JP2878558B2 - 光学的読取装置 - Google Patents

光学的読取装置

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JP2878558B2 JP5161891A JP16189193A JP2878558B2 JP 2878558 B2 JP2878558 B2 JP 2878558B2 JP 5161891 A JP5161891 A JP 5161891A JP 16189193 A JP16189193 A JP 16189193A JP 2878558 B2 JP2878558 B2 JP 2878558B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコードの読取りを
行う光学的読取装置に係わり、特に、光学センサ部で読
取ったバーコード読取信号に含まれる信号レベルのうね
り成分を補正し、前記バーコード読取信号を2値化する
際に生じる幅エラーの発生を防ぐようにした光学的読取
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラインセンサを用いてバーコード
読取りを行う光学的読取装置、いわゆる、バーコードス
キャナにおいては、バーコードを多数個配列した発光ダ
イオード(LED)によって照射し、その照射に基づく
バーコードからの反射光を読取るようにしている。この
場合、多数個のLEDによってバーコードを照射する技
術的な意義は、バーコードが印刷されている紙面を一様
に照らし出すだけではなく、レンズの口径蝕による周辺
部分の感度低下を補うもので、これらの技術的な意義を
達成させるためには、多数個配列されたLEDの中の、
中央部分に配置されるLEDの発光照度よりも、周辺部
分に配置されたLEDの発光照度を大きくする必要があ
る。
【0003】ところで、多数個配列されたLEDの中
で、中央部分に配置されたLEDの発光照度に比べて、
周辺部分に配置されたLEDの発光照度を増大させる構
成としては、例えば、中央部分に配置されたLEDの駆
動電流に比べて、周辺部分に配置されたLEDの駆動電
流を大きくする手段、または、中央部分に配置されたL
EDの配置密度に比べて、周辺部分に配置されたLED
の配置密度を大きくしたりする手段が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記既
知のバーコードスキャナにおいては、多数個配列された
LEDを用いてバーコードを照射し、前述のような発光
照度分布を得ようとしたときには、前記駆動電流の調整
や前記配置密度の調整を行うことが相当に難しいだけで
なく、前記各調整を行う他に、多数個のLEDについて
その発光輝度のバラツキを抑える必要がある。そして、
一旦、多数個のLEDについて、前記各調整や前記バラ
ツキの調整を行い、所望の発光照度分布が得られるよう
に配列設定させてしまうと、そこに他の外部光を用いよ
うとしても、前記配列設定された多数個のLEDと同様
に使用することができない等の問題がある。
【0005】また、前記既知のバーコードスキャナにお
いては、多数個のLEDの発光輝度特性を適宜選定する
等によって、バーコード照射時における前記発光照度の
バラツキが補正できたとしても、既知のバーコードスキ
ャナにおけるバーコード読取り時のバラツキには、前記
バーコード照射に対するバラツキの他に、ラインセンサ
に用いられる多数個の受光素子における受光感度のバラ
ツキや、光学系統のバラツキ等が現存するものである。
このため、既知のバーコードスキャナにおいては、これ
らのバラツキを全て完全に補正しない限り、バーコード
の読取り時に得られるバーコード読み取り信号は、うね
り成分を含んだ信号レベルを有するものであり、このう
ねり成分を含んだバーコード読取り信号をそのまま2値
化すると、幅エラーを持った2値化信号が得られるとい
う問題がある。
【0006】本発明は、前記各問題点を除去するもので
あって、その目的は、バーコード読み取り信号に含まれ
るうねり成分の影響を実質的に除去し、幅エラー成分を
有しない2値化信号を得ることが可能な光学的読取装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による光学的読取装置は、バーコードを読取
り、白レベル及び黒レベルに対応した2つの信号レベル
を有するアナログ信号を発生する光電センサ部と、前記
光電センサ部で得られたアナログ信号を増幅する信号増
幅部と、前記信号増幅部で増幅されたアナログ信号を2
値化する2値化部とを備えるものであって、前記増幅さ
れたアナログ信号の一方の信号レベルと規定レベルとの
レベル誤差を検出して誤差検出情報を発生するレベル誤
差検出回路と、前記レベル誤差検出回路で得られたバー
コード読取り時の各読取り位置に対応した誤差検出情報
を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記各読
取り位置に対応した誤差検出情報を用いて前記信号増幅
部の信号利得を順次変化させ、前記アナログ信号の前記
一方の信号レベルが一定になるように制御する利得補正
部とを備える第1の手段を具備する。
【0008】また、前記目的を達成するために、本発明
による光学的読取装置は、バーコードを読取り、その白
レベル及び黒レベルに対応した2つの信号レベルを有す
るアナログ信号を発生する光電センサ部と、前記光電セ
ンサ部で得られたアナログ信号をアナログ−デジタル変
換する信号変換部と、前記信号変換部で変換されたデジ
タル信号を補正するデジタル補正部と、前記デジタル補
正部の出力デジタル信号を2値化する2値化部とを備え
ものであって、前記変換されたデジタル信号の一方の
