JP2875232B2 - 記録媒体 - Google Patents

記録媒体

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JP2875232B2
JP2875232B2 JP9083928A JP8392897A JP2875232B2 JP 2875232 B2 JP2875232 B2 JP 2875232B2 JP 9083928 A JP9083928 A JP 9083928A JP 8392897 A JP8392897 A JP 8392897A JP 2875232 B2 JP2875232 B2 JP 2875232B2
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茂 富所
英紀 三村
博久 西脇
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、デジタ
ルビデオディスクやデジタルオーディオディスクに記録
されるデータ等の記録又は伝送のためのデータ配置媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、光学式ディスクとして、従来のオ
ーディオ用コンパクトディスク(以下CDと記す)に加
えて、デジタルビデオディスク及びその再生装置が開発
されている。このデジタルビデオディスクにおいても、
特に最近は、従来のCD(直径12cm)と同じ程度の
大きさで、約2時間分の映画情報を記録、再生可能なデ
ィスクが開発されている。またこのデジタルビデオディ
スクにおいては、映画情報に加えて、8種類の異なる言
語の音声又は音楽、32種類の異なる言語の字幕情報を
同一ディスクに記録できるようなフォーマットが考えら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、最近
ではメイン映画情報に加えて、多種の言語の音声又は音
楽を記録でき、しかも、その大きさが従来のCDと同じ
というデジタルビデオディスクが開発されている。
【0004】このようなデジタルビデオディスクが市場
に出回るようになった場合、当然、オーディオ専用プレ
ーヤーにより、従来のCDも新しいデジタルビデオディ
スクの音楽や音声(オーディオ信号)も再生したいとい
う要望が出てくる。オーディオ信号の記録方式として
は、圧縮方式、リニアPCM方式があるが、オーディオ
専用プレーヤーにおいて音楽や音声のオーディオ信号を
再生可能なビデオディスクを考えた場合、従来のCDと
同様のリニアPCM方式によるデータを記録することが
有効である。また、ビデオディスクプレーヤーにおいて
も、簡易機種のものと高品位機種のものが市場に出回る
可能性が高い。
【0005】そこで、この発明では、従来のCDより高
品位な他チャンネル信号も記録できて、かつ簡易機種、
上位機種のいずれでも再生処理が容易なリニアPCM方
式のデータ等を記録あるいは処理するのに有効なデータ
記録又は伝送のためのデータ配置媒体を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明では、上記の目
的を達成するために、1チャンネル又は複数チャンネル
の信号を時系列的にサンプリングし、量子化したデータ
を、記録又は伝送して再生するためのシステムにおい
て、各チャンネルの信号のMビットからなるサンプルデ
ータを、MSB側のm1 ビットのメインワードとLSB
側のm2 ビットのエキストラワードとに分けて、各チャ
ンネルの(2n)番目のサンプデータのメインワードを
まとめてメインサンプルS2nとして配置し、この次に各
チャンネルの(2n+1)番目のサンプルデータのメイ
ンワードをまとめてメインサンプルS2n+1とし配置し、
この次に各チャンネルの(2n)番目のサンプルデータ
のエキストラワードをまとめてエキストラサンプルe2n
として配置し、この次に各チャンネルの(2n+1)番
目のサンプルデータのエキストラワードをまとめてエキ
ストラサンプルe2n+1として配置(但し、n=0,
1,2,… )したデータ構造を基本として扱うもので
ある。
【0007】このようにすると、メインワードのみ又は
2チャンネル分のメインワードのみを再生する簡易機種
では再生処理回路が簡単になり、また上位機種ではメイ
ンワード再生回路に、エキストラワードの再生回路を付
加することでよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0009】まずこの発明のデータ記録方式において、
リニアPCM方式によるデータの配列を説明する。リニ
アPCMデータは、量子化ビットとして、例えば16ビ
ット、20ビット、24ビットが任意に採用されるもの
とする。さらに、オーディオのモードとしては、モノラ
ル、ステレオ、3チャンネル、4チャンネル、5チャン
ネル、6チャンネル、7チャンネル、8チャンネルのモ
ードがある。
【0010】今、8チャンネルA〜Hまでのオーディオ
信号があるものとする。これらは、48KHzまたは9
6KHzのサンプリング周波数でサンプルされ、量子化
される。量子化ビットは、20ビットを例にとって説明
する。
【0011】図1(A)には、8チャンネルまでのオー
ディオ信号A乃至Hまでがそれぞれサンプリングされた
様子を示している。また、それぞれのサンプルは、例え
ば20ビットに量子化されているものとする。さらに2
0ビットの各サンプルは、メインワードとエキストラワ
ードとに分けられている状態を示している。
【0012】各チャンのメインワードがアルファベット
の大文字An−Hnで示され、エキストラワードが小文
字an−hnで示されている。またサフィックスn(n
=0,1,2,,3,…)は、サンプル順を示してい
る。ここでメインワードは16ビットであり、エキスト
ラワードは4ビットである。
【0013】信号Aは、A0 a0 、A1 a1 、A2 a2
、A3 a3 、A4 a4 …の如く、信号Bは、B0 b0
、B1 b1 、B2 b2 、B3 b3 、B4 b4 …の如
く、信号Cは、C0 c0 、C1 c1 、C2 c2 、C3 c
3 、C4 c4 …の如く、信号Hは、H0 h0 、H1 h1
、H2 h2 、H3 h3 、H4 h4 …の如く各サンプル
が作成される。
【0014】次に、図1(B)には、上記のワードを記
録媒体に記録する場合,上記ワードの配列フォーマット
をサンプル列で示している。
【0015】まず、20(=M)ビットからなる各サン
プルデータが、MSB側の16(=m1 )ビットのメイ
ンワードとLSB側の4(=m2 )ビットのエキストラ
ワードとに分けられる。次に、各チャンネルの0(=2
n)番目のメインワードがまとめられて配置される。こ
の次に各チャンネルの1(=2n+1)番目のメインワ
ードがまとめられて配置される。この次に各チャンネル
の0(=2n)番目のエキストラワードがまとめられて
配置される。この次に各チャンネルの1(=2n+1)
番目のエキストラワードがまとめられて配置(但し、n
=0,1,2,… )される。
【0016】ここで各チャンネルのメインワードが集ま
った群を、1メインサンプルとすることにする。また各
チャンネルのエキストラワードが集まった群を1エキス
トラサンプルとする。
【0017】このようなフォーマットとしているため
に、簡易機種(例えば16ビットモードで動作する機
種)によりデータ再生処理を行うときは、メインワード
のみを取り扱って再生処理を行えばよく、上位機種(例
えば20ビットモードで動作する機種)によりデータ再
生処理を行うときは、メインワードと、これに対応する
エキストラワードを取り扱って再生処理を行えばよい。
【0018】図1(C)には、メインサンプルとエキス
トラサンプルの具体的なビット数を用いて、各サンプル
の配列状態を示している。
【0019】このように、量子化されたリニアPCMコ
ードの状態では、20ビットであるものを、16ビット
のメインワードと4ビットのエキストラワードとに分け
ておくことにより次のようなことが可能である。16ビ
ットモードで動作する機種は、サンプル配列において、
エキストラサンプルの領域では8ビット単位でデータ処
理を行うことにより不要な部分を容易に破棄することが
できる。なぜならば、エキストラサンプルの2サンプル
分は、4ビット×8チャンネルと4ビット×8チャンネ
ルである。そしてこのデータは、8ビット単位で8回連
続して処理(破棄)することができるからである。
【0020】このデータ配列の特徴はこの実施形態に限
らない。チャンネル数が奇数の場合も、またエキストラ
ワードが8ビットの場合も、いずれの場合でも連続した
2つのエキストラサンプルの合計ビット数は8ビットの
整数倍となり、メインワードのみ再生する簡易機種で
は、モードに応じて8ビットのn回連続破棄処理を実行
することにより、エキストラサンプルを読み飛ばすこと
ができる。
【0021】上記の図1(B)の状態で、後は変調処理
を行って記録媒体に記録してもよいが、さらに他の制御
情報やビデオ情報とともに記録する場合には、データの
取り扱いや同期を容易にするために時間管理しやすい形
態で記録する方が好ましい。そこで次のような,フレー
ム化、フレームのグループ化、パケット化を行ってい
る。
【0022】図1(D)には、オーディオフレーム列を
示している。つまり、まず一定再生時 間のデータの単
位を(1/600秒)として、これを1フレームとして
いる。 1フレームの中には、80或いは160サンプ
ルが割り当てられる。サンプリ ング周波数が48KH
zのときは、1サンプルは、1/4800秒であり、
(1/48000)×80サンプル=1/600秒とな
る。またサンプリング周波数が96KHzのときは、1
サンプルは、1/9600秒であり、(1/9600
0)×160サンプル=1/600秒となる。このよう
に、1フレームは80サンプル、または160サンプル
とされている。
【0023】図2には、上記の1フレームと1GOF
(グループオブフレーム)の関係を示している。1フレ
ームは80又は160サンプルで、1/600秒のデー
タであり、1GOFは、20フレームでなる。するとこ
の1GOFは、(1/600)秒×20=1/30秒と
なる。つまりこれはテレビジョンの1フレームの周波数
となる。このようなGOFの連続が、オーディオストリ
ームである。この1GOFの単位は、ビデオ信号と同期
をとる場合に有効となる。さらに、上記のフレームは、
他の制御信号やビデオ信号と同じ記録媒体に記録する都
合上、パケットに配分されれる。このパケットとフレー
ムとの関係を以下説明する。
【0024】図3(A)には、上記パケットとフレーム
との関係を示している。
【0025】DSIは、データサーチインフォメーショ
ンであり、Vはビデオオブジェクト、Aはオーディオオ
ブジェクト、Sはサブピクチャーオブジェクトを意味
し、各ブロックはパックと称せられる。1パックは20
48バイトと規定されている。1パックは、1パケット
を含み、また1パックはパックヘッダとパケットヘッ
ダ、パケットとからなる。DSIには、各パックのスタ
ートアドレスやエンドアドレス等の再生時に各データを
制御するための情報が記述されている。
【0026】図3(B)には、オーディオパックのみを
取り出して示している。実際には、図3(A)に示すよ
うにDSIパック、ビデオパックV、オーディオパック
Aが混在して配置されるのであるが、図3(B)にはフ
レームとパックとの関係を分かりやすくするために、オ
ーディオパックAを取り出して示している。このシステ
ムの規格では、DSIと次のDSIとの間を再生したと
きに約0.5秒となるだけの情報を配置することが規定
されている。したがって、1フレームは先の説明のよう
に1/600秒であるからDSIとDSIの間のオーデ
ィオフレーム数は、30フレームとなる。1フレームの
データ量(D)はサンプリング周波数(fs)、チャン
ネル数(N)、量子化ビット数(m)によって異なる。
【0027】 fs=48kHzのときD=80×N×m、 fs=96kHzのときD=160×N×mとなる。
【0028】従って、1フレームは、必ずしも1パック
に対応するとは限らず、1パックに対して、複数フレー
ムが対応したり、或いは1フレーム以下が対応する場合
がある。すなわち、図3(B)に示すように1パックの
途中にフレームの先頭がくることがある。フレーム先頭
の位置情報は、パックヘッダに記述されてあり、パック
ヘッダあるいはDSIからのデータカウント数(タイミ
ング)として記述されている。したがって再生装置は、
上記の記録媒体を再生する場合には、オーディオパケッ
トのフレームを取り出し、かつ、再生すべきチャンネル
のデータを抽出して、オーディオデコーダに取り込みデ
コード処理を行うようになっている。
【0029】図4(A)には、上記のデータ配列を一般
的に示した20ビットモードのメインワード(16ビッ
ト)とエキストラワード(4ビット)の関係を示し、図
4(B)には24ビットモードのメインワード(16ビ
ット)とエキストラワード(8ビット)の関係を示して
いる。
【0030】図4(A)、図4(B)に示すようにサン
プルデータは、メインサンプルとエキストラサンプルを
一対として2対のサンプルを1単位として、その整数倍
で前記フレーム構成とパック構成が行われる。
【0031】上記の信号フォーマットにおいては、イン
ターリーブ処理はなされていないものとして説明した。
しかし、記録媒体の傷や、データ伝送の途中でデータの
連続欠落が生じたような場合、インターリーブを施して
おくことにより、信号の連続損失を少なく抑えることが
できる。これにより欠落サンプルデータの近似補間が可
能となることはよく知られている。
【0032】図5には、上述したフォーマットに対する
インターリーブとデインターリーブの原理図を示してい
る。本発明のデータ配置によれば、インターリーブを実
施した場合にも、簡易機種においてはメインワードのみ
のデインターリーブが容易であり、回路が簡略化できる
ことは利点である。
【0033】この例は、インターリーブ長Dが2kサン
プルの遅延インターリブ法である。ここでSは1メイン
サンプルを意味し、メインサンプルS0 =A0 、B0 、
…H0 、 S1 =A1 、B1 、…H1 、S2 =A2 、
B2 、…H2 であり、Sj =Aj 、Bj 、Cj 、…であ
る。
【0034】eはエキストラサンプルを意味し、エキス
トラサンプルe0 =a0 、b0 、…h0 、 e1 =a
1 、b1 、…h1 、 e2 =a2 、b2 、…h2 であ
り、ej = aj 、bj、cj、…である。メインサンプルの
偶数サンプルは、遅延無しの伝送系L11に入力され、
メインサンプルの奇数サンプルは遅延伝送系L12に入
力される。またエキストラサンプルの偶数サンプルは、
遅延無しの伝送系L13に入力され、エキストラサンプ
ルの奇数サンプルは遅延伝送系L14に入力される。
【0035】エキストラサンプルの遅延量に関しては、
エキストラサンプルが4ビットの場合は、メインサンプ
ル(16ビット)の遅延量とに比べて1/4でよく、エ
キストラサンプルが8ビットの場合は、メインサンプル
(16ビット)の遅延量に比べて1/2でよい。したが
って、遅延伝送系L14は、20ビットモードと24ビ
ットモードにより遅延量の切り換えができるようになっ
ている。
【0036】ここで、図5の伝送系の入力側の各サンプ
ルの縦の列をみると図1Bで説明したフォーマットを維
持している。したがってこの縦の列が、同期されて、各
サンプルは対応する伝送系に入力される。すると、各伝
送系の右側に示すようなサンプルの2次元配列が得られ
る。この2次元配列の縦の列をみると、データ内容はイ
ンターリーブ前と異なるものの、図1(B)で説明した
メインサンプル2個、エキストラサンプル2個という組
み合わせの配列を得ることができる。
【0037】デインターリーブを行う場合には、メイン
サンプルの偶数サンプル列が遅延伝送路に入力され、奇
数サンプル列が遅延無し伝送路に入力される。またエキ
ストラサンプルの偶数サンプル列が遅延伝送路に入力さ
れ、奇数サンプル列が遅延無し伝送路に入力される。こ
のような処理によりもとのサンプル配列を得ることがで
きる。なお16ビットモードのときは、メインサンプル
の伝送系のみを利用すればよい。
【0038】また再生側においては、メインサンプルの
みを再生する機種では、メインサンプルのみのデインタ
ーリーブ回路でよい。さらに特定のチャンネルのみを再
生する場合には、サンプルデータ内の特定のチャンネル
のみのワードのデインターリーブ回路が用いられる。
【0039】以上説明したように、簡易機種、上位機種
のいずれでも再生処理が可能な多チャンネル対応のリニ
アPCM方式のデータのデータ記録又は伝送のための配
置方法及び媒体とその処理装置を得ることができる。
【0040】図6(A)には、パケットを含むパックの
配列例を示している。
【0041】DSIは、データサーチインフォメーショ
ンであり、Vはビデオオブジェクト、Aはオーディオオ
ブジェクト、Sはサブピクチャーオブジェクトを意味
し、各ブロックはパックと称せられる。1パックは、2
048バイトとされ、これは固定である。1パックは、
1パケットを含み、また1パックはパックヘッダとパケ
ットヘッダ、パケットデータ部とからなる。DSIに
は、各パックのスタートアドレスやエンドアドレス等の
再生時に各データを制御するための情報が記述されてい
る。
【0042】図6(B)には、オーディオパックのみを
取り出して示している。実際には、図6(A)に示すよ
うにDSIパック、ビデオパック、オーディオパックが
混在して配置されるのであるが、図6(B)にはパック
をわかりやすくするために、オーディオパックを取り出
