JP2876921B2 - 濾過器 - Google Patents

濾過器

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JP2876921B2
JP2876921B2 JP4298039A JP29803992A JP2876921B2 JP 2876921 B2 JP2876921 B2 JP 2876921B2 JP 4298039 A JP4298039 A JP 4298039A JP 29803992 A JP29803992 A JP 29803992A JP 2876921 B2 JP2876921 B2 JP 2876921B2
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純二 板倉
潔 野口
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の濾過材を用い
て、気体、液体等の流体を効率よく濾過する濾過器,特
に、被濾過流体に応じて濾過材の比率を容易に変更でき
る濾過器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の濾過器としては、濾過性能の異
なる濾過材を、それぞれ筒状カートリッジに充填し、こ
の筒状カートリッジを単に直列に接続したり、並列に配
列した前記筒状カートリッジを配管によって直列に接続
したものがある。
【0003】また、予め、一つの筒状カートリッジ内に
濾過性能の異なる二種以上の濾過材を所定比率で充填し
たものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、異なる濾過
材を充填したカートリッジを単に直列に接続するものに
あっては、カートリッジが一方向にのみ延びるため、濾
過器自体が嵩張り、設置スペースの効率が悪くなるとい
った問題があり、並列に配列したカートリッジを配管に
よって直列に接続するものについては、別途配管スペー
スが必要になると共にその配管に手間がかかるといった
問題がある。
【0005】また、一つのカートリッジ内に二種以上の
濾過材を充填したものは、そのうちの一種の濾過材の性
能が低下した場合でも、カートリッジ全体を交換しなけ
ればならず、経済的に不利になると共に濾過材の比率を
容易に変えることができないといった問題がある。
【0006】そこで、この発明の課題は、このような問
題点を解決すべく、設置スペースの効率が良く、しかも
経済的で濾過材の比率を簡単に変えることのできる濾過
器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の濾過器は濾過材を充填して成る複数本の
筒状のカートリッジを、そのカートリッジ相互間を連通
する流路を備えた一対のコネクタによって並列的に接続
し、前記コネクタの一方に、前記カートリッジ相互間の
流路を閉鎖する流路閉鎖部材を着脱自在に装着し、前記
カートリッジには、前記流路閉鎖部材を挟んで異なる濾
過材を充填し、前記流路閉鎖部材が装着されたコネクタ
には、その一端及び他端に被濾過流体の流入口及び流出
口を設けたのである。
【0008】また、三種以上の濾過材を使用する場合に
は、上記と同様にカートリッジを並列的に接続する一対
のコネクタに、その一端側から他端側に向かって交互
に、前記カートリッジ相互間の流路を閉鎖する流路閉鎖
部材を着脱自在に装着し、前記カートリッジには、前記
流路閉鎖部材を挟んで異なる濾過材を充填し、前記一対
のコネクタの一端には、その一端側に最も近い流路閉鎖
部材を有するコネクタに被濾過流体の流入口を設け、前
記一対のコネクタの他端には、その他端側に最も近い流
路閉鎖部材を有するコネクタに被濾過流体の流出口を設
ける構成を採用したのである。
【0009】
【作用】以上のように構成したため、複数本のカートリ
ッジが一対のコネクタによって並列的に接続されている
にもかかわらず、流路閉鎖部材により閉鎖されたコネク
タの流路によって、異なる濾過材が充填されたカートリ
ッジ又はカートリッジ群が直列に接続される。
【0010】また、濾過器内における濾過材の比率や濾
過材の種類数を変える場合は、必要な濾過材を充填した
カートリッジ又はカートリッジ群を、順次並列的に並
べ、コネクタで接続すると共にコネクタの流路の所定位
置に流路閉鎖部材を装着する。
【0011】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。図1に示すように、この濾過器は、透明な樹脂によ
って形成された円筒体に、濾過材を充填した8本のカー
トリッジ10と、このカートリッジ10を上下から並列
的に接続する上部コネクタ20及び下部コネクタ30
と、両コネクタ20、30を締結するボルト41及びナ
ット42から構成されている。
【0012】前記カートリッジ10は、活性炭が充填さ
れた6本の活性炭カートリッジ11と、中空糸12bが
充填された2本の中空糸カートリッジ12とから成る。
【0013】中空糸カートリッジ12は、図2に示すよ
うに、半透膜から成る中空糸12bの束をU字状に曲
げ、その両端面が前記円筒体12aの一端に揃うよう
に、中空糸12bの端部外周面と、円筒体12aの端部
内周面とをウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂12cによっ
て接着して、円筒体12aの一端側の内外を仕切ったも
のである。
【0014】従って、開放された円筒体12aの他端側
から液体又は気体等の被濾過流体を供給すると、中空糸
12bの半透膜を通って中空糸12b内に流れ込み、円
筒体12aの他端側から流出する。このとき、被濾過流
体に含まれる粒子のうち、半透膜に多数形成されている
小孔(0.1〜0.2μm)より大きな粒子は捕捉され
る。
【0015】前記上部コネクタ20及び下部コネクタ3
0は、樹脂成形品であって、図1および図4に示すよう
に、基部21,31の中央部に一方向に直線上に延びる
流路23,33を形成する筒状体22,32が設けられ
ており、その筒状体22,32の両側には、前記流路2
3,33と直交する方向に延びる前記カートリッジ10
の接続口24,34が流路23,33と連通するように
4個づつ並列に形成されている。
【0016】また、前記基部21,31の両側部には、
前記ボルト41の受け口となる切り欠き25,35が形
成されており、前記筒状体22,32の両端部の外周面
には雄ねじ22a,32aが形成されている。
【0017】前記上部コネクタ20の筒状体22の両端
には、流入口付キャップ26と流出口付キャップ27と
が嵌め込まれており、締め付け部材26a,27aを筒
状体22の端部に形成された雄ねじ22aにねじ込むこ
とにより流入口付キャップ26及び流出口付キャップ2
7を固定している。
【0018】また、前記下部コネクタ30の筒状体32
の両端には、流路33を閉鎖するキャップ36,37
(図4参照)が嵌め込まれており、同様に締め付け部材
36a,37aによって固定されている。
【0019】上部コネクタ20及び下部コネクタ30の
接続口24、34には、前記流入口付キャップ26側か
ら、流路23を挟んで1本づつ、3対の活性炭カートリ
ッジ11が接続され、これに続いて2本1対の中空糸カ
ートリッジ12が接続されている。
【0020】また、上部コネクタ20と下部コネクタ3
0とは、前記切り欠き25,35に両端を嵌め込んだボ
ルト41を基部21,31の上面側及び下面側からワッ
シャ43を介してナット42で締め付けることによって
連結されている。
【0021】前記流出口付キャップ27には、図3及び
図4に示すように、連結板29を介して流路閉鎖板28
が連結されており、上部コネクタ20の流路23の前記
活性炭カートリッジ11と中空糸カートリッジ12との
間を閉鎖するようになっている。
【0022】以上のように構成された濾過器は、流入口
である流入口付キャップ26から被濾過流体が供給され
ると、被濾過流体が上部コネクタ20の流路23に流れ
込む。この流路23は、前記流路閉鎖板28によって、
活性炭カートリッジ11と中空糸カートリッジ12との
間が閉鎖されているため、中空糸カートリッジ12を通
らず、全て活性炭カートリッジ11を通って下部コネク
タ30の流路33に流入する。
【0023】このように、活性炭によって濾過された1
次濾過流体は、続いて中空糸カートリッジ12を通っ
て、上部コネクタ20の流路23のうち前記流路閉鎖板
28より流出口側に流入し、中空糸12bによって濾過
された2次濾過流体がそのまま流出口である流出口付キ
ャップ27から流出する。
【0024】この場合、中空糸カートリッジ12と活性
炭カートリッジ11との比率は、1:3であるが、この
比率を1:1にする場合は、図5に示すように、活性炭
カートリッジ11と中空糸カートリッジ12とをそれぞ
れ4本づつセットするとともに、図4の流出口付キャッ
プ27に代えて、図5に示すように、上部コネクタ20
の流路23の中間位置に前記流路閉鎖板28が位置する
流出口付キャップ27を使用すればよい。
【0025】また、三種以上の濾過材を使用する場合に
は、図6および図7に示すように、まず、流入口のある
上部コネクタ20の流路23の一端側に、流路閉鎖部材
28を装着し、他端側に向かって、下部コネクタ30,
上部コネクタ20といった具合に交互に流路閉鎖板3
8,28を装着し、最後に装着した流路閉鎖板28又は
38のあるコネクタの流路の端部を流出口とする。そし
て、上部コネクタ20及び下部コネクタ30には、流路
閉鎖板28,38をさかいにして異なる濾過材を充填し
たカートリッジ10を接続すればよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る濾過器
は、濾過材を充填した複数本のカートリッジを、カート
リッジ相互間を連通する流路を備えた一対のコネクタに
よって接続し、この流路に流路閉鎖部材を装着して異な
る濾過材を充填したカートリッジを直列に接続するよう
にしたため、濾過器自体がコンパクトになり、設置スペ
ースの効率化が図れると共に、性能が低下した濾過材だ
けをカートリッジ単位で交換でき、非常に経済的であ
る。
【0027】また、流路閉鎖部材の数及び装着位置を変
えるだけで、濾過材の比率や種類数を簡単に変更するこ
とができるので、非常に汎用性に富んでいる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る一実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図2】同上の中空糸カートリッジを示す断面図であ
る。
【図3】同上の流路閉鎖板及び流出口付キャップを示す
斜視図である。
【図4】同上の断面図である。
【図5】他の実施例を示す断面図である。
【図6】他の実施例を示す概略図である。
【図7】他の実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 カートリッジ 11 活性炭カートリッジ 12 中空糸カートリッジ 20 上部コネクタ 21、31 基部 22、32 筒状体 23、33 流路 24、34 接続口 25、35 切り欠き 26 流入口付キャップ 27 流出口付キャップ 28、38 流路閉鎖版
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 61/18 B01D 65/00 65/00 29/24 Z (56)参考文献 特開 昭55−75705(JP,A) 特開 平2−83006(JP,A) 実開 昭58−18553(JP,U) 実開 平1−65603(JP,U) 実開 平3−26324(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 63/02 B01D 27/00 B01D 29/50 B01D 46/00 B01D 46/54 B01D 61/18 B01D 65/00 C02F 1/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過材を充填して成る複数本の筒状のカ
    ートリッジを、そのカートリッジ相互間を連通する流路
    を備えた一対のコネクタによって並列的に接続し、前記
    コネクタの一方に、前記カートリッジ相互間の流路を閉
    鎖する流路閉鎖部材を着脱自在に装着し、前記カートリ
    ッジには、前記流路閉鎖部材を挟んで異なる濾過材を充
    填し、前記流路閉鎖部材が装着されたコネクタには、そ
    の一端及び他端に被濾過流体の流入口及び流出口を設け
    た濾過器。
  2. 【請求項2】 濾過材を充填して成る複数本の筒状カー
    トリッジを、そのカートリッジ相互間を連通する流路を
    備えた一対のコネクタによって並列的に接続し、前記一
    対のコネクタには、その一端側から他端側に向かって交
    互に、前記カートリッジ相互間の流路を閉鎖する流路閉
    鎖部材を着脱自在に装着し、 前記カートリッジには、前記流路閉鎖部材を挟んで異な
    る濾過材を充填し、前記一対のコネクタの一端には、そ
    の一端側に最も近い流路閉鎖部材を有するコネクタに被
    濾過流体の流入口を設け、前記一対のコネクタの他端に
    は、その他端側に最も近い流路閉鎖部材を有するコネク
    タに被濾過流体の流出口を設けた濾過器。
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