JP2866013B2 - 地中埋設管の探知用導線 - Google Patents

地中埋設管の探知用導線

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中に埋設された電気
絶縁性のガス管などの位置を、地上から電磁波を用いて
探知するために用いられる地中埋設管の探知用導線に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ガスあるいは水を輸送する地
中埋設管は、ポリエチレンなど電気絶縁性の合成樹脂材
料で形成されたものが広く使用されている。地中埋設管
の存在する近傍で後から工事を行う際には、破損防止や
効率的な掘削のため、地中埋設管の位置を正確に探知す
る必要がある。このため、電気絶縁性の地中埋設管に
は、予めロケーティングワイヤとも呼ばれる探知用導線
を沿わせておき、高周波電流を流して地上から埋設位置
の探知が容易に行えるようにしておかれる。典型的な先
行技術は、特開昭56−132586号公報(特公平2
−47714号公報)などに開示されている。
【0003】図5は、探知用の導線1を用いて、非乾燥
状態にある地中に埋設された都市ガスを輸送する管2の
位置を探知するための原理を簡略化して示す。管2は、
電気絶縁性材料であるポリエチレンなどから成る。この
管2には、電気絶縁性の合成樹脂から成る複数の分岐管
3,4が、管2の長手方向に間隔をあけて連結される。
この分岐管3,4の先には、鋼管5,6がそれぞれ連結
される。鋼管5,6からは、ガスメータ7,8を介し
て、たとえば一般家庭などのガス燃焼器具9,10に都
市ガスが供給される。
【0004】導線1は、管2に沿って設けられ、分岐管
3,4に沿って設けられる導線11,12は、導線1と
同一構造を有する。導線11,12は、導線1と鋼管
5,6との間を電気的に接続し、鋼管5,6との間に
は、高周波電源13が接続される。
【0005】地上において、管2の埋設位置を知るため
に、高周波電源13から、2kHz〜100kHzの周
波数を有する高周波電力が供給される。導線1を流れる
高周波電流の作用で、導線1からは電磁波が放射され
る。この電磁波を地上で探知することによって、この導
線1とともに延びる管2の埋設位置を知ることができ
る。
【0006】このような埋設位置の探知は、管2に新た
な分岐を設けるための掘削工事を効率良く行うためや、
ガス輸送とは直接関係のない工事で、管2を損傷させな
いために必要となるが、そのような必要性が生じる頻度
はあまり多くはない。一般に、管2を埋設した後は、導
線1もそのまま埋設されているだけであり、埋設位置の
探知の必要が生じたときに高周波電源13が接続されて
探知が行われる。前述の先行技術では、このような探知
の必要が生じたときに、確実に導線1が導電性を保持で
きるように、導線1の構造は、金属製の導電性ワイヤを
導電性外被層で被覆するようにしている。このような導
電性外被層を設けることによって、金属製ワイヤが断線
しても、電気的な導通状態が保たれる。また、導線同士
や、導線と鋼管との電気的な接続作業も容易になるとい
う効果がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の先行技術では、
導電性外被層として、クロロプレンゴムまたは天然ゴム
100重量部に対し、アセチレンカーボン50〜60重
量部を添加し、約20Ω・cm以上、約50000Ω・
cm以下の比抵抗を有する導電性ゴム組成物の材料を使
用している。アセチレンブラックは、ゴムに添加して導
電性を有するためのカーボンブラックとして代表的なも
のであるけれども、高いレベルの導電性を得るために
は、相当量の添加が必要であり、機械的な特性への寄与
も大きくない。そのため、比抵抗をさらに小さくするた
めにアセチレンブラックの含有量を増加させようとする
と、ゴムの可撓性が低下するなど、導電性以外の特性が
低下し、押出加工性も悪くなって、導線1として製造す
ることが困難となる。
【0008】前述のように、探知用の導線1は、実際に
埋設管2の位置探知に使用する時間に比べ、地中に放置
されている時間の方がずっと長い。地中は、非乾燥状態
の湿潤雰囲気であり、迷走電流などの存在によって、埋
設場所によっては、かなり電流が流れることも有り得
る。また埋設場所が、たとえば海の近くなどで、地中に
塩素イオンなども高濃度に含まれている場合は、その影
響で導電性外被層が劣化し、可撓性が失われたり亀裂が
生じたりする可能性がある。
【0009】本発明の目的は、地中の苛酷な条件でも劣
化しにくく、導電性の長期間保持が期待できる導電性外
被層を有する地中埋設管の探知用導線を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、地中埋設管の
位置を地上から電磁波を用いて探知するために、地中埋
設管に沿って設けられる探知用導線において、可撓性を
有する金属製ワイヤと、金属製ワイヤの表面を被覆する
導電性外被層であって、エチレンプロピレンゴム100
重量部に対して、沃素吸着量800〜1100mg/
g、DBP吸着量300〜550ml/100g、表面
積900〜1300m2/gであるコンダクティブファ
ーネス系の導電性カーボンブラック(以下「CFタイプ
導電性カーボンブラック」という)が10重量部以上3
0重量部以下の範囲で添加され、比抵抗が1Ω・cm以
上50000Ω・cm以下の範囲であるゴム組成物の導
電性外被層とを含むことを特徴とする地中埋設管の探知
用導線である。また本発明の前記ゴム組成物の前記エチ
レンプロピレンゴムはEPDMであることを特徴とす
る。また本発明は、前記ゴム組成物の前記エチレンプロ
ピレンゴム100重量部に対して、50重量部以上15
0重量部以下の範囲でカーボンブラックが添加されるこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明に従えば、可撓性を有する金属製ワイヤ
の表面を、エチレンプロピレンゴム100重量部に対し
て、CFタイプ導電性カーボンブラックが10重量部以
上30重量部以下の範囲で添加され、比抵抗が1Ω・c
m以上50000Ω・cm以下の範囲であるゴム組成物
の導電性外被層で被覆してある。すなわち、原料ゴムと
してエチレンプロピレンゴムを使用するので、耐候性、
耐水性、電気特性がクロロプレンゴムや天然ゴムに比較
して非常に優れている。またCFタイプ導電性カーボン
ブラックを使用するので、アセチレンブラックと比較し
て、少ない含有量でも導電性の向上を図ることができ、
比抵抗が1Ω・cm以上で20Ω・cm以下の範囲も容
易に実現することができる。このように導電性外被層は
高いレベルの導電性がある上に、耐候性、耐水性、電気
特性にも優れ、劣化が少ないので、長期間にわたって苛
酷な条件下の地中に埋設されていても、信頼性の高い探
知をいつでも行うことができる。
【0012】また本発明に従えば、エチレンプロピレン
ゴムはEPDMであるので、パーオキサイド系の加硫を
選択する必要がないため、高温による加硫が不要である
こと、また、加硫後、異臭に悩まされないで済むことな
どの利点がある。
【0013】また本発明に従えば、エチレンプロピレン
ゴム100重量部に対して、50重量部以上150重量
部以下の範囲でカーボンブラックが添加されるので、前
記CFタイプ導電性カーボンブラックとの併用効果か
ら、さらに高いレベルの導電性を維持することができる
上に、押出加工性もあまり悪くならず、機械的特性の低
下も少ない。そして、コストの高い前記CFタイプ導電
性カーボンブラックの添加が節約できるので、コストの
低減にも大いに役立つ。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例による探知用導線2
0の断面構造を示す。銅などの導電性の良好な金属の細
線をより合わせた金属製ワイヤ21の周囲を、導電性の
ゴム材料から成る外被層22によって被覆している。こ
のような探知用導線20は、長期間にわたって地中埋設
管などとともに地中に埋設され、地中の水分によって膨
潤したり、電気的に腐食したりするおそれがある。本件
発明者らは、外被層22の材料として適切な物を選択す
るため、次の表1に示すようなゴム材質について地中埋
設を想定した各種試験を行っている。
【0015】
【表1】
【0016】検討した試料は、原料ゴムとしてクロロプ
レンゴム(CR)、エチレンプロピレンゴム(EPD
M)、ニトリルゴム(NBR)およびシリコーンゴム
(Q)をピックアップした。検討試料NB/EPは、ニ
トリルゴム55重量部に対して、エチレンプロピレンゴ
ム45重量部をブレンドしたものである。検討試料NB
/VCは、塩化ビニル入りニトリルゴムを原料ゴムとし
ている。検討試料CR1は、ベースとなる検討試料CR
0からイオウを除いたものである。検討試料CR2は、
カーボンブラックとしてSRFタイプ(中補強性)のも
のを25重量部添加し、さらに充填剤として炭酸カルシ
ウム20重量部を添加し、他のタイプのカーボンブラッ
ク(アセチレン)などは添加していない。
【0017】原料ゴムとしてのエチレンプロピレンゴム
は、初めにEP0の検討試料を他の原料ゴムと比較し
て、特性的に好ましいと判断されたので、EP1〜EP
4の試料を追加した。エチレンプロピレンゴムの配合で
は、カーボンブラックとしてHAFタイプ(高耐摩耗
性)、MAFタイプ(中耐摩耗性)などの耐摩耗性向上
用のもの、あるいはアセチレンタイプやCFタイプなど
の導電性向上用のものを組合わせて添加している。検討
試料EP3およびEP4には、日本イーシー株式会社製
造の商品名「ケッチェンブラックEC」と呼ばれるコン
ダクティブファーネス(CF)タイプの導電性カーボン
ブラックを添加している。このCFタイプ導電性カーボ
ンブラックの基本特性は、沃素吸着量850mg/g、
DBP吸着量350ml/100g、表面積950m2
/gであり、新タイプのものとそれらのばらつきを考慮
すればそれぞれ800〜1100mg/g、300〜5
50ml/100g、900〜1300m2/g程度と
なる。
【0018】検討試料NB/VCは、20%の塩化ビニ
ルをブレンドしたニトリルゴムを、原料ゴムとしてい
る。検討試料Qは、導電性シリコーンゴムとして市販さ
れているコンパウンド(配合物)である。酸化亜鉛およ
びステアリン酸は、加硫助剤として、イオウは加硫剤と
して機能する。炭酸カルシウムは、無機補強剤として配
合する。軟化剤は、アロマ(芳香族)系またはパラフィ
ン系のプロセスオイルであり、加工性および材料硬度調
整用として配合する。
【0019】図2、図3および図4は、表1に示す検討
試料を用いて通電による劣化の度合を判定するための試
験装置の構成を示す。図2はゴム材料としての特性を試
験する装置であり、図3はシート状ゴム試料の試験中の
セット状態を示し、図4は図1に示すような探知用導線
20として製品そのもので試験する装置を示す。これら
の試験装置は、基本的に、容器30内の3%NaCl溶
液31中で、ステンレス鋼板製のホルダ32で保持され
る試験試料33を陽極として通電し、劣化を促進させ
る。NaCl(食塩)の濃度は、最大3%として2.7
%とされている海水の平均塩分濃度に合わせている。ホ
ルダ32からは銅線34が、また陰極となる銅線35
が、それぞれDC12V電源36の陽極および陰極にそ
れぞれ接続されている。図4では、探知用導線20の先
端に密栓37を設けている。
【0020】次の表2は、図2の装置によって通電試験
を行った際の通電時の状況、通電後の試料の状態を図3
のA部およびB部について示し、さらに通電後の銅線の
状態を示す。
【0021】
【表2】
【0022】導電性を有するクロロプレンゴム配合の試
料CR0,CR1と、ニトリルゴムとエチレンプロピレ
ンゴムとのブレンド配合であるNB/EPでは、3%N
aCl溶液31の上方の図3のA部で亀裂が発生する。
さらに塩化ビニルを含むニトリルゴム試料NB/VCと
シリコーンゴム試料Qでは、折り曲げると亀裂が発生す
る。クロロプレンゴム配合でも非導電性試料CR2では
亀裂の発生はない。探知用導線の外被層に亀裂が発生す
ると、その部分での導電性が損なわれるので、表2の結
果から判断する限り、導電性クロロプレンゴム配合のC
R0,CR1およびニトリルゴム配合のNB/EP,N
B/VC、さらにシリコーンゴムコンパウンドのQは探
知用導線の外被層として好ましくなく、一方、エチレン
プロピレン配合の試料EP0,EP1,EP2,EP
3,EP4が好ましいことがわかる。
【0023】次の表3は、通電の前後における比重、表
面硬度および体積固有抵抗値の変化を示す。
【0024】
【表3】
【0025】比重の測定は、自動比重測定器を使用し、
表面硬度はJIS K 6301のスプリング式硬さ試
験のA形を適用し、体積固有抵抗値の測定はホイースト
ンブリッジを用いてSRIS 2301(日本ゴム協会
標準規格、導電性ゴム及びプラスチックの体積抵抗率試
験方法)を適用している。エチレンプロピレンゴム配合
の試料EP0は、通電前の体積固有抵抗値はクロロプレ
ンゴム配合の試料CR0,CR1よりも小さいけれど
も、通電後はやや大きくなる。
【0026】次の表4は、通電前後における電解質溶液
である3%NaCl溶液31の状態と、PH測定値と上
澄み液の成分分析値を示す。エチレンプロピレンゴム配
合の試料EP0からは、クロロプレンゴム配合の試料C
R0よりも多くのカルシウムCaイオンが上澄み液に含
まれている。これはゴム組成物中の炭酸カルシウムが溶
出したためと考えられる。
【0027】
【表4】
【0028】次の表5は、図4の装置による製品での試
験の際の外観についての結果を示している。これは前述
の表3および表4に示す結果から、エチレンプロピレン
ゴム配合の試料EP0にも改良の余地があると考えら
れ、さらにEP1〜EP4の配合で探知用導線20を試
作し、通電試験を行った結果である。
【0029】
【表5】
【0030】次の表6は、図2および図3の装置を用い
て、各試料の通電試験を行い、通電前後における比抵抗
すなわ体積固有抵抗値の変化を示す。通電後の結果のう
ち、()内の数値は、表面研磨を行ってからの測定値を
示す。ただし、()内が「ー」となっているのは、研磨
の際に試料の表面が荒れてしまい、正確な測定が行えな
かったことを示す。クロロプレンゴム配合の試料CR0
では、通電後の体積固有抵抗値はエチレンプロピレンゴ
ム配合の試料EP0〜EP3よりも小さいけれども、研
磨には耐えられないほど、内部まで劣化している。一
方、研磨後の体積固有抵抗値としてはエチレンプロピレ
ンゴム配合の試料EP2およびEP3の方が体積固有抵
抗値が小さくなる。他の原料ゴムの場合でも、研磨後の
方が体積固有抵抗値が小さくなっているので、導電性の
低下は電気的要因で特に表面から生じていることが判
る。
【0031】
【表6】
【0032】次の表7は、表6に示す通電試験の際の電
解質溶液の方の変化を示す。新たに追加したエチレンプ
ロピレンゴム配合の試料EP1〜EP4では、通電後の
電解質溶液には変化がなく、ゴム組成物からの溶出がほ
とんどないと推定される。
【0033】以上の結果を総合すれば、エチレンプロピ
レンゴム配合を基本として、前記CFタイプ導電性カー
ボンブラックを10重量部以上30重量部以下の範囲で
添加すれば、比抵抗が1Ω・cm以上50000Ω・c
m以下の範囲に容易に収まるとともに、埋設中に生じる
電気的要因の劣化も少ないので、長期間にわたって、高
いレベルの導電性が維持でき、地中埋設管の探知用導線
として、最適である。
【0034】
【表7】
【0035】エチレンプロピレンゴムとしては、エチレ
ンとプロピレンとの2成分から構成され、2重結合を持
たないEPMと、非共役ジエン系の第3成分を共重合さ
せて2重結合を有するEPDMがある。本実施例では、
イオウ加硫ができるEPDMの方が好ましいので、原料
ゴムとした。理由は、前記したように、パーオキサイド
加硫よりイオウ加硫の方が、加工性、取扱い面で利点が
大きいためである。さらに、導電性付与のためのCFタ
イプとともに、MAFタイプやHAFタイプなどのカー
ボンブラックを併用して、全体のカーボン量が、エチレ
ンプロピレンゴム100重量部に対して50重量部以上
150重量部以下の範囲となるように添加すれば、前記
のように、導電性、加工性、機械的特性、コストの重要
要素がバランスよく配分できる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、エチレン
プロピレンゴム100重量部に対して10重量部以上3
0重量部以下の範囲のCFタイプ導電性カーボンブラッ
クを添加し、比抵抗が1Ω・cm以上50000Ω・c
m以下の範囲となるようにしているので、長期にわたっ
て地中に埋設した後で、地上から埋設位置を探知する際
に導電性を失わず、信頼性のある精度の高い探知を行う
ことができる。
【0037】また、本発明によれば、エチレンプロピレ
ンゴムはEPDMであるので、イオウ加硫が可能なこと
から、普通のゴム加硫温度で加硫でき、特別な加硫設備
が不要である。また、パーオキサイドのような異臭を避
けることができ、取扱いの点でも有利である。
【0038】また、本発明によれば、エチレンプロピレ
ンゴム100重量部に対して、50重量部以上150重
量部以下の範囲でカーボンブラックが添加されるので、
高いレベルの導電性があって、押出加工性もよく、機械
的特性も満足させ、コストも高くならずバランスのよい
地中埋設管の探知用導線ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による探知用導線の構成を示
す断面図である。
【図2】外被層として使用するゴム材料の試験装置の簡
略化した正面図である。
【図3】ゴム材料の試験状態を示す簡略化した側面図で
ある。
【図4】探知用導線としての試験装置の構成を示す簡略
化した正面図である。
【図5】先行技術による地中埋設管の探知のための構成
を示す簡略化した断面図である。
【符号の説明】
20 探知用導線 21 金属製ワイヤ 22 外被層 31 3%NaCl溶液 33 試験試料 36 DC12V電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 衣川 雅也 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 坂東 譲 徳島県阿波郡阿波町東川原29 株式会社 十川ゴム製造所 徳島工場内 (56)参考文献 特開 平5−134051(JP,A) 特公 平2−47714(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01V 3/12 F16L 1/00 G01V 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中埋設管の位置を地上から電磁波を用
    いて探知するために、地中埋設管に沿って設けられる探
    知用導線において、 可撓性を有する金属製ワイヤと、 金属製ワイヤの表面を被覆する導電性外被層であって、 エチレンプロピレンゴム100重量部に対して、 沃素吸着量800〜1100mg/g、DBP吸着量3
    00〜550ml/100g、表面積900〜1300
    2/gであるコンダクティブファーネス系の導電性カ
    ーボンブラックが10重量部以上30重量部以下の範囲
    で添加され、比抵抗が1Ω・cm以上50000Ω・c
    m以下の範囲であるゴム組成物の導電性外被層とを含む
    ことを特徴とする地中埋設管の探知用導線。
  2. 【請求項2】 前記ゴム組成物の前記エチレンプロピレ
    ンゴムはEPDMであることを特徴とする請求項1記載
    の地中埋設管の探知用導線。
  3. 【請求項3】 前記ゴム組成物は前記エチレンプロピレ
    ンゴム100重量部に対して、50重量部以上150重
    量部以下の範囲でカーボンブラックが添加されることを
    特徴とする請求項1または2記載の地中埋設管の探知用
    導線。
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