して示している。このシステムの規格では、DSIと次
のDSIとの間の情報を再生したときに約0.5秒とな
るだけの情報量を配置することが規定されている。1パ
ックは、パックヘッダとパケットヘッダ、パケットデー
タ部とからなる。
【0043】ここでパックヘッダとパケットヘッダに
は、オーディオのパックのサイズ、ビデオとの再生出力
タイミングを取るためのプレゼンテーションタイムスタ
ンプ、チャンネル(ストリーム)の識別コード、量子化
ビット、サンプリング周波数、データのスタートアドレ
ス、エンドアドレス等のオーディオを再生するのに必要
な情報が記載されている。
【0044】次に、このパケットに挿入されているオー
ディオは、図1(A)−図1(C)で示した2メインサ
ンプルと2エキストラサンプルからなる2対サンプルを
単位として挿入されている。
【0045】図7には、オーディオパックを拡大して示
している。このオーディオパックのデータ部には、その
データ領域の先頭に2対サンプルの先頭(A0−H0,
A1−H1)を合わせて、以後2対サンプル単位で配列
されている。ここで、1パックのバイト数は2048バ
イトと固定である。一方、サンプルは可変長データであ
るから、2048バイトが必ずしも2対サンプルの整数
倍のバイト長であるとは限らない。そこで、1パックの
最大バイト長と、(2対サンプル×整数倍)のバイト長
とが異なる場合が生じる。このような場合は、パックの
バイト長≧(2対サンプル×整数倍)のバイト長となる
ようにし、パックの一部が余った場合には、この残余の
部分が7バイト以下の場合はパックヘッダ内にスタッフ
ィングバイトを挿入し、7バイトを越える場合にはパッ
ク末尾にパッディングパケットを挿入するようにして
る。
【0046】このようなパック形式のオーディオ情報の
場合、再生時において取扱いが容易である。
【0047】これは各パックの先頭のオーディオデータ
は必ず2対サンプルの先頭、即ちメインサンプルとなる
ので、タイミングを取って再生処理を行う場合に再生処
理が容易となる。これは再生装置がパック単位でデータ
を取り込んでデータ処理を行うからである。オーディオ
データのサンプルが2のつパック間に跨がって配置され
ているとすると2つのパックを取り込んで、オーディオ
データを一体化してデコードを行うことになり処理が複
雑になる。しかし、この発明のように、各パックの先頭
のオーディオデータが必ず2対メインサンプルの先頭で
あり、オーディオデータがパック単位でまとめられてい
ると、タイミングをとるのも1つのパックに対してのみ
であり、処理が容易である。またパケット単位で区切る
データ処理であるためにオーサリングシステム(支援シ
ステム)がシンプル化し、データ処理のためのソフトウ
エアも簡単化することができる。
【0048】特に、特殊再生時等は、ビデオデータを間
欠的に間引いて処理したり、あるいは補間して処理を行
うことがあるが、このような場合に、オーディオデータ
をパケット単位で扱えるようにしたために、再生タイミ
ングの制御を比較的容易にすることができる。デコーダ
のソフトウエアを複雑化することもない。
【0049】なお上記のシステムでは、サンプルが上位
16ビットと下位4ビットに分けた形でサンプルを作成
しているが必ずしもこのような形式のデータである必要
はない。リニアPCMオーディオデータをサンプル化し
たものであればよい。
【0050】例えばエキストラサンプルのデータ長を0
としたものを考えれば、データ列はメインサンプルの連
続となり、一般的なデータ形式となる。この場合エキス
トラサンプルがないので、2対サンプルを単位とする必
要はなくメインサンプル単位でパケット化をすればよ
い。
【0051】図8には、上記のように2対サンプル単位
でパケット内にリニアPCMデータを配置した場合のリ
ニアPCMデータのサイズの一覧表を示している。モノ
ラル、ステレオ、マルチチャンネルの区分毎に示し、ま
た各区分では量子化ビット数毎に区別して1パケット内
に治まる最大サンプル数を示している。2対サンプル単
位であるため、1パケット内のサンプル数は全て偶数サ
ンプルとなっている。チャンネル数が多くなるとそれだ
けバイト数が増えるので1パケット内のサンプル数は少
なくなる。量子化ビット数が16ビット、モノラルの場
合、1パケット内のサンプル数は1004個であり、バ
イト数が2008、スタッフィングバイトは5バイト
で、パディングバイトはないことを示している。ただ
し、最初のパケットのスタッフィングバイトは、2バイ
トであることを示している。これは、最初のパケットで
は、そのヘッダに3バイトの属性情報が付加されること
があるからである。
【0052】また、量子化ビット24ビット、ステレオ
モードについて見ると、先頭のパケットは6 バイトのス
タッフィングが施され、以降のパケットは9 バイトのパ
ディングが施されていることを示している。
【0053】図9にはパックを生成する装置の手順を示
している。
【0054】例えば各チャンネルのオーディオ信号がサ
ンプルされ図1(B)に示したようなサンプルが生成さ
れて、メモリに蓄積されているものとする。ステップS
11では、サンプルが順番に取り込まれる。ステップS
12では、バイト数がパケットの容量(2010バイ
ト)になったかどうかの判定を行い、2010バイトに
なっていると、そのサンプルでパック化される(ステッ
プS13)。
【0055】バイト数がパケットの容量(2010バイ
ト)でない場合は、ステップS14に移行する。ステッ
プS14では、取り込んだサンプルのバイト数が、20
10バイトを超えているかどうかを判定する。超えてい
ない場合には、ステップS11に戻る。超えている場合
には、ステップS15において、最後に取り込んだサン
プルを、ステップS11の位置へ戻し、残りのバイト数
と2010バイトとの差が計算される。ここで、差Rが
8バイトを超えるかどうかが判断される(ステップS1
6)。差Rが8バイトを超える場合には、パディング処
理(ステップS17),差Rが7バイト以下の場合はス
タッフィング処理(ステップS18)によりパケットが
構成される。
【0056】次に、上記のデータが再生処理される再生
装置について簡単に説明する。
【0057】図10には光ディスク再生装置を示し、図
11には、上記したオーディオストリームが記録されて
いる光ディスク10をドライブするディスクドライブ部
30の基本構成を示し、図12には光ディスク10の構
成例を説明するための図を示している。
【0058】図10の光ディスク再生装置を説明する。
【0059】光ディスク再生装置は、キー操作/表示部
500を有する。光ディスク再生装置には、モニタ1
1、スピーカ12が接続される。光ディスク10から読
み取られたピックアップデータは、ディスクドライブ部
501を介して、システム処理部504に送られる。光
ディスク10から読み取られたピックアップデータは、
例えば映像データ、副映像データ及び音声データを含
み、これらのデータは、システム処理部504で分離さ
れる。分離された映像データは、ビデオバッファ506
を介してビデオデコーダ508へ供給され、副映像デー
タは副映像バッファ507を介して副映像デコーダ50
9へ供給され、音声データはオーディオバッファ512
を介してオーディオデコーダ513へ供給される。ビデ
オデコーダ508でデコーダされた映像信号と、副映像
デコーダ509でデコードされた副映像信号とは合成部
510で合成されてD/A変換器511でアナログ映像
信号として出力されモニタ11に供給される。オーディ
オデコーダ513でデコードされたオーディオ信号は、
D/A変換器514でアナログオーディオ信号となりス
ピーカ12に供給される。
【0060】502はシステムCPUであり、再生装置
全体はこのシステムCPU502により管理されてい
る。したがって、システムCPU502は、ディスクド
ライブ部501、システム処理部504、キー操作/表
示部500と制御信号やタイミング信号等のやり取りを
行うことができる。システムCPU502には、システ
ムROM/RAM503が接続されており、このシステ
ムROM/RAM503には、システムCPU502が
データ処理を行うための固定プログラムが格納されると
ともに、光ディスク10から再生された管理データ等を
格納することもできる。
【0061】データRAM505は、システム処理部5
04に接続され、上述したデータの分離やエラー訂正等
を行うときのバッファとして用いられる。
【0062】図11のディスクドライブ部501を説明
する。
【0063】ディスクモータ駆動回路531は、スピン
ドルモータ532を回転駆動する。スピンドルモータ5
32が回転すると光ディスク10が回転し、光学ヘッド
部533により光ディスクに記録されている記録データ
をピックアップすることが可能である。光学ヘッド部5
33により読み取られた信号は、ヘッドアンプ534に
供給され、このヘッドアンプ534の出力が先のシステ
ム処理部504に入力される。
【0064】フィードモータ535は、フィードモータ
駆動回路536により駆動される。フィードモータ53
5は、光ヘッド部533を光ディスク10の半径方向へ
駆動する。光ヘッド部533には、フォーカス機構及び
トラッキング機構が設けられており、これらの機構には
それぞれフォーカス回路537、トラッキング回路53
8からの駆動信号が与えらえる。
【0065】ディスクモータ駆動回路531、フィード
モータ駆動回路536、フォーカス回路537、トラッ
キング回路538に対しては、サーボ処理部539から
制御信号が入力されている。これにより、ディスクモー
タ532は、ピックアップ信号の周波数が所定の周波数
であるように光ディスク10を回転制御し、フォーカス
回路537は、光ヘッド部533の光学ビームの焦点が
光ディスク10に最良の焦点を結ぶように、光学系のフ
ォーカス機構を制御し、またトラッキング回路538
は、光学ビームが所望の記録トラックの中央に照射され
るようにトラッキング機構を制御する。
【0066】図12に示す光ディスク10の構造につい
て説明する。
【0067】光ディスク10は、その両面のクランプ領
域21の周囲に情報記録領域22を有する。情報記録領
域22は、外周に情報が記録されてないリードアウト領
域23を有し、また、クランプ領域21との境目に情報
が記録されていないリードイン領域24を有する。この
リードアウト領域23とリードイン領域24の間がデー
タ記録領域25である。
【0068】データ記録領域25にはトラックがスパイ
ラル状に連続して形成される。このトラックは、複数の
物理的なセクタに分割され、そのセクタには連続番号が
付されている。トラックの信号形跡は、ピットとして形
成されている。読み出し専用の光ディスクでは、透明基
板にピット列がスタンパーで形成され、このピット列形
成面に反射膜が形成され記録層とされている。2枚貼り
合わせタイプの光ディスクは、このような記録層が対向
するように、2枚のディスクが接着層を介して合体さ
れ、複合ディスクとされている。
【0069】次に、上記した光ディスク10の論理フォ
ーマットについて説明する。
【0070】図13には、情報記録領域25の情報区分
である論理フォーマットを示している。この論理フォー
マットは、特定の規格、例えばマイクロUDF及びIS
O9660に準拠して定められている。以下の説明で
は、論理アドレスが、マイクロUDF及びISO966
0で定められる論理セクタ番号(LSN)を意味し、論
理セクタは、先の物理セクタのサイズと同じで、1論理
セクタが2048バイトである。また論理セクタ番号
(LSN)は、物理セクタ番号の昇順とともに連続番号
が付されているものとする。
【0071】論理フォーマットは、階層構造であり、ボ
リューム及びファイル構造領域70、ビデオマネージャ
ージャー71、少なくとも1つ以上のビデオタイトルセ
ット72、及び他の記録領域73を有する。これらの領
域は、論理セクタの境界上で区分されている。1論理セ
クタは2048バイトである。1論理ブロックも204
8バイトであり、1論理セクタは1論理ブロックと定義
されている。
【0072】ファイル構造領域70は、マイクロUDF
及びISO9660で定められる管理領域に相当し、こ
の領域の記述を介して、ビデオマネージャージャー71
のデータがシステムROM/RAM部52に格納され
る。ビデオマネージャージャー71は、ビデオタイトル
セットを管理するための情報が記述され、ファイル#0
から始める複数のファイル74で構成されている。ビデ
オタイトルセット72には、圧縮されたビデオデータ、
副映像データ、オーディオデータ及びこれらを再生する
ための再生制御情報が記録されている。また各ビデオタ
イトルセット72は、複数のファイル74で構成されて
いる。これらのファイルも論理セクタの境界で区分され
ている。
【0073】他の記録領域73には、上記ビデオタイト
ルセットの情報を利用する場合に用いられる情報、ある
いは独自に利用される情報が記録されている。
【0074】図14においてビデオマネージャージャー
71について説明する。
【0075】ビデオマネージャージャー71は、ビデオ
マネージャー情報(VMGI)75、ビデオマネージャ
ー情報メニューのためのビデオオブジェクトセット(V
MGM VOBS)76及びビデオマネージャー情報の
バックアップ(VMGI BUP)77で構成される。
【0076】VMGM VOBS76には、ビデオマネ
ージャー71が管理する当該光ディスクのボリウムに関
するメニューのためのビデオデータ、オーディオデー
タ、及び副映像データが格納されている。ボリウム内の
各タイトルに関する音声及び副映像による説明情報や、
タイトルの選択表示を得ることができる。例えば、光デ
ィスクが語学学習用の英会話を格納したものである場
合、英会話のタイトル名、レッスン例が再生表示される
とともに、テーマソングが音声で再生され、副映像では
どのレベルの教材であるか等が表示される。また選択項
目としては、レッスンの番号(レベル)の選択が表示さ
れ、視聴者の操作入力を待つ。このような利用のために
VMGM VOBS76が用いられる。
【0077】図15は、ビデオオブジェクトセット(V
OBS)82の例を示している。
【0078】ビデオオブジェクトセット(VOBS)と
しては、メニュー用として2つのタイプ、ビデオ用のタ
イトル用として1つのタイプがあるがいずれも同様な構
造である。
【0079】ビデオオブジェクトセット(VOBS)8
2は、1個以上のビデオオブジェクト(VOB)83の
集合として定義され、VOBは同一の用途に用いられ
る。通常、メニュー用のビデオオブジェクトセット(V
OBS)は、複数のメニュー画面を表示するためのビデ
オオブジェクト(VOB)として構成され、ビデオタイ
トルセット用のビデオオブジェクトセット(VOBS)
は、通常の動画等を表示するためのビデオオブジェクト
(VOB)として構成されている。
【0080】ビデオオブジェクト(VOB)には、識別
番号(VOB IDN#j)が付されており、この識別
番号(VOB IDN#j)を利用してビデオオブジェ
クト(VOB)を特定することができる。1つのビデオ
オブジェクト(VOB)は、1つ又は複数のセル84で
構成されている。同様にセルにも、識別番号(C ID
N#j)が付されており、この識別番号(C IDN#
j)を利用してセルを特定することができる。メニュー
用のビデオオブジェクトは、1つのセルで構成されるこ
ともある。
【0081】さらに1つのセルは、1つ又は複数のビデ
オオブジェクトユニット(VOBU)から構成される。
そして1つのビデオオブジェクトユニット(VOBU)
は、1つのナビゲーションパック(NVパック)を先頭
に有するパック列として定義される。1つのビデオオブ
ジェクトユニット(VOBU)は、NVパック(先のD
SIを含む)から次のNVパックの直前まで記録される
全パックの集まりとして定義されている。
【0082】ビデオオブジェクトユニット(VOBU)
の再生時間は、このVOBU内に含まれる単数または複
数個のGOP(グループオブピクチャー)から構成され
るビデオデータの再生時間に相当し、その再生時間は約
0.4秒以上で1秒以内に定められている。MPEGの
規格では、1GOPは、約0.5秒の再生時間に相当す
る画像データが圧縮されるとされている。したがって、
MPEGの規格に合わせると、オーディオも映像も約
0.5秒分の情報が配置されることになる。
【0083】1つのビデオオブジェクトユニット(VO
BU)内には、上述したNVパックを先頭にして、ビデ
オパック(Vパック)、副映像パック(SPパック)、
オーディオパック(Aパック)が配列されている。よっ
て、1VOBU内の複数のVパックは、再生時間が1秒
以内となる圧縮画像データが1GOPあるいは複数GO
Pの形で構成されており、またこの再生時間に相当する
オーディオ信号が圧縮処理されてAパックとして配列さ
れている。またこの再生時間内に用いる副映像データが
圧縮されてSPパックとして配列されている。但し、オ
ーディオ信号は、例えば8ストリーム、副映像としては
例えば32ストリーム分のデータをパック化して記録さ
れている。
【0084】オーディオ信号の1ストリームは1種類の
符号化形式で符号化されたデータであり、例えばリニア
PCM、20ビット量子化データの8チャンネル分で構
成される。
【0085】図14に戻って説明する。
【0086】ビデオマネージャー情報(VMGI)75
としては、ビデオタイトルをサーチするための情報が記
述されており、少なくとも3つのテーブル78、79、
80が含まれている。
【0087】ボリウム管理情報管理テーブル(VMGI
MAT)は、ビデオマネージャー(VMG)71のサ
イズ、ビデオマネージャー内の各情報のスタートアドレ