信号レベルと規定レベルとの規定値からのレベル誤差を
検出して誤差検出情報を発生するレベル誤差検出回路
と、前記レベル誤差検出回路で得られたバーコード読取
り時の各読取り位置に対応した誤差検出情報を記憶する
記憶部と、前記記憶部に記憶された前記各読取り位置に
対応した誤差検出情報を用いて前記デジタル補正部の補
正値を順次変更させ、前記2値化部に供給されるデジタ
ル信号の前記一方の信号レベルが一定になるように制御
する第2の手段を具備する。
【0009】
【作用】前記第1の手段によれば、補正モード状態のと
きには、バーコードの読取りによって得られたアナログ
信号は、信号増幅部で増幅されレベル誤差検出回路に
入力される。レベル誤差検出回路は、バーコード読取り
時の各読取り位置における前記アナログ信号の一方の信
号レベル(例えば、黒レベル)と予め設定されている標
準的な一方の信号レベル(例えば、黒レベル)を表す規
定レベルとを順次比較し、前記アナログ信号の一方の信
号レベルと規定レベルとの間のレベル誤差即ち、前記
アナログ信号に含まれるうねり成分を検出する。検出し
たうねり成分は、順次デジタル化され、バーコード読取
り時の各読取り位置に対応した誤差検出情報として記憶
部に記憶さる。また、読取モード状態のときには、
ーコードの読取り時に得られたアナログ信号が信号増幅
部において増幅される際に、バーコードの読取り時の各
読取り位置に対応したアナログ信号供給に同期して
同じ読取り位置に対応した誤差検出情報記憶部から順
次読み出される。利得補正部は、順次読み出された誤差
検出情報をアナログ制御信号に変換し、信号増幅部に供
給する。信号増幅部は、各読取り位置に対応したアナロ
グ信号の供給に伴い、同読取り位置に対応したアナログ
制御信号が供給されて順次信号利得特性が可変にされ
る。このような動作経緯により、アナログ信号の中のう
ねり成分が実質的に除去され、アナログ信号の一方の信
号レベル、即ち、黒レベルまたは白レベルが一定化され
る。
【0010】このように、前記第1の手段においては、
読取モードの状態のときに、バーコード読み取り信号の
増幅によって、バーコード読み取り信号内に含まれるう
ねり成分が実質的に除去され、それによりバーコード読
み取り信号の黒レベルまたは白レベルが一定化されるの
で、バーコード読み取り信号を2値化する際に、幅エラ
ーを生じることがない。
【0011】また、前記第2の手段によれば、補正モー
ド状態のときには、バーコードの読取りによって得られ
たアナログ信号は、アナログデジタル信号変換部でデ
ジタル信号に変換されレベル誤差検出回路に供給され
る。レベル誤差検出回路は、バーコード読取り時の各読
取り位置における前記デジタル信号の一方の信号レベル
(例えば、黒レベル)と予め設定されている標準的な
方の信号レベル(例えば、黒レベル)を表すデジタル
レベルとをデジタル的に順次比較し、前記デジタル信
の一方の信号レベルと規定レベルとの間のレベル誤
即ち、前記デジタル信号に含まれるうねり成分を検
出する。検出したうねり成分は、バーコード読取り時の
各読取り位置に対応した誤差検出情報として順次記憶部
に記憶さる。また、読取モード状態のときには、バー
コードの読取り時に得られた前記デジタル信号がデジタ
ル補正部においてデジタル補正される際に、バーコード
の読取り時の各読取り位置に対応したデジタル信号の供
給に同期して、同じ読取り位置に対応した誤差検出情報
記憶部から順次読み出される。デジタル補正部は、
読取り位置に対応したデジタル信号の供給に伴い、同読
取り位置に対応した誤差検出情報が供給され、順次デジ
タル値が可変にされる。このような動作経緯により、
ジタル信号の中のうねり成分が実質的に除去され、デジ
タル信号の一方の信号レベル、即ち、黒レベルまたは白
レベルが一定化される。
【0012】このように、前記第2の手段においては、
読取モード状態のときに、バーコード読み取り信号をデ
ジタル化した後のデジタル信号のデジタル補正が行われ
て、デジタル信号内に含まれるうねり成分が実質的に除
去され、それによりデジタル信号の黒レベルまたは白レ
ベルが一定化されるので、前記デジタル信号を2値化す
る際に、幅エラーを生じることがない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0014】図1は、本発明に係わる光学的読取装置の
第1の実施例の構成を示すブロック構成図である。
【0015】図1において、1はCCDセンサ(光電セ
ンサ部)、2は可変利得増幅器(信号増幅部)、3は2
値化回路(2値化部)、4はレベル誤差検出回路、5は
PROM(記憶部)、6は利得補正回路(利得補正
部)、7は基準信号発生器、8は除算器、9はORゲー
トである。
【0016】そして、CCDセンサ1は、多数個配列さ
れたフォトダイオードとCCDによって構成され、バー
コード(図示なし)を読み取って、バーコード読み取り
信号(バーコードの黒レベル及び白レベルに対応したア
ナログ信号(以下、この信号をアナログ信号という)を
発生する。可変利得増幅器2は、利得補正回路6から供
給される利得制御信号によって信号利得特性が制御さ
れ、アナログ信号を前記利得特性にしたがって可変利得
増幅する。2値化回路3は、増幅されたアナログ信号
(以下、この信号をアナログ増幅信号という)を2値化
信号に変換する。レベル誤差検出回路4は、少なくとも
基準信号発生器7及び除算器8からなっており、この
内、基準信号発生器7はアナログ増幅信号の標準的な信
号レベル(規定値)を発生し、除算器8はアナログ増幅
信号レベルと基準信号発生器7が出力する標準的な信号
レベル(規定値)との間で除算を行い、レベル誤差検出
回路4の出力にデジタル化された誤差検出情報を出力さ
せる。PROM5は、前記誤差検出情報を記憶する。こ
の記憶された誤差検出情報は、読み出され、利得補正回
