JP2880944B2 - 補強芯材の接続構造 - Google Patents

補強芯材の接続構造

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JP2880944B2
JP2880944B2 JP8048630A JP4863096A JP2880944B2 JP 2880944 B2 JP2880944 B2 JP 2880944B2 JP 8048630 A JP8048630 A JP 8048630A JP 4863096 A JP4863096 A JP 4863096A JP 2880944 B2 JP2880944 B2 JP 2880944B2
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洋二 山田
敬二 横井
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ウェザー
ストリップ等の取付基部に埋設する補強芯材の接続構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のトランクリッド,ドアサイド,
サンルーフ等を取り付ける開口部には、例えば図6に示
すようなウェザーストリップ1を装着してある。ウェザ
ーストリップ1は、断面U字型の取付基部2を車体側の
フランジ3に差し込んで取り付けるのが一般的である。
取付基部2には、保持力の維持向上を図るため、補強芯
材4を埋設してある。この補強芯材4としては、図2に
示すように、ワイヤ5をジグザグに折り曲げて帯状に形
成するとともに、その中央部と両端部にストランド6,
7を帯状に編み込んだものを使用している(実開昭50
−20316号,特公昭63−33453号参照)。
【0003】図5はウェザーストリップ1の製造工程を
示している。芯材ドラム8より繰り出された補強芯材4
は、前ベンダー装置9により略U字形に曲げ成形された
後、押出機10のクロスヘッド10aを通過し、未加硫
ゴムで被覆される。さらに、加熱槽11を通過してゴム
の加硫を行い、引取機12を経由して後ベンダー装置1
3に搬送され、取付基部2が正確なU字型に曲げ成形さ
れることになる。
【0004】ところで、補強芯材4は約10,000m
の長尺もので、芯材ドラム8に巻かれた状態で押出成形
工程に供給されることになるが、1ドラム分の補強芯材
4には、平均4〜5ヵ所の接続部分が存在する。その接
続にあたっては、まず図2に示すように、2つの補強芯
材4,4をその長手方向の端縁4a,4a同士を突き合わ
せて、ワイヤ5,5を側縁で互いに溶接接合する(同図
において、符号Wで示す箇所)。次いで図3に示すよう
に、突き合わせた端面4a,4aを跨いでアラミド繊維
製の連結糸14をほぼ均一幅A3でジグザグに編み込ん
いる。
【0005】このように補強芯材4,4に連結糸14を
編み込むことで、製造工程で補強芯材4,4が引取機1
2からの張力を受けても、ジグザグ成形したワイヤ5が
引き伸ばされないようにしている。なお、ワイヤ5,5
の溶接箇所Wを補強芯材4の側縁に配置したのは、中央
部と両端部に編み込まれたストランド6,7を避けるた
めである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような接
続構造にすると、補強芯材4の接続箇所では、連結糸1
4がストランド6,7の上に編み込まれて、幅方向に沿
って一様な段差が形成されることになる。このため、こ
の段差の部分が前ベンダー装置9を通過する際には、ベ
ンダーローラーがここに急激に乗り上げ、補強芯材4が
大きなショックを受け、その影響で曲げ位置がズレてし
まう場合がある(図4参照)。曲げ位置が一旦ズレてし
まうと、段差部分の通過後も、ズレた状態で曲げ成形が
行われ、不良品が大量に発生することになる。
【0007】ところで、ウェザーストリップ1には、ゴ
ムの加熱温度で溶融する繊維で両端部のストランド7,
7を構成する一方、溶融しない繊維で中央部のストラン
ド6を構成した補強芯材4を採用することで、車体側の
フランジ3に沿ったコーナー部分への追従性を良くした
ものがある(特公昭63−33453号参照)。このよ
うな補強芯材4では、加熱槽11を通過する際に、両端
部のストランド7,7が溶融し、引取機12からの張力
を中央部のストランド6のみで受けることになるが、補
強芯材4の接続箇所では、中央部のストランド6は接続
されていないため、この張力が連結糸14に直接かかる
ことになる。つまり、連結糸14の両端を係止している
ワイヤ5の緩曲部5aのみで張力を受け止めるので、こ
の緩曲部5aに隣接するストランド6の部分に応力が集
中し、この部分が切れ易いという問題もある。
【0008】ストランド6が切れると、ジグザグ形状に
折り曲げて帯状を形成していたワイヤ5は編み込まれて
いたストランド6の規制を解かれ、引取機12からの張
力を受けて、次々と直線化し、補強芯材としての形態が
なくなり、不良品が大量に発生することになる。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、前ベン
ダー装置9での曲げ位置のズレを防止するとともに、加
熱槽11でストランドが切断する虞れのない補強芯材4
の接続構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、ワイヤをジグザグに折り曲げて帯状に形成
するとともに、その中央部と両端部にストランドを帯状
に編み込んでなる補強芯材を用い、該補強芯材をその長
手方向の端縁同士を突き合わせてワイヤを互いに溶接接
合し、上記突き合わせた端縁を跨いで連結糸をジグザグ
に編み込んでなる構造において、上記連結糸の編み込み
幅を、補強芯材の幅方向中央部で最大にする一方、両端
に近づくに従って徐々に小さくしたことを特徴とする。
【0011】かかる構成によれば、ストランド上の連結
糸による段差は、補強芯材の幅方向中央部では、突き合
わせ端縁から最も離れた位置にできるが、ここから両端
に近づくに従って徐々に突き合わせ端縁近づいてくる。
つまり、補強芯材が前ベンダー装置に供給される際に
は、この突き合わせ端縁から最も離れた幅方向中央部の
段差から徐々にベンダーローラーに噛み込まれていき、
ベンダーローラーの段差への乗り上げがスムーズに行わ
れる。
【0012】また、連結糸の両端がワイヤの複数の緩曲
部に跨がって係止されるので、加熱槽内で両端部のスト
ランドが溶融しても、引取機からの張力はこれら緩曲部
を介して中央部のストランドの長手方向に分散される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら説明する。なお、図3の従来例と共通の部分
には、同一の符号を付し説明を省略する。
【0014】本実施例では、図1に示すように、補強芯
材4,4の突き合わせた端縁4a,4aを跨いで連結糸1
4をジグザグに編み込むとともに、連結糸14の編み込
み幅Aを、補強芯材4の幅方向中央部で最大にする一
方、両端に近づくに従って徐々に小さくしてある。つま
り、連結糸14のワイヤ5に対する係止位置を、補強芯
材4の幅方向中央部で突き合わせ端縁4a,4aから最
も離れ、ここから両端に近づくに従って徐々に突き合わ
せ端縁4a,4aに近づくように配置してある。なお、
これら係止位置は、補強芯材4の幅方向中央に関してほ
ぼ対称に配置しある。
【0015】このようにすると、ストランド6,7上の
連結糸14による段差は、補強芯材4の幅方向中央部で
は、突き合わせ端縁4a,4aから最も離れた位置にで
きるが、ここから両端に近づくに従って徐々に突き合わ
せ端縁4a,4a近づいてくる。つまり、補強芯材4が
前ベンダー装置9に供給される際には、この突き合わせ
端縁4a,4aから最も離れた幅方向中央部の段差から
徐々にベンダーローラーに噛み込まれていくので、ベン
ダーローラーの段差への乗り上げがスムーズに行われ、
折り曲げ位置のズレが生じなくなる。
【0016】また、連結糸14の両端がワイヤ5の複数
の緩曲部5aに跨がって係止されるので、加熱槽11内
で両端部のストランド7,7が溶融しても、引取機12
からの張力はこれら緩曲部5aを介して中央部のストラ
ンド6の長手方向に分散され、応力の集中が起きないた
め、ストランド6の切断する虞れがなくなる。
【0017】
【実施例】以下、ウェザーストリップ1に用いる補強芯
材4の製造方法について具体的に説明する。
【0018】補強芯材4には、中央部と両端部のストラ
ンド6,7をいずれもポリエステル繊維(溶融点;25
5〜260℃)で構成したものと、ウェザーストリップ
1のフランジ3に沿ったコーナー部分への追従性を良く
するために、中央部のストランド6をポリエステル繊維
で構成するとともに、両端部のストランド7,7を、加
熱槽11内(槽内温度;200℃)で溶融するポリプロ
ピレン繊維(溶融点;165〜173℃)で構成したも
のを使用した。
【0019】補強芯材4の接続にあたっては、従来と同
様に、補強芯材4のワイヤ5同士を溶接接合してから、
アラミド繊維(溶融点なし)の連結糸14を、幅方向中
央部での編み込み幅A1が80mm,両端部での編み込
み幅A2が20mmとなるようにして編み込み、連結糸
14が略ひし形を形成するようにした。
【0020】比較例として、上記2種類の補強芯材4に
ついて、図3に示すようにアラミド繊維の連結糸14
を、その編み込み幅A3が80mmで均一になるように
編み込んだものを製作した。
【0021】比較例の場合、図5の製造工程において、
2種類の補強芯材4のいずれについても、前ベンダー装
置9を通過する際に、接続箇所の段差の影響で、補強芯
材4の曲げ位置がズレしまうのが確認された。また、両
端部のストランド7,7をポリプロピレン繊維で構成し
たものについては、中央部のストランド6が連結糸14
の係止端の付近で破断し、張力によりワイヤ5が直線化
し、補強芯材としての形態がなくなっているのが確認さ
れた。
【0022】これに対して、本実施例の接続構造を採用
したものは、そのような問題は一切発生していないのが
確認された。
【0023】また、特に両端部のストランド7,7をポ
リプロピレン繊維で構成したものについては、両端部で
の編み込み幅A2を小さくしたために、良好な追従性を
保てることが確認された。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、補強芯材が前ベンダー
装置に供給される際、突き合わせ端縁から最も離れた幅
方向中央部の段差から徐々にベンダーローラーに噛み込
まれていくので、ベンダーローラーの段差への乗り上げ
がスムーズに行われ、折り曲げ位置のズレが生じなくな
る。
【0025】また、連結糸の両端がワイヤの複数の緩曲
部に跨がって係止されるので、加熱槽内で両端部のスト
ランドが溶融しても、引取機からの張力がこれら緩曲部
を介して中央部のストランドに分散されて、応力の集中
が起きなくなるので、中央部のストランドが破断する虞
れもなくなる。これらのことにより、押出成形品の不良
の発生が大幅に低減されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接続構造を示す図。
【図2】補強芯材のワイヤを溶接接合した状態を示す
図。
【図3】従来の接続構造を示す図。
【図4】従来の問題点を示す図。
【図5】ウェザーストリップの製造工程を示す図。
【図6】ウェザーストリップの断面図。
【符号の説明】
4・・・補強芯材 5・・・ワイヤ 6・・・ストランド 7・・・ストランド 14・・・連結糸 A・・・編み込み幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−198807(JP,A) 特開 平3−82519(JP,A) 実開 昭50−20316(JP,U) 特公 昭63−33453(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 13/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤをジグザグに折り曲げて帯状に形
    成するとともに、その中央部と両端部にストランドを帯
    状に編み込んでなる補強芯材を用い、該補強芯材をその
    長手方向の端縁同士を突き合わせてワイヤを互いに溶接
    接合し、上記突き合わせた端縁を跨いで連結糸をジグザ
    グに編み込んでなる構造において、上記連結糸の編み込
    み幅を、補強芯材の幅方向中央部で最大にする一方、両
    端に近づくに従って徐々に小さくしたことを特徴とする
    補強芯材の接続構造。
  2. 【請求項2】 上記連結糸のワイヤに対する係止位置
    を、補強芯材の幅方向中央に関してほぼ対称に配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載の補強芯材の接続構
    造。
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