JP2864777B2 - 線画像照合装置 - Google Patents

線画像照合装置

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JP2864777B2
JP2864777B2 JP3073698A JP7369891A JP2864777B2 JP 2864777 B2 JP2864777 B2 JP 2864777B2 JP 3073698 A JP3073698 A JP 3073698A JP 7369891 A JP7369891 A JP 7369891A JP 2864777 B2 JP2864777 B2 JP 2864777B2
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信一郎 岡▲崎▼
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙面などに描かれたシン
ボルや図形を走査して入力された線画像を認識する装
置、特に予め定められた図形のモデルと入力線画像を照
合する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の図形モデルと入力線画像とを照合
する方式として、文献「図面自動入力における図形要素
の分離手法」(情報処理学会第29回全国大会6M−
4)あるいは文献「論理型図面の図形要素分離と認識」
(電子通信学会技術報告書PRU86−22)に示され
るように、まずループや端点をもつ短線分といった特徴
的形状に基づいてシンボルを構成する図形部分を切り出
し、その後、切り出された図形部分の分岐点の数、端点
の数、線分の長さなどの特徴を計測し、予め登録された
モデルと分類木などの手法で比較判定する方式が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した方式では、分
類判定すべきシンボルなどの図形の領域が第1の段階で
正確に切り出されることが前提となっており、シンボル
以外の図形要素が切り出された領域に含まれていると、
第2の段階で計測される特徴が変化し、正しい判定結果
が得られない問題点がある。また、線の位相的構造が等
しい図形を識別するために、切り出された領域に含まれ
る線の長さや角度といった特徴が用いられているが、図
形が描かれるとき、あるいは画像入力装置で入力される
ときの図形の大きさや傾きの変動に過敏となり、正しい
判定が行えない問題点があった。
【0004】本発明の目的は、上記問題点を解決し、図
形要素の分離処理を必要とせず、シンボル以外の図形要
素が処理領域に含まれていても正しく図形の種類を判定
する画像照合装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、撮像素子
やスキャナなどの光電変換装置によって入力された2次
元線画像を予め定められた図形やシンボルと照合する線
画像照合装置において、入力された2次元線画像上の分
岐点を画像ノードとして求めると共に画像ノード間の形
状を複数の線または円弧に近似した画像セグメントを求
める線画像近似手段と、照合する図形の分岐点を表すモ
デルノードの接続関係から成るモデルグラフとノードの
対応照合の順序を示したモデル経路を記憶するモデルグ
ラフ記憶手段と、モデルノードの間を接続する部分形状
の列を表すモデルセグメントを記憶するモデル形状記憶
手段と、線画像近似手段が求めた画像ノードとモデルグ
ラフ記憶手段が記憶するモデルノードとの対応を分岐数
と隣接関係に基づいて照合して可能な対応関係を出力す
る対応点照合手段と、対応点照合手段が出力した対応関
係から画像セグメントとモデルセグメントとの対応付け
を行い、両者の形状が一致するか否かに従ってモデルと
入力図形が一致するか否かを判定する形状照合手段とを
備えることを特徴とする。
【0006】第2の発明の線画像照合装置は、第1の発
明において、モデル図形の特徴的形状とそれを中心とし
た図形の大きさを切り出し範囲としてモデル図形の種別
毎に記憶する切り出し範囲記憶手段と、切り出し範囲記
憶手段に記憶された特徴的形状と切り出し範囲を読み出
し、特徴的形状を有する画像セグメントを中心とした切
り出し範囲内にある画像ノードと画像セグメントとを選
択して出力する照合位置切り出し手段と、照合位置切り
