JP2872792B2 - レーザマーキング装置 - Google Patents

レーザマーキング装置

Info

Publication number
JP2872792B2
JP2872792B2 JP26213690A JP26213690A JP2872792B2 JP 2872792 B2 JP2872792 B2 JP 2872792B2 JP 26213690 A JP26213690 A JP 26213690A JP 26213690 A JP26213690 A JP 26213690A JP 2872792 B2 JP2872792 B2 JP 2872792B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
marking
laser
harmonic
laser light
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP26213690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04137744A (ja
Inventor
透 深津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOOYA KK
Original Assignee
HOOYA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOOYA KK filed Critical HOOYA KK
Priority to JP26213690A priority Critical patent/JP2872792B2/ja
Publication of JPH04137744A publication Critical patent/JPH04137744A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2872792B2 publication Critical patent/JP2872792B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、連続パルスレーザ光をマーキングパターン
に対応して走査させ、マーキング対象物に照射すること
により該マーキング対象物にマーキングを施すレーザマ
ーキング装置に関する。
[従来の技術] 例えば、半導体製造工程においては、シリコンその他
の半導体ウエハー表面に製造ロット番号等を付すマーキ
ングが行われる。
従来は、このマーキング作業をダイヤモンドペン等を
用いて作業者が行っていたが、この作業は煩雑であると
ともに、付された文字が読み取りにくい。しかも、マー
キングは、ウエハ表面をマーキングパターンに沿って削
っていくものであるから、この削り屑が発生する。半導
体製造工程では、粉塵の存在が製品の歩留まりに直接悪
影響を及ぼすから、極めて好ましくない。
そのため、現在においては、レーザ光をウエハ表面に
照射し、該表面をマーキングパターンに沿って変質、蒸
発あるいは溶融させることによりマーキングを施すスキ
ャンニングマーキング方式のレーザマーキング装置が用
いられるようになった。
ところで、LSI等のように高密度の配線パターンが施
されるウエハーにマーキングを施す場合には、このレー
ザマーキングによっても、レーザマーキング時に発生す
るシリコン等の飛散物(スプラッシュ、デブリス)が、
得られるデバイスの性能や歩留まりに著しい悪影響を及
ぼすことがわかってきた。
このため、最近、シリコン等の表面を蒸発させること
なく、溶融させることによって飛散物のないマーキング
が得られるソフトマーキング方式が提案された。このソ
フトマーキングは、基本的には、照射するレーザ光の強
度を適切なものに設定すればよいが、具体的には、レー
ザパルスのパルスエネルギー、ビーム断面の強度分布や
パルス幅、あるいは、マーキング対象物のレーザ光に対
する吸収率等の要因が複雑に作用するので、例えば、Ga
Asその他の材質によっては、現在のところ、実験的に最
適条件を求めているのが実状である。
現在、LSI用のシリコン等のウエハーに対するソフト
マーキングは、パルス尖頭値の安定度が高く、パルス周
波数の制御等を比較的容易に行えるQスイッチYAGレー
ザ装置(基本波の波長;1.064μm)を用いることで成功
している。
[発明が解決しようとする課題] ところで、特に最近、高速演算化の要請にともなって
シリコン等のウエハーの代わりに例えばGaAs等のウエハ
ーが用いられるようになってきている。当然、このGaAs
のウエハーにもソフトマーキングを施す必要がある。
ところが、このGaAsウエハーに上述のQスイッチYAG
レーザ装置を用いてソフトマーキングを施す実験をした
ところ、良好なソフトマーキングが得られないことがわ
かった。すなわち、レーザパワーを徐々に強くして最適
強度を求めようとしたところ、ある強度から突然アブレ
ーション(照射面の物質が蒸発したり飛び散ったりする
現象)を起こし、ソフトマーキングに適した溶融がおこ
る場合がほとんどないことがわかった。このアブレーシ
ョンが起こると、イオン、原子、分子のほかに、微粒子
状の飛翔物が飛び散り、この微粒子状の飛翔物が後の工
程で回路欠陥等を起こす原因となる。
そこで、他のレーザ装置を検討し、パワー、安定度等
の要因を総合的に勘案して種々の実験を行ったが、結
局、従来の考え方の延長ではQスイッチYAGレーザ装置
に比較してより有利になるものがないことがわかった。
このような事情は、他の材質のウエハーと、それにソ
フトマーキングを施すのに適したレーザ装置との組み合
わせを選定する場合にも生ずる。
本発明は、上述の背景のもとでなされたものであり、
限られた種類のレーザ装置を用いて種々の材質のマーキ
ング対象物に適切なレーザマーキングを施すことを可能
にしたレーザマーキング装置を提供することを目的とし
たものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、以下の各構成とすることにより上述の課題
を解決している。
(1)連続パルスレーザ光を発生するレーザ光発生手段
と、 このレーザ光発生手段から射出されたレーザ光を入射
してこのレーザ光の第2高調波を発生する第2高調波発
生手段と、 この第2高調波発生手段から射出された第2高調波ビ
ームをマーキングパターンに対応して走査させる走査手
段と、 前記第2高調波ビームをマーキング対象物上に集光さ
せる集光レンズ手段とを有する構成。
(2)構成(1)において、 前記レーザ光発生手段がQスイッチYAGレーザ装置で
あり、 前記マーキング対象物がGaAsウエハーであることを特
徴とした構成。
[作用] 上述の構成(1)によれば、マーキングを行う光とし
てレーザ光発生手段から射出されたレーザ光の第2高調
波を用いていることから、限られた種類のレーザ装置の
波長選定範囲が2倍に広げられ、限られた種類のレーザ
装置を用いてより多種類の材質のマーキング対象物に適
切なレーザマーキングを施すことが可能になる。ここ
で、レーザ発生手段を連続パルス発振を行うものに限定
しているのは、パルス光の場合に、第2高調波発生手段
で発生される第2高調波のパルスエネルギー(尖頭値を
含めて)がマーキングを施すのに必要な強度として取り
出せるからである。また、構成(2)によれば、GaAsウ
エハーに適切なマーキングを施すことができる装置が得
られる。
なお、第2高調波を利用するという思想は、本発明の
技術分野における従来の考え方をそのまま延長しただけ
では想起することが困難な思想であるので、その点の事
情について若干の説明を加える。
