JP2864051B2 - 移動通信方式 - Google Patents

移動通信方式

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JP2864051B2
JP2864051B2 JP50423097A JP50423097A JP2864051B2 JP 2864051 B2 JP2864051 B2 JP 2864051B2 JP 50423097 A JP50423097 A JP 50423097A JP 50423097 A JP50423097 A JP 50423097A JP 2864051 B2 JP2864051 B2 JP 2864051B2
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靖之 渡辺
憲哉 仲井間
浩治 山本
守利 勝田
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エヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は自動車電話サービスまたは携帯電話サービス
に利用する。本発明はディジタル移動通信方式に利用す
る。本発明は複数の音声符号化方式が混在する移動通信
網に利用する。特に、制御局の通信回線(有線回線およ
び無線回線を含む)設定制御技術に関する。
〔背景技術〕
移動局と交換局との間における音声信号の伝送に用い
られる音声符号化方式として、例えば、ディジタル方式
自動車電話システム標準規格RCR27ではVSELP(Vector S
um Excited Linear Prediction)方式を標準化している
が、今後、もし、複数の音声符号化方式が採用されるこ
とを考慮すると、移動局によっては、複数の音声符号化
方式の中より一つの方式を選択するものと、ある特定の
方式だけしか使用できないものとが同一の移動通信方式
において混在することが考えられる。また、基地局につ
いても、複数の音声符号化方式に対応できるものと、あ
る特定の方式だけにしか対応できないものとが同一の移
動通信方式において混在することが考えられる。
新規に採用された音声符号化方式の方が、既存の方式
よりも優れている場合には、新規方式の方を優先的に用
いる方策が採られることが望まれる。この移動通信方式
の従来例を図1を参照して説明する。図1は移動通信方
式の全体構成図である。図1は複数の音声符号化方式を
用いるディジタル移動通信方式である。移動局11は音声
符号化方式Aに対応するビットレートαと音声符号化方
式Bに対応するビットレートβをサポートする基地局21
配下の無線ゾーン1に在圏し、基地局21を収容する交換
局41があり、移動局12は音声符号化方式Bに対するビッ
トレートβをサポートする基地局22配下の無線ゾーン2
に在圏し、基地局22を収容する交換局42があり、交換局
41、42はさらに上位のノードに収容される。ここで、移
動局11は音声符号化方式Aのコーディックaと音声符号
化方法Bのコーディックbを備え、移動局12は音声符号
化方式Bのコーディックbのみ備えているとする。
従来の音声符号化方式の整合方法として、移動局11が
移動局12と通信をしたい場合には、交換局41では発信側
の移動局11から受信した呼設定要求信号に含まれる着信
側の移動局12の加入者番号と発信側の加入者番号とをも
とに、加入者に関する情報が蓄積されているデータベー
ス51より移動局11および移動局12の音声符号化方式に関
する情報をそれぞれ取得して、この場合には、移動局11
および12で設定可能な音声符号化方式Bをそれぞれ移動
局11および12に通知して通話回線を設定することにより
音声符号化方式を整合する(特開平6−6295号公報参
照)。
あるいは、呼設定要求のあった発信側の移動局11に対
して交換局41で例えばあらかじめ定められていた優先順
位の高い音声符号化方式Aで移動局11との間の通信回線
を設定し、さらに交換局42は交換局41より通知された音
声符号化方式Aで着信側の移動局12の通信回線の設定を
実行する。移動局12の通信回線の設定結果が音声符号化
方式Bであった場合には、音声符号化方式Bで移動局12
の通信回線が設定されたことを発信側の交換局41に通知
して移動局11の音声符号化方式Aを音声符号化方式Bに
設定変更することで音声符号化方式の整合を行う方法が
考えられている(特願平5−170383号参照、本願優先日
において未公開)。
このような、従来例の音声符号化整合方式における通
信回線の設定では、基地局を介して交換局と移動局間で
行うとされているが、実際のディジタル移動通信方式に
おいては、交換局と基地局との間に制御局が介在し、基
地局で使用される通信回線の管理および選択の機能を備
え、呼設定を要求する移動局の通信回線の設定は交換局
より制御局に通信回線の割当て要求を通知することから
開始され、割当て可能な通信回線を選択する制御局と選
択した通信回線に対応するコーディックを起動して通信
回線を設定する交換局との間で通信回線の設定に必要な
情報を授受し合うことで実現している。また、交換局と
制御局間の通信回線の割当ては接続遅延の問題があるた
め、要求と応答の一往復で行うようになっている。
ディジタル移動通信方式内に複数の音声符号化方式が
混在する場合には、あらかじめ定められている音声符号
化方式の優先順位に準じて通信回線を設定するとされて
いるが、上述したように、通信回線の選択は制御局で行
い一度選択されるとその回線が設定完了するまで、他の
通信回線に切替えることはできない。
したがって、一度、交換局が制御局に選択を指示した
音声符号化方式による通信回線を他の音声符号化方式に
よる通信回線を変更するような事態が発生した場合に
