JP2874633B2 - 飼料添加物 - Google Patents
飼料添加物Info
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- Fodder In General (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Feed For Specific Animals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はL−アスコルビン酸
−2−リン酸エステルの塩類を有効成分として含有する
ことを特徴とする霊長目と齧歯目を除く哺乳類および家
禽類(採卵用家禽類を除く。)用飼料添加物に関する。
本発明の飼料添加物は特に抗コレステロール作用を示
す。 【0002】 【従来の技術及び課題】鶏卵産業において卵殻の破損に
よる損害は生産量の5%以上にも達している。一方、L
−アスコルビン酸には家禽類の卵殻の厚さの増加による
破損防止、卵生産、卵重量などを改善する効果があり、
ノッケルス(C.F.Nockels)ら[ポウルトリ
ーサイエンス(Poultry Science)5
2,1862〜1867(1973)]による試験の結
果など数多く報告されている。ところが、アスコルビン
酸は非常に不安定であり、水溶液中で特に不安定である
他、飼料中に含まれる銅などの金属によって酸化されや
すく、前出の報告において飼料中にL−アスコルビン酸
を1300ppm以上を配合しても鶏卵の卵殻破損を防
止する目的を達成できていない。 【0003】また、食物からの過剰のコレステロール摂
取が動物やヒトの高脂血症の一因となる可能性があるこ
とから、従来より家畜類のコレステロールの制御が家畜
類の生産にとり重要な問題点であり、多くのコレステロ
ールの制御技術が検討されてきている。 【0004】例えば、家禽肉のコレステロール含量を加
熱処理により低下させる例[シャルマら、J.Food
Sci. Technol.,19,5,212〜2
14(1982)]、不飽和脂肪酸を牛に供与すること
により牛肉中のコレステロール沈積を抑制する試み[ウ
イヤントら、J.Food Sci.,41,6,14
21〜1425(1976)]、牧草を牛に供与すると
骨髄中のコレステロール量が穀物を供与した場合よりも
減少するという報告[クンスマンら、J.Food S
ci.,46,6,1785〜1786(198
1)]、若豚に飼料を制御給餌することによりコレステ
ロール含量を抑制する試み[J.Nutr.115,
8,1016〜1024(1985)]、豚にミネラル
群の豊富な飼料を与え、コレステロール含量を押えた豚
肉とする例[日経流通新聞、1986年1月30日第5
頁]等がある。犬、猫等のペット類についても、近年栄
養過多が原因と思われるコレステロール過剰症が犬猫疾
患の原因に考えられており、同時に犬猫の生理代謝がヒ
ト疾病のモデルにもなることから、コレステロール代謝
やその低下方法に関する研究が多く行われてきた。例え
ば犬に大豆タンパク等の代替えとして卵を給与すると血
中のコレステロールが著しく増加し特にHDLコレステ
ロールを増加させたという研究(Nutr Rep I
nat,301,163−170,1984)。また、
犬にアドレナリンを筋肉注射すると血中コレステロール
が減少する例(京都府立大学学術報告、34、31−3
6、1983)等が報告されている。しかし、これら従
来の技術では、高価な薬剤を投与しなくてはならないと
いう問題や、ばらつきが大きく家畜動物の肉中のコレス
テロール含量を安定して十分に低下させることができな
いという問題があった。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の事情に鑑み、本発
明者らは安定で、かつ、少量で卵殻の破損を防止する動
物用薬剤の研究を重ねた結果、L−アスコルビン酸−2
−リン酸エステルの塩類、例えばナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、マグネシウム塩等を家禽類の飼料又は
飲料水に添加した場合にも極めて安定であり、飼料1k
g又は飲料水1リットル中に0.01〜0.5ミリモル
を添加することにより家禽類の卵殻の破損防止の他、卵
生産・卵白蛋白の増加など卵生産の改善に充分な効果を
示すことを発見し、さらに、本発明中の化合物は、家禽
類を含めて動物用の抗コレステロール剤又は保健薬とし
ても有効であることを認め、本発明を完成した。 【0006】すなわち、本発明は飼料中又は飲料水中で
極めて安定でアスコルビン酸活性を有し、抗コレステロ
ール作用を示す動物用飼料添加物を提供するものであ
る。本発明において、対象とする動物は、霊長目と齧歯
目を除く哺乳類及び家禽類(採卵用家禽類を除く。)で
ある。 【0007】前記化合物の有効投与量は家禽類の卵殻破
損防止、卵品質の改善のために飼料に添加する場合は、
飼料1kg又は飲料水1リットル中に本発明の有効成分
を0.01〜0.5ミリモル使用するが、動物用の抗コ
レステロール剤又は保健薬として飼料に添加する場合
は、家禽類を含む対象動物の体重1kg当り0.003
〜0.03ミリモル/日投与できるように飼料に添加す
れば十分である。投与の方法としては有効成分をそのま
ま通常の飼料、飲料水に添加したり、タルク、界面活性
剤等に配合して一旦配合用薬剤を作りこれを飼料、飲料
水に添加することもできるし、有効成分を高濃度に飼料
に配合した飼料型添加剤として給餌時に飼料に配合して
対象動物に投与することができる。または注射剤として
投与することもできる。他の動物用抗菌剤、抗原虫剤、
抗ヒスタミン剤、消炎剤と併用することもできる。本発
明の飼料添加物を配合した飼料で動物を飼育すれば抗コ
レステロール作用が示される。すなわち、対象動物(例
えば、豚、牛、犬、猫、ブロイラーなど)を本発明の飼
料添加物(例えば、有効成分としてL−アスコルビン酸
−2−リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸
−2−リン酸エステルマグネシウムなど)を配合した飼
料で飼育した場合(「本飼料添加物投与区」)と通常の
ビタミンC(例えば、L−アスコルビン酸、L−アスコ
ルビン酸ナトリウムなど)を配合した飼料で飼育した場
合(「ビタミンC投与区」)とそれらを配合していない
飼料で飼育した場合(「対照区」)とを比較したとこ
ろ、飼育した対象動物の血液中の総コレステロール量は
本飼料添加物投与区では対照区より低かったが、ビタミ
ンC投与区は対照区と比較して有意差は確認されなかっ
た。なお、抗コレステロール作用は、飼育された動物に
おいて、コレステロールの増加抑制乃至低下を意味す
る。 【0008】 【実施例】次に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的
に説明するが本発明はこれにより何ら制限されるもので
はない。 【0009】 実施例1 豚用飼料添加物 本発明の有効成分であるL−アスコルビン酸−2−リン
酸エステルナトリウムは動物に余分なストレスを与えず
確実に取り込まれるようにするため、注射等は避け飼料
に添加することにより投与された。微量のL−アスコル
ビン酸−2−リン酸エステルナトリウムが均一に混ざる
ように以下の様な通常行われている微量添加物投与法
(L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高濃度配
合の飼料型の飼料添加物を製造し通常飼料に混合して投
与する方法)で飼料に添加した。コーン粉75kg、大
豆粉(CP45%)20kg、リン酸カルシウム1. 5
kg、及び適量(数百g〜数kg)の無機物混合物、酵
母及びアスコルビン酸類を除いた総合ビタミン混合物、
抗生剤混合物にL−アスコルビン酸−2−リン酸エステ
ルナトリウム1kgを添加し十分に攪拌したものを通常
のペレッターマシンで加熱成形し、これを乾燥して高濃
度L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム
含有飼料型飼料添加物とした。 【0010】 実施例2 牛用飼料添加物 本発明の有効成分であるL−アスコルビン酸−2−リン
酸エステルカルシウムは牛に余分なストレスを与えず確
実に取り込まれるようにするため、注射等は避け飼料に
添加することにより投与されたが微量のL−アスコルビ
ン酸−2−リン酸エステルカルシウムが均一に混ざるよ
うに以下の様な通常行われている微量添加物投与法で飼
料に添加された。フスマ30kg、大麦粉20kg、米
糠44kg、大豆粕5kg、食塩0. 5kg、 及び適量
(数百g〜数kg)の無機物混合物及びアスコルビン酸
類を除いた総合ビタミン混合物にL−アスコルビン酸−
2−リン酸エステルカルシウム1%を添加し十分に攪拌
したものを通常のペレッターマシンで加熱成形し、これ
を乾燥して高濃度L−アスコルビン酸−2−リン酸エス
テルカルシウム含有飼料型飼料添加物とした。 【0011】 実施例3 猫用飼料添加物 有効成分としてとしてL−アスコルビン酸−2−リン酸
エステルカルシウム100g、煮干し粉末400g、コ
ーンスターチ100g、ヒドロキシプロピルセルロース
100g、水分適量を含有する混合物をよく攪拌しこの
原料を通常の加熱打錠機で一錠700mgの錠剤に打錠
しこれをL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルカル
シウムを配合する飼料型飼料添加物とした。 【0012】 参考例1 生後50週令の白色レグホン種の雌400羽を100羽
ずつ4区に分け、各々の区に、表1に示す基本飼料1k
gに対し、L−アスコルビン酸を0.1ミリモル、L−
アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム塩、
L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルカルシウム塩
を各々、L−アスコルビン酸換算で0.1ミリモルを添
加して食餌した。添加物質はいずれも給餌開始の50日
前に基本飼料に添加し、室温で貯蔵した。但し、ミネラ
ルは飼料100g当り、ビタミンA:440I.U.、
ビタミンD:501I.U.、リボフラビン:0.22
mg、パントテン酸:0.46mg、ピリドキシン:
