JP2872345B2 - ネットワーク管理方法 - Google Patents

ネットワーク管理方法

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JP2872345B2
JP2872345B2 JP2124122A JP12412290A JP2872345B2 JP 2872345 B2 JP2872345 B2 JP 2872345B2 JP 2124122 A JP2124122 A JP 2124122A JP 12412290 A JP12412290 A JP 12412290A JP 2872345 B2 JP2872345 B2 JP 2872345B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数の装置から構成されるネットワークを
集中的に管理するネットワーク管理システム、特にネッ
トワーク管理システムの持つべき管理情報、それらの管
理情報の定義方式、及び管理機能を実行する場合に管理
情報を効率的に管理するネットワーク管理システム。
〔従来の技術〕
従来のネットワーク管理システムは、アイ・エス・オ
ー/アイ・イー・シー 7498−4(ISO/IEC 7498−
4)、およびアイ・エス・オー/アイ・イー・シー ジ
ェー・テー・シー/エス・シー21 アイ・エス・オー/
デー・ピー10040(ISO/IEC JTC/SC21 ISO/DP10040)に
おいて示されているように、マネージャロール、エージ
ェントロール、およひ管理オブジェクトによってモデル
化される。一般に、マネージャロールおよびエージェン
トロールはそれぞれ異なるオープンシステムに存在する
情報処理プロセスてあり、エージェントロールとなるメ
ロセスは自システム内の管理オブジェクトに対して直接
的な管理の機能を実行するプロセスとなり、一方マネー
ジャロールとなるプロセスはエージェントに対して管理
の機能を要するプロセスである。以下、マネージャロー
ルの機能を実現する情報処理プロセスを管理マネージャ
(あるいは単にマネージャ、またはネットワーク管理シ
ステムという)といい、またエージェントロールの機能
を実行する情報処理プロセスを管理エージェント(ある
いは単にエージェント)という。
管理オブジェクトは実際に管理される種々のネットワ
ークリソースを抽象的に表現したものであり、管理する
情報の内容によって種々のクラスの管理オブジェクトを
その管理情報の相違からみた場合、特に管理オブジェク
トクラスという。実際の管理は、マネージャとエージェ
ント間において、個々の管理対象(これを管理オブジェ
クトインスタンスという)の管理オブジェクトクラスに
対応した管理情報を、相互に交換することによって実現
されるが、この交換される内容は大きく二つに分けられ
る。即ち、各管理オブジェクトインスタンスに対する管
理オペレーション要求としてマネージャからエージェン
トに送信されるものと、その逆のエージェントからマネ
ージャに送信される各管理オブジェクトインスタンスに
おいて発生する事象を報告するためのイベントの報告
(ノーティフィケーション)である。これらの管理オペ
レーション要求およびイベント報告の具体的な内容は各
管理オブジェクトのクラスに対応したアトリビュートと
して詳細が規定される。
OSIにおいては、これらの管理オペレーションおよび
イベント報告形式およびその中に設定される管理情報の
種別およびその値、またこれらの管理情報の定義方式と
してテンプレートを用いた定義方式について検討されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の技術はネットワークを構成する管理オブジ
ェクトの管理情報の種類、内容およびその定義方式につ
いては論じられているが、それらの管理情報の実際の定
義方式及び運用方式について、マネージャやエージェン
トにおいてどのように実現するか、またこれらの管理情
報をマネージャとエージェント間において認識するため
の識別子や、名前の構成が極めて冗長度が大きいといっ
た問題や、管理を開始する場合には、管理オブジェクト
インスタンスの管理状態をマネージャとエージェント間
で一致させる必要があるがこのため方式等については検
討されていなかった。
本発明の目的は、複数の通信機器から構成されるネッ
トワークを管理する複数のエージェントと、各エージェ
ントに接続されたマネージャとから構成され、マネージ
ャとエージェントとが、少なくとも任意の管理対象と該
管理対象に対して行う処理種別とを含むネットワーク管
理情報を相互に交換することによってネットワーク管理
システムにおいて、マネージャとエージェント間で交換
されるネットワーク管理管理情報の冗長度を軽減するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明のネットワーク管理
システムでは、マネージャ及びエージェントの各内部メ
モリに、エージェントが管理する複数の管理対象を、所
定の主従関係(例えば、第4図にて後述する如く、サブ
・ネットワーク、交換機、ポートの順のような物理的な
所属関係)に基づいて、階層的な木構造状に構成し、同
一階層の管理対象(例えば、識別子管理機能、及び交換
機1から3)には、それぞれ異なる識別子を付与するこ
とによって作成した包含木情報を記憶しておき、マネー
ジャは、ネットワーク管理情報に含ませる任意の管理対
象を指定するための識別子列のうち、エージェントとの
アソシェーション設定後に省略する第1の第別子列(例
えば、後述する第3図におけるiso(1)+member−bod
y(2)+日本(392)+企業(90)+A社(100000)+
ネットワーク管理(00)を、上記エージェントに指定
し、このエージェントは、マネージャからの指示に応じ
て上記第1の識別子をエージェントの内部メモリに記憶
し、一方、マネージャはエージェントからの確認応答に
応じて、上記第1の識別子列をマネージャの上記内部メ
モリに記憶しておく。その後、マネージャ及びエージェ
ントは、ネットワーク管理情報を相互に交換する際に、
上記第1の識別子を省略して上記ネットワーク管理情報
に含ませ、そのネットワーク管理情報に含まれる第2識
別子列(例えば、第4図におけるポートP1の状態の表示
要求をする場合には、オブジェクトクラス=(0,2)、
オブジェクトインスタンス=(1,1,2,1)と各内部メモ
リに記憶された上記第1の識別子列(例えば、1,2,392,
