JP2860094B2 - 有機無機複合超格子型光変調器 - Google Patents

有機無機複合超格子型光変調器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次非線形光学性
能に優れた光変調器に係り、サブピコ秒の応答速度、ス
イッチングパワーの少ない、特に、パルス時間幅が数十
ピコ秒以下の大容量光パルス列を用いる光通信、光情報
処理に好適な有機無機複合超格子型光変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のマルチメディア社会の急速な発展
に伴い、より多くの情報をやり取りするための大容量高
速光通信の要求は高まる一途である。
【0003】現在は複数の家庭やオフィス等の情報発振
源から、電話回線を通じて送られた電気信号は長距離通
信用の中継局に集められ、そこで電気信号から光信号に
変換される。そして多数の光信号が光ファイバを介し
て、数百km離れた別の中継局に送られ、そこで再び電
気信号に変換され、目的の情報受信源に送られる。
【0004】このような光通信を利用する情報発振源の
数の増加だけでなく、送られる情報が単純な音声に加え
て、コンピュータのデータファイルや画像のようにさら
に大容量化し、それらをより高速にやり取りすることが
求められている。
【0005】さらに、より高速化のために、全ての情報
発振源からの電気信号が光信号化されつつある。このた
めの対応策として、より短い光パルスを用いることによ
り、単位時間当りの信号量を増加させている。
【0006】こうした光信号伝送に用いられる光ファイ
バは、主にシリカガラスのファイバであり、このガラス
ファイバの光伝送損失が最小となる波長1.3μmまた
は1.5μmの光が信号光として用いられている。
【0007】例えば、この波長での光伝送損失は0.5
dB/km程度であるが、わずかに波長が異なるとすぐ
に伝送損失は1dB/kmを超えてしまう。従って、光
通信に用いられる光源は、この光ファイバの特性に合わ
せた単色性の良いレーザ光が用いられている。このよう
なレーザ光に対して、情報となる電気信号に応じて光変
調器を用いてその強度を変化させ、光パルス列を発生さ
せることで、光信号は形成されている。
【0008】こうした光パルスを用いた光通信において
も、数百kmにわたり光パルスを伝送すると、光信号と
いえども減衰するため、途中に光パルスを増幅する中継
器を用いている。
【0009】現在用いられている中継器では、中継器に
到達した光信号を光検出器により1度電気信号に変換
し、電気的に増幅、再生、リタイミング等の復調処理を
行い、この電気信号によりレーザ光を変調させて、光信
号として次の受信基地まで送信する。
【0010】このように中継器において電気的処理を行
うことなく、より高速な光信号で到達した光信号を光の
ままで復調する技術が必要とされている。このような高
速光変調は、電気的信号処理の限界と言われる数10G
bit/sec以上の大容量高速通信において必須要件
であり、より変調速度が速い光による光の変調が必要と
なる。
【0011】光による光の変調には、物質の3次の非線
形光学効果の1つである四光波混合、光双安定現象等が
用いられ、これらは非線形屈折率変化に起因している。
通常、光を物質に照射すると、その光電場の大きさに比
例して物質中に分極が誘起される。
【0012】非線形光学効果とは、物質に光を入射する
と誘起される物質の分極のうち、入射光電場に非線形に
比例する効果全般を指し、光電場の2乗、3乗、…に比
例する効果を、それぞれ2次、3次、…の非線形光学効
果と云う(P.N.Butcher,D.Cotter著、「The
Elements of Nonlinear Optics」(Cambridge現代
光学研究9)、Cambridge大学出版、1990年)。
【0013】3次の非線形光学効果による分極Pは、物
質が中心対称性の場合は式〔1〕で書き表される。
【0014】
【数1】
【0015】式〔1〕において、tは時刻、ωは光の角
周波数を示し、ε0は真空中の誘電率、Eω(t)は入射
光電場を示す。またχ(1)は物質の線形感受率を示し、
物質の線形屈折率n0と次式〔2〕で関係付けられる。
【0016】
【数2】
【0017】式〔2〕において、Reはχ(1)の実数部
をとることを示す。またχ(3)は物質の3次非線形感受
率を示し、物質の3次非線形屈折率n2と次式〔3〕で
関係付けられる。
【0018】
【数3】
【0019】これらから物質の屈折率n(ω)は線形屈折
率n0と非線形屈折率n2から次式〔4〕のように表わさ
れる。
【0020】
【数4】
【0021】式〔4〕において、Iは光の強度を示す。
このことは物質の屈折率は光の強度が弱い時は入射する
光の強度に関係なく一定の値n0であるように見える
が、レーザ光のような強い光に対しては光の強度が増加
するにつれ変化することを示している。
【0022】以上述べたように、このような光による物
質定数の変調により、物質の屈折率、吸収率、偏光、位
相等の物性が変化し、これにより、その物質を通過また
は反射する光の方向や強度を変えることができる。
【0023】このような光変調は入射した光の光電場に
より引き起こされるために、光の速さで物質の分極が起
こり、急速に物性を変化させることができる。ところ
が、一度物質に誘起された分極は、入射光が通過後も一
定時間残留し、その時間は物質の分極機構によって異な
る。
【0024】例えば、GaAsやInSb等の半導体で
は光励起により電子と正孔に分離した励起子を生じ、こ
れが再結合してもとの状態に戻るには数ナノ秒(10~9
秒)以上の時間を要する。これは半導体を構成する原子
が共有結合により規則正しく結合しているために、分離
した電子と正孔が複数の原子を渡り歩き、両者の距離が
離れるためである。
【0025】これに対して、ポリジアセチレンや金属フ
タロシアニンのような有機分子では、光励起により分子
が励起状態になっても、隣の分子との間に共有結合等が
ないため電子と正孔の分離は生ぜず、励起状態が失活し
て元の状態に戻るには数ピコ秒(10~12秒)程度以下
の時間で済む。
【0026】その一方、分極された電子と正孔の電荷量
が同じであれば、このような物質の分極の大きさはその
分離された距離に比例することから、分極の大きさと失
活の速さとはトレードオフの関係にある。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】分極が大きく、かつ失
活の速さも大きな物質の励起を実現するためには、アン
トラセン単結晶表面やZnSe微結晶の励起子の分極が
知られている。しかしながら、このような効果は良質の
単結晶を10K以下の極低温に保つ時に発生するもの
で、量産性に乏しく、かつ、わずかな欠陥や保持状態よ
って励起子状態が容易に乱される等の問題があった。
【0028】この励起子状態をなるべく高温でも利用で
きるようにするために、(GaAs/GaAlAs)n
や(InGaAs/InGaAsP)n系の半導体超格
子の利用が提案されている(高橋亮、香川俊明、岩村英
俊、NTT R&D、45巻、355頁、1996年)
が、極低温状態での励起子に比べると、熱振動の影響を
除去することができない等の問題があった。このため、
物質の純粋な励起現象を制御することを避け、一度、光
により励起された状態を、再度、光により誘導放出させ
る手法が半導体超格子に関して提案されている(K.Ta
jima、Jpn.J.Appl.Phys.32巻、L174
6頁、1993年)。
【0029】しかしながら、この方式では常に励起光と
放出光を引き続き物質に照射する必要があるため、高繰
り返しで光パルスが照射される場合には対応できず、か
つ励起状態を失活させる光を照射させる時刻を、別の手
段により常時計測しておく必要があった。
【0030】また、最初に述べた理想的な励起子効果を
利用するアントラセン単結晶表面やZnSe微結晶等の
場合も、励起失活した光のエネルギが物質内に蓄積され
るため、高繰り返し光パルスに対しては、その初期性能
を維持することができなかった。
【0031】このように、なるべく弱い光で物質の励起
と高速失活を実現する物質はなく、そのことが特にパル
ス幅が数ピコ秒以下で、テラヘルツ以上の高繰り返し光
パルスを用いる光変調や、それを用いた種々の光素子の
実現を困難にしていた。
【0032】本発明の目的は、上記課題に対し、半導体
変調器の高非線形性と有機変調器の高速応答性を兼ね備
えた新規な光変調器の提供にある。
【0033】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の要旨は次のとおりである。
【0034】光を入出射することが可能で、外部から制
御された電場または光により光の透過率、反射率、屈折
率等の光学特性を変調することが可能な有機無機複合超
格子型光変調器において、該光変調器が少なくとも1種
の化合物半導体層1および少なくとも1種の有機化合物
層2を含み、かつ、化合物半導体層1と有機化合物層2
とが少なくとも1周期以上交互に積層されており、か
つ、該化合物半導体層1または該有機化合物層2のうち
少なくとも1つが結晶性で、かつ、各層の厚みは該化合
物半導体のボーア半径よりも大きくそれの10倍以下で
あることを特徴とする有機無機複合超格子型光変調器に
ある。
【0035】前記化合物半導体層1および有機化合物層
2を含めた全光変調層の厚みが、変調させる光の波長の
大きさの1/4〜2/1倍である有機無機複合超格子型
光変調器にある。
【0036】前記化合物半導体層1がZn、Cd、S
e、Ga、As、In、Pの元素の少なくとも1つを含
む有機無機複合超格子型光変調器にある。
【0037】前記有機化合物層2が真空度1×10~5
orr以下,温度300℃以下で固体である化合物を含
む有機無機複合超格子型光変調器にある。
【0038】また、前記有機化合物層2が金属フタロシ
アニン化合物を含む有機無機複合超格子型光変調器にあ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の光変調効果を示す媒体の
化合物半導体層1としては砒素化ガリウム(GaAs)
や窒化ガリウム(GaN)、セレン化亜鉛(ZnS
e)、リン化インジウム(InP)等の化合物半導体の
バルク,低次元結晶またはこれら化合物半導体に、各種
元素をドープしたものを挙げることができる。
【0040】また有機化合物層2としては2−メチル−
4−ニトロアニリン〔H2N−C63(−CH3)−N
2〕や4−メチル−4’−トラン(H3C−C64−C
≡C−C64−CN)、ポリジアセチレン、ポリアセチ
レン、金属フタロシアニン等の有機化合物を挙げること
ができ、特に、効果的に光変調を起こすためにはこれら
構成する物質層単体もしくは多層化させた状態での、3
次非線形光学定数が変調させる光の波長で10~10es
u以上であることが好ましい。
【0041】また、上記の形状において、異種材料ある
いは本発明の構造の異なる他の材料と共存、混在させて
用いることができる。
【0042】また、これらの光変調器を形成するため
に、ガラス、シリコン、砒素化ガリウム等の基板を用い
ることができる。
【0043】本発明の光変調器の作製法としては、各種
薄膜形成技術、例えば、スピンコート法、スパッタ法、
真空蒸着法、分子線蒸着法、液相エピタキシャル法、原
子層エピタキシャル法等を用いることができる。また、
これらの媒体にその光変調効果発現のための電場または
磁場によるポーリング処理を施すことができ、更に、部
分的イオン交換法により位相反転分布構造を取らせるこ
ともできる。
【0044】光変調器の形成には、必要とされる光パル
スの特性に応じて、各種精密加工技術を用いることがで
きる。例えば、精密ダイアモンド切断加工、レーザ加
工、エッチング加工、フォトリソグラフィ、反応性イオ
ンエッチング、集束イオンビームエッチング等が挙げら
れる。また、予め加工された光変調器を複数個多層化、
もしくは一定の間隔で配置したり、または、その間を光
導波路で結合したり、あるいはその状態で封止すること
ができる。
【0045】本発明の光変調器は、製品の形成後に、特
性の向上や長寿命化のための処理を行ってもよい。こう
した後処理としては熱アニーリング、放射線照射、電子
線照射、光照射、電波照射、磁力線照射、超音波照射等
が挙げられる。
【0046】さらにその素子を各種複合化、例えば、接
着、融着、電着、蒸着、圧着、染着、熔融成形、混練、
プレス成形、塗工等その目的や用途に応じた手段を用い
て複合化させることができる。