ス、ビデオマネージャーメニュー用のビデオオブジェク
トセット(VMGM VOBS)に関する属性情報等が
記述されてる。
【0088】タイトルサーチポインターテーブル(TT
SRPT)は、装置のキー操作及び表示部500から
のタイトル番号の入力に応じて選定可能な当該光ディス
クのボリウムに含まれるビデオタイトルのエントリープ
ログラムチェーン(EPGC)が記述されている。
【0089】図16においてプログラムチェーンを説明
する。プログラムチェーン87とは、あるタイトルのス
トーリーを再現するためにプログラム番号の集合であっ
て、プログラムチェーンが連続して再生されることによ
りある1つのタイトルのストーリ章あるいはストーリー
が完結される。また1つのプログラム番号は、複数のセ
ル識別番号から構成されている。セル識別番号は、VO
BS内のセルを特定することができる。
【0090】ビデオタイトルセット属性テーブル(VT
ART)80には、当該光ディスクのボリウム中の
ビデオタイトルセット(VTS)に定められた属性情報
が記載されている。属性情報としては、VTSの数、番
号、ビデオの圧縮方式、オーディオの符号化モード、副
映像の表示タイプ等があり、このビデオタイトルセット
属性テーブルに記述されてる。
【0091】以上説明したようにこの発明のパケット方
式の場合、各パケットの先頭の音声データは必ずサンプ
リングデータの先頭であり、パケットを単位として取扱
うことができるので、オーディオデータ処理のためのタ
イミング処理及びそのシーケンス処理等が容易となる。
【0092】次に、上記のごとく配列され、記録されて
いるデータを再生する音声デコーダについて説明する。
【0093】図17は、オーディオデコーダ513の基
本構成を示している。
【0094】この例は、図8に示したチャンネル数とサ
ンプルのビット数の各モードのすべてに対応して再生で
きるデコーダの例を示している。入力データは、8チャ
ンネルのすべての量子化ビット数が24ビットである場
合を示している。
【0095】入力端子710には、図1で説明したサン
プルの列が連続して入力される。このサンプル列は、ス
ッチSW0の入力端子711に与えられる。スッチSW
0は、チャンネルAnからHn、anからhnまでの各
サンプルの振り分け端子を有する。各チャンのサンプル
に対応する端子には、代表サンプルと同一符号を付して
いる。ここでは代表サンプルとして、サンプルA0から
H0,A1からH1,a0からh0、a1からh1を示
している。
【0096】端子A0からH0,A1からH1は16ビ
ットであり、端子a0からh0、a1からh1は、それ
ぞれ4ビットの端子であるものとする。エキストラサン
プルは、全部で8ビットの場合もあるから、4ビットの
端子a0からh0、a1からh1が、2組用意されてい
る。16ビット端子A0は、メモリMA0の上位ビット
(16ビット)に接続され、対応する4ビット端子a
0,a0はそれぞれスッチJ1、J2を介してメモリM
A0の下位ビット(8ビット)に接続されている。16
ビット端子B0は、スッチJBを介してメモリMB0の
上位ビットに接続され、対応する4ビット端子b0,b
0はそれぞれ対応するスッチj1、j2を介してメモリ
MB0の下位ビットに接続されている。16ビット端子
C0は、スッチJCを介してメモリMC0の上位ビット
に接続され、対応する4ビット端子c0,c0はそれぞ
れ対応するスッチj1、j2を介してメモリMC0の下
位ビットに接続されている。同様に、各端子D0からH
0,D1からH1,d0からh0、d1からh1もそれ
ぞれ対応するメモリMD0からMH1に接続されてい
る。
【0097】これにより、各チャンネルがメモリMA0
からMH1に振り分けられたことになる。メモリMA0
とMA1の出力端子は、Aチャンネル出力スッチSWA
の端子TA0,Ta0,Ta0,TA1,Ta1,Ta
1に接続されている。TA0、TA1はそれぞれ16ビ
ット端子、Ta0,Ta0,Ta1,Ta1は、それぞ
れ4ビット端子である。同様にメモリMB0とMB1の
出力端子は、Bチャンネル出力スッチSWBの端子TB
0,Tb0,Tb0,TB1,Tb1,Tb1に接続さ
れている。TB0,TB1はそれぞれ16ビット端子、
Tb0,Tb0,Tb1,Tb1は、それぞれ4ビット
端子である。同様に他のメモリの出力端子も対応する出
力スッチに接続されている。
【0098】次に、動作に付いて説明する。
【0099】スッチSW0に入力される記録/伝送用に
配列されたサンプルS0,S1,e1,e2,…は、各
チャンのサンプルとして、A0,B0,…、H0,A
1,B1,…、H1,a0,b0,…h0,a1,b1
…,h0として表せる。ここで、各チャンネルのメイン
ワードは16ビット、エキストラワードは8ビットであ
る。回路の開閉スッチがすべて閉じているものとする。
回転スッチSW0が最上部接点から、順次切り替わるこ
とにより、メモリMA0からMH1にそれぞれ対応する
サンプルが転送されることになる。このように回転スッ
チSW0の動作により、2対サンプルがメモリMA0か
らMH1にサイクリックに格納される。以後は、メモリ
MA0からMH1に格納されているサンプルのうち、所
望のチャンのサンプルが対応する回転スッチを介して読
み出されることになる。読み出されたサンプルは、メイ
ンサンプルとエキストラサンプルとがデコードされて、
合成されて用いられる。
【0100】チャンネルAの読み出しに着目して見る。
回転スッチSWAはまず最上部の16ビットの接点位置
で16ビットのサンプルA0読み出す。次に2つの4ビ
ットの接点位置で、合計8ビットのサンプルa0を読み
出す。さらに、次の16ビットの接点位置で16ビット
のサンプルA1読み出す。次に2つの4ビットの接点位
置で、合計8ビットのサンプルa1を読み出す。回転ス
ッチSWAの一回転でチャンネルAの2対サンプルA
0,a0,A1,a1が読みだされることになる。この
ようにチャンネルAの2対サンプルが時系列で得られ
る。以下、チャンネルB,C…に付いても同様な動作で
サンプルが読み出される。ここで、回転スッチSW0、
SWA,…SWHは、それぞれ1回転で2対サンプルを
処理するので、回転周期はサンプリング周波数の1/2
(fs/2)であることが必要である。 図18は、さ
らにオーディオデコーダの別の実施の形態である。
【0101】この実施の形態は、チャンネル数2、サン
プルの量子化ビット数が20ビットの場合のデータを処
理する状態を示している。図17に示した回路と異なる
点は、スッチJB−JH,j1,j2の状態である。従
って、図17の回路に対応する部分には、同一符号を付
している。
【0102】S0、S1、e0,e1,…を各チャンネ
ルのサンプル列で表すと、A0,B0,A1,B1,a
0,b0,a1,b1,…である。ここで、各チャンネ
ルのメインサンプルは、16ビット、エキストラサンプ
ルは4ビットである。
【0103】スイッチJB…JHの状態としては、図に
示すように、スイッチJBのみが閉で、JC…JHは、
開になっている。またスイッチj1、j2に関しては、
図示のように、エキストラサンプルa0,b0,a1,
b1に対応するスイッチで、j1のみが閉で、他は開と
なっている。また、その他のエキストラサンプルc0,
…h0、c1,…h1に対応するスイッチj1、j2
は、すべて開となっている。 スイッチが開となってい
る部分では、データ転送は行われない。
【0104】回転スイッチSW0がデータ入力に同期し
て入力データをふり分けると、転送されるデータは、A
0,B0,A1,B1,a0(4ビット),b0(4ビ
ット),a1(4ビット),b1(4ビット)である。
この回転スイッチSW0の動作により、メモリMA0,
MB0,MA1,MB1にのみ、図に示すような順序で
サンプルが入力される。
【0105】出力側では、メモリMA0−MH1のう
ち、チャンネルA,Bのメモリからのみ出力が得られ
る。他のチャンネルのメモリからデータ0が出力され
る。読み出し側のスイッチj1、j2のうち、j1は
閉、j2は開とされている。従って16ビットのメイン
サンプルに続いて4ビットのエキストラサンプルが読み
出されることになる。チャンネルAに付いて説明すれ
ば、スイッチSWAの切り替わりにより、A0,a0
(4ビット),A1,a1(4ビット)の順で出力さ
れ、順次チャンネルAのデータが出力されることにな
る。
【0106】上記した実施の形態における各スイッチの
設定、及び切り換え動作は、オーディオストリームのチ
ャンネル数と、サンプルの量子化ビット数に応じて、プ
ログラマブルに設定される。このような信号処理モード
は、図14で示したビデオタイトルセット属性テーブ
ル、及び図7で示したパックヘッダに記述されている。
つまり、オーディオパケットに含まれているオーディオ
データが、リニアPCMであること、さらにオーディオ
フレーム番号、量子化ビット数、サンプリング周波数、
オーディオチャンネル番号などが記述されている。
【0107】上記図17と図18で示したデコーダは、
すべてのモードに対応でき、全ビット、全チャンネルを
再生できる高級機種に適用される、いわゆるフルデコー
ダである。
【0108】本発明の考え方は、チャンネル数、量子化
ビット数の多様な組み合わせモードに対応できるデータ
配列、記録再生処理方法、及び装置に関わるものであ
る。上記のような高級機種に対応できることはもちろん
のこと、安価なコストを要求される簡易機種、例えば、
すべてのモードに対して2チャンネル、16ビットのみ
を再生するような機種に対しても対応できるデータ配列
である。このような機種は、回路の規模が高級機種に比
べて規模が小さくて済む。
【0109】上記の図及び説明では、各サンプルの振り
分け、及びメモリからのサンプルの取り出しに用いるス
イッチが、機械的に示されていたが、これらはすべて電
子回路手段で構成されるものである。
【0110】次に、簡易再生機種におけるオーディオデ
コーダに付いて説明する。このオーディオデコーダは、
チャンネルA,Bのみの16ビットのデータを処理する
デコーダである。入力サンプルは、8チャンネルで量子
化ビットは24ビットであるものとする。
【0111】図19において、入力端子810には、図
1で説明したサンプルの列が連続して入力される。この
サンプル列は、スッチSW0の入力端子811に与えら
れる。スッチSW0は、チャンネルAnからHn、an
からhnまでの各サンプルの振り分け端子を有する。各
チャンのサンプルに対応する端子には、代表サンプルと
同一符号を付している。ここでは代表サンプルとして、
サンプルA0からH0,A1からH1,a0からh0、
a1からh1を示している。
【0112】端子A0からH0,A1からH1は16ビ
ットであり、端子a0からh0、a1からh1は、それ
ぞれ4ビットの端子であるものとする。エキストラサン
プルは、全部で8ビットの場合もあるから、4ビットの
端子a0からh0、a1からh1が、2組用意されてい
る。
【0113】しかし、このデコーダでは、端子A0,B
0,A1,B1のみが、メモリMA,MBに接続されて
おり、他の端子C0−H0,c0−h0は接地されてい
る。このようにスイッチSW0を製造してもよいし、最
初からチャンネルA,Bに関する系統のみが製造されて
もよい。
【0114】メモリMA,MBからデータを読み出すス
イッチSWA,SWBは、16ビット単位でデータを読
み出すスイッチである。このスイッチSWA,SWB
は、出力データの整合が得られるように動作される。
【0115】動作について説明する。
【0116】スイッチSW0に入力される記録用、また
は伝送用配列のサンプルS0、S1、e0,e1,…
は、各チャンネルのサンプルで表せばA0,B0,…、
H0,A1,B1,…、H1,a0,b0,…h0,a
1,b1…,h0として表せる。ここで、各チャンネル
のメインサンプルは16ビット、エキストラサンプルは
8ビットである。回路の開閉スッチはすべて閉じてい
る。回転スッチSW0が最上部接点から、順次切り替わ
ることにより、メモリMAからMB1にそれぞれ対応す
るサンプルが転送されることになる。他のサンプルはす
べて棄却される。
【0117】以後は、メモリMA0、MB1に格納され
ているサンプルが、チャンネルA,Bのサンプルとして
読み出される。
【0118】回転スイッチSW0は、1回転で2サンプ
ルを処理するので、サンプリング周波数fsの1/2で
ある。また回転スイッチSWA,SWBは、1回転で1
サンプルを読み出すので、周波数はfsである。
【0119】次に、簡易再生機種における別のオーディ
オデコーダに付いて説明する。このオーディオデコーダ
は、チャンネルA,Bのみの16ビットのデータを処理
するデコーダである。入力サンプルは、2チャンネル
で、量子化ビットは20ビットであるものとする。
【0120】図20において、入力端子810には、図
1で説明したサンプルの列が連続して入力される。この
サンプル列は、スッチSW0の入力端子811に与えら
れる。スッチSW0は、チャンネルAnからHn、an
からhnまでの各サンプルの振り分け端子を有する。各
チャンのサンプルに対応する端子には、代表サンプルと
同一符号を付している。ここでは代表サンプルとして、
サンプルA0、B0,A1,B1,a0,b0、a1,
b1を示している。
【0121】端子A0,B0,A1,B1は16ビット
であり、端子a0,b0、a1,b1は、それぞれ4ビ
ットの端子である。2チャンネル、量子化ビット数20
ビットのモードに対応するために、スイッチJBのみが
閉で、スイッチJC−JHは開になっている。また端子
a0,b0、a1,b1に対応するスイッチj1、j2
が閉で、他の端子に対応するスイッチj3−j16は開
である。
【0122】上記の状態で回転スイッチSW0が順次切
り替わると、開になっているスイッチではデータ転送が
行われない。そして、メインサンプルA0,B0,A
1,B1のみがメモリMA,MBに転送される子とにな
る。またエキストラサンプルaa0,b0,a1,b1
に関しては対応するスイッチが接地されているので、破
棄されることになる。メモリMA,MBからサンプルを
読み出す動作は、先の実施の形態と同じように行われ
る。
【0123】上記の簡易機種の例では、2種類のモード
の場合を説明したが、スイッチの開閉選択状態によりす
べてのモードにおける2チャンネルのデータを取り出す
ことができる。特に注目すべき点は、エキストラサンプ
ルのための処理は、8ビット単位であることである。こ
のようなデータ配列により、1対のエキストラサンプル
のビット数は、各チャンネルのエキストラワードが4ビ
ットの場合でも、チャンネル数に関わらず8ビットの整
数倍となる。このために、簡易デコーダにおいてエキス
トラサンプルを棄却する場合においても、8ビット単位
で処理することができる。
【0124】メインサンプルのメインワードは16ビッ
トであるから、すべて、8ビット単位での処理が可能で
あり、具体的回路を構成する上でも利点が多い。
【0125】図21には、オーディオパックのパックヘ
ッダの概略を示している。
【0126】まず、パックスタートコード(4バイト)
があり、次にシステムクロックリファレンス(SCR)
が記述されている。システムクロックリファレンス(S
CR)は、このパックの取り込み時間を示しており、装
置内部の基準時間の値より、このSCRの値が小さい場
合には、このSCRが付与されているパックがオーディ
オバッファに取り込まれる。またパックヘッダには、プ
ログラム多重レートが3バイトで記述されている。さら
に、スタッフィング長さも1バイトで記述されている。
このスタッフィング長が制御回路により参照されること
により、制御回路は、制御情報の読み取りアドレスを決
めることができる。
【0127】図22には、オーディオパケットのパケッ
トヘッダーの中身を示している。パケットヘッダは、パ
ケットのスタートを知らせるための、パケットスタート
コードプリフィックス、パケットがなにのデータを有す
るのかを示すストリームID、パケットストリームの長
さを示すデータがある。パケットエレメンタリーストリ
ーム(PES)の各種の情報、例えばコピーの禁止、許
可を示すフラッグ、オリジナル情報かコピーされた情報
かを示すフラッグ、パケットヘッダの長さなどが記述さ
れている。さらにこのパケットと他のビデオや副映像と
の時間的出力同期を取るためのプレゼンテーションタイ
ムスタンプ(PTS)も記述されている。さらに、各ビ
デオオブジェクトの中で最初のフィールドの最初のパケ
ットには、バッファについて記述しているかどうか示す
フラッグ、バッファのサイズなどの情報が記述されてい
る。
【0128】また0−7バイトのスタッフィングバイト
を有する。
【0129】さらに、オーディオストリームであるこ
と、リニアPCMか他の圧縮方式及びオーディオストリ
ームの番号を示すためのサブストリームIDを有する。
さらにまた、このパケット内に先頭のバイトを配置して
いるオーディオのフレーム数が記述されている。さらに
また、前記PTSで指示されている時刻に再生されるべ
き、パケット内の最初のオーディオフレーム、すなわち
最初にアクセスするユニットの先頭バイトを指示するポ
インタが記述されている。このポインタは、この情報の
最後のバイトからのバイト番号で記述されている。そし
てポインタは、そのオーディオフレームの最初のバイト
アドレスを示している。また、高域強調されたのか否か
を示すオーディオ強調フラッグ、オーディオフレームデ
ータがオール0 のときにミュートを得るためのミュート
フラッグ、オーディオフレームグループ(GOF)の中
の最初にアクセスするフレーム番号も記述されている。
また量子化ワードの長さ、つまり量子化ビット数、サン
プリング周波数、チャンネル数、ダイナミックレンジの
制御情報などが記述されている。
【0130】上記のヘッダ情報は、オーディオデコーダ
内のデコーダ制御部(図示せず)において解析される。
デコーダ制御部は、デコーダの信号処理回路を現在取り
込み中のオーディオデータに対応する信号処理形態に切
り換える。切り替わった状態は、先の図17乃至図20
で示した通りである。上記のヘッダ情報と同様な情報
は、ビデオオマネージャにも記述されているので、再生
動作の初期にこのような情報を読み取れば、以後は同じ
サブストリームの再生であれば読み取る必要はない。し
かし上述したように各パケットのヘッダに、オーディオ
を再生するに必要なモードの情報が記述されているの
は、例えばパケット列が通信系列で伝送されるような場
合に何時受信を開始しても受信端末がオーディオのモー
ドを認識できるようにしたからである。また、パックの
みをオーディオデコーダが取り込んだ場合でも、オーデ
ィオ情報を再生できるようにしたからである。
【0131】図23には、オーディオストリームに関す
る再生装置の信号系列を示している。図10の装置に比
べて、図23の装置は、システム処理部504の内部
と、オーディオデコーダ513の内部が詳しく示されて
いる。
【0132】システム処理部504に入力した高周波信
号(読み取り信号)は、同期検出器601に入力され
る。同期検出器601では、記録データに付加されてい
る同期信号を検出し、タイミング信号を生成する。同期
検出器601で同期信号を除去された読み取り信号は、
16ビットを8ビットに復調する8−16復調器602
に入力されて、8ビットのデータ列に復調される。復調
データは、エラー訂正回路603に入力されて、エラー
訂正処理が施される。エラー訂正されたデータは、デマ
ルチプレクサ604に入力される。このデマルチプレク
サ604では、オーディオパック、ビデオパック、副映
像パックの識別がストリームIDに基づいて行われ、対
応するデコーダに各パックは出力される。
【0133】オーディオパックは、オーディオバッファ
611に取り込まれる。またオーディオパックのパック
ヘッダ及びパケットヘッダは、コントロール回路612
に読み取られる。コントロール回路612は、オーディ
オパックの内容を認識する。すなわち、オーディオパッ
クのスタートコード、スタッフィング長、パケットスタ
ートコード、ストリームIDを認識する。さらにパケッ
トの長さ、サブストリームIDの認識、最初のアクセス
ポイントの認識、オーディオの量子化ビット数の認識、
チャンネル数の認識、サンプリング周波数の認識も行
う。このような情報が認識されると、先の図8に示した
テーブルにより、スタッフィングバイト長、パディング
パケット長が判明する。またコントロール回路612
は、サブストリームIDに基づいて、リニアPCMのパ
ケットを認識する。
【0134】この結果、コントロール回路612は、オ
ーディオバッファ611に格納されているオーディオデ
ータの切り出しアドアドレスを把握することができる。
よって、このオーディオバッファ611は、コントロー
ル回路612により制御され、先に説明したサンプル、
例えばS0,S1,e0,e1,S2,S3,…を出力
することができる。コントロール回路612は、少なく
とも、量子化ビット数、サンプリング周波数、オーディ
オチャンネル数を認識すれば、スタッフィングバイト
数、パディングパケット数を認識することができる。そ
してこの認識情報に基づいて、データの切り出しを実行
することができる。
【0135】このサンプルは、チャンネル処理器613
に供給される。このチャンネル処理器613の内部は、
図17乃至図20で説明したような回路であり、その動
作モードは、コントロール回路612により制御され
る。
【0136】次に、上記したオーディオパケット、ビデ
オパケット、副映像パケットと、光ディスクの記録トラ
ックとの物理的な関係を説明することにする。
【0137】図24(A),図24(B),図24
(C),図24(D)に示すように、光ディスク10の
一部の記録面を拡大すると、ピット列が形成されてい
る。このピットの集合が、セクタを構成している。従っ
て光ディスクのトラック上には、セクタ列が形成されて
いる。このセクタは光ヘッドにより連続して読み取られ
る。そしてオーディオパックがリアルタイムで再生され
る。
【0138】次に1つのセクタ、例えばオーディオ情報
が記述されているセクタを説明する。図25(A),図
25(B)に示すように、1つのセクタは、13×2フ
レームから構成されている。そして各フレームには、同
期符号が付加されている。図面では2次元的にフレーム
の配列を示しているが、トラック上には先頭のフレーム
から順番に記録されている。図に示されている同期符号
の順番で述べると、SY0,SY5,SY1,SY5,
SY2,SY5, …である。
【0139】図に示されている1フレームにおける同期
符号とデータのビット数は、32ビットと、1456ビ
ットである。32ビット=16ビット×2、1456ビ
ット=16ビット×91である。この数式は、16ビッ
トの変調コードが記録されていることを意味する。光学
式ディスに対する記録が行われるときは、8ビットのデ
ータが16ビットに変調されて記録されるからである。
さらにこのセクタ情報は、変調されたエラー訂正コード
も含んでいる。
【0140】図26(A)には、上記の物理セクタの1
6ビットデータを、8ビットに復号した後の1つの記録
セクタを示している。この記録セクタのデータ量は、
(172+10)バイト×(12+1)ラインである。
各ラインには、10バイトの誤り訂正符号が付加されて
いる。また1ライン分の誤り訂正符号が存在するが、こ
の誤り訂正符号は、後で述べるように、12ライン分が
集まったときに、列方向の誤り訂正符号として機能す
る。
【0141】上記の1記録セクタのデータから、誤り訂
正符号が除去されると、図26(B)に示すようなデー
タブロックとなる。すなわち、2048バイトのメイン
データに、6バイトのセクタID、2バイトID誤り検
出符号、6バイトの著作権管理情報がデータ先頭に付加
され、さらにデータの末尾には4バイトの誤り検出符号
が付加されたデータブロックとなる。
【0142】上記の2048バイトのデータが、先に説
明した1パックであり、この1パックの先頭からパック
ヘッダ、パケットヘッダ、オーディオデータが記述され
ている。そして、パックヘッダ及びパケットヘッダに
は、オーディオデータを処理するための各種のガイド情
報が記述されていることになる。
【0143】上記したようにディスクの1つのセクタに
対して、オーディオサンプルを配列した1つのパケット
が割り当てられて記録されている。そして、オーディオ
デコーダは、1つのセクタの情報であっても、リニアP
CMデータを良好に再生することができる。これは、1
パック内のオーディオデータの先頭は、必ずメインサン
プルの先頭から開始するようにデータ配分されているか
らである。また、パックヘッダ及びパケットヘッダに
は、オーディオデコーダがオーディオデータを処理する
のに十分な制御情報が記述されているからである。
【0144】次に、誤り訂正符号ブロック(ECCブロ
ック)について説明する。
【0145】図27(A),図27(B)に示すよう
に、ECCブロックは、上記した1記録セクタが16個
集合することにより構成されている。図27(A)は,
12行×127バイトのデータセクタ(図26(A))
が16個集合された状態を示している。そして、各列に
は、16バイトの外符号パリティ(PO)が付加され
る。また各行には10バイトの内符号パリティ(PI)
が付加される。さらに、記録される前には、図27
(B)に示されるように、16バイトの外符号パリティ
(PO)が1ビットずつ各行に分散される。この結果、
1記録セクタは、13(=12+1)行のデータとして
構成されることになる。図27(A)において、B0,
0、B0,1、…は、バイト単位のアドレスを示してい
る。また図27(B)において、各ブロックに付されて
いる0乃至15は、それぞれ1記録セクタである。
【0146】上記したディスクの記録トラック上には、
ビデオパック、副映像パック、オーディオパック、NV
パックがインターリーブされて配列されている。しか
し、この発明はこのようなディスクに限定されるもので
はない。オーディオパックの列のみが記録されているデ
ィスクにも適用できる。またオーディオパックと副映像
パックとがインターリーブされたディスクにも適用でき
る。またオーディオパックと、副映像パックと、NVパ
ックとがインターリーブされたディスクにも適用でき
る。これらの組合わせは自由である。
【0147】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
従来のCDより高品位な他チャンネル信号も記録でき
て、かつ簡易機種、上位機種のいずれでも再生処理が容
易であり、リニアPCM方式のデータ等を記録あるいは
処理するのに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な実施例を説明するために示
したサンプル構成及びサンプルの配置を示す説明図。
【図2】図1のサンプルとフレームとグループの関係を
示す説明図。
【図3】この発明に係るオーディオフレームとパック列
の関係を示す説明図。
【図4】20ビットモードと24ビットモードにおける
オーディオデータ配列を一般化して示す図。
【図5】インターリーブの原理を示す説明図。
【図6】この発明に係るパックの配列例と,この配列の
中のオーディオパックの構成を示す説明図。
【図7】オーディオパックの構成を詳しく説明図。
【図8】この発明が適用されるリニアPCMデータのパ
ケット内データサイズの例の一覧表を示す説明図。
【図9】オーディオパックの生成手順を示す説明図。
【図10】ディスク再生装置のブロック構成図。
【図11】ディスクドライブ部の説明図。
【図12】光ディスクの説明図。
【図13】光ディスクの論理フォーマットを示す説明
図。
【図14】図13のビデオマネージャーの説明図。
【図15】図14のビデオオブジェクトセットの説明
図。
【図16】プログラムチェーンの説明図。
【図17】この発明に係るオーディオデコーダの基本的
な回路構成の一例を示す図。
【図18】この発明に係るオーディオデコーダの基本的
な回路構成の他の例を示す図。
【図19】さらにこの発明に係るオーディオデコーダの
基本的な回路構成の他の 例を示す図。
【図20】この発明に係るオーディオデコーダの基本的
な回路構成のまた他の例を示す図。
【図21】オーディオパックのパックヘッダの内容を示
す図。
【図22】オーディオパックのパケットヘッダの内容を
示す図。
【図23】ディスク再生装置の特にオーディオ処理系統
のブロック構成図。
【図24】ディスク、ピット列、セクタ列及び物理セク
タを示す説明。
【図25】物理セクタの内容を示す。
【図26】記録セクタの構成を示す図。
【図27】エラー訂正符号ブロックの構成を示す図。
【符号の説明】
10…ディスク、 501…ディスクドライブ部、 502…システムCPU、 503…システムROM/RAM、 504…システム処理部、 505…データRAM、 506…ビデオバッファ、 507…副映像バッファ、 508…ビデオデコーダ、 509…副映像デコーダ、 511…D/A変換器、 512…オーディオバッファ、 513…オーディオデコーダ、 514…D/A変換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西脇 博久 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会 社東芝柳町工場内 (56)参考文献 特開 平9−251707(JP,A) 特開 平9−252449(JP,A) 特開 平9−251723(JP,A) 特開 平9−265734(JP,A) 特開 平10−208403(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 20/12 - 20/12 103

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1チャンネル又は複数チャンネルの信号
    を時系列的にサンプリングし、量子化したデータを処理
    して記録する記録媒体において、 各チャンネルの信号のMビットからなるサンプルデータ
    を、MSB側のm1 ビットのメインワードとLSB側の
    m2 ビットのエキストラワードとに分けて、各チャンネ
    ルの(2n)番目のサンプルデータのメインワードをま
    とめてメインサンプルS2nとして配置し、この次に各チ
    ャンネルの(2n+1)番目のサンプルデータのメイン
    ワードをまとめてメインサンプルS2n+1とし配置し、
    この次に各チャンネルの(2n)番目のサンプルデータ
    のエキストラワードをまとめてエキストラサンプルe2n
    として配置し、この次に各チャンネルの(2n+1)番
    目のサンプルデータのエキストラワードをまとめてエキ
    ストラサンプルe2n+1として配置(但し、n=0,1,
    2,… )し、 このデータ構造を単位としてこの単位の所定の単位数を
    1フレームとし、このフレーム列を、1パックが所定バ
    イトに制限されたパック列の各パック内のデータ部に
    割当て、各データ部には、パケットヘッダを付してお
    り、このパケットヘッダには前記量子化したデータの量
    子化ビット情報、チャンネル情報が少なくとも含まれて
    おり、更に上記パケットヘッダにはパックヘッダを付し
    ており、 また、前記パックの前記データ部に、複数の前記メイン
    サンプル及びエキストラサンプルを配置する場合に、前
    記データ部の所定位置に最初のメインサンプルの先頭を
    合わせて他のサンプルを順次配列し、該複数の前記メイ
    ンサンプル及びエキストラサンプルの合計バイト長は、
    前記データ部の許容できる最大バイト長以下とし、前記
    合計バイト長が前記最大バイト長に満たない場合には、
    この余った部分を詰めるために前記パケットヘッダにス
    タッフィングバイト又は前記データ部にパッディングパ
    ケットによる無効データを挿入しており、 更に前記パックヘッダには前記スタッフィングバイトに
    よる スタッフィング長を表す情報が含まれている構造の
    データが記録されてなる記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記エキストラワードは4ビットの倍数
    (4nビット、n=0,1,2,…)で構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記メインワードは8ビットの倍数(8
    nビット、n=1,2,3,…)で構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記データは、前記メインサンプルS2n,
    S2n+1,エキストラサンプルe2n,e2n+1 のまとまりが単位
    とされており、所定の単位数が集まることにより1フレ
    ームが形成され、所定のフレーム数が集まることにより
    1グループとされていることを特徴とする請求項1記載
    の記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記量子化されたデータは、前記メイン
    サンプルS2n,S2n+1,エキストラサンプルe2n,e2n+1 のま
    とまりが単位とされており、所定の単位数が集まること
    により1フレームが形成され、時系列的に連続したフレ
    ーム列が複数のオーディオ用の前記パックの前記データ
    部に割り当てられ、この複数のオーディオパックは、ビ
    デオパケット、サブピクチャーパケットと混在し、制御
    パケット間に配置されていることを特徴とする請求項1
    記載の記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記各サンプルを構成するデータは、リ
    ニアPCMデータであり、前記最大バイト長は2010
    であることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記合計バイト長が前記最大バイト長に
    満たない場合で、この余った部分が7バイト以下の場合
    には前記パケットヘッダ内に前記スタッフィングバイト
    を挿入し、8バイト以上の場合には上記データ部の後部
    にパッディングパケットを挿入していることを特徴とす
    る請求項1記載の記録媒体。
  8. 【請求項8】 1つの前記データ部内に配置されている
    複数のサンプルは、偶数であることを特徴とする請求項
    1記載の記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記パケットヘッダには、他のデータと
    の同期を取るためのプレゼンテーションタイムスタンプ
    を含むことを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記パケットヘッダには、オーディオ
    データの符号化方式を示すサブストリーム識別情報を含
    むことを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
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