路6に供給される。利得補正回路6は、供給された誤差
検出情報をアナログ利得制御信号に変換し、可変利得増
幅器2に供給する。OR回路9は、走査開始信号と補正
開始信号との論理和出力をCCDセンサ1に供給する。
走査開始信号は、PROM5と利得補正回路6に供給さ
れ、補正開始信号は、PROM5と除算器8に供給され
る。
【0017】この場合、レベル誤差検出回路4には、光
学的読取装置の使用前、例えば、光学的読取装置の工場
出荷前等において、バーコードの読み取りを行った際に
得られるアナログ増幅信号の標準的な信号レベル、即
ち、うねり成分を全く含まないアナログ増幅信号の一方
の信号レベル(黒レベルまたは白レベル)を規定レベル
として定め、この規定レベルを基準信号発生器7に予
め収納させている。
【0018】前記構成による本実施例は、以下に述べる
ような動作を行う。
【0019】まず、光学的読取装置が使用開始されると
き、いわゆる、補正モード状態のときにおいて、OR回
路9を介してCCDセンサ1に補正開始信号が供給され
ると、CCDセンサ1は、順次供給される読出しクロッ
ク信号(図示なし)に対応してバーコードの走査読み取
りを行い、バーコードの黒レベル及び白レベルの走査読
み取りにそれぞれ対応して、順次時間的に信号レベルが
変動する信号部分を有するアナログ信号(バーコード読
み取り信号)を発生する。この場合、前記アナログ信号
は、バーコードを照射する多数個のLEDの発光輝度の
バラツキ、CCDセンサ1における多数個のフォトダイ
オードの受光感度のバラツキ等によって、信号の白レベ
ル(または黒レベル)が時間とともに変動する成分、い
わば、うねり成分が含まれているものである。前記うね
り成分を含んだアナログ信号は、可変利得増幅器2で増
幅され、可変利得増幅器2からは、同じく、順次時間的
に信号レベルが変動する信号部分を有するアナログ増幅
信号が出力される。このアナログ増幅信号は、レベル誤
差検出回路4に供給される。なお、この補正モードの状
態のときには、除算器8は、補正開始信号の供給により
補正可能状態に設定され、PROM5は、補正開始信号
の供給により記憶可能状態に設定されている。
【0020】次いで、レベル誤差検出回路4において
は、アナログ増幅信号における前記信号部分が除算器8
に順次入力されると、前記アナログ増幅信号における前
記信号部分の順次入力に同期して、基準信号発生器7に
予め収納されている標準的な信号レベル(規定値)が順
次取り出され、除算器8に入力される。除算器8は、同
期して順次入力されるアナログ増幅信号における前記信
号部分の各信号レベルと、それに対応した標準的な信号
レベル(規定値)との間で互いに信号レベルの比較を行
い、その比較の結果として、アナログ増幅信号における
前記信号部分の各信号レベルと標準的な信号レベル(規
定値)との間の各信号レベル差を示す誤差信号を順次発
生する。続いて、この誤差信号は、デジタル化された誤
差検出情報に変換された後、PROM5に供給されてそ
こに順次記憶され、補正モード状態が終了する。
【0021】なお、後に述べる読取モード状態のときに
は、PROM5に記憶された誤差検出情報は、その後に
順次読み出され、利得補正回路6に供給される。利得補
正回路6は、順次供給された誤差検出情報を、前記誤差
検出情報の内容に対応して順次変化するアナログ制御信
号に変換し、このアナログ制御信号は、可変利得増幅器
2の信号利得特性(増幅利得)を設定するために可変利
得増幅器2に供給される。この場合、アナログ制御信号
は、常時、可変利得増幅器2で増幅されたアナログ増幅
信号における信号部分の各信号レベルとそれに対応した
標準的な信号レベル(規定値)との間の各信号レベル差
をなくすような極性と大きさを持つように随時可変され
る。
【0022】次に、光学的読取装置で本格的にバーコー
ドの読取り行われる状態、いわゆる、読取モード状態の
ときにおいて、OR回路9を介してCCDセンサ1に走
査開始信号が供給されると、CCDセンサ1は、前記読
出しクロック信号の供給に対応してバーコードの走査読
み取りを行い、同じく、バーコードの黒レベル及び白レ
ベルの走査読み取りにそれぞれ対応して、順次時間的に
信号レベルが変動する信号部分を有するアナログ信号
(バーコード読み取り信号)を発生する。この場合も、
前記アナログ信号は、前記うねり成分を含んているもの
であって、このうねり成分を含んだアナログ信号は、可
変利得増幅器2に供給される。一方、PROM5は、走
査開始信号が供給されると、記憶されている誤差検出情
報の順次読み出しを行い、この読み出された誤差検出情
報は直ちに利得補正回路6に供給される。また、利得補
正回路6は、走査開始信号が供給されると、利得補正回
路6は順次供給される誤差検出情報を、その情報内容に
対応したアナログ制御信号に変換し、ここで得られたア
ナログ制御信号は可変利得増幅器2に供給される。
【0023】ここで、アナログ信号における各信号部分
が順次可変利得増幅器2に入力されると、前記各信号部
分の可変利得増幅器2への順次入力に同期して、PRO
M5から誤差検出情報の順次読み出しが行われ、この読
み出された誤差検出情報は利得補正回路6においてアナ
ログ制御信号に変換された後、前記アナログ制御信号は
可変利得増幅器2に順次入力される。このとき、可変利
得増幅器2においては、順次入力されるアナログ信号の
信号部分は、同じく順次入力されるアナログ制御信号に
よって設定された信号利得で決まる利得によって増幅さ
れ、その出力側に、うねり成分が除去されたアナログ増
幅信号が得られるものである。
【0024】前記アナログ信号の増幅過程において、前
記アナログ信号に含まれるうねり成分が可変利得増幅器
2で除去され、うねり成分を含まないアナログ増幅信号
が得られる理由は、次のとおりである。