90,100000,00)とを用いることによって指定された管理
対象を特定するようにした。
また、各エージェントは、各エージェント自身を表わ
す管理対象を前記包含木情報のルートオブジェクトとし
て同一のルート識別子(例えば、1)を付与して記憶
し、前記マネージャは、各エージェントを表わす管理対
象にそれぞれ異なる識別子(例えば、1,2,3等)を付与
した形で記憶しておき、マネージャに接続された処理手
段(他のマネージャ)から、任意のエージェントを指定
する識別子列を含む所定の処理要求に応じて、指定され
たエージェントと交信する場合に、上記識別子列のうち
上記エージェントを指定する識別子を上記ルート識別子
に置き換えた識別子列を用いるようにする。
また、上述したネットワーク管理システムおいて、各
エージェントは、該エージェントが管理する複数の管理
対象を、所定の主従関係に基づいて、階層的な木構造状
に構成し、同一階層の管理対象には、それぞれ異なる識
別子を付与することによって作成した包含木情報を記憶
しておき、マネージャとの間で交信するネットワーク管
理情報に含ませる任意の管理対象の特定のための識別子
列のうち、マネージャとのアソシェーション設定後に省
略する識別子列を上記マネージャに通知するとともにこ
の識別子を内部メモリに記憶し、マネージャはその通知
に応じて識別子列を記憶する。その後、マネージャ及び
エージェントは、ネットワーク管理情報を相互に交換す
る際に、記憶しておいた識別子列を省略して上記ネット
ワーク管理情報に含ませ、その中に含まれる識別子列と
各内部メモリに記憶さた識別子列とを用いることによっ
て指定された管理対象を特定するようにしてもよい。
具体的に換言すれば、本発明の特徴とするところは、
管理オブジェクトに対するアクション、管理オブジェク
トが発生するイベントを定義するためのテンプレート情
報、管理対象となる管理オブジェクトのクラス情報、ア
トリビュート情報、アクション情報、ノーティフィケー
ション情報を定義する管理オブジェクトクラス情報、お
よび実際の管理オブジェクトに対応する管理オブジェク
トインスタンス情報を管理マネージャと管理エージェン
トとに持たせる、かつ、これらの管理情報の指定を行う
場合に、オブジェクト識別子体系と管理オブジェクトイ
ンスタンスの包含木の任意の位置から開始することがで
きる機能とを持たせ、これらの機能を使用して種々の管
理機能を実行する手段を設ける。
〔作用〕
本発明におけるネットワーク管理システムは、管理情
報の識別子の表現や管理オブジェクトインスタンスの表
現において、各々の機構増の途中の位置から開始する手
段を設けることにより、それぞれの表現を適切に短縮す
ることが可能となるため、管理マネージャと管理エージ
ェント管理管理情報量を低減でき、また処理能力が向上
できる。また、さらに管理情報として新たな管理オブシ
ェクトクラスを定義する場合は管理オブジェクト定義テ
ンプレートを使用して定義のためのオペレーションの情
報を表示したオペレーションの誤りが発生することを低
減する。また管理オブジェクトインスタンスに対して何
等かのオペレーションを実行する場合は、管理オブジェ
クトクラス情報を用いて該オペレーションが妥当かどう
かを判断する。このように管理情報を使用することで種
々の管理オペレーションを処理することが可能となる。
〔実施例〕
以下、上記管理の概念を基に、本発明の第1の実施例
を説明する。第1図は本発明を実現するネットワーク管
理システムの基本的な構成例を示している。ここで、1
は本発明を実現するシステムであり、11はディスプレ
イ、12はキーボード、13はマウスであり、マンマシンイ
ンタフェースを実現する装置である。また本システムは
管理を実現するための基本となる情報として、管理オブ
ジェクトインスタンス情報300、管理オブジェクトクラ
ス情報200、さらに管理オブジェクトクラス情報定義の
ための管理オブジェクトテンプレート情報100とを有し
ている。本管理システム1は第2図に示すように、複数
の伝送装置、または交換装置、あるいは情報処理装置が
相互に接続されて構成される情報通信ネットワーク1000
において、それらの構成機器のいくつかをまとめて管理
するサブネットワーク1001を管理する管理システム800
(N1〜N3を管理)とサブネットワーク管理システム900
(J1,J2を管理)との間で、これらのサブネットワーク
管理システムが管理する個々の管理対象(管理オブジェ
クトインスタンス)に関する管理情報を交換することで
情報通信ネットワーク1000の全体を管理するシステムで
ある。この管理機能は、マンマシンインタフェース制御
部10、管理機能実行制御30、管理情報制御20により実現
される。以下、これらの各機能を用いて本発明の一実施
例について説明するが、その前に本実施例で用いる用語
の理解を助けるためにまずオブジェクト指向に基づくネ
ットワーク管理の概念について簡単に説明する。
第8図はオブジェクト指向に基づくネットワーク管理
の概念をモデル化して示したものである。ここでは、2
つのシステム、即ち管理システムと被管理システムとの
関係が示されている。管理の対象となる種々のリソース
は管理オブジェクトとして抽象化されて扱われる。被管
理対象となるリソースには種々のものが存在し、これら
の種別に応じて管理内容(即ち管理情報)が異なるた
め、その相違を管理オブジェクトクラスとして定義す
る。
マネージャとエージェントは上記管理オブジェクトの
管理を実現するために、管理オペレーション要求とイン
ベナト報告とを第8図に示したような方向性で交換す
る。ここで管理オペレーションとは管理オブジェクトの
作成、削除、また管理オブジェクトが持つ種々の属性
(アトリビュート)の値の読みだし、設定、あるいは管
理オブジェクト自体になんらかの動作(アクション)要
求をするといった種々のオペレーションである。また、
イベント報告とは、エージェントが管理する管理オブジ
ェクトの生成、消滅事象、また管理オブジェクトの持つ
アトリビュートの値の変化といった事象(イベント)の
報告(ノーティフィション)である。
管理オブジェクトクラスは上述のように管理オブジェ
クトの種別を表すものであるが、実体として存在する個
々の管理オブジェクトを管理オブジェクトインスタンス
という。
管理オブジェクトクラスは管理情報の相違から区別さ
れ、この管理情報の集合の関係として、例えば管理オブ
ジェクトクラスBの管理情報が管理オブジェクトクラス
Aの管理情報を含んでいるとき、クラスBはクラスAの
管理情報を継承しているという。継承関係という関係が
管理オブジェクトクラスには存在する。一方、管理オブ
ジェクトインスタンスにおいては、実際の被管理リソー
スの関係の一つとして包含関係という関係で関係付けら
れる。
マネージャは、これらの管理オブジェクトクラスイン
スタンスを対応する管理オブジェクトクラスの情報に基
づいて管理を行なう。
本実施例におけるネットワーク管理システムが従来技
術の項で述べた管理マネージャであり、またサブネット
ワーク管理システム800,900が管理エージェントに対応
する。既に、説明したように、ネットワーク管理は管理
マネージャと管理エージェント間において管理対象とな
る管理オブジェクトとインスタスンスとの包含木を相互
に認識し、個々の管理オブジェクトインスタンスに関す
る管理情報を交換することで実現されるが、これらの管
理情報を相互に理解する必要がある。相互に理解するた
めに必要な情報は、各管理エージェントが管理する管理
オブジェクトインスタンスの構成、特に包含関係とこれ
らの各管理オブジェクトインスタンスの種類、即ち管理
オブジェクトインスタンス情報である。
第3図は、管理オブジェクトクラス情報を識別するた
めのオブジェクト識別子の構成の例を示したものであ
る。このオブジェクト識別子の構成は国際標準化機構IS
Oにおいて標準化および登録方法等が検討されているも
のである。ISOにおいては、member−dodyより下のオブ
ジェクト識別子については日本(392)までが決められ
ているだけであり、第3図の例における日本以下のオブ
ジェクト識別子(これらの各オブジェクト識別子をコン
ポーネントともいう)については、一つの例として示し
たものである。
ネットワーク管理を実現するためには、管理マネージ
ャと管理エージェント間において管理オブジェクトクラ
ス情報、アトリビュート情報、通知情報、等の種々の情
報が必要であり、相互にこれらの管理情報の認識が必要
である。ここでは一つの例としてA社の下にネットワー
ク管理というオブジェクト識別子を設け、その下に前記
各種の管理情報の識別子を設定している。管理マネージ
ャと管理エージェント間においては、これらのオブジェ
クト識別子を用いることで管理情報を相互に認識しあ
う。
第23図は、管理マネージャと管理エージェントとの間
で交換される伝送フレームの一例を説明するための図で
ある。
伝送フレーム50は、少なくとも、オブジェクト情報を
記入するためのオブジェクトフィールド52と、アトリビ
ュート情報を記入するためのアトリビュートフィールド
56とから構成される。オブジェクトフィールド52には、
オブジェクトクラス53とオブジェクトインスタンス54と
が記入される。
例えば、A社における交換機は、iso(1),memberbo
dy(2),日本(392),企業(90),A社(100000),
ネットワーク管理(00),管理オブジェクトクラス
(0),交換機(1)で表現されるこのオブジェクト識
別子によって相互に始めて認識し合うことができる。
第4図に示す交換機1のポート1の状態を特定する場
合には、第24図に示すごとく、オブジェクトクラス53と
しては(A)、オブジェクトインスタンス54としては
(B)、また、アトリビュート55として(C)のような
オブジェクト識別子が記入される。
なお、オブジェクト識別子のコーディング方式は、IS
Oにより標準化されている。
第4図は、上記述べた管理オブジェクトインスタンス
の構成、即ち管理オブジェクトインスタンスの包含関係
を示す管理情報を第2図に示す管理エージェント800が
管理するサブネットワークについて示したものである。
第2図の管理エージェント800は、サブネットワーク全
体と、交換機N1〜N3と、これらの各交換機間の回線との
接続ポートP1〜P8を管理しており、その結果第4図に示
すような管理オブジェクトインスタンスの包含関係とな
る。管理エージェント800と管理マネージャ1の間にお
いては、ある管理オブジェクトインスタンスに関する情
報を交換する場合、例えばその管理オブジェクトインス
タンスの管理オブジェクトクラスをオブジェクト識別子
を用いて表現しなければならないが、従来の表現方式で
は前記述べたよう最上位のオブジェクト識別子のコンポ
ーネント、すなわちiso(1)から始めなければならな
い。しかし、例えば管理マネージャおよび管理エージェ
ントのいずれもA社内のものであり、全ての管理情報が
A社のネットワーク管理(0)の下である場合、iso
(1)memberbody(2)日本(392)企業(90)A社(1
00000)ネットワーク管理(00)までのオブジェクト識
別子は明らかであるが、常にこのオブジェクト識別子が
付加されるために、転送情報量が大きくまた処理性能上
も問題となる。この問題はオブジェクト識別子の階層が
深くなるに従って、影響が大きくなる。本発明は上記の
問題を解決するものである。
第1図は本発明を実現するための管理マネージャの構
成を示している。この図から分かるように、管理マネー
ジャ1に識別子管理機能21を持たせている。なお、管理
エージェント800にもほぼ同様な識別子管理機能210があ
り、同機能210は第4図に示すように本実施例では管理
オブジェクトインスタンスの一つとし管理されている。
本発明は、これらの識別子管理機能によって省略可能な
オブジェクト識別子を管理マネージャと管理エージェン
ト間で相互に認識しあい、冗長なオブジェクト識別子を
省略することで実現する方式である。
冗長なオブジェクト識別子を省略する方法について、
図をもちいてより詳細に説明する第5図は、識別子管理
機能21および210を用いた管理マネージャ1と管理エー
ジェント800間の省略可能な識別子の設定シーケンスを
示したものである。
管理マネージャ1は、管理エージェント800に対して
管理のためのアソシェーション設定要求810を発行し、
管理エージェント800がアソシェーション確立受信応答8
11を返し、これにより管理マネージャと管理エージェン
ト間で管理情報の交換が可能となる。この状態では、管
理情報のオブジェクト識別子は前述したようにすべての
コンポーネントを用いた表現で行われる。本発明におい
ては、例えば管理マネージャ1が、管理エージェント80
0の管理情報がA社のネットワーク管理(00)以下のコ
ンポーネントのみしか使用しないということで、そのコ
ンポーネントまでを省略した形式で管理情報のオブジェ
クト識別子を識別する場合、管理エージェント800に対
して識別子設定要求812(内容はiso(1)memberbody
(2)日本(392)企業(90)A社(100000)ネットワ