【0047】本発明は、特に、物質の電気的状態を制御
するための電極の設置や、光強度密度を上昇させるため
の、光共振器構造または光導波路構造を取るのに必要な
鏡や異なる屈折率媒体の付加は、光変調特性を向上させ
るのに有効である。
【0048】クラッド層に囲まれたコアとなるべき空間
に、光変調効果を示す媒体を充填することにより、より
少ない入射光強度でも効果的に光増幅効果を引き出すこ
とができる。特に波長1.3μm〜1.5μmの光通信帯
の信号光パルスに対する光パラメトリック増幅素子とし
ては、波長0.65μm〜0.8μmのGaAlAs半導
体レーザやチタンドープサファイア固体レーザ等をポン
プ光パルスに用いることができる。あるいは、これらレ
ーザを光導波路や光ファイバを組み込んだ一体型の素子
とすることも可能である。
【0049】本発明の光パラメトリック増幅素子を組み
込んだ各種素子、例えば、光波長変換素子、光変調器、
光スイッチ、光メモリ、光混合器、光位相分別器、光位
相共役鏡、画像表示素子、画像印刷素子、等の光機能素
子等に応用することができる。特に、ポンプ光パルスに
他の外部信号情報、例えば可視域の画像情報等を重畳す
ることにより、通信波長域の光パルス列に対して、信号
を書き込み伝送する素子としても用いることが可能であ
る。
【0050】これらの具体的応用例としては、通信用の
光導波路、光ケーブル、光集積回路、2次元論理素子等
が挙げられる。
【0051】本発明によれば、半導体層と有機物層の励
起子効果を組み合わせた状態の物質を形成すること、お
よび、局所場効果により光変調器中の光電場強度が上昇
すること等により、より効果的に光変調特性が得られ
る。
【0052】即ち、半導体のみからなる従来の光変調器
よりも高速変調が可能であり、同時に有機物のみからな
る従来の光変調器よりも、より少ない変調パワーで駆動
させることができる。このような光変調器により、高
速、かつ、高繰り返しの大容量光通信の情報抽出が実現
できる。
【0053】
【実施例】次に、本発明に係る光変調器の実施例につい
て説明する。
【0054】〔実施例 1〕本発明の光変調器の具体的
作製例として、1種類の化合物半導体と1種類の有機化
合物からなる多層薄膜を光変調媒体とする光変調器につ
いて説明する。
【0055】図1は、本発明の光変調器を構成する光学
媒体の基本構成図である。ここでは化合物半導体層1と
有機化合物層2が上から順次、半導体層1、有機物層
2、半導体層1、有機物層2…と続き、この半導体層1
と有機物層2の繰り返しを1周期として、光学媒体全体
でN周期積層されている。以下、このような多層膜中の
第i番目(i=1,2,…,N)の半導体層、有機物層
をそれぞれ(1(i))、(2(i))と示すことにす
る。
【0056】また3は上記の薄膜を乗せる基板で、該基
板3に対する積層の順序はここでは基板3/有機物層2
/半導体層1となっているが、基板3/半導体層1/有
機物層2のような逆の順序でもよい。
【0057】各半導体層1および有機物層2は結晶性で
あり、このような媒体に光が入射すると励起子を発生さ
せることができる。励起子とは結晶中に光が入射するこ
とにより結晶中の原子や分子が励起され、互いに束縛さ
れた電子と正孔の対を形成された状態のことを云う(例
えば、C.Kittel著、宇野良清ら訳、「固体物理学入
門、下」9頁、丸善、1986年)。
【0058】この電子と正孔が対を形成する時の両者の
距離を励起子のボーア半径と云うが、半導体ではSiで
58Å、Geで160Å、GaAsで105Å、InS
bで630Å程度である。
【0059】これに対して、有機結晶のボーア半径は高
々10Å程度であり、これは半導体に比べて静的誘電率
が小さいことと、分子性結晶であるために、隣接分子と
の相互作用が弱く、電子と正孔が他分子にまたがって分
離できないためである。
【0060】この大きさより小さな半導体では励起子の
ような多体効果が発現しなくなるため、本発明における
半導体層はこのボーア半径よりも大きな膜厚を有する媒
体がより効果的となる。同時に、このような半導体層1
と有機物層2との励起子が混在化すると、一方の層で発
生した励起子が他方の層にエネルギー移動して、その層
の中で消滅したりする可能性がある。
【0061】このような励起子混在化が有効に生じるた
めには、励起子を半導体層1と有機物層2の境界近くに
局在化させることが好ましく、かつ、前記の安定な励起
子発生に必要な大きさから、特に、ボーア半径の大きな
半導体層の膜厚は、そのボーア半径の10倍以下である
ことが望ましい。これ以上大きいと、界面近くよりも半
導体層の中心部により多くの励起子が発生し、効果が低
減する。
【0062】次に、本発明の基本的な光変調器媒体の設
計指針に基づき、具体的に半導体層1と有機物層2との
多層構造の作製例について説明する。
【0063】まづ、素材として化合物半導体にはセレン
化カドミウム(CdSe、レアメタリクス社製、純度9
9.9999%)を用い、有機化合物には錫二塩化フタ
ロシアニン〔SnCl2Pc、分子式:SnCl28
168(東京化成社製)をエタノール洗浄後、ベース圧
力10~5Torrにて昇華精製した純度99.9%のも
の〕を用いた。
【0064】基板3には石英ガラスを用い、アセトン超
音波洗浄したものを用いた。基板はモリブデン製ホルダ
に乗せ、その他の素材は窒化ホウ素製るつぼ(信越化学
製)に入れたセルを、分子線蒸着装置(日電アネルバ
製、型式IMBE−620、ベース圧力5×10~10
orr)に装着し、チャンバ,基板およびセルを200
℃にて脱ガスした。
【0065】次に、チャンバを液体窒素で冷却しつつ、
CdSe用セルは625℃、SnCl2Pc用セルは3
30℃に加熱し、ビームフラックスモニタにて蒸着する
分子線量を約1×10~7Torrとして蒸着速度を調整
し、基板温度を23℃とし、各セルの出射口に取り付け
られたシャッタを交互に開閉することにより、基板上に
有機物層2と半導体層1とを交互に積層した。各層の積
層膜厚はシャッタの開放時間により調整した。
【0066】次に、得られた膜の周期構造並びに結晶性
について評価した結果を示す。図2には、膜厚比1:
1、周期長93Å、周期数20のX線回折分析結果を示
す。
【0067】図2(a)は小角域、図2(b)は広角域
の回折パターンを示した。小角域には約1度付近に周期
長93Åに対応した強い回折ピークが認められ、設定通
りの半導体層1と有機物層2の多層構造が得られてい
る。
【0068】また、広角域には複数の回折ピークが認め
られ、これらをCdSe並びにSnCl2Pcの単結晶
構造の文献(CdSe:N.A.Goryunova,V.A.
Kotovich and V.A.Frank−Kamenetskii,Zh.
Tekn.Fiz.第25巻、2419頁、1955年。また、SnC
2Pc:D.Rogers and R.S.Osborn,Chem.
Commun.1971年版、840頁)から帰属させると、図中に
示したようなCdSe並びにSnCl2Pcの特定の方
位に帰属させることができ、この多層膜中で半導体層1
と有機物層2は共に結晶性であることが分かった。
【0069】次に、得られた膜の光学特性を評価した結
果について示す。図3の(a)には、得られた膜の同じ
く膜厚比1:1、周期長93Å、周期数20の室温にお
ける可視〜近赤外吸収スペクトルを示した。比較のため
同様の蒸着条件にて作製した(c)SnCl2Pc単独
膜、(d)CdSe単独膜吸収スペクトル、(b)はそ
れら単独膜のスペクトルの合成スペクトルを示した。
【0070】単独膜のスペクトルとしては、(c)のS
nCl2Pc単独膜ではフタロシアニン骨格のp−p*
電子励起に由来するピークが、740nm付近に見られ
るのに対して、(d)のCdSe単独膜では半導体のバ
ンドギャップに由来する幅広い吸収帯が、700nmよ
り短波長域に広く見られる。
【0071】(a)の多層膜のスペクトルは、(b)の
単独膜(c)と(d)の合成スペクトルにほぼ等しく、
多層膜化により変成を受けることなく、それぞれの成分
が結晶性薄膜として積層されていることが分かった。
【0072】次に、得られた膜の光変調特性に関連する
3次光非線形光学特性を評価した結果について示す。
【0073】光源にはアルゴンガスレーザ励起のチタン
サファイアレーザ(コヒーレント社製、中心波長790
nm、パルス幅80fsec、スペクトル幅15nm、
繰り返し周波数78MHz、パルスエネルギー30n
J)を発振源として、その光パルスをYLF(YLiF
4)レーザ励起のチタンサファイア再生増幅器(ビーエ
ムインダストリ社製、中心波長790nm、パルス幅1
00fsec、スペクトル幅15nm、繰り返し周波数
1kHz、パルスエネルギー20mJ)にて増幅し、こ
の光パルスを用いた。
【0074】この光パルスを用いて、ボックスカー配置
の縮退4光波混合法により、非線形光学感受率χ(3)
(−ω:ω,−ω,ω)を測定した。
【0075】ここで、多層膜については総膜厚が360
0Åとなるようにし、1:1にて周期長を45Å〜18
00Åと変化させたものを用い、比較のための単独膜は
膜厚1800Åとなるようにした膜を用いた。
【0076】これらの多層膜試料の室温における吸収ス
ペクトルは同様の形状をしており、かつ、総膜厚は測定
波長よりも小さいため、その解析では一様な膜として非
線形光学感受率χ(3)を計算した。表1には3次非線形
光学特性の測定結果で、得られた非線形光学感受率χ
(3)の値をSnCl2Pc単独膜を1として示した。
【0077】
【表1】
【0078】表1の結果から、多層化により周期長が9
00Å以上ではSnCl2Pc単独膜と同じ大きさであ
ったが、360Å以下から少しずつ非線形光学感受率χ
(3)が上昇した。
【0079】このように半導体層1と有機物層2の多層
化により光変調特性に関連する3次非線形光学感受率を
向上できることが分かった。
【0080】この原因はよく分かっていないが、この波
長域においてはCdSe層はバンド端より長波長である
ため、CdSeの非線形性の寄与は少なく、むしろ静的
誘電率が有機物のSnCl2Pcが1.6程度であるのに
対して、CdSeが2.7程度となるため局所場の効果
によるものと思われる。
【0081】〔実施例 2〕次に、化合物半導体にセレ
ン化亜鉛カドミウム〔ZnxCdySe、(x=0.2、
y=0.8)〕を用い、有機化合物に銅フタロシアニン
(CuPc)を用い、基板には砒素化ガリウム(GaA
s)単結晶基板〔方位(001)面〕を用いて、実施例
1と同様に半導体層1と有機物層2の多層構造を作成
し、その光変調特性を検討した結果について説明する。
【0082】試料の作製方法は、実施例1と同様に分子
線蒸着法を用い、蒸着原料には半導体材料としてセレン
化亜鉛(ZnSe、レアメタリックス製、純度99.9
999%)、セレン化砒素(CdSe、レアメタリック
ス製、純度99.9999%)、有機材料として銅フタ
ロシアニン〔CuPc、分子式:CuC8168(東京
化成製)ベース圧力10~5Torrにて昇華精製、純度
99.9%のもの〕を用いた。
【0083】各蒸着原料は窒化ホウ素製るつぼ(信越化
学製)に入れたセルを分子線蒸着装置に装着した。基板
には砒素化ガリウム単結晶基板〔GaAs、日立金属
製、方位(001)面〕を用い、これを純水超音波洗
浄、アセトン超音波洗浄、イソプロパノール超音波洗浄
および純水超音波洗浄を施した後、濃硫酸:過酸化水素
水:純水の混合比が4:1:1の混合溶液中に60℃,
90秒浸漬してエッチングし、純水洗浄を施し、乾燥窒
素で乾燥させたものをモリブデン製ホルダに載せて分子
線蒸着装置内に装着した。
【0084】次に、チャンバを液体窒素で冷却しなが
ら、蒸着前に基板を超高真空条件下で580℃に加熱
し、反射型電子線回折装置(RHEED)でGaAsの
清浄表面が現われたのを観測した後、ZnSe用セルは
810℃、CdSe用セルは625℃、CuPc用セル
は360℃に加熱し、ビームフラックスモニタにて蒸着
する分子線量を約1×10~7Torrとして蒸着速度を
調整し、基板温度を250℃の下で、各セルの出射口に
取り付けられたシャッタを交互に開閉することにより、
基板上に有機物層2と半導体層1を交互に積層した。
【0085】ここでは半導体層1はZnSeとCdSe
の2元であるため、その組成比は分子線蒸着装置内のX
線光電子分光装置(XPS)により決定した。各層の膜
厚は同様の蒸着条件で作製した単独膜の膜厚を基準に蒸
着時間比から算出した。
【0086】次に、作製した有機無機複合膜を用いて、
光のスイッチング特性に関連する光励起の発光寿命を評
価した結果を表2に示し説明する。
【0087】
【表2】
【0088】表2に示したように、総膜厚を3600Å
とし、周期長を45Å〜1800Åまで変化させた多層
膜と、比較のための総膜厚1800Åの単独膜を形成し
た。
【0089】光励起による発光寿命評価には、光源にア
ルゴンガスレーザ励起のチタンサファイアレーザ(コヒ
ーレント社製、中心波長790nm、パルス幅80fs
ec、スペクトル幅15nm、繰り返し周波数78MH
z、パルスエネルギー30nJ)を発振源としたもの
を、BBO(β−BaB24)結晶にて第二高調波に変
換(波長395nm)した光パルスを用い、これを薄膜
表面に入射角45°で照射し、反射角0°方向の散乱光
を集光して、分光器一体型ピコ秒ストリークカメラ(浜
松ホトニクス社製)で測定した発光寿命を、表2に示
す。
【0090】各成分のうち、銅フタロシアニンは発光し
なかった。セレン化亜鉛カドミウムの発光寿命は、単独
膜では10,000psであったが、周期長が小さくな
るにしたがって360Å以下より短くなり始め、半導体
層中に発生した励起子の寿命が短くなり、光応答性が向
上した。特に、周期長45Åでは900ps程度とな
り、単独膜の1/100程度まで短くなった。
【0091】〔実施例 3〕実施例1で作製した組成の
有機無機多層膜を有する光変調器を用いて、フェムト秒
光パルス抽出実験を行った。
【0092】試料の作製は、実施例1と同様に分子線蒸
着法によったが、ここでは光変調器の性能向上を図るた
めに、有機無機多層膜に加えて、以下の条件でバッファ
層を加えた形状の光変調器を作製した。その素子の基本
構造を図4の(a)に示した。
【0093】素子の光変調部は、厚さL2の有機無機複
合多層膜5と、それを上下で挟む厚さL1のバッファ層
4,4’からなり、これは100%反射する反射鏡6の
上に形成されており、さらにこの鏡は基板7上に設けら
れている。
【0094】光変調はカーシャッタ方式に従い、この変
調器上方より偏光面が45°異なる信号光と制御光を入
射し、光変調層(4,5,4’)を透過した光が反射鏡
6で反射されて再び光変調層を透過し、光変調器外部に
出た光を偏光解析することにより、そのスイッチング特
性を測定した。
【0095】即ち、制御光がない時は直線偏光の信号光
は直線偏光の反射光として出てくるが、制御光が入射さ
れると信号光の直線偏光に垂直な成分の光も発生するた
め、この新たな垂直成分の光を検知することができる。
これにより、制御光により、信号光を取り出すことがで
きる。
【0096】この素子の作製は、基板7にガラス基板
(面精度λ/20)を用い、この上に反射鏡6として誘
電体多層膜からなる全反射ミラーを蒸着(シグマ光機
製)した。
【0097】これを蒸着用の基板として、実施例1と同
様の手法で、光変調層を作製した。バッファ層4にはフ
ッ化カルシウム(CaF2)を用い、有機無機多層膜に
は実施例1で用いたセレン化カドミウム(CdSe)と
錫二塩化フタロシアニン(SnCl2Pc)を用いた。
これらの蒸着基板および蒸着源も同じ分子線蒸着装置に
装着し、蒸着膜厚も同様に蒸着時間の制御により決定し
た。
【0098】図4の(b)に光変調特性を評価した光学
系を示した。光源8には、実施例1で用いたチタンサフ
ァイアレーザと再生増幅器を用い、そこからの光パルス
をビームスプリッタ9で2つに分け、1つは鏡11で反
射して制御光とし、もう一つは、遅延減光偏光回転光路
10の中で強度を1/10にし、偏光面を45°回転さ
せて信号光とする。
【0099】これら2つの光は、ビームスプリッタ9’
で再び1つに合わされ、光変調器12に入射する。入射
光はこの中で変調を受けて出射され、鏡11’で反射さ
れ、偏光子13に到る。ここで元の信号光の偏光方向に
垂直な成分のみを透過させ、その透過光をストリークカ
メラ14で検出した。
【0100】今回は有機無機多層膜の全体の厚さL2=
1500Å、周期長100Åに固定し、バッファ層の厚
さL1を変化させた光変調器を作製した。これの透過光
を検出,測定した結果を表3に示した。ここで、制御光
が混在した強度は差し引いた。表3はカーシャッタ型光
変調特性の測定結果で、光の変調効果が観測された。
【0101】
【表3】
【0102】〔実施例 4〕次に、実施例1と同様の素
材として化合物半導体にはセレン化カドミニウム(Cd
Se)を用い、有機化合物には錫二塩化フタロシアニン
(SnCl2Pc、分子式:SnCl28168)を用
い、基板温度250℃で、同様の蒸着条件で複合多層膜
を作成した。基板には石英ガラスを用い、アセトン超音
波洗浄したものを用いた。
【0103】これらの素材は窒化ホウ素製るつぼ(信越
化学製)にいれたセルを、また、基板はモリブデン製ホ
ルダに載せて分子線蒸着装置(日電アネルバ製、型式1
MBE−620、ベース圧力5×10~10Torr)に
装着し、チャンバ,セルおよび基板を200℃で脱ガス
した。
【0104】次に、チャンバを液体窒素で冷却しながら
CdSe用セルは625℃、SnCl2Pc用セルは3
30℃に加熱し、ビームフラックスモニタにて蒸着する
分子線量を約1×10~7Torrとして蒸着速度を調整
し、各セルの出射口に取り付けられたシャッタを交互に
開閉することにより、基板上に有機物層2と半導体層1
とを交互に積層した。各層の積層膜厚はシャッタの開放
時間により調整した。
【0105】こうして得られた複合多層膜について、実
施例1と同様に膜の光変調特性に関する3次非線形光学
特性を評価したところ、周期長を400Å以下から少し
ずつ非線形感受率χ(3)が上昇した。
【0106】
【発明の効果】本発明の非線形光学効果の高い材料を用
いりことにより、従来より高速の新規な光変調器を得る
ことができ、特に、コンパクトな光変調器を作製するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光変調器の基本構造を示す模式構成図
である。
【図2】実施例1の光変調器の有機無機多層膜のX線回
折パターンである。
【図3】実施例1の光変調器の有機無機多層膜の可視〜
近赤外吸収スペクトルである。
【図4】実施例3の光変調器の素子構成と変調特性評価
光学系の模式構成図である。
【符号の説明】
1…化合物半導体層1、2…有機化合物層2、3…基
板、4…バッファ層、5…有機無機多層膜、6…反射
鏡、7…基板、8…光源、9…ビームスプリッタ、10
…遅延減光偏光回転光路、11…鏡、12…光変調器、
13…偏光子、14…ストリークカメラ。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を入出射することが可能で、外部から
    制御された電場または光により光の透過率、反射率、屈
    折率等の光学特性を変調することが可能な有機無機複合
    超格子型光変調器において、該光変調器が少なくとも1
    種の化合物半導体層1および少なくとも1種の有機化合
    物層2を含み、かつ、化合物半導体層1と有機化合物層
    2とが少なくとも1周期以上交互に積層されており、か
    つ、該化合物半導体層1または該有機化合物層2のうち
    少なくとも1つが結晶性で、かつ、各層の厚みは該化合
    物半導体のボーア半径よりも大きくそれの10倍以下で
    あることを特徴とする有機無機複合超格子型光変調器。
  2. 【請求項2】 前記化合物半導体層1および有機化合物
    層2を含めた全光変調層の厚みが、変調させる光の波長
    の大きさの1/4〜2/1倍である請求項1に記載の有
    機無機複合超格子型光変調器。
  3. 【請求項3】 前記化合物半導体層1がZn、Cd、S
    e、Ga、As、In、Pの元素の少なくとも1つを含
    む請求項1または2に記載の有機無機複合超格子型光変
    調器。
  4. 【請求項4】 前記化合物半導体層1がZn、Cd、S
    e、Ga、As、In、Pの元素の少なくとも1つを含
    み、前記有機化合物層2が真空度1×10~5Torr以
    下,温度300℃以下で固体である化合物を含む請求項
    1,2または3に記載の有機無機複合超格子型光変調
    器。
  5. 【請求項5】 前記有機化合物層2が金属フタロシアニ
    ン化合物を含む請求項1〜4のいずれかに記載の有機無
    機複合超格子型光変調器。
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