JP2860320B2 - 自動潅水装置 - Google Patents

自動潅水装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、植木鉢や畑、その他の場所に植えられて
いる複数本の草花、植木、野菜等に、自動的に潅水を行
なう自動潅水装置に関する。
〔従来の技術〕
室内や野外、或いは温室内において観賞用植物、その
他の草花、植木、野菜などを栽培する場合、定期的に時
期を見計らって、或いは植物の状態や土壌の乾燥具合に
応じて潅水を行なう必要がある。ところが、忙しい人た
ちにとっては、そのことがつい滞りがちになる。また、
旅行等で家を留守にする場合などは、植物に水をやるこ
とができない。このようなことから、従来いくつかの自
動潅水装置が提供されているが、土が過湿状態になった
りして、植物の根の状態を良好に維持した状態で潅水を
行なえるようにしたものは無かった。
そこで、本発明者は、上述したような問題点を悉く解
消した自動潅水装置並びにその装置に使用される用具を
案出し、実願昭60−90635号及び実願昭60−90636号とし
て先に出願した。その装置の概略構成を説明すると、給
水チューブに連結される潅水ヘッド部に、土壌中に差し
込まれる多孔質のセラミックパイプと、着脱自在のキャ
ップとを備え、その潅水ヘッド部に給水チューブを通し
て水を補給する水容器等の貯水部を、その水位が潅水ヘ
ッド部の下端より低位置になるよう設置し、潅水ヘッド
部に、キャップを取り外した状態で給水して給水チュー
ブからセラミックカップまでを完全に水で充満させた状
態において、空気が入らないようにキャップを嵌着し、
その潅水ヘッド部のセラミックカップを土壌中に差し込
むようにする。セラミックカップ内の水は、土が乾燥し
てくると、土壌による水分吸引力が増すことにより外部
へ滲み出し、自動的に潅水が行なわれる。また、貯水部
の水位がセラミックカップの下端より低い位置にあるた
め、植物が水を欲する一定以上の土の乾燥状態において
のみ自動潅水され、過湿による根腐れや湿乾の変動によ
る枯死を生じさせることがなく、良好で安定した栽培環
境を確保できるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した自動潅水装置は、上記した以外にも種々の長
所を有し、単一もしくは数個の植木鉢等に潅水する場合
には、実用上特に問題は無い。ところが、多数個の植木
鉢や多数本の草花、植木等に潅水を行なう場合には、被
潅水物と同数の潅水ヘッド部を必要とする、といった点
での問題がある。
この発明は、このような問題に鑑みてなされたもので
あり、多数本の被潅水物に対しても、1個もしくは数個
の潅水ヘッド部を用いるだけで全てに潅水を行なうこと
のできるような自動潅水装置を提供することを課題とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記した課題を達成するための技術的手
段として、自動潅水装置を以下のように構成した。すな
わち、この発明に係る自動潅水装置は、ほぼ同種の複数
本の草花や植木等の被潅水物にそれぞれ自動的に潅水を
行なう自動潅水装置において、複数本のうちの少なくと
も1本の被潅水物の近傍の土壌中に差し込まれる多孔質
のセラミックカップ等からなる潅水ヘッド部と、この潅
水ヘッド部の下端よりも水位が下方に位置するように設
置され、潅水ヘッド部に給水チューブを介して接続され
た貯水部と、この貯水部内の水の減少量を検知する給水
量検知部と、この給水量検知部からの出力検知信号に基
づいて他の被潅水物のそれぞれに対し前記減少量と同量
の水を給水源から給水用ノズルを通して供給するよう制
御する給水量制御装置とを備えて構成されている。
〔作用〕
この発明は以上のように構成したので、以下のように
作用する。すなわち、特定の被潅水物について設けられ
た潅水ヘッド部及びこれと給水チューブを介して接続さ
れた貯水部からなる装置は、被潅水物の植物が水を欲す
る一定以上の乾燥状態においてのみ、その潅水ヘッド部
から水を滲み出させて自動的に潅水を行ない、過湿や乾
燥の変動による根腐れや枯死を生じさせることがない良
好で安定した栽培環境をつくり出す。
そして、上記した自動潅水により貯水部内の水が減少
すると、この水の減少量が給水量検知部で検知されて検
知信号が出力され、給水量制御装置が検知信号に基づい
て前記特定の被潅水物以外の被潅水物に対して個々に、
上記の減少水量と同量の水を給水チューブを通して送
り、それぞれの給水ノズルを通して給水する。従って、
同種の被潅水物に対し同一条件で給水されて、全てに良
好で安定した栽培環境がつくり出される。これにより、
多数本の被潅水物に潅水するに際し、これらのうちの同
種又はほぼ同種の被潅水物に対し、潅水ヘッド部及び貯
水部は少なくとも1つあればよいことになる。
〔実施例〕
以下、この発明の好適な実施例について図面を参照し
ながら説明する。
この発明の1実施例に係る自動潅水装置の構成を模式
的に示した第1図において、各植木鉢1には同種もしく
はほぼ同種の植物2が植え込まれている。これら植木鉢
1のうちの1つの土壌中に潅水ヘッド部3が差し込まれ
ている。この潅水ヘッド3は、中空筒4と、この中空筒
4の頂部に着脱自在に嵌合されたキャップ5と、中空筒
4の下端部に取着されたセラミックカップ6とから構成
され、セラミックカップ6は、素焼きの多孔質のセラミ
ックからなり、内部に頂部から凹孔(図示せず)を設け
てあり、土中に差し込み易くするために逆円錐形状にな
っている。キャップ5には給水チューブ7の一端が内部
に連通するように連結されている。
給水チューブ7の他端は、貯水部8に連通接続されて
いる。貯水部8は、その水位が植木鉢1に差し込まれた
潅水ヘッド部3のセラミックカップ6の下端より5〜10
cm低くなる位置に設置されており、上下動するフロート
9により水位が調節されるようになっている。この貯水
部8の注水部が水量レベル計からなる給水量検知部10に
連通接続されている。給水量検知部10は、貯水部8内の
水の減少量に応じて水量レベルが変化するもので、この
水量レベルに応じた検知信号を給水量制御装置11に対し
出力する。
水道圧又はポンプの駆動により給水源から水が供給さ
れる圧送パイプ12に、前記給水量制御装置11により開閉
制御される電磁バルブ13が介設されている。さらに、電
磁バルブ13から給水量検知部10に接続される圧送パイプ
12に、水量調節バルブ14及び水量計15が介設されてい
る。さらに、電磁バルブ13と水量調節バルブ14との間に
おいて分岐された分岐圧送パイプ16にも水量調節バルブ
17及び水量計18が介設されている。そして、分岐圧送パ
イプ16は、さらに分岐されて上記した特定の植木鉢1以
外の全ての植木鉢1′まで延設されるとともに、これら
の各先端に取り付いた点滴ノズル19が植物2の根元に対
向して固定されている。尚、図示例では、1本の主パイ
プから個々の植木鉢1′へパイプを分岐させて接続する
ようにしているが、水量計18の出口側でパイプを分岐さ
せるようにしてもよい。
次に、上記実施例装置の動作について説明する。潅水
ヘッド部3を、キャップ5を取り外した状態で、そのセ
ラミックカップ6を土中に5cm程度差し入れて植木鉢1
に取り付けた後に、中空筒4内に水を充満させ、空気が
入らないように注意してキャップ5を中空筒4に嵌合さ
せる。このようにすると、セラミックカップ6内の水
は、周囲の土が乾くとその土によって吸引され、セラミ
ックカップ6の外へ滲み出てゆく。土中の水分が多いと
給水力が低く、セラミックカップ6内の水は外部へ出て
ゆかない。このセラミックカップ6外へ出ていった水の
補充は、空気が入らないことによる負圧によって絶えず
貯水部8から行なわれ、給水チューブ7ないしセラミッ
クカップ6間は絶えず水で満たされている。
潅水ヘッド部3への水の補給により貯水部8内の水量
が減少すると、この減少量が給水量検知部10で検知さ
れ、給水量制御装置11に対し検知信号が出力される。給
水量制御装置11は、入力された検知信号に対応して電磁
バルブ13を開方向に作動させる。この際の電磁バルブ13
は、給水量検知部10で検知された水の減少量に、潅水ヘ
ッド部3がセットされた特定の植木鉢1以外の全ての植
木鉢1′の数(この実施例では5)を乗じた量の水が供
給される開度に調節される。従って、圧送パイプ12から
分岐圧送パイプ16を介してそれぞれの植木鉢1′に点滴
ノズル19を通して給水が行なわれる。この各植木鉢1′
への給水量が貯水部8内の水の減少量と同量になるよう
電磁バルブ13が開動作され、全ての植木鉢1′にそれぞ
れ同量の水が同一条件で供給される。尚、給水量制御装
置11のデータをコンピュータにインプットすれば、農場
のコンピュータ管理による合理化も可能である。
第2図はこの発明の他の実施例を示し、この潅水ヘッ
ド部20は、畑や温室等において栽培畝21に側部から差し
入れた状態で自動潅水するのに適した形状になってい
る。潅水ヘッド部20は、セラミックカップ22とプラスチ
ック部23とから構成され、プラスチック部23には、貯水
部8からの給水チューブ24とエキゾーストパイプ25とが
接続されている。図示していない他の構成は、第1図に
示したものと同様であり、同様の作用を行なう。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明したように構成されかつ作用する
ので、この発明の自動潅水装置によれば、潅水ヘッド部
と貯水部及び給水チューブとからなる自動潅水機構を、
多数の同種又はほぼ同種の被潅水物当たり少なくとも1
組設けるだけでよく、他の被潅水物に対してはノズルで
給水する構成としながらも、全ての被潅水物に対し同量
の水を最適な同一条件で自動的に供給することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の1実施例に係る自動潅水装置の構
成を示す模式図、第2図は、この発明の別の実施例を示
す模式図である。 2……被潅水物、3、20……潅水ヘッド部、 6、22……セラミックカップ、 7、24……給水チューブ、8……貯水部、 10……給水量検知部、11……給水量制御装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ同種の複数本の草花や植木等の被潅水
    物にそれぞれ自動的に潅水を行なう自動潅水装置におい
    て、複数本のうちの少なくとも1本の被潅水物の近傍の
    土壌中に差し込まれる多孔質のセラミックカップ等から
    なる潅水ヘッド部と、この潅水ヘッド部の下端よりも水
    位が下方に位置するように設置され、潅水ヘッド部に給
    水チューブを介して接続された貯水部と、この貯水部内
    の水の減少量を検知する給水量検知部と、この給水量検
    知部からの出力検知信号に基づいて他の被潅水物のそれ
    ぞれに対し前記減少量と同量の水を給水源から給水用ノ
    ズルを通して供給するよう制御する給水量制御装置とを
    備えてなる自動潅水装置。
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