JP2863378B2 - 白金系パイプ構造体の製造方法 - Google Patents
白金系パイプ構造体の製造方法Info
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- JP2863378B2 JP2863378B2 JP20711292A JP20711292A JP2863378B2 JP 2863378 B2 JP2863378 B2 JP 2863378B2 JP 20711292 A JP20711292 A JP 20711292A JP 20711292 A JP20711292 A JP 20711292A JP 2863378 B2 JP2863378 B2 JP 2863378B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温高圧あるいは高圧
耐薬品用の白金系パイプ構造体の製造方法に関するもの
である。詳しくは、(1)水中に含まれる物質の加水分
解を連続的に行う装置等において、加水分解を促進する
為酸性またはアルカリ性で、高温条件下で反応させる場
合の装置(2)水中に含まれる物質の酸化分解を連続的
に行う装置等において、酸化剤を加え、高温の条件下で
反応させる場合、あるいは酸またはアルカリと酸化剤を
加えて高温の条件下で反応させる場合の装置(3)水や
有機液体を溶媒として使い、沸点以下の高温高圧の条件
下で合成反応を行う装置(4)液中の反応で白金等が触
媒作用する加水分解、酸化分解、合成反応を行わせる装
置等々の製造方法に関するものである。
耐薬品用の白金系パイプ構造体の製造方法に関するもの
である。詳しくは、(1)水中に含まれる物質の加水分
解を連続的に行う装置等において、加水分解を促進する
為酸性またはアルカリ性で、高温条件下で反応させる場
合の装置(2)水中に含まれる物質の酸化分解を連続的
に行う装置等において、酸化剤を加え、高温の条件下で
反応させる場合、あるいは酸またはアルカリと酸化剤を
加えて高温の条件下で反応させる場合の装置(3)水や
有機液体を溶媒として使い、沸点以下の高温高圧の条件
下で合成反応を行う装置(4)液中の反応で白金等が触
媒作用する加水分解、酸化分解、合成反応を行わせる装
置等々の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術と課題】従来、上記構造体のパイプにはス
テンレス等が用いられていたが、高温中で薬品に腐食さ
れてステンレス等が溶出したり、また高圧中でパイプが
変形してしまうことから改善が求められていた。この
為、ステンレスパイプ内面を化学的に安定な貴金属で被
覆する試みがなされたが、パイプ径が細く、長尺の為困
難であったり、また貴金属製パイプを用いる試み等がな
されたが、薄いパイプでは高温高圧により変形してしま
う為厚いパイプとする必要が有りその結果高価になって
しまい実用的ではない等の課題があった。
テンレス等が用いられていたが、高温中で薬品に腐食さ
れてステンレス等が溶出したり、また高圧中でパイプが
変形してしまうことから改善が求められていた。この
為、ステンレスパイプ内面を化学的に安定な貴金属で被
覆する試みがなされたが、パイプ径が細く、長尺の為困
難であったり、また貴金属製パイプを用いる試み等がな
されたが、薄いパイプでは高温高圧により変形してしま
う為厚いパイプとする必要が有りその結果高価になって
しまい実用的ではない等の課題があった。
【0003】
【発明の目的】本発明は上記課題を解決すべくなされた
もので、高温高圧に対しての変形抵抗が大きく耐腐蝕性
の強い白金系パイプ構造体の製造方法を提供するもので
ある。
もので、高温高圧に対しての変形抵抗が大きく耐腐蝕性
の強い白金系パイプ構造体の製造方法を提供するもので
ある。
【0004】
【発明の構成】本発明は、支持棒の周囲に白金系パイプ
を巻きつけた後、螺旋状凹溝を内面に設けたホルダーに
前記支持棒及び白金系パイプをネジ込んで組込み一体と
することを特徴とするものである。
を巻きつけた後、螺旋状凹溝を内面に設けたホルダーに
前記支持棒及び白金系パイプをネジ込んで組込み一体と
することを特徴とするものである。
【0005】
【作用】上記のように構成された本発明の白金系パイプ
構造体の製造方法によれば、支持棒の周囲に白金系パイ
プを巻きつけるので細く薄いパイプを精度よく効率よく
巻きつけることができ、白金系パイプなので耐薬品性に
優れ腐蝕されることのないものである。また、ホルダー
の内面に設けた螺旋状凹溝を介して支持棒に巻きつけた
白金系パイプを回転しながらネジ込むので、強固に密着
一体化できるもので組立ても容易なものである。なお、
白金系パイプは前記ホルダー及び支持棒により組み込み
一体となって保持されているので高温高圧に対しての変
形抵抗が大きく、従って薄いパイプが使用可能で安価な
ものとなる。なお上端は必要に応じてフタをするもので
ある。また、支持棒は外側に螺旋状凹溝を設けておけば
更に精度良く効率良くパイプを巻きつけられるものであ
る。ここで、白金系とは白金及び白金合金更に酸化物分
散強化型白金及び白金合金等である。
構造体の製造方法によれば、支持棒の周囲に白金系パイ
プを巻きつけるので細く薄いパイプを精度よく効率よく
巻きつけることができ、白金系パイプなので耐薬品性に
優れ腐蝕されることのないものである。また、ホルダー
の内面に設けた螺旋状凹溝を介して支持棒に巻きつけた
白金系パイプを回転しながらネジ込むので、強固に密着
一体化できるもので組立ても容易なものである。なお、
白金系パイプは前記ホルダー及び支持棒により組み込み
一体となって保持されているので高温高圧に対しての変
形抵抗が大きく、従って薄いパイプが使用可能で安価な
ものとなる。なお上端は必要に応じてフタをするもので
ある。また、支持棒は外側に螺旋状凹溝を設けておけば
更に精度良く効率良くパイプを巻きつけられるものであ
る。ここで、白金系とは白金及び白金合金更に酸化物分
散強化型白金及び白金合金等である。
【0006】
【実施例】以下に実施例と従来例について説明する。ま
ず実施例として図1に示す如く材質Ti、外径 200mm、
高さ 400mmで外周に深さ 0.5mmの螺旋状凹溝1を設けた
支持棒2の周囲に、材質Pt、外径 1.5mm、内径 1.0mm
のパイプ3を図2に示す如く巻きつけた。次いで材質C
u、外径300mm、高さ 500mmで内面に深さ 0.5mmで凹溝
の先端は底部にて貫通穴4に接続してなる螺旋状凹溝5
を設けた図3に示す如く円筒状ホルダー6に前記支持棒
及びパイプを回転させながらネジ込んで、パイプ先端を
前記貫通穴からひき出し、支持棒、パイプ及びホルダー
の密着一体となった図4に示す如くパイプ構造体7を得
た。
ず実施例として図1に示す如く材質Ti、外径 200mm、
高さ 400mmで外周に深さ 0.5mmの螺旋状凹溝1を設けた
支持棒2の周囲に、材質Pt、外径 1.5mm、内径 1.0mm
のパイプ3を図2に示す如く巻きつけた。次いで材質C
u、外径300mm、高さ 500mmで内面に深さ 0.5mmで凹溝
の先端は底部にて貫通穴4に接続してなる螺旋状凹溝5
を設けた図3に示す如く円筒状ホルダー6に前記支持棒
及びパイプを回転させながらネジ込んで、パイプ先端を
前記貫通穴からひき出し、支持棒、パイプ及びホルダー
の密着一体となった図4に示す如くパイプ構造体7を得
た。
【0007】一方、従来例として材質SUS、外径7m
m、内径6mmのパイプ8にて螺旋状に巻き図5に示す如
く外径 300mm、高さ 300mmのパイプ構造体9を得た。然
して、上記実施例及び従来例のパイプ構造体を温度 200
℃、圧力 20kgf/cm2で薬品名塩酸水溶液にて時間 100H
の評価試験を行なった結果、従来例においては、薬品に
腐蝕されSUSの溶出が認められ、その結果圧力を保持
させるためのバルブに腐蝕生成物が詰まるトラブルが発
生するとともに、最終的に反応管に亀裂が発生した。ま
た一部パイプが変形したのに対し、実施例においては腐
蝕、溶出が無く変形することも無く、その結果腐蝕生成
物の発生、反応管の亀裂発生のトラブルもなく極めて良
好なものであった。
m、内径6mmのパイプ8にて螺旋状に巻き図5に示す如
く外径 300mm、高さ 300mmのパイプ構造体9を得た。然
して、上記実施例及び従来例のパイプ構造体を温度 200
℃、圧力 20kgf/cm2で薬品名塩酸水溶液にて時間 100H
の評価試験を行なった結果、従来例においては、薬品に
腐蝕されSUSの溶出が認められ、その結果圧力を保持
させるためのバルブに腐蝕生成物が詰まるトラブルが発
生するとともに、最終的に反応管に亀裂が発生した。ま
た一部パイプが変形したのに対し、実施例においては腐
蝕、溶出が無く変形することも無く、その結果腐蝕生成
