JP2884981B2 - フロー制御方式 - Google Patents

フロー制御方式

Info

Publication number
JP2884981B2
JP2884981B2 JP5210693A JP5210693A JP2884981B2 JP 2884981 B2 JP2884981 B2 JP 2884981B2 JP 5210693 A JP5210693 A JP 5210693A JP 5210693 A JP5210693 A JP 5210693A JP 2884981 B2 JP2884981 B2 JP 2884981B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
transmission
busy
flow control
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5210693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06268666A (ja
Inventor
雅嗣 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP5210693A priority Critical patent/JP2884981B2/ja
Publication of JPH06268666A publication Critical patent/JPH06268666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2884981B2 publication Critical patent/JP2884981B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ATM網を介してエ
ンド−エンド間でデータ転送を行う際に用いるフロー制
御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24は、例えば特開平3−14174
7に示された従来のフロー制御方式に用いられるATM
通信制御装置のブロック図である。図24において、1
は情報をフレーム単位に送信する際に、フレームを一定
長以下に分割し、ATMセルの情報フィールドに格納し
て送信し、受信側では受信したATMセルの情報フィー
ルドからフレームを復元し、該フレームに対するプロト
コル処理を終端するATM通信制御装置、2はATM通
信制御装置1においてフレームに対するプロトコル処理
を行うとともにフレーム多重機能を有するプロトコル処
理手段、3はプロトコル処理手段2によって処理された
フレームを格納するフレーム送信バッファ、4はプロト
コル処理手段2からの指示にもとづき、フレーム送信バ
ッファ3からフレームを一定長以下の長さごとに読み出
すフレーム送信手段、5はフレーム送信バッファ3から
読み出された前記フレームをATMセルの情報フィール
ドに格納し、ATMセルとして送信するセル組立回路、
6は受信したATMセルヘッダ内の論理チャネル識別子
を基に有意なATMセルのみ取り込むセル分解回路、7
はセル分解回路6によりATMセルがATMコネクショ
ンごとに分類されて格納されるセル受信バッファ、8は
セル受信バッファ7から1フレームを構成する複数個の
ATMセルの情報フィールドを受け取り、1つのフレー
ムとして格納するフレーム受信バッファ、9はセル受信
バッファ7の状態を監視するセルバッファ監視手段、1
0はセルバッファ監視手段9からセル受信バッファ7の
状態情報を受け取り、フレームの送信停止および送信再
開を通知するフロー制御通知手段、11は相手ATM通
信制御装置1のフロー制御通知手段10からフレームの
送信停止および送信再開を受信するフロー制御受信手
段、12はフレーム送信バッファ3、フレーム受信バッ
ファ8との間でデータの授受を行う上位プロセッサであ
る。図25は、従来のATM通信制御装置1を用いた通
信の一構成例を示した図で、13はATM通信制御装置
1−0と1−1間のATMセルの転送を行うATM網で
ある。図26は、従来例において使用するフレームフォ
ーマットを示した図であり、14はフレーム、15はフ
レームの制御情報を含むフレームヘッダ、150はフレ
ーム多重した際に各論理チャネルを識別するフレームチ
ャネル識別子を格納するフレームチャネル識別子フィー
ルド、151はフレームの送達確認を行うために用いる
シーケンス番号を格納するシーケンス番号フィールドで
ある。図27は、従来例のフロー制御方式によるフレー
ム送信を示した図である。
【0003】次に動作について説明する。ATM通信制
御装置1間でATM網を介して、例えばQ.921また
はQ.922フレームの送信を行う際、ATM通信制御
装置1の上位プロセッサ12は、送信データをフレーム
送信バッファ3に書き込み、プロトコル処理手段2に通
知する。プロトコル処理手段2はフレーム送信バッファ
3に書き込まれたデータにフレームチャネル識別子フィ
ールド150およびシーケンス番号フィールド151を
設定したフレームヘッダ15を付加し、フレーム送信手
段4に送信要求を行う。フレーム送信手段4は、送信要
求を受け取ると、フレーム送信バッファ3から該当フレ
ームを一定長以下の長さごとに読出し、セル組立て回路
5に送信する。図27に示すように、フレーム多重通信
時、例えば異なる論理チャネル番号を持つフレームa、
b、cがそれぞれATMコネクションA、B、C上で通
信を行う場合、フレーム送信手段4はフレーム送信バッ
ファ3上のフレームa、b、cをATMセルの情報フィ
ールドに格納可能な一定長以下の長さに区切りa1〜a
6、b1〜b4、c1〜c6をa1、b1、c1、a
2、b2、c2の順に読み出すように制御する。セル組
立て回路5では前記分割したフレームをATMセルの情
報フィールドに格納し、それぞれのフレームに対応した
ATMコネクションの論理チャネル識別子を設定したセ
ルヘッダを付加してセルを組立て送信する。
【0004】セル分解回路6は受信したATMセルのヘ
ッダに格納されている論理チャネル識別子から受信すべ
きセルのみを取り込み、セル受信バッファ7に転送し、
セル受信バッファ7に1つのフレームを構成するデータ
を情報フィールドに含むATMセルを全て格納終了した
時点で、該当ATMセルの情報フィールドをフレーム受
信バッファに転送し、転送を完了するとプロトコル処
理手段2にフレーム受信を通知する。プロトコル処理手
段2は、フレームヘッダ15からフレームチャネル識別
子フィールド150およびシーケンス番号フィールド1
51を読取りプロトコルの処理を実施し、処理終了後、
上位プロセッサ12に通知する。上位プロセッサ12は
フレーム受信バッファからプロトコル処理が終了した
フレームを読みだす。
【0005】一方、セルバッファ監視手段9はセル受信
バッファ7の使用率を監視し、使用率がある一定値以上
になったことを検出した場合に、フロー制御通知手段1
0に入力規制を行うATMコネクションについてビジー
通知送信を指示し、フロー制御通知手段10は指定され
たATMコネクションに対してビジー通知のフロー制御
セルを送信する。一方、セル分解回路6を介してビジー
通知のフロー制御セルを受信したフロー制御受信手段1
1は、ビジー通知のフロー制御セルを受信したATMコ
ネクションを用いて転送中のフレームの送信停止をフレ
ーム送信手段4に指示する。送信停止指示を通知された
フレーム送信手段4は、該当ATMコネクションに対応
するフレーム送信を直ちに停止する。
【0006】また、セルバッファ監視手段9はビジー通
知後にセル受信バッファ7の使用率がある一定値より小
さくなったことを検出した場合に、フロー制御通知手段
10に、ビジー通知を行ったATMコネクションについ
てビジー解除通知の送信を指示し、フロー制御通知手段
10は指定されたATMコネクションについてビジー解
除通知のフロー制御セルを送信する。一方、ビジー解除
通知のフロー制御セルをセル分解回路6を介して受信し
たフロー制御受信手段11は、該当ATMコネクション
を用いて転送中のフレームの送信再開をフレーム送信手
段4に指示する。送信再開指示を通知されたフレーム送
信手段4は、該当ATMコネクション上で通信中のフレ
ーム送信を再開する。
【0007】上記送信停止/送信再開動作を図27を用
いて示す。ATMコネクションBについてビジー通知を
受信した場合、フレーム送信手段4はサブフレームb3
以降の送信を停止し、a3、c3、a4、c4の順に読
み出す。一方、ATMコネクションBについてビジー解
除通知を受信した場合、フレーム送信手段4はサブフレ
ームb3以降の送信を再開し、a5、b3、c5、a
6、b4、c6の順に読み出すように制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のフロー制御方式
においては、ビジー通知を受信した時点で送信中のフレ
ームの有無に関わらず、直ちにセルの送出を停止するた
め、フレーム送信中にセルの送信を停止した場合、受信
側ではフレームを復元するために、フレームの一部を情
報フィールドに含むセルをビジー解除後に到着する後続
のセルの到着を待ち合わせるために蓄積しておかなけれ
ばならず、セル受信バッファにフレーム復元待ちのセル
が滞留し、バッファビジーが解消されないかまたは解消
が遅れる可能性があり、バッファの使用効率が低下する
という問題点があった。また、ATMコネクションごと
にフロー制御セルを送信する必要があり、バッファビジ
ーが発生した場合、フロー制御セルが大量に送信される
という問題点があった。また、ATMコネクションの優
先順位を考慮していないため、データの重要性に関係な
く同時に全ATMコネクションのフレームの送信を停止
しなければならないという問題点ならびに、ひとつのA
TMコネクション上に複数のフレームコネクションを多
重化した場合に優先的にフレームを転送したいフレーム
コネクションがあっても全フレームコネクションについ
て、フロー制御を行わなければならないという問題点も
あった。さらに、セルの送信停止/送信再開により、バ
ッファオーバフローは回避できるが、スループットは大
幅に低下するという問題点があった。
【0009】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、受信側のバッファの使用効率の
低下を改善するフロー制御方式、フロー制御セルの送信
数を減らし、フロー制御セルの送信オーバヘッドを回避
するフロー制御方式、さらに、バッファオーバフローを
回避するとともにスループットの低下を最小限に抑える
フロー制御方式を得る目的でなされたものである。ま
た、ATMコネクション単位にビジー期間中においても
フレームを送信可能なフロー制御方式、およびATMコ
ネクション上に複数のフレームコネクションを多重化し
た場合にATMコネクション単位にフロー制御セルを受
信しても重要なフレームコネクションについてはフロー
制御セル受信に関係なくフレーム転送が可能なフロー制
御方式を得る目的でなされたものである。さらに、バッ
ファビジーが発生した場合、フロー制御セルが大量に送
信されることを回避するフロー制御方式を得る目的でな
されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るフロー
制御方式では、フレーム送出制御手段は、ビジー通知の
フロー制御セルを受信した時点でフレーム送信手段がフ
レーム送信中であることを検出した場合に送信の続行か
中断かをフレーム単位で判断する。フレーム送出制御手
段は、送信中にビジーが発生した場合は、送信中のフレ
ームをひとつの単位として考え、このフレーム単位でフ
レーム送信手段の送信を制御する。
【0011】第2の発明に係るフロー制御方式では、フ
レーム送出制御手段は、ビジー通知のフロー制御セルを
受信した時点でフレーム送信手段がフレーム送信中であ
ることを検出した場合に、そのフレームの送信完了後か
らビジーが発生した受信側へのフレームの送信を停止す
るように、フレーム送信手段に通知し、前記セルを受信
した時点でフレーム送信手段がフレームを送信中でなけ
れば、次のフレームから送信を停止するようにフレーム
送信手段に指示する。
【0012】また、第3の発明に係るフロー制御方式で
は、ATM通信制御装置に、先に送信したフレームの一
部分を情報フィールドに含むセルを無効にするように通
知するアボートセル送信手段とアボートセル受信手段を
設けるとともに、フレーム送出制御手段に、ビジー通知
セルを受信した時点でフレーム送信手段がフレーム送信
中であることを検出した場合に、フレーム送信手段に対
して現在送出中のフレームの一定長以下の長さごとの読
出を停止することにより送信を中止するように指示する
とともに、アボートセル送信手段に対して、送信中フレ
ームが用いているATMコネクションの論理チャネル識
別子、およびそのATMコネクション内で該当フレーム
コネクションを識別する多重化識別子を付与したアボー
トセルの送出を指示し、前記セルの受信時にフレーム送
信手段がフレーム送信中でないことを検出した場合に
は、フレーム送信手段に対して次送信フレームから送信
を停止するように指示するとともに、ビジー解除通知の
フロー制御セルを受信した際に、ビジー通知のフロー制
御セル受信時にフレーム送信を中断した場合には、該当
フレームを先頭から送信するように、それ以外の場合に
は次送信フレームからフレーム送信を再開するようにフ
レーム送信手段に指示する機能を持たせ、アボートセル
受信手段は、アボートセルを受信した場合に、アボート
セルに示されたATMコネクションの論理チャネル識別
子と該当多重化識別子を有する、セル受信バッファ内に
蓄積されているフレームの一部分を情報フィールドに含
むセルを廃棄する機能を有する。
【0013】また、第4の発明に係るフロー制御方式で
は、フレーム送出制御手段に、フロー制御受信手段から
のビジー通知受信を受け取った際に、その時点でフレー
ムを送信中の場合に、残り送信フレーム長と、送出抑制
時および通常時の送信バッファからフレームの一定長以
下の長さ単位に読出す間隔の差から、現在送信中のフレ
ームから送出抑制時の読出し間隔に変更するか、次のフ
レームから送出抑制時の読出し間隔に変更するかを決定
する機能と、その決定に基づき、フレーム送信手段に対
して送信バッファからフレームを一定長以下の長さごと
に読出す間隔を、送出抑制時の間隔に変更するように指
示するとともに、フロー制御受信手段からのビジー解除
通知を受け取った際、フレーム送信手段に対して読出し
間隔を、ビジー解除時の読出し間隔に変更するように指
示する機能を持たせ、フレーム送信手段にフレーム送出
制御手段からの指示に基づき、読出し間隔に変更する機
能を持たせた。
【0014】また、第5の発明に係るフロー制御方式で
は、前述したフロー制御方式に用いるフロー制御通知手
段に同一対地との間に設定されているATMコネクショ
ンに対するビジー通知およびビジー解除通知を1つある
いは複数のフロー制御セルに集約して送信する機能を持
たせた。
【0015】また、第6の発明に係るフロー制御方式で
は、前述したフロー制御方式における、バッファ監視手
段に、ATMセル受信バッファをATMコネクション対
応に論理的に分割して、ATMコネクション対応に前記
バッファの使用率を監視し、ATMコネクション対応に
フロー制御セルの送信をフロー制御通知手段に指示する
機能を持たせた。
【0016】また、第7の発明に係るフロー制御方式で
は、前述したフロー制御方式において、通信に先立ちA
TMコネクション単位に優先順位を決定するATMコネ
クション優先順位決定手段を設け、フロー制御通知手段
に、バッファ監視手段からのビジー通知送信指示を受け
取った際に、ATMコネクション優先順位決定手段に優
先順位の低いATMコネクションの問い合わせ、前記A
TMコネクションについてビジー通知のフロー制御セル
を送出し、バッファ監視手段からビジー解除通知送信指
示を受取った際に、ビジー通知のフロー制御セルを送出
したATMコネクションのビジー解除のフロー制御セル
を送出する機能を持たせた。
【0017】また、第8の発明に係るフロー制御方式で
は、前述したフロー制御方式に、フレームコネクション
の設定に先立ち、該当フレームコネクションの優先順位
を決定するフレームコネクション優先順位決定手段を設
け、フレーム送出制御手段に、ビジー通知セルおよびビ
ジー解除通知セルを受信したATMコネクションに論理
多重された複数のフレームコネクションのうち、優先順
位の低いフレームコネクションについてのみ、送信停止
をフレーム送信手段に指示する機能を持たせた。
【0018】
【作用】第1の発明においては、ビジー通知のフロー制
御セルを受信した際には、ビジー通知受信時点におい
て、フレーム送出制御手段は、フレーム送信手段がフレ
ームを送信中であることを検出した場合、フレーム送出
制御手段は、送信中のフレームを途中で中断させないよ
うに送信を制御するのでセル受信バッファにフレーム復
元待ちのセルが蓄積されることを防止する。
【0019】第2の発明においては、ビジー通知のフロ
ー制御セルを受信した際には、ビジー通知受信時点にお
いて、フレーム送出制御手段は、フレーム送信手段がフ
レームを送信中であることを検出した場合、そのフレー
ムの送信完了後から、またフレームを送信中でなけれ
ば、次送信フレームから送信を停止するように、フレー
ム送信手段に指示するため、フレームの受信側のセル受
信バッファにはフレームを復元するために、ビジー解除
後に到着する後続のセルの到着を待ち合わせる必要がな
く、セル受信バッファにフレーム復元待ちのセルが蓄積
されることを防止する。
【0020】また、第3の発明においては、フレーム送
出制御手段がビジー通知セルを受信した時点で、フレー
ム送信手段がフレームを送信中であれば、現在送出中の
フレームの一部の送出後からフレームの送信停止を、フ
レーム送信手段に指示した後、アボートセル送信手段に
アボートセルの送信を指示し、アボートセル送信手段は
その指示を受け取ってアボートセルを送信し、アボート
セル受信手段は、アボートセルを受信した場合に、セル
受信バッファ内に蓄積されている受信中のフレームの一
部分を情報フィールドに含むセルを廃棄する。また、ビ
ジー解除通知セルを受信した際に、フレーム送信手段は
フレーム送出制御手段からの指示に基づき、ビジー通知
セル受信時に、フレーム送信を中断した場合には該当フ
レームの先頭から、それ以外の場合には次送信フレーム
から送信を再開する。
【0021】また、第4の発明においては、フレーム送
出制御手段は、ビジー通知受信をフロー制御受信手段か
ら通知された際、その時点で送信中のフレームがあった
場合に、残り送信フレーム長と、ビジー時および通常時
の送信バッファからフレームの一定長以下の長さで読出
す間隔の差から、現在送信中のフレームからビジー時の
読出し間隔に変更するか、次のフレームからビジー時の
読出し間隔に変更するかを決定し、その決定に基づき前
者の場合には直ちに、後者の場合は次フレームの送信か
ら、フレーム送信手段に対して送信バッファからフレー
ムを一定長以下の長さごとに読出す間隔をビジー時の値
に変更するように指示し、ビジー解除通知受信をフロー
制御受信手段から通知された際に、フレーム送信手段に
対して前記読出し間隔を通常時の値に変更するように指
示し、フレーム送信手段はその指示に基づいて送信バッ
ファからの前記読出し間隔を変更し、フレームの送信速
度を受信側のセル受信バッファの使用率に応じて変更す
る。
【0022】また、第5の発明においては、フロー制御
セル送出手段は、バッファ監視手段からビジー通知およ
びビジー解除通知送信指示を通知された際に、同一対地
との間に設定されているATMコネクションに対するビ
ジー通知およびビジー解除通知を1つあるいは複数のフ
ロー制御セルに集約して送信する。
【0023】また、第6の発明においては、バッファ監
視手段は、ATMコネクション対応に論理的に分割した
セル受信バッファの使用率をATMコネクション対応に
監視し、ビジーあるいはビジー解除を検出した場合、フ
ロー制御セル送出手段に該当ATMコネクションに対す
るビジー通知セルおよびビジー解除通知セルの送信を指
示し、フロー制御セル送出手段は、該当ATMコネクシ
ョンのビジー通知セルおよびビジー解除通知セルを送信
する。
【0024】また、第7の発明においては、コネクショ
ン優先順位決定手段は、ATMコネクション設定時に、
該当ATMコネクションの優先順位を決定し、フロー制
御セル送出手段はバッファ監視手段からビジー通知送信
指示を受取った際に、コネクション優先順位決定手段に
優先順位の低いATMコネクションの論理チャネル識別
子を問い合わせ、前記ATMコネクションについてビジ
ー通知のフロー制御セルを送出し、バッファ監視手段か
らビジー解除通知送信指示を受取った際に、ビジー通知
のフロー制御セルを送出したATMコネクションについ
てビジー解除のフロー制御セルを送出する。
【0025】また、さらに、第7の発明においては、フ
レーム送出制御手段は、ビジー通知受信をフロー制御受
信手段から通知された際、残り送信フレーム長と、ビジ
ー時および通常時の送信バッファからフレームの一定長
以下の長さで読出す間隔の差から、現在送信中のフレー
ムからビジー時の読出し間隔に変更するか、次のフレー
ムからビジー時の読出し間隔に変更するかを決定し、そ
の決定に基づき前者の場合には直ちに、後者の場合は次
フレームの送信から、フレーム送信手段に対して送信バ
ッファからフレームを一定長以下の長さごとに読出す間
隔を、それぞれビジー時の値に変更するように指示し、
ビジー解除通知受信をフロー制御受信手段から通知され
た際に、フレーム送信手段に対して前記読出し間隔を通
常時の値に変更するように指示し、フレーム送信手段は
その指示に基づいて送信バッファからの読出し間隔を変
更し、フレームの送信速度を受信側のセル受信バッファ
の使用率に応じて変更する。
【0026】また、第8の発明においては、フレームコ
ネクション優先順位決定手段は、フレームコネクション
の設定に先立ち、該当フレームコネクションの優先順位
を決定しておき、ビジー通知のフロー制御セルを受信し
た場合、フレーム送出制御手段はビジー通知を受けとっ
たATMコネクションを用いて通信中のフレームコネク
ションのうち、優先順位の低いフレームコネクションを
フレームコネクション優先順位決定手段に問い合わせ、
該当フレームコネクションのフレーム送信停止をフレー
ム送信手段に指示し、ビジー解除通知を受けとったAT
Mコネクションを用いて通信中のフレームコネクション
のうち、優先順位の低いフレームコネクションについて
フレーム送信再開をフレーム送信手段に指示する。フレ
ーム送信手段は、フレーム送出制御手段からの指示に基
づき、該当フレームコネクションのフレームの送信を停
止および再開する。
【0027】
【実施例】実施例1.図1は、実施例1のフロー制御方
式に用いるATM通信制御装置1のブロック構成図であ
り、16はフロー制御受信手段11からビジー通知ある
いはビジー解除通知受信の通知を受け取った際にフレー
ム送信手段4にフレームの送信停止および送信再開を指
示するフレーム送出制御手段である。図2は、フロー制
御セルのフォーマットを示した図であり、17はフロー
制御セル、170は論理チャネル番号を格納するフロー
制御セルヘッダであり、171はフロー制御の内容を示
す制御識別子フィールドであり、ビジー通知またはビジ
ー解除通知を示すコードが設定される。172はフロー
制御の対象となるATMコネクションの論理チャネルを
格納するコネクション識別子フィールドである。
【0028】図3は、フレーム送信手段4がフレーム送
信を管理するために用いる送信管理テーブル18のフォ
ーマットであり、180はフレーム送信中か否かを示す
送信フラグ、181は次フレーム以降の送信の停止を指
示する送信停止フラグ、182は次に読み出すフレーム
送信バッファ上のアドレスを格納するアドレスフィール
ドでフレーム送信バッファ3からの一定長以下の長さご
との読出しが終了するごとに、読出したレングスを加え
て更新する。183はフレームのレングスを格納するレ
ングスフィールド、184は送信中のフレームの現在ま
でに送信が完了したレングスを格納する送信完了レング
スフィールドで読み出すごとに読出したレングスを加え
て更新する。185はフレーム送信バッファ上でのフレ
ームの先頭アドレスを格納するフレーム先頭アドレス格
納フィールドである。送信管理テーブル18はATMコ
ネクション対応に分かれており、さらにひとつのATM
コネクション対応のテーブルはそのATMコネクション
上に多重化されているフレームコネクション対応に分か
れている。また、図中、NはATMコネクションの論理
チャネル識別子、Mはフレームコネクションのフレーム
チャネル識別子である。
【0029】図4は、ビジー通知およびビジー解除通知
を受け取った際の、フレーム送出制御手段16からの指
示に基づく、フレーム送信手段4のフレーム送信バッフ
ァ3からセル組立回路5へのフレームの転送シーケンス
を示した図であり、図4(a)は、フレーム送信中にビ
ジー通知を受信した場合の処理を、図4(b)は、フレ
ーム送信中でない場合にビジー通知を受信した場合の処
理をそれぞれ示している。図5は実施例1のフロー制御
方式を用いたATM通信制御装置1間の通信シーケンス
を示した図である。
【0030】フレーム送信手段4は、あるフレームコネ
クションのフレーム送信開始時に、送信管理テーブル1
8のそのフレームコネクションに対応するアドレスフィ
ールド182およびフレーム先頭アドレス格納フィール
ド185に、送信フレームのフレーム送信バッファ3上
の先頭アドレスを設定し、レングスフィールド183に
送信フレームのレングスを設定し、送信完了レングスフ
ィールド184をクリアし、送信フラグ180をセット
した後、フレーム送信バッファ3から該当フレームを一
定長あるいはそれ以下の長さ分読出し、セル組立回路5
に送出する。フレーム送信手段4は、読出しが終了した
際、アドレスフィールド182の値と送信完了レングス
フィールド184の値を読出したレングスを加えた値に
更新し、送信管理テーブル18を検索し送信フラグ18
0がセットされているフレームコネクションのフレーム
について、アドレスフィールド182のアドレスから、
該当フレームを一定長あるいはそれ以下の長さ分読出
し、セル組立回路5に送出する。以後、順次、送信管理
テーブル18を検索し、上記動作を繰り返す。また、各
フレームコネクションごとに、送信完了レングスフィー
ルド184の値がレングスフィールド183の値に等し
くなるまで上記動作を繰り返す。なお、フレーム送信バ
ッファ3から読み出すレングスは、ATMセルのセルヘ
ッダを除いた情報フィールドの長さより短い一定値と
し、レングスフィールド183の値−送信完了レングス
フィールド184の値が、一定値より小さい場合には、
その値とする。バッファ監視手段9は、セル受信バッフ
ァ7のバッファビジーを検出した際に、フロー制御通知
手段10にビジー通知の送信を指示するとともに、プロ
トコル処理手段2にビジー発生を通知し、バッファビジ
ー解除を検出した際に、フロー制御通知手段10にビジ
ー解除通知の送信を指示するとともに、プロトコル処理
手段2にビジー解除を通知する。フロー制御通知手段1
0は、フロー制御セルヘッダ170にフロー制御用AT
Mコネクションの論理チャネル識別子を、制御識別子フ
ィールド171にバッファビジー発生時にはビジー通知
を、バッファビジー解除時にはビジー解除通知をそれぞ
れ設定し、さらに、フロー制御の対象となるATMコネ
クションの論理チャネル識別子をコネクション識別子フ
ィールド172に設定してフロー制御セル17を送信す
る。なお、ATMコネクションが複数設定されている場
合には、フロー制御通知手段10は上記動作を、ATM
コネクションごとに行う。プロトコル処理手段2は、ビ
ジー発生時に次に受信を期待する受信フレームのシーケ
ンス番号を設定したRNR(レシーブノットレディ)フ
レームを送信し、ビジー解除時には次に受信を期待する
フレームのシーケンス番号を設定したRR(レシーブレ
ディ)フレームを送信する。
【0031】フロー制御セル17を受信したフロー制御
受信手段11は、フロー制御セル17の制御識別子フィ
ールド171を調べ、ビジー通知であればフレーム送出
制御手段16にビジー通知受信を通知する。フレーム送
出制御手段16は、送信管理テーブル18の該当ATM
コネクションの全フレームコネクションの送信フラグ1
80を読取り、現在フレームを送信中であるかどうかを
判断し、フレーム送信中でないフレームコネクションに
ついてフレーム送信停止をフレーム送信手段4に指示
し、フレーム送信手段4は該当フレームコネクションの
送信停止フラグ181をセットし、次フレームから送信
を停止する。一方、フレーム送信中のフレームコネクシ
ョンについては、フレーム送出制御手段16は送信停止
フラグ181をセットする。
【0032】フレーム送信手段4はレングスフィールド
183と送信完了レングスフィールド184が一致した
場合に、フレーム送信完了とみなし、送信管理テーブル
18の送信停止フラグ181を調べ、セットされている
場合には、次フレーム以降の送信を停止し、フレーム送
出制御手段16に送信停止を通知する。フレーム送出制
御手段16は、フレーム送信中の場合にはフレーム送信
手段4からの送信停止通知を受け取った際、プロトコル
処理手段2に該当フレームコネクションのビジー発生を
通知する。一方、フレーム送信中でない場合にはフレー
ム送信停止をフレーム送信手段4に指示した後に、プロ
トコル処理手段2に該当フレームコネクションのビジー
発生を通知する。プロトコル処理手段2は、該当フレー
ムコネクションについてフレーム送信手段4へのフレー
ム送信要求を停止するとともに、上位プロセッサ12に
対しデータ送信停止を通知する。
【0033】一方、フロー制御受信手段11は、受信し
たフロー制御セル17の制御識別子フィールド171が
ビジー解除通知の場合、フレーム送出制御手段16に、
ビジー解除対象のATMコネクションの論理チャネル識
別子とともにビジー解除通知受信を通知する。フレーム
送出制御手段16は、送信管理テーブル18の該当AT
Mコネクションの全フレームコネクションの送信停止フ
ラグ181をクリアし、フレーム送信手段4に送信再開
を指示するとともに、プロトコル処理手段2に該当AT
Mコネクションを用いて通信中のフレームコネクション
全てについてビジー解除を通知する。プロトコル処理手
段2は、前記フレームコネクションについてフレーム送
信手段4へのフレーム送信要求を再開するとともに、上
位プロセッサ12に対しデータ送信再開を通知する。
【0034】上記の処理により図4(a)に示したよう
に、ビジー通知受信時にフレームAを送信中の場合に
は、フレーム送信手段4は、ビジー通知受信後もa3,
a4,a5のサブフレームをフレーム送信バッファ3か
ら読みだすことにより、フレームAの送信を完了してか
らフレームの送信を停止し、ビジー解除通知受信により
フレームBからフレーム送信を再開する。一方、図4
(b)に示したように、ビジー通知受信時にフレームA
を送信を完了し、フレームBの送信を開始していない場
合には、フレーム送信手段4は、フレームBの送信を取
り止め、ビジー解除通知受信によりフレームBのフレー
ム送信を開始する。
【0035】実施例1におけるATM通信制御装置1間
の通信は図5に示すようなシーケンスとなる。ATM通
信制御装置1−0からのフレーム2を受信した時点で、
ATM通信制御装置1−1のセル受信バッファ7がバッ
ファビジーになったとした場合、ATM通信制御装置1
−1からビジー通知のフロー制御セルが送信され、AT
M通信制御装置1−0はビジー通知受信によりフレーム
の送信を停止する。ATM通信制御装置1−1からは、
ビジー通知のフロー制御セルに続いてRNRフレームを
送信する。図5の例ではフレーム1,2を受け取ったこ
とを示すため、シーケンス番号=3を設定している。A
TM通信制御装置1−0は、上記RNRフレームの受信
によりフレーム1,2の送達確認のためのRRフレーム
の送信を取り止め、ビジー期間中に制御フレームが送信
されることを防止する。また、ビジー解除通知のフロー
制御セルを受信すると、ATM通信制御装置1−1から
のRRフレーム受信の有無に関わらず、フレーム3から
フレーム送信を再開する。
【0036】実施例2.図6は第2の発明のフロー制御
方式に用いるATM通信制御装置1のブロック構成図で
あり、19は先に送信したフレームの一部分を情報フィ
ールドに含むセルを無効にするように受信側に通知する
アボートセルを送信するアボートセル送信手段、20は
前記アボートセルを受信するアボートセル受信手段であ
る。図7は、ビジー通知およびビジー解除通知のフロー
制御セルを受信した際の、フレーム送信手段4によるフ
レーム送信バッファ3からセル組立回路5へのフレーム
転送、およびアボートセル送信手段19によるアボート
セル送信のシーケンスを示した図である。図8は、フレ
ームを転送する際に用いるATMセル21のフォーマッ
トを示す図であり、210はATMコネクションの論理
チャネル識別子を格納するセルヘッダ、211はフレー
ムの先頭、中間、最終のどの部分を含むかあるいは1フ
レーム全体を含むかあるいはアボートかを示すセグメン
トタイプ表示フィールド、212はフレーム多重した際
に各々のフレームコネクションを識別するための識別子
を設定する多重化識別子フィールド、213はフレーム
の一部あるいは全体を格納するアダプテーションペイロ
ード、214はアダプテーションペイロード213に格
納されている有意情報のレングスを示すレングスフィー
ルド、215はセグメントタイプ表示フィールド21
1、アダプテーションペイロード213、レングスフィ
ールド214に対する誤り検出符号を格納する誤り符号
格納フィールドであり、211〜215はATMセル2
1の情報フィールドを構成する。図9は、この実施例に
おけるATM通信制御装置1間の通信シーケンスを示す
図であり、22はセグメントタイプ211にアボートを
設定しているアボートセルである。
【0037】フレーム送出制御手段16は、フロー制御
受信手段11からビジー通知受信を通知されるとフレー
ム送信手段4にフレームの送信停止を指示する。フレー
ム送信手段4は、その指示を受け取り、ビジー通知を受
け取ったATMコネクションに対応する、送信管理テー
ブル18の送信フラグ180を全フレームコネクション
について調べ、フレーム送信中のフレームコネクション
について、送信停止フラグ181をセットし、フレーム
先頭アドレス格納フィールド185に格納されているフ
レーム送信バッファ3上のフレーム先頭アドレスをアド
レスフィールド182に、送信完了レングスフィールド
を0にそれぞれ設定し、送信中フレームの再送の準備を
行い、フレーム送出制御手段16にフレーム送信停止処
理完了を通知する。フレーム送出制御手段16は、フレ
ーム送信停止処理完了を受け取った後、アボートセル送
信手段19にアボートするフレームコネクションに対応
する多重化識別子とATMコネクションの論理チャネル
識別子を通知しアボートセル送信を指示し、アボートセ
ル送信手段19は、該当ATMコネクションの論理チャ
ネル識別子をセルヘッダ210に、アボートを示すコー
ドをセグメントタイプ211に、該当多重化識別子を多
重化識別子フィールド212に、それぞれ設定しアボー
トセル22を組立て、セル組立回路5に介して前記セル
を送信する。また、フロー制御受信手段11からビジー
解除通知受信を通知された際、フレーム送出制御手段1
6は、フレーム送信手段4にフレームの送信再開を指示
し、フレーム送信手段4は、送信管理テーブル18の送
信停止フラグ181をクリアし、アドレスフィールド1
82に格納されているフレーム送信バッファ3上のフレ
ーム先頭アドレスから、送信を再開する。
【0038】図7に上記のシーケンスを示す。ビジー通
知を受信した時点で、フレームAをセルのアダプテーシ
ョンペイロード213の長さ以下に区切ったサブフレー
ムa1〜a5のうち、a3まで送信が完了しているが、
a4以降の送信を停止し、アボートセル22を送信す
る。ビジー解除通知受信後、フレームAの先頭サブフレ
ームa1から送信を再開する。
【0039】一方、アボートセル22を受信したアボー
トセル受信手段20は、セル受信バッファ7に蓄積され
ているセルの中で、アボートセル22のセルヘッダ21
0に設定されているATMコネクションの論理チャネル
識別子と同一でかつアボートセル22の多重化識別子フ
ィールド212と同一多重化識別子を持つセルが格納さ
れている受信バッファを解放し、空きバッファとする。
なお、アボートセル22の送信および受信処理以外の処
理は、実施例1と同じである。
【0040】上記の処理を用いたATM通信制御装置1
−0、1−1間の通信シーケンスを図9に示す。ATM
通信制御装置1−0からATM通信制御装置1−1へ、
フレーム1、2は正常に送信されるが、フレーム2を受
信した後、ATM通信制御装置1−1のセル受信バッフ
ァ7がビジーとなり、ビジー通知のフロー制御セルがA
TM通信制御装置1−0へ送信される。ATM通信制御
装置1−0では、ビジー通知のフロー制御セルを受信し
た時、フレーム3の一部(サブフレーム3−1〜3−
3)の送信が完了しているため、サブフレーム3−4の
代わりにアボートセル22を送信する。アボートセル2
2を受信したATM通信制御装置1−0は前述したよう
にセル受信バッファ7に格納されているアボートされた
フレームの一部をアダプテーションペイロード213に
含む全てのセルを廃棄する。その後、ATM通信制御装
置1−1からビジー発生とフレーム1、2を受信したこ
とを通知するため、シーケンス番号フィールド151に
3を設定したRNRフレームをATM通信制御装置1−
0に送信する。ATM通信制御装置1−0のセル受信バ
ッファ7のビジー状態が解除され、ビジー解除通知が送
信され、ATM通信制御装置1−1はフレーム3を最初
から転送する。
【0041】実施例3.実施例1および2では、ATM
コネクション毎にフロー制御セル17を送信している
が、この実施例では、同一対地の複数ATMコネクショ
ンに対するフロー制御セルを1つのフロー制御セルにま
とめて送信する場合について説明する。図10は、実施
例3において用いるフロー制御セル17のフォーマット
を示す図であり、173は、フロー制御セル17に含ま
れるフロー制御対象のATMコネクション数を示すコネ
クション数表示フィールドである。図11は、フロー制
御通知手段10がフロー制御セル17を組み立てる時に
参照するコネクション管理テーブル23のフォーマット
を示す図であり、230は送信対地のアドレスを格納す
る送信対地アドレスフィールド、231は送信対地アド
レスフィールド230の対地との間に設定したフロー制
御用ATMコネクションの論理チャネル識別子を格納す
るフロー制御コネクション格納フィールド、232は該
当対地との間で設定されているATMコネクション数を
示すコネクション数表示フィールド、233は送信対地
アドレスフィールド230との間で設定されているAT
Mコネクションの論理チャネル識別子を示す通信中コネ
クション識別子フィールドである。図12は、ATM通
信制御装置1−2からのフロー制御セル17の複数対地
への送信を示す図である。
【0042】フロー制御通知手段10はバッファ監視手
段9からビジー通知セルあるいはビジー解除通知の送信
指示を受け取った際に、コネクション管理テーブル23
を参照し、フロー制御セル17のフロー制御セルヘッダ
170にフロー制御コネクション格納フィールド231
に格納されている論理チャネル識別子を、制御識別子フ
ィールド171にビジー通知あるいはビジー解除通知を
示すコードを、コネクション数表示フィールド173に
コネクション数表示フィールド232のコネクション数
を、コネクション識別子フィールド172−1、2、・
・Nにフロー制御セルを送信する対地との間に設定され
ているATMコネクションのコネクション識別子フィー
ルド233−1、2・・Nの値を設定し、セルを組み立
てる。もし、コネクション数が多く1セルに格納できな
い場合には、複数セルに分割してフロー制御セル17を
組み立てる。上記動作を送信対地の数だけ繰り返し、全
対地にフロー制御セル17を送信する。フロー制御セル
17は、図12に示すようにATM通信制御装置1−2
から対地対応に設定されたフロー制御用ATMコネクシ
ョンを用いて送信される。
【0043】また、上記ではATM通信制御装置1の側
で、対地対応に複数コネクションをまとめて1つのフロ
ー制御セル17を作成する例を示したが、ATM交換網
13に同報機能を持たせ、フロー制御用ATMコネクシ
ョンを用いて送出したフロー制御セルを通信中の全対地
にATM交換網13がコピー送信してもよい。図13
は、ATM交換網13のコピー送信処理によるフロー制
御セル17の複数対地への送信を示す図である。
【0044】ATM通信制御装置1とATM交換網13
の間でフロー制御用ATMコネクションを定義する。フ
ロー制御通知手段10は、フロー制御セルヘッダ170
に上記フロー制御用ATMコネクションの論理チャネル
識別子のみを設定し、フロー制御セル17を送信する。
ATM交換網13はATM通信制御装置1から受信した
フロー制御セル17を、図13に示すように、あらかじ
めATM交換網13とATM通信制御装置1−0との間
で同報する対地をATM通信制御装置1−1、2、3に
決めておき、それらの対地に対して同報送信する。
【0045】実施例4.実施例1ではセル受信バッファ
7を全コネクションで共通に使用しているが、この実施
例では、セル受信バッファ7をATMコネクション対応
に割り当て、ATMコネクション対応にバッファビジー
監視を行う場合について説明する。図14は、ATMコ
ネクション対応に論理的に分割したセル受信バッファ7
を示す図であり、それぞれのコネクションに対するバッ
ファ量の割り当ては、均等もしくはコネクションのスル
ープットに対応させ、同時通信コネクション数に応じて
動的に変更する。図15は、ATMコネクションの論理
チャネル識別子と論理分割されたセル受信バッファ7の
各部分との対応を記録するバッファ管理テーブル24の
フォーマットを示す図である。
【0046】バッファ監視手段9は、セル受信バッファ
7の各ATMコネクション対応の論理バッファの使用率
を監視し、バッファビジーを検出した場合、バッファビ
ジー状態になった論理バッファの番号をもとにバッファ
管理テーブル24を検索し、ビジー通知を行うATMコ
ネクションの論理チャネル識別子を獲得し、フロー制御
通知手段10に該当ATMコネクションに対してビジー
通知を送信するように指示する。フロー制御通知手段1
0は、通知されたATMコネクションの論理チャネル識
別子をフロー制御セル17のコネクション識別子フィー
ルド172に設定し、ビジー通知を示すコードを制御識
別子フィールド171に設定し、フロー制御セル17を
送信する。なお、バッファビジーの解除を検出した場合
は、バッファ監視手段9がフロー制御通知手段10にバ
ッファビジー解除を指示し、フロー制御通知手段10が
制御識別子フィールド171にビジー解除通知のコード
を設定する処理以外は、バッファビジーを検出した場合
の処理と同じである。なお、セル受信バッファ7をAT
Mコネクション対応に論理的に分割する際、複数のAT
Mコネクションに1つの論理バッファを割り当てるよう
にしてもよい。
【0047】実施例5.実施例1、2、3ではATMコ
ネクションの優先順位は考慮していないが、ATMコネ
クションごとに優先順位を定め、セル受信バッファ7の
バッファビジー時に、優先順位の低いATMコネクショ
ンについてはフロー制御セル17を送信し、優先順位の
高いATMコネクションについてはフロー制御セル17
を送信せず、優先順位の高いATMコネクションを用い
て通信中のフレームコネクションのフレーム転送を優先
させるフロー制御方式が考えられる。図16は実施例5
のフロー制御方式に用いるATM通信制御装置1のブロ
ック構成を示す図である。25は通信開始に先立ち、A
TMコネクション単位に優先順位を決定するATMコネ
クション優先順位決定手段である。図17は、ATMコ
ネクション優先順位決定手段25がコネクション設定フ
ェーズにおいてATM通信制御装置1間で送受するコネ
クション優先順位情報26のフォーマットである。26
0は情報種別を示す情報識別フィールド、261は有意
レングスを示す優先順位情報レングスフィールド、26
2は優先順位レベルを設定するレベル表示フィールドで
ある。
【0048】まず、実施例3をベースにした場合を説明
する。ATMコネクション優先順位決定手段25は、コ
ネクション設定フェーズにおいて、ATM交換網13に
対して送信する呼設定メッセージに、レベル表示フィー
ルド262に希望する優先順位を、情報識別フィールド
260にATMコネクション優先順位情報を示すコード
を、優先順位情報レングスフィールド261にレングス
を設定したコネクション優先順位情報26を搭載し送信
する。呼設定メッセージを受信したATM通信制御装置
1は、接続メッセージに受入れ可能な優先順位をレベル
表示フィールド262に設定したコネクション優先順位
情報26を搭載し送信する。この時、レベル表示フィー
ルド262には送信側で設定した優先順位を受入れ可能
な場合にはその値をそのまま設定し、受入れ不可能な場
合には、送信側で設定した優先順位レベルより低い受入
れ可能な値を設定する。接続メッセージを受信したAT
M通信制御装置1のATMコネクション優先順位決定手
段25は、接続メッセージのレベル表示フィールド26
2の値を読取り、該当ATMコネクションの優先順位レ
ベルを記憶しておく。なお、パーマネントバーチャルサ
ーキットコネクションの場合には、送信側と受信側で優
先順位をあらかじめ交渉して決めておく。
【0049】バッファビジー発生を通知されたフロー制
御送出手段10は、ATMコネクション優先順位決定手
段25に、優先順位レベルが一定値以下のATMコネク
ションの論理チャネル識別子を問い合わせ、該当ATM
コネクションについてビジー通知のフロー制御セル17
を組み立て送出する。また、フロー制御送出手段10
は、バッファビジー解除を通知された場合に、ビジー通
知をセットしたフロー制御セル17を送出したATMコ
ネクションについてビジー解除通知をのフロー制御セル
17を送出する。
【0050】実施例1および実施例2をベースにした場
合の本実施例の動作を説明する。
【0051】図18は、セル受信バッファ7の優先順位
対応のビジー検出およびビジー解除検出閾値の関係を示
す図であり、27はバッファビジーを検出するビジー検
出閾値、28はバッファビジー解除を検出するビジー解
除検出閾値である。
【0052】ここで、優先順位を3レベルあると仮定
し、レベル1を最高優先順位、レベル2を次優先順位、
レベル3を最下位優先順位とする。バッファ監視手段9
は、セル受信バッファ7のバッファ使用率を監視し、優
先順位レベル3対応のビジー検出閾値27−3を越えた
場合に、フロー制御通知手段10にレベル3のビジー発
生を通知する。フロー制御通知手段10は、ATMコネ
クション優先順位決定手段25にレベル3のATMコネ
クションの論理チャネル識別子を問い合わせ、該当する
論理チャネル識別子をコネクション識別子フィールド1
72に、制御識別子フィールド171にビジー通知を設
定し、フロー制御セル17を送出する。同様の処理を、
セル受信バッファ7のバッファ使用率が、優先順位レベ
ル2およびレベル1対応のビジー検出閾値27−2、ビ
ジー検出閾値27−1を越えた場合に、それぞれレベル
2およびレベル1のATMコネクションに対して行う。
【0053】一方、セル受信バッファ7のバッファ使用
率がビジー検出閾値27を越えた後に、ビジー解除検出
閾値28を下回った場合、例えば優先順位レベル1対応
のビジー解除検出閾値28−1を下回った場合に、バッ
ファ監視手段9は、フロー制御通知手段10にレベル1
のビジー解除発生を通知する。この時、フロー制御通知
手段10は、ATMコネクション優先順位決定手段25
にレベル1のATMコネクションの論理チャネル識別子
を問い合わせ、該当する論理チャネル識別子をコネクシ
ョン識別子フィールド172に、制御識別子フィールド
171にビジー解除通知を設定し、フロー制御セル17
を送出する。同様の処理を、セル受信バッファ7のバッ
ファ使用率が、優先順位レベル2およびレベル3対応の
ビジー解除検出閾値28−2、ビジー解除検出閾値28
−3を下回った場合に、それぞれレベル2およびレベル
3のATMコネクションに対して行う。
【0054】実施例6.実施例1〜5に述べたフレーム
送信停止/再開を行う代わりに、ATMセルの送信間隔
を制御することにより、フロー制御を行う方法がある。
【0055】図19は実施例6のフロー制御に用いるA
TM通信制御装置1のブロック図である。29はフレー
ム送信手段4において、フレーム送信バッファ3からフ
レームを固定長単位に読出す間隔を変更する機能を持つ
フレーム読出し間隔変更手段である。図20はフレーム
読出し間隔変更手段29のブロック構成であり、290
は送出間隔をカウントする送出間隔カウンタ、291は
送出間隔値を保持する送出間隔レジスタ、292は送出
間隔カウンタ290および送出間隔レジスタ291の値
を比較するコンパレータ、293はフレーム送信バッフ
ァ3の転送開始アドレスを保持するアドレスレジスタ、
294はATMコネクション対応の複数のコンパレータ
292からの出力を調停する調停回路、295はフレー
ム送信バッファ3から一定長のフレームを読出し、セル
組立回路5に送信するDMAコントローラである。図2
1は、ビジー通知を受信した場合のフレーム送出制御手
段16のフレーム読出し間隔変更アルゴリズムを示す図
である。図22は、ビジー通知およびビジー解除通知受
信により、フレーム読出し間隔変更手段29によりフレ
ーム送信バッファ3からのフレームの読出し間隔を変更
した場合のフレーム送信を示す図である。
【0056】バッファ監視手段9はセル受信バッファ7
のバッファ使用率を監視し、ビジー閾値を越えたことを
検出した場合、フロー制御通知手段10にビジー通知の
送信を指示する。フロー制御通知手段10は、制御識別
子フィールド171にビジー通知を示すコードを、ビジ
ー通知を行うATMコネクションの論理チャネル識別子
をコネクション識別子フィールド172に設定し、フロ
ー制御セル17を送信する。ビジー通知受信の通知をフ
ロー制御受信手段11から受け取ったフレーム送出制御
手段16は、図21に示すアルゴリズムに従って、フレ
ーム送信手段4に送出抑制指示の通知タイミングを決定
する。
【0057】まず、ビジー通知受信時点でフレームを送
信中かどうかを送信管理テーブル18の送信フラグ18
0を読み取ることにより調べ、送信中の場合、ステップ
2へ進み、送信中でない場合、ステップ3へ進み、フレ
ーム送信手段4に送出抑制を指示する。(ステップ1)
ステップ2では、ビジー解除時の送出間隔とあらかじめ
決定しておいたビジー時の読出間隔とを比較し、その差
の絶対値が一定値以上かどうかを判定する。ビジー解除
時の送出間隔とビジー時の読出間隔は、ATMコネクシ
ョンごとに別個に登録されているものとする。したがっ
て、ここでは、フロー制御セル17で指定されたATM
コネクションの論理チャネル識別子からATMコネクシ
ョンを判別し、対応するビジー解除時の送出間隔とビジ
ー時の読出間隔を選択し、比較することになる。差の絶
対値が一定値以上の場合、ステップ4に進み、フレーム
の残り送信レングスを送信管理テーブル18のレングス
フィールド183および送信完了レングスフィールド1
84から調べ、その値が閾値以上かどうかを判定し、そ
れ以外の場合、ステップ3に進み、フレーム送信手段4
に送出抑制を指示する。ステップ4で、フレームの残り
送信レングスが閾値未満の場合には、ステップ3に進
み、フレーム送信手段4に送出抑制を指示し、閾値以上
の場合には、ステップ5に進み、送信管理テーブル18
の送信停止フラグ181をセットする。なお、ここでは
送信停止フラグ181は送出抑制指示の有無を示すフラ
グと見なすこととする。
【0058】フレーム送出制御手段16から送出抑制を
通知されたフレーム送信手段4は、該当するATMコネ
クションに対応するフレーム読出し間隔変更手段29の
送出間隔レジスタ291にビジー後の読出間隔の値を設
定するとともに、送出間隔カウンタ290をリセットす
ることにより、現在の読出間隔から新たな読出間隔に移
行させる。その後は、送出間隔カウンタ290と送出間
隔レジスタ291の値が一致した際に、ビジー後の読出
間隔の値を送出間隔レジスタ291に設定する。送出間
隔カウンタ290と送出間隔レジスタ291の値が一致
した場合、送出間隔カウンタ290がリセットされ、コ
ンパレータ292からの出力信号により、アドレスレジ
スタ293に格納されているフレーム送信バッファ3上
のフレーム送信開始アドレスがDMAコントローラ29
5に設定され、DMAコントローラ295が起動され、
その結果、フレーム送信バッファ3の所定アドレスから
一定長のフレームもしくはフレームの一部分がセル組立
回路5に転送される。
【0059】転送終了後、フレーム送出制御手段16
は、送信したフレームのフレームコネクションに対応す
る送信管理テーブル18のアドレスフィールド182の
値を送信したレングスを加えた値に更新し、さらに送信
完了レングスフィールド184の値を送信したレングス
を加えた値に更新する。その後、送信管理テーブル18
の送信フラグ180がセットされている同一ATMコネ
クションのフレームコネクションの中から1つを選択
し、アドレスフィールド182の値をアドレスレジスタ
293に設定する。
【0060】なお、複数ATMコネクションの読出開始
タイミングが一致した場合、コンパレータ292からの
出力を調停回路294で調停し、どのATMコネクショ
ンのフレーム送信バッファ3からの読出を開始させるか
を決定する。
【0061】また、フレーム送信手段4は、フレームを
全て読出終了した時、送信管理テーブル18の送信停止
フラグ181を読出し、フラグがセットされていればフ
ラグをクリアするとともに、ATMコネクションに対応
するフレーム読出し間隔変更手段29の送出間隔レジス
タ291にビジー時の読出間隔を設定する。
【0062】ビジー解除通知受信をフロー制御受信手段
11から通知されたフレーム送出制御手段16は、フレ
ーム送信手段4にビジー解除指示を通知する。フレーム
送信手段4は、該当するATMコネクションに対応する
フレーム読出し間隔変更手段29の送出間隔レジスタ2
91にビジー解除時の読出間隔の値を設定するととも
に、送出間隔カウンタ290の値が送出間隔レジスタ2
91の値より大きい場合には送出間隔レジスタ291の
値に書換えることにより、現在の読出間隔から新たな読
出間隔に移行させる。その後、送出間隔カウンタ290
と送出間隔レジスタ291の値が一致した際に、ビジー
解除時の読出間隔の値を送出間隔レジスタ291に設定
する。
【0063】ビジー通知およびビジー解除通知受信時の
フレーム転送シーケンスを図22を用いて示す。図22
(a)においては、ビジー通知受信時、フレーム1を転
送中であるが、ビジー解除時の読出間隔xとビジー時の
読出間隔yが一定値以下でかつ、残り送信フレームバイ
ト数が一定値(ここでは2セル相当分とする)以下であ
るため(1セル相当分以下)、読出間隔xのままでフレ
ーム1の1−4の送信を行い、次のフレーム2から読出
間隔yで送信を行う。一方、ビジー解除通知受信時に
は、次のフレーム3から読出間隔xにて送信を行う。図
22(b)においては、ビジー通知受信時、フレーム1
を転送中であり、ビジー解除時の読出間隔xとビジー時
の読出間隔yが一定値以下でかつ残り送信フレームバイ
ト数は3セル相当分あるため、1−2から読出間隔yで
フレーム1の送信を行う。一方、ビジー解除通知受信時
には、フレーム2の送信中であり、2−3から読出間隔
xにて送信を行う。
【0064】以上の処理により、ATMコネクションご
とにセルの送出間隔を変更することにより、フレーム転
送レートを変更するとともに、フレーム転送途中にビジ
ー通知によりセルの送出間隔を大きくする際、フレーム
転送レートの低減と、フレーム受信側のセル受信バッフ
ァに滞留するフレームへの復元待ちのセル数の減少との
トレードオフにおいて、セル受信バッファのバッファビ
ジー解消に対する効果の大きい方を状況に応じて選択す
ることができる。
【0065】なお、上記の処理ではセル送出間隔はあら
かじめ決定しているが、ビジー通知およびビジー解除通
知に受信側で受信可能なセル送出間隔を設定し、その値
に従ってフレーム送信手段4がフレーム送信バッファ3
からの読出間隔を変更するようにしてもよい。
【0066】実施例7.実施例6のフロー制御方式に加
えて、ATMコネクションごとに優先順位を定め、優先
順位の低いATMコネクションについてのみビジー/ビ
ジー解除通知を送出することによりセル送出間隔を変更
する一方で、優先順位の高いATMコネクションはセル
送出間隔変更による送信レートの変更を行わずに通信可
能とし、優先順位の高いATMコネクション上のフレー
ム転送を優先させるフロー制御を行ってもよい。
【0067】ATMコネクションの優先順位は、実施例
5と同様にATMコネクション優先順位決定手段25に
より決定する。バッファ監視手段9から、バッファビジ
ー発生を通知されたフロー制御送出手段10は、ATM
コネクション優先順位決定手段25に、優先順位レベル
が一定値以下のATMコネクションの論理チャネル識別
子を問い合わせ、該当ATMコネクションについて、ビ
ジー通知を制御識別子フィールド171に設定したフロ
ー制御セル17を組み立て送出する。ビジー通知受信を
フロー制御受信手段11から通知されたフレーム送出制
御手段16の動作およびフレーム送信手段4の動作は実
施例6と同じである。また、フロー制御送出手段10
は、バッファビジー解除を通知された場合に、ビジー通
知を送出したATMコネクションについて、ビジー解除
通知を制御識別子フィールド171に設定したフロー制
御セル17を送出する。ビジー解除通知受信をフロー制
御受信手段11から通知されたフレーム送出制御手段1
6の動作およびフレーム送信手段4の動作は実施例6と
同じである。
【0068】実施例8.ATMコネクションに対してビ
ジー通知を受け取った場合に、そのATMコネクション
に多重化されている複数のフレームコネクションのう
ち、優先順位の低いフレームコネクションのフレーム転
送を中止し、優先順位の高いフレームコネクションのフ
レーム転送をビジー時でも通常に行う、フレームレベル
の優先順位を設けたフロー制御方式がある。以下実施例
1に上記処理を追加した場合を例に説明する。
【0069】図23は実施例8のフロー制御方式に用い
るATM通信制御装置1のブロック構成図であり、通信
開始に先立ち、30はフレームコネクション優先順位を
決定するフレームコネクション優先順位決定手段であ
る。
【0070】フレームコネクション優先順位決定手段3
0は、コネクション設定フェーズにおいて、ATM交換
網13に対して送信する呼設定メッセージに、希望する
フレームコネクションの優先順位をレベル表示フィール
ド262に、情報識別フィールド260にフレームコネ
クションの優先順位情報を示すコードを設定したコネク
ション優先順位情報26を搭載し送信する。
【0071】呼設定メッセージを受信したATM通信制
御装置1は、接続メッセージに受入れ可能なフレームコ
ネクションの優先順位をレベル表示フィールド262に
設定したコネクション優先順位情報26を搭載し送信す
る。この時、レベル表示フィールド262には送信側で
設定したフレームコネクションの優先順位レベルを受入
れ可能な場合にはその値をそのまま設定し、受入れ不可
能な場合には、送信側で設定した優先順位以下の受入れ
可能な値を設定する。
【0072】接続メッセージを受信したATM通信制御
装置1のフレームコネクション優先順位決定手段30
は、接続メッセージのレベル表示フィールド262の値
を読取り、該当フレームコネクションの優先順位とその
フレームコネクションが使用しているATMコネクショ
ンの論理チャネル識別子とを対にして記憶しておく。な
お、パーマネントバーチャルサーキットコネクションの
場合には、送信側と受信側で優先順位をあらかじめ交渉
して決めておく。
【0073】フロー制御セル17を受信したフロー制御
受信手段11は、フロー制御セル17の制御識別子フィ
ールド171を調べ、ビジー通知であればフレーム送出
制御手段16に、コネクション識別子フィールド172
のATMコネクションの論理チャネル識別子とともにビ
ジー通知受信を通知する。
【0074】フロー制御受信手段11からビジー通知受
信を通知された際に、フレーム送出制御手段116は、
フレームコネクション優先順位決定手段30に該当AT
Mコネクション上で通信中のフレームコネクションの中
で、優先順位があるレベル以下、即ち低優先順位のフレ
ームコネクションのフレームチャネル識別子150を問
い合わせ、該当フレームコネクションに対応する送信管
理テーブル18−NM(N=ATMコネクションの論理
チャネル識別子、M=フレームコネクションのフレーム
チャネル識別子)の送信フラグ180を読取り、現在フ
レームを送信中であるかどうかを判断し、フレーム送信
中でない場合にはフレーム送信停止をフレーム送信手段
4に指示し、フレーム送信手段4は送信停止フラグ18
1をセットし、次フレームから送信を停止する。
【0075】一方、フレーム送信中の場合には、フレー
ム送出制御手段16は送信管理テーブル18の送信停止
フラグ181をセットする。フレーム送信手段4はフレ
ーム送信完了時に、送信管理テーブル18の送信停止フ
ラグ181を調べ、セットされている場合には、次フレ
ーム以降の送信を停止し、フレーム送出制御手段16に
送信停止を通知する。フレーム送出制御手段16は、フ
レーム送信中の場合にはフレーム送信手段4からの送信
停止通知を受け取った際、フレーム送信中でない場合に
はフレーム送信停止をフレーム送信手段4に指示した後
に、プロトコル処理手段2にビジー発生を通知する。
【0076】プロトコル処理手段2は、フレーム送信手
段4へのフレーム送信要求を停止するとともに、上位プ
ロセッサ12に対しデータ送信停止を通知する。一方、
受信したフロー制御セル17の制御識別子フィールドが
ビジー解除通知セルの場合、フレーム送出制御手段16
にビジー解除通知受信を通知する。フレーム送出制御手
段16は、送信管理テーブル18の送信停止フラグ18
1をクリアし、フレーム送信手段4に送信再開を指示す
るとともに、プロトコル処理手段2にビジー解除を通知
する。プロトコル処理手段2は、フレーム送信手段4へ
のフレーム送信要求を再開するとともに、上位プロセッ
サ12に対しデータ送信再開を通知する。
【0077】なお、受信バッファビジー時に送信側にビ
ジー通知を送信するという文献として以下がある。 (1) 特開平3−258144 (2) 特開昭61−63141 (3) 特開昭63−242040 (4) 特開平1−277035
【0078】上記各文献では、ATMセルによる送信を
前提としていないためビジー通知を受信したパケット送
信側が単にパケットの送信を停止するのみであるのに対
し、前述した実施例は、固定長のセルに格納するため
に、パケットを一定長の長さに区切り複数のひとかたま
りのセルにし、その区切ったパケット(セル)を順次送
信している途中で、ビジー通知を受信した際に、区切っ
たパケット(セル)の送信を停止するのではなく、パケ
ット全体(ひとかたまりのセル)を送信してしまうか
(実施例1)、すでに送信したパケット(すなわち、パ
ケットの一部)を無効とする通知を受信側に送信する
(実施例2)ものであり、この点が上記文献と大きく異
なる点である。
【0079】
【発明の効果】請求項1項のフロー制御方式では、受信
側からのビジー通知受信時に、送信側がフレームを送信
中の場合、フレームをひとつの送信基準単位として送信
を制御するので、フレーム途中での送信中断がさけら
れ、バッファの効率的な利用とスループットの向上を図
ることが出来る。
【0080】また、請求項2項のフロー制御方式では、
受信側からのビジー通知受信時に、送信側がフレームを
送信中の場合、そのフレームの送信完了後から以後のフ
レーム送信を停止するため、受信側のセル受信バッファ
において、フレームに復元するためにフレームの一部分
を情報フィールドに含むセルの到着を待ち合わせる際
に、必ず1フレームの一部分を情報フィールドに含む全
てのセルが到着するので、セル受信バッファ内にフレー
ムに復元待ちのセルが滞留したままの状態となり、前記
バッファのビジー状態が解消されないもしくは解消が遅
れることを防止でき、バッファの効率的な利用とスルー
プットの向上を図ることが出来る。
【0081】また、請求項3項のフロー制御方式では、
受信側からのビジー通知受信時に、送信側がフレームを
送信中の場合、そのフレームの送信を中断しアボートセ
ルを送信し、受信側のセル受信バッファに蓄積されてい
る、送信を中断したフレームの一部分を情報フィールド
に含むセルを廃棄するため、セル受信バッファ内にフレ
ームに復元待ちのセルが滞留したままの状態となり、前
記バッファのビジー状態が解消されないもしくは解消が
遅れることを防止でき、バッファの効率的な利用とスル
ープットの向上を図ることが出来る。
【0082】また、請求項4項のフロー制御方式では、
ビジー通知受信時に、送信バッファからフレームを一定
長以下の長さごとに読出す間隔、即ちセルの送信間隔を
大きくし転送レートを落とすことにより、フロー制御を
行うとともに、ビジー通知受信時に、フレームを送信中
で、残り送信フレーム長が一定値以下の場合および、残
り送信フレーム長が一定値を越えかつビジー時とビジー
解除時の送信バッファからの読出し間隔の差が一定値以
下の場合には、送信中フレームをビジー解除時の読出し
間隔で送信し、次のフレームからビジー時の読出し間隔
に変更し、それ以外の場合には、現在送信中フレームの
次の送信バッファからの読出しから、ビジー時の読出し
間隔に変更するため、バッファビジー時に送信側のフレ
ーム転送レートを落とすと同時に、受信側のセル受信バ
ッファで、フレームの一部分を情報フィールドに含むセ
ルの到着を待ち合わせる際に、1フレームの一部分を情
報フィールドに含む最終のセルの到着時間を短縮するこ
とが可能となり、セル受信バッファのビジー状態を早期
に解消しスループットを向上させることが出来る。
【0083】また、請求項5項のフロー制御方式では、
請求項1項および2項の効果に加えて、同一対地との間
に設定されている複数ATMコネクションのビジー通知
およびビジー解除通知を1または複数のフロー制御セル
に集約して送信するため、フロー制御セルの送信回数を
削減でき、フロー制御セル送信のオーバヘッドを低減す
ることが出来る。
【0084】また、請求項6項のフロー制御方式では、
セル受信バッファをATMコネクション対応に論理的に
分割し、ATMコネクション単位にビジー通知およびビ
ジー解除通知を行うため、他のATMコネクションのト
ラフィックの影響を最小限に止めて通信することが可能
になる。
【0085】また、請求項7項のフロー制御方式では、
優先順位が低いATMコネクションについて、ビジー通
知およびビジー解除通知をATMコネクションごとに送
信することにより、優先順位の高いATMコネクション
上でのフレーム転送はフロー制御を実施しないため、優
先順位の高いATMコネクションでのフレーム転送のス
ループットをバッファビジーに関係なく維持することが
可能になる。
【0086】
【0087】また、請求項8項のフロー制御方式では、
ビジー通知受信時に、送信規制対象のATMコネクショ
ン上で通信中の複数フレームコネクションの内、優先順
位の低いフレームコネクションについてのみ、フレーム
送信を停止もしくはセル送信間隔を大きくし、優先順位
の高いフレームコネクションについては通常にフレーム
転送を行うため、ATMコネクションが送信規制対象と
なってもそのATMコネクションに多重化されたフレー
ムコネクションの中で、優先順位の高いフレームコネク
ションのフレーム転送を送信規制に関係なく行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に用いるATM通信制御装
置のブロック構成を示す図である。
【図2】この発明の実施例1に用いるフロー制御セルの
フォーマットを示す図である。
【図3】この発明に用いる送信管理テーブルのフォーマ
ットを示す図である。
【図4】この発明の実施例1によるフレーム転送シーケ
ンスを示す図である。
【図5】この発明の実施例1によるATM通信制御装置
間の通信シーケンスを示す図である。
【図6】この発明の実施例2に用いるATM通信制御装
置のブロック構成を示す図である。
【図7】この発明の実施例2によるフレーム転送シーケ
ンスを示す図である。
【図8】この発明に用いるATMセルのフォーマットを
示す図である。
【図9】この発明の実施例2によるATM通信制御装置
間の通信シーケンスを示す図である。
【図10】この発明の実施例3に用いるフロー制御セル
のフォーマットを示す図である。
【図11】この発明の実施例3に用いるコネクション管
理テーブルのフォーマットを示す図である。
【図12】この発明の実施例3によるフロー制御セルの
複数対地への送信を示す図である。
【図13】この発明の実施例3の変形例によるフロー制
御セルの複数対地への送信を示す図である。
【図14】この発明の実施例4によるセル受信バッファ
を論理的に分割した様子を示す図である。
【図15】この発明の実施例4に用いるバッファ管理テ
ーブルのフォーマットを示す図である。
【図16】この発明の実施例5に用いるATM通信制御
装置のブロック構成を示す図である。
【図17】この発明の実施例5に用いるコネクション優
先順位情報のフォーマットを示す図である。
【図18】この発明の実施例5におけるセル受信バッフ
ァの優先順位対応のビジー検出およびビジー解除検出の
閾値の関係を示す図である。
【図19】この発明の実施例6に用いるATM通信制御
装置のブロック構成を示す図である。
【図20】この発明の実施例6に用いるフレーム読出間
隔変更手段のブロック構成を示す図である。
【図21】この発明の実施例6によるフレーム読出間隔
変更アルゴリズムを示す図である。
【図22】この発明の実施例6によるフレーム読出間隔
変更を組み込んだフレーム送信を示す図である。
【図23】この発明の実施例8に用いるATM通信制御
装置のブロック構成を示す図である。
【図24】従来例に用いるATM通信制御装置のブロッ
ク構成を示す図である。
【図25】従来例のATM通信制御装置を用いた通信の
1構成例を示す図である。
【図26】従来例に用いるフレームのフォーマットを示
す図である。
【図27】従来例のフロー制御方式によるフレーム送信
を示す図である。
【符号の説明】
1 ATM通信制御装置 2 プロトコル処理手段 3 フレーム送信バッファ 4 フレーム送信手段 5 セル組立回路 6 セル分解回路 7 セル受信バッファ 8 フレーム受信バッファ 9 セルバッファ監視手段 10 フロー制御通知手段 11 フロー制御受信手段 12 上位プロセッサ 13 ATM交換網 14 フレーム 15 フレームヘッダ 16 フレーム送出制御手段 17 フロー制御セル 18 送信管理テーブル 19 アボートセル送信手段 20 アボートセル受信手段 21 アボートセル 22 ATMセル 23 コネクション管理テーブル 24 バッファ管理テーブル 25 ATMコネクション優先順位決定手段 26 コネクション優先順位情報 27 ビジー検出閾値 28 ビジー解除検出閾値 29 フレーム読出間隔変更手段 30 フレームコネクション優先順位決定手段

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側において情報をフレーム単位で送
    信する際に、フレームを一定長以下に分割し、セルの情
    報フィールドに格納して送信し、受信側では受信したセ
    ルの情報フィールドからフレームを復元し、該フレーム
    に対するプロトコル処理を終端し、送信側と受信側との
    間でフレームの送信スループットを制御するフロー制御
    方式において、 受信側にセル受信バッファのビジー状態を監視するバッ
    ファ監視手段と、前記セル受信バッファのビジー発生お
    よびビジー解除をフロー制御セルでフレーム送信側に通
    知するフロー制御通知手段を設け、 送信側に送信バッファからフレームを一定長以下の長さ
    ごとに読み出すフレーム送信手段と、フロー制御セルを
    受信するフロー制御受信手段と、フロー制御セルを受信
    した場合にフレームの送出停止および送出再開をフレー
    ム送信手段に指示するフレーム送出制御手段を設け、 前記フロー制御通知手段は、受信側の前記バッファ監視
    手段が受信バッファのビジー状態を通知した場合、ビジ
    ー通知のフロー制御セルを送出し、前記バッファ監視手
    段が受信バッファのビジー解除状態を通知した場合、ビ
    ジー解除通知のフロー制御セルを送出し、 送信側のフロー制御受信手段は、ビジー通知もしくはビ
    ジー解除通知のフロー制御セル受信をフレーム送出制御
    手段に通知し、フレーム送出制御手段は、ビジー通知の
    受信時点でフレーム送信手段がフレーム送信中であるか
    を検出し、フレーム制御送信手段はその検出結果に基づ
    いてフレーム送信手段の送信を制御することを特徴とす
    るフロー制御方式。
  2. 【請求項2】 送信側において情報をフレーム単位で送
    信する際に、フレームを一定長以下に分割し、セルの情
    報フィールドに格納して送信し、受信側では受信したセ
    ルの情報フィールドからフレームを復元し、該フレーム
    に対するプロトコル処理を終端し、送信側と受信側との
    間でフレームの送信スループットを制御するフロー制御
    方式において、 受信側にセル受信バッファのビジー状態を監視するバッ
    ファ監視手段と、前記セル受信バッファのビジー発生お
    よびビジー解除をフロー制御セルでフレーム送信側に通
    知するフロー制御通知手段を設け、 送信側に送信バッファからフレームを一定長以下の長さ
    ごとに読み出すフレーム送信手段と、フロー制御セルを
    受信するフロー制御受信手段と、フロー制御セルを受信
    した場合にフレームの送出停止および送出再開をフレー
    ム送信手段に指示するフレーム送出制御手段を設け、 前記フロー制御通知手段は、受信側の前記バッファ監視
    手段が受信バッファのビジー状態を通知した場合、ビジ
    ー通知のフロー制御セルを送出し、前記バッファ監視手
    段が受信バッファのビジー解除状態を通知した場合、ビ
    ジー解除通知のフロー制御セルを送出し、 送信側のフロー制御受信手段は、ビジー通知もしくはビ
    ジー解除通知のフロー制御セル受信をフレーム送出制御
    手段に通知し、フレーム送出制御手段は、ビジー通知の
    受信時点でフレーム送信手段がフレーム送信中であるこ
    とを検出した場合に、フレーム送信手段に対してそのフ
    レームの送信完了後にフレーム送信停止を指示するとと
    もに、ビジー通知受信時にフレーム送信手段がフレーム
    送信中でないことを検出した場合に、フレーム送信手段
    に対して次の送信フレームから送信停止をするように指
    示し、ビジー解除通知を受信した場合に、フレーム送信
    を再開するようにフレーム送信手段に指示し、フレーム
    送信手段は、フレーム送出制御手段からの指示に従って
    フレームの送信停止および送信再開を行うことを特徴と
    するフロー制御方式。
  3. 【請求項3】 送信側において情報をフレーム単位で送
    信する際に、フレームを一定長以下に分割し、セルの情
    報フィールドに格納して送信し、受信側では受信したセ
    ルの情報フィールドからフレームを復元し、該フレーム
    に対するプロトコル処理を終端し、送信側と受信側との
    間でフレームの送信スループットを制御するフロー制御
    方式において、 受信側にセル受信バッファのビジー状態を監視するバッ
    ファ監視手段と、前記セル受信バッファのビジー発生お
    よびビジー解除をフロー制御セルでフレーム送信側に通
    知するフロー制御通知手段を設け、 送信側に送信バッファからフレームを一定長以下の長さ
    ごとに読み出すフレーム送信手段と、フロー制御セルを
    受信するフロー制御受信手段と、フロー制御セルを受信
    した場合にフレームの送出停止および送出再開をフレー
    ム送信手段に指示するフレーム送出制御手段を設け、さ
    らに、送信側に先に送信したフレームの一部分を情報フ
    ィールドに含むセルを無効にするように通知するアボー
    トセルを送信するアボートセル送信手段と、受信側にア
    ボートセル受信手段を設け、 受信側の前記バッファ監視手段が受信バッファのビジー
    状態を通知した場合、前記フロー制御通知手段はビジー
    通知のフロー制御セルを送出し、前記バッファ監視手段
    が受信バッファのビジー解除状態を通知した場合、ビジ
    ー解除通知のフロー制御セルを送出し、 送信側のフロー制御受信手段は、ビジー通知もしくはビ
    ジー解除通知のフロー制御セル受信をフレーム送出制御
    手段に通知し、フレーム送出制御手段は、ビジー通知受
    信時点でフレーム送信手段がフレーム送信中であること
    を検出した場合に、フレーム送信手段に対して現在送出
    中のフレームの一定長以下の長さごとの読出を停止する
    ことによりフレーム送信を停止するように指示するとと
    もに、アボートセル送信手段に対して、送信中の該当フ
    レームに対するアボートセルの送出を指示し、ビジー通
    知受信時にフレーム送信手段がフレーム送信中でないこ
    とを検出した場合に、フレーム送信手段に対して次送信
    フレームから送信を停止するように指示するとともに、
    ビジー解除通知受信時、ビジー通知受信の際にフレーム
    の送信を途中で中断した場合には該当フレームから、そ
    れ以外の場合には次送信フレームからフレーム送信を再
    開するように指示し、 アボートセル送信手段はフレーム送出制御手段からの指
    示に基づきアボートセルを送信し、アボートセル受信手
    段はアボートセルを受信した場合に、セル受信バッファ
    内に蓄積されている、フレームの一部分を情報フィール
    ドに含むセルを廃棄することを特徴とするフロー制御方
    式。
  4. 【請求項4】 送信側において情報をフレーム単位で送
    信する際に、フレームを一定長以下に分割し、セルの情
    報フィールドに格納して送信し、受信側では受信したセ
    ルの情報フィールドからフレームを復元し、該フレーム
    に対するプロトコル処理を終端し、送信側と受信側との
    間でフレームの送信スループットを制御するフロー制御
    方式において、 受信側にセル受信バッファのビジー状態を監視するバッ
    ファ監視手段と、前記セル受信バッファのビジー発生お
    よびビジー解除をフロー制御セルでフレーム送信側に通
    知するフロー制御通知手段を設け、 送信側に送信バッファからフレームを一定長以下の長さ
    ごとに読み出すフレーム送信手段と、フロー制御セルを
    受信するフロー制御受信手段と、フロー制御セルを受信
    した場合にフレームの送出停止および送出再開をフレー
    ム送信手段に指示するフレーム送出制御手段を設け、 受信側の前記バッファ監視手段が受信バッファのビジー
    状態を通知した場合、前記フロー制御通知手段はビジー
    通知のフロー制御セルを送出し、前記バッファ監視手段
    が受信バッファのビジー解除状態を通知した場合、ビジ
    ー解除通知のフロー制御セルを送出し、 送信側のフロー制御受信手段は、ビジー通知もしくはビ
    ジー解除通知のフロー制御セル受信をフレーム送出制御
    手段に通知し、フレーム送出制御手段は、ビジー通知受
    信時に、その時点で送出中のフレームについて残り送信
    フレーム長と、ビジー時およびビジー解除時の送信バッ
    ファからフレームを一定長以下の長さごとに読出す間隔
    の差から、現在送信中のフレームからビジー時の読出し
    間隔に変更するか、次のフレームからビジー時の読出し
    間隔に変更するかを決定し、その決定に基づき前者の場
    合には直ちに、後者の場合は次フレームの送信から、フ
    レーム送信手段に対して送信バッファからフレームを一
    定長以下の長さごとに読出す間隔を、それぞれビジー時
    の値に変更するように指示し、ビジー解除通知受信時、
    フレーム送信手段に対して前記読出し間隔をビジー解除
    時の値に変更するように指示し、フレーム送信手段はそ
    の指示に基づいて送信バッファからの読出し間隔を変更
    することを特徴とするフロー制御方式。
  5. 【請求項5】 前記フロー制御通知手段は、同一対地と
    の間で設定されている複数コネクションのビジー通知お
    よびビジー解除通知を1つあるいは複数のフロー制御セ
    ルに集約して送出することを特徴とする請求項1、2、
    3、又は、4記載のフロー制御方式。
  6. 【請求項6】 前記バッファ監視手段は、セル受信バッ
    ファをコネクション対応に論理的に分割して、コネクシ
    ョン対応に前記バッファの使用率を監視し、コネクショ
    ン対応にフロー制御セルの送信をフロー制御通知手段に
    指示することを特徴とする請求項1、2、3、又は、4
    記載のフロー制御方式。
  7. 【請求項7】 通信に先立ちコネクション単位に優先順
    位を決定するコネクション優先順位決定手段を設け、前
    記フロー制御通知手段はバッファ監視手段からビジー通
    知送信を指示された場合、コネクション優先順位決定手
    段に優先順位の低いコネクションを問い合わせ、前記コ
    ネクションについてビジー通知のフロー制御セルを送出
    し、バッファ監視手段からビジー解除通知送信を指示さ
    れた場合、ビジー通知のフロー制御セルを送出したコネ
    クションについてビジー解除通知のフロー制御セルを送
    出することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、又
    は、6記載のフロー制御方式。
  8. 【請求項8】 フレームコネクションの設定に先立ち、
    フレームコネクションの優先順位を決定するフレームコ
    ネクション優先順位決定手段を設け、前記フレーム送出
    制御手段は、ビジー通知のフロー制御セルを受信した際
    に、フレームコネクション優先順位決定手段に、コネク
    ションに論理多重された複数のフレームコネクションの
    うち、優先順位が低いフレームコネクションを問い合わ
    せ、該当フレームコネクションについてのみ、送信停止
    もしくはフレームの一定長以下の長さごとの読出間隔を
    ビジー時の値に変更するようにフレーム送信手段に指示
    し、ビジー解除通知セルを受信した場合に、該当コネク
    ションに論理多重された複数のフレームコネクションの
    うち、優先順位が低いフレームコネクションについての
    み、送信再開もしくは前記読出間隔をビジー解除時の値
    に変更するようにフレーム送信手段に指示することを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6、又は、7記載
    のフロー制御方式。
JP5210693A 1993-03-12 1993-03-12 フロー制御方式 Expired - Lifetime JP2884981B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5210693A JP2884981B2 (ja) 1993-03-12 1993-03-12 フロー制御方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5210693A JP2884981B2 (ja) 1993-03-12 1993-03-12 フロー制御方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06268666A JPH06268666A (ja) 1994-09-22
JP2884981B2 true JP2884981B2 (ja) 1999-04-19

Family

ID=12905611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5210693A Expired - Lifetime JP2884981B2 (ja) 1993-03-12 1993-03-12 フロー制御方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2884981B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5598129B2 (ja) * 2010-07-12 2014-10-01 株式会社リコー 情報機器
JP5772352B2 (ja) * 2011-07-29 2015-09-02 ブラザー工業株式会社 通信装置及びコンピュータプログラム
KR101562118B1 (ko) * 2014-01-27 2015-10-20 엘에스산전 주식회사 고속 스위칭을 위한 mac 필터링 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06268666A (ja) 1994-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7558269B2 (en) Method for transmitting high-priority packets in an IP transmission network
EP0684719A1 (en) Method and apparatus for transmission of high priority traffic on low speed communication links
EP0582537A2 (en) Transmission of high-priority, real-time traffic on low-speed communications links
US20060203730A1 (en) Method and system for reducing end station latency in response to network congestion
WO2011151884A1 (ja) 通信装置及び通信方法
JPWO2007063585A1 (ja) 通信装置およびフレーム制御方法
JPH07273789A (ja) 通信システムおよび通信方法
US20060015874A1 (en) Method for sending and receiving a data frame between at least two data processing apparatuses
WO1999022306A1 (en) Offload of tcp segmentation to a smart adapter
JPH10313342A (ja) パケット送信デジタルネットワークにおける資源割り当て方法および装置
JPH07202932A (ja) ブリッジ
JP3934915B2 (ja) フロー制御装置及び方法
WO1999014892A2 (en) Preventing a source from becoming a destination port in a multi-port bridge
JP2884981B2 (ja) フロー制御方式
JPH1155314A (ja) データ転送制御方法
CN1499793A (zh) 一种城域传输设备中虚容器映射通道的流量控制方法
JPH02209043A (ja) フレーム送信方式
EP1966950A2 (en) Processing received data
US20060221827A1 (en) Tcp implementation with message-count interface
JPH04307831A (ja) 送信バッファ制御装置
US6957374B1 (en) Method of acknowledging receipt of data packets
JP2606128B2 (ja) コンピュータ間通信方法
JP3576701B2 (ja) パケット受信システム
JP2002354025A (ja) パケット転送制御装置
JP2002533996A (ja) 近似状態制御機構