JP2870565B2 - コマ数逆変換装置 - Google Patents

コマ数逆変換装置

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JP2870565B2 JP3495693A JP3495693A JP2870565B2 JP 2870565 B2 JP2870565 B2 JP 2870565B2 JP 3495693 A JP3495693 A JP 3495693A JP 3495693 A JP3495693 A JP 3495693A JP 2870565 B2 JP2870565 B2 JP 2870565B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコマ数逆変換装置に係
り、特に映画フィルム(24コマ)からビデオ信号(3
0コマ)に変換された画像を、再び24コマの画像に逆
変換するコマ数逆変換装置に関するものであり、動画像
圧縮符号化装置と併用して好適な装置を提供するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】(技術的背景)映画フィルムをテレビ放
送に用いたり編集する時には、ビデオ信号に変換しなけ
ればならない。映画フィルムは毎秒24コマの動画像で
あり、それを毎秒30コマのビデオ信号に変換する場
合、従来より2−3プルダウンという方式が用いられて
いる。この方式はフィルムの24コマから、図5に示す
ように、それぞれ順に3コマ、2コマ、3コマ……を取
り出し、できた毎秒60コマの2コマづつをそれぞれ奇
数フィールド、偶数フィールドとして1つのフレームを
構成し、毎秒30コマを得るものである。このように変
換されたビデオ信号には同一のフィールド(共通の画
像)を含んだフレームが存在することになり、本来ノン
インターレースのものがインターレースになる。
【0003】一方、このようにビデオ信号化された映画
の画像を圧縮符号化し、蓄積メディアなどに記録しよう
とした場合、同一フィールドを含んだりインターレース
のまま符号化すると符号化効率が低下してしまう。した
がって、2−3プルダウンの逆変換を行なって毎秒24
コマに変換してから圧縮符号化を行なうことによって、
符号化効率を改善する必要がある。
【0004】(従来の技術)2−3プルダウンの変換周
期が見つかれば一定の法則で逆変換が可能である。しか
しながら、ビデオ信号化された後に編集処理されている
場合、編集点で法則が変化し画像が乱れる。このため、
編集点を正しく見つけ出し画像の乱れを防ぐ特殊な処理
を行なわなければならないことになる。従来、これを自
動的に行なう方式はなく、2−3プルダウンの逆変換を
行う時には、目視によって編集点を検出しており、逆変
換作業に多くの時間を費やしていた。このため、特開平
3−226188号公報記載の「映画フィルム」のよう
に、予め、映画フィルムに識別信号を記録しておく方法
も考えられていたが、抜本的な解決策とはいえなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、毎秒24
コマの映画フィルムから2−3プルダウン変換によって
作られた毎秒30コマのビデオ信号を、逆変換によって
再び毎秒24コマのビデオ信号にするには、2−3プル
ダウンの変換の規則と編集点を正しく判定し、編集によ
って乱れた画像に対する自動的な処理が必要とされる。
特に、映画フィルムから2−3プルダウンされたビデオ
信号を圧縮符号化する場合、前もって逆変換を行なって
符号化効率を高める必要があり、画像符号化装置に組み
込むための、自動的なコマ数逆変換装置が必要とされて
いる。そこで、本発明は、これらの逆変換作業を自動的
に行なうものであり、圧縮符号化装置と併用することに
より、符号化の効率改善や作業時間短縮などを可能とす
るコマ数逆変換装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、図1に示すように、第1のコマ数の画像群
(例えば、毎秒24コマの映画フィルム)に一定の繰り
返し変換周期で共通の画像が挿入されて(例えば、2−
3プルダウンされて)、第1のコマ数よりの多い第2の
コマ数に変換された画像群(例えば、テレビ用の毎秒3
0コマのインターレースのビデオ信号)を、第1のコマ
数の画像群(例えば、毎秒24コマのノンインターレー
スのビデオ信号)に逆変換するコマ数逆変換装置におい
て、変換された第2のコマ数の画像群に対して、連続し
た共通な画像(奇数フィールドあるいは偶数フィール
ド)を検出すると共に、検出された2箇所の共通な画像
(直前の共通するフィールドと次の共通するフィール
ド)の画像数(フレーム数の)間隔(距離)を検出する
手段(10)と、検出された2箇所の共通な画像(直前
の共通するフィールドと次の共通するフィールド)及び
その画像数間隔(距離)から、推察される画像の順序パ
ターン(ピクチャータイプ列)及びその編集点を選択す
るための第1の逆変換規則テーブル(11)と、第1の
逆変換規則テーブルで推察された画像の順序パターン内
(ピクチャータイプ列の編集チェックポイント)に編集
点があるか判定する手段(12)と、逆変換される第2
のコマ数の画像群を第1のコマ数とするために、画像の
位置(ポジション)を計測する手段(13)と、第1の
変換規則テーブルで推察された画像の順序パターン(ピ
クチャータイプ列)から、判定された編集点の有無と計
測された画像の位置(ポジション)とにより、変換画像
タイプ(変換ピクチャータイプ列)を選択するための第
2の逆変換規則テーブル(14)と、第2の逆変換規則
テーブルで選択された変換画像タイプ(変換ピクチャー
タイプ列)に応じて、逆変換された画像を出力する手段
(15)となることを特徴とするコマ数逆変換装置を提
供するものである。
【0007】
【作用】上記のように構成されたコマ数逆変換装置によ
れば、検出された2箇所の共通な画像とその画像数間隔
とで、画像の順序パターン及びその編集点が推察され、
さらに、判定された編集点の有無と計測された画像の位
置とにより、変換画像タイプが選択されて、自動的にコ
マ数逆変換される。
【0008】
【実施例】本発明になるコマ数逆変換装置の一実施例を
以下図面と共に説明する。図1はコマ数逆変換装置の構
成図である。図2は第1の変換規則テーブルであり、図
3は第2の変換規則テーブルを示すものである。図4は
変換ピクチャータイプ列に応じて出力される逆変換され
る画像処理の内容である。このコマ数逆変換装置は、毎
秒24コマの映画フィルム(第1のコマ数の画像群)
が、2−3プルダウンされて、テレビ用の毎秒30コマ
のインターレースのビデオ信号(第2のコマ数の画像
群)に変換されている場合、再び、この変換された毎秒
30コマのインターレースのビデオ信号を、毎秒24コ
マのノンインターレースのビデオ信号(第1のコマ数の
画像群)に逆変換する例として、構成されている。
【0009】(基本的な原理)最初に、2−3プルダウ
ンによって得られる繰り返しフレーム画像(以下、単に
画像と称する)に対して、図5に示すように5種類のピ
クチャータイプ0〜4を割り当てる。すると、ピクチャ
ータイプ0の画像は奇数フィールドが次の画像の奇数フ
ィールドと共通であり、ピクチャータイプ2の画像は偶
数フィールドが次の画像の偶数フィールドと共通であ
り、編集がない場合この5つのピクチャータイプ0〜4
が単純に繰り返される。
【0010】つまり、編集のない場合に、奇数フィール
ド共通の画像と偶数フィールド共通の画像の位置関係に
注目すると、奇数フィールド共通の画像(ピクチャータ
イプ0)から2つ後に偶数フィールド共通の画像(ピク
チャータイプ2)が現れ、さらにその3つ後に再び奇数
フィールド共通の画像(ピクチャータイプ0)が現れ、
これが繰り返されている。編集がない場合はこのように
奇数フィールドあるいは偶数フィールドが共通の画像が
定期的に現れる。これに対して、編集されている場合に
はピクチャータイプの順番が乱れ、そのパターンが崩れ
るので、繰り返しパターンが崩れたところに編集点があ
ることがわかる。
【0011】そこで、本発明になるコマ数逆変換装置
は、このパターン(奇数フィールドあるいは偶数フィー
ルド共通の画像の何枚後に、奇数フィールドあるいは偶
数フィールド共通の画像が現れるか)をもとに、次の画
像と共通のフィールドを持った画像が現れるたびに、そ
の2箇所間の画像に対し逆変換規則を決定し、順次逆変
換を行なっていくものである。その構成手順の概略は、
以下の〜の通りである。図1に示す構成図,図2〜
図4を参照して、説明する。
【0012】共通フィールド検出手段10により、連
続した共通なフィールド(奇数フィールドあるいは偶数
フィールド)を検出し、さらに、検出された2箇所の共
通なフィールド(直前の共通するフィールドと次の共通
するフィールド)を構成するフレーム画像の画像数間隔
である距離を検出する。
【0013】第1の逆変換規則テーブル11(テーブ
ル内容は図2に示している)には、検出された2箇所の
共通なフィールド(直前の共通するフィールドと次の共
通するフィールド,図2の項目a,b)及びそれを構成
するフレーム画像の距離(図2の項目c)から、推察さ
れる画像のすべての順序パターン(ピクチャータイプ
列)及びその編集点(編集点チェックポイント,図2の
項目d)が予め準備記憶されている。
【0014】共通フィールド検出手段10の検出結果
(共通なフィールドである図2の項目a及びb、距離で
ある図2の項目cの指定)にもとずいて、第1の逆変換
規則テーブル11から順序パターン(ピクチャータイプ
列)の候補群を推察選択する。
【0015】第2の逆変換規則テーブル14(テーブ
ル内容は図3に示している)には、第1の変換規則テー
ブルで推察された画像の順序パターン(ピクチャータイ
プ列,図2の項目dと同じ図3の項目d)から、判定さ
れた編集点の有無(図3の項目e)と計測された繰り返
し画像の位置(ポジション,図3の項目f)とに対応し
た逆変換結果、すなわち、変換画像タイプ(変換ピクチ
ャータイプ列,図3の項目g)が予め準備記憶されてい
る。
【0015】編集点の有無判定手段12により、第1
の逆変換規則テーブル11で推察選択された画像の順序
パターン内(ピクチャータイプ列の編集チェックポイン
ト)に編集点があるか、判定される。これは、順序パタ
ーン(ピクチャータイプ列)の候補群を絞るためのもの
である。
【0016】ポジション計測手段13からは、画像の
位置(ポジション)が出力される。これは、逆変換され
る第2のコマ数の画像群を第1のコマ数とするためのも
のである。
【0017】編集点の有無判定手段12,ポジション
計測手段13の判定計測出力(編集点の有無である図3
の項目e、ポジションである図3の項目fの指定)にも
とずいて、第2の逆変換規則テーブル14から、変換画
像タイプ(変換ピクチャータイプ列,図3の項目g)を
選択する。
【0018】画像出力手段15から、第2の逆変換規
則テーブル14から選択された変換画像タイプ(変換ピ
クチャータイプ列,図3の項目g)に応じた画像を出力
する(なお、図4に示した、変換ピクチャータイプ列に
応じて出力処理(逆変換処理)される内容参照)。な
お、16は第2のコマ数の画像群を記憶しておく7フレ
ーム分のフレームメモリであり、17はフィールド補間
手段である。以下、上記各構成および構成手順につい
て、さらに詳細に説明する。
【0019】(共通フィールドを検出する手段)最初
に、共通フィールド検出手段10について説明する。共
通フィールドを検出する際の一致検出は、そのフィール
ド画像と次のフィールド画像の同じフィールドの輝度成
分の差分の絶対値の総和MADを用い、MADがある閾
値以下となったものについて共通フィールドと判定す
る。比較する範囲は処理速度に問題がなければ画像全体
を比較した方が良いが、必ずしも全体を比較する必要は
なく、全体の画像を間引きしてから比較を行なっても良
い。閾値は、フィルムからビデオ信号に変換された時に
ノイズが混入することを考慮し、ある程度大きな値に設
定される。しかし、静止部分や動きが極めて少ない部分
ではMADが小さくなり判別できなくなるので、静止画
と区別がつかないような動きが小さい部分(MADがノ
イズレベルと同程度の画像が続く部分)は静止部分とみ
なした処理を行なう。したがって、閾値は動きが小さい
部分を静止画とみなせる範囲に小さくとる必要があり、
閾値をノイズレベル程度(例えば、レベル範囲が0〜2
55の時では、レベル1程度)に設定すればよい。
【0020】また、ノイズのレベルが高く、MADが閾
値以下となる画像が見つからない場合、共通フィールド
のサーチ範囲のなかでMADが最も小さくなる画像を共
通フィールドとする。なお、サーチ範囲は図2からわか
るように、直前の共通するフィールドが偶数の場合で
は、距離6以下の奇数までと距離5以下の偶数までであ
り、直前の共通するフィールドが奇数の場合では、距離
5以下の奇数までと距離4以下の偶数までである。図2
以外の組み合わせはない。そして、共通フィールドの検
出により、上述した基本的な原理にもとずいて、編集の
有無が判明され、次に説明する逆変換出力処理がなされ
る。
【0021】(編集のない場合の逆変換出力処理)編集
のない場合の逆変換出力処理の例を、図6に示す。上述
したように、奇数フィールド共通の画像(ピクチャータ
イプ0)から2つ後に偶数フィールド共通の画像(ピク
チャータイプ2)が現れ、さらにその3つ後に再び奇数
フィールド共通の画像(ピクチャータイプ0)が現れ、
これが繰り返されている場合は、編集のない場合であ
る。
【0022】このような編集のない場合では、この逆変
換を行なうには図6に示すように変換規則にもとずい
て、変換ピクチャータイプを割り当てる。すなわち、ピ
クチャータイプ0,3,4は、その画像をそのまま出力
する(すなわち、図4に示した変換ピクチャータイプ0
とする)。
【0023】ピクチャータイプ1は偶数フィールドと次
の画像の奇数フィールドから1枚の画像を作って出力す
る(変換ピクチャータイプ1とする)。ピクチャータイ
プ2はその画像を出力しない(変換ピクチャータイプ2
とする。これは後述するピクチャー数処理のためであ
る)。なお、このような図6のピクチャータイプ1,2
の処理は、第1の逆変換規則テーブルにおいて、検出さ
れた2箇所の共通なフィールド(直前の共通するフィー
ルドと次の共通するフィールド,図2の項目a及びb)
及びそれを構成するフレーム画像の距離(図2の項目
c)がそれぞれ「奇数」,「偶数」,「3」であり、さ
らに、第2の逆変換規則テーブルにおいて、編集点の有
無(図3の項目e)が「なし」と判定されて、変換ピク
チャータイプ列(図3の項目g)が「12」とされる逆
変換処理である。
【0024】(編集がある場合の逆変換出力処理)編集
されている場合には、上述した図6のようなピクチャー
タイプの順番が乱れ、繰り返しパターンが崩れる。この
ような編集がある場合では、第1の逆変換規則テーブル
11(図2)に示すように、検出された2箇所の共通な
フィールド(直前の共通するフィールドと次の共通する
フィールド,図2の項目a及びb)及びそれを構成する
フレーム画像の距離(図2の項目c)から、画像のすべ
ての順序パターン(ピクチャータイプ列)及びその編集
点(図2の項目d)をある程度推察できる。しかし、こ
のパターンだけからではその間のピクチャータイプ列と
編集点を完全に特定できない場合がある。編集点の前後
にピクチャータイプ1や2のような異なった画像から作
られている画像が存在する場合には、編集点を正確に特
定してやらなければ画像が乱れてしまう。この例を図7
の(A)及び(B)に示す。
【0025】この場合、奇数共通の画像から3つ後に奇
数共通の画像が現れているが、そのようなパターンとな
るピクチャータイプと編集点の組合せは2つ存在する。
ここで2枚目の画像と3枚目の画像(これが後述する編
集点チェックポイントである)に注目すると、一方
(A)ではその2枚の画像の間に編集点がありその2枚
は全く異なった画像である。もう一方(B)はピクチャ
ータイプ1とピクチャータイプ2の画像であり、ピクチ
ャータイプ1の偶数フィールドとピクチャータイプ2の
奇数フィールドは、もともと同じ画像から作られている
ので極めて似ている。したがって、(B)の2枚目の画
像の偶数フィールドから補間操作によって奇数フィール
ドを作り(後述するフィールド補間手段17による)、
3枚目の画像の奇数フィールドと比較し、同じ画像であ
るかどうかの判定をすることによって、編集点を特定す
ることができる。そして、このような編集点チェックポ
イントにおける編集点の有無で、(A)と(B)とが区
別選択される。
【0026】なお、このような図7の逆変換処理は、第
1の逆変換規則テーブルにおいて、検出された2箇所の
共通なフィールド(直前の共通するフィールドと次の共
通するフィールド,図2の項目a,b)及びそれを構成
するフレーム画像の距離(図2の項目c)がそれぞれ
「奇数」,「奇数」,「3」であり、さらに、第2の逆
変換規則テーブルにおいて、編集点チェックポイント
(図2の項目d)が「1枚目と2枚目の画像」,編集点
の有無(図3の項目e)が(A)では「あり」(B)で
は「なし」と判定されたものである。変換ピクチャータ
イプ列(図3の項目g)は、後述するポジション(図3
の項目f)に応じて決定される。なお、上記処理をする
編集点の有無判定手段12,フィールド補間手段17に
ついては、後述する(編集点の検出)の項で説明する。
【0027】また、編集点の前後にピクチャータイプ
1,ピクチャータイプ2のような異なった画像から作ら
れている画像が存在しない場合は、上記の方法によって
編集点を特定できない場合があるが、このような場所で
は編集点を特定できなくても画像が乱れないので、逆変
換処理を行なう上では必ずしも特定する必要はない(図
2及び図3では、このように複数のピクチャータイプ列
があるにもかかわらず編集点を特定する必要がない場合
や、ピクチャータイプ列が第1の逆変換規則テーブルで
決定されてしまう場合を、*印で表示している)。以上
のような方法によって、複雑なシーンチェンジ等の検出
を行なわなくても、逆変換に必要なピクチャータイプと
編集点の検出を行なうことが可能となる。
【0028】(ピクチャー数の処理)次に、ポジション
計測手段13によるピクチャー数の処理について説明す
る。検出されたピクチャータイプと編集点から逆変換を
行なう。この時、変換前後でトータルの時間が一定でな
ければならないので、変換後の画像の枚数が毎秒コマ数
の割合(24/30、すなわち4/5)になるように制
御しなければならない。つまり5枚の画像から4枚の割
合で変換しなくてはならない。
【0029】ここで問題となるのが、図8の(A)及び
(B)ように、編集点が全く同じ画像でも画像の先頭か
らの枚数が異なり、変換後の画像の枚数を変える必要が
生じることである。つまり、(A)では編集点の後にあ
る画像は奇数から偶数を補間して求め、1枚の画像を作
って出力して(変換ピクチャータイプ5とする)、ブロ
ック内の画像の枚数を合わせる。また、(B)ではブロ
ック内の画像の枚数を合わせるためこの画像は出力しな
い(変換ピクチャータイプ2とする)。このため、画像
を先頭から5枚ずつブロック化することにより、そのブ
ロックの中で必ず4枚に変換するように制御している。
この制御は、画像のブロック内での位置(ポジション)
をもとにしている。ポジション計測手段13により、ポ
ジションはブロック内の先頭から0,1,2,3とし、
末尾を4としてカウントされる。つまり、画像の先頭を
0とした通しナンバーをカウントとすると、この数を5
で割った余りで与えられる。ここでは、直前の共通した
フィールドを持つ画像に対してブロック内での位置(ポ
ジション)を用いている(図中の四角内の番号)。例え
ば図8の例では、2枚目の画像がそれに当たり、(A)
ではポジション「0」、(B)ではポジション「3」と
して区別される。
【0030】なお、このような図8の逆変換処理は、第
1の逆変換規則テーブルにおいて、検出された2箇所の
共通なフィールド(直前の共通するフィールドと次の共
通するフィールド,図2の項目a及びb)及びそれを構
成するフレーム画像の距離(図2の項目c)がそれぞれ
「偶数」,「偶数」,「4」であり、さらに、第2の逆
変換規則テーブルにおいて、編集点チェックポイント
(図2の項目d)が「3枚目と4枚目の画像」とされ,
編集点の有無(図3の項目e)が(A)も(B)も「あ
り」とされ、ポジション(図3の項目f),が(A)で
は「0」、(B)では「3」とされ、変換ピクチャータ
イプ列(図3の項目g)が(A)では「0005」、
(B)では「0002」とされるものである。
【0031】(逆変換規則テーブル)第1の逆変換規則
テーブル及び第2の逆変換規則テーブルの内容につい
て、説明する。以上詳述した編集がない場合の処理,編
集がある場合の処理,ピクチャー数の処理などの逆変換
処理について、それらの逆変換規則をまとめたものが、
図2に示す第1の逆変換規則テーブル11,図3に示す
第2の逆変換規則テーブル14である。
【0032】この逆変換規則テーブル11,14にもと
ずいて、すでに詳述したように、直前に見つかった共通
フィールドを持つ画像の共通なフィールドの種類(図2
の項目a),そのブロック内でのポジション(図3の項
目f),次に見つかった共通フィールドを持つ画像の共
通なフィールドの種類(図2の項目b),直前の共通フ
ィールドを持つ画像との距離(図2の項目c),編集チ
ェックポイント(図2の項目d)での編集の有無(図3
の項目e)によって、逆変換規則を選択決定され、変換
ピクチャータイプ(図3の項目g)として出力される。
このテーブルは可能性のある編集位置とピクチャータイ
プとの関係、並びにその時に逆変換として最適な変換ピ
クチャータイプを、予め分類作成したものである。
【0033】逆変換規則の変換ピクチャータイプの意味
は図4に示されている通りである。図9〜図11は、そ
れぞれ変換ピクチャータイプ3,4,6を説明図示する
ものである。図9に示す場合では、変換ピクチャータイ
プ3が生じて、その時の画像が2回出力される。図10
に示す場合では、変換ピクチャータイプ4が生じて、そ
の時の偶数フィールドから奇数フィールドを補間によっ
て求めて1枚の画像を作って出力する。図11に示す場
合では、変換ピクチャータイプ6が生じて、その時の奇
数フィールドから偶数フィールドを補間によって求めて
1枚の画像を作って出力し、その時の偶数フィールドと
次の画像の奇数フィールドから1枚の画像を作って出力
する。なお、変換ピクチャータイプ0,1,2,5につ
いては、すでに図示して説明した。そして、変換ピクチ
ャータイプに応じて、画像出力手段15が、フレームメ
モリ16,フィールド補間手段17内の画像を選択処理
して、逆変換された画像が出力される。
【0034】(編集点有無の手段)最後に、編集点の有
無判定手段12及びフィールド補間手段17について説
明する。編集点の検出は、編集チェックポイントにおい
て、前の画像の偶数フィールドから補間によって奇数フ
ィールドを作り(フィールド補間手段17)、次の画像
の奇数フィールドと比較する(編集点の有無判定手段1
2)。この比較も、前述した共通フィールド検出手段1
0と同様にMADと閾値を用いる。しかし、ここで比較
される画像は、編集前後の全く異なった画像であるか、
または同じ画像であるので、ノイズによる影響を少なく
するため閾値はかなり大きな値に設定する。
【0035】静止部分の無い画像では以上の方法で変換
後の画像の枚数制御を含めて完全に変換が可能である
が、静止画部分(静止画とみなされる動きの小さい部
分)では枚数制御ができない。そこで、ここでもブロッ
ク化の考えにより、フレーム数確認手段18により、ブ
ロック内での画像の枚数を4枚に保つ。つまり、前のブ
ロックで捨てられた画像(変換ピクチャータイプ2)の
位置を記憶しておき、同じ位置の画像を捨てていくこと
によってブロック内で必ず1枚の画像を捨てるようにす
る。また、静止部分から動画部分に変化する部分で、ブ
ロック内で画像が2枚捨てられるような場合は、そのう
ち1枚を出力する。(変換ピクチャータイプを2から5
に変える)。
【0036】以上詳述したように、本コマ数逆変換装置
は、2−3プルダウンなどのコマ数変換によって得られ
たビデオ信号に対して、奇数フィールドあるいは偶数フ
ィールドが共通したフレーム画像が規則的に続くという
特徴を利用して、共通フィールドの検出と、編集点の検
出を行ない、さらに、検出された共通フィールドと編集
点の関係を用いて、コマ数逆変換を自動的に行なってい
る。そして、編集点での画像の乱れを防ぐため、片側フ
ィールドからもう片方のフィールドを補間によって作る
などの処理をし、さらに、時間的ずれを防ぐため、5フ
レーム毎にブロック化し、その5フレームから必ず4フ
レームを作るようにしたものである。
【0037】したがって、本コマ数逆変換装置によれ
ば、2−3プルダウン変換によって得られたビデオ信号
を逆変換する場合、2−3プルダウンの変換規則と編集
点を自動的に検出して、逆変換を自動化することが可能
となる。よって、本コマ数逆変換装置を画像圧縮符号化
装置に組み込んで、符号化効率を上げるとともに、符号
化時間を短縮することができ、リアルタイム処理も可能
となる。
【0038】なお、編集間隔は十分に広く、画像の繰り
返しパターン内には、複数の編集点があることはほとん
どないことを前提としている。また、以上の説明は2−
3プルダウンによって変換された画像に対する逆変換の
方法であるが、異なったコマ数の変換に対しても、変換
テーブルを変更することによって実現可能である。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明になるコマ
数逆変換装置よれば、変換の規則と編集点とが自動的正
しく判定され、編集によって乱れた画像に対しても適切
な逆変換処理が自動的になされる。したがって、画像圧
縮符号化装置と併用して、符号化効率を上げるととも
に、符号化時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるコマ数逆変換装置の一実施例を示
す構成図である。
【図2】コマ数逆変換装置の第1の変換規則テーブルを
示すものである。
【図3】コマ数逆変換装置の第2の変換規則テーブルを
示すものである。
【図4】変換ピクチャータイプ列に応じて出力される逆
変換処理の内容である。
【図5】2−3プルダウンによる変換の方法及びピクチ
ャータイプを示す図である。
【図6】編集のない場合の逆変換出力処理と、変換ピク
チャータイプ0,1を説明する図である。
【図7】編集のある場合の逆変換出力処理を説明する図
である。
【図8】ピクチャー数の処理と、変換ピクチャータイプ
2,5を説明する図である。
【図9】変換ピクチャータイプ3を説明する図である。
【図10】変換ピクチャータイプ4を説明する図であ
る。
【図11】変換ピクチャータイプ6を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10 共通フィールド検出手段 11 第1の逆変換規則テーブル 12 編集点の有無判定手段 13 ポジション計測手段 14 第2の逆変換規則テーブル 15 画像出力手段 16 フレームメモリ 17 フィールド補間手段 18 フレーム数確認手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のコマ数の画像群に一定の繰り返し変
    換周期で共通の画像が挿入されて、第1のコマ数よりの
    多い第2のコマ数に変換された画像群を、第1のコマ数
    の画像群に逆変換するコマ数逆変換装置において、 変換された第2のコマ数の画像群に対して、連続した共
    通な画像を検出すると共に、検出された2箇所の共通な
    画像の画像数間隔を検出する手段と、 検出された2箇所の共通な画像及びその画像数間隔か
    ら、推察される画像の順序パターン及びその編集点を選
    択するための第1の逆変換規則テーブルと、 第1の逆変換規則テーブルで推察された画像の順序パタ
    ーン内に編集点があるか判定する手段と、 逆変換される第2のコマ数の画像群を第1のコマ数とす
    るために、画像の位置を計測する手段と、 第1の変換規則テーブルで推察された画像の順序パター
    ンから、判定された編集点の有無と計測された画像の位
    置とにより、変換画像タイプを選択するための第2の逆
    変換規則テーブルと、 第2の逆変換規則テーブルで選択された変換画像タイプ
    に応じて、逆変換された画像を出力する手段となること
    を特徴とするコマ数逆変換装置。
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