結果表示部と、離陸最低気象条件判定
    結果表示部と、代替空港最低気象条件判定結果表示部と
    を備える表示手段と、を備えることを特徴とする空港気
    象状態の表示方式。
  4. 【請求項4】 前記計算処理手段は、前記気象通報受信
    手段が前記気象通報を受信したときに前記定時航空実況
    気象通報式/指定特別航空実況通報式解析処理、前記気
    象条件の前記気象条件記憶部への記憶、前記有視界気象
    状態/計器気象状態判定処理、前記使用滑走路記憶部か
    らの前記離着陸使用滑走路の読み込み、前記優先滑走路
    判定処理、前記最低気象条件判定処理、及び処理結果の
    前記表示手段への表示処理を行い、前記入力手段から入
    力があったときに該入力の前記使用滑走路記憶部への記
    憶、前記気象条件記憶部からの前記気象条件の読み込
    み、前記優先滑走路判定処理、前記最低気象条件判定処
    理、及び前記表示処理を行うことを特徴とする請求項3
    に記載の空港気象状態の表示方式。
  5. 【請求項5】 前記気象条件は、風向、風速、卓越視
    程、滑走路視程、および雲量5/8以上の雲群の雲底高を
    含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に
    記載の空港気象状態の表示方式。
  6. 【請求項6】 前記有視界気象状態/計器気象状態判定
    結果表示部は計器気象状態のときには表示色を変えるこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    空港気象状態の表示方式。
  7. 【請求項7】 前記着陸最低気象条件判定結果表示部、
    前記離陸最低気象条件判定結果表示部、及び前記代替空
    港最低気象条件判定結果表示部は前記現在の気象条件が
    各々の最低気象条件を満たしていない時に表示色を変え
    ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記
    載の空港気象状態の表示方式。
  8. 【請求項8】 前記表示手段は、風向/風速表示部、卓
    越視程表示部、滑走路視程表示部、雲量5/8以上の雲
    群の雲底高表示部、離着陸使用滑走路表示部、着陸進入
    方式表示部の少なくとも1つを更に備えることを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の空港気象状
    態の表示方式。
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