JP2879664B2 - 締固め管理システム - Google Patents

締固め管理システム

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JP2879664B2
JP2879664B2 JP26166296A JP26166296A JP2879664B2 JP 2879664 B2 JP2879664 B2 JP 2879664B2 JP 26166296 A JP26166296 A JP 26166296A JP 26166296 A JP26166296 A JP 26166296A JP 2879664 B2 JP2879664 B2 JP 2879664B2
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純一 藤田
幹男 大浦
俊介 藤瀬
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Taisei Corp
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  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、造成工事等の土
木工事において、GPS(人工衛星による測位システ
ム)を利用して締固め作業を行う施工管理システムに関
するもので、特に、無人の遠隔操作式締固め機械を用い
るタイプにおいて有人の締固め機械による場合と同等以
上の操作性を発揮して効率的かつ的確に締固め作業を実
現する締固め管理システムの開発に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、建設機械による無人化施
工を実現するため従来より提案されている技術的手段、
すなわち、少なくとも4個の衛星によるGPS測位シス
テムを利用して建設ロボットによる無人化施工を行うよ
うにしたもの(特開平4ー296683号公報)、又は
造成されつつある地山の出来高測量画像と計画画像とを
スーパーインポーズして監視センターに配備する表示装
置に表示して現在の地山の出来形を計画図と対比して把
握できるようにしたもの(特開平4ー290915号公
報)では、無人化した建設機械を走行させたり、ある程
度の掘削等の実作業を行うことはできても、掘削、押土
等その機械のもつ本来的な機能を十分発揮しながら最後
まで完結した作業を行うことが困難であることに鑑み
て、GPS技術及びテレビカメラを利用して、オペレー
タが無人化した建設機械の位置、姿勢等がリアルタイム
でモニタりングされるモニタ画面を見ながら当該建設機
械を遠隔操作する構成としたGPS無人施工システムを
発明した。
【0003】このGPS無人施工システムによれば、G
PS技術及びテレビカメラ等による複数の画像情報や施
工情報をオペレータが見ながら遠隔操作盤を操作するよ
うにしたので、オペレータが搭乗して操作を行う場合に
おける視界、平衡感覚等の情報と略同等か、又はそれ以
上の情報内容を得ることができるから、容易かつ確実な
遠隔操作が担保されることになり、当該建設機械の本来
的な機能を十分に発揮することができ、それゆえ、完全
無人化施工を実現することができる。
【0004】しかしながら、掘削、押土等の作業と同様
の考えに立って遠隔操作式締固め機械による締固めを行
うとこととすると、現場密度試験等を行って実際に締固
め度を確認することはできないことから、締固めを何度
もする領域と締固めをしない領域との区別がつかなくな
り、品質を管理していくことがきわめて困難となるた
め、通常のGPS無人施工システムでは対応することが
できない。
【0005】また、締固め機械による締固めが必要とさ
れる個所は、通常、かなり広範囲に亘っていることか
ら、効率的かつ迅速な締固め作業が実現されることにな
れば、これがもたらす経済的な波及効果はきわめて大き
なものとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
GPS無人施工システムに係る遠隔操作式締固め機械を
用いて所定領域の締固め作業を行う場合において、締固
めを何度もする領域と締固めをしない領域との区別がつ
かなくなる事態を回避しながら、締固めに係る品質管理
を適正に行うことができるとともに、作業面全体に亘り
効率的かつ的確な遠隔操作による締固め作業が実現され
る締固め管理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、第1の発明に
係る締固め管理システムは、図1に示すように、施工領
域のうち、無人区域にGPSアンテナ1を具備した遠隔
操作式締固め機械2を配備して、テレビカメラによる当
該締固め機械2の画像情報3、及び少なくとも4個の衛
星を利用して把握した施工情報4がリアルタイムで表示
されるモニタ画面5を見ながら、無人区域以外の有人区
域のオペレータ6が遠隔操作盤を操作して無人区域の当
該締固め機械2に転圧をさせる締固め管理システムにお
いて、前記施工情報は、複数のブロック5aからなるモ
ニタ画面5上の矩形領域5bに締固め範囲を当てはめて
表示する締固め範囲情報7と、所定の最大転圧回数に対
応して設定された段階別転圧回数の夫々を色分けして各
ブロックを当該ブロックに係る転圧回数に対応した色で
表示するブロック別転圧回数情報8と、設定時間の経過
に伴うGPSアンテナ1の電気的中心位置Eの平面移動
の方向、及び当該移動後の電気的中心位置Eを基礎とし
て、当該締固め機械2の位置及び方向を示す当該締固め
機械2に係る平面図を前記矩形領域5bの対応する部位
にリアルタイムで表示する締固め機械位置方向情報9と
を具備しているとともに、前記締固め機械位置方向情報
9に係る当該締固め機械2がブロック5a中央部分に設
定される帯状通過判定領域Aを通過すると転圧回数を加
算する転圧回数加算手段10を有して、当該加算後の新
しい転圧回数に対応した色に当該ブロック5aの表示色
がリアルタイムに置き換わるようにしたものである。
【0008】また、第2の発明に係る締固め管理システ
ムは、図1に示すように、施工領域のうち、無人区域に
GPSアンテナ1を具備した遠隔操作式締固め機械2を
配備して、テレビカメラによる当該締固め機械2の画像
情報3、及び少なくとも4個の衛星を利用して把握した
施工情報4がリアルタイムで表示されるモニタ画面5を
見ながら、無人区域以外の有人区域のオペレータ6が遠
隔操作盤を操作して無人区域の当該締固め機械2に転圧
をさせる締固め管理システムにおいて、前記施工情報4
は、モニタ画面5上の矩形領域5cに締固め範囲を当て
はめて表示する締固め範囲情報11と、計画軌道始点位
置、及び計画軌道間隔を設定して計画軌道5dを前記矩
形領域に表示する計画軌道情報12と、設定時間の経過
に伴うGPSアンテナ1の電気的中心位置Eの平面移動
の方向、及び当該移動後の電気的中心位置Eを基礎とし
て、当該締固め機械2の位置及び方向を示す当該締固め
機械2に係る平面図13aを前記矩形領域5cの対応す
る部位にリアルタイムで表示する締固め機械位置方向情
報13とを具備して、前記計画軌道5dをガイドとして
モニタ画面5上の前記平面図13aを移動させて当該締
固め機械2の遠隔操作を行うようにしたものである。
【0009】このような技術的手段において、遠隔操作
式締固め機械2としては、ラジオコントロールの原理を
基礎として、当該締固め機械2の有する本来的な機能で
ある土砂、骨材等の締固め作業を行うことが可能であれ
ば、静的圧力によるもの、遠心力を利用したもの、衝撃
によるもの等、その形式については特に問わないが、自
己の位置等を把握するためのGPSアンテナ1、ラジオ
コントロールのための無線アンテナが設置されている必
要がある。
【0010】この場合において、通常のブルドーザ等の
ように排土板等で地山を削り取った後すぐにその位置を
計測する必要はないことから、GPSアンテナ1を配備
すべき位置の限定は特段、必要とされない。
【0011】また、画像情報3としては、テレビカメラ
により当該締固め機械2の動きを捉えたものであればよ
く、オペレータ6の操作性の向上を図る観点からすれ
ば、一台の遠隔操作式締固め機械につき二以上のテレビ
カメラを設置して多方向からの画像を得ることが好まし
い。
【0012】さらに、施工情報4としては、第1の発明
にあっては、締固め範囲情報7、ブロック別転圧回数情
報8、及び締固め機械位置方向情報9とを具備して、前
記ブロック別転圧回数情報8に係るブロック5aの表示
色が新しい転圧回数に対応した色にリアルタイムに置き
換わるようにしたものであればよく、また、第2の発明
にあっては、締固め範囲情報11、計画軌道情報12、
及び締固め機械位置方向情報13とを具備して、前記計
画軌道情報12に係る計画軌道5dをガイドとしてモニ
タ画面5上の前記締固め機械位置方向情報13に係る平
面図13aを移動させて当該締固め機械2の遠隔操作を
行うようにしたものであればよい。
【0013】さらにまた、モニタ画面5としては、画像
情報3及び施工情報4を表示できるものであればよく、
オペレータの操作性に支障をきたさない限度において、
一のモニタ画面内を分割表示とするものや、複数のモニ
タ画面を一個所の集めてユニット状に設置したもの等、
その形式については問わない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明について詳細に説明する。図2はこ
の発明に係る締固め管理システムの一実施の形態が無人
で施工する砂防ダム工事現場に適用された場合における
施工状況を示す説明図である。
【0015】同図において、符号21は砂防ダムの提体
コンクリート打設作業を行う際に生コンクリートを所定
の天端高さに揃えて敷均しを行うべき敷均し作業範囲、
22は始点位置22aから終点位置22bまでを全範囲
とする現在締固め作業を行っている締固め作業範囲、2
3は既に締固め作業が終了して本日の施工が完了してい
る領域、24は無線アンテナ24aを有して生コンクリ
ートを敷均し作業範囲21へと搬入するラジコンダンプ
トラック、25はGPSアンテナ25a、及び無線アン
テナ25bを有して生コンクリートを所定の天端高さに
揃えて敷均し作業をするラジコンブルドーザ、26はG
PSアンテナ26a及び無線アンテナ26bを有してラ
ジコンブルドーザ25では対応できない補助的作業をす
るラジコンバックホウ、27はGPSアンテナ27a及
び無線アンテナ27bを有して締固め作業範囲22の締
固め作業を行うラジコン振動ローラ、28は第1テレビ
カメラ28a及び無線アンテナ28bを有する第1ラジ
コン高所作業車、29は第2テレビカメラ29a及び無
線アンテナ29bを有する第2ラジコン高所作業車であ
る。
【0016】この実施の形態に係るラジコン振動ローラ
27は、図3に示すように、モニタデスク31上に固着
されている1台の情報表示モニタ32のモニタ画面33
と、モニタデスク31上に載置されているキーボード3
4aを有するコンピュータ34と、当該モニタ画面33
の正面に配置されるラジコン操作盤35と、このラジコ
ン操作盤35を操作すべく座るためのイス36とで構成
されるラジコン操作ユニット37を施工個所から離して
配備した上で、オペレータ38が前記イス36に腰掛け
てモニタ画面33に表示される各種情報を見ながら、ラ
ジコン操作盤35を操作することによりラジオコントロ
ールされるようになっている。
【0017】また、モニタ画面33は、第1テレビカメ
ラ28aからの画像を表示するAモニタ33aと、第2
テレビカメラ29aからの画像を表示するBモニタ33
bと、GPS測位システム及び無線通信システムを利用
して検出したラジコン振動ローラ27の位置データ及び
方向データをコンピュータ34により処理して施工情報
として表示するCモニタ33cとで構成されている。
【0018】このCモニタに係る施工情報は、図4に示
すように、矩形領域41に締固め作業範囲を当てはめて
表示する締固め作業範囲情報42と、計画軌道43aを
前記矩形領域41に表示してラジコン振動ローラ27の
ラジコン操作を行う際のガイドとする計画軌道情報43
と、ラジコン振動ローラ27の位置及び方向が示される
ラジコン振動ローラ27の平面絵図44aを矩形領域4
1の対応する部位にリアルタイムで表示する振動ローラ
位置方向情報44とを重ね合わせて表示するというもの
である。
【0019】この締固め作業範囲情報42は、具体的に
は、作業開始前において、締固め作業範囲22の始点位
置22a及び終点位置22bの平面座標を、予めコンピ
ュータ34にキーボード34aから入力することによ
り、Cモニタ33c上の矩形領域41の左上隅に前記始
点位置22aを示す平面座標42a(Xs,Ys)が表
示されるとともに、当該矩形領域41の右下隅に前記終
点位置22bを示す平面座標42b(Xe,Ye)が表
示されるというものであり、これにより、現在、施工管
理されている締固めを行うべき平面範囲が常にオペレー
タ38に明確に知らされることになり、オペレータ38
はラジコンブルドーザ25のラジコン操作を効率的かつ
的確に行うことが可能となる。
【0020】また、計画軌道情報43は、ラジコン操作
上のガイドとして矩形領域41上に互いに平行な直線と
して表示される計画軌道43aと、計画軌道始点位置情
報43bと、計画軌道間隔情報43cとからなるもので
あり、ラジコン振動ローラ27の計画軌道始点位置、及
び計画軌道間隔を設定してコンピュータ34にキーボー
ド34aから入力することにより、矩形領域41の右下
隅に計画軌道の始点位置を示す平面座標43b(Xs,
Ys)が表示されるとともに、この平面座標43bが表
示される部位の左隣に計画軌道間隔43cが表示される
というものであり、この実施の形態では、計画軌道始点
位置、及び計画軌道間隔を自由に設定できるので、所望
の品質、オペレータによる操作性等を考慮してフレキシ
ブルに対応することが可能となる。
【0021】さらに、振動ローラ位置方向情報44は、
予め一定の時間、例えば、1秒間を設定して、この1秒
間が経過する間におけるラジコン振動ローラ27に係る
GPSアンテナ27aの電気的中心位置Eの平面移動の
方向、及び当該移動後の電気的中心位置Eの平面座標に
基づいて、コンピュータ34でグラフィックス処理をし
てラジコン振動ローラ27に係る平面絵図44aを矩形
領域41の対応する部位にリアルタイムで表示してラジ
コン振動ローラ27の平面位置及び平面方向を表示する
ようになっている。
【0022】すなわち、平面絵図44aの平面位置が、
ラジコン振動ローラ27に係るGPSアンテナ22aの
電気的中心位置Eの平面移動後の電気的中心位置Eの平
面座標に対応する矩形領域41上のポイントと平面絵図
44aに表示される電気的中心位置eとが合致するよう
に位置決めされて表示されるとともに、1秒間が経過す
る間における前記電気的中心位置Eの平面移動の方向に
対応した方向を矩形領域41上で示すように、平面絵図
44aの方向が設定されてリアルタイムで表示されるこ
とになる。
【0023】さらにまた、この実施の形態では、更にオ
ペレータの操作性を向上させる観点から、平面絵図44
aに前輪Bと後輪Rを表示することとした上で、矩形領
域41の上辺41aから電気的中心位置eまでの水平距
離41cと、矩形領域41の下辺41bから電気的中心
位置eまでの水平距離41dを常時算出するようにし
て、当該算出結果をリアルタイムで矩形領域41上にそ
れぞれ表示することとしており、これにより、オペレー
タ38は締固め作業範囲22におけるラジコン振動ロー
ラ27の位置を定量的に把握することができ、効率的か
つ迅速に締固め作業を行うことができる。
【0024】ところで、Cモニタに係る施工情報は、図
5に示すように、前記締固め作業範囲情報42と、計画
軌道情報43と、振動ローラ位置方向情報44とを表示
することに加え、これらの情報に重ね合わせて、最大転
圧回数の範囲内で転圧回数の段階分けを行うとともに各
段階別に色分けするようにした上で、各段階の転圧回数
に相当する締固めが終了した部分のブロックを対応する
色で表示するブロック別転圧回数情報51を任意に選択
的に表示できるようにしている。
【0025】このブロック別転圧回数情報51は、予め
実際に使用する生コンクリートを用いて転圧回数と締固
め度との関係を調べる試験を行った結果に基づいて、最
大転圧回数を「10回」に設定し、この「10回」を更
に「1回」〜「10回」の10段階に分けて、各段階に
対応する色を設定してCモニタ33c上の画面下部に表
示する一方、矩形領域41をメッシュ(図示破線)に区
切って同一のブロック51aにて分割した上で、各ブロ
ック51aを、所定の方法(後述する)でリアルタイム
にカウントされる各ブロックの転圧回数に対応する段階
の色でリアルタイムに表示又は更新していくというもの
であり、これにより、各ブロック51aは平面絵図44
aの平面移動に追従して新たにカウントされた転圧回数
に対応する表示色にリアルタイムで置き換わることにな
る。
【0026】ここで、矩形領域41における転圧回数の
カウント方法について説明すると、前記平面絵図44a