は、その都度、交換局は、制御局に対して再度、選択を
指示し直さなくてはならず、そのために発生する遅延時
間は大きなものになってしまう。
すなわち、交換局が判断した選択結果は制御局に通知
されているが、あらかじめ定められている音声符号化方
式の優先順位その他の選択条件が通知されていないため
に、制御局では選択を行う上での判断ができない。
また、移動局は制御回線で待ち受け時に制御回線を用
いて自分が在圏する無線ゾーンの受信レベルと制御局よ
り制御回線を通じて指定された在圏する無線ゾーンの複
数の周辺の無線ゾーンにある制御チャネルの受信レベル
とを設定する機能を備え、呼設定要求時に周辺無線ゾー
ンの複数制御チャネル番号とこの制御チャネルの受信レ
ベルをそれぞれペアで制御局に通知する。制御局には移
動局からの呼設定要求の受信時に呼設定要求内の制御チ
ャネルと受信レベルの複数ペアを記憶し、移動局が在圏
する無線ゾーンにおいて通信回線が選択できなかった場
合には、記憶した受信レベルの中であらかじめ設定され
ていた選択可能な閾値を上回る受信レベルとそのペアで
ある制御チャネルから、あらかじめ持っている制御チャ
ネルと周辺無線ゾーンとの関係より他無線ゾーンの候補
となる周辺無線ゾーンを割出し、受信レベルの高い順位
に割当て、候補無線ゾーンとし、通信回線に空きがあれ
ば割り当てるという他無線ゾーン選択機能が備えられて
いる。
したがって、例えば移動局に対する通信回線の選択が
移動局の呼設定の要求を受けた無線ゾーン内では選択で
きず、かつ、周囲に選択可能な無線ゾーンが存在すると
き、回線選択の可能な周辺無線ゾーンを管理する制御局
Xと移動局の呼設定受付無線ゾーンを管理している制御
局Yとが異なる場合には、制御局Yは制御局Xに対して
通信回線の選択の依頼を行う必要がある。さらに、この
とき制御局Yは、制御局Xに対して音声符号化方式に関
する優先順位その他の選択条件を転送する必要がある。
また、制御局は、管理している無線ゾーンで通信中の移
動局の通信品質が低下した場合や通信中の移動局が他無
線ゾーンに移行した場合に通信中の通信回線よりも品質
の高い通信回線に切替える通信中チャネル切替えの機能
を備えているが、この場合にも前述した他ゾーン選択機
能と同様に、制御局間での選択条件の転送が要求され
る。
すなわち、制御局には、音声符号化方式に関する優先
順位その他の選択条件を蓄積するテーブルが備えられ、
制御局間でテーブル内容の授受が行われることが要求さ
れる。しかし、従来例で示した移動通信方式において
は、このようなことに配慮した提案は一つもなされてい
ない。
通信開始時の通信回線の設定は、交換局からの指示に
したがって制御局が行い、その結果を交換局に通知する
ことにより行われる。したがって、制御局は、交換局か
らの通信回線設定指示を受信した時点で、併せて選択条
件の情報を一時記憶することが要求される。また、他無
線ゾーン選択機能および通信中チャネル切替機能を実行
する上においても、制御局間において選択条件を一時記
憶し、その選択情報を授受することは不可欠である。
このように、実際のディジタル移動通信方式において
通信回線を選択する際には、交換局のみならず、制御局
においても選択条件に基づいた選択制御の上での判断が
必要となる場面は多いにも係わらず、従来例において
は、制御局間では音声符号化方式の優先順位その他の選
択条件の授受は行われていない。
また、他の通信網との接続における音声符号化方式の
最適な利用方法についても未だに具体的な提案はなされ
ていない。移動局から接続される他の通信網には、一般
の固定電話網や他の移動通信網その他がある。この一般
の固定電話網との接続の場合には、音声信号は移動通信
網固有の音声符号化方式から、例えば、64kbpsに変換さ
れて通信が行われる。他の移動通信網との接続の場合に
は、移動通信網固有の音声符号化方式から64kbpsに変換
されて通信が行われる場合と、同一の音声符号化方式に
整合を行って接続する場合とがある。このように64kbps
に変換されて通信が行われる場合のような多段接続の際
の音声符号化方式の最適な利用方法についても考慮すべ
きである。
本発明は、このような背景に行われたものであり、無
線ゾーンが提供する音声符号化方式と移動局の音声符号
化能力とに合った最適な音声符号化方式による通信が可
能となる移動通信方式を提供することを目的とする。本
発明は、通信回線の設定を円滑に行うことができる移動
通信方式を提供することを目的とする。本発明は、制御
局の判断により最適な音声符号化方式を選択することが
できる移動通信方式を提供することを目的とする。本発
明は、通信端末間の接続形態に係わらず、自己の網内に
おいては無線ゾーンが提供する最適の音声符号化方式と
移動局の音声符号化能力に合った最適な音声符号化方式
による通信が可能となる移動通信方式を提供することを
目的とする。
〔発明の開示〕
本発明の第一の観点は、多数の移動局と、この移動局
に無線回線で接続される複数の基地局と、二つの基地局
にそれぞれ接続された二つの移動局間の通信経路を交換
接続する一以上の交換局と、前記基地局の接続条件を設
定制御する制御局とを備え、前記多数の移動局には、そ
れぞれ一つの種類の音声符号化方式に対応できる装置お
よび二以上の異なる種類の音声符号化方式に適応的に対
応できる装置が混在する移動通信方式である。
ここで、本発明の特徴とするところは、前記制御局に
は、接続から解放までの間にわたり接続した二つの移動
局の音声符号化方式に関する条件を一時記憶するテーブ
ルと、このテーブルに記憶された内容に基づいて音声符
号化方式の種類の選択を行う手段と、前記二つの移動局
の内の少なくとも一つが他の基地局と接続されたときに
は前記接続条件を前記他の基地局に係る制御局に転送す
る手段とを備えたところにある。
これにより、無線ゾーンが提供する音声符号化方式と
移動局の音声符号化能力に合った最適な音声符号化方式
による通信が可能となるとともに、通信回線の設定を円
滑に行うことができる。
前記複数の基地局には、それぞれ一つの種類の音声符
号化方式に対応できる装置および二以上の異なる種類の
音声符号化方式に適応的に対応できる装置が混在する場
合がある。
前記二以上の異なる種類の音声符号化方式に適応的に
対応できる装置については、使用する音声符号化方式に
優先順位があらかじめ設定されていることが望ましい。
このとき、前記二以上の異なる種類の音声符号化方式に
適応的に対応できる装置を装備した移動局が通信中に、
一つの種類の音声符号化方式に対応できる装置を装備し
て基地局の無線ゾーンから、二以上の異なる種類の音声
符号化方式に適応的に対応できる装置を装備した基地局
の無線ゾーンに移動したときには前記優先順位にしたが
って使用する音声符号化方式が変更されることが望まし
い。
あるいは、前記二以上の異なる種類の音声符号化方式
に適応的に対応できる装置を装備した移動局が一つの種
類の音声符号化方式に対応できる装置を装備した基地局
の制御チャネルにアクセスし、二以上の異なる種類の音
声符号化方式に適応的に対応できる装置を装備した基地
局の通信チャネルにより通信を行うときには、前記優先
順位にしたがって使用する音声符号化方式が設定される
ことが望ましい。
これにより、優先すべき音声符号化方式を有する移動
局は、他の音声符号化方式を用いて通信中においても条
件が適合すれば優先すべき音声符号化方式に変更するこ
とができる。
多数の移動局についていずれの音声符号化方式に対応
できるかが記録されたデータベースを備え、前記交換局
は、接続に際してこのデータベースを参照する手段と、
前記制御局にそのデータベースの情報を転送する手段と
を含み、前記制御局は転送された情報を前記テーブルに
記録する手段を備えた構成とすることもできる。
前記交換局は、接続に際して接続する二つの移動局が
いずれの音声符号化方式に対応できるかを接続制御を行
う回線を介してその移動局からの情報により収集する手
段を含む構成とすることもできる。
これにより、制御局の判断により最適な音声符号化方
式を選択することができる。
本発明の第二の観点は、多数の移動局と、この移動局
に無線回線で接続される一以上の基地局と、この基地局
に接続される一つの移動局について上位ノードに属する
通信相手との間に通信経路を接続する一以上の交換局
と、前記基地局の接続条件を設定制御する制御局とを備
え、前記多数の移動局には、それぞれ一つの種類の音声
符号化方式に対応できる装置および二以上の異なる種類
の音声符号化方式に適応的に対応できる装置が混在する
移動通信方式である。
ここで、本発明の特徴とするところは、前記制御局に
は、接続から解放までの間にわたり接続した二つの移動
局の音声符号化方式に変換する条件を一時記憶するテー
ブルと、このテーブルに記憶された内容に基づいて音声
符号化方式の種類の選択を行う手段と、前記二つの移動
局の内の少なくとも一つが他の基地局と接続されたとき
には前記接続条件を前記他の基地局に係る制御局に転送
する手段とを備えたところにある。
これにより、上位ノードに属する通信相手との音声符
号化方式の整合についても、最適な音声符号化方式を選
択することができる。
本発明の第三の観点は、多数の移動局と、この移動局
に無線回線で接続される一以上の基地局と、この基地局
に接続される一つの移動局について上位ノードに接続さ
れる他の通信網に属する通信相手との間に通信経路を接
続する一以上の交換局と、前記基地局の接続条件を設定
制御する制御局とを備え、前記多数の移動局には、それ
ぞれ一つの種類の音声符号化方式に対応できる装置およ
び二以上の異なる種類の音声符号化方式に適応的に対応
できる装置が混在する移動通信方式である。
ここで、本発明の特徴とするところは、前記上位ノー
ドには、前記音声符号化方式を前記他の通信網に適用さ
れる音声符号化方式に関する手段が設けられ、前記制御
局には、接続から解放までの間にわたり接続した二つの
移動局の音声符号化方式に関する条件を一時記憶するテ
ーブルと、このテーブルに記憶された内容に基づいて音
声符号化方式の種類の選択を行う手段と、前記二つの移
動局の内の少なくとも一つが他の基地局と接続されたと
きには前記接続条件を前記他の基地局に係る制御局に転
送する手段とを備えたところにある。
これにより、上位ノードに接続される他の通信網に属
する通信相手との音声符号化方式の整合についても、最
適な音声符号化方式を選択することができる。
制御局には、接続から解放までの間にわたり接続した
二つの移動局の音声符号化方式に関する選択条件を一時
記憶する。この記憶された内容に基づいて音声符号化方
式の種類の選択を行う。
すなわち、移動局と交換局との通信回線を設定する際
に、管理する無線ゾーンの音声符号化方式の対応状況を
把握している制御局に、交換局より呼設定を要求した移
動局と接続先の移動局の音声符号化方式の使用能力をも
とに指定された通信回線の選択条件を記憶させる。通話
途中において無線ゾーンが切替えられるような場合に
は、その無線ゾーンを制御する制御局間で選択条件を互
いに転送しあうことにより、通話中の移動に際しても最
適な音声符号化方式を選択することができる。
複数の移動局および基地局には、それぞれ一つの種類
の音声符号化方式に対応できる装置および二以上の異な
る種類の音声符号化方式に適応的に対応できる装置が混
在する。この二以上の異なる種類の音声符号化方式に適
応的に対応できる装置については、使用する音声符号化
方式に優先順位があらかじめ設定されている。
この二以上の異なる種類の音声符号化方式に適応的に
対応できる装置を装備した移動局が通信中に、一つの種
