JP2862990B2 - 水中測定装置 - Google Patents

水中測定装置

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JP2862990B2
JP2862990B2 JP2304609A JP30460990A JP2862990B2 JP 2862990 B2 JP2862990 B2 JP 2862990B2 JP 2304609 A JP2304609 A JP 2304609A JP 30460990 A JP30460990 A JP 30460990A JP 2862990 B2 JP2862990 B2 JP 2862990B2
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正治 小泉
寿雄 池川
伸一郎 鈴木
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Furuno Electric Co Ltd
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UNYUSHO DAISAN KOWAN KENSETSU KYOKUCHO
Furuno Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、波高等の水中情報を海底等の水底に設置さ
れた状態で計測し記録する水中測定装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種水中測定装置として、第6図に示される
ものが知られていた。この第6図のものは、波高を測定
するため海底に設置されたものであり、やぐらaが海底
b上に組み立てられ、ヤグラa上に円筒形の収納体cが
ボルトdで固定されている。そして、収納体cの上の送
受波器eから鉛直方向に送受波される超音波fによっ
て、波高のピークtoピークや周期を測定し、収納体c内
の記憶装置に記録される。このような、水中測定装置の
海底設置とデータ回収は以下の手順で行われる。まず、
設置作業に際しては、潜水士がヤグラaを海底に組み立
て、支援船からロープで吊り下げられた収納体cを潜水
士がヤグラa上にボルトdで固定するという潜水作業に
より行っていた。さらに、波高データを回収する場合に
も、潜水士がヤグラa上の収納体cを取り外し、作業船
からのロープで吊り上げるという潜水作業により行って
いた。また、潜水作業が不可能な水深に設置される水中
測定装置にあっては、重りを有する超音波式の切り離し
装置を水中測定装置に付設し、重りにより海底に設置
し、切り離し装置の作動により水中測定装置が浮力で上
昇し回収されるものが知られていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
第6図の水中測定装置にあっては、海底設置とデータ
回収のために、潜水士により潜水作業が必要であり、潜
水士のための安全対策及び大掛かりな海底作業のために
多くの費用を必要とするという問題点を有していた。ま
た、超音波式の切り離し装置を付設したものは、高価な
切り離し装置が必要であり、データ回収毎に重り等の部
品を補充する必要があるという問題点を有していた。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、海
底設置とデータ回収のために潜水士による潜水作業を必
要とせず、繰り返しデータ回収が行える水中測定装置を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の水中測定装置は
波高等の水中情報を計測する水中計測部を収納し水底に
設置される収納体に、水面の支援船から遠隔駆動される
ケーブルドラムを収納し、該ケーブルドラムで巻き取り
又は繰り出されるケーブルの先端に、該ケーブルを水面
に導くフロートを取付けたものである。
そして、前記ケーブルに、前記水中計測部に対する通
信線を入れることが好ましい。
また、前記ケーブルに、前記ケーブルドラム用の電源
に対する充電用電力線を入れることが好ましい。
〔作用〕
水中測定装置自体がフロート付ケーブルを有し、遠隔
操作でこのケーブルが巻き取り又は繰り出されるので、
支援船はこのケーブル先端のフロートを把持するだけ
で、水中測定装置自体が海底から海面間を昇降し、海底
設置等がケーブルを介して行われる。
そして、ケーブル内の通信線により、支援船は水中測
定装置から繰り出されるケーブル先端のフロートを回収
してデータ回収装置に接続し、水中測定装置からのデー
タ回収が行われる。
また、ケーブル内の充電用電力線により、支援船は水
中測定装置から繰り出されるケーブル先端のフロートを
回収して電源装置に接続し、水中測定装置への充電が行
われる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図は水中測定装置の機器配置図、第2図は水中測
定装置の海底設置手順を示す図、第3図は水中測定装置
からのデータ回収又は水中測定装置への充電手順を示す
図である。
第1図において、水中測定装置1は、収納体2内に、
水中計測部3と、ケーブルドラム4と、制御信号受信部
5と、電源6とを収納したものである。このケーブルド
ラム4により、フロート7を先端に取付けたケーブル8
が巻き取り又は繰り出し自在となっている。
水中計測部3は、送受波器3Aと、応答回路3Bと、メモ
リ3Cとを備えたものであり、送受波器3Aの送受波面は鉛
直方向を指向するようになっており、海面で反射される
超音波を応答回路3Bで処理することによって、ピークto
ピークや周期等の波高データを計測し、この波高データ
はメモリ3Cに時間と共に記録される。なお、この水中計
測部3は超音波式に限らず圧力式のものもある。
ケーブルドラム4は後に説明する往復動する回転ドラ
ムにケーブル8を巻き付けたものであり、その制御部4A
によりケーブル8の巻き取り長又は繰り出し長が制御さ
れる。
制御信号受信部5は、受波器5Aと、応答回路5Bとを備
えたものであり、支援船9の送波器9Aから発信された超
音波制御信号を受波器5Aで受信し、応答回路5Bで処理
し、制御部4Aを介してケーブルドラム4を制御する。そ
して、電源6は、ケーブルドラム4、水中計測部3及び
制御信号受信部5に電力を供給する。
ケーブル8は水中測定装置1全体の重量を支えること
ができる強度を有しており、水中計測部のメモリ3Cに接
続された通信線8Aと電源6に接続された電力線8Bとが一
体化されたものである。そして、ケーブル先端に取付け
られたフロート7は繰り出されたケーブル8を海面に導
くことができる浮力を有し、通信線8Aや電力線8B用のコ
ネクタ7Aを備えたものである。
つぎに、上述した構造の水中測定装置1の海底設置手
順を第2図により説明する。第2図(a)において、支
援船9上にフロート7が把持され、水中測定装置1自体
は滑車9Bに支持されたケーブル8により海中に吊り下げ
られる。送波器9Aから制御信号受信部5への繰り出し信
号を送り、水中測定装置1は徐々に海中に降下する。水
深は予め既知のものであり、水中測定装置1が海底に至
るとケーブル8の繰り出しが自動的に停止するようにな
っている。つぎに、第2図(b)において、支援船9上
のフロート7をフリーにし、送波器9Aから制御信号受信
部5への巻き取り信号を送る。第2図(c)において、
ケーブル8の巻き取りと共にフロート7は水中測定装置
1に戻り、海底設置が完了する。なお、ケーブル8に通
信線や電力線が入っていない場合には、同様の手順で水
中測定装置1自体を回収し、データ回収や充電を行い、
再び海底に設置することもできる。
つぎに、ケーブル8の通信線によるデータ回収手順を
第3図により説明する。第3図(a)において、送波器
9Aから制御信号受信部5への繰り出し信号を送り、第3
図(b)に示されるように、フロート7に導かれたケー
ブル8を海面に向かって繰り出す。つぎに、第3図
(c)において、フロートのコネクタ7Aとデータ回収装
置9Cを接続し、水中測定装置1内の波高データを回収す
る。第3図(d)において、波高データ回収後に、送波
器9Aから制御信号受信部5への巻き取り信号を送り、第
3図(e)に示されるように、フロート7に導かれたケ
ーブル8を水中測定装置1に戻す。そして、第3図
(f)において、水中計測部3により、新たな波高デー
タの収録がなされる。以上の説明はデータ回収手順であ
ったが、充電手順も同様であり、データ回収と同時に行
うことができる。
なお、以上の実施の説明は海底から波高を計測する場
合を説明したが、波高計測に限らず、潮流、水温、塩分
濃度等のあらゆる海底に位置する計測を行うことがで
き、海底に限らず湖底に設置されるものでもよい。
第4図及び第5図により水中測定装置1の具体的構造
の一例を説明する。第4図は水中測定装置の側断面図、
第5図は水中測定装置の上断面図である。収納体2は円
筒形状であり、その上面に送受波器3A及び受波器5Aが突
出状態で固設され、フロート7の座2Aも上面に設けられ
ている。ケーブル8はガイドローラ11A及び11Bに挟持さ
れ、ケーブルドラム4の繰り出し速度より早く又は巻き
取り速度より遅くなるように駆動回転されている。ドラ
ム4Bは水密楕円ケース4C内のモータで回転駆動されると
共に往復動してケーブル8の整列巻きが維持されるよう
になっている。収納体2内には海水が開閉カバー2Bから
導入され、海水で満たされるとフロート2Cで短冊状の開
閉カバー2Bが閉じるようになっている。なお、6は電
源、12はケーブルドラム4等の制御装置である。
〔発明の効果〕
本発明の水中測定装置は波高等の水中情報を計測する
水中計測部を収納し水底に設置される収納体に、水面の
支援船から遠隔駆動されるケーブルドラムを収納し、該
ケーブルドラムで巻き取り又は繰り出されるケーブルの
先端に、該ケーブルを水面に導くフロートを取付けたも
のであり、支援船は遠隔操作で巻き取り又は繰り出され
るケーブル先端のフロートを把持するだけで、水中測定
装置自体が海底から海面間を昇降し、海底設置等が行わ
れるので、海底設置等に潜水作業を必要とせず、繰り返
しの使用ができる。
そして、前記ケーブルに前記水中計測部に対する通信
線を入れると、水中測定装置自体を回収せずとも、支援
船はこのケーブル先端のフロートを回収してデータ回収
装置に接続することで、データ回収が行われるので、水
中測定装置自体を回収することなくデータ回収を行うこ
とができる。
また、前記ケーブルに前記ケーブルドラム等の電源に
対する充電用電力線を入れると、支援船はこのケーブル
先端のフロートを回収して電源装置に接続することで、
水中測定装置への充電が行われるので、水中測定装置自
体を回収することなく充電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は水中測定装置の機器配置図、第2図は水中測定
装置の海底設置手順を示す図、第3図は水中測定装置か
らのデータ回収又は水中測定装置への充電手順を示す
図、第4図は水中測定装置の側断面図、第5図は水中測
定装置の上断面図、第6図は従来の水中測定装置の海底
設置状態を示す斜視図である。 1……水中測定装置、2……収納体、 3……水中計測部、4……ケーブルドラム、 7……フロート、8……ケーブル、 8A……通信線、8B……電力線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 正治 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気 株式会社内 (72)発明者 池川 寿雄 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気 株式会社内 (72)発明者 鈴木 伸一郎 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気 株式会社内 (72)発明者 奥本 恵次 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−21384(JP,A) 特開 昭50−108706(JP,A) 実開 平4−75981(JP,U) 実開 平4−75982(JP,U) 実開 平4−75983(JP,U) 実開 平4−75985(JP,U) 実用新案登録2542638(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 7/52 G01S 15/88 B63B 49/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波高等の水中情報を計測する水中計測部を
    収納し水底に設置される収納体に、水面の支援船から遠
    隔駆動されるケーブルドラムを収納し、該ケーブルドラ
    ムで巻き取り又は繰り出されるケーブルの先端に、該ケ
    ーブルを水面に導くフロートを取付けたことを特徴とす
    る水中測定装置。
  2. 【請求項2】前記ケーブルに、前記水中計測部に対する
    通信線が入っている請求項1記載の水中測定装置。
  3. 【請求項3】前記ケーブルに、前記ケーブルドラム等の
    電源に対する充電用電力線が入っている請求項1又は2
    記載の水中測定装置。
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ES2352490B1 (es) * 2009-02-11 2012-01-25 José Francisco Arredondo Díez Plataforma de fondo submarino configurable para mediciones diversas, con opción de control remoto, y modos cautivo o libre.
CN109278962B (zh) * 2018-10-24 2023-11-03 中国海洋大学 一种适用于全海深的无缆式海底观测平台
CN109094742B (zh) * 2018-10-24 2023-11-14 中国海洋大学 一种适用于全海深的海底沉积物力学特性原位测量装置

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