JP2882506B2 - 非接触伝送装置 - Google Patents
非接触伝送装置Info
- Publication number
- JP2882506B2 JP2882506B2 JP4238765A JP23876592A JP2882506B2 JP 2882506 B2 JP2882506 B2 JP 2882506B2 JP 4238765 A JP4238765 A JP 4238765A JP 23876592 A JP23876592 A JP 23876592A JP 2882506 B2 JP2882506 B2 JP 2882506B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input terminal
- diode bridge
- clock
- point
- transistor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は非接触でメモリデータ
等の送受信を行なうデータ伝送装置に関するものであ
る。データ伝送装置は工場の自動化のためのIDタグ
や、ビルディングの入退出管理のためのIDカード等に
広く用いられる。
等の送受信を行なうデータ伝送装置に関するものであ
る。データ伝送装置は工場の自動化のためのIDタグ
や、ビルディングの入退出管理のためのIDカード等に
広く用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置において、電池やク
ロック発振子を持たないデータ伝送装置は図1に示すよ
うに構成されている。そして整流回路により、アンテナ
に誘起される高周波を整流して回路動作のための直流電
圧を発生し、また復調回路により、その高周波に変調さ
れてくるデータを復調するとともに、クロック抽出回路
により、高周波を波形整形し、制御回路のクロックを得
る。また制御回路からのデータは変調器により高周波を
振幅変調し、返送される。図2に示すように、一般に整
流器にはダイオードが用いられ、変調器にはトランジス
タと抵抗またはコンデンサが用いられる。同時にダイオ
ード出力は波形整形回路の入力となっている。
ロック発振子を持たないデータ伝送装置は図1に示すよ
うに構成されている。そして整流回路により、アンテナ
に誘起される高周波を整流して回路動作のための直流電
圧を発生し、また復調回路により、その高周波に変調さ
れてくるデータを復調するとともに、クロック抽出回路
により、高周波を波形整形し、制御回路のクロックを得
る。また制御回路からのデータは変調器により高周波を
振幅変調し、返送される。図2に示すように、一般に整
流器にはダイオードが用いられ、変調器にはトランジス
タと抵抗またはコンデンサが用いられる。同時にダイオ
ード出力は波形整形回路の入力となっている。
【0003】従来の装置においては、変調器をオンにす
ると波形整形回路の入力電圧レベルが下がり、クロック
出力のデューティー比が変化し、極端なばあいには図3
に示すようにクロックの歯抜けを生じ、制御回路の動作
タイミングを狂わせる欠点がある。
ると波形整形回路の入力電圧レベルが下がり、クロック
出力のデューティー比が変化し、極端なばあいには図3
に示すようにクロックの歯抜けを生じ、制御回路の動作
タイミングを狂わせる欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、変調器の動作開始時にクロック出力のデ
ューティー比が変化すること、および制御回路の動作タ
イミングの変動である。
とする課題は、変調器の動作開始時にクロック出力のデ
ューティー比が変化すること、および制御回路の動作タ
イミングの変動である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決するために、整流器にブリッジダイオードを用いその
一辺をトランジスタでショートすることにより変調を与
えるとともに、変調器の接続されていないアンテナ端子
からクロック信号を取り出す。
決するために、整流器にブリッジダイオードを用いその
一辺をトランジスタでショートすることにより変調を与
えるとともに、変調器の接続されていないアンテナ端子
からクロック信号を取り出す。
【0006】
【作用】クロック信号は変調器のオンオフとは別に取り
出される。一定のデューティー比のクロック出力が可能
となる。
出される。一定のデューティー比のクロック出力が可能
となる。
【0007】
【実施例】以下図によってこの発明の一実施例について
説明する。すなわち図4において、アンテナ端子1、2
間にはダイオードブリッジにより形成された整流器3の
入力端B、Cが接続される。整流器3の一方の入力端B
には波形整形回路5の入力端が接続され、この波形整形
回路の出力端からクロック出力が得られる。また整流器
3の他方の入力端CにはバイポーラまたはMOSからな
るトランジスタQ1のコレクタが接続され、そのエミッ
タは整流器3の他方の出力端に接続される。そしてその
トランジスタのベースには変調入力が供給される。すな
わちトランジスタQ1はダイオードブリッジ3の一辺、
すなわちダイオードD3と並列に接続される。さらにダ
イオードブリッジ3の出力端A、D間には抵抗Rを介し
てコンデンサCAが接続される。このコンデンサの端子
11、12間から直流出力が得られる。なお必要に応じ
て、トランジスタQ1と直列にインピーダンス、たとえ
ば抵抗あるいはコンデンサを接続する。
説明する。すなわち図4において、アンテナ端子1、2
間にはダイオードブリッジにより形成された整流器3の
入力端B、Cが接続される。整流器3の一方の入力端B
には波形整形回路5の入力端が接続され、この波形整形
回路の出力端からクロック出力が得られる。また整流器
3の他方の入力端CにはバイポーラまたはMOSからな
るトランジスタQ1のコレクタが接続され、そのエミッ
タは整流器3の他方の出力端に接続される。そしてその
トランジスタのベースには変調入力が供給される。すな
わちトランジスタQ1はダイオードブリッジ3の一辺、
すなわちダイオードD3と並列に接続される。さらにダ
イオードブリッジ3の出力端A、D間には抵抗Rを介し
てコンデンサCAが接続される。このコンデンサの端子
11、12間から直流出力が得られる。なお必要に応じ
て、トランジスタQ1と直列にインピーダンス、たとえ
ば抵抗あるいはコンデンサを接続する。
【0008】図4において、変調入力がオフのときと変
調入力がオンのときの各部の波形を図5に示す。そして
図4においてB点、C点の波形はダイオードブリッジ3
が理想的な特性を持っていれば図6に示すようになる
が、実際には図7に示すようになる。これはダイオード
ブリッジの負荷コンデンサCAに直流電圧が充電されて
いるため、ダイオードが導通する時間はわずかで、その
導通時間以外は4本のダイオードはすべてオフであり、
D点から見たB点、またはC点の電圧はダイオードの寄
生容量で分圧された値をとるためである。たとえばCA
の電圧が5[V]で、B点、C点間が零クロスしている
とき、D点から見たB点またはC点の電圧は0[V]で
はなく、各々2.5[V]になる。このようにB点、C
点の波形は図7のように正のサイクルが左右に膨らんだ
形となる。
調入力がオンのときの各部の波形を図5に示す。そして
図4においてB点、C点の波形はダイオードブリッジ3
が理想的な特性を持っていれば図6に示すようになる
が、実際には図7に示すようになる。これはダイオード
ブリッジの負荷コンデンサCAに直流電圧が充電されて
いるため、ダイオードが導通する時間はわずかで、その
導通時間以外は4本のダイオードはすべてオフであり、
D点から見たB点、またはC点の電圧はダイオードの寄
生容量で分圧された値をとるためである。たとえばCA
の電圧が5[V]で、B点、C点間が零クロスしている
とき、D点から見たB点またはC点の電圧は0[V]で
はなく、各々2.5[V]になる。このようにB点、C
点の波形は図7のように正のサイクルが左右に膨らんだ
形となる。
【0009】ところで変調器のオンオフ変化はクロック
信号の立ち上がり時、または立ち下がり時に生じるが、
クロック波形は図7のB点波形から作られる。すなわち
B点波形の振幅の中点付近をしきい値としてクロック信
号のHレベルとLレベルが決定されるが、この変化点に
おいて、B点の信号はハイインピーダンスになってい
る。
信号の立ち上がり時、または立ち下がり時に生じるが、
クロック波形は図7のB点波形から作られる。すなわち
B点波形の振幅の中点付近をしきい値としてクロック信
号のHレベルとLレベルが決定されるが、この変化点に
おいて、B点の信号はハイインピーダンスになってい
る。
【0010】図8に符号Q1で示すスイッチは変調用の
トランジスタを示すが、これがオンになると、C点とD
点間が短絡され、C点およびB点の電圧が急激に低下す
る。すなわちB点波形を整形してクロック信号を作って
いるため、図9および図10に示すように、変調入力の
オンからオフの変化時、または変調入力のオンからオフ
への変化時にチャタリングを生ずる。すなわち図9はク
ロックの立ち上がりに変化するばあい、また図10はク
ロックの立ち下がりで変化するばあいを示す。このチャ
タリングは図1の制御回路のタイミングを狂わせ、有害
であるため、取り除く必要がある。
トランジスタを示すが、これがオンになると、C点とD
点間が短絡され、C点およびB点の電圧が急激に低下す
る。すなわちB点波形を整形してクロック信号を作って
いるため、図9および図10に示すように、変調入力の
オンからオフの変化時、または変調入力のオンからオフ
への変化時にチャタリングを生ずる。すなわち図9はク
ロックの立ち上がりに変化するばあい、また図10はク
ロックの立ち下がりで変化するばあいを示す。このチャ
タリングは図1の制御回路のタイミングを狂わせ、有害
であるため、取り除く必要がある。
【0011】図11はそのチャタリングを防止する回路
で、クロック信号は反転回路を介してフリップフロップ
回路のC端子に接続され、また原変調入力は反転回路を
介してフリップフロップ回路のリセット端子に接続され
る。そしてフリップフロップ回路のQ端子から変調出力
を取り出すように構成されている。
で、クロック信号は反転回路を介してフリップフロップ
回路のC端子に接続され、また原変調入力は反転回路を
介してフリップフロップ回路のリセット端子に接続され
る。そしてフリップフロップ回路のQ端子から変調出力
を取り出すように構成されている。
【0012】図11の回路における動作を図12を参照
して説明すると、クロック信号の立ち上がりで、オンオ
フする原信号をクロックの立ち下がりでオフからオン
へ、またクロックの立ち上がりで、オンからオフへと変
化する変調信号に変えることにより、図13に示すよう
にチャタリングのないクロック信号を得ることができ
る。
して説明すると、クロック信号の立ち上がりで、オンオ
フする原信号をクロックの立ち下がりでオフからオン
へ、またクロックの立ち上がりで、オンからオフへと変
化する変調信号に変えることにより、図13に示すよう
にチャタリングのないクロック信号を得ることができ
る。
【0013】
【発明の効果】この発明は上述のように整流器にブリッ
ジダイオードを用いその一辺をトランジスタでショート
することにより、変調を与えるとともに、変調器の接続
されていないアンテナ端子からクロック信号を取り出す
ようにしているので、変調入力がオフからオンに変化す
るときにもクロック出力のデューティー比が変化しにく
い効果がある。また変調入力のオンオフの切り換えタイ
ミングを変調入力のオフからオンの変化をクロック入力
の立ち下がりで、また変調入力のオンからオフの変化を
クロック入力の立ち上がりで行うようにしているので、
クロックのチャタリングを防ぐことができる。
ジダイオードを用いその一辺をトランジスタでショート
することにより、変調を与えるとともに、変調器の接続
されていないアンテナ端子からクロック信号を取り出す
ようにしているので、変調入力がオフからオンに変化す
るときにもクロック出力のデューティー比が変化しにく
い効果がある。また変調入力のオンオフの切り換えタイ
ミングを変調入力のオフからオンの変化をクロック入力
の立ち下がりで、また変調入力のオンからオフの変化を
クロック入力の立ち上がりで行うようにしているので、
クロックのチャタリングを防ぐことができる。
【図1】非接触伝送装置の基本的な構成を示す構成図で
ある。
ある。
【図2】従来の非接触伝送装置の回路図である。
【図3】図2の各部の波形図である。
【図4】この発明における非接触伝送装置の回路図であ
る。
る。
【図5】図4の各部における波形図である。
【図6】図4のB点およびC点の波形図である。
【図7】図4のB点およびC点の電圧波形と端子B、C
間の電流波形図である。
間の電流波形図である。
【図8】この発明における非接触伝送装置の他の実施例
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図9】図8のクロックの立ち上がり時におけるB点、
C点およびクロックの波形図である。
C点およびクロックの波形図である。
【図10】図8のクロックの立ち下がり時におけるB
点、C点およびクロックの波形図である。
点、C点およびクロックの波形図である。
【図11】この発明の非接触伝送装置の他の実施例を示
すブロック回路図である。
すブロック回路図である。
【図12】図11の入力と出力の波形図である。
【図13】図11におけるB点波形、C点波形およびク
ロック波形を示す波形図である。
ロック波形を示す波形図である。
1 アンテナ端子 2 アンテナ端子 3 ダイオードブリッジ 5 波形整形回路 11 端子 12 端子 D1 ダイオード D2 ダイオード D3 ダイオード D4 ダイオード R 抵抗 Q1 トランジスタ CA コンデンサ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/59 G06K 19/07 G08B 13/24
Claims (2)
- 【請求項1】 ダイオードブリッジの入力端にアンテナ
の出力端を接続し、上記ダイオードブリッジの一方の入
力端に波形整形回路の入力端を接続し、上記ダイオード
ブリッジの他方の入力端を共有する辺の一つをトランジ
スタにより短絡し、このトランジスタに変調入力を供給
するとともに、上記ダイオードブリッジの一方の入力端
にからクロック信号を取り出すことを特徴とする非接触
伝送装置。 - 【請求項2】 ダイオードブリッジの入力端にアンテナ
の出力端を接続し、上記ダイオードブリッジの一方の入
力端に波形整形回路の入力端を接続し、上記ダイオード
ブリッジの他方の入力端を共有する辺の一つをトランジ
スタにより短絡し、このトランジスタに変調入力を供給
するとともに、上記ダイオードブリッジの一方の入力端
からクロック信号を取り出し、このクロック信号の立ち
下がりで変調信号をオフからオンに変え、またそのクロ
ック信号の立ち上がりで変調信号をオンからオフに変え
ることを特徴とする非接触伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4238765A JP2882506B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 非接触伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4238765A JP2882506B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 非接触伝送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0645963A JPH0645963A (ja) | 1994-02-18 |
JP2882506B2 true JP2882506B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=17034935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4238765A Expired - Fee Related JP2882506B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 非接触伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2882506B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100607661B1 (ko) * | 2002-12-30 | 2006-08-02 | 매그나칩 반도체 유한회사 | Cmos를 이용한 비접촉식 무선인식카드 데이터송수신단의 전압제한회로 |
US20080143192A1 (en) * | 2006-12-14 | 2008-06-19 | Sample Alanson P | Dynamic radio frequency power harvesting |
-
1992
- 1992-07-24 JP JP4238765A patent/JP2882506B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0645963A (ja) | 1994-02-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |