JP2867359B2 - 商品陳列装置 - Google Patents

商品陳列装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばスーパーマ
ーケット等の店内で使用される商品陳列装置に関する。
【0002】
【従来の技術】商品陳列装置の最側端部の支柱の側面を
支柱カバーにより覆って外観をよくすることは、例えば
実公昭62-27180号公報に示され、公知である。
【0003】図3は、上記公報に記載されているのと同
様の従来の商品陳列装置を示す分解斜視図で、複数(図
示の例では3本)の支柱(1)を左右方向に列設するとと
もに、それらを、下部連結材(2)及び上部連結材(3)に
より連結し、各支柱(1)の下端には、前後方向に延びる
脚部すなわちベース(4)を連結し、このベース(4)の先
端にはキックプレート(5)を、また、下部連結材(2)と
ベース(4)とキックプレート(5)との上には、最下部の
棚板(6)を配置したものである。
【0004】支柱(1)の前後面には、上下方向にわたっ
て多数のスリット(7)が列設されており、このスリット
(7)に取り付けたブラケット(8)をもって、棚板(9)が
支持されている。なお、(10)はバックボード、(11)は支
柱キャップを示す。
【0005】この商品陳列装置を構成する支柱(1)のう
ち、最側端の支柱(1)の外側面には、支柱カバー(13)
が、また最側端の脚部すなわちベース(4)の外側面に
は、脚部カバー(13)が配設されている。なお、必要に応
じ、図示のように、商品陳列装置の裏面側にも、同様な
構成の部材を取り付けて、前後両面を商品陳列に用いる
こともある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の支柱カバ
ー(12)は、それなりの化粧効果を奏するものであるが、
最側端部の支柱(1)は、一般に通路に面するので、その
支柱カバー(12)の下部には、ショッピングカート等が頻
繁に衝突して、汚染されたり、変形破損されたりするこ
とが多い。従って、常に化粧効果を維持するためには、
支柱カバー(12)全体を度々新品に取り替えざるを得なか
った。
【0007】本発明の目的は、商品陳列装置の最側端部
の支柱に取り付ける支柱カバーの美観維持するために、
その汚染や破損などを防止するようにした商品陳列装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 下部に脚部を備える互いに平行な複数の支柱に、
上下複数段の棚板を支持した商品陳列装置において、最
側端部の支柱の側部を、上下に分割した支柱カバーによ
り覆う。
【0009】(2) 上記(1)項において、下方の支柱カ
バーの上下方向の長さを、脚部の高さとほぼ同一とす
る。
【0010】(3) 上記(1)または(2)項において、支
柱カバーの内面に、支柱の側部に穿設した係止孔に係止
しうる係止フックを突設する。
【0011】(4) 上記(3)項において、係止孔に、支
柱同士を連結する左右方向の連結材の端部に設けた係止
フックを係止する。
【0012】(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、上方の支柱カバーの下端に、下方を向き、かつ下方
の支柱カバーの上端に係合する係合片を突設する。
【0013】
【発明の実施の形態】
【0014】図1及び図2は、本発明を実施した商品陳
列装置を示す斜視図で、図3の左側の下部の支柱(1)と
ベース(4)の一部分とに対応する部分を拡大して示す図
である。なお、図3の従来のものと同一の構成部材に
は、同一の符号を付して図示するに止め、それらについ
ての詳細は省略する。
【0015】図1から明らかなように、支柱(1)は、前
後に長い長方形の横断面の鋼材からなり、その前後面
に、2列のスリット(7)が穿孔されている。支柱(1)の
下端の前後面には、ベース(4)の後端における複数個
(図示の例では3個)の係止フック(14)を挿入係止する
ための係止孔(15)があけられている。
【0016】支柱(1)の左右両側面には、上下の連結材
(3)(2)の側端の係止フック(16)を挿入係止しうる係止
孔(17)が、2個ずつ前後に並んであけられている。下端
部の係止孔(17)(17)は、下部連結材(2)の端部に形成さ
れた上下計4個の下向きL字形の係止フック(16)に対応
して、上下に近接して2個ずつ穿孔されている。
【0017】この支柱(1)の外側面に取り付けられる化
粧用の支柱カバーは、内方を向くチャンネル状の断片の
もので、上部支柱カバー(18)と下部支柱カバー(19)とか
らなっている。下部支柱カバー(19)は、脚部すなわちベ
ース(4)の高さとほぼ等しい上下方向の長さを有し、そ
の内面に、上述の係止孔(17)に係止しうる係止フック(2
0)を備えるフック板(21)が固着されている。このフック
板(21)は、例えば合成樹脂材料の一体成型により、下部
支柱カバー(19)と一体に形成することもできる。
【0018】上部支柱カバー(18)の内面にも、同様な係
止フック(20)を有するフック板(21)が固着されており、
支柱(1)の途中に穿設された係止孔(17)及び支柱(1)の
上端より切り込まれた上端が開放する係止孔(17)に、こ
れらの係止フック(20)が係止される。
【0019】上部支柱カバー(18)の下端前後には、下方
へ突出する係合片(22)(22)が設けられており、各係止片
(22)は、下部支柱カバー(19)の前後縁の内側に係合する
ようになっている。
【0020】下部支柱カバー(19)の前後の両端面には、
脚部カバー(23)の後縁の上下の係止フック(24)(24)が係
合しうる係合孔(25)(25)があけられている。この係合孔
(25)は、下部支柱カバー(19)の前後の端面の内端におけ
る内側への折り返し部分に近接して穿設されたスリット
状の孔である。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ショッピングカート等
の衝突によって、汚染されたり変形ないしは破損されや
すい支柱カバーの下部だけを、変形しにくい合成樹脂材
料等の材質に変えたり、材料の厚さを増したりすること
ができ、また、たとえ破損や汚染等が生じても、下部支
柱カバーだけを交換すればよく、費用的にも有利に美観
を保つことができる。また、支柱カバー等の上部と下部
とを2色に塗り分けて、デザイン的にも優れたものとし
たい場合にも、支柱カバーが分割されているため、塗装
作業が簡易に行え、かつ、上下部の支柱カバーの色を多
種類とすれば、上下部の支柱カバーの組み合わせによっ
て、多様な色彩の組み合わせの商品陳列装置を提供する
ことができる。
【0022】請求項2記載の発明のような構成とすれ
ば、ショッピングカート等の衝突し易い部分だけを、丈
夫な材質のものとしたり、破損交換部分を必要最小限の
大きさとすることができる。
【0023】請求項3記載の発明のような構成とすれ
ば、支柱の側面に、簡単容易に支柱カバーを取り付ける
ことができる。
【0024】請求項4記載の発明のような構成とすれ
ば、特別に支柱カバーの係止フックを取付けるための係
止孔を穿設する必要がなく、連結材を取付けるための係
止孔を利用して支柱カバーを容易に取り付けることがで
きる。
【0025】請求項5記載の発明のような構成とすれ
ば、上部支柱カバーと下部支柱カバーとを一体的に取り
付けることができ、相互のがたつき等をなくすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を備えた商品陳列装置の要部
の分解斜視図である。
【図2】同じく、完成状態を示す部分斜視図である。
【図3】従来の商品陳列装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
(1)支柱 (2)下部連結材 (3)上部連結材 (4)ベース(脚部) (5)キックプレート (6)棚板 (7)スリット (8)ブラケット (9)棚板 (10)バックボード (11)支柱キャップ (12)支柱カバー (13)脚部カバー (14)係止フック (15)係止孔 (16)係止フック (17)係止孔 (18)上部支柱カバー (19)下部支柱カバー (20)係止フック (21)フック板 (22)係合片 (23)脚部カバー (24)係止フック (25)係合孔

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に脚部を備える互いに平行な複数の
    支柱に、上下複数段の棚板を支持した商品陳列装置にお
    いて、 最側端部の支柱の側部を、上下に分割した支柱カバーに
    より覆ったことを特徴とする商品陳列装置。
  2. 【請求項2】 下方の支柱カバーの上下方向の長さを、
    脚部の高さとほぼ同一としたことを特徴とする請求項1
    記載の商品陳列装置。
  3. 【請求項3】 支柱カバーの内面に、支柱の側部に穿設
    した係止孔に係止しうる係止フックを突設したことを特
    徴とする請求項1または2記載の商品陳列装置。
  4. 【請求項4】 係止孔に、支柱同士を連結する左右方向
    の連結材の端部に設けた係止フックを係止しうるように
    したことを特徴とする請求項3記載の商品陳列装置。
  5. 【請求項5】 上方の支柱カバーの下端に、下方を向
    き、かつ下方の支柱カバーの上端に係合する係合片を突
    設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の商品陳列装置。
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