物の発生、反応管の亀裂発生のトラブルもなく極めて良
好なものであった。
【0008】
【発明の効果】以上のように本発明の白金系パイプ構造
体の製造方法によれば、支持棒の周囲に白金系パイプを
巻きつけるので細く薄いパイプを精度良く、効率良く巻
きつけることができ、また螺旋状凹溝を内面に設けたホ
ルダーに前記支持棒及びパイプをネジ込んで組み込むの
で強固に密着一体化でき、組立ても容易に白金系パイプ
構造体が得られ、従って高温高圧に対しての変形抵抗が
大きく、従って薄いパイプが使用可能で安価なものとな
り、また薬品に対しても腐蝕されることのない従って溶
出することのない、高機能、長寿命が得られるという優
れた効果を有するものである。
体の製造方法によれば、支持棒の周囲に白金系パイプを
巻きつけるので細く薄いパイプを精度良く、効率良く巻
きつけることができ、また螺旋状凹溝を内面に設けたホ
ルダーに前記支持棒及びパイプをネジ込んで組み込むの
で強固に密着一体化でき、組立ても容易に白金系パイプ
構造体が得られ、従って高温高圧に対しての変形抵抗が
大きく、従って薄いパイプが使用可能で安価なものとな
り、また薬品に対しても腐蝕されることのない従って溶
出することのない、高機能、長寿命が得られるという優
れた効果を有するものである。
【図1】本発明の白金系パイプ構造体の製造方法の一実
施例における支持棒を示す図。
施例における支持棒を示す図。
【図2】本発明の白金系パイプ構造体の製造方法の一実
施例における支持棒にPtパイプを巻きつけた状態を示
す図。
施例における支持棒にPtパイプを巻きつけた状態を示
す図。
【図3】本発明の白金系パイプ構造体の製造方法の一実
施例におけるホルダーを示す図。
施例におけるホルダーを示す図。
【図4】本発明の白金系パイプ構造体の製造方法の一実
施例における白金系パイプ構造体を示す図。
施例における白金系パイプ構造体を示す図。
【図5】従来のパイプ構造体を示す図。
1 支持棒の螺旋状凹溝 2 支持棒 3 パイプ 4 貫通穴 5 ホルダーの螺旋状凹溝 6 円筒状ホルダー 7 パイプ構造体 8 パイプ 9 パイプ構造体
Claims (1)
- 【請求項1】 支持棒の周囲に白金系パイプを巻きつけ
た後、螺旋状凹溝を内面に設けたホルダーに前記支持棒
及び白金系パイプをネジ込んで組込み一体とすることを
特徴とする白金系パイプ構造体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20711292A JP2863378B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 白金系パイプ構造体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20711292A JP2863378B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 白金系パイプ構造体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623429A JPH0623429A (ja) | 1994-02-01 |
JP2863378B2 true JP2863378B2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=16534399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20711292A Expired - Fee Related JP2863378B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 白金系パイプ構造体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2863378B2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP20711292A patent/JP2863378B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0623429A (ja) | 1994-02-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |