JP2862699B2 - プロジェクション溶接用電極装置 - Google Patents

プロジェクション溶接用電極装置

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JP2862699B2 JP11199391A JP11199391A JP2862699B2 JP 2862699 B2 JP2862699 B2 JP 2862699B2 JP 11199391 A JP11199391 A JP 11199391A JP 11199391 A JP11199391 A JP 11199391A JP 2862699 B2 JP2862699 B2 JP 2862699B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,プロジェクション溶接
用の電極装置に関し,詳しくは溶接トランスの2次ケー
ブルの上下電極への配線を被溶接物を挟むことなく一方
の電極側に例えば2本撚りケーブルで配線することを可
能にするプロジェクション溶接用の電極装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】パネルの開口部にリング状のリテーナを
溶接する等の目的にプロジェクション溶接が用いられ
る。その従来例を図を用いて説明する。図5は従来例に
係るプロジェクション溶接装置の電極部分を正面図とし
て示す。被溶接物であるパネル35およびリテーナ36
は,環状の固定電極32の中央に設けた基準ピン31を
ガイドにしてその各開口部を合せ,固定電極32の上に
載置される。一方,環状の可動電極34は,前記固定電
極32に対向して設けられており,可動電極34は上下
に移動可能にしてシリンダ(図示せず)で固定電極32
側に加圧できるように構成されている。前記可動電極3
4および固定電極32には,溶接トランス37の2次ケ
ーブル38,39がそれぞれ接続される。この状態から
可動電極34を固定電極32方向に下降させ,図外シリ
ンダで矢印方向から加圧すると,可動電極34と固定電
極32はパネル35,リテーナ36を介して導通し,溶
接トランス37の2次ケーブル38,39からの溶接電
流が流れ,パネル35とリテーナ36は溶接される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において,
可動電極34および固定電極32に接続される溶接トラ
ンス37からの2次ケーブル38,39は,被溶接物で
あるパネル35が大きな面積のものであるとき,各2次
ケーブル38,39をパネル35を境に,その両側に大
きく迂回して配線しなければならず,各電極34,32
への引回しを個別に長くすることが必要となる。2次ケ
ーブル38,39には溶接のための大電流が流れるた
め,2次ケーブル38,39を個別に長く引回すと発生
磁界により線路インピーダンスが大きくなり,そのため
に大容量の溶接トランス37を必要とする問題点があっ
た。また,太い2次ケーブル38,39を被溶接物を境
に,その両側に配線することで作業場所の邪魔になるこ
とや,被溶接物35と2次ケーブル38,39との接近
で,磁性体である被溶接物35に渦電流が発生し,電力
ロスを生じる等の問題点があった。本発明は,上記した
課題である2次ケーブル38,39の各電極への配線を
例えば2本撚りのキクレスケーブル化して線路インピー
ダンスを下げることを可能にしたプロジェクション溶接
用の電極装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,上下に対向して配置された環状の可動電極
と固定電極とを,溶接トランスの2次ケーブルに接続
し,両電極間に被溶接物を置き,両電極で被溶接物を挟
圧通電して溶接するプロジェクション溶接用電極装置に
おいて,前記可動電極および前記固定電極の,それぞれ
の中心にコンタクト電極を配し,少なくともいずれか一
方のコンタクト電極を上記可動電極または固定電極に摺
動可能に保持して上下に対向する相手コンタクト電極側
に付勢すると共に,いずれか一方のコンタクト電極とそ
れに対応する可動電極または固定電極をそれぞれ互いに
近接して配線された2本の2次ケーブルで溶接トランス
に接続し,他方のコンタクト電極とそれに対応する可動
電極又は固定電極を電気的に接続したことを特徴とする
装置として構成されている。
【0005】
【作用】まず,溶接トランスからの配線を可動電極側に
集中させた場合,上部コンタクト電極と下部コンタクト
電極とは,溶接実行時に可動電極が固定電極側に接近す
るときに接触導通するコンタクト電極であり,下部コン
タクト電極を摺動可能に保持して付勢すると可動電極側
に突出するので,可動電極が固定電極に接近するとき最
初に両コンタクト電極が接触する。下部コンタクト電極
と固定電極とを電気的に接続しておけば,上部コンタク
ト電極は固定電極と導通されることになり,可動電極と
固定電極とは,それぞれが溶接トランスに接続されたこ
とになる。従って,固定電極上に被溶接物の溶接箇所を
載置して,可動電極を下降させて可動電極と固定電極の
間で被溶接物を加圧すれば,可動電極と固定電極とは被
溶接物を挟圧して導通し,溶接電流が流れて被溶接物の
溶接がなされる。
【0006】また,固定電極側に溶接トランスからの配
線を集中した場合,前記と同様に下部コンタクト電極か
ら上部コンタクト電極に導通コンタクトがなされ,上部
コンタクト電極と可動電極とを電気的に接続しておけ
ば,下部コンタクト電極は上部コンタクト電極を通じて
可動電極と導通し,溶接トランスからの配線は,固定電
極と可動電極との間に対極する状態になる。この両電極
で被溶接物を挟圧すれば導通して溶接回路が形成され,
溶接電流が流れて被溶接物の溶接がなされる。これによ
り,本発明では,例えば上記2本の2次ケーブルの配線
を2本撚りのキクレスケーブルなどを用いてそれぞれ互
いに近接して配線することができるため,往復線路で発
生磁界を打消しあって線路インピーダンスを小さくする
ことができ,従って平行配線による往復線路の接近で磁
界発生を低滅させ,線路インピーダンスを下げる効果を
生み,従って給電ロスの少ない分,溶接トランスの容量
も小さくすることができ,工場電源設備の容量低滅につ
ながる効果を奏する。また,上記コンタクト電極は上記
環状の電極の周上のいずれの位置からも等距離(即ち電
気的な条件が均等)となるため,上記環状の電極に周方
向に略均等な電流を流すことが可能となり,ムラのない
高品質の溶接を行うことが可能となる。
【0007】
【実施例】図1は,一実施例に係るプロジェクション溶
接装置の電極部分を示す断面図である。図において,固
定電極組付体Aは支持台上に固定設置あるいはパネルセ
ット状態にして位置変位しないように設置されている。
固定電極組付体Aの中心部には下部コンタクト電極1が
上下方向に摺動可能に保持されており,その下部はエア
シリンダ等の付勢手段により常時上方に付勢されてい
る。下部コンタクト電極1の同軸外周に円筒状の基準ピ
ン2,更にその同軸外周に絶縁材6を介して固定電極3
がリング状に,それぞれ基台5に固定されている。下部
コンタクト電極1と固定電極3とは構造的には絶縁され
ているが,電導材4によって電気接続される。基準ピン
2は開口部を有する被溶接物の溶接位置合せガイドであ
り,図1に破線で示す例のようにパネル14とリテーナ
15を溶接するのに,パネル14の開口部とリテーナ1
5のリングを基準ピン2に嵌め合わせることで溶接位置
の設定ができる。
【0008】一方,上部位置にある可動電極組付体Bに
は,その中心に上部コンタクト電極7が,前記下部コン
タクト電極1の対向位置にある。また前記固定電極3の
対向位置には可動電極8が,上部コンタクト電極7と絶
縁材9を介して同軸に構成されている。この可動電極8
と上部コンタクト電極7とに,溶接トランス10の2次
ケーブル11,12が接続される。可動電極組付体Bは
溶接実行時には,図示しないシリンダにより固定電極組
付体Aの側に下降して溶接加圧する。この溶接動作を図
2により説明する。図2は主として電極のみを模式的に
示し,可動電極組付体Bの下降移動の順を追って示して
いる。図2は,図4に示すような開口部17を有するパ
ネル14に,プロジェクション突起を複数固有するリン
グ状のリテーナ15を溶接するもので,自動車の燃料タ
ンクのゲージ取付部の例である。
【0009】図2(a) は固定電極組付体Aの基準ピン2
を位置ガイドとして,図4に示したリテーナ15とパネ
ル14との開口部を基準ピン2に嵌め合せ,下電極3の
上に載置した状態である。次に,図2(b) に示すように
シリンダにより可動電極組付体Bを固定電極組付体A側
に下降させてくると,まず固定電極組付体Aから突出す
る下部コンタクト電極1が,上部コンタクト電極7に接
触する。この接触で上部コンタクト電極7に接続されて
いる溶接トランス10の2次ケーブル12の側が,上部
コンタクト電極7→下部コンタクト電極1→電導材4→
固定電極3と導通し,固定電極3が2次ケーブル12と
接続されたことになる。次いで,図2(c) に示すように
可動電極Bが下降最下点まで達して,可動電極8と固定
電極3とでパネル14とリテーナ15を挟み加圧する
と,溶接トランス10の2次電流は2次ケーブル11,
12に接続された可動電極8と固定電極3との間で回路
形成されて溶接電流が流れ,パネル14とリテーナ15
は溶接される。このとき,上記コンタクト電極1及び7
は,上記可動電極8及び固定電極3の周上のいずれの位
置からも等距離(即ち電気的な条件が均等)となるた
め,上記可動電極8及び固定電極3には周方向に略均等
な電流が流れ,ムラのない高品質の溶接を行うことが可
能である。以上の実施例は,可動電極組付体B側の上部
コンタクト電極7と可動電極8とに,溶接トランス10
の2次ケーブル11,12を接続した例を示したが,図
3は固定電極組付体A側の下部コンタクト電極1と固定
電極3とに,溶接トランス10の2次ケーブル11,1
2を接続した例を示している。電気的接続を明らかに示
すために構造物を排除して電極及び配線のみで表示して
いる。構造的には図1に示したものと同様のものであ
る。
【0010】この実施例の場合には,可動電極組付体B
の下降と共に最初に接触するのは,図2(b) に示した先
例と同じく下部コンタクト電極1と上部コンタクト電極
7であるが,図3(b) に示すように溶接トランス10の
2次ケーブル12からの導通路が先例と逆に,下部コン
タクト電極1→上部コンタクト電極7→電導材20→可
動電極8へと移行する。従って,可動電極8に2次ケー
ブル12が,固定電極3には2次ケーブル11が接続さ
れたことになり,可動電極Bが下降最下点に達して可動
電極8と固定電極3とでパネル14とリテーナ15を加
圧すると,溶接トランス10の2次ケーブル11,12
に接続された固定電極3と可動電極8との間で回路形成
されて溶接電流が流れ,パネル14とリテーナ15は溶
接される。
【0011】本実施例によれば,固定電極組付体Aの側
に溶接トランス10からの配線を集中するので,先例で
示した可動電極組付体Bの側に配線を集中するのに比べ
て,2次ケーブル11,12の長さをより短くすること
が可能である。それは,可動体である可動電極Bに配線
することは,動きに対応するケーブルの余裕が必要とさ
れるからで,あるいは床面に設置されることの多い溶接
トランス10からの配線は,上部位置にある可動電極組
付体Bには遠くなってしまいがちなことと併せて,本実
施例のように固定電極A側に配線を集中することの利点
が生じる。いずれにしても,本実施例及び先の実施例
は,従来例のものに比して溶接トランス10の2次ケー
ブル11,12の長さを格段に短く,且つ2本撚りのキ
クレスケーブルで配線することができ,ケーブルの発生
磁界を往復路で打消しあって線路インピーダンスを小さ
くする効果,溶接トランス10の容量を小さくすること
を可能とする。尚,図1,図2,図3に示した上部コン
タクト電極7および下部コンタクト電極1の互いに接触
する先端部は,図1に示したように,例えば六角ナット
形状のネジ式電極として先端部のみを交換可能な構造と
し,接触点損傷時のメンテナンス性を考慮したものとす
ることができる。また,2次ケーブル11,12の配線
を2本撚りのキクレスケーブルとしたが,往復線路が互
いに接近平行して配線できるケーブルであれば,前記キ
クレスケーブルと同様の効果を奏することができる。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,可動電極
あるいは固定電極及びこれに対応するコンタクト電極に
溶接トランスの2次ケーブルを集中して配線することが
できるので,2次ケーブルの配線に2本撚りのケーブル
を用いることができ,従って平行配線による往復線路の
接近で磁界発生を低滅させ,線路インピーダンスを下げ
る効果を生み,従って給電ロスの少ない分,溶接トラン
スの容量も小さくすることができ,工場電源設備の容量
低滅につながる効果を奏する。また,上記コンタクト電
極は上記環状の電極の周上のいずれの位置からも等距離
(即ち電気的な条件が均等)となるため,上記環状の電
極に周方向に略均等な電流を流すことが可能となり,ム
ラのない高品質の溶接を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例装置の断面図。
【図2】 実施例装置の動作順序を示す説明図。
【図3】 被溶接物の例を示す要部模式図。
【図4】 別実施例の電気的構成を示す模式図。
【図5】 従来例装置の正面図。
【符号の説明】
A…固定電極組付体 B…可動電極組付体 1…下部コンタクト電極 3…固定電極 4…電導材 6,9…絶縁材 7…上部コンタクト電極 8…可動電極 10…パネル(被溶接物) 15…リテーナ(被溶接物)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に対向して配置した環状の可動電極
    と固定電極とを,溶接トランスの2次ケーブルに接続
    し,両電極間に被溶接物を置き,両電極で被溶接物を挟
    圧し通電して溶接するプロジェクション溶接用電極装置
    において, 前記可動電極および前記固定電極の,それぞれの中心に
    コンタクト電極を配し,少なくともいずれか一方のコン
    タクト電極を上記可動電極又は固定電極に摺動可能に保
    持して上下に対向する相手コンタクト電極側に付勢する
    と共に,いずれか一方のコンタクト電極とそれに対応す
    る可動電極又は固定電極をそれぞれ互いに近接して配線
    された2本の2次ケーブルで溶接トランスに接続し,他
    方のコンタクト電極とそれに対応する可動電極又は固定
    電極を電気的に接続したことを特徴とするプロジェクシ
    ョン溶接用電極装置。
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