0.29mg、葉酸:0.024mgとした。給餌開始
の50日目の全ての産卵を採取し、卵殻の厚さを測定
し、各区毎の平均値を求めて表2に示した。 【0013】 【表1】 【0014】 【表2】【0015】表2で明らかなように、本発明中の化合物
を添加した区では、卵殻の厚さは無処理区より10%以
上増加し、L−アスコルビン酸添加区にもまさってい
た。 【0016】 参考例2 L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム
塩を1リットルの水道水に0.1ミリモルの割合(3
7.9ppm)で溶解し、これを飲料水として家禽類に
与える。 【0017】 参考例3 L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム
を10%の濃度になるように生理食塩水に溶解後、バイ
ヤル瓶に充填する。使用時にはこれを滅菌水で希釈し、
1回あたりの投与量が体重1kgあたり0.02ミリモ
ルになるように動物に注射する。 【0018】 【発明の効果】L−アスコルビン酸−2−リン酸エステ
ルの塩類を有効成分とする動物用飼料添加物は、霊長類
と齧歯類を除く哺乳類および家禽類(採卵用家禽類を除
く。)に対して、有効な抗コレステロール作用を有し、
血中コレステロールの低下、抑制の作用がある。
−2−リン酸エステルの塩類を有効成分として含有する
ことを特徴とする霊長目と齧歯目を除く哺乳類および家
禽類(採卵用家禽類を除く。)用飼料添加物に関する。
本発明の飼料添加物は特に抗コレステロール作用を示
す。 【0002】 【従来の技術及び課題】鶏卵産業において卵殻の破損に
よる損害は生産量の5%以上にも達している。一方、L
−アスコルビン酸には家禽類の卵殻の厚さの増加による
破損防止、卵生産、卵重量などを改善する効果があり、
ノッケルス(C.F.Nockels)ら[ポウルトリ
ーサイエンス(Poultry Science)5
2,1862〜1867(1973)]による試験の結
果など数多く報告されている。ところが、アスコルビン
酸は非常に不安定であり、水溶液中で特に不安定である
他、飼料中に含まれる銅などの金属によって酸化されや
すく、前出の報告において飼料中にL−アスコルビン酸
を1300ppm以上を配合しても鶏卵の卵殻破損を防
止する目的を達成できていない。 【0003】また、食物からの過剰のコレステロール摂
取が動物やヒトの高脂血症の一因となる可能性があるこ
とから、従来より家畜類のコレステロールの制御が家畜
類の生産にとり重要な問題点であり、多くのコレステロ
ールの制御技術が検討されてきている。 【0004】例えば、家禽肉のコレステロール含量を加
熱処理により低下させる例[シャルマら、J.Food
Sci. Technol.,19,5,212〜2
14(1982)]、不飽和脂肪酸を牛に供与すること
により牛肉中のコレステロール沈積を抑制する試み[ウ
イヤントら、J.Food Sci.,41,6,14
21〜1425(1976)]、牧草を牛に供与すると
骨髄中のコレステロール量が穀物を供与した場合よりも
減少するという報告[クンスマンら、J.Food S
ci.,46,6,1785〜1786(198
1)]、若豚に飼料を制御給餌することによりコレステ
ロール含量を抑制する試み[J.Nutr.115,
8,1016〜1024(1985)]、豚にミネラル
群の豊富な飼料を与え、コレステロール含量を押えた豚
肉とする例[日経流通新聞、1986年1月30日第5
頁]等がある。犬、猫等のペット類についても、近年栄
養過多が原因と思われるコレステロール過剰症が犬猫疾
患の原因に考えられており、同時に犬猫の生理代謝がヒ
ト疾病のモデルにもなることから、コレステロール代謝
やその低下方法に関する研究が多く行われてきた。例え
ば犬に大豆タンパク等の代替えとして卵を給与すると血
中のコレステロールが著しく増加し特にHDLコレステ
ロールを増加させたという研究(Nutr Rep I
nat,301,163−170,1984)。また、
犬にアドレナリンを筋肉注射すると血中コレステロール
が減少する例(京都府立大学学術報告、34、31−3
6、1983)等が報告されている。しかし、これら従
来の技術では、高価な薬剤を投与しなくてはならないと
いう問題や、ばらつきが大きく家畜動物の肉中のコレス
テロール含量を安定して十分に低下させることができな
いという問題があった。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の事情に鑑み、本発
明者らは安定で、かつ、少量で卵殻の破損を防止する動
物用薬剤の研究を重ねた結果、L−アスコルビン酸−2
−リン酸エステルの塩類、例えばナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、マグネシウム塩等を家禽類の飼料又は
飲料水に添加した場合にも極めて安定であり、飼料1k
g又は飲料水1リットル中に0.01〜0.5ミリモル
を添加することにより家禽類の卵殻の破損防止の他、卵
生産・卵白蛋白の増加など卵生産の改善に充分な効果を
示すことを発見し、さらに、本発明中の化合物は、家禽
類を含めて動物用の抗コレステロール剤又は保健薬とし
ても有効であることを認め、本発明を完成した。 【0006】すなわち、本発明は飼料中又は飲料水中で
極めて安定でアスコルビン酸活性を有し、抗コレステロ
ール作用を示す動物用飼料添加物を提供するものであ
る。本発明において、対象とする動物は、霊長目と齧歯
目を除く哺乳類及び家禽類(採卵用家禽類を除く。)で
ある。 【0007】前記化合物の有効投与量は家禽類の卵殻破
損防止、卵品質の改善のために飼料に添加する場合は、
飼料1kg又は飲料水1リットル中に本発明の有効成分
を0.01〜0.5ミリモル使用するが、動物用の抗コ
レステロール剤又は保健薬として飼料に添加する場合
は、家禽類を含む対象動物の体重1kg当り0.003
〜0.03ミリモル/日投与できるように飼料に添加す
れば十分である。投与の方法としては有効成分をそのま
ま通常の飼料、飲料水に添加したり、タルク、界面活性
剤等に配合して一旦配合用薬剤を作りこれを飼料、飲料
水に添加することもできるし、有効成分を高濃度に飼料
に配合した飼料型添加剤として給餌時に飼料に配合して
対象動物に投与することができる。または注射剤として
投与することもできる。他の動物用抗菌剤、抗原虫剤、
抗ヒスタミン剤、消炎剤と併用することもできる。本発
明の飼料添加物を配合した飼料で動物を飼育すれば抗コ
レステロール作用が示される。すなわち、対象動物(例
えば、豚、牛、犬、猫、ブロイラーなど)を本発明の飼
料添加物(例えば、有効成分としてL−アスコルビン酸
−2−リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸
−2−リン酸エステルマグネシウムなど)を配合した飼
料で飼育した場合(「本飼料添加物投与区」)と通常の
ビタミンC(例えば、L−アスコルビン酸、L−アスコ
ルビン酸ナトリウムなど)を配合した飼料で飼育した場
合(「ビタミンC投与区」)とそれらを配合していない
飼料で飼育した場合(「対照区」)とを比較したとこ
ろ、飼育した対象動物の血液中の総コレステロール量は
本飼料添加物投与区では対照区より低かったが、ビタミ
ンC投与区は対照区と比較して有意差は確認されなかっ
た。なお、抗コレステロール作用は、飼育された動物に
おいて、コレステロールの増加抑制乃至低下を意味す
る。 【0008】 【実施例】次に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的
に説明するが本発明はこれにより何ら制限されるもので
はない。 【0009】 実施例1 豚用飼料添加物 本発明の有効成分であるL−アスコルビン酸−2−リン
酸エステルナトリウムは動物に余分なストレスを与えず
確実に取り込まれるようにするため、注射等は避け飼料
に添加することにより投与された。微量のL−アスコル
ビン酸−2−リン酸エステルナトリウムが均一に混ざる
ように以下の様な通常行われている微量添加物投与法
(L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高濃度配
合の飼料型の飼料添加物を製造し通常飼料に混合して投
与する方法)で飼料に添加した。コーン粉75kg、大
豆粉(CP45%)20kg、リン酸カルシウム1. 5
kg、及び適量(数百g〜数kg)の無機物混合物、酵
母及びアスコルビン酸類を除いた総合ビタミン混合物、
抗生剤混合物にL−アスコルビン酸−2−リン酸エステ
ルナトリウム1kgを添加し十分に攪拌したものを通常
のペレッターマシンで加熱成形し、これを乾燥して高濃
度L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム
含有飼料型飼料添加物とした。 【0010】 実施例2 牛用飼料添加物 本発明の有効成分であるL−アスコルビン酸−2−リン
酸エステルカルシウムは牛に余分なストレスを与えず確
実に取り込まれるようにするため、注射等は避け飼料に
添加することにより投与されたが微量のL−アスコルビ
ン酸−2−リン酸エステルカルシウムが均一に混ざるよ
うに以下の様な通常行われている微量添加物投与法で飼
料に添加された。フスマ30kg、大麦粉20kg、米
糠44kg、大豆粕5kg、食塩0. 5kg、 及び適量
(数百g〜数kg)の無機物混合物及びアスコルビン酸
類を除いた総合ビタミン混合物にL−アスコルビン酸−
2−リン酸エステルカルシウム1%を添加し十分に攪拌
したものを通常のペレッターマシンで加熱成形し、これ
を乾燥して高濃度L−アスコルビン酸−2−リン酸エス
テルカルシウム含有飼料型飼料添加物とした。 【0011】 実施例3 猫用飼料添加物 有効成分としてとしてL−アスコルビン酸−2−リン酸
エステルカルシウム100g、煮干し粉末400g、コ
ーンスターチ100g、ヒドロキシプロピルセルロース
100g、水分適量を含有する混合物をよく攪拌しこの
原料を通常の加熱打錠機で一錠700mgの錠剤に打錠
しこれをL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルカル
シウムを配合する飼料型飼料添加物とした。 【0012】 参考例1 生後50週令の白色レグホン種の雌400羽を100羽
ずつ4区に分け、各々の区に、表1に示す基本飼料1k
gに対し、L−アスコルビン酸を0.1ミリモル、L−
アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム塩、
L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルカルシウム塩
を各々、L−アスコルビン酸換算で0.1ミリモルを添
加して食餌した。添加物質はいずれも給餌開始の50日
前に基本飼料に添加し、室温で貯蔵した。但し、ミネラ
ルは飼料100g当り、ビタミンA:440I.U.、
ビタミンD:501I.U.、リボフラビン:0.22
mg、パントテン酸:0.46mg、ピリドキシン:
0.29mg、葉酸:0.024mgとした。給餌開始
の50日目の全ての産卵を採取し、卵殻の厚さを測定
し、各区毎の平均値を求めて表2に示した。 【0013】 【表1】 【0014】 【表2】【0015】表2で明らかなように、本発明中の化合物
を添加した区では、卵殻の厚さは無処理区より10%以
上増加し、L−アスコルビン酸添加区にもまさってい
た。 【0016】 参考例2 L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム
塩を1リットルの水道水に0.1ミリモルの割合(3
7.9ppm)で溶解し、これを飲料水として家禽類に
与える。 【0017】 参考例3 L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム
を10%の濃度になるように生理食塩水に溶解後、バイ
ヤル瓶に充填する。使用時にはこれを滅菌水で希釈し、
1回あたりの投与量が体重1kgあたり0.02ミリモ
ルになるように動物に注射する。 【0018】 【発明の効果】L−アスコルビン酸−2−リン酸エステ
ルの塩類を有効成分とする動物用飼料添加物は、霊長類
と齧歯類を除く哺乳類および家禽類(採卵用家禽類を除
く。)に対して、有効な抗コレステロール作用を有し、
血中コレステロールの低下、抑制の作用がある。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名)
A23K 1/00 - 1/18
A61K 31/665
CA(STN)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルの塩類を
有効成分として含有することを特徴とする霊長目と齧歯
目を除く哺乳類および家禽類(採卵用家禽類を除く。)
用飼料添加物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8068219A JP2874633B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 飼料添加物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8068219A JP2874633B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 飼料添加物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61040406A Division JP2547400B2 (ja) | 1986-02-27 | 1986-02-27 | 動物用薬剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08245396A JPH08245396A (ja) | 1996-09-24 |
JP2874633B2 true JP2874633B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=13367484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8068219A Expired - Lifetime JP2874633B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 飼料添加物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2874633B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004052122A1 (en) * | 2002-12-10 | 2004-06-24 | Rajeev Vijay Hiremath | Producing cholesterolfree meat, egg and milk |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP8068219A patent/JP2874633B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08245396A (ja) | 1996-09-24 |
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