この技術分野は、マーキング対象物の表面を蒸発ある
いは溶融させるものであって、使用するレーザ光にはそ
れに必要なパワーが要求される。したがって、まず、使
用するレーザ装置として十分な発振パワーを備えたもの
が選ばれる。そして、このレーザパワーをできるだけ減
衰させずに対象物に照射する配慮がなされるのが普通で
ある。
これに対し、第2高調波発生装置は、基本波光に対し
て著しく弱い(例えば、基本波の1/5程度)第2高調波
が得られるに過ぎないから、その第2高調波をこの分野
で利用することは通常は考えられない。
これに対し、本発明者は、まず、マークを構成する小
さな溶融ドットを形成するために必要な最少限のエネル
ギーに着目した。これによれば、照射された光のエネル
ギーが全部吸収されるものとすれば、比較的小さなエネ
ルギーでよいことがわかった。そこで、次に、マーキン
グ対象物に対して吸収率の高い波長のレーザ装置を調べ
た。その結果、基本波では吸収率が極めて低いが、第2
高調波では極めて高い吸収率を示すものがあることがわ
かった。このため、このような組み合わせについて、第
2高調波発生手段で減衰される効果と、吸収率の上昇に
よる吸収エネルギーの増大効果とを試算した。その結
果、基本波を用いるよりも、第2高調波を用いるほうが
溶融という点では遥かに有利であろうと思われる組み合
わせのあることが見出だされた。この考察にもとづいて
実験したところ、基本波では適切なマーキングができな
いが、第2高調波では適切なマーキングができる組み合
わせのあることが確認されたものである。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例にかかるレーザマーキング
装置の構成を示す図である。以下、これらの図面を参照
しながら一実施例を詳述する。なお、この実施例は、Ga
Asウエハーにソフトマーキングを施す場合の例である。
第1図において、符号1はレーザ装置、符号2は第2
高調波発生装置、符号3は波長分離器、符号41,42は光
軸調整ミラー、符号51,52は走査ミラー、符号6は集光
レンズ、符号7はマーキング対象物である。
レーザ装置1は、連続QスイッチモードYAGレーザで
構成されており、このレーザ装置1からは、基本波レー
ザ光として、波長1.064μm、パルス幅5μs、パルス
間隔1msの連続パルスレーザ光L1が射出される。
このレーザ装置1から射出されたレーザ光L1は、第2
高調波発生器2に入射されるようになっている。この第
2高調波発生器2は、KTP(KTiOPO4)、CDA(CsD2As
O4)、KDP(KD2PO4)等の結晶を温度コントロール装
置等に収納したもので、基本波パルスレーザ光L1を入射
して、この基本波L1の第2高調波L2を発生し、L1ととも
に射出する。
この第2高調波発生器2から射出された基本波L1と第
2高調波L2とは、波長分離器3に入射されるようになっ
ている。この波長分離器3は、基本波L1と第2高調波L2
とを入射して第2高調波L2のみを所定の光路上を進行す
る光として取り出すもので、例えば、プリズムやダイク
ロイックミラー等で構成される。
この波長分離器3から射出された第2高調波は、光軸
調整用ミラー41,42を通じて光軸を調整された後、走査
ミラー51,52に入射されるようになっている。
この走査ミラー51,52は、ガルバノメータスキャナ51a
および52aによって制御され、マーキングする文字・図
形等に対応して、第2高調波L2を走査(スキャン)す
る。
この走査された第2高調波L2は、集光レンズを構成す
るf−θレンズ7によってマーキング対象物たるGaAsウ
エハー7の表面に集光される。これにより、GaAsウエハ
ー7の表面に所定のマーク形状に沿って、多数の溶融ド
ット(ドット径が約30μm、ドット深さが約0.5〜1.5μ
m)が形成され、マーキングが行われる。
第2図は、上述の一実施例の装置を用いてGaAsウエハ
ーに実際にマーキングを施した際の、マークを構成する
1つの溶融ドットを拡大して示した図である。この図に
示されるように、この実施例によれば、GaAsの表面が適
切に溶融されて、きれいなドットが形成され、周囲に全
く飛散物が生じていないことがわかる。
これに対し、第3図は比較のため、YAGレーザの基本
波(波長;1.064μm)を用いてGaAsウエハーにマークを
形成した場合のマークを構成するドットを拡大して示し
たものである。第3図に示されるように、この場合に
は、アブレーションが起こり、周囲に粒状飛散物をはじ
めとする各種の粉塵が生じていた。
なお、上述の一実施例では、YAGレーザの第2高調波
を用いてGaAsウエハーにマーキングを施す例を掲げた
が、この一実施例は、GaAsと同様の吸収特性を示すSe,A
s2S3,CdS等からなるウエハー等についても適用できる。
また、本発明は、他のレーザを用いて他の材質のマー
キング対象物にマーキングを施す場合にも適用できるこ
とはもちろんである。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明は、要するに、 レーザ光の第2高調波を用いてマーキングを行うこと
により、限られた種類のレーザ装置を用いて種々の材質
のマーキング対象物に適切なレーザマーキングを施すこ
とを可能にしたレーザマーキング装置を得ているもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかるレーザマーキング装
置の構成を示す図、第2図は一実施例の装置で形成した
マークを構成する1つの溶融ドットの拡大図、第3図は
YAGレーザの基本波でGaAsウエハーに形成したマークを
構成するドットの拡大図である。 1……レーザ装置、2……第2高調発生器、3……波長
分離器、41,42……光軸調整用ミラー、51,52……ガルバ
ノミラー、6……f−θレンズ、7……マーキング対象
物。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続パルスレーザ光を発生するレーザ光発
    生手段と、 このレーザ光発生手段から射出されたレーザ光を入射し
    てこのレーザ光の第2高調波を発生する第2高調波発生
    手段と、 この第2高調波発生手段から射出された第2高調波ビー
    ムをマーキングパターンに対応して走査させる走査手段
    と、 前記第2高調波ビームをマーキング対象物上に集光させ
    る集光レンズ手段とを有するレーザマーキング装置。
  2. 【請求項2】請求項(1)に記載のレーザマーキング装
    置において、 前記レーザ光発生手段がQスイッチYAGレーザ装置であ
    り、 前記マーキング対象物がGaAsウエハーであることを特徴
    としたレーザマーキング装置。
JP26213690A 1990-09-28 1990-09-28 レーザマーキング装置 Expired - Lifetime JP2872792B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26213690A JP2872792B2 (ja) 1990-09-28 1990-09-28 レーザマーキング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26213690A JP2872792B2 (ja) 1990-09-28 1990-09-28 レーザマーキング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04137744A JPH04137744A (ja) 1992-05-12
JP2872792B2 true JP2872792B2 (ja) 1999-03-24