類の音声符号化方式に対応できる装置を装備した基地局
の無線ゾーンから、二以上の異なる種類の音声符号化方
式に適応的に対応できる装置を装備した基地局の無線ゾ
ーンに移動したときには前記優先順位にしたがって使用
する音声符号化方式が変更されるようにすることもでき
る。
あるいは、この二以上の異なる種類の音声符号化方式
に適応的に対応できる装置を装備した移動局が一つの種
類の音声符号化方式に対応できる装置を装備した基地局
の制御チャネルにアクセスし、二以上の異なる種類の音
声符号化方式に適応的に対応できる装置を装備した基地
局の通信チャネルにより通信を行うときには、前記優先
順位にしたがって使用する音声符号化方式が設定される
ようにすることもできる。
多数の移動局についていずれの音声符号化方式に対応
できるかが記録されたデータベースを備え、交換局は接
続に際してこのデータベースを参照して最適な音声符号
化方式の選択条件を検索することもできる。
データベースを用いない場合には、交換局は、接続に
際して接続する二つの移動局がいずれの音声符号化方式
に対応できるかを接続制御を行う回線を介してその移動
局からの情報により収集することもできる。
このように、交換局より指定された選択条件を他の制
御局で回線設定を行うための情報として授受することに
より、制御局をまたがる他無線ゾーン選択の場合や移動
局が優先順位の高い音声符号化方式を使用可能とする無
線ゾーンに移行したときに記憶した選択条件を転送しあ
うことで通信中のチャネル切替えを契機に優先順位の高
い音声符号化方式で通信可能とする。
また、移動局の通信相手が交換局の上位ノードを介し
て接続される他の通信網に属する通信端末であっても上
に述べたことは同様に説明することができる。
移動局の通信相手が交換局の上位ノードを介して接続
される他の通信網に属する通信端末の場合には、例え
ば、64kbpsに変換された他通信網と接続されるため整合
をとる必要がなく自通信網の移動局は前記他通信網の通
信端末の音声符号化方式に係わらず優先順位にしたがっ
て音声符号化方式を選択できる。前記他通信網の通信端
末と通話中に、二以上の異なる種類の音声符号化方式に
適応的に対応できる装置を装備した自通信網の移動局が
一つの種類の音声符号化方式に対応できる装置を装備し
た基地局の無線ゾーンから、二以上の異なる種類の音声
符号化方式に適応的に対応できる装置を装備した基地局
の無線ゾーンに移動したときには、他通信網に属する通
信端末が使用している音声符号化方式に係わらず自通信
網の移動局は前記優先順位にしたがって使用する音声符
号化方式を変更することもできる。
これらの方法により、移動網内接続や移動網と他通信
網接続その他通信端末間の接続形態に係わらず自通信網
内では常に最適の音声符号化方式で通信することができ
る。
以上説明したように、本発明によれば、制御局の判断
により最適な音声符号化方式を選択することができる。
これにより、通信回線の設定を円滑に行うことができる
とともに、無線ゾーンが提供する音声符号化方式と移動
局の音声符号化能力に合った最適な音声符号化方式によ
る通信が可能となる。
〔図面の簡単な説明〕
図1は、移動通信方式の全体構成図である。
図2は、本発明実施例の制御局のブロック構成図であ
る。
図3は、本発明実施例の制御局の詳細なブロック構成
図である。
図4は、有線区間の信号構成を示す図である。
図5は、本発明実施例の動作を説明するためのシーケ
ンス図である。
図6は、本発明実施例の動作を説明するためのシーケ
ンス図である。
図7は、本発明実施例の動作を説明するためのシーケ
ンス図である。
図8は、本発明実施例の動作を説明するためのシーケ
ンス図である。
図9は、本発明実施例の動作を説明するためのシーケ
ンス図である。
図10は、変換回路の概念図である。
図11は、変換回路の概念図である。
〔発明を実施するための最良の形態〕
本発明実施例の構成を図1および図2を参照して説明
する。図1は移動通信方式の全体構成図である。図2は
本発明実施例の制御局のブロック構成図である。
本発明は、図1に示した移動通信方式であって、移動
局11〜13と、この移動局11〜13に無線回線で接続される
基地局21〜24と、基地局21〜24の内に二つにそれぞれ接
続された移動局11〜13の内の二つの間の通信経路を交換
接続する交換局41、42と、基地局21〜24の接続条件を設
定制御する制御局31〜34とを備え、移動局11〜13には、
それぞれ一つの種類の音声符号化方式AまたはBに対応
できる装置および異なる種類の音声符号化方式Aおよび
Bに適応的に対応できる装置が混在する移動通信方式で
ある。
ここで、本発明の特徴とするところは、制御局31〜34
には、接続から解放までの間にわたり接続した移動局11
〜13の内の二つの音声符号化方式AおよびまたはBに関
する条件を一時記憶する図2に示す選択条件テーブル80
と、この選択条件テーブル80に記憶された内容に基づい
て音声符号化方式の種類の選択を行うとともに、移動局
11〜13の中の通信中の二つの内の少なくとも一つが他の
基地局21〜24の無線ゾーン1〜4に移動したときには前
記接続条件も前記他の基地局21〜24に係る制御局31〜34
に転送する手段としての回線選択制御部81とを備えたと
ころにある。
基地局21〜24には、それぞれ一つの種類の音声符号化
方式AまたはBに対応できる装置および異なる種類の音
声符号化方式AおよびBに適応的に対応できる装置が混
在する。
異なる種類の音声符号化方式AおよびBに適応的に対
応できる装置については、使用する音声符号化方式Aま
たはBに優先順位があらかじめ設定されている。
異なる種類の音声符号化方式AおよびBに適応的に対
応できる装置を装備した移動局13が通信中に、一つの種
