JP2887272B2 - 立体画像装置 - Google Patents

立体画像装置

Info

Publication number
JP2887272B2
JP2887272B2 JP62175734A JP17573487A JP2887272B2 JP 2887272 B2 JP2887272 B2 JP 2887272B2 JP 62175734 A JP62175734 A JP 62175734A JP 17573487 A JP17573487 A JP 17573487A JP 2887272 B2 JP2887272 B2 JP 2887272B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
difference
amount
parallel movement
image signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62175734A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6419892A (en
Inventor
博幸 山口
健二 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ei Tei Aaru Tsushin Shisutemu Kenkyusho Kk
Original Assignee
Ei Tei Aaru Tsushin Shisutemu Kenkyusho Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ei Tei Aaru Tsushin Shisutemu Kenkyusho Kk filed Critical Ei Tei Aaru Tsushin Shisutemu Kenkyusho Kk
Priority to JP62175734A priority Critical patent/JP2887272B2/ja
Publication of JPS6419892A publication Critical patent/JPS6419892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2887272B2 publication Critical patent/JP2887272B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は立体画像装置に関し、特に、テレビ電話や
テレビ会議などのシステムにおいて、相手の顔画像を立
体画像で表示するために、立体画像を伝送する際に冗長
度を圧縮し、受信側で再生するような立体画像装置に関
する。 [従来の技術] 画像通信技術の発達により、遠隔地にいる相手の顔画
像を見ながら会話や会議ができるテレビ電話システムや
テレビ会議システムが実用に供されており、時間、出張
費の節約が効果的に行なえるという利点がある。 第9図は従来のテレビ会議装置の概略ブロック図であ
る。第9図において、送信側の会議出席者1の顔画像は
テレビカメラ2によって撮影され、送信制御装置3によ
り伝送路4を介して伝送され、受信制御装置5によって
受信される。そして、受信制御装置5によって表示装置
6に送信側の会議出席者1の顔画像が呈示される。受信
側の出席者7は表示装置6に表示された遠隔地にいる相
手の表情などを見ながら会議を行なう。 なお、第9図においては、図示を簡略化するために、
一方向のみの通信について示しているが、もちろん双方
向も可能であり、音声伝達回路についても省略して示し
ている。 [発明が解決しようとするも問題点] しかしながら、上述のテレビ会議システムでは、表示
画像は二次元であり、以下に述べるような欠点があっ
た。 平面表示であるために、相手の微妙な表情の変化が
わからない。 平面表示であるために、相手の存在感がなく、通り
一遍な会議に終始しやすい。 上述の,による臨場感の欠如のために、最終的
には遠隔地にいる相手方へ出向いて会議を行なわなけれ
ばならない。 このような欠点を解決するために、本願発明者等は画
像通信における臨場感の向上について検討を行ない、表
示画像の立体化により臨場感が飛躍的に向上されること
を見い出した。 第10図は人間の立体視の原理を説明するための図であ
る。第10図において、人間の左眼23と右眼24との間は約
6cm離れているため、三角錐状の同一対象物体22を左眼2
3と右眼24とによって見ると、左眼像25と右眼像26が同
一物体22を異なる方向からそれぞれ単眼で見た像とな
る。これらの異なる2枚の像がそれぞれ左眼23および右
眼24に呈示されることにより、人間が立体的に対象物体
22を認識することができる。この原理を利用して、同一
対象物体22を異なる2つの方向から撮影し、それぞれの
映像を左眼および右眼に独立に呈示するのが立体映画,
立体テレビの原理である。 第11図は立体テレビ会議システムの構成を示す図であ
る。第11図において、送信側の会議出席者1の画像は右
眼に相当するテレビカメラ2aと左眼に相当するテレビカ
メラ2bによって同時に2方向から撮影される。テレビカ
メラ2a,2bの撮影出力である画像信号はそれぞれ送信制
御装置3a,3bに与えられ、伝送路4a,4bを介して受信制御
装置5a,5bに伝送される。受信制御装置5a,5bはそれぞれ
左右の眼から見た画像に相当する画像を立体表示装置8
に表示させる。したがって、立体表示装置8には、送信
側の会議出席者1のふくらみを有する顔の表情が表示さ
れるばかりでなく、画面上での奥行き表現により臨場感
のある画像が表示される。 しかしながら、第11図に示したテレビ会議システムで
は、左眼および右眼から見たものに相当する2倍の画像
情報を伝送路4a,4bを介して受信側に伝送する必要があ
る。このために、利用者の回線使用に伴う経済的負担を
圧迫するという問題点がある。さらに、立体表示装置8
としては、たとえばレンティキュラー板方式があるが、
このようなレンティキュラー板方式で自然な立体画像を
表示するためには、五方向程度から見た画像も必要であ
り、莫大な情報量となってしまい、これを伝送すること
は非現実的であるという問題点があった。 また、電気通信を目的とせず、立体画像の撮影記録の
保管を考えた際、従来は単眼画像の2倍の記録媒体(メ
モリ)を消費するという欠点がある。このために保管場
所の確保ならびに記録媒体の費用が高くなってしまうと
いう問題点もあった。 それゆえに、この発明の主たる目的は、立体画像を伝
送する際に冗長度を圧縮して伝送し、それを再生できる
ような立体画像装置を提供することである。 [問題点を解決するための手段] 特許請求の範囲第1項に係る発明は、同一対象物を少
なくとも2方向からそれぞれ撮影した画像に基づいて立
体画像を得る立体画像装置であって、少なくとも2方向
から撮影した画像のうちの一方向からの画像を基準画像
として出力する第1の出力手段と、少なくとも他方向か
らの画像を異なる複数の移動量で画素ごとに順次平行移
動させるための平行移動手段と、順次平行移動された画
像と基準画像との差分画像を求める差分手段と、求めら
れた差分画像が予め定める平行移動量で平行移動された
画像との差分画像に基づくものであるかを判断する判断
手段と、判断された差分画像と基準画像との差分量を演
算する差分演算手段と、順次演算された差分量と平行移
動量とを記憶する記憶手段と、記憶されている各差分量
を比較して最小の差分量に対応する平行移動量を求める
比較手段と、発生された差分画像の平行移動量が予め定
める平行移動量であることが判断手段によって判断され
たとき、その差分画像を平行移動量とともに出力する第
2の出力手段を備え、平行移動手段は比較手段から最小
の差分量に対応する平行移動量が求められたとき、異な
る移動量に代えてその最小の差分量に対応する平行移動
量だけ平行移動させるように構成される。 また、特許請求の範囲第2項に係る発明では、他方向
から撮影した画像を平行移動させる前にその画像の分解
能あるいは階調数を劣化させた劣化画像について差分量
の比較を行なう。 [作用] この発明は、少なくとも2方向から撮影した画像のう
ちの一方向からの画像を基準画像として出力し、他方向
からの画像を異なる複数の移動量で画素ごとに順次平行
移動させ、その画像と基準画像との差分を求め、求めら
れた差分画像が予め定める平行移動量で平行移動された
画像との差分画像に基づくものであるかを判断し、判断
された差分画像と基準画像との差分量を演算し、演算さ
れた差分量と平行移動量とを記憶しておき、記憶されて
いる各差分量を比較して最小の差分量に対応する平行移
動量を求め、求められた差分画像の平行移動量が所定の
平行移動量であると判断されたとき、その差分画像を平
行移動量とともに出力し、最小の差分量に対応する平行
移動量が求められたとき、異なる移動量に代えてその最
小の差分量に対応する平行移動量だけ平行移動させる。 [発明の実施例] 第1図はこの発明の前提となる立体画像撮影装置の概
略ブロック図である。第1図において、右眼カメラ2aお
よび左眼カメラ2bからそれぞれ出力された画像信号はA
−D変換器27a,27bに与えられ、画素を単位としたディ
ジタル信号に順次変換される。A−D変換器27aの出力
は差分器9の一方入力に与えられ、A−D変換器27bの
出力は差分器9の他方入力に与えられるとともに、変調
器28bに与えられる。差分器9は右眼カメラ2aから出力
された画像信号と左眼カメラ2bから出力された画像信号
との差成分を画素ごとに計算をするものである。そし
て、差分器9の出力である差分画像信号は変調器28aに
与えられる。変調器28a,28bは差分画像信号と基準画像
信号とをそれぞれ伝送路4a,4bに適合する信号形式と伝
送速度に変換するものであって、変調器28a,28bのそれ
ぞれの出力は伝送路4a,4bに送出される。 上述のごとく構成することによって、右眼画像と左眼
画像における同一の画像領域は差分器9によって除去さ
れるので伝送されない。この結果から明らかなように、
たとえば自然風景の場合は、遠い景色が多くこれらは左
右画像が同一の位置にあるので、差分器9による処理に
より左右の画像のうち同一の位置にある画像は伝送され
ない。したがって、従来技術に比べて情報量の圧縮を行
なうことができる。 第2図は第1図に示した立体画像撮影装置によって撮
影された画像信号に基づいて立体画像を再生する装置の
概略ブロック図である。第2図において、送信部50は前
述の第1図に示した実施例と同じであって、伝送ライン
4a,4bは受信部60に接続される。すなわち、伝送ライン4
a,4bを介して伝送されてきた差分画像信号は復調器29a
に与えられ、基準画像信号は復調器29bに与えられる。
復調器29aは差分画像信号を復調し、復調器29bは基準画
像信号を復調する。復調された差分画像信号と基準画像
信号は加算器10に与えられ、それぞれの和が画素ごとに
計算される。それによって、加算器10から右眼画像信号
が再生される。再生された右眼画像信号はD−A変換器
30aに与えられてアナログ映像信号に変換され、立体表
示装置8に与えられる。一方、復調器29bによって復調
された基準画像信号としての左眼画像信号はD−A変換
器30bによってアナログ映像信号に変換され、立体表示
装置8に与えられる。 なお、立体表示装置8としては、立体鏡表示装置や偏
向方式を用いた表示装置やレンティキュラ方式やアナグ
リフ方式の立体表示装置等を用いることができる。 上述のごとく、送信部50と受信部60を構成したことに
よって、伝送時には差分器9による差分処理により情報
量を圧縮し、送信部50では差分画像信号と左眼画像信号
とを加算することにより、基の右眼画像信号を再生し、
左眼画像信号と再生した右眼画像信号とに基づいて、立
体表示装置8に立体画像を表示できる。このように、差
分器9により冗長度を圧縮することによって、伝送路4
a,4bに伝送される情報量を少なくでき、安価にしかも忠
実に立体画像の通信が可能となり、臨場感のある遠隔地
間のテレビ会議を安価な回線使用量で可能にすることが
できる。 なお、上述の実施例では、右眼画像信号と左眼画像信
号をそれぞれA−D変換器27a,27bによってディジタル
信号に変換し、送信部50ではD−A変換器30a,30bによ
ってアナログ信号に変換するようにしたが、これに限る
ことなく、右眼カメラ2aおよび左眼カメラ2bのそれぞれ
の出力であるアナログ信号を差分処理するようにしても
よい。 また、上述の実施例はテレビ会議システムのみに限定
されるものではなく、その他に遠隔地の自然風景あるい
は特殊状況の模擬体験などを高臨場感の下にしかも容易
に実現できることは言うまでもない。 第3図は画像撮影装置の他の例の概略ブロック図であ
り、第4図は第3図において右眼画像を平行移動させる
方法を説明するための図である。 第3図において、右眼カメラ2aの画像出力はA−D変
換器27aによってディジタル信号に変換され、平行移動
処理部121および122に与えられる。平行移動処理部121
には、平行移動量発生器11からたとえば3つの異なる平
行移動量(ベクトル)を表わす信号が与えられる。平行
移動処理部121は平行移動量発生器11から発生された3
つの異なる平行移動量に応じて、第4図に示すように右
眼画像信号を順次平行移動させて差分器91,92および93
のそれぞれの一方の入力に与える。なお、平行移動処理
部121は右眼画像信号を平行移動させるごとに、平行移
動量信号を比較器14に与える。 左眼カメラ2bの画像出力はA−D変換器27bに与えら
れてディジタル信号に変換され、このディジタル信号は
基準画像信号として差分器91,92および93のそれぞれの
他方入力に与えられるとともに、差分器94の入力と変調
器28bに与えられる。差分器91,92および93はそれぞれ異
なる量だけ平行移動された左眼画像信号と右眼画像信号
との差分画像を出力するものであって、それぞれの差分
画像が差分量計算部131,132および133にそれぞれ与えら
れる。差分量計算部131,132および133は与えられた差分
画像に基づいて、差分量を計算し、それぞれの差分量は
比較器14に与えられる。比較器14は与えられた3つの差
分量を比較し、最小の差分量を与える平行移動量を選択
し、それを平行移動処理部122に与える。平行移動処理
部122は比較器14で選択された平行移動量に基づいて右
眼画像信号を平行移動させる。平行移動された右眼画像
信号は差分器94に与えられ、この差分器94によって右眼
画像信号と左眼画像信号との差分値が計算されて変換器
28aに与えられる。変調器28aは差分画像信号を変調し、
伝送ライン4aに伝送する。また、変調器28bは左眼画像
信号をそのまま変調して伝送ライン4bに伝送する。 上述のごとく、平行移動量発生器11によって3つの異
なる平行移動量を発生し、それぞれの移動量だけ左眼画
像信号を平行移動させ、それぞれの差分量を差分量計算
部131,132および133によって計算し最も小さい差分量を
与える平行移動量を選択し、その平行移動量だけ右眼画
像信号を平行移動させ、これと左画像との差分を計算し
て差分画像を求めるようにしたので、さらに左右画像間
の冗長度圧縮を高めることができる。 なお、上述の例では、平行移動発生器11から発生され
る平行移動量を3つにするとともに、3個の差分器91,9
2および93を設けるようにしたが、もちろんこれ以上の
平行移動量についてそれぞれ差分器を用意し、比較器14
で比較してより最小な差分量を精密に決定するようにし
ていもよい。 さらに、上述の例では、説明を簡潔にするために、右
眼カメラ2aおよび左眼カメラ2bによって撮影した2つの
画像について冗長度圧縮をする方法について説明した
が、2眼のみに限定されるものではなく、3眼以上のカ
メラから撮影した3つ以上の画像について、それぞれの
画像間で平行移動処理を行なった後、画像間の差分演算
を行なって効率的な冗長度圧縮を行なうようにしてもよ
い。 さらに、上述の例では、3つの平行移動量について差
分画像を作成し、比較するようにしたが、撮影対象がた
とえばスタジオ内の風景のように固定したものであれ
ば、その撮影条件の固有の平行移動量を予め計算するこ
とによって、1つの平行移動量との差分を求めることに
より、容易に冗長度を圧縮することもできる。 第5図はこの発明の一実施例を示す概略ブロック図で
ある。第5図において、左眼カメラ2a,右眼カメラ2b,A
−D変換器27a,27b,平行移動量発生器11および平行移動
処理部121は前述の第3図に示した実施例と同じであ
る。但し、この実施例では、平行移動処理部121は平行
移動量発生装置11から時系列に発生される平行移動量に
より、右眼カメラ2aで撮影された右眼画像信号を順次平
行移動させて、1つの出力として導出する。平行移動処
理部121の出力は差分器95の一方入力に与えられる。差
分器95の他方入力には左画像信号が与えられる。 差分器95は左眼画像信号と平行移動された右眼画像信
号との差分を求め、判断子17に与える。判断子17は入力
された差分画像信号が後述の比較器16によって発生され
た平行移動量に基づくものであるか否かを判断するもの
である。判断子17を通過した差分画像信号は差分量計算
部13に与えられ、差分量が計算される。この差分量は平
行移動処理部121から与えられる平行移動量信号ととも
にメモリ15に蓄積される。すなわち、メモリ15には、平
行移動量発生器11から時系列的に発生された平行移動量
に基づいて平行移動された右眼画像信号の差分量が順次
記憶される。 メモリ15に一定個数の平行移動量について差分量が記
憶されると、各差分量が比較器16に与えられて、差分量
の比較が行なわれ、最小の差分量を与える平行移動量が
求められる。この最小の差分量を与える平行移動量は平
行移動処理部121に与えられる。平行移動処理部121はそ
れまで平行移動量発生器11から与えられた平行移動量に
より平行移動処理していたものを、今度は比較器16から
与えられた平行移動量に基づいて、右眼画像信号を平行
移動させる。差分器95は平行移動処理部121の出力に基
づいて、最小差分量を与える差分画像信号を求めて判断
子17に与える。判断子17は入力された差分画像信号が比
較器16により発生された平行移動量に基づくものである
か否かを判断し、比較器16によって発生された平行移動
量に基づくものであることを判別すると、その平行移動
量のともに変調器28aに入力して伝送ライン4bに送出さ
せる。 上述のごとく、この実施例では、右眼画像信号を時系
列的に発生された平行移動量により平行移動処理し、そ
れぞれの差分画像信号をメモリ15に記憶しておき、比較
器16より最小差分量を与える平行移動量を求め、その最
小平行移動量に基づく差分信号を変調器28aに与えるこ
とによって、前述の実施例に比較して差分器95および差
分量計算部13の数を低減できる。したがって、この実施
例によれば、最小の差分量を計算するための構成を簡略
化できるとともに効果的に冗長度の圧縮を行なうことが
できる。 第6図はこの発明の他の実施例を示す概略ブロック図
である。 前述のいずれの実施例においても右眼画像信号と左眼
画像との差分量を求めるようにしたが、この実施例は右
眼画像信号と左眼画像信号との相関係数を求めるように
したものである。このために、第6図に示した実施例で
は、相関係数計算部181,182および183が設けられる。こ
れらの相関係数計算部181の出力には、平行移動処理部1
21から3つの平行移動された右眼画像信号が与えられる
とともに、左眼カメラ2bによって撮影された左眼画像信
号が共通的に与ええられる。それ以外の構成は前述の第
3図に示した実施例と同じである。 相関係数計算部181,182および183は3つの平行移動さ
れた右眼画像信号と左眼画像信号との相関係数を計算
し、その計算結果を比較器14に与える。比較器14には平
行移動処理部121からそれぞれの平行移動量信号が与え
られる。比較器14は相関係数計算部181,182および183か
らそれぞれ与えれた相関係数に基づいて、最大の相関係
数となる平行移動量を求め、平行移動処理部122に与え
る。平行移動処理部122には右眼画像信号が与えられて
いるので、平行移動処理部122は比較器14から出力され
た最大の相関係数となるように右眼画像信号を平行移動
させる。そして、差分器9は平行移動処理部122によっ
て平行移動された右眼画像信号と左眼画像信号との差分
量を求めて変調器28aに与える。 上述のごとく、この実施例によれば、右眼画像信号と
左画像信号との差分量を求めるために、平行移動された
右眼画像信号と左眼画像信号との相関係数を求め、最大
の相関係数となる平行移動量のときの差分画像信号を求
めることにより、冗長度の圧縮を行なうことができる。 第7図はこの発明のさらに他の実施例を示す概略ブロ
ック図である。この第7図に示した第6実施例は以下の
点に除いて前述の第3実施例と同じである。すなわち、
右眼カメラ2aから出力された右眼画像信号と左眼カメラ
2bから出力された左眼画像信号をそれぞれ情報量低減用
フィルタ19a,19bに与え、画像の分解能および階調数を
劣化させて、それぞれの情報量を低減する。より具体的
には、カラーの場合には、R,G,Bのいずれかの信号の階
調数を劣化させる。それによって、画像の平行移動処理
ならびに差分処理の計算規模を低減できるので、計算時
間の短縮ならびに回路規模の縮小を図ることができる。
それによって、安価にしかも高速に冗長度の圧縮を行な
うことができる。 なお、この実施例では、右眼画像信号および左眼画像
信号について、それぞれ情報量低減用フィルタ19a,19b
によって情報量の低減を行なうための処理を行なうよう
にしたが、左右いずれか一方の画像信号のみについて情
報の低減処理を行なってもよい。また、情報量低減用フ
ィルタ19a,19bによる処理として、分解能の劣化のみあ
るいは階調数の劣化のみを実行するようにしても、上述
の説明と同等の効果を得ることができる。第8図はこの
発明のさらに他の実施例を示す概略ブロック図である。
第8図において、送信部100は前述の第3図に示した例
と同じである。送信部100から伝送路4a,4bを介して最小
差分量を示す平行移動量信号および差分画像信号と基準
となる左眼画像信号が受信部150に伝送される。受信部1
50では、復調器29aによって差分画像信号と平行移動量
信号が復調され、情報分割器20に与えられて、差分画像
信号と平行移動量信号とが分割される。平行移動量信号
は逆方向ベクトル発生器21に与えられ、送信部100の平
行移動処理部121で平行移動された方向とは逆方向の平
行移動量が発生されて平行移動処理部123に与えられ
る。一方、情報分割器20から出力された差分画像信号が
加算器10の一方入力に与えられる。 また、送信部100から伝送路4a,4bを介して伝送された
左眼画像信号は復調器29bによって復調され、加算器10
の他方入力端に与えられる。加算器10は差分画像信号と
左眼画像信号とを加算して平行移動処理部123に与え
る。平行移動処理部123は、加算された画像信号を逆方
向ベクトル発生器21で発生された逆方向平行移動量に基
づいて平行移動処理を行なう。それによって、平行移動
処理部123の出力からは、右眼カメラ2aによって撮影さ
れた右眼画像信号が忠実に再現される。再現された右眼
画像信号はD−A変換器30aによってアナログ信号に変
換され、左眼画像信号はD−A変換器30bによってアナ
ログ信号に変換され、それぞれの出力は立体表示装置8
に与えられる。それによって、立体表示装置8には、送
信側の立体画像が表示される。 上述のごとくこの実施例によれば、送信部100によっ
て伝送立体画像の冗長度を効果的に圧縮し、かつ受信部
150には、圧縮された画像から左眼および右眼の原画像
を忠実に再現することができ、臨場感溢れる画像を受信
側の立体表示装置8で表示することができる。 なお、第8図に示した実施例では、説明を簡略化する
ために、一方方向にのみ画像信号を伝送する場合につい
て示したが、同一の構成のものを追加することによっ
て、受信および送信が同時にできる双方向通信に適用で
きることは言うまでもない。 また、上述の実施例では、送信部100から受信部150に
画像信号を伝送する場合について説明したが、伝送路4
a,4bに代えて記録媒体およびその制御装置を構成要件と
して加えることにより、立体画像を効果的に蓄積するこ
とも可能となる。 [発明の効果] 以上のように、この発明によれば、同一対象物を少な
くとも2方向からそれぞれ撮影し、一方向からの画像を
基準画像として出力し、他方向からの画像を異なる複数
の移動量で画素ごとに順次平行移動させ、平行移動させ
たそれぞれの画像について基準画像との差分量を求め、
その差分量と平行移動されたそれぞれの平行移動量とを
比較して最小の差分量になる平行移動量を求め、その平
行移動量だけ他方向からの画像を平行移動させ、その画
像と基準画像との差分画像を出力し、その差分画像と基
準画像とに基づいて立体画像を表すようにしたので、効
率的に立体画像の冗長度を圧縮することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の前提となる立体画像撮影装置の概略
ブロック図である。第2図は第1図に示した立体画像撮
影装置とその再生装置を示す概略ブロック図である。第
3図はこの発明の前提となる立体画像装置の他の例を示
す概略ブロック図である。第4図は第3図に示した立体
画像装置における右眼画像の平行移動を説明するための
図である。第5図はこの発明の一実施例の概略ブロック
図である。第6図はこの発明の他の実施例を示す概略ブ
ロック図である。第7図はこの発明のさらに他の実施例
を示す概略ブロック図である。第8図はこの発明にさら
にその他の実施例を示す概略ブロック図である。第9図
は従来のテレビ会議システムの構成を示す概略ブロック
図である。第10図は立体視の原理を説明するための図で
ある。第11図は従来の立体テレビ会議システムの構成を
示す概略ブロック図である。 図において、2aは右眼カメラ、2bは左眼カメラ、3は送
信制御装置、4a,4bは伝送路、5は受信制御装置、8は
立体表示装置、9,91ないし95は差分器、10は加算器、11
は平行移動量発生器、121ないし123は平行移動処理部、
131ないし133は差分情報量計算部、14,16は比較器、15
はメモリ、17は判断子、181ないし183は相関係数計算
器、19a,19bは情報量低減用フィルタ、20は情報分割
器、21は逆方向ベクトル発生器、27a,27bはA−D変換
器、28a,28bは変調器、29a,29bは復調器、30a,30bはD
−A変換器を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 健二 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷 5番地 株式会社エイ・ティ・アール通 信システム研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−144191(JP,A) 特開 昭48−34611(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.同一対象物を少なくとも2方向からそれぞれ撮影し
    た画像に基づいて立体画像を得る立体画像装置であっ
    て、 前記少なくとも2方向から撮影した画像のうちの一方向
    からの画像を基準画像として出力する第1の出力手段、 少なくとも他方向からの画像を異なる複数の移動量で画
    素ごとに順次平行移動させるための平行移動手段、 前記平行移動手段によって順次平行移動された画像と前
    記基準画像との差分画像を求める差分手段、 前記差分手段によって求められた差分画像が予め定める
    平行移動量で平行移動された画像との差分画像に基づく
    ものであるかを判断する判断手段、 前記判断手段によって判断された差分画像と前記基準画
    像との差分量を演算する差分演算手段、 前記差分演算手段によって順次演算された差分量と前記
    平行移動手段の平行移動量とを記憶する記憶手段、 前記記憶手段に記憶されている各差分量を比較して最小
    の差分量に対応する平行移動量を求める比較手段、およ
    び 前記比較手段によって発生された差分画像の平行移動量
    が前記予め定める平行移動量であることが前記判断手段
    によって判断されたとき、その差分画像を平行移動量と
    ともに出力する第2の出力手段を備え、 前記平行移動手段は、前記比較手段から最小の差分量に
    対応する平行移動量が求められたとき、前記異なる移動
    量に代えてその最小の差分量に対応する平行移動量だけ
    平行移動させることを特徴とする、立体画像装置。 2.前記他方向から撮影した画像を平行移動させる前に
    該画像の分解能あるいは階調数を劣化させた劣化画像に
    ついて差分量の比較を行なうことを特徴とする、特許請
    求の範囲第1項記載の立体画像装置。
JP62175734A 1987-07-14 1987-07-14 立体画像装置 Expired - Lifetime JP2887272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62175734A JP2887272B2 (ja) 1987-07-14 1987-07-14 立体画像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62175734A JP2887272B2 (ja) 1987-07-14 1987-07-14 立体画像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6419892A JPS6419892A (en) 1989-01-23
JP2887272B2 true JP2887272B2 (ja) 1999-04-26

Family

ID=16001307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62175734A Expired - Lifetime JP2887272B2 (ja) 1987-07-14 1987-07-14 立体画像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2887272B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3087782B2 (ja) * 1991-11-19 2000-09-11 日本電気株式会社 撮像データ信号伝送方式
US20100177162A1 (en) * 2009-01-15 2010-07-15 Charles Macfarlane Method and system for enabling 3d video and image processing using one full resolution video stream and one lower resolution video stream
JP5204350B2 (ja) 2010-08-31 2013-06-05 パナソニック株式会社 撮影装置、再生装置、および画像処理方法
JP5204349B2 (ja) 2010-08-31 2013-06-05 パナソニック株式会社 撮影装置、再生装置、および画像処理方法
JP5689095B2 (ja) * 2012-07-10 2015-03-25 新日鉄住金ソリューションズ株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS524884B2 (ja) * 1971-09-07 1977-02-08
JPS61144191A (ja) * 1984-12-17 1986-07-01 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 立体テレビジョン画像伝送方法
JPS62272697A (ja) * 1986-05-21 1987-11-26 Hitachi Ltd 立体テレビ信号の記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6419892A (en) 1989-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6704042B2 (en) Video processing apparatus, control method therefor, and storage medium
EP0961506B1 (en) Autostereoscopic display
US9774896B2 (en) Network synchronized camera settings
US9060165B2 (en) 3D video communication method, sending device and system, image reconstruction method and system
US8736659B2 (en) Method, apparatus, and system for 3D video communication
US5359362A (en) Videoconference system using a virtual camera image
CN1956555B (zh) 三维图像处理设备和方法
US20100238264A1 (en) Three dimensional video communication terminal, system, and method
CN101651841B (zh) 一种立体视频通讯的实现方法、系统和设备
Ohm et al. A realtime hardware system for stereoscopic videoconferencing with viewpoint adaptation
US20100053307A1 (en) Communication terminal and information system
EP0306448A2 (en) Method and apparatus for transmitting and receiving 3-dimensional video images
CN107592452B (zh) 一种全景音视频采集设备及方法
CN111147868A (zh) 一种自由视点视频导播系统
JP3488096B2 (ja) 3次元共有仮想空間通信サービスにおける顔画像制御方法,3次元共有仮想空間通信用装置およびそのプログラム記録媒体
CN115639976A (zh) 一种虚拟现实内容多模式多角度同步展示方法及系统
Tseng et al. Multiviewpoint video coding with MPEG-2 compatibility
JP2887272B2 (ja) 立体画像装置
KR101158678B1 (ko) 입체 영상 시스템 및 입체 영상 처리 방법
KR19990057669A (ko) 가상 스테레오 영상을 이용한 2차원 연속 영상의 3차원 영상 변환 장치 및 방법
JP2649810B2 (ja) 立体画像の冗長度圧縮装置
KR20080087256A (ko) 복수개의 이동통신단말기를 이용한 다시점 영상 획득 방법및 시스템
KR100189487B1 (ko) 디지탈 입체 동영상 라이브 서빙 장치
JP2614918B2 (ja) 画像符号化方法
KR20220135939A (ko) 점군 데이터를 이용한 3차원 영상을 제공하는 송신 장치, 수신 장치 및 방법