JP2873646B2 - 土壌改良剤の製造方法 - Google Patents

土壌改良剤の製造方法

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    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業集落排水等の有機
性排水を生物処理し、農地に還元利用できる土壌改良剤
を得る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機性排水の処理方法としては、活性汚
泥法を代表とする生物処理が大部分を占めており、その
処理系内においては汚泥が生じ、その一部は系内で循環
利用されるが、余剰分は系外に排出される。この系外に
排出された汚泥の処理、処分としては、脱水し、乾燥,
焼却,埋立等が行われているが、汚泥中に含まれる肥効
成分を活用すべく脱水後コンポスト化処理することも行
われている。しかし、これらの汚泥処理,処分には、比
較的大規模な設備と、長時間の処理時間を必要とし、し
かも発生する悪臭により作業環境の悪化をもたらしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有機性排水
の生物処理を行うと同時に、系内の土壌微生物の培養と
汚泥の腐植化(腐熟化)を促進させ、系外に排出された
汚泥は既に腐植化されており、そのまま農地に還元利用
できる土壌改良剤となり、設備を増加する必要もなく、
また悪臭を伴うことなく良好な作業環境を維持できる土
壌改良剤の製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機性排水の
生物処理系内において、汚水あるいは系内の返送汚泥を
腐植物質と接触させて系内の土壌微生物の培養と汚泥の
腐植化とを促進させ、系外に排出される汚泥を腐植汚泥
とすると共に、該腐植汚泥の脱水ケーキの一部を前記有
機性排水の処理系内で使用する腐植物質として利用する
土壌改良剤の製造方法である。
【0005】
【作用】本発明の作用を、図面に基づいて以下に説明す
る。図1は有機性排水の生物処理の一実施態様を示すフ
ローシートであり、排水1は、調整槽2を経てばっ気槽
3に導かれてばっ気処理され、ばっ気槽3から沈殿槽4
に至って活性汚泥が分離されて処理水5が流出し、分離
された活性汚泥の一部は返送汚泥6としてばっ気槽3な
どに返送され、余剰分は余剰汚泥7として汚泥濃縮兼貯
留槽8に導かれ、濃縮された濃縮汚泥9は脱水設備10
で脱水されて脱水ケーキ11となり、汚泥濃縮兼貯留槽
8の上澄液12と脱水設備10の分離水13は調整槽2
に戻される。
【0006】このような処理系統は、従来の有機性排水
の生物処理系統と変わるところはないが、本発明ではフ
ルボ酸、腐植酸等と粘土鉱物を主成分とした腐植物質を
ペレット状に成形して充填したリアクター20を配置
し、このリアクター20に沈殿槽4からの返送汚泥6の
一部を導き、好気性状態あるいは通性状態で腐植物質と
十分に(約6〜12時間)接触させたのち、調整槽2お
よびばっ気槽3へ返送する。 腐植物質は、生物遺がい
の有機物やリグニンなどが土壌微生物によって分解と縮
重合を重ねながら高分子化したものであって、粘土鉱物
と固く結びついており、排水中の汚濁物質を凝集させた
り、悪臭を縮重合させる作用を有し、さらに土壌微生物
にとってより良い環境条件を提供するもので、この腐植
物質と排水や汚泥とを十分に接触させることにより、静
電気吸着による凝集や、Al,Feなどの金属とのキレ
ート反応および土壌微生物の生物作用が相互に働いて、
系内の脱臭、排水の高度処理、系内での汚泥のコンポス
ト化(堆肥化)に効果を発揮し、濃縮汚泥9は悪臭のな
い脱水性の良いコンポスト化された腐植汚泥となり、そ
の脱水ケーキ11は腐敗しにくく、また微生物も活発に
なっており、そのまま農地の土壌改良剤として利用でき
る。
【0007】一方、沈殿槽4から流出する処理水5は、
BOD,COD,SS,窒素,リン,臭気などが効果的
に除去されており、極めて良質なものであり、また処理
水5中には土壌微生物も含まれており、農地の土壌微生
物の繁殖に効果もあるため、処理水5を農地の土壌改良
のために利用することもできる。
【0008】なお、上述した実施態様では、リアクター
20で腐植化されるのは汚泥であったが、処理されるべ
き有機性排水1の一部を腐植化して系内の土壌微生物の
培養と汚泥の腐植化を促進させる。また、脱水ケーキ1
1を腐植物質としてリアクター20などの系内に再利用
する。
【0009】
【実施例】
(実施例1)図1に示すような本発明の態様で農業集落
排水を生物処理し、系外に排出された汚泥の脱水ケーキ
(以下腐植汚泥という)と、比較例として図1のリアク
ター20を用いなかった場合の脱水ケーキ(以下標準汚
泥という)を、それぞれ放置し、各温度変化を測定した
結果を図2に示した。図2のように、本発明の腐植汚泥
は気温の変化のままに温度が微少の変化をしているが、
特別な発酵温度はみられなかった。一方、比較例の標準
汚泥は、放置後発酵による温度上昇がみられ、発酵が後
期に入ると腐植汚泥と同じ傾向を示すようになった。ま
た、標準汚泥は、発酵開始以後は腐敗臭が激しく、腐敗
していたことが明らかであった。このような現象から、
本発明の腐植汚泥は、腐敗臭がなく、二次発酵もなく堆
肥化が進んでおり、土壌改良剤として有効である。
【0010】(実施例2)実施例1で用いた本発明の腐
植汚泥と比較例の標準汚泥を、それぞれ1ha当たり1
0tの割合で黒ボク土に施用し、土壌微生物の経時変化
を測定した結果を表1に示した。
【0011】
【表1】
【0012】土壌中の微生物は、豊富な方が地力がつ
き、たまたま作物が病気になっても病原菌が異常に増殖
することがない。土壌中の微生物が少なくなってしまう
と、病原菌の活性を抑制できずに作物は病気になる。表
1において、本発明の腐植汚泥は放線菌,糸状菌が他の
サンプルよりも多い。一般に、堆肥化が進んだ場合には
二次発酵がなく、放線菌,糸状菌など土壌固有型の細菌
が有機物の分解後期に関与し、その栄養を土壌腐植に依
存していくものである。従って、本発明の腐植汚泥は土
壌改良剤として極めて有効である。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、有
機性排水を生物処理すると同時に、排水あるいは汚泥を
腐植物質と接触させて系内の土壌微生物の培養と汚泥の
腐植化を促進し、系外に排出される汚泥は腐植化され土
壌微生物が繁殖した有効な土壌改良剤となっており、脱
水性も向上しているために従来の脱水設備以外に設備を
必要とせず、悪臭も除去されて良好な作業環境を維持す
ることができると共に、該腐植汚泥の脱水ケーキの一部
を前記有機性排水の処理系内で使用する腐植物質として
利用することで、系内の脱臭、排水の高度処理と汚泥の
堆肥化促進化に寄与し、さらに有機性排水の浄化効率も
高まるなど極めて優れた効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による有機性排水の生物処理の一実施態
様を示すフローシートである。
【図2】実施例における各汚泥の温度変化を示す線図で
ある。
【符号の説明】
1 有機性排水 2 調整槽 3 ばっ気槽 4 沈殿槽 5 処理水 6 返送汚泥 7 余剰汚泥 8 汚泥濃縮兼貯留槽 9 濃縮汚泥 10 脱水設備 11 脱水ケーキ 12 上澄液 13 分離水 20 リアクター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 17/32 B09B 3/00 C02F 11/02 C05F 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機性排水の生物処理系内において、排
    水あるいは系内の返送汚泥を腐植物質と接触させて系内
    の土壌微生物の培養と汚泥の腐植化とを促進させ、系外
    に排出される汚泥を腐植汚泥とすると共に、該腐植汚泥
    の脱水ケーキの一部を前記有機性排水の処理系内で使用
    する腐植物質として利用することを特徴とする土壌改良
    剤の製造方法。
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