【0025】まず、同一の光学的読取装置のCCDセン
サ1によって読み出されるアナログ信号は、読み出され
る度ごとに、各信号部分で殆んど同じような信号レベル
の変化傾向を有していること、即ち、読み出される度ご
とに殆んど同じようなうねり成分を持ったアナログ信号
が得られるという点に着目し、最初に読み出されたアナ
ログ信号の各信号部分の信号レベルと予め設定している
標準的な信号レベル(規定値)との間の各信号レベル差
(以下、これを各初期時の信号レベル差という)は、2
回目以降に読み出されるアナログ信号の各信号部分の信
号レベルと前記規定値との間の各信号レベル差(以下、
これを各通常時の信号レベル差という)に殆んど等しく
なることから、各通常時の信号レベル差をなくすために
は、換言すれば、アナログ増幅信号からうねり成分を除
去するためには、各通常時の信号レベル差の変化傾向と
全く同じ変化傾向を示す各初期時の信号レベル差を利用
して補正すればよいことを見出したものである。
【0026】そして、具体的な補正手段としては、CC
Dセンサ1によって読み出したアナログ信号を可変利得
増幅器2において増幅する際に、アナログ信号の各信号
部分の信号レベル入力に対応させて、既に得られている
各初期時の信号レベル差に基づいて作成されたそれぞれ
のアナログ制御信号を順次可変利得増幅器2に供給する
ようにするもので、前記アナログ信号の各信号部分の信
号レベルの偏差量に対応した極性と大きさを持ったアナ
ログ制御信号により、前記各信号部分の信号レベルの偏
差量を是正するようにしているものである。
【0027】即ち、ある時点における前記信号部分の信
号レベルと前記規定値との間の信号レベル差との比較に
おいて、前記信号部分の信号レベルが前記規定値に比べ
て正方向に大きくなっているときには、前記ある時点に
対応した時点に、既に得られている正方向に大きい初期
時の信号レベル差に基づいて作成されたアナログ制御信
号は、可変利得増幅器2の利得を大きく低減させるもの
であるので、前記ある時点における前記信号部分の信号
レベルが可変利得増幅器2で増幅される際に、その増幅
の割合が抑えられる。一方、他の時点における前記信号
部分の信号レベルと前記規定値との比較において、前記
信号部分の信号レベルが前記規定値に比べて小さくなっ
ているときには、前記他の時点に対応した時点に、既に
得られている負方向に大きい初期時の信号レベル差に基
づいて作成されたアナログ制御信号は、可変利得増幅器
2の利得を大きく増大させるものであるので、前記他の
時点における前記信号部分の信号レベルが可変利得増幅
器2で増幅される際に、その増幅の割合が増大される。
【0028】同様に、ある時点における前記信号部分の
信号レベルと前記規定値との間の信号レベル差との比較
において、前記信号部分の信号レベルが前記規定値に比
べて正方向に小さくなっているときには、前記ある時点
に対応した時点に、既に得られている正方向に小さい初
期時の信号レベル差に基づいて作成されたアナログ制御
信号は、可変利得増幅器2の利得をやや低減させるもの
であるので、前記ある時点における前記信号部分の信号
レベルが可変利得増幅器2で増幅される際に、その増幅
度がやや抑えられる。一方、他の時点における前記信号
部分の信号レベルと前記規定値との間の信号レベル差と
の比較において、前記信号部分の信号レベルが前記規定
値に比べて負方向に小さくなっているときには、前記他
の時点に対応した時点に、既に得られている負方向に小
さい初期時信号レベル差に基づいて作成されたアナログ
制御信号は、可変利得増幅器2の利得をやや増大させる
ものであるので、前記他の時点における前記信号部分の
信号レベルは可変利得増幅器2で増幅される際に、その
増幅度がやや増大される。
【0029】このように、アナログ信号における各信号
部分の信号レベルが可変利得増幅器2で増幅される際
に、前記各信号部分の信号レベルの前記規定値からの偏
差に応じて、その偏差の極性及び度合いが変動する度ご
とに、可変利得増幅器2の利得がその変動を打ち消すよ
うに変動するので、可変利得増幅器2の出力側に得られ
るアナログ増幅信号は、白レベル(または黒レベル)が
一定になり、うねり成分を含まないものになる。
【0030】そして、前記うねり成分を含まないアナロ
グ増幅信号が、2値化回路3に供給されると、信号中の
白レベル成分及び黒レベル成分にそれぞれ対応した正確
な2値化が実行され、2値化回路3の出力に、幅エラー
の生じない2値化信号を得ることができる。
【0031】なお、本実施例においては、アナログ増幅
信号における各信号部分の信号レベルと前記規定値との
間の各信号レベル差を導出するために、除算器8を用い
ているが、この除算器8の代わりに減算器を用いても同
様の機能を達成させることができる。
【0032】次いで、図2は、本発明に係わる光学的読
取装置の第2の実施例の構成を示すブロック構成図であ
る。
【0033】図2において、10はEPROM(消去可
能なプログラマブルリードオンリメモリ)、11は第1
の切換器、12は第2の切換器であり、その他、図1に
示された構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付け
ている。
【0034】そして、第1の切換器11及び第2の切換
器12には、それぞれ補正モード切替信号が供給され
る。この補正モード切替信号は、補正モード状態のとき
に負極性またはゼロ極性になり、読取モード状態のとき
に正極性になる。第1の切換器11は、補正モード切替
信号の負極性またはゼロ極性時にオフになり、第2の切
換器12は、補正モード切替信号の負極性またはゼロ極
性時にオンになる。
【0035】ここで、本実施例と前述の第1の実施例の
構成とを比較すると、誤差検出情報の記憶のため、本実