ーク管理(00))を送信する。この場合対象となる管理
オブジェクトインスタンスは識別子管理機能210であ
る。管理エージェント800は設定要求された省略識別子8
20を識別子管理機能に設定し(813)、管理マネージャ
1に識別子設定要求受信応答814を返す。管理マネージ
ャ1も設定要求した省略識別子820を自識別子管理機能2
1に設定する(815)。以下、管理情報のオブジェクト識
別子は、iso(1)membeubody(2)日本(392)企業
(90)A社(100000)ネットワーク管理(00)を省略
し、それ以下まコンポーネントのみを用いて行う。
第4図に示す交換機1のポート1の状態を特定する場
合には、第25図(A)に示すオブジェクトクラス60(第
24図53と対応する)、第25図(B)に示すオブジェクト
インスタンス61(第24図54に対応する)、第25図(E)
に示すアトリビュート64(第24図55に対応する)の如き
省略識別子となる。
尚、第25図(C)は、ネットワーク+交換機+ポート
をセットにした名前(例えば、アトリビュートの(5)
とする)を用いることによって、オブジェクトインスタ
ンスを更に省略した場合のビットイメージを示す図てあ
る。また、第25図(D)は「2/ネットワーク……」のみ
をアトリビュートの(5)を用いることによって省略し
た場合のオブジェクトインスタンスのビットイメージを
示す図である。
なお、iso(1)からのオブジェクト識別子を使用す
る場合、従来のコーディング方式では、オブジェクト識
別子の第一コンポーネントと第2コンポーネントとを用
いた演算結果を用いるが、本発明によって、オブジェク
ト識別子を省略した場合においては、コーディング対象
となるコンポーネント部分の第1コンポーネントと第2
コンポーネントについては演算は行うことなく識別が行
われる。これらの識別は、プロトコロル上で実現しても
よく、また伝送フレーム上の識別子列に省略識別子を設
定することにより行ってもよい。
第6図、管理マネージャ1の管理エージェントに対す
る省略識別子設定以後の管理情報の送信(第5図におけ
る816に該当)を行う場合の、第1図における管理機能
実行制御30、管理情報制御20の処理の概略を示したもの
である。まず、管理情報を送信する対象の管理オブジェ
クトインスタンスを管理する管理エージェントを求める
(840)。次に、識別子管理機能が、該管理エージェン
トの省略可能なオブジェクト識別子を求・(841)、管
理オブジェクトインスタンスに送信するオブジェクト識
別子を省略可能なオブジェクト識別子以外のコンポーネ
ントを用いて作成する(842)。この時、コーディング
において上記述べたように第1コンポーネントと第2コ
ンポーネントについての演算は行わない。その後該管理
情報を管理エージェントに送信する(843)。
第7図は、管理エージェントが管理マネージャから管
理情報を受信した場合の処理の概略を示している。管理
エージェントは、管理マネージャから管理情報を受信す
る(860)と、識別子管理機能を用いて、省略されたオ
ブジェクト識別子を求める(86)。次に、求められた省
略識別子と受信した管理情報のオブジェクト識別子から
該当する管理オブジェクト識別子を求め(862)、指定
された管理オブジェクトインスタンスに対して該当する
オブジェクト識別子に対応する処理を行う(863)。以
上、管理エージェント単位に識別子の省略を行う方式に
ついて述べたが、各管理オブジェクトインスタンス毎に
省略識別子を設定することでさらに決め細かくオブジェ
クト識別子の短縮を行うことができる。なお、この場
合、管理オブジェクトインスタンス情報300の各管理オ
ブジェクトインスタンス情報に省略識別子を設定すれば
よい。
次に、本発明における管理オブジェクトインスタンス
の構成例とその表現方式について説明する。第2図にお
ける管理エージェント800が管理するサブネットワーク1
001の包含木は、既に説明したように、第4図に示す構
成となる。管理マネージャと管理エージェント間におい
ては相互に各包含木を認識することで対応する管理オブ
ジェクトインスタンスに対しての管理オペレーションを
実現する。本発明においては、第4図に示すように、管
理エージェント800が管理する管理オブジェクトインス
タンスに対して、同図において( )で示すような番号
付けを行う。ここで、番号付けは、ある管理オブジェク
トインスタンスに直に包含されている管理オブジェクト
インスタンス(たとえば、交換機1N1に包含されている
ポート1P1、ポート2P2、ポート3P3)においては、これ
らの付与される番号が相互に異なるようにする。これら
の番号は小さい順に連続して付けられることが望ましい
が、必ずしも連続している必要はない。
本発明においては、こうした付与された番号を包含木
の構造に従って、順に連結して管理オブジェクトインス
タンスを表現する。例えば、第4図における交換機1N1
の本発明における管理オブジェクトインスタンスとして
の表面は1.1となり、またポート2(P7)は1.4.2とな
る。これらの管理オブジェクトインスタンスの表現は論
理的なものであり実際に管理マネージャと管理エージェ
ント間で転送される場合のコーディング方式としては、
キャラクタ表現であってもまたオブジェクト識別子のコ
ーディング規則に準ずるコーディング方式であってもよ
い。
管理オブジェクトインスタンスの表現方式としては、
OSIにおいて検討されている管理方式では、ディレクト
リシステム等における識別名を用いる方式、および全体
の管理オブジェクトインスタンスについて通し番号を付
与する方式、および相対識別名をある管理オブジェクト
インスタンスから包含木にしたがって連結する方式等が
ある。本発明の方式は、これらの識別名による方式及び
相対識別名を連結する方式に比して、名前属性識別子を
用いないために、転送情報量が少ない。また、通し番号
を用いる方式と比して、管理オブジェクトインスタンス
の表現そのものが包含木と対応していないが、本発明の
方式では管理オブジェクトインスタンスの表現そのもの
が包含木と対応しているために、その表現を用いて高速
な処理が可能となる。
なお、管理オブジェクトインスタンスの番号の付与は
各管理エージェント毎に行ってもよく、この場合、各管
理エージェント毎の最上位の管理オブジェクトインスタ
ンスの番号は、同一となることがある。この場合は管理
マネージャにおいて、全体の管理オブジェクトインスタ
ンスの包含木に従って番号を付与するが、この管理マネ