出し手段の出力する画像ノードと画像セグメントを記憶
する局所近似線画記憶手段とを付加したことを特徴とす
る。
【0007】
【実施例】第1の発明の装置における実施例について図
面を参照して説明する。図1は一実施例である線画像照
合装置の機能を示すブロック図である。この線画像照合
装置は、入力された2次元線画像上の分岐点を画像ノー
ドとして求めると共に画像ノード間の形状を複数の線ま
たは円弧に近似した画像セグメントを求める線画像近似
手段1、線画像近似手段1が出力する画像ノードと画像
セグメントを記憶する近似線画像記憶手段2、照合する
図形の分岐点を表すモデルノードの接続関係から成るモ
デルグラフとノードの対応照合の順序を示したモデル経
路を記憶するモデルグラフ記憶手段3、近似線画像記憶
手段2の画像ノードとモデルグラフ記憶手段3のモデル
ノードとの対応を分岐数と隣接関係に基づいて照合して
可能な対応関係を出力する対応点照合手段4、モデルノ
ードの間を接続する部分形状の列を表すモデルセグメン
トを記憶するモデル形状記憶手段5、対応点照合手段4
が出力した対応関係から画像セグメントとモデルセグメ
ントとの対応付けを行い、両者の形状が一致するか否か
に従ってモデルと入力図形が一致するか否かを判定する
形状照合手段6、線画像近似手段1〜形状照合手段6を
起動する制御部7により構成されている。
【0008】制御部7は、処理開始に伴ってまず線画像
近似手段1を起動する。線画像近似手段1は、入力され
た線画像を分岐点または端点を画像ノードとして求めて
その位置座標と分岐数、および各画像ノードに連結する
他の画像ノードの識別子を出力する。また、画像ノード
間の線画像を複数の線分または円弧で近似した形状の種
別とその近似パラメータを画像セグメントとして出力す
る。尚、線画像近似手段1に用いる手法は、同一出願人
による特願平1−164954号明細書「線画像近似方
式」に示される手法を用いて実現することができる。
【0009】近似線画像記憶手段2は、線画像近似手段
1が出力した画像ノードと画像セグメントとを図2に示
した形式で記憶するメモリであり、図2(a)は画像ノ
ードの記憶形式を、図2(b)は画像セグメントの記憶
形式を示している。図2(a)において、画像ノード識
別子は個々の画像ノードに割り振られた固有の番号また
は記号、画像ノード座標は画像ノードの位置座標、画像
分岐数は画像ノードにおいて分岐する線の数、連結画像
セグメントリスト列はその画像ノードが連結する他の画
像ノード(以下連結画像ノードと呼ぶ)への画像セグメ
ントリストの列である。ここで画像セグメントリストと
は画像ノード識別子と連結画像セグメント識別子の列と
の対であり、連結画像セグメント識別子とはその画像ノ
ードへ至る経路に含まれる画像セグメント識別子であ
る。また、図2(b)において、画像セグメント識別子
は個々の画像セグメントに割り振られた固有の番号また
は記号、画像セグメント形状識別子は画像セグメントの
形状である線分または円弧を表す番号または記号、形状
パラメータは画像セグメントの形状を線分または円弧に
近似した数値パラメータである。尚、数値パラメータと
しては、形状が線分の場合は、始点x座標,始点y座
標,終点x座標,終点y座標の4つの組で表すことがで
き、形状が円弧の場合は、中心点のx座標,中心点のy
座標,半径,開始角,終了角の5つの組で表すことがで
きる。
【0010】今、図3(a)に示したような右方向をx
座標、下方向をy座標とする線画像が入力された場合、
線画像近似手段1は図3(b)に示したような画像ノー
ドna〜ndと画像セグメントt1〜t12を出力し、近似
線画像記憶手段2はこれらをそれぞれ図4(a)および
図4(b)のように記憶する。例えば、図4(a)の4
01は画像ノードnbについての情報であり、画像ノー
ドnbの位置座標が(190,160)、分岐数が4で
あり、画像ノードnbが画像セグメントt1を経て画像ノ
ードnaへ、画像セグメントt2を経て画像ノードn
aへ、画像セグメントの列t4,t5,t6を経て画像ノー
ドncへ、画像セグメントの列t7,t8,t9を経て画像
ノードndへ連結していることを示している。また、図
4(b)の402は画像セグメントt1についての情報
であり、形状が円弧、その中心点の位置座標が(20
0,160)、半径が10、開始角0度、負の方向に回
転して終了角180度であることを示している。同様に
図4(b)の403は画像セグメントt3の情報であ
り、形状が線分、始点の位置座標が(210,16
0)、終点の位置座標が(290,160)であること
を示している。
【0011】モデルグラフ記憶手段3は、図5に示した
形式で示されるモデルグラフ情報の集合とモデル経路を
図形の種類毎に記憶するメモリであり、図5において、
モデルノード識別子はモデルノードに割り振られた固有
の番号または記号、モデル分岐数はモデルノードにおい
て分岐する線の数、連結モデルノード識別子列はそのモ
デルノードが連結する他のモデルノードのモデルノード
識別子の列である。モデル経路はモデルノードを照合す
る際の照合順序を示した閉路を持たないグラフであり、
照合を深さ優先探索とする場合には例えば以下の形式を
とることができる。 モデル経路:=(部分経路) 部分経路:=空|モデルノード識別子列 |部分経路(真部分経路)(真部分経路)[(真部分経路)] 真部分経路:=モデルノード識別子列 |真部分経路(真部分経路)(真部分経路)[(真部分経路)] モデルノード識別子列:=モデルノード識別子 |モデルノード識別子 モデルノード識別子列 ただし、[]は0回以上の繰り返しを表す。
【0012】図6(a)に示した図形を照合する場合を
例にとると、そのモデルノードは図6(b)のa,b,
c,dのようになり、モデルグラフ記憶手段3には図7
(a)に示したモデルグラフ情報が予め記憶される。例
えば図7(a)の701は図5のモデルグラフ情報の具
体例であり、モデルノードaは分岐数3で、モデルノー
ドbへ2つの経路で、その他のモデルノード1つに連結
していることを示している。また、図6(b)のモデル
経路として例えば図6(c)または図6(d)のような
経路をとることができる。図6(c)の場合のモデル経
路は、 (ab(c)(d)) (1) であり、一方、図6(d)の場合のモデル経路は、 (abcd) (2) となる。
【0013】線画像近似手段1が近似結果を近似画像記
憶手段2に書き込むと、制御部7は次に対応点照合手段
4を起動する。対応点照合手段4は近似線画像記憶手段
2の画像ノードとモデルグラフ記憶手段3のモデルノー
ドとの対応を図8,図9に示す手順point−mat
chingによって照合する。手順point−mat
chingはmodel,previous,used
の3つの入力をとり、modelは照合すべきモデル経
路、previousは探索中の直前の画像ノード、u
sedは既に対応候補が存在する画像ノードを示してい
る。対応点照合手段4は、例えば図6(a)のモデル経
路として上記の(1)式を採用した場合は、 point−matching((ab(c)
(d)),nil,nil) ただし、nilは空を表す記号 を行うことによって照合を行う。尚、図8の処理801
において複数の経路を持つか否かは、モデル経路の表現
形式に上記(1)式や(2)式の形式をとった場合、モ
デル経路modelの先頭要素が要素列であるか否かに
よって判定できる。即ち、モデル経路(a(bc)(d
e))は複数の経路を持たないが、モデル経路((b
c)(de))は複数の経路を持つことを表している。
図8の処理802において画像ノードprevious
から到達可能な画像ノードは、近似線画像記憶手段2か
らpreviousと同一の画像ノード識別子を持つ画
像ノードの連結画像セグメントリスト(nx,tx1,t
x2,…)を読み出し、その画像ノード識別子nxを選択
することによって求められる。また、記号∪は要素の集
合和を、関数cdr(x)はデータ列xの先頭を除いた
残りの成分をとる関数を、関数mapcons(x,
y)はデータ列yの各要素の先頭にxを付加したものの
列、即ち、 mapcons(a,((bc)(d)(ef))) =((abc)(ad)(aef) を表している。
【0014】対応点照合手段4は、図7(a)のモデル
グラフ情報と図4(a)の画像ノードとを上記(1)式
のモデル経路に従って図8,図9の方式で照合すると、
モデルノード識別子と画像ノード識別子の対の列である
ノード対応リストの集合、 {((a,na)(b,nb)(c,nc)(d,nd))} (3) を出力する。この場合は可能な対応関係が1通りしか存
在しないので出力されるノード対応リスト集合の要素は
1つであるが、複数の対応関係が存在する場合はそれら
を要素とする集合が出力される。また、可能な対応が存
在しない場合には空を表す値nilが出力される。
【0015】制御部7は、対応点照合手段4が値nil
を出力した場合は照合するモデル図形を変えて再び対応
点照合手段4を起動し、一方、対応点照合手段4が非n
ilの値を出力した、即ち何らかのノードの対応を検出
したときは続いて形状照合手段6を起動する。
【0016】モデル形状記憶手段5は、図10に示した
形式で示されるモデルセグメント情報の集合を図形の種
類毎に記憶するメモリであり、図10において、モデル
セグメント識別子はモデルセグメントに割り振られた固
有の番号または記号、始点モデルノード識別子はモデル
セグメントの始点となるモデルノードの識別子、終点モ
デルノード識別子はモデルセグメントの終点となるモデ
ルノードの識別子、モデルセグメント形状識別子列はそ
のセグメントを構成する部分形状の形状を表す番号また
は記号の列である。図6(a)に示した図形を照合する
場合を例にとると、そのモデルセグメントは図6(b)
のs1,s2,s3,s4,s5のようになり、モデルセグ
メント記憶手段5には図7(b)に示したモデルセグメ
ント情報が予め記憶される。例えば図7(b)の702
は図10のモデルセグメント情報の具体例であり、モデ
ルセグメントs3は、始点をモデルノードb,終点をモ
デルノードcとし、その部分形状として円弧,線分,線
分の3つの部分形状を有することを示している。
【0017】形状照合手段6は制御部7により起動され
ると、対応点照合手段4が出力するノード対応リスト集
合に基づいた画像セグメントとモデルセグメントの対応
付けと両者の形状の比較を、図11,図12に示した手
順figure−matchingによって行う。手順
figure−matchingは1つのノード対応リ
ストについての照合であるので、対応点照合手段4が複
数のノード対応リストを出力した場合には、形状照合手
段6はそれぞれについて手順figure−match
ingを行い、非nilの値が得られたノード対応リス
トを採用する。ここで全てのノード対応リストについて
得られた結果がnilであった場合には制御部7へ不一
致信号を送出する。制御部7は不一致信号を受け取る
と、照合する図形の種別を変更して再び対応点照合手段
4を起動する。
【0018】ここで、図11の処理1001を詳しく説
明すると、例えばns=nb,ne=ncの場合、nbから
cへ至る連結画像セグメントリスト群は図4(a)よ
り{(nc,t4,t5,t6)}であり、連結画像セグメ
ント識別子列tnの集合は
【数1】
【0019】
【0020】が得られ、図12の処理1002では、
【数2】
【0021】
【0022】が得られる。また、図12の処理1003
におけるモデルセグメントの形状識別子の列fmと画像
セグメントの形状識別子の
【数3】
【0023】
【0024】の比較では、対応する位置にある形状識別
子が全て一致したときに両者の形状が一致するとみなさ
れる。また、関数append(x,y)はデータ列x
の最後に要素yを付加する演算を表している。
【0025】上記(3)式のノード対応リストをもとに
図7(b)のモデルセグメントと図4(b)の画像セグ
メントの対応付けを図11,図12の手順で行うと、形
状照合手段6はその結果として、モデルセグメント識別
子と画像セグメント識別子の対のリストであるセグメン
ト対応リスト、 ((s1,(t1))(s2,(t2))(s3,(t4,t
5,t6))(s4,(t7,t8,t9)(s5
(t10))) を出力する。制御部7は形状照合手段6が非nilの値
を出力したので処理を終了する。これにより、図3
(a)の入力線画像と図6(a)の図形とが照合するこ
とが検出された。
【0026】次に第2の発明の装置における実施例につ
いて図面を参照して説明する。図13は一実施例である
線画像照合装置の機能を示すブロック図である。この線
画像照合装置は、図1に示した第1の実施例の構成(同
一の構成要素には同一の参照番号を付している)に、モ
デル図形の特徴的形状とそれを中心とした図形の大きさ
を切り出し範囲としてモデル図形の種別毎に記憶する切
り出し範囲記憶手段8、切り出し範囲記憶手段に記憶さ
れた特徴的形状と切り出し範囲を読み出し、特徴的形状
を有する画像セグメントを中心とした切り出し範囲内に
ある画像ノードと画像セグメントとを選択して出力する
照合位置切り出し手段9、照合位置切り出し手段の出力
する画像ノードと画像セグメントを記憶する局所近似線
画像記憶手段10を付加したものである。
【0027】切り出し範囲記憶手段8は、図14に示す
形式の切り出し情報を記憶するメモリであり、図14に
おいて、モデル図形識別子は照合すべき図形の種別を表
す番号または記号、特徴的形状識別子はモデル図形識別
子で示される図形が含む特徴的な形状を表す番号または
記号、左方向サイズは特徴的形状のセグメントの位置か
ら切り出す領域の左端までの距離、右方向サイズは特徴
的形状のセグメントの位置から切り出す領域の右端まで
の距離、上方向サイズは特徴的形状のセグメントの位置
から切り出す領域の上端までの距離、下方向サイズは特
徴的形状のセグメントの位置から切り出す領域の下端ま
での距離である。
【0028】制御部7は線画像近似手段1の処理が終了
し、近似線画像記憶手段2に結果が格納されると、照合
すべきモデル図形の識別子を照合位置切り出し手段9へ
送出して起動する。照合位置切り出し手段9は以下の手
順で処理を行い、近似線画像記憶手段2に記憶された画
像ノードと画像セグメントの中から部分的な領域内の画
像ノードと画像セグメントを抽出して局所近似線画像記
憶手段10へ格納する。 (1)受信したモデル図形の識別子と同一のモデル図形
識別子を有する切り出し情報を切り出し範囲記憶手段8
内で走査して検出し、その特徴的形状識別子を読み出
す。 (2)得られた特徴的形状識別子と同一の画像セグメン
ト識別子を有する画像セグメントを近似線画像記憶手段
2内で走査して検出する。 (3)得られた画像セグメントの代表点を1つ選択して
その位置座標を求める。例えばその画像セグメントが線
分の場合は線分の両端点の中点の位置座標を選ぶことが
でき、円弧の場合にはその中心点の位置座標を選ぶこと
ができる。 (4)得られた代表点の位置座標を(x,y)、左方向
サイズをLx、右方向サイズをRx、上方向サイズを
y、下方向サイズをDyとするとき、(x−Lx,y−
y)を左上の座標、(x+Rx,y+Dy)を右下の座
標とする切り出し矩形領域を求める。 (5)近似線画像記憶手段2の画像ノードを走査して、
その画像ノード座標が切り出し矩形領域内にある画像ノ
ードを局所近似線画像記憶手段10に格納する。 (6)近似線画像記憶手段2の画像セグメントを走査し
て、その画像セグメントの代表点が切り出し矩形領域内
にある画像セグメントを局所近似線画像記憶手段10に
格納する。ここで画像セグメントの代表点としては、そ
の画像セグメントが線分の場合は線分の両端点の中点の
位置座標を、円弧の場合にはその中心点の位置座標を選
ぶことができる。
【0029】局所近似線画像記憶手段10は、近似線画
像記憶手段2と同様に図2に示した形式で画像ノードと
画像セグメントを記憶する機能を持ち、多くとも近似線
画像記憶手段2の記憶容量を越えない記憶容量のメモリ
である。
【0030】以上の処理で局所線画像記憶手段10内に
照合すべき図形を含み、近似線画像記憶手段2より少な
い量の画像ノードと画像セグメントの候補が得られる。
【0031】制御部7は続いて第1の発明と同様に対応
点照合手段4および形状照合手段6を起動する。対応点
照合手段4と形状照合手段6は局所線画像記憶手段10
の画像ノードと画像セグメントを対象としてモデル図形
との照合を行い、この結果、照合すべきモデル図形が局
所線画像記憶手段10内に存在した場合は、ノード対応
リストとセグメント対応リストが得られる。制御部7は
これらの対応リストに含まれる画像ノードと画像セグメ
ントを近似線画像記憶手段2から除去し、再び同じモデ
ル図形の識別子を照合位置切り出し手段9に送出して処
理を繰り返す。
【0032】一方、照合すべきモデル図形が局所線画像
記憶手段10内に存在しない場合は、異なるモデル図形
の識別子を照合位置切り出し手段9に送出して異なる図
形の照合を開始する。照合すべき異なるモデル図形がな
いならば制御部7は処理を終了する。
【0033】
【発明の効果】第1の発明においては、対応点照合手段
4と形状照合手段6を組み合わせることによって、予め
照合すべき図形領域を厳密に切り出す必要がなく、入力
された線画像全体から照合すべき図形と一致する線画像
を切り出してくることができる。また、照合に近似形状
を用いているので入力線画像の傾きや大きさの変動に強
い照合をすることができる。
【0034】第2の発明においては、照合すべき図形の
存在する領域の候補を照合位置切り出し手段9が抽出す
るので、入力線画像全体から図形を検出するのに比べて
高速な照合が可能である。このとき、切り出す範囲の大
きさを切り出し範囲記憶手段8に記憶しておく必要があ
るが、第1の発明と同様に他の図形がその領域に存在し
てもよいので、その大きさを厳密に設定する必要はな
く、余裕を見込んだ大きさを設定することができ、精度
を保ったまま容易に高速化を実現できる装置となってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の機能ブロック図である。
【図2】画像ノードと画像セグメントの形式を示す図で
ある。
【図3】入力線画像の例を示す図である。
【図4】画像ノードと画像セグメントの例を示す図であ
る。
【図5】モデルノードの形式を示す図である。
【図6】モデル図形とモデル経路の例を示す図である。
【図7】モデルノードとモデルセグメントの例を示す図
である。
【図8】対応点照合手段の手順を示す図である。
【図9】対応点照合手段の手順を示す図である。
【図10】モデルセグメントの形式を示す図である。
【図11】形状照合手段の手順を示す図である。
【図12】形状照合手段の手順を示す図である。
【図13】第2の発明の機能ブロック図である。
【図14】切り出し情報の形式を表す図である。
【符号の説明】
1 線画像近似手段 2 近似線画像記憶手段 3 モデルグラフ記憶手段 4 対応点照合手段 5 モデル形状記憶手段 6 形状照合手段 7 制御部 8 切り出し範囲記憶手段 9 照合位置切り出し手段 10 局所近似線画像記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 7/00 G06F 17/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像素子やスキャナなどの光電変換装置に
    よって入力された2次元線画像を予め定められた図形や
    シンボルと照合する線画像照合装置において、入力され
    た2次元線画像上の分岐点を画像ノードとして求めると
    共に画像ノード間の形状を複数の線または円弧に近似し
    た画像セグメントを求める線画像近似手段と、照合する
    図形の分岐点を表すモデルノードの接続関係から成るモ
    デルグラフとノードの対応照合の順序を示したモデル経
    路を記憶するモデルグラフ記憶手段と、モデルノードの
    間を接続する部分形状の列を表すモデルセグメントを記
    憶するモデル形状記憶手段と、線画像近似手段が求めた
    画像ノードとモデルグラフ記憶手段が記憶するモデルノ
    ードとの対応を分岐数と隣接関係に基づいて照合して可
    能な対応関係を出力する対応点照合手段と、対応点照合
    手段が出力した対応関係から画像セグメントとモデルセ
    グメントとの対応付けを行い、両者の形状が一致するか
    否かに従ってモデルと入力図形が一致するか否かを判定
    する形状照合手段とを備えることを特徴とする線画像照
    合装置。
  2. 【請求項2】モデル図形の特徴的形状とそれを中心とし
    た図形の大きさを切り出し範囲としてモデル図形の種別
    毎に記憶する切り出し範囲記憶手段と、切り出し範囲記
    憶手段に記憶された特徴的形状と切り出し範囲を読み出
    し、特徴的形状を有する画像セグメントを中心とした切
    り出し範囲内にある画像ノードと画像セグメントとを選
    択して出力する照合位置切り出し手段と、照合位置切り
    出し手段の出力する画像ノードと画像セグメントを記憶
    する局所近似線画記憶手段とを付加したことを特徴とす
    る請求項1記載の線画像照合装置。
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情報処理学会第32回(昭和61年前記)全国大会講演論文集、昭和61年、p.1385−1394

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