施例がEPROM10を用いているのに対して、第1の
実施例がPROM5を用いている点、及び、本実施例が
可変利得増幅器2と利得補正回路6との間に第1の切換
器11を接続し、かつ、レベル誤差検出回路4とEPR
OM10との間に第2の切換器12を接続しているのに
対して、第1の実施例がこのような第1の切換器11や
第2の切換器12を具備していない点に違いがあるが、
その他には本実施例と第1の実施例との間に構成上の違
いがない。
【0036】次に、本実施例と前述の第1の実施例の動
作とを比較する。
【0037】まず、補正モード状態のときには、本実施
例が、第1の切換器11及び第2の切換器12にそれぞ
れ負極性またはゼロ極性の補正モード切替信号が供給さ
れ、それによって第1の切換器11がオフになって、利
得補正回路6と可変利得増幅器2との間が開放状態にさ
れるとともに、第2の切換器12がオンになって、レベ
ル誤差検出回路4とEPROM10との間が接続状態に
なるのに対して、第1の実施例が、前述のような補正モ
ード切替信号の供給がなく、利得補正回路6と可変利得
増幅器2との間及びレベル誤差検出回路4とPROM5
との間がいずれも接続状態にされる点に動作上の違いは
ある。しかるに、その余の動作、即ち、可変利得増幅器
2によってアナログ信号における各信号部分が増幅さ
れ、アナログ増幅信号が得られる動作、アナログ増幅信
号が除算器8に順次入力されると、前記アナログ増幅信
号における前記信号部分の順次入力に同期して、基準信
号発生器7に予め収納されている標準的な信号レベル
(規定値)が順次取り出され、除算器8に入力される動
作、除算器8が、同期して順次入力されるアナログ増幅
信号における前記信号部分の各信号レベルと、それに対
応した標準的な信号レベル(規定値)との間で互いに信
号レベルの比較を行う結果、アナログ増幅信号における
前記信号部分の各信号レベルと標準的な信号レベル(規
定値)との間の各信号レベル差を示す誤差信号を順次発
生する動作、この誤差信号がデジタル化された誤差検出
情報に変換された後、PROM5(またはEPROM1
0)に供給されてそこに順次記憶される動作について
は、本実施例と第1の実施例との間に何等の違いがない
ので、補正モード状態のときの本実施例の動作について
は、これ以上の詳しい説明を省略する。
【0038】次に、読取モード状態のときには、同じ
く、本実施例が、第1の切換器11及び第2の切換器1
2にそれぞれ正極性の補正モード切替信号が供給され、
それによって第1の切換器11がオンになって、利得補
正回路6と可変利得増幅器2との間が接続状態にされ、
同時に、第2の切換器12がオフになって、レベル誤差
検出回路4とEPROM10との間が開放状態にされる
のに対し、第1の実施例が、前述のような補正モード切
替信号の供給がなく、利得補正回路6と可変利得増幅器
2との間及びレベル誤差検出回路4とPROM5との間
がいずれも接続状態に維持されている点に動作上の違い
はある。しかしながら、その余の動作、即ち、アナログ
信号における各信号部分の信号レベルが可変利得増幅器
2で増幅される際に、前記各信号部分の信号レベルの規
定値からの偏差量に応じて、その偏差の極性及び度合い
が変動する度ごとに、その変動を打ち消すような極性及
び大きさのアナログ制御信号が可変利得増幅器2に供給
され、それによって前記アナログ信号における各信号部
分の信号レベルの増幅利得が順次変化され、可変利得増
幅器2の出力側に得られるアナログ増幅信号の白レベル
(または黒レベル)が一定化される動作については、本
実施例と第1の実施例との間に何等の違いがないので、
読取モード状態のときの本実施例の動作についても、こ
れ以上の詳しい説明を省略する。
【0039】このように、本実施例においても、可変利
得増幅器2の出力側に得られるアナログ増幅信号は、う
ねり成分を含まないものであり、このうねり成分を含ま
ないアナログ増幅信号が、2値化回路3に供給される
と、信号中の白レベル成分及び黒レベル成分にそれぞれ
対応した正確な2値化が実行され、2値化回路3の出力
に、幅エラーの生じない2値化信号を得ることができ
る。
【0040】なお、本実施例においても、除算器8の代
わりに、減算器を用いても、同様な機能を達成させるこ
とが可能である。
【0041】続いて、図3は、本発明に係わる光学的読
取装置の第3の実施例の構成を示すブロック構成図であ
って、アナログ信号のうねり成分をデジタル補正回路に
よって除去する例を示すものである。
【0042】図3において、13は固定利得増幅器、1
4はアナログ−デジタル(A/D)変換器、15はデジ
タル補正回路であり、その他、図1に示された構成要素
と同じ構成要素には、同じ符号を付けている。
【0043】そして、CCDセンサ1の出力は固定利得
増幅器13の入力に接続され、固定利得増幅器13の出
力はA/D変換器14の入力に接続される。A/D変換
器14の出力はデジタル補正回路15の入力に接続さ
れ、デジタル補正回路15の出力は2値化回路3の入力
に接続される。また、A/D変換器14の出力はレベル
誤差検出回路4の除算器8の一方の入力に接続され、P
ROM5の出力はデジタル補正回路15の制御入力に接
続される。
【0044】前記構成による本実施例の動作は、次のと
おりである。
【0045】補正モード状態のときに、OR回路9を介
してCCDセンサ1に補正開始信号が供給されると、C
CDセンサ1は、読出しクロック信号(図示なし)の供
給にしたがってバーコードの走査読み取りを行い、バー
コードの黒レベル及び白レベルの走査読み取りにそれぞ
れ対応して、順次時間的に信号レベルが変動する信号部
分を有するアナログ信号、うねり成分を含んだアナログ
信号を発生する。前記うねり成分を含んだアナログ信号
は、固定利得増幅器13で適宜のレベルにまで増幅さ
れ、固定利得増幅器13から同じくうねり成分を含んだ
アナログ増幅信号が出力される。このうねり成分を含ん
だアナログ増幅信号は、A/D変換器14でデジタル増
幅信号に変換された後、レベル誤差検出回路4に供給さ
れる。なお、この補正モードの状態のときには、除算器
8は、補正開始信号の供給により補正可能状態に設定さ
れ、PROM5も、補正開始信号の供給により記憶可能
状態に設定されている。
【0046】次に、レベル誤差検出回路4においては、
前記デジタル増幅信号における各信号部分が除算器8に
順次入力されると、前記デジタル増幅信号における各信
号部分の順次入力に同期して、基準信号発生器7に予め
収納されている標準的な信号レベル(規定値)が順次取
り出され、除算器8に入力される。除算器8は、同期し
て順次入力される前記デジタル増幅信号における各信号
部分の信号レベルと、それに対応した標準的な信号レベ
ル(規定値)との間で互いにデジタル的に信号レベルの
比較を行い、その比較の結果、前記デジタル増幅信号に
おける各信号部分の信号レベルと標準的な信号レベル
(規定値)との間の各信号レベル差を示すデジタル誤差
信号(誤差検出情報)を順次発生する。続いて、この誤
差検出情報は、PROM5に供給されてそこに順次記憶
され、補正モード状態が終了する。
【0047】また、読取モード状態のときに、OR回路
9を介してCCDセンサ1に走査開始信号が供給される
と、CCDセンサ1は、前記読出しクロック信号の供給
にしたがってバーコードの走査読み取りを行い、同じ
く、バーコードの黒レベル及び白レベルの走査読み取り
にそれぞれ対応して、うねり成分を含んだアナログ信号
を発生する。前記うねり成分を含んだアナログ信号は、
固定利得増幅器13で適宜のレベルに増幅されてアナロ
グ増幅信号となり、A/D変換器14に供給される。A
/D変換器14は、前記アナログ増幅信号をアナログ−
デジタル変換し、デジタル増幅信号に変換する。この変
換されたデジタル増幅信号は、デジタル補正回路15に
順次供給される。一方、PROM5は、走査開始信号が
供給されると、記憶されている誤差検出情報の順次読み
出しを行い、この読み出された誤差検出情報は直ちにデ
ジタル補正信号としてデジタル補正回路15に供給され
る。
【0048】なお、本実施例においても、後述する読取
モード状態のときには、PROM5に記憶された誤差検
出情報は、その後に順次読み出され、デジタル補正信号
としてデジタル補正回路15に供給される。このデジタ
ル補正信号は、デジタル補正回路15におけるデジタル
信号伝達特性を設定するためのもので、常時、デジタル
補正回路15でデジタル補正されるデジタル増幅信号に
おける各信号部分の信号レベルとそれに対応した標準的
な信号レベル(規定値)との間の各信号レベル差をなく
すような極性と大きさを持つように随時可変される。
【0049】ここで、前記デジタル増幅信号における各
信号部分が順次デジタル補正回路15に入力されると、
前記各信号部分のデジタル補正回路15への順次入力に
同期して、PROM5からは誤差検出情報の順次読み出
しが行われ、前記読み出された誤差検出情報はデジタル
補正信号としてデジタル補正回路15に順次入力され
る。このとき、デジタル補正回路15は、順次入力され
るデジタル増幅信号における各信号部分が、同じく順次
入力されるデジタル補正信号によって設定されたデジタ
ル補正量によってその都度デジタル補正され、その出力
側に、うねり成分が除去されたデジタル増幅信号が得ら
れるものである。
【0050】このように、デジタル増幅信号の各信号部
分の信号レベルがデジタル補正回路15でデジタル補正
される際に、前記各信号部分の信号レベルの前記規定値
からの偏差に応じて、その偏差の極性及び度合いが変動
する度ごとに、デジタル補正回路15のデジタル補正量
がその変動を打ち消すように変動するので、デジタル補
正回路15の出力側に得られるデジタル増幅信号は、白
レベル(または黒レベル)が一定になり、うねり成分を
含まないものになる。
【0051】そして、前記うねり成分を含まないデジタ
ル増幅信号が、2値化回路3に供給されると、前記デジ
タル増幅信号中の白レベル成分及び黒レベル成分にそれ
ぞれ対応した正確な2値化が実行され、2値化回路3の
出力に、幅エラーの生じない2値化信号を得ることがで
きる。
【0052】なお、本実施例においても、除算器8の代
わりに、減算器を用いても、同様な機能を達成させるこ
とが可能になる。
【0053】続く、図4は、本発明に係わる光学的読取
装置の第4の実施例の構成を示すブロック構成図であっ
て、補正モード切替信号を用いている例である。
【0054】図4において、図2及び図3に示された構
成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付けている。
【0055】そして、第2の切換器12には、補正モー
ド状態のときに負極性またはゼロ極性になり、かつ、読
取モード状態のときに正極性になる補正モード切替信号
が供給され、第2の切換器12はこの補正モード切替信
号の負極性またはゼロ極性時にオンになる。
【0056】本実施例と前述の第3の実施例の構成とを
比較すると、誤差検出情報の記憶のため、本実施例がE
PROM10を用いているのに対して、第3の実施例が
PROM5を用いている点、及び、本実施例がレベル誤
差検出回路4とEPROM10との間に第2の切換器1
2を接続しているのに対して、第3の実施例がこのよう
な第2の切換器12を具備していない点に違いがある
が、その他に、本実施例と第3の実施例との間に構成上
の違いがない。
【0057】本実施例と前述の第3の実施例の動作とを
比較すると、次のとおりである。
【0058】補正モード状態のときには、本実施例が、
第2の切換器12に負極性またはゼロ極性の補正モード
切替信号が供給され、それによって第2の切換器12が
オンになって、レベル誤差検出回路4とEPROM10
との間が接続状態になるのに対し、第3の実施例が、前
述のような補正モード切替信号の供給がなく、レベル誤
差検出回路4とPROM5との間が常時接続状態にされ
ている点に動作上の違いがある。ところが、その余の動
作、即ち、固定利得増幅器13によってアナログ増幅信
号が得られた後、そのアナログ増幅信号がA/D変換器
14においてデジタル変換され、デジタル増幅信号が得
られる動作、デジタル増幅信号が除算器8に順次入力さ
れると、前記デジタル増幅信号における前記信号部分の
順次入力に同期して、基準信号発生器7に予め収納され
ている標準的な信号レベル(規定値)が順次取り出さ
れ、除算器8にそれぞれ入力される動作、除算器8が、
同期して順次入力されるデジタル増幅信号における各信
号部分の信号レベルと、それに対応した標準的な信号レ
ベル(規定値)との間で互いにデジタル的に信号レベル
の比較を行った結果、デジタル増幅信号における各信号
部分の信号レベルと標準的な信号レベル(規定値)との
間の各信号レベル差を示す誤差信号(誤差検出情報)を
順次発生する動作、この誤差検出情報がPROM5(ま
たはEPROM10)に供給されてそこに順次記憶され
る動作については、本実施例と第3の実施例との間に何
等の違いがないので、補正モード状態のときの本実施例
の動作については、これ以上の詳しい説明は行なわな
い。
【0059】また、読取モード状態のときには、同じ
く、本実施例が、第2の切換器12に正極性の補正モー
ド切替信号が供給され、それによって第2の切換器12
がオフになって、レベル誤差検出回路4とEPROM1
0との間が開放状態にされるのに対し、第1の実施例
が、前述のような補正モード切替信号の供給がなく、レ
ベル誤差検出回路4とPROM5との間が常時接続状態
に維持されている点に動作上の違いはある。しかしなが
ら、その余の動作、即ち、デジタル増幅信号における各
信号部分の信号レベルがデジタル補正回路15でデジタ
ル補正される際に、前記各信号部分の信号レベルの規定
値からの偏差量に応じて、その偏差の極性及び度合いが
変動する度ごとに、その変動を打ち消すような極性及び
大きさのデジタル補正信号がデジタル補正回路15に供
給され、それによって前記デジタル増幅信号における各
信号部分の信号レベルのデジタル補正量が順次変化さ
れ、デジタル補正回路15の出力側に得られるデジタル
増幅信号の白レベル(または黒レベル)が一定化される
動作については、本実施例と第3の実施例との間に何等
の違いがなく、読取モード状態のときの本実施例の動作
についても、これ以上の詳しい説明を行なわない。
【0060】このように、本実施例においても、デジタ
ル補正回路15の出力側に得られるデジタル増幅信号
は、うねり成分を含まないものであり、このうねり成分
を含まないデジタル増幅信号が、2値化回路3に供給さ
れると、信号中の白レベル成分及び黒レベル成分にそれ
ぞれ対応した正確な2値化が実行され、2値化回路3の
出力に、幅エラーの生じない2値化信号を得ることがで
きる。
【0061】また、本実施例においても、除算器8の代
わりに、減算器を用いても、同様な機能を達成させるこ
とができる。
【0062】この他に、前記第1乃至第4の実施例にお
いて、光学的読取装置の本体に対してレベル誤差検出回
路4を着脱可能に構成し、このレベル誤差検出回路4
は、工場出荷前の、補正モードの状態のときにPROM
5またはEPROM10に誤差検出情報を書き込むこと
に利用し、工場出荷時にはレベル誤差検出回路4を外す
ようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、
正モード状態のとき、バーコードの読取りによって得ら
れたアナログ信号は、信号増幅部で増幅され、レベル誤
差検出回路に入力される。レベル誤差検出回路は、バー
コード読取り時の各読取り位置におけるアナログ信号の
一方の信号レベル(例えば、黒レベル)と予め設定され
ている標準的な一方の信号レベル(例えば、黒レベル)
を表す規定レベルとを順次比較し、アナログ信号の一方
の信号レベルと規定レベルとの間のレベル誤差、即ち、
アナログ信号に含まれるうねり成分を検出する。検出し
たうねり成分は、順次デジタル化され、バーコード読取
り時の各読取り位置に対応した誤差検出情報として記憶
部に記憶される。 また、読取モード状態のとき、バーコ
ードの読取り時に得られたアナログ信号が信号増幅部に
おいて増幅される際に、バーコードの読取り時の各読取
り位置に対応したアナログ信号の供給に同期して、同じ
読取り位置に対応した誤差検出情報が記憶部から順次読
み出される。利得補正部は、順次読み出された誤差検出
情報をアナログ制御信号に変換し、信号増幅部に供給す
る。信号増幅部は、各読取り位置に対応したアナログ信
号の供給に伴い、同読取り位置に対応したアナログ制御
信号が供給されて順次信号利得特性が可変にされる。こ
のような動作経緯により、アナログ信号の中のうねり成
分が実質的に除去され、アナログ信号の一方の信号レベ
ル、即ち、黒レベルまたは白レベルが一定化される。
して、うねり成分を含まないアナログ増幅信号が、2値
化回路供給された場合、信号中の白レベル成分及び黒
レベル成分にそれぞれ対応した正確な2値化が実行さ
れ、2値化回路出力に幅エラーのない2値化信号
られるという効果がある。
【0064】また、本発明によれば、補正モード状態の
ときに、バーコードの読取りによって得られたアナログ
信号は、アナログ−デジタル信号変換部でデジタル信号
に変換され、レベル誤差検出回路に供給される。レベル
誤差検出回路は、バーコード読取り時の各読取り位置に
おける前記デジタル信号の一方の信号レベル(例えば、
黒レベル)と予め設定されている標準的な一方の信号レ
ベル(例えば、黒レベル)を表すデジタル規定レベルと
をデジタル的に順次比較し、前記デジタル信号の一方の
信号レベルと規定レベルとの間のレベル誤差、即ち、前
記デジタル信号に含まれるうねり成分を検出する。検出
したうねり成分は、バーコード読取り時の各読取り位置
に対応した誤差検出情報として順次記憶部に記憶され
る。 また、読取モード状態のときに、バーコードの読取
り時に得られた前記デジタル信号がデジタル補正部にお
いてデジタル補正される際に、バーコードの読取り時の
各読取り位置に対応したデジタル信号の供給に同期し
て、同じ読取り位置に対応した誤差検出情報が記憶部か
ら順次読み出される。デジタル補正部は、各読取り位置
に対応したデジタル信号の供給に伴い、同読取り位置に
対応した誤差検出情報が供給され、順次デジタル値が可
変にされる。このような動作経緯により、デジタル信号
の中のうねり成分が実質的に除去され、デジタル信号の
一方の信号レベル、即ち、黒レベルまたは白レベルが一
定化される。 そして、うねり成分を含まないデジタル増
幅信号が、2値化回路供給されると、信号中の白レベ
ル成分及び黒レベル成分にそれぞれ対応した正確な2値
化が実行され、2値化回路出力に、幅エラーのない
値化信号られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学的読取装置の第1の実施例の
構成を示すブロック構成図である。
【図2】本発明に係る光学的読取装置の第2の実施例の
構成を示すブロック構成図である。
【図3】本発明に係る光学的読取装置の第3の実施例の
構成を示すブロック構成図である。
【図4】本発明に係る光学的読取装置の第4の実施例の
構成を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 CCDセンサ(光電センサ部) 2 可変利得増幅器(信号増幅部) 3 2値化回路(2値化部) 4 レベル誤差検出回路 5 PROM(記憶部) 6 利得補正回路(利得補正部) 7 基準信号発生器 8 除算器 9 ORゲート 10 EPROM(記憶部) 11 第1の切替器 12 第2の切替器 13 固定利得増幅器 14 アナログ/デジタル(A/D)変換器 15 デジタル補正回路(デジタル補正部)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードを読取り、白レベル及び黒レ
    ベルに対応した2つの信号レベルを有するアナログ信号
    を発生する光電センサ部と、前記光電センサ部で得られ
    たアナログ信号を増幅する信号増幅部と、前記信号増幅
    部で増幅されたアナログ信号を2値化する2値化部とを
    備える光学的読取装置において、前記増幅されたアナロ
    グ信号の一方の信号レベルと規定レベルとのレベル誤差
    を検出して誤差検出情報を発生するレベル誤差検出回路
    と、前記レベル誤差検出回路で得られたバーコード読取
    り時の各読取り位置に対応した誤差検出情報を記憶する
    記憶部と、前記記憶部に記憶された前記各読取り位置に
    対応した誤差検出情報を用いて前記信号増幅部の信号利
    得を順次変化させ、前記アナログ信号の前記一方の信号
    レベルが一定になるように制御する利得補正部とを備え
    ていることを特徴とする光学的読取装置。
  2. 【請求項2】 前記レベル誤差検出回路と前記記憶部と
    の間、及び、前記信号増幅部と前記利得補正部との間
    に、それぞれ補正モード切替信号により開閉状態が切替
    えられる第1及び第2の切替器を配置したことを特徴と
    する請求項1記載の光学的読取装置。
  3. 【請求項3】 バーコードを読取り、その白レベル及び
    黒レベルに対応した2つの信号レベルを有するアナログ
    信号を発生する光電センサ部と、前記光電センサ部で得
    られたアナログ信号をアナログ−デジタル変換する信号
    変換部と、前記信号変換部で変換されたデジタル信号を
    補正するデジタル補正部と、前記デジタル補正部の出力
    デジタル信号を2値化する2値化部とを備える光学的読
    取装置において、前記変換されたデジタル信号の一方の
    信号レベルと規定レベルとの規定値からのレベル誤差を
    検出して誤差検出情報を発生するレベル誤差検出回路
    と、前記レベル誤差検出回路で得られたバーコード読取
    り時の各読取り位置に対応した誤差検出情報を記憶する
    記憶部と、前記記憶部に記憶された前記各読取り位置に
    対応した誤差検出情報を用いて前記デジタル補正部の補
    正値を順次変更させ、前記2値化部に供給されるデジタ
    ル信号の前記一方の信号レベルが一定になるように制御
    することを特徴とする光学的読取装置。
  4. 【請求項4】 前記レベル誤差検出回路と前記記憶部と
    の間に、補正モード切替信号により開閉状態が切替えら
    れる第3の切替器を配置したことを特徴とする請求項
    記載の光学的読取装置。
  5. 【請求項5】 前記レベル誤差検出回路は、光学的読取
    装置に対して着脱自在に構成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の光学的読取装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶部は、EPROMで構成されて
    いることを特徴とする請求項2または4のいずれかに記
    載の光学的読取装置。
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