JP2873560B2 - 匍匐型芝草の侵入防止方法 - Google Patents

匍匐型芝草の侵入防止方法

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JP2873560B2
JP2873560B2 JP7309773A JP30977395A JP2873560B2 JP 2873560 B2 JP2873560 B2 JP 2873560B2 JP 7309773 A JP7309773 A JP 7309773A JP 30977395 A JP30977395 A JP 30977395A JP 2873560 B2 JP2873560 B2 JP 2873560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の領域に植え
られているコウライ芝やベントグラスのような匍匐型芝
草が、他の領域にまで伸び拡がらないようにする匍匐型
芝草の侵入防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コウライ芝やベントグラスのような匍匐
型芝草は、周辺にランナーを伸ばして、飛び飛びに根を
張っていくため、株型芝生植物(寒地型芝生植物)に比
べて、植生領域が拡がりやすく、一定の範囲内に止め置
くことが非常に困難である。
【0003】ゴルフ場のベントグリーンを例にとって説
明すると、ベントグラス(匍匐型芝草の一例)が短く刈
り込まれたグリーンの周囲に、グリーンと同じベントグ
ラスをやや長めに刈り込んだカラーが形成されている。
ファウエイには、一般に、グリーンに繋がるいわゆる
「花道」を含めて、カラーよりも長く刈り込んだコウラ
イ芝(匍匐型芝草の一例)が植えられており、ラフに
は、より長い野芝が植えられている。
【0004】このようなベントグリーンにおいては、夏
芝であるコウライ芝が、冬芝であるベントグラスの草勢
の低下している夏場、ファウエイからカラーやグリーン
へと侵入し、逆に、冬場には、冬芝であるベントグラス
がカラーからコウライ芝の枯れているファウエイへと侵
入(脱出)する傾向がある。その結果、ベントグリーン
にコウライ芝が入り混じってしまったり、カラーとファ
ウエイの境界が不明瞭になることがあった。カラーとフ
ァウエイの境に、仕切り用の樹脂シートを埋めるといっ
た対応策がとられることもあるが、さほど効果がなく、
樹脂シートがプレーの邪魔になる恐れもある。
【0005】また、トラック(走路)やテニスコートな
どにアンツーカーを敷設し、周辺にコウライ芝などの匍
匐型芝草を張った陸上競技場やテニス場などにおいて
は、アンツーカーの敷設された領域と、匍匐型芝草が植
えられている領域との境界に縁石ブロックを設置して、
アンツーカー領域への匍匐型芝草の侵入を防止すること
もあるが、縁石ブロックが競技の邪魔になる可能性があ
る、美観を損なうなど、問題が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の現状に鑑み、本
発明は、樹脂シートや縁石ブロックのような美観を損な
う材料を用いることなく、匍匐型芝草を特定の領域に止
め置くことができるようにした匍匐型芝草の侵入防止方
法を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、匍匐型芝草
の植生範囲を、匍匐型芝草と同じような芝生植物である
が、匍匐型芝草に比して平面的に伸び拡がりにくい特性
をもつ株型芝生植物(寒地型芝生植物)によって区画し
ている。匍匐型芝草は、株型芝生植物の上部にランナー
を伸ばしても、下にある株型芝生植物が障害物となっ
て、根を張りにくくなる。また、株型芝生植物を所定高
さに刈り揃えると、株型芝生植物の上に乗った匍匐型芝
草ほど、確実に刈り取られることになる。従って、樹脂
シートや縁石ブロックのような美観を損なう材料を用い
ずに、匍匐型芝草の他の領域への侵入を確実に防止でき
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の匍匐型芝草の侵入防止方
法は、匍匐型芝草が植えられている領域と、当該匍匐型
芝草の侵入を防ぎたい領域との間に、株型芝生植物(寒
地型芝生植物)が植えられている帯状緩衝領域を設ける
ことによって実施できる。株型芝生植物としては、例え
ば、トールフェスク類,ぺレニアルライグラス類などが
使用できる。帯状緩衝領域の幅は、50〜100cm程
度である。
【0009】ゴルフ場のベントグリーンなどでは、コウ
ライ芝が植えられている領域と、ベントグラスが植えら
れている領域との間に、株型芝生植物が植えられている
帯状緩衝領域を設けるとよい。
【0010】陸上競技場やテニス場などにおいては、匍
匐型芝草が植えられている領域と、アンツーカーが敷設
されている領域との間に、株型芝生植物が植えられてい
る帯状緩衝領域を設けるとよい。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明に係る匍匐型芝草の侵入防止方法
を、ゴルフ場のベントグリーンに適用したものである。
図において、1は、ベントグラス(匍匐型芝草の一例)
aが短く刈り込まれたグリーン、2は、その周囲にグリ
ーンと同じベントグラスaをやや長めに刈り込んだカラ
ー、3は、カラー2よりも長く刈り込んだコウライ芝
(匍匐型芝草の一例)bが植えられているファウエイ、
4はファウエイ3のコウライ芝bよりも伸ばした野芝が
植えられているラフである。
【0012】カラー2の周囲には、トールフェスク類,
ペレニアルライグラス類などの株型芝生植物(寒地型芝
生植物)cが植えられている幅50〜100cmの帯状の
緩衝領域5が全周にわたって連続した状態に形成されて
いる。
【0013】上記の構成によれば、ベントグラスaの草
勢の低下している夏場に、ファウエイ3のコウライ芝b
がファウエイ3からカラー2やグリーン1へと伸び拡が
ろうとしても、間に株型芝生植物cによる緩衝領域5が
存在するため、コウライ芝bが緩衝領域5の上にランナ
ーを伸ばしても、下にある株型芝生植物cに妨げられ
て、根が張りにくくなる。また、緩衝領域5の株型芝生
植物cを所定高さに刈り揃えると、株型芝生植物cの上
に乗ったコウライ芝bほど、確実に刈り取られることに
なる。これらの結果、カラー2やグリーン1へのコウラ
イ芝bの侵入を確実に防止できる。
【0014】コウライ芝bの枯れている冬場に、ベント
グラスaがカラー2からファウエイ3へと侵入(脱出)
しようとしても、株型芝生植物cの緩衝領域5による同
様な作用により、ベントグラスaのファウエイ3への侵
入(脱出)が確実に防止される。
【0015】従って、ベントグリーンにコウライ芝bが
入り混じってしまったり、カラーとファウエイの境界が
不明瞭になることがない。しかも、株型芝生植物cによ
る緩衝領域5であり、仕切り用の樹脂シートを用いない
ため、プレーの邪魔になる恐れがなく、美観を損なうこ
ともない。
【0016】図2は、本発明に係る匍匐型芝草の侵入防
止方法を、陸上競技場に適用したものである。図におい
て、6は、アンツーカーdが敷設されている領域である
トラック(走路)、7は、コウライ芝bなどの匍匐型芝
草が植えられている領域である内側のフィールドであ
り、両者6,7の間には、トールフェスク類,ペレニア
ルライグラス類などの株型芝生植物(寒地型芝生植物)
cが植えられている幅50〜100cmの帯状の緩衝領域
5が全周にわたって連続した状態に形成されている。
【0017】上記の構成によれば、縁石ブロックのよう
な美観を損なう材料を用いずに、コウライ芝bなどの匍
匐型芝草がトラック(走路)6に侵入することを確実に
防止できる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、上述した構成よりなるため、
樹脂シートや縁石ブロックのような美観を損なう材料を
用いることなく、匍匐型芝草を特定の領域に止め置くこ
とができ、匍匐型芝草が他の領域にまで侵入することを
確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る匍匐型芝草の侵入防止方法をゴル
フ場のベントグリーンに適用した斜視図である。
【図2】本発明に係る匍匐型芝草の侵入防止方法を陸上
競技場に適用した斜視図である。
【符号の説明】
a…ベントグラス(匍匐型芝草)、b…コウライ芝(匍
匐型芝草)、c…株型芝生植物、5…緩衝領域。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 匍匐型芝草が植えられている領域と、当
    該匍匐型芝草の侵入を防ぎたい領域との間に、株型芝生
    植物が植えられている幅50〜100cmの帯状の緩衝
    領域を設け、株型芝生植物を刈り揃えることを特徴とす
    る匍匐型芝草の侵入防止方法。
  2. 【請求項2】 コウライ芝が植えられている領域と、ベ
    ントグラスが植えられている領域との間に、株型芝生植
    物が植えられている緩衝領域を設けることを特徴とする
    請求項1に記載の匍匐型芝草の侵入防止方法。
  3. 【請求項3】 匍匐型芝草が植えられている領域と、ア
    ンツーカーが敷設されている領域との間に、株型芝生植
    物が植えられている緩衝領域を設けることを特徴とする
    請求項1に記載の匍匐型芝草の侵入防止方法。
JP7309773A 1995-11-03 1995-11-03 匍匐型芝草の侵入防止方法 Expired - Fee Related JP2873560B2 (ja)

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