ージャが付与する番号と各管理エージェントが付与する
番号との対応テーブルを例えば管理情報制御機能20に持
つ、各管理エージェントの管理オブジェクトインスタン
スに管理オペレーションを実行する場合この対応テーブ
ルを用いて変換する。また、管理オブジェクトインスタ
ンスを数値で表現せずに相対識別名を用いて表現する場
合において、各管理エージェント毎の最上位の管理オブ
ジェクトインスタンスの相対識別名が、同一となること
がある。この場合においても、上記の場合と同様にし
て、管理マネージャにおいて付与する相対識別名と各管
理エージェントが付与した相対識別名との対応テーブル
を設けることで各管理エージェントの管理する管理オブ
ジェクトインスタンスに対する管理オペレーションが実
行できる。
次に、管理オブジェクトインスタンスの構成情報等の
設定、チェック等を行う本発明の機能について説明す
る。
本発明におけるネットワーク管理システムの基本的な
構成は第1図に既に示したように、管理情報として、管
理情報定義テンプレート情報ファイル100、管理オブジ
ェクトクラス情報ファイル200、および管理オブジェク
トインスタンス情報ファイル300も持つ。管理情報定義
テンプレート情報とは上記の管理オブジェクトクラスを
定義するための基本となるテンプレート情報であり、管
理オブジェクトクラス情報とは管理対象なる種々の管理
オブジェクトクラスの持つ管理情報であり、管理オブジ
ェクトインスタンス情報とは実際の管理対象ネットワー
クの個々の管理オブジェクトインスタンスの構成および
これらの管理オブジェクトインスタンスの管理情報の具
体的な値からなる情報である。
第1図の管理情報変更制御28の詳細構成を第9図に示
す。第9図から明らかなように、管理情報変更制御28は
構成情報を管理者がマンマシンインタフェースにより追
加更新する場合のインタフェース処理を行うマンマシン
インタフェース要求処理26、また実際の管理オペレーシ
ョン時の処理を行う管理機能実行制御インタフェース2
5、およびこれらの両処理部要求に応じて、各フアイル
情報のアクセス制御を実行する管理情報定義テンプレー
トファイル制御22、管理オブジェクトクラス情報ファイ
ル制御23、管理オブジェクトインスタンス情報ファイル
制御24から構成される。以下、まず本発明におけるこれ
らの各管理情報ファイルの概要について説明する。
管理オブジェクト定義テンプレート情報の例を第10図
〜第13図に示す。この例では、テンプレートとして管理
オブジェクトクラス定義テンプレート、管理アトリビュ
ート定義テンプレート、アクション定義テンプレート、
ノーティフィケーション等が示されている。管理オブジ
ェクトクラステンプレートは第10図に示すように、以下
のような項目から構成されている。
・DERIVED FROM:継承関係における該当オブジェクトク
ラスの上位のオブジェクトクラスを定義することを示
す。
・CHARACTERIZED BY:該管理オブジェクトクラスが以下
の項目により特徴付られることを示す。
・ATTRIBUTES:該管理オブジェクトクラスが持つアトリ
ビュートを定義する。複数のアトリビュートを定義する
ことが可能である。
・OPERETION:該管理オブジェクトのクラスに対する以下
のオペレーションが存在することを示す。
・CREATE:該管理オブジェクトクラスが管理マネージャ
からの作成指示により、エージェントにおいて作成可能
であることを示す。
・DELEATE:該管理オブジェクトクラスか管理マネージャ
からの削除指示により、エージェントにおいて削除可能
であることを示す。
・ACTIONS:該管理オブジェクトクラスに対して可能なア
クション要求を示す。複数のアクションを定義すること
が可能である。
・NOTIFICATIONS:該管理オブジェクトクラスから発生す
るノーティフィケーションを示す。複数のノーティフィ
ケーションを定義することが可能である。
管理アトリビュートテンプレートは第11図に示すよう
に、以下のような項目から構成されている。
・VALUE−TYPE:該アトリビュートの値のタイプを示す。
・DATA SYNTAX:該アトリビュートのデータのシンタック
スを示す。
・PERMITED VALUE:該アトリビュートの値の取りうる範
囲を示す。
アクションテンプレートは第12図に示すように、以下
のような項目から構成されている。
・DATA SYNTAX:該アクションを実行する場合のデータの
シンタックスを示す。
・RESULT SYNTAX:該アクションを実行した結果のデータ
のシンタックスを示す。
ノーティフィケーションテンプレートは第13図に示す
ように、以下のような項目から構成されている。
・DATA SYNTAX:該ノーティフィケーションを実行する場
合のデータのシンタックスを示す。
・RESULT SYNTAX:該ノーティフィケーションを実行した
結果のデータのシンタックを示す。
以上、管理情報定義テンプレートの例を示したが各テ
ンプレートの項目は、必要に応じて追加されても良く、
又他の新たなテンプレートが定義されても良い。
管理オブジェクトクラス情報200は管理オブジェクト
クラスの管理情報を定義する。管理オブジェクトクラス
はその特徴として管理情報を継承するという関係がある
が、この継承関係を用いた管理オブジェクトクラスの定
義情報の例を第14図に示す。この例では、管理オブジェ
クトクラスとしてまずネットワーク、システム、装置、
ハードウェア、ソフトウェア、回線等が定義されてい
る。さらに装置クラスのサブクラスとしてPBX、パケッ
ト交換機が定義されている。
第15〜16図は、第14図に示される管理オブジェクトク
ラスのうち、Topとネットワークの各管理オブジェクト
クラスについて、第10図に示す管理オブジェクトクラス
定義テンプレートにより定義した例を示している。例え
ば、第14図に示すようにTopの管理オブジェクトクラス
はアトリビュートとしてobjectclassアトリビュートを
持つことが定義されている。第15図の例では、第10図の
他の項が記述されていないが、これはこれらの項に対応
する情報をTop管理オブジェクトクラスが持っていない
ことを示している。また、第16図は、Network管理オブ
ジェクトクラスの定義情報の例を示している。この例で
は、Network管理オブジェクトクラスはアトリビュート
としてadministrative State(運用状態)とoperationa
lState(動作状態)を持ち、さらに該管理オブジェクト
クラスは、作成、削除が可能であり、またイベント報告
として、Attribute−ChangeEventReport(アトリビュー
ト値変更報告)があることを示している。また本記述で
は、DerivedFromの順にTop管理オブジェクトクラスが定
義されていることから本Network管理オブジェクトクラ
スはTop管理オブジェクトクラスが持つ管理情報、即
ち、objectclassアトリビュートを継承していることを
示している。従って、ネットワークという管理オブジェ
クトクラスはアトリビュートとして、objectclass,admi
nistrativeState,およびoperationalStateを持つことに
なる。
上記の各アトリビュート、およびイベント報告は、管
理オブジェクトクラスと同様に第11,13図に示したアト
リビュート定義テンプレート、ノーティフィケーション
定義テンプレート、等により記述されるが、これらの例
を各々第17図、第18図に示す。なお、本実施例ではアク
ションについて省略している。
第17図はアトリビュート定義の例としてAdministrati
veStateアトリビュートの取りうる値はINTEGER型であ
り、その値が0,1,2であることを示している。
第18図はイベント報告の例として、AttributeChangeE
ventReportをノーティフィケーション情報定義テンプレ
ートにより記述した例である。本記述によれば、アトリ
ビュートのタイプとその値が対になって報告されること
を示している。
以上本発明を実現する管理オブジェクトクラス情報フ
ァイルを構成する管理オブジェクトクラス情報、アトリ
ビュート情報、およびイベント報告情報のそれぞれの例
の概略を示した。本発明においては管理対象のネットワ
ークに存在するすべての管理オブジェクトクラス、全て
のアトリビュート情報、およびイベント報告情報に関す
る管理情報を管理オブジェクトクラス情報ファイルに有
する。
第19図は、第2図に示すネットワーク構成の管理オブ
ジェクトインスタンス情報ファイルの論理的な概念構成
を示している。管理オブジェクトインスタンスとは、既
に説明したように、その基本的な特性として包含関係が
存在する。包含関係の例としては、例えば複数のPBXか
ら構成されるネットワークは、管理オブジェクトクラス
がネットワークである1つの管理オブジェクトインスタ
ンスとなり、該ネットワーク管理オブジェクトインスタ
ンスがその中に各PBXを管理オブジェクトインスタンス
として包含しているということになる。
第19図の例においては、管理対象のネットワーク1001
が管理オブジェクトインスタンスNetwork1であり、これ
が包含する装置クラスの管理オブジェクトインスタンス
N1〜N3および回線クラスの管理オブジェクトインスタン
スL1−L3がそれぞれポインタP1−P6によりポインティン
グされている。これらのポインティングにより各管理オ
ブジェクトインスタンスの包含関係が表現されている。
各管理オブジェクトインスタンスは、Pnn等のポイン
タにより各管理オブジェクトインスタンスの対応するア
トリビュートの値を格納する領域をポインティングして
いる。第19図の例ではNetwork1がポインタP0でポインテ
ィングしており、該領域にNetwork1のもつ各アトリビュ
ートの値が設定される。この場合の例ではobjectclass
アトリビュートがネットワークであり、運用状態、動作
状態がそれぞれ1と2であることを示している。
なお、第19図の例は管理オブジェクトインスタンス情
報の論理的な構成の例を示したものであり、他の構造で
あっても良い。
以上、本発明を実現するために必要な3種の管理情報
を説明したが、次に本発明におけるネットワーク管理シ
ステム、即ち管理マネージャがこれらの管理情報を用い
てどのように処理を行うかについて説明する。
本発明におけるネットワーク管理システムは、第1図
に示すように上記管理情報を制御する管理情報変更制御
部28、ディスプレイ11、キーボード12、マウス13といっ
たマンマシンインタフェース機器との処理を実行するマ
ンマシンインタフェース制御部10、これらの各処理部と
管理情報及びマンマシン情報を交換し、実際のネットワ
ーク管理機能を実行する管理機能実行部30、ネットワー
クを構成する各機器N1〜N3と管理機能実行部30との間の
管理情報を交換するための管理情報通信プロトコル制御
部40から構成される。
第9図は、第1図における管理情報変更制御部28の機
能のモジュール構成を示している。この図から分かるよ
うに管理情報制御変更制御部28は、マンマシンインタフ
ェース要求処理モジュール21、管理機能実行制御モジュ
ール25、これらの各モジュールからの要求に応じて管理
情報ファイルにアクセスしこれらのデータを制御するモ
ジュール群、即ち、管理情報定義テンプレート情報制御
モジュール22、管理オブジェクトクラス情報制御モジュ
ール23、管理オブジェクトインスタンス情報制御モジュ
ール24からなる。第20図は該管理情報変更制御部28の処
理の概略フローを示したものである。マンマシンインタ
フェース要求処理モジュール21は、マンマシンインタフ
ェース制御10から管理情報の定義要求をインタフェース
を介して受信するとそれがどの種類の管理情報定義要求
かを判断する。定義要求が管理オブジェクトクラス情報
の定義であれば、さらにそれらの情報を判定し、該当す
る管理情報定義テンプレートを管理情報定義テンプレー
トファイル制御部22に要求する。管理情報定義テンプレ
ートファイル制御部22は、要求されたテンプレートを求
めマンマシンインタフェース要求処理モジュール21に渡
す。マンマシンインタフェース部はこれらのテンプレー
ト情報を表示し、必要なガイダンスを行い、定義テンプ
レートに対応する管理情報を作成する。新しい管理情報
の作成が完了するとマンマシンインタフェース制御部21
はこれらの情報を管理オブジェクトクラス情報制御モジ
ュール23に送信する。管理オブジェクトクラス情報制御
モジュール23は送信されてきた情報を、その種類に応じ
て、管理オブジェクトクラス情報ファイルに格納する。
これらの処理の概略は、第20図における508−515の各処
理によって実現される。
次に管理オブジェクトインスタンスの定義方法につい
て説明する。マンマシンインタフェース10から管理オブ
ジェクトインスタンスの定義要求を受信すると、マンマ
シンインタフェース要求処理モジュール26は、まず定義
する管理オブジェクトクラスのインスタンスを定義する
(502)。ここでインスタンスを定義するとは、具体的
に第19図に示す管理オブジェクトインスタンス情報に追
加することである。具体的な例を示すと、例えばNetwor
k1にさらに1つのノード(N4)が追加されるとすれば、
Network1のポインティング対象が1つ増え、N4に対応す
る管理オブジェクトインスタンスが新たに定義される。
次に、この管理オブジェクトインスタンスがどの管理
オブジェクトクラスであるかを設定する(503)。これ
によって、新しく定義された管理オブジェクトインスタ
ンスがどのような種類のアトリビュート、およびイベン
ト報告を持つかが明確になり、さらに定義されるすべき
アトリビュートを表示(504)、各アトリビュートの値
を設定する。これらの設定される値は管理オブジェクト
クラス情報ファイル200のアトリビュートテンプレート
(第16図に示す)にその取り得る値が記述されており、
これにより設定された値をチェック(506)し、誤って
いる場合には再設定を要求する。
対象とする管理オブジェクトインスタンスの値が正し
く設定された場合、該情報を管理オブジェクトインスタ
ンス情報ファイルに格納する。この結果としての管理オ
ブジェクトインスタンス情報を、第19図に点線を用いて
示している。
次に、管理機能の処理について述べる。本発明におけ
る管理機能は2つの処理から構成される。即ち、各管理
オブジェクトインスタンスにおいて発生するイベントの
報告通知情報の受信処理と、各管理オブジェクトインス
タンスに対する管理オペレーションの送信処理である。
第21図はイベント報告通知を受信した場合の概略処理
フローを示したものである。管理機能実行制御部30は、
管理情報通信プロトコル制御を介して、各管理オブジェ
クトインスタンスからのイベント報告通知を受信する
(600)と、まず該報告を発生した管理オブジェクトイ
ンスタンスの管理オブジェクトクラスを求める(60
1)。次に求められた管理オブジェクトクラスにより、
管理情報制御を介して、受信したイベント報告が該管理
オブジェクトクラスとして妥当かどうかを判断する(60
2)。もし、受信イベント報告が該管理オブジェクトク
ラスとして妥当でなければ、受信イベント報告を廃棄す
る。イベント報告が正しければ、さらに該イベント報告
の定義情報を管理情報制御を介して求め(603)、この
定義情報に従って、受信したイベント情報を解釈する
(605)。
受信イベント報告の内容において、該イベントを発生
した管理オブジェクトインスタンスの情報として管理オ
ブジェクトインスタンス情報ファイルに反映しておく必
要が有るものについては、管理情報制御を介して反映す
る(607)。
第22図は、管理オブジェクトインスタンスに対する管
理オペレーションの実行における処理の概略フローを示
したものである。この例では、管理オペレーションの要
求はネットワーク管理システムのオペレータが行うとし
ている。
オペレータが管理対象ネットワークのある管理オブジ
ェクトインスタンスに対して管理オペレーションを要求
すると、この要求はマンマシンインタフェース制御10を
介して、管理記能実行制御に渡される(700)。管理機
能実行制御は、該当管理オブジェクトインスタンスがど
のクラスかを管理情報制御を介して求める(701)。こ
うして求められた管理オブジェクトクラスを用いて、さ
らに管理情報制御により該管理オペレーションに誤りが
あれば、その旨をマンマシンインタフェースを介してオ
ペレータに通知する(704)。
該管理オペレーションが正しければ、管理情報通信プ
ロトコル制御を介して発行し、そのオペレーション結果
の応答を受信すると(705)、該管理オペレーションの
結果としてのアトリビュート値の変更が発生することが
あるが、必要な場合について管理情報制御を介して、管
理オブジェクトインスタンス情報ファイルの該インスタ
ンスの値に反映する。
以上、全ての管理情報を管理マネージャが有している
ことを前提として本発明を説明したが、本発明を実現す
るうえでこれらの管理情報を管理マネージャが全て持っ
ている必要はなく、管理情報制御機能20に管理エージェ
ントが持っている管理情報を必要に応じて収集する機能
を持たせることで実現してもよい。例えばある管理エー
ジェントが管理する管理オブジェクトインスタンス情報
の全てを管理マネージャが持たず、管理オペレーション
を実行する場合必要な管理オブジェクトインスタンス情
報を管理エージェントとから集めその情報を使用しても
よい。これは管理オブジェクトインスタンス情報のみで
なく管理オブジェクトクラス情報に関しても同様に実現
することができる。
以上、本発明をネットワークを構成する各機器とネッ
トワーク管理システムとの関係を用いて説明したが、該
ネットワークの構成機器を、同種の機器あるいは地理的
な条件等から複数のサブネットワークに分割し、それら
のサブネットワークごとにサブネットワーク管理システ
ムを設け、更に該サブネットワーク管理システムと接続
してネットワーク全体を管理する統括管理システムを設
ける場合においても、本実施例と同様にして実現するこ
とができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、管理オブジェクトクラスに関する管
理情報を交換する場合のオブジェクト識別子の表現を短
縮することができるため、管理マネージャと管理エージ
ェント間の転送情報量を低減することができ、また管理
オペレーションの送信処理、また受信時の解析処理の性
能を向上することができる。
また、転送情報量を低減しうることに派生し、具体的
な効果として次のものが挙げられる。
第1に、管理オブジェクトインスタンスに対する管理
オペレーションを行う場合や各管理オブジェクトインス
タンスからのイベント情報を受信した場合においても、
これらのイベント情報の妥当性のチェックを行うことが
出来るため、誤った管理を行うことが低減できる。さら
に管理オブジェクトインスタンスを階層化された数値に
よって表現するために、管理マネージャと管理エージェ
ント間と交換される管理情報量を低減すること、管理情
報の検索処理の高速化が可能である。また、管理を行う
場合の管理情報の内容の一致性の保証および保証時間の
短縮が実現できる。
第2に、管理オブジェクトクラス、アトリビュートイ
ベント報告等の定義において、その定義内容が管理情報
定義テンプレートによりガイダンスされるために、これ
らの各種の情報定義において誤った定義の発生を減少す
ることが出来る。また、管理オブジェクトインスタンス
情報の定義においても管理オブジェクトクラス情報によ
りガイダンスされるため、管理オブジェクトインスタン
スの各管理情報の定義において誤った定義が行われるこ
とが低減される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実現するネットワーク管理システム
(管理マネージャ)の構成を示す図。第2図は本発明を
適用するネットワーク管理システムの概念図。第3図は
オブジェクト識別子の例を示す図。第4図は管理エージ
ェントの包含木を示す図。第5図は管理マネージャと管
理エージェント間の反りシーケンスの例を示す図。第6
図は管理マネージャの処理の概略を示す図。第7図は管
理エージェントの処理の概略を示す図。第8図はオブジ
ェクト指向に基づくネットワーク管理の概念構成を示す
図。第9図は、第1図に示すネットワーク管理システム
の管理情報制御部の詳細構成図。第10〜13図は管理情報
定義のためのテンプレートの例を示す図。第14図は、管
理オブジェクトクラスの継承関係を示す図。第15〜16図
は、管理オブジェクトクラスの定義例。第17図は、アト
リビュート情報の定義例。第18図は、ノーティフィケー
ション情報の定義例。第19図は、管理オブジェクトイン
スタンス情報の概念構成を示す図。第20図は、ネットワ
ーク管理システムにおける管理オブジェクトクラス情報
および管理オブジェクトインスタンス情報定義の処理の
概略フローを示す。第21図はネットワーク管理システム
におけるイベント情報を受信した場合の処理の概略フロ
ーを示す図。第22図は、ネットワーク管理システムにお
ける管理オペレーション要求の送信処理の概拠フローを
示す図、第23図は管理マネージャと管理エージェントと
の間で交換される伝送フレームの一例を説明するための
図、第24図はISO基準に基づく伝送フレームのビットイ
メージを説明するための図、第25図は本発明により使用
可能となる省略識別子のビットイメージを説明するため
の図である。 符号の簡単な説明 1…ネットワーク管理システム、10…マンマシンインタ
フェース制御、21…管理マネージャと識別子管理機能、
210…管理エージェントの識別子管理機能、20…管理情
報制御、28…管理情報変更制御、30…管理機能実行制
御、100…管理情報定義テンプレート情報ファイル、200
…管理オブジェクトクラス情報ファイル、300…管理オ
ブジェクトインスタンス情報ファイル、N1〜N3…ネット
ワーク構成機器、1000,1001…ネットワーク、21…識別
子管理機能、22…管理情報定義テンプレート情報制御モ
ジュール、23…管理オブジェクトクラス情報制御モジュ
ール、24…管理オブジェクトインスタンス情報制御モジ
ュール、25…管理機能実行モジュール、26…マンマシン
インタフェース要求処理モジュール。
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 良一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 永井 康彦 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 影井 隆 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 田中 康裕 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 水口 圭三 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株式会社日立製作所ソフトウェア工場内 (72)発明者 太田 克美 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株式会社日立製作所ソフトウェア工場内 (72)発明者 佐藤 俊夫 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株式会社日立製作所ソフトウェア工場内 (72)発明者 野崎 真輔 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株 式会社内 (72)発明者 竹尾 孝幸 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−49466(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 13/00 H04L 11/00,11/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の管理対象から構成されるネットワー
    クと、少なくとも1つの通信機器に接続されて該ネット
    ワークを管理するエージェントと、該エージェントに接
    続されたマネージャとから構成され、該マネージャと上
    記エージェントとが、ネットワーク管理情報を交換する
    ことによって上記ネットワークを管理するネットワーク
    管理方法において、 該エージェントが管理する複数の管理対象を、所定の主
    従関係に基づいて、階層的な木構造状に構成し、同一階
    層の管理対象には、それぞれ異なる識別子を付与し、 上記マネージャと上記エージェントとの間で行われるア
    ソシエーション設定の際に、 上記マネージャは、 上記ネットワーク管理情報の中で、任意に管理対象を指
    定するために用いる識別子列のうち、上記アソシエーシ
    ョン設定後に交換する管理情報に共通する第一の識別子
    列を、上記エージェントに通知し、 上記エージェントは、 前記アソシエーション設定の際に前記マネージャから受
    信したネットワーク管理情報から、前記第一の識別子列
    を抽出して記憶し、 上記マネージャに対して前記確認応答を行い、 上記マネージャは、上記エージェントからの確認応答に
    応じて、上記第一の識別子列を記憶しておき、 上記アソシエーション設定後は、 上記マネージャまたは、上記エージェントのうち、送信
    側は、 上記第一の識別子を省略した第2の識別子列を用いてネ
    ットワーク管理情報を作成して、送信し、 上記マネージャまたは、上記エージェントのうち、受信
    側は、 送信された第二の識別子列と、記憶した上記第一の識別
    子列とを用いて、 指定された管理対象を特定する ことを特徴とするネットワーク管理方法。
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