がブロック51a中央部分に設定される帯状通過判定領
域52を通過した場合には、転圧回数「1回」を加算す
ることとしており、具体的には、帯状通過判定領域52
の右辺52a又は左辺52bを前記平面絵図44aに係
る前輪Fが通過して帯状通過判定領域52に入り、次い
で、前記左辺52b又は右辺52aを前記平面絵図44
aに係る後輪Rが通過して帯状通過判定領域52から出
た場合には転圧回数「1回」が加算されることになる。
【0027】なお、この場合において、前記右辺52a
を通過して帯状通過判定領域52に入り、次いで、同じ
側の右辺52aを通過して帯状通過判定領域52を出た
としても、転圧回数は加算されない。
【0028】次に、図6に示す締固め管理システムの全
体構成図に基づいて、この実施の形態に係るラジコン振
動ローラ27の制御プロセスについて説明する。
【0029】先ず、第1テレビカメラ28a、第2テレ
ビカメラ29aによりそれぞれ撮影した画像データをリ
アルタイムで無線中継装置61に転送すると、略同時に
当該転送データは無線中継装置61からAモニタ33
a、Bモニタ33bへとそれぞれ転送されて表示され
る。
【0030】この実施の形態では、画像データの転送方
法として、無線中継装置61を用いる方法を採用したた
め、山岳地帯等での通信障害に対して特に有効な役割を
果たすことになり、また、この無線中継装置を例えばラ
ジコンクローラダンプ等に搭載するようにすると、通信
状態に応じて任意選択的に有利な場所へと移動させるこ
とも可能である。
【0031】一方、GPS測位システム及び無線通信シ
ステム62を使用してラジコン振動ローラ27の位置デ
ータ及び方向データがリアルタイムで検出されるととも
に、その検出結果がコンピュータ34に格納されるコン
ピュータプログラム63のデータベース上に自動入力さ
れることになり、当該プログラム上でデータ処理がなさ
れることにより、ラジコン振動ローラ27の位置及び方
向、締固め範囲、計画軌道、及び個所別転圧回数等の施
工情報をCモニタ33cにリアルタイムで表示すること
になる。
【0032】このようにして、Aモニタ33a〜Bモニ
タ33bの2領域には、他の建設機械との接触を防止す
る等、主にラジコン振動ローラ27の動きの概略を把握
するための画像情報が表示されることになるとともに、
Cモニタ33cには、効率的かつ的確に締固め作業を行
うための施工情報が表示されることになり、Aモニタ〜
Cモニタをばらばらでなく一のモニタ画面32に集中し
て表示することにより、モニタ画面33に表示される情
報のすべては容易に難なくオペレータ38の視界に入る
ことになる。
【0033】このため、運転席に搭乗した場合に得られ
るはずの視界や平衡感覚等の情報が得られない状況には
あるが、オペレータ38が、矩形領域41上において計
画軌道43aをなぞるようにラジコン振動ローラ27を
ラジコン操作するだけでよいので、容易に一様な転圧を
行うことができることに加え、矩形領域41のブロック
51aに表示される色を確認しながら、転圧の足りない
領域のみを補足するように転圧することができるから、
オペレータ38の視覚に効果的に訴えることができるゆ
え、効率的な締固め作業が実現されることになり、この
ような効率的かつ的確な締固め作業によれば、オペレー
タが搭乗して締固め作業を行う場合と同等以上の操作性
が発揮されることになる。
【0034】その結果、締固めに係る品質管理をラジコ
ン操作盤を操作しながら適正に行うことができ、また、
コンピュータを使用しているため、データもフロッピー
ディスクに記憶しておくだけで簡単に残しておくことが
できる。
【0035】このようにして、ラジコン振動ローラ27
がオペレータ38によりラジオコントロールされると、
ラジコン振動ローラ27の作動に追従して変動していく
画像データが第1テレビカメラ28a及び第2テレビカ
メラ29aにより無線中継装置61を介してAモニタ3
3a及びBモニタ33bにそれぞれ表示されるととも
に、ラジコン振動ローラ27の作動をGPS測位システ
ム及び無線通信システムにより把握することにより、ラ
ジコン振動ローラ27の位置データ及び方向データに基
づく施工情報もコンピュータ34を介してCモニタ33
cに表示されることになり、このプロセスが繰り返され