類の音声符号化方式Bに対応できる装置を装備した基地
局22の無線ゾーン2から、異なる種類の音声符号化方式
AおよびBに適応的に対応できる装置を装備した基地局
24の無線ゾーン4に移動したときには前記優先順位にし
たがって使用する音声符号化方式BからAに変更され
る。
移動局11〜13についていずれの音声符号化方式Aまた
はBに対応できるかが記録されたデータベース51を備
え、交換局41、42は接続に際してこのデータベース51を
参照する手段と、制御局31〜34にそのデータベース51の
情報を転送する手段とを交換局制御部70に含む。
交換局41、42は、接続に際して接続する移動局11〜13
の内の二つが、いずれの音声符号化方式AまたはBに対
応できるかを接続制御を行う回線を介し、その移動局11
〜13からの情報により収集する手段を交換局制御部70に
含む構成とすることもできる。
制御局31〜34のさらに詳細な構成を参考として図3に
示す。図3は本発明実施例の制御局31〜34の詳細なブロ
ック構成図である。上述した回線選択部81はメインCPU
により構成され、メインCPUは複数実装される。共通メ
モリ82は、複数のCPUで共有するためのメモリであり、
選択条件テーブル80は共通メモリ82内に記憶されてい
る。バスインタフェース部84は、I/Oバス88での信号を
割り込み調停を行っている。それぞれの装置は共通バス
85上に接続される。I/O部86、I/O部87はI/Oバス88上で
接続され、I/O部87は対向する交換局との間で制御信号
の伝送を行い、I/O部86は対向する基地局との間で制御
信号の伝送を行う。
制御局31〜34と交換局41〜42の間の有線区間および制
御局31〜34の間の有線区間で送受信される信号構成を参
考として図4に示す。図4は有線区間の信号構成を示す
図である。先頭から信号を送信するためのアドレス部、
信号を識別するための信号識別部、信号内容部に分けら
れる。アドレス部は、着アドレス、発アドレスに分けら
れる。アドレス部は、信号の送受信を終端する装置また
は管理単位を指定する。装置および管理単位は信号を送
受信する移動通信網内で特定可能でなければならない。
現状の移動通信網においては、1交換局内毎に無線ゾー
ンの識別番号を付与するような番号体系をとっているた
め、アドレス部は最上位局である交換局の識別番号と最
下位の管理単位である無線ゾーンの識別番号で構成され
ている。なお、着アドレスが無線ゾーンの信号の場合
は、無線ゾーンを管理する制御局で受信して必要な制御
を行う。
次に、本発明実施例の動作を図5ないし図9を参照し
て説明する。図5ないし図9は本発明実施例の動作を説
明するためのシーケンス図である。ここでは、既存の音
声符号化方式Bと、新規の音声符号化方式Aとが混在し
ていることを想定している。音声符号化方式Aの方が音
声符号化方式Bより性能的に優位にあり、将来は音声符
号化方式Aに統一をはかるつもりであるが、その過渡期
として現在の混在状態が生じている。したがって、音声
符号化方式Aを用いることができる基地局21または24の
無線ゾーン1または4に、音声符号化方式Aを用いるこ
とができる移動局11または13が在圏する場合には、音声
符号化方式Aによる回線設定が望ましい。
まず、図5を参照して、音声符号化方式AまたはBの
いずれでも使用可能な移動局11が、音声符号化方式Bの
みしか用いることのできない移動局12と通話する場合を
例として説明する。ここで、移動局11は、音声符号化方
式Aのコーディックaと、音声符号化方式Bのコーディ
ックbとを両方備え、移動局12は、音声符号化方式Bの
コーディックbのみ備えている。
移動局11は基地局21、制御局31を介して呼設定を交換
局41に要求する(S1)。交換局41はデータベース51にア
クセスする(S2)。これにより移動局11は音声符号化方
式AまたはBの両方が使用可能であり、移動局12は音声
符号化方式Bのみ使用可能とわかり(S3)、両方の移動
局11および12で共通に使用可能な音声符号化方式Bを割
当てるために、音声符号化方式B限定選択という選択条
件を回線割当ての要求と共に制御局31に転送し(S4)、
制御局31は転送された選択条件を自己の選択条件テーブ
ル80内に記憶し(S5)、選択条件にしたがって音声符号
化方式Bに対応したビットレートβの通信回線を選択し
て交換局41に通知する(S6)。交換局41は基地局21およ
び移動局11に音声符号化方式Bで起動させる旨を制御局
31に通知するとともに(S7)、通信回線の設定を交換局
42との間で行い(S8)、交換局41より呼設定要求ととも
に音声符号化方式Bを用いることを通知された交換局42
は移動局12を呼出し(S9)、応答後に制御局32に音声符
号化方式B限定で選択という選択条件で回線割当て要求
を転送する(S10)。制御局32は選択条件を自己の選択
条件テーブル80内に記憶し(S11)、音声符号化方式B
に対応するビットレートβの通信回線を選択して交換局
42に通知し(S12)、発信側同様、通信回線の設定を行
い(S13)、音声符号化方式Bで通話中の状態となる(S
14)。
図5では、着信側の移動局12が音声符号化方式Bでし
か通話可能でないため、この回線接続が終了するまでは
移動局11および12は音声符号化方式Aで通信することは
あり得ない。したがって、通信中チャネル切替えがどち
らの移動局11、12で発生したとしても音声符号化方式B
に対応したビットレートβで通信回線を選択しなければ
ならないため、両方の制御局31、32とも選択条件は音声
符号化方式B限定となる。
ここで、図4に示した有線区間の信号構成を図5につ
いて説明する。交換局41から制御局31への回線選択要求
(B限定)の信号は、着アドレスには、交換局41を識別
する番号と無線ゾーン1の識別番号が挿入され、発アド
レスは交換局41を識別する番号のみを挿入する。信号識
別部には、回線選択要求を示す信号識別番号が挿入さ
れ、信号内容部には、回線選択要求内に設定されたB設
定などの情報が挿入された信号構成となる。
次に、図6を参照して移動局13への通信回線の他の無
線ゾーン選択の場合の処理シーケンスを説明する。移動
局13からの呼設定要求が基地局22、制御局32を介して交
換局42に達する(S21)。
まず、交換局42は、加入者データベース51に問い合わ
せを行い(S22)、移動局13が音声符号化方式Aまたは
Bのいずれでも使用可能であるが音声符号化方式Aを優
先するとい選択条件を取得する(S23)。この選択条件
は交換局42から制御局32に回線選択要求として転送さ
れ、制御局32の選択条件テーブル80に記憶される(S2
4)。このとき、基地局22において空き回線がないなど
の理由により、移動局13からの呼設定要求を受付けられ
ない場合には、制御局32は、従来例で既に説明したよう
に、隣接する無線ゾーン1の基地局21における呼受付を
試みる。
制御局32は、基地局21の制御局31に音声符号化方式A
による回線選択要求を転送する(S25)。制御局31は移
動局13の選択条件を選択条件テーブル80に記憶する(S2
6)。基地局21は音声符号化方式AおよびBを扱うた
め、制御局32に対して回線選択応答として音声符号化方
式Aの回線選択を通知する(S27)。制御局32はこれを
了解し、回線選択応答を交換局42を経由して交換局41に
送出する(S28)。交換局41は、制御局31に基地局21と
移動局13との間の無線回線を設定するように指示する
(S29)。移動局13、基地局21、制御局31、交換局41の
間に、音声符号化方式Aによる通話回線が設定される
(S30)。仮りに基地局22に空き回線があった場合に
は、移動局13は音声符号化方式AまたはBのいずれでも
使用可能であるが、基地局22は音声符号化方式Bにしか
対応していないため、移動局13は音声符号化方式Bで通
信する結果となる。
このように、呼設定要求を受付けた無線ゾーン2で通
信回線が選択できなかった場合には、その受付けした無
線ゾーン2の周辺無線ゾーン1の通信回線を選択するた
めに制御局32は交換局42より指定された音声符号化方式
A優先選択という選択条件を交換局42および41を経由し
て無線ゾーン1を管理する制御局31に転送することで他
無線ゾーン選択の際にも交換局42より指定された選択条
件を満足する通信回線を選択可能とする。これにより、
既に説明した他無線ゾーン選択機能にも対応することが
できる。
ここで、図4に示した有線区間の信号構成を制御局間
の信号について図6の制御局32から制御局31への回線選
択要求(A優先)の信号を例にとって説明すると、着ア
ドレスに交換局41の識別番号と無線ゾーン1の識別番号
が挿入され、発アドレスに交換局42の識別番号と無線ゾ
ーン2の識別番号が挿入され、信号識別部に回線選択要
求(A優先)を示す識別番号が挿入され、信号内容部に
A優先などの情報がそれぞれ挿入される。このような複
数の交換局を経由した制御局間の信号の転送は、交換局
が着アドレスを判断し、そこに設定されている無線ゾー
ンの識別番号にしたがって当該無線ゾーンを管理する制
御局に信号を中継することにより可能となる。
次に、図7を参照して音声符号化方式AまたはBのい
ずれでも使用可能な移動局11が、音声符号化方式Aまた
はBのいずれでも使用可能な移動局13と通話する場合の
処理シーケンスを説明する。ここで移動局13は音声符号
化方式Aのコーディックaと音声符号化方式Bのコーデ
ィックbを備えている。移動局11は基地局21、制御局31
を介して交換局41に呼設定を要求し(S31)、交換局41
はデータベース51にアクセスすることで(S32)、移動
局11、13とも音声符号化方式AまたはB使用可能とわか
り(S33)、優先順位にしたがい、音声符号化方式Aを
優先して選択し、それが不可能ならば音声符号化方式B
を選択という選択条件を回線割当ての要求として制御局
31に転送し(S34)、制御局31は転送された選択条件を
自己の選択条件テーブル80内に記憶し(S35)、選択条
件にしたがって例えば音声符号化方式Aに対応したビッ
トレートαの通信回線を選択して交換局41に通知する
(S36)。交換局41は基地局21および移動局11への音声
符号化方式Aで起動させる旨を制御局31に通知するとと
もに(S37)、通信回線の設定を交換局42との間で行い
(S38)、回線設定後に交換局41より呼設定要求ととも
に音声符号化方式AまたはB使用可能と通知された交換
局42は移動局13を呼出し(S39)、応答後に制御局32に
音声符号化方式Aを優先して選択し、それがなければ音
声符号化方式Bを選択という選択条件で回線割当て要求
を通知する(S40)。制御局32は選択条件を自己の選択
条件テーブル80内に記憶し(S41)、その条件で通信回
線を選択しようとするが、音声符号化方式Bしかサポー
トしていない基地局22しか収容していないため、音声符
号化方式Bに対応するビットレートβの通信回線を選択
して交換局42に通知し(S42)、発信側同様、通話回線
の設定を行う(S43)。音声符号化方式Bによる回線設
定が完了したことを受けた交換局42は交換局41に音声符
号化方式Bで通信回線の再設定要求をするように通知し
(S44)、この要求を受けた交換局41は制御局31に音声
符号化方式Bで限定という選択条件で通信回線を再設定
を要求する(S45)。再設定要求を受けた制御局31は、
音声符号化方式Bで限定という選択条件を自己の選択条
件テーブル80内に記憶しなおし(S46)、音声符号化方
式Bで限定選択を行い、音声符号化方式Bに対応するビ
ットレートβの通信回線を選択して交換局41に再設定応
答として通知し(S47)、再度、交換局41と移動局11と
の間の通信回線の設定を行うことで音声符号化方式Bで
通話中の状態となる(S48)。
この状態で移動局13が音声符号化方式Aで通信可能な
無線ゾーンに移行した場合を図8に示す。移動局13が音
声符号化方式Aで通信可能な無線ゾーン4に移行したと
き(S51)、在圏元無線ゾーン2を管理する制御局32は
自己の選択条件テーブル80に記憶していた移動局13に対
する音声符号化方式Aを優先して選択し、なければ音声
符号化方式Bで選択という通信回線の選択条件を無線ゾ
ーン4を管理する制御局34に転送する(S52)。制御局3
4はこの選択条件を選択条件テーブル80に記憶する(S5
3)。このようにして制御局32は音声符号化方式Aを選
択し、通信中の通信回線の切替えを交換局42に要求し
(S54)、音声符号化方式Aで移動局13と交換局42の通
信回線を設定し(S55)、さらに交換局42より交換局41
へ移動局11との通信回線を音声符号化方式Aで再設定す
るように要求し(S56)、交換局41からの再設定要求を
受けた制御局31は、自己の選択条件テーブル80内に記憶
している音声符号化方式B限定という選択条件を音声符
号化方式A優先に更新し(S57)、制御局31で音声符号
化方式Aに対応するビットレートαを選択し(S58)、
通信回線の設定を行うことで音声符号化方式Aで通信状
態とすることができる(S59)。このようにして、移動
局13が優先して選択すべき音声符号化方式Aを音声符号
化方式Aをサポートする無線ゾーン4に移行した時点で
用いることができる。
また、音声符号化方式AまたはBのいずれでも使用可
能な移動局13が音声符号化方式Bのみに対応する無線ゾ
ーン2において自通信網の音声符号化方式とは異なる音
声符号化方式Cのみに対応する他通信網に属する通信端
末90と通信中に音声符号化方式AおよびBで通信可能な
無線ゾーン4に移行した場合の処理シーケンスを図9を
参照して説明する。この場合も図8で説明した移動局と
移動局との間の通信中におけるゾーン移行と同様に、移
行先の無線ゾーン4を管理する制御局34は、在圏元の制
御局32から音声符号化方式Aを優先選択するという選択
条件を受け(S61)、音声符号化方式Aを選択し、なけ
れば音声符号化方式Bを選択する。ここではチャネル切
替手順にしたがって、音声符号化方式Aによる通話回線
設定を行うことができた(S62)。他通信網に対応する
音声符号化方式Cは自通信網で対応できる音声符号化方
式AまたはBのいずれとも異なるため64kbpsに変換され
る(S63)。したがって、同一の音声符号化方式に整合
する必要がないため、自通信網の移動局は常に無線ゾー
ンが提供する優先順位の高い音声符号化方式Aで通話す
ることが可能である。
音声符号化方式AまたはBを音声符号化方式Cに変換
する具体例を図10および図11を参照して説明する。図10
および図11は変換回路の概念図である。本発明実施例で
は、音声符号化方式Aは11.2kbpsの信号であり、音声符
号化方式Bは5.6kbpsの信号である。これを64kbpsの音
声符号化方式Cの信号に変換する変換回路が上位ノード
に設けられている。図10に示すように、11.2kbpsの音声
符号化方式Aの信号は、変換回路においていったんアナ
ログ信号に変換され、さらに64kbpsのディジタル信号に
変換される。同様に、図11に示すように、5.6kbpsの音
声符号化方式Bの信号は、変換回路においていったんア
ナログ信号に変換され、さらに64kbpsのディジタル信号
に変換される。
これらのことより、音声符号化方式AまたはBいずれ
でも使用可能な移動局11の通信相手が音声符号化方式A
またはBいずれでも使用可能な移動局13の場合には無線
ゾーンが提供する優先順位の高い音声符号化方式で通信
を行うことができるが、通信相手が音声符号化方式Bで
のみ使用可能な移動局12の場合には、前記両方の移動局
が音声符号化方式AおよびBに対応するゾーンにおいて
通信する場合でも、音声符号化方式Bにより整合を行わ
なければならない。一方、通信相手が他通信網の通信端
末である場合には、前記移動局11は前記他通信網の通信
相手の能力や在圏エリアを意識することなく無線ゾーン
が提供する優先順位の高い音声符号化方式で通信を行う
ことができる。
本発明実施例では、移動局11〜13が無線ゾーン1〜4
を物理的に移動する場合を想定して説明したが、実際の
移動通信方式においては、電波の伝搬状態の変化にとも
ない、移動局11〜13が同じ場所にあるにも係わらず、無
線ゾーン1〜4の切替えが行われる場合があるが、その
ような場合についても同様に説明することができる。
これにより、これまでの音声符号化方式の整合に関す
る提案では示されていなかった音声符号化方式に対応す
るビットレートの通信回線の選択方法を示し、実際には
通信回線選択の機能を備え、管理する無線ゾーンの音声
符号化方式の対応状況を把握している制御局に、交換局
より通知された呼設定を要求した移動局と接続先の移動
局の音声符号化方式の使用能力を記憶する機能を新たに
追加することで、制御局をまたがる他無線ゾーン選択の
場合や移動局が優先順位の高い音声符号化方式が使用可
能な無線ゾーンに移行したときに、通信中のチャネル切
替えを契機として優先順位の高い音声符号化方式で通信
が可能となるなど、常に無線ゾーンが提供する音声符号
化方式と移動局の音声符号化能力に合った最適な音声符
号化方式による通信が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−6295(JP,A) 特開 平7−30947(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の移動局と、この移動局に無線回線で
    接続される複数の基地局と、二つの基地局にそれぞれ接
    続された二つの移動局間の通信経路を交換接続する一以
    上の交換局と、前記基地局の接続条件を設定制御する制
    御局とを備え、 前記多数の移動局には、それぞれ一つの種類の音声符号
    化方式に対応できる装置および二以上の異なる種類の音
    声符号化方式に適応的に対応できる装置が混在する移動
    通信方式において、 前記制御局には、接続から解放までの間にわたり接続し
    た二つの移動局の音声符号化方式に関する条件を一時記
    憶するテーブルと、このテーブルに記憶された内容に基
    づいて音声符号化方式の種類の選択を行う手段と、前記
    二つの移動局の内の少なくとも一つが他の基地局と接続
    されたときには前記接続条件を前記他の基地局に係る制
    御局に転送する手段とを備えた ことを特徴とする移動通信方式。
  2. 【請求項2】前記複数の基地局には、それぞれ一つの種
    類の音声符号化方式に対応できる装置および二以上の異
    なる種類の音声符号化方式に適応的に対応できる装置が
    混在する請求項1記載の移動通信方式。
  3. 【請求項3】前記二以上の異なる種類の音声符号化方式
    に適応的に対応できる装置については、使用する音声符
    号化方式に優先順位があらかじめ設定されている請求項
    1または2記載の移動通信方式。
  4. 【請求項4】前記二以上の異なる種類の音声符号化方式
    に適応的に対応できる装置を装備した移動局が通信中
    に、一つの種類の音声符号化方式に対応できる装置を装
    備した基地局の無線ゾーンから、二以上の異なる種類の
    音声符号化方式に適応的に対応できる装置を装備した基
    地局の無線ゾーンに移動したときには前記優先順位にし
    たがって使用する音声符号化方式が変更される請求項3
    記載の移動通信方式。
  5. 【請求項5】前記二以上の異なる種類の音声符号化方式
    に適応的に対応できる装置を装備した移動局が一つの種
    類の音声符号化方式に対応できる装置を装備した基地局
    の制御チャネルにアクセスし、二以上の異なる種類の音
    声符号化方式に適応的に対応できる装置を装備した基地
    局の通信チャネルにより通信を行うときには、前記優先
    順位にしたがって使用する音声符号化方式が設定される
    請求項3記載の移動通信方式。
  6. 【請求項6】多数の移動局についていずれの音声符号化
    方式に対応できるかが記録されたデータベースを備え、
    前記交換局は、接続に際してこのデータベースを参照す
    る手段と、前記制御局にそのデータベースの情報を転送
    する手段とを含み、前記制御局は転送された情報を前記
    テーブルに記録する手段を備えた請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の移動通信方式。
  7. 【請求項7】前記交換局は、接続に際して接続する二つ
    の移動局がいずれの音声符号化方式に対応できるかを接
    続制御を行う回線を介してその移動局からの情報により
    収集する手段を含む請求項1ないし5のいずれかに記載
    の移動通信方式。
  8. 【請求項8】多数の移動局と、この移動局に無線回線で
    接続される一以上の基地局と、この基地局に接続される
    一つの移動局について上位ノードに属する通信相手との
    間に通信経路を接続する一以上の交換局と、前記基地局
    の接続条件を設定制御する制御局とを備え、 前記多数の移動局には、それぞれ一つの種類の音声符号
    化方式に対応できる装置および二以上の異なる種類の音
    声符号化方式に適応的に対応できる装置が混在する移動
    通信方式において、 前記制御局には、接続から解放までの間にわたり接続し
    た二つの移動局の音声符号化方式に関する条件を一時記
    憶するテーブルと、このテーブルに記憶された内容に基
    づいて音声符号化方式の種類の選択を行う手段と、前記
    二つの移動局の内の少なくとも一つが他の基地局と接続
    されたときには前記接続条件を前記他の基地局に係る制
    御局に転送する手段とを備えた ことを特徴とする移動通信方式。
  9. 【請求項9】多数の移動局と、この移動局に無線回線で
    接続される一以上の基地局と、この基地局に接続される
    一つの移動局について上位ノードに接続される他の通信
    網に属する通信相手との間に通信経路を接続する一以上
    の交換局と、前記基地局の接続条件を設定制御する制御
    局とを備え、 前記多数の移動局には、それぞれ一つの種類の音声符号
    化方式に対応できる装置および二以上の異なる種類の音
    声符号化方式に適応的に対応できる装置が混在する移動
    通信方式において、 前記上位ノードには、前記音声符号化方式を前記他の通
    信網に適用される音声符号化方式に変換する手段が設け
    られ、 前記制御局には、接続から解放までの間にわたり接続し
    た二つの移動局の音声符号化方式に関する条件を一時記
    憶するテーブルと、このテーブルに記憶された内容に基
    づいて音声符号化方式の種類の選択を行う手段と、前記
    二つの移動局の内の少なくとも一つが他の基地局と接続
    されたときには前記接続条件を前記他の基地局に係る制
    御局に転送する手段とを備えた ことを特徴とする移動通信方式。
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