JP2880829B2 - 建造物の不同沈下修正装置 - Google Patents
建造物の不同沈下修正装置Info
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- JP2880829B2 JP2880829B2 JP20090391A JP20090391A JP2880829B2 JP 2880829 B2 JP2880829 B2 JP 2880829B2 JP 20090391 A JP20090391 A JP 20090391A JP 20090391 A JP20090391 A JP 20090391A JP 2880829 B2 JP2880829 B2 JP 2880829B2
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- Japan
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- hydraulic
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- stroke
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建造物の不同沈下を修正
するための装置に関する。
するための装置に関する。
【0002】
【従来技術】比較的軟弱な地盤に構築される大型の建造
物は各部が不均一に沈下する不同沈下を起こしやすく、
このため、建造物の多数点でレベル計測を行いながら、
沈下部分をジャッキアップして高さ調整することによ
り、局部的な凹凸を修正し、全体レベルを統一してい
る。
物は各部が不均一に沈下する不同沈下を起こしやすく、
このため、建造物の多数点でレベル計測を行いながら、
沈下部分をジャッキアップして高さ調整することによ
り、局部的な凹凸を修正し、全体レベルを統一してい
る。
【0003】不同沈下は時間の経過に伴って地盤が安定
すると落ち着き、ジャッキアップによるレベル修正の回
数は時間と共に減少させることができる。
すると落ち着き、ジャッキアップによるレベル修正の回
数は時間と共に減少させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような不
同沈下を修正するには、予め測定された沈下量に相当す
る分だけ、オペレータが目視によりジャッキアップ量を
測りつつストロークさせ、必要修正量だけジャッキアッ
プした時点で停止させている。
同沈下を修正するには、予め測定された沈下量に相当す
る分だけ、オペレータが目視によりジャッキアップ量を
測りつつストロークさせ、必要修正量だけジャッキアッ
プした時点で停止させている。
【0005】しかし、これでは各修正箇所にオペレータ
を配置する必要があり、同時に複数の箇所でジャッキア
ップをしようとすると、その分だけの人数がいり、修正
作業に多大な労力と時間を要するという問題があった。
を配置する必要があり、同時に複数の箇所でジャッキア
ップをしようとすると、その分だけの人数がいり、修正
作業に多大な労力と時間を要するという問題があった。
【0006】本発明はレベル修正操作が簡単で、労力と
時間の節減が可能な建造物の不同沈下修正装置を提供す
ることを目的とする。
時間の節減が可能な建造物の不同沈下修正装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は図1に示すよう
に、建造物の沈下部を油圧ジャッキ5によりジャッキア
ップする建造物の不同沈下修正装置において、前記油圧
ジャッキ5のストローク量を検出する手段1と、油圧ジ
ャッキ5のジャッキアップ量を指示する手段2と、油圧
ジャッキ5への供給油圧を検出する手段3と、ジャッキ
アップ時に油圧が所定値以上になってからのジャッキス
トローク量がジャッキアップ指示量と一致するまで油圧
ジャッキ5に作動油を供給する制御手段4を備える。
に、建造物の沈下部を油圧ジャッキ5によりジャッキア
ップする建造物の不同沈下修正装置において、前記油圧
ジャッキ5のストローク量を検出する手段1と、油圧ジ
ャッキ5のジャッキアップ量を指示する手段2と、油圧
ジャッキ5への供給油圧を検出する手段3と、ジャッキ
アップ時に油圧が所定値以上になってからのジャッキス
トローク量がジャッキアップ指示量と一致するまで油圧
ジャッキ5に作動油を供給する制御手段4を備える。
【0008】
【作用】ジャッキアップ操作は実際に油圧が発生してか
らのストローク量を測定して行うため、油圧ジャッキ挿
入時のクリアランスがあっても、指示したジャッキアッ
プ量だけ自動的に正確にジャッキアップすることができ
る。
らのストローク量を測定して行うため、油圧ジャッキ挿
入時のクリアランスがあっても、指示したジャッキアッ
プ量だけ自動的に正確にジャッキアップすることができ
る。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面にしたがって説明する
と、図2に示すように、建造物の各不同沈下修正部(支
柱)10には、ジャッキアップ用の油圧ジャッキ11が
配置される。この油圧ジャッキ11は各不同沈下修正部
10に予めセットしておくか、あるいは幾つかの油圧ジ
ャッキ11を容易しておき、レベル修正箇所に持ち運ん
で、油圧配管と接続してもよい。ただし、この場合、油
圧配管との接続部にはセルフシール継手を備えておく。
と、図2に示すように、建造物の各不同沈下修正部(支
柱)10には、ジャッキアップ用の油圧ジャッキ11が
配置される。この油圧ジャッキ11は各不同沈下修正部
10に予めセットしておくか、あるいは幾つかの油圧ジ
ャッキ11を容易しておき、レベル修正箇所に持ち運ん
で、油圧配管と接続してもよい。ただし、この場合、油
圧配管との接続部にはセルフシール継手を備えておく。
【0010】油圧ジャッキ11には油圧ポンプ12から
の作動油が制御弁13を介して供給される。制御弁13
はコントローラ15により切換制御され、コントローラ
15に入力されるジャッキアップ指示量に基づいて油圧
ジャッキ11をストロークさせる。
の作動油が制御弁13を介して供給される。制御弁13
はコントローラ15により切換制御され、コントローラ
15に入力されるジャッキアップ指示量に基づいて油圧
ジャッキ11をストロークさせる。
【0011】このため、油圧ジャッキ11のストローク
量を検出するストロークセンサ16が設けられ、また、
制御弁11からの油圧配管14の油圧を検出する油圧セ
ンサ17が設けられ、これらの各検出信号がコントロー
ラ15に入力される。
量を検出するストロークセンサ16が設けられ、また、
制御弁11からの油圧配管14の油圧を検出する油圧セ
ンサ17が設けられ、これらの各検出信号がコントロー
ラ15に入力される。
【0012】コントローラ15は油圧ジャッキ11をジ
ャッキアップ指示量だけ伸長作動させるにあたり、油圧
配管14の検出油圧値が所定値を越えてからのジャッキ
ストローク量が、ジャッキアップ指示量と一致するま
で、制御弁13を介して油圧ジャッキ11をストローク
させる。これは無負荷ストロークをジャッキアップ量と
して計測しないためである。
ャッキアップ指示量だけ伸長作動させるにあたり、油圧
配管14の検出油圧値が所定値を越えてからのジャッキ
ストローク量が、ジャッキアップ指示量と一致するま
で、制御弁13を介して油圧ジャッキ11をストローク
させる。これは無負荷ストロークをジャッキアップ量と
して計測しないためである。
【0013】ただし、ジャッキストローク量が予め設定
された最大ストロークに達したときは、その位置でスト
ロークを停止させる。
された最大ストロークに達したときは、その位置でスト
ロークを停止させる。
【0014】このコントローラ15の制御動作につい
て、図3のフローチャートにしたがって詳しく説明す
る。
て、図3のフローチャートにしたがって詳しく説明す
る。
【0015】まず、予め測定された不同沈下修正部10
の沈下量に対応したジャッキアップ指示量を読み込み、
ジャッキアップを開始すべく、制御弁13の切換えを指
令する(ステップ1,2)。
の沈下量に対応したジャッキアップ指示量を読み込み、
ジャッキアップを開始すべく、制御弁13の切換えを指
令する(ステップ1,2)。
【0016】次いでステップ3,4で、ストロークセン
サ16の検出する油圧ジャッキ11のストローク量S
と、油圧配管14の油圧Pを読み込む。
サ16の検出する油圧ジャッキ11のストローク量S
と、油圧配管14の油圧Pを読み込む。
【0017】ステップ5において、検出油圧Pを所定値
Poと比較する。油圧ジャッキ11の不同沈下修正部1
0における初期クリアランスに対応する間のストローク
は、実際の沈下量を補うためのジャッキアップストロー
クとは無関係のものであり、また無負荷状態のため発生
油圧は低い。
Poと比較する。油圧ジャッキ11の不同沈下修正部1
0における初期クリアランスに対応する間のストローク
は、実際の沈下量を補うためのジャッキアップストロー
クとは無関係のものであり、また無負荷状態のため発生
油圧は低い。
【0018】そこで、発生油圧が実際に負荷が作用した
ときの油圧設定値Poを越えるまで待った後、ステップ
6に移行して、油圧が上昇したときのストローク値So
を読み込む。ステップ7でジャッキストロークSが、予
め設定してある最大ストローク値Smaxに達したかど
うか判断し、そうでないときは、ステップ8において、
実際のジャッキアップストローク量(S−So)がジャ
ッキアップ指示量Ssetに達したかを判断する。
ときの油圧設定値Poを越えるまで待った後、ステップ
6に移行して、油圧が上昇したときのストローク値So
を読み込む。ステップ7でジャッキストロークSが、予
め設定してある最大ストローク値Smaxに達したかど
うか判断し、そうでないときは、ステップ8において、
実際のジャッキアップストローク量(S−So)がジャ
ッキアップ指示量Ssetに達したかを判断する。
【0019】ジャッキアップストローク量が指示量Ss
etに達しなくても、最大ストローク値Smaxになる
と、ステップ9に移行してジャッキアップを停止させ
る。これは、初期のクリアランスが予想以上に大きいと
きなど、ジャッキアップ指示量に到達しなくても最大に
ストロークする可能性があり、油圧ジャッキ11の損傷
を防ぐためである。
etに達しなくても、最大ストローク値Smaxになる
と、ステップ9に移行してジャッキアップを停止させ
る。これは、初期のクリアランスが予想以上に大きいと
きなど、ジャッキアップ指示量に到達しなくても最大に
ストロークする可能性があり、油圧ジャッキ11の損傷
を防ぐためである。
【0020】最大ストローク以下の範囲では、実際のジ
ャッキアップ量が指示量Ssetに達するまでジャッキ
アップが継続され、指示量に達した時点でジャッキアッ
プが停止される。
ャッキアップ量が指示量Ssetに達するまでジャッキ
アップが継続され、指示量に達した時点でジャッキアッ
プが停止される。
【0021】このようにして、油圧ジャッキ11の発生
油圧から無負荷ストロークを判断し、油圧ジャッキ11
に負荷がかかってからの実際のジャッキアップ量のみ計
測するので、正確に目標とするジャッキアップ指示量だ
けジャッキアップすることができる。また、油圧ジャッ
キ11が最大ストロークに達したときには、直ちにジャ
ッキアップを停止するので、油圧ジャッキ11に過負荷
がかかっての損傷を未然に回避できる。
油圧から無負荷ストロークを判断し、油圧ジャッキ11
に負荷がかかってからの実際のジャッキアップ量のみ計
測するので、正確に目標とするジャッキアップ指示量だ
けジャッキアップすることができる。また、油圧ジャッ
キ11が最大ストロークに達したときには、直ちにジャ
ッキアップを停止するので、油圧ジャッキ11に過負荷
がかかっての損傷を未然に回避できる。
【0022】なお、この実施例では一つの油圧ジャッキ
11のジャッキアップ操作のみ説明したが、同時に複数
の油圧ジャッキ11を操作することも、勿論可能であ
る。
11のジャッキアップ操作のみ説明したが、同時に複数
の油圧ジャッキ11を操作することも、勿論可能であ
る。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、不同沈下
を修正するためのジャッキアップ操作は実際に油圧が発
生してからのストローク量を測定して行うので、油圧ジ
ャッキ挿入時のクリアランスがあっても、指示したジャ
ッキアップ量だけ自動的に正確にジャッキアップするこ
とができ、操作時間の短縮と労力の削減が図れる。
を修正するためのジャッキアップ操作は実際に油圧が発
生してからのストローク量を測定して行うので、油圧ジ
ャッキ挿入時のクリアランスがあっても、指示したジャ
ッキアップ量だけ自動的に正確にジャッキアップするこ
とができ、操作時間の短縮と労力の削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成説明図である。
【図2】実施例の概略構成図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
10 不同沈下修正部 11 油圧ジャッキ 13 制御弁 15 コントローラ 16 ストロークセンサ 17 油圧センサ
Claims (2)
- 【請求項1】 建造物の沈下部を油圧ジャッキによりジ
ャッキアップする建造物の不同沈下修正装置において、
前記油圧ジャッキのストローク量を検出する手段と、油
圧ジャッキのジャッキアップ量を指示する手段と、油圧
ジャッキへの供給油圧を検出する手段と、ジャッキアッ
プ時に油圧が所定値以上になってからのジャッキストロ
ーク量がジャッキアップ指示量と一致するまで油圧ジャ
ッキに作動油を供給する制御手段とを備えたことを特徴
とする建造物の不同沈下修正装置。 - 【請求項2】 前記制御手段はジャッキアップ開始時か
らのジャッキストローク量が最大ストローク値に到達し
たら作動油の供給を停止する請求項1に記載の建造物の
不同沈下修正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20090391A JP2880829B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 建造物の不同沈下修正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20090391A JP2880829B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 建造物の不同沈下修正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0633475A JPH0633475A (ja) | 1994-02-08 |
JP2880829B2 true JP2880829B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=16432181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20090391A Expired - Fee Related JP2880829B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 建造物の不同沈下修正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2880829B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE29507608U1 (de) * | 1995-05-11 | 1995-07-27 | Bilfinger + Berger Bauaktiengesellschaft, 68165 Mannheim | Vorrichtung zum Bewegen von Bauwerken |
KR100698540B1 (ko) * | 2004-04-13 | 2007-03-21 | 김창근 | 침하측정장치 및 이를 이용한 침하 측정 보강 시스템 |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP20090391A patent/JP2880829B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0633475A (ja) | 1994-02-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
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R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
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R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
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S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
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