ることにより、締固め作業は進捗していくことになる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、無人区域にGPSアンテナ付の遠隔操作式締固め機
械を配備し、当該締固め機械の画像情報、及び少なくと
も4個の衛星による施工情報を表示するモニタ画面を見
ながら、有人区域のオペレータが遠隔操作盤を操作して
締固めをする構成とした上で、前記施工情報は、ブロッ
ク分割されたモニタ画面上の矩形領域に締固め範囲を当
てはめて表示する締固め範囲情報と、最大転圧回数に対
応して設定された段階別転圧回数の夫々を色分けして各
ブロックを当該ブロックに係る転圧回数に対応した色で
表示するブロック別転圧回数情報と、当該締固め機械の
位置及び方向を表示する締固め機械位置方向情報とを具
備し、かつ、当該締固め機械がブロック中央部分に設定
される帯状通過判定領域を通過すると転圧回数を加算す
る転圧回数加算手段を有して、締固めを何度もする領域
と締固めをしない領域との区別がつくようにしたので、
締固めに係る品質管理を適正に行うことができるだけで
なく、作業面全体に亘り効率的かつ的確な無人の締固め
作業が実現できる。
【0037】また、第2の発明によれば、無人区域にG
PSアンテナ付の遠隔操作式締固め機械を配備し、当該
締固め機械の画像情報、及び少なくとも4個の衛星によ
る施工情報を表示するモニタ画面を見ながら、有人区域
のオペレータが遠隔操作盤を操作して締固めをする構成
とした上で、前記施工情報は、モニタ画面上の矩形領域
に締固め範囲を当てはめて表示する締固め範囲情報と、
計画軌道始点位置、及び計画軌道間隔を設定して計画軌
道を前記矩形領域に表示する計画軌道情報と、当該締固
め機械の位置及び方向を表示する締固め機械位置方向情
報とを具備したので、計画軌道が前記平面図のガイドと
なるよう当該締固め機械の遠隔操作を行うことができる
から、効率的かつ迅速な無人の締固め作業が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る締固め管理システムの概略を示
す説明図である。
【図2】この発明に係る締固め管理システムの一実施の
形態が適用された場合における施工状況を示す説明図で
ある。
【図3】この発明に係る締固め管理システムの一実施の
形態に使用されるラジコン操作ユニットの構成を示す説
明図である。
【図4】この発明に係る締固め管理システムの一実施の
形態に使用されるモニタ画面の一方の表示構成を示す説
明図である。
【図5】この発明に係る締固め管理システムの一実施の
形態に使用されるモニタ画面の他方の表示構成を示す説
明図である。
【図6】この発明に係る締固め管理システムの一実施の
形態に使用されるラジコン振動ローラの制御プロセスを
示す説明図である。
【符号の説明】
1…GPSアンテナ 2…遠隔操作式締固め機械 3…画像情報 4…施工情報 5…モニタ画面 5a…ブロック 5b…矩形領域 5c…矩形領域 5d…計画軌道 6…オペレータ 7…締固め範囲情報 8…ブロック別転圧回数情報 9…締固め機械位置方向情報 11…締固め範囲情報 12…計画軌道情報 13…締固め機械位置方向情報 21…敷均し作業範囲 22…締固め作業範囲 23…領域 24…ラジコンダンプトラック 24a…無線アンテナ 25…ラジコンブルドーザ 25a…GPSアンテナ 25b…無線アンテナ 26…ラジコンバックホウ 26a…GPSアンテナ 26b…無線アンテナ 27…ラジコン振動ローラ 27a…GPSアンテナ 27b…無線アンテナ 28…第1ラジコン高所作業車 28a…第1テレビカメラ 28b…無線アンテナ 29…第2ラジコン高所作業車 29a…第2テレビカメラ 29b…無線アンテナ 31…モニタデスク 32…情報表示モニタ 33…モニタ画面 33a…Aモニタ 33b…Bモニタ 33c…Cモニタ 33d…Dモニタ 34…コンピュータ 34a…キーボード 35…ラジコン操作盤 36…イス 37…ラジコン操作ユニット 38…オペレータ 41…矩形領域 41a…上辺 41b…下辺 41c…水平距離 41d…水平距離 42…締固め作業範囲情報 42a…平面座標 42b…平面座標 43…計画軌道情報 43a…計画軌道 43b…計画軌道始点位置情報 43c…計画軌道間隔情報 44…振動ローラ位置方向情報 44a…平面絵図 51…ブロック別転圧回数情報 51a…ブロック 52…帯状通過判定領域 61…無線中継装置 62…GPS測位システム及び無線通信システム 63…コンピュータプログラム E…電気的中心位置 e…電気的中心位置(平面絵図)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 三井建設技術研究報告NO.20,p. 95−101(1995) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 3/026 G01C 15/00 G01S 5/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施工領域のうち、無人区域にGPSアン
    テナ(1)を具備した遠隔操作式締固め機械(2)を配
    備して、テレビカメラによる当該締固め機械(2)の画
    像情報(3)、及び少なくとも4個の衛星を利用して把
    握した施工情報(4)がリアルタイムで表示されるモニ
    タ画面(5)を見ながら、無人区域以外の有人区域のオ
    ペレータ(6)が遠隔操作盤を操作して無人区域の当該
    締固め機械(2)に締固め作業をさせる締固め管理シス
    テムにおいて、 前記施工情報は、複数のブロック(5a)からなるモニ
    タ画面(5)上の矩形領域(5b)に締固め範囲を当て
    はめて表示する締固め範囲情報(7)と、所定の最大転
    圧回数に対応して設定された段階別転圧回数の夫々を色
    分けして各ブロックを当該ブロックに係る転圧回数に対
    応した色で表示するブロック別転圧回数情報(8)と、
    設定時間の経過に伴うGPSアンテナ(1)の電気的中
    心位置(E)の平面移動の方向、及び当該移動後の電気
    的中心位置(E)を基礎として、当該締固め機械(2)
    の位置及び方向を示す当該締固め機械(2)に係る平面
    図を前記矩形領域(5b)の対応する部位にリアルタイ
    ムで表示する締固め機械位置方向情報(9)とを具備し
    ているとともに、 前記締固め機械位置方向情報(9)に係る当該締固め機
    械(2)がブロック(5a)中央部分に設定される帯状
    通過判定領域(A)を通過すると転圧回数を加算する転
    圧回数加算手段(10)を有して、当該加算後の新しい
    転圧回数に対応した色に当該ブロック(5a)の表示色
    がリアルタイムに置き換わるようにしたことを特徴とす
    る締固め管理システム。
  2. 【請求項2】 施工領域のうち、無人区域にGPSアン
    テナ(1)を具備した遠隔操作式締固め機械(2)を配
    備して、テレビカメラによる当該締固め機械(2)の画
    像情報(3)、及び少なくとも4個の衛星を利用して把
    握した施工情報(4)がリアルタイムで表示されるモニ
    タ画面(5)を見ながら、無人区域以外の有人区域のオ
    ペレータ(6)が遠隔操作盤を操作して無人区域の当該
    締固め機械(2)に締固め作業をさせる締固め管理シス
    テムにおいて、 前記施工情報(4)は、モニタ画面(5)上の矩形領域
    (5c)に締固め範囲を当てはめて表示する締固め範囲
    情報(11)と、計画軌道始点位置、及び計画軌道間隔
    を設定して計画軌道(5d)を前記矩形領域(5c)に
    表示する計画軌道情報(12)と、設定時間の経過に伴
    うGPSアンテナ(1)の電気的中心位置(E)の平面
    移動の方向、及び当該移動後の電気的中心位置(E)を
    基礎として、当該締固め機械(2)の位置及び方向を示
    す当該締固め機械(2)に係る平面図を前記矩形領域
    (5c)の対応する部位にリアルタイムで表示する締固
    め機械位置方向情報(13)とを具備して、前記計画軌
    道(5d)をガイドとしてモニタ画面(5)上の前記締
    固め機械位置方向情報(13)を見ながら当該締固め機
    械(2)の遠隔操作を行うようにしたことを特徴とする
    締固め管理システム。
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