JP2867932B2 - 冷 媒 - Google Patents
冷 媒Info
- Publication number
- JP2867932B2 JP2867932B2 JP7325342A JP32534295A JP2867932B2 JP 2867932 B2 JP2867932 B2 JP 2867932B2 JP 7325342 A JP7325342 A JP 7325342A JP 32534295 A JP32534295 A JP 32534295A JP 2867932 B2 JP2867932 B2 JP 2867932B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cfc
- refrigerant
- freon
- weight
- performance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍機の動作流
体、いわゆる冷媒に関する。
体、いわゆる冷媒に関する。
【０００２】
【従来の技術とその問題点】従来冷媒としては、クロロ
フルオロ炭化水素、フルオロ炭化水素、これらの共沸組
成物並びにその近辺の組成の組成物が知られている。こ
れらは、フロン又はフロン系冷媒と称され、現在ジクロ
ロジフルオロメタン（以下フロン−１２という）、クロ
ロジフルオロメタン（以下フロン−２２という）等が主
に使用されている。しかしながら、近年、大気中に放出
された場合ある種のフロンが成層圏のオゾン層を破壊
し、その結果、人類を含む地球上の生態系に重大な悪影
響を及ぼすことが指摘されている。このような指摘は、
未だ科学的に実証されているとは言い難いが、趨勢とし
ては、オゾン層破壊の可能性の高いフロンについては、
国際的な取り決めにより、使用及び生産を統制する方向
にある。統制の対象となるフロンの一種にフロン−１２
がある。冷凍・空調設備の普及に伴い、需要が毎年増大
しているフロンの使用及び生産の統制は、居住環境を始
めとして、現在の社会機構全般に与える影響が大きい。
従って、冷凍性能、特に成績係数に優れた冷媒の開発が
緊急の課題となっている。オゾン層を破壊するおそれの
ないフロンとして、ペンタフルオロエタン（フロン−１
２５）が考えられるが、これは、成績係数が低いのが欠
点である。
フルオロ炭化水素、フルオロ炭化水素、これらの共沸組
成物並びにその近辺の組成の組成物が知られている。こ
れらは、フロン又はフロン系冷媒と称され、現在ジクロ
ロジフルオロメタン（以下フロン−１２という）、クロ
ロジフルオロメタン（以下フロン−２２という）等が主
に使用されている。しかしながら、近年、大気中に放出
された場合ある種のフロンが成層圏のオゾン層を破壊
し、その結果、人類を含む地球上の生態系に重大な悪影
響を及ぼすことが指摘されている。このような指摘は、
未だ科学的に実証されているとは言い難いが、趨勢とし
ては、オゾン層破壊の可能性の高いフロンについては、
国際的な取り決めにより、使用及び生産を統制する方向
にある。統制の対象となるフロンの一種にフロン−１２
がある。冷凍・空調設備の普及に伴い、需要が毎年増大
しているフロンの使用及び生産の統制は、居住環境を始
めとして、現在の社会機構全般に与える影響が大きい。
従って、冷凍性能、特に成績係数に優れた冷媒の開発が
緊急の課題となっている。オゾン層を破壊するおそれの
ないフロンとして、ペンタフルオロエタン（フロン−１
２５）が考えられるが、これは、成績係数が低いのが欠
点である。
【０００３】ここに、成績係数とは、冷凍能力／圧縮仕
事の比で示されるものである。冷凍能力は、被冷却体が
奪われる単位時間当たりの熱量であり、圧縮仕事は、単
位時間当たりの冷凍機運転のための動力の仕事量である
から、成績係数は、冷媒の効率に相当するものである。
事の比で示されるものである。冷凍能力は、被冷却体が
奪われる単位時間当たりの熱量であり、圧縮仕事は、単
位時間当たりの冷凍機運転のための動力の仕事量である
から、成績係数は、冷媒の効率に相当するものである。
【０００４】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、成績係数
に優れ、且つ大気中に放出された場合にもオゾン層に及
ぼす影響が小さい新たな冷媒を得るべく、種々研究を重
ねてきた。その結果、フロン１２５とフロン−１３４ａ
及びフロン−１３４を特定の比率で配合する場合には、
フロン１２５よりも優れた成績係数を発揮することを見
出した。
に優れ、且つ大気中に放出された場合にもオゾン層に及
ぼす影響が小さい新たな冷媒を得るべく、種々研究を重
ねてきた。その結果、フロン１２５とフロン−１３４ａ
及びフロン−１３４を特定の比率で配合する場合には、
フロン１２５よりも優れた成績係数を発揮することを見
出した。
【０００５】すなわち、本発明は、ペンタフルオロエタ
ン（フロン−１２５）と１，１，１，２−テトラフルオ
ロエタン（フロン−１３４ａ）からなる冷媒（但し、フ
ロン−１２５が４４．０重量％以下でフロン−１３４ａ
が５６．０重量％以上の冷媒およびフロン−１２５が９
１．４重量％でフロン−１３４ａが８．６重量％の冷媒
を除く）に係る。
ン（フロン−１２５）と１，１，１，２−テトラフルオ
ロエタン（フロン−１３４ａ）からなる冷媒（但し、フ
ロン−１２５が４４．０重量％以下でフロン−１３４ａ
が５６．０重量％以上の冷媒およびフロン−１２５が９
１．４重量％でフロン−１３４ａが８．６重量％の冷媒
を除く）に係る。
【０００６】また、本発明は、ペンタフルオロエタン
（フロン−１２５）と１，１，２，２−テトラフルオロ
エタン（フロン−１３４）からなる冷媒（但し、フロン
−１２５が４４．０重量％以下でフロン−１３４が５
６．０重量％以上の冷媒およびフロン−１２５が９１．
４重量％でフロン−１３４が８．６重量％の冷媒を除
く）に係る。
（フロン−１２５）と１，１，２，２−テトラフルオロ
エタン（フロン−１３４）からなる冷媒（但し、フロン
−１２５が４４．０重量％以下でフロン−１３４が５
６．０重量％以上の冷媒およびフロン−１２５が９１．
４重量％でフロン−１３４が８．６重量％の冷媒を除
く）に係る。
【０００７】フロン−１３４ａとフロン１３４は、本発
明組成物中で同等の効果を発揮するので、相互に転換又
は混用可能である。
明組成物中で同等の効果を発揮するので、相互に転換又
は混用可能である。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の冷媒は、比熱比がフロン
−２２よりも小さく、圧縮機の吐出ガス温度がフロン−
２２よりも低いので、例えば、ヒートポンプ式冷暖房機
のような比較的温度の高い冷凍サイクル用の媒体として
も、好適である。
−２２よりも小さく、圧縮機の吐出ガス温度がフロン−
２２よりも低いので、例えば、ヒートポンプ式冷暖房機
のような比較的温度の高い冷凍サイクル用の媒体として
も、好適である。
【０００９】本発明組成物は、非共沸組成物としての特
徴を利用することができる。一般に、単一化合物及び共
沸組成物では、蒸発器における蒸発温度は、蒸発が定圧
下に行われるために、一定であるが、非共沸組成物で
は、蒸発器入口で低温となり、蒸発器出口で高温とな
る。一方、被冷却流体は、蒸発器での冷媒の流れと向流
方向に熱交換するように流されるので、冷媒の蒸発温度
が一定であっても、流れに沿って温度勾配を有する。す
なわち、蒸発器内では、冷媒と被冷却流体の温度差は被
冷却流体が進むにしたがって、小さくなる。本発明によ
る組成物を使用する場合には、蒸発器内での被冷却流体
の温度勾配に近付けることが可能となり、冷凍の効率、
即ち成績係数を高めることができる。
徴を利用することができる。一般に、単一化合物及び共
沸組成物では、蒸発器における蒸発温度は、蒸発が定圧
下に行われるために、一定であるが、非共沸組成物で
は、蒸発器入口で低温となり、蒸発器出口で高温とな
る。一方、被冷却流体は、蒸発器での冷媒の流れと向流
方向に熱交換するように流されるので、冷媒の蒸発温度
が一定であっても、流れに沿って温度勾配を有する。す
なわち、蒸発器内では、冷媒と被冷却流体の温度差は被
冷却流体が進むにしたがって、小さくなる。本発明によ
る組成物を使用する場合には、蒸発器内での被冷却流体
の温度勾配に近付けることが可能となり、冷凍の効率、
即ち成績係数を高めることができる。
【００１０】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特
徴とするところをより一層明らかにする。
徴とするところをより一層明らかにする。
【００１１】実施例１〜３及び比較例１
フロン−１２５とフロン−１３４ａとを表１に示す種々
の割合（重量比）で混合し、冷媒とした。
の割合（重量比）で混合し、冷媒とした。
【００１２】１馬力の冷凍機において、凝縮器における
冷媒の凝縮開始温度を５０℃、蒸発器入口における冷媒
の温度を０℃、蒸発器過熱度を５℃とし、表１に示す組
成の冷媒を使用して、運転を行った。表１に最高蒸発温
度（℃）、冷凍能力(kcal/m3)、成績係数及び圧縮機吐
出温度（℃）を併記する。
冷媒の凝縮開始温度を５０℃、蒸発器入口における冷媒
の温度を０℃、蒸発器過熱度を５℃とし、表１に示す組
成の冷媒を使用して、運転を行った。表１に最高蒸発温
度（℃）、冷凍能力(kcal/m3)、成績係数及び圧縮機吐
出温度（℃）を併記する。
【００１３】尚、表１にはフロン−１２５のみを使用す
る場合（比較例１）の結果を合わせて示す。
る場合（比較例１）の結果を合わせて示す。
【００１４】また、図１には、フロン−１２５とフロン
−１３４ａとの関係を表すグラフを示す。
−１３４ａとの関係を表すグラフを示す。
【００１５】
【表１】
冷媒組成(重量％) 最高蒸発 冷凍能力 成績係数 圧縮機吐出冷 媒 フロン-125 フロン-134a 温度(℃) (kcal/m 3) 温度(℃)
比較例１ １００ ０ ０．０ ７１３ ３．３０ ６１．０
実施例１ ９５ ５ ０．６ ７１３ ３．４６ ６１．１
実施例２ ８０ ２０ ２．１ ６９７ ３．８６ ６０．９実施例３ ６０ ４０ ３．０ ６５０ ４．２０ ６０．８
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の冷媒の性能を示すグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名)
C09K 5/04
ＣＡ（ＳＴＮ)
ＲＥＧＩＳＴＲＹ（ＳＴＮ)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．ペンタフルオロエタン（フロン−１２５）と１，
１，１，２−テトラフルオロエタン（フロン−１３４
ａ）からなる冷媒（但し、フロン−１２５が４４．０重
量％以下でフロン−１３４ａが５６．０重量％以上の冷
媒およびフロン−１２５が９１．４重量％でフロン−１
３４ａが８．６重量％の冷媒を除く）。 ２．ペンタフルオロエタン（フロン−１２５）と１，
１，２，２−テトラフルオロエタン（フロン−１３４）
からなる冷媒（但し、フロン−１２５が４４．０重量％
以下でフロン−１３４が５６．０重量％以上の冷媒およ
びフロン−１２５が９１．４重量％でフロン−１３４が
８．６重量％の冷媒を除く）。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7325342A JP2867932B2 (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 冷 媒 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7325342A JP2867932B2 (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 冷 媒 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08319479A JPH08319479A (ja) | 1996-12-03 |
| JP2867932B2 true JP2867932B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=18175745
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7325342A Expired - Lifetime JP2867932B2 (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 冷 媒 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2867932B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005026286A1 (en) | 2003-09-08 | 2005-03-24 | Stefko Properties Llc | Replacement refrigerant for refrigerant r22-based refrigeration systems |
| WO2007102815A1 (en) * | 2006-03-07 | 2007-09-13 | Stefko Properties, Llc | Replacement refrigerant for r22-based refrigeration systems |
| CN105838327A (zh) * | 2006-03-07 | 2016-08-10 | 斯蒂弗科财产有限责任公司 | 用于r-22基制冷系统的制冷剂替代品 |
| US8444873B2 (en) | 2009-06-12 | 2013-05-21 | Solvay Fluor Gmbh | Refrigerant composition |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0742454B2 (ja) * | 1987-06-09 | 1995-05-10 | 旭硝子株式会社 | 作動媒体混合物 |
-
1995
- 1995-12-14 JP JP7325342A patent/JP2867932B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08319479A (ja) | 1996-12-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |