JP2875207B2 - バルーンカテーテル - Google Patents

バルーンカテーテル

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JP2875207B2
JP2875207B2 JP8135216A JP13521696A JP2875207B2 JP 2875207 B2 JP2875207 B2 JP 2875207B2 JP 8135216 A JP8135216 A JP 8135216A JP 13521696 A JP13521696 A JP 13521696A JP 2875207 B2 JP2875207 B2 JP 2875207B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば医療分野及び
工業分野において用いられる内視鏡に併用されるバルー
ンカテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、バルーンカテーテルとして図8
(A)に示す構成のものが知られている。図8(A)
中、1はカテーテル本体である。このカテーテル本体1
にはバルーン膨張用の送気管路2と造影用の送液管路3
とが設けられている。この場合、送気管路2の先端部は
カテーテル本体1の外周面に形成された送気管路開口部
2aに連通されている。
【0003】さらに、このカテーテル本体1の先端部外
周面には弾性材料によって形成された膨脹可能な筒状の
バルーン4が送気管路開口部2aを覆う状態で配設され
ている。この場合、バルーン4の先端部は送気管路開口
部2aの前方に配置された糸縛り部5aおよび接着剤塗
布部5bからなる先端固定部5によってカテーテル本体
1の外周面に固定され、同様にこのバルーン4の後端部
は送気管路開口部2aの後方に配置された糸縛り部6a
および接着剤塗布部6bからなる後端固定部6によって
カテーテル本体1の外周面に固定されている。
【0004】そして、送気管路2を通したバルーン4内
への流体の供給動作に応じてバルーン4の両端固定部
5,6間の変形部7が図8(A)中に一点鎖線で示すよ
うに膨脹されるようになっている。
【0005】ところで、この種のバルーンカテーテルと
して例えば実公平3−24191号公報や、実公平1−
11260号公報にはカテーテル本体1の先端に突起部
を設け、この突起部に略風船状のバルーン4の一端開口
部を被せて固定する構成のものが示されている。
【0006】また、例えば特公平4−3230号公報、
特公昭45−5239号公報にはカテーテル本体1上に
バルーン4の長さだけ細径部を設け、この細径部の部分
にバルーン4を配設し、カテーテル本体1の外径寸法と
バルーン4の外径寸法とを略一致させた構成のものが示
されている。
【0007】さらに、特開昭52−25491号公報に
はカテーテル本体1の先端部を丸く太径にして蠕動によ
る挿入性の向上を図る構成のものが示され、USP49
27412にはカテーテル本体1の先端部が太く、バル
ーン4の外径寸法と略一致している構成のものが示され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来からバルーンカテ
ーテルを使用して胆石等を回収する作業時には胆管等の
体腔内にバルーン4を収縮させた状態でカテーテル本体
1の先端部を胆石等の回収物の前方まで挿入したのち、
バルーン4を膨張させた状態で、カテーテル本体1を手
元側に引っ張ることにより、膨張状態のバルーン4で、
胆石等の回収物を引っ掛けて手元側に回収するようにな
っている。
【0009】しかしながら、図8(A)に示すようにカ
テーテル本体1上にバルーン4の両端を糸縛り部5a,
6aおよび接着剤塗布部5b,6bからなる固定部5,
6によって固定しただけのものではバルーン4を膨張さ
せた状態で、胆石等を回収するために後方へカテーテル
本体1を引っ張り、バルーン4に後方から負荷を加えた
際に、図8(B)に示すようにバルーン4の後端固定部
6の部分が破損し、バルーン4の後端固定部6における
糸縛り部6aがずれて、バルーン4の後端部が前方へ移
動して、後端固定部6が送気管路開口部2aを塞いでし
まい、バルーン4が膨らんだまま収縮させることができ
ず、体内から抜くことができなくなるおそれがある。
【0010】さらに、バルーン4の後端固定部6の部分
が破損した場合にはバルーン4の先端固定部5の部分に
も過大な負荷が作用するので、続いてこの先端固定部5
の部分も破損し、図8(C),(D)に示すようにバル
ーン4全体が前方へ移動してバルーン4がカテーテル本
体1から取れてしまうおそれがある。
【0011】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、バルーン膨張状態でバルーンに外力が
加わり、バルーンの後端部が前方へ移動した際に、バル
ーン内の流体を確実に抜いてバルーンを収縮させ、バル
ーンが体内から抜けなくなることを防ぐことができるバ
ルーンカテーテルを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はカテーテル本体
の先端部近傍の外周面にバルーン用開口部が形成され、
前記カテーテル本体内に設けられたバルーン膨張用管路
の先端部が前記バルーン用開口部に連結され、かつ径方
向に膨張・収縮可能なバルーンによって前記バルーン用
開口部が被嵌されるとともに、前記バルーンの両端部に
前記カテーテル本体の外周面に固定される固定部が形成
され、前記バルーン膨張用管路を通した前記バルーン内
への流体の供給動作に応じて前記バルーンの両端固定部
間の変形部が膨張されるバルーンカテーテルにおいて、
前記バルーン膨張用管路に連通され、前記バルーンの後
端固定部が先端側へ移動した際に、前記バルーンの外部
に露出され、前記バルーン内の供給流体を前記バルーン
の外部に逃がす流体逃がし部を設けたものである。
【0013】上記構成により、バルーンに後方から負荷
が加わり、バルーンの後端固定部の部分が破損してバル
ーンの後端部が前方へ移動した際に、バルーン膨張用管
路に連通された流体逃がし部をバルーンの外部に露出さ
せ、バルーン内の供給流体を流体逃がし部を通してバル
ーンの外部に逃がし、バルーンを収縮させるようにした
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1および図2を参照して説明する。図1はバルーン
カテーテルの要部構成を示すもので、11はカテーテル
本体である。このカテーテル本体11にはバルーン膨張
用の送気管路(バルーン膨張用管路)12と造影用の送
液管路13とが並設されている。
【0015】また、カテーテル本体11の先端部外周面
にはバルーン14の装着部と対応する部分に送気管路1
2に連通させた前後一対のバルーン用開口部12a,1
2bが形成されている。
【0016】さらに、このカテーテル本体11の先端部
外周面には弾性材料によって形成された膨脹可能な円筒
状のバルーン14がバルーン用開口部12a,12bを
覆う状態で配設されている。
【0017】このバルーン14の後端部は後部側の第2
の開口部12bの後方に配置された糸縛り部15aおよ
び接着剤塗布部15bからなる後端固定部15によって
カテーテル本体11の外周面に固定されている。
【0018】さらに、このバルーン14の先端部は前側
の第1の開口部12aの前方に配置された糸縛り部16
aを備えた先端固定部16によってカテーテル本体11
の外周面に固定されている。
【0019】また、図1に示すように前側の第1の開口
部12aと後部側の第2の開口部12bとの間の距離l
1 は後端側の糸縛り部15aの長さl2 、もしくは後端
側の糸縛り部15aと後端側の接着剤塗布部15bとの
合計の長さl3 よりも大きい値に設定されている。
【0020】また、カテーテル本体11の先端部外周面
におけるバルーン14の先端固定部16の前方には糸3
1が巻き付けられ、この糸巻き付け部によって突起部3
2が形成されている。この突起部32の外径寸法はバル
ーン14の外径寸法と略同径に設定されている。そし
て、この突起部32によってバルーン14の先端固定部
16がカテーテル本体11の先端側に抜けることを防止
するようになっている。
【0021】さらに、カテーテル本体11の先端部外周
面には突起部32の前方にこの突起部32よりも小径な
小径部18が形成されている。この小径部18はカテー
テル本体11における突起部32よりも後方の部分の外
径寸法と略同径に設定されている。
【0022】また、カテーテル本体11の手元端(図示
しない)には送液管路13に連通された送液手段および
送気管路12に連通された送気手段がそれぞれ別個に接
続されている。そして、送気手段から送気管路12を通
した送気・排気動作にともないバルーン14を膨張・収
縮させるとともに、送液手段から送液管路13を通して
薬剤などの送液を行なえるようになっている。この場
合、送気管路12を通したバルーン14内への流体の供
給動作に応じてバルーン14の両端固定部15,16間
の変形部19が膨脹されるようになっている。
【0023】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、バルーンカテーテルの使用時にはバルーン14を
収縮させたままの状態でカテーテル本体11が内視鏡の
チャンネルを介して体腔内に挿入され、内視鏡による観
察下で、例えば十二指腸乳頭から胆管内に導入される。
【0024】続いて、送気手段により、送気管路12を
通してバルーン14内に空気が供給され、バルーン14
が膨張される。この状態で、送液管路13を通して、造
影剤が胆管内に注入され、胆管造影が行なわれる。
【0025】また、胆泥や胆石を回収する場合にはバル
ーン14を収縮させたままの状態で胆管の奥部まで挿入
させた後、バルーン14が膨張される。この状態で、カ
テーテル本体11を手元側へ引くことにより、膨張状態
のバルーン14で、胆石や胆泥等の回収物が引っ掛けら
れ、十二指腸側へかき出される。
【0026】この胆泥や胆石の回収作業時にはバルーン
14に手元側から負荷が加わり、バルーン14の後端固
定部15の部分が破損してバルーン14の後端部が前方
に移動するおそれがある。このとき、カテーテル本体1
1の先端固定部16の前方には突起部32があるため、
この突起部32によってバルーン14の先端部が係止さ
れる。そのため、バルーン14の先端部が前方に移動す
ることはなく、バルーン14がカテーテル本体11から
脱落することを防止することができる。
【0027】また、カテーテル本体11における突起部
32の前方の小径部18の部分は突起部32より細く、
カテーテル本体11における突起部32の後方側の部分
の太さとほぼ同じであるため、十二指腸乳頭から胆管内
へ挿入する際も挿入が容易である。
【0028】そこで、上記構成のものにあっては膨張状
態のバルーン14に手元側から負荷が加わり、バルーン
14の後端固定部15の部分が破損して図2に示すよう
にバルーン14の後端部が前方に移動した際に、第2の
開口部12bが外部に露出し、バルーン14内部の空気
をこの第2の開口部12bを通して外へ逃がすことがで
きる。そのため、バルーン14を収縮させ、バルーン1
4にそれ以上負荷が加わらないようにすることができる
ので、カテーテル本体11を安全に胆管から引き抜くこ
とができる。
【0029】また、図3は本発明の第2の実施の形態を
示すものである。本実施の形態では、第1の実施の形態
のバルーンカテーテルにおけるカテーテル本体11の先
端部外周面にバルーン14の先端固定部16よりも前方
にバルーン14の装着部よりも大径な突起部17が形成
されている。この突起部17の先端側には先細のテーパ
面21が形成されているとともに、この突起部17の後
方に若干の隙間を介してバルーン14の糸縛り部16a
が配置されている。この突起部17とバルーン14の先
端側の糸縛り部16aとの間の隙間には接着剤41が埋
められている。
【0030】さらに、カテーテル本体11の先端部外周
面にはバルーン14の装着部と対応する部分に送気管路
12に連通させた長穴42が形成されている。この長穴
42はカテーテル本体11の軸心方向に沿って延設され
ている。そして、この長穴42の長さl4 は後端側糸縛
り部15aの長さl2 、もしくは後端側の糸縛り部15
aと後端側の接着剤塗布部15bとの合計の長さl3
りも大きい値に設定されている。
【0031】そこで、上記構成のものにあっては突起部
17とバルーン14の先端側の糸縛り部16aとの間に
隙間を設け、この隙間に接着剤41を充填させたので、
バルーン14の先端固定部16を一層確実に固定するこ
とができる。
【0032】さらに、膨張状態のバルーン14に手元側
から負荷が加わり、バルーン14の後端固定部15の部
分が破損してバルーン14の後端部が前方に移動した際
に、長穴42の後部が外部に露出し、バルーン14内部
の空気をこの長穴42の後部を通して外へ逃がすことが
できるので、第1の実施の形態と同様にバルーン14を
収縮させ、バルーン14にそれ以上負荷が加わらないよ
うにすることができ、カテーテル本体11を安全に胆管
から引き抜くことができる。
【0033】また、図4乃至図6は本発明の第3の実施
の形態を示すものである。本実施の形態は、図3の第2
の実施の形態のバルーンカテーテルにおける長穴42の
途中に対応するカテーテル本体11の外周面上にバルー
ン突き当て用の段差43を形成したものである。この場
合、カテーテル本体11の外径寸法はこの段差43より
先端側が太くなっている。そして、図5に示すように長
穴42における段差43より後端側の部分42bの長さ
5 は後端側糸縛り部15aの長さl2 、もしくは後端
側の糸縛り部15aと後端側の接着剤塗布部15bとの
合計の長さl3よりも大きい値に設定されている。
【0034】そこで、上記構成のものにあっては膨張状
態のバルーン14に手元側から負荷が加わり、バルーン
14の後端固定部15の部分が破損してバルーン14の
後端部が前方に移動した際に、図6に示すようにバルー
ン14の後端部を段差43に突き当てて止め、それ以上
の移動を防止することができるので、長穴42における
段差43より前方側の部分42aがバルーン14の後端
部によって塞がることを防止することができる。
【0035】そのため、バルーン14内部の空気をこの
長穴42における段差43より後端側の部分42bを通
して外へ逃がすことができるので、一層確実にバルーン
14を収縮させることができ、カテーテル本体11を安
全に胆管から引き抜くことができる。
【0036】また、図7(A)〜(D)は本発明の第4
の実施の形態を示すものである。本実施の形態は、カテ
ーテル本体11の先端部外周面におけるバルーン14の
装着部と対応する部分の一部に図7(B)に示すように
平らな切欠き部51を形成し、送気管路12の開口部1
2aをこの切欠き部51内に配置したものである。
【0037】この場合、図7(A)に示すように切欠き
部51の長さl6 は後端側糸縛り部15aの長さl2
もしくは後端側の糸縛り部15aと後端側の接着剤塗布
部15bとの合計の長さl3 よりも大きい値に設定され
ている。
【0038】さらに、図7(C)に示すように後端側糸
縛り部15aの糸52はバルーン14の後端部まで巻か
れた後、引き続いてカテーテル本体11上に巻かれ、瞬
間接着剤で固定された状態で、後端側の接着剤塗布部1
5bを形成する接着剤の中に埋設されている。
【0039】そこで、上記構成のものにあっては膨張状
態のバルーン14に手元側から負荷が加わり、バルーン
14の後端固定部15の部分が破損してバルーン14の
後端部が前方に移動した際に、バルーン14の内部の空
気を外へ逃がす通路を切欠き部51によって形成するこ
とができるので、開口部12aの大きさを小さくするこ
とができ、カテーテル本体11の強度向上を図ることが
できる。
【0040】さらに、後端側糸縛り部15aの糸52は
バルーン14の後端部まで巻かれた後、引き続いてカテ
ーテル本体11上に巻かれ、瞬間接着剤で固定された状
態で、後端側の接着剤塗布部15bを形成する接着剤の
中に埋設されているので、糸52及び後端側の接着剤塗
布部15bを移動しにくくすることができる。
【0041】そのため、膨張状態のバルーン14に手元
側から負荷が加わり、バルーン14の後端固定部15の
部分が破損した際に、図7(D)に示すようにバルーン
14の後端部分のみを後端側糸縛り部15aの糸52か
ら抜け出して前方に移動させ、バルーン14内部の空気
を抜くことができる。
【0042】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の
特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
【0043】記 (付記項1) カテーテル本体に設けられたバルーン膨
張用管路が、カテーテル本体の先端部近傍の外周面の開
口部で開口し、この開口部を、径方向に膨張・収縮可能
なバルーンが被嵌するとともに、このバルーンの両端部
に前記カテーテル本体の外周面に固定される固定部が形
成され、前記バルーン膨張用管路を通した前記バルーン
内への流体の供給動作に応じて前記バルーンの両端固定
部間の変形部が膨張されるバルーンカテーテルにおい
て、前記バルーン膨張用管路の開口部は、前記バルーン
の後端固定部が先端側へ移動した際に、移動した固定部
の前後で開口するような形状に形成されていることを特
徴とするバルーンカテーテル。
【0044】(付記項2) 上記開口部の形状は、長溝
形状であることを特徴とする付記項1に記載のバルーン
カテーテル。 (付記項3) 上記長溝形状の開口部は、その長さがバ
ルーン固定部の長さより長いことを特徴とする付記項2
に記載のバルーンカテーテル。
【0045】(付記項4) 上記開口部の形状は、間隔
をおいて設けられた複数の孔であることを特徴とする付
記項1に記載のバルーンカテーテル。 (付記項5) 上記孔の間隔は、その長さがバルーン固
定部の長さより長いことを特徴とする付記項4に記載の
バルーンカテーテル。
【0046】(付記項6) 上記カテーテル本体には、
上記バルーンの後端固定部が先端側へ移動した際に上記
開口部が移動した固定部の前後で開口するような位置に
上記固定部を停止させる係止部が設けられていることを
特徴とする付記項1に記載のバルーンカテーテル。
【0047】
【発明の効果】本発明によればバルーン膨張用管路に連
通され、バルーンの後端固定部が先端側へ移動した際
に、バルーンの外部に露出され、バルーン内の供給流体
をバルーンの外部に逃がす流体逃がし部を設けたので、
バルーン膨張状態でバルーンに外力が加わり、バルーン
の後端部が前方へ移動した際に、バルーン内の流体を確
実に抜いてバルーンを収縮させ、バルーンが体内から抜
けなくなることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の要部構成を示す
縦断面図。
【図2】 バルーンの膨脹状態を示す要部の縦断面図。
【図3】 本発明の第2の実施の形態の要部構成を示す
縦断面図。
【図4】 本発明の第3の実施の形態の要部構成を示す
縦断面図。
【図5】 バルーンの膨脹状態を示す要部の縦断面図。
【図6】 バルーンの後端固定部の移動状態を示す要部
の縦断面図。
【図7】 本発明の第4の実施の形態を示すもので、
(A)はバルーンカテーテルの要部構成を示す縦断面
図、(B)は(A)のL−L線断面図、(C)はバルー
ンの後端固定部を示す縦断面図、(D)はバルーンが後
端固定部から抜けた状態を示す縦断面図。
【図8】 従来例を示すもので、(A)はバルーンカテ
ーテルの要部構成を示す縦断面図、(B)はバルーンの
膨脹状態を示す要部の縦断面図、(C)はバルーンの後
端固定部の移動状態を示す縦断面図、(D)は他のバル
ーンの後端固定部の移動状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
11 カテーテル本体 12 送気管路(バルーン膨張用管路) 12b 第2の開口部(外部露出部) 14 バルーン 15 後端固定部 16 先端固定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 明夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 斎藤 毅 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−246177(JP,A) 特開 昭54−66582(JP,A) 実開 平4−11041(JP,U) 実開 平4−11042(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 25/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カテーテル本体の先端部近傍の外周面に
    バルーン用開口部が形成され、前記カテーテル本体内に
    設けられたバルーン膨張用管路の先端部が前記バルーン
    用開口部に連結され、かつ径方向に膨張・収縮可能なバ
    ルーンによって前記バルーン用開口部が被嵌されるとと
    もに、前記バルーンの両端部に前記カテーテル本体の外
    周面に固定される固定部が形成され、前記バルーン膨張
    用管路を通した前記バルーン内への流体の供給動作に応
    じて前記バルーンの両端固定部間の変形部が膨張される
    バルーンカテーテルにおいて、 前記バルーン膨張用管路に連通され、前記バルーンの後
    端固定部が先端側へ移動した際に、前記バルーンの外部
    に露出され、前記バルーン内の供給流体を前記バルーン
    の外部に逃がす流体逃がし部を設けたことを特徴とする
    バルーンカテーテル。
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