Family

ID=17371557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26213690A Expired - Lifetime JP2872792B2 (ja) 1990-09-28 1990-09-28 レーザマーキング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2872792B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2728104A1 (fr) * 1994-12-09 1996-06-14 Sgs Thomson Microelectronics Procede de marquage de circuits integres avec un laser, et appareil de marquage s'y rapportant

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04137744A (ja) 1992-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4418282B2 (ja) レーザ加工方法
JP5449665B2 (ja) レーザ加工方法
US7193175B1 (en) High precision, rapid laser hole drilling
JP3722731B2 (ja) レーザ加工方法
JP3797068B2 (ja) レーザによる微細加工方法
US8829391B2 (en) Laser processing method
JPH0141245B2 (ja)
JP4298953B2 (ja) レーザゲッタリング方法
KR20100007955A (ko) 레이저 가공 방법 및 레이저 가공품
JP2002096187A (ja) レーザ加工装置及び加工方法
JP3231708B2 (ja) 透明材料のマーキング方法
JP4684544B2 (ja) シリコンから形成された半導体ウエーハの分割方法及び装置
JP4589760B2 (ja) レーザ加工方法
JP2872792B2 (ja) レーザマーキング装置
JP2006167810A (ja) レーザ加工方法
JPH0985475A (ja) レーザ加工方法
JP3522670B2 (ja) レーザマーキング方法
JP3873098B2 (ja) レーザ加工方法および装置
JPH07185875A (ja) パルスレーザによる材料加工方法
JPH0159076B2 (ja)
JP2004122233A (ja) レーザマーキング装置、マーキング方法及びマーキングされた光学部材
JP2003010991A (ja) レーザ加工方法
JPS6139377B2 (ja)
JP2006205259A (ja) レーザ加工方法
JP3223271B2 (ja) レーザハイブリッド加熱方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090108

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090108

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100108

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110108

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110108

Year of fee payment: 12