JP2858747B2 - 支持構造体上にフイルタプレス型構造体の構成部品を組立てる方法 - Google Patents

支持構造体上にフイルタプレス型構造体の構成部品を組立てる方法

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JP2858747B2 JP62273624A JP27362487A JP2858747B2 JP 2858747 B2 JP2858747 B2 JP 2858747B2 JP 62273624 A JP62273624 A JP 62273624A JP 27362487 A JP27362487 A JP 27362487A JP 2858747 B2 JP2858747 B2 JP 2858747B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、フイルタプレス型構造体の構成部品の組立
て方法および特にフイルタプレス型電解槽の構成部品の
組立て方法に関するものである。 多数の板状構成要素および例えば多数のセパレータ例
えば多数の微孔性セパレータを有するフイルタプレス型
構造体は公知である。そのような構造体においては、例
えば過または濃縮プロセスのような種々のプロセスが
行われ得る。近年、また非常に多数の板状構成部品すな
わち非常に多数の陽極と陰極とガスケットとを有する電
解槽として用いられるフイルタプレス型構造体が開発さ
れてきた。この種の電解槽は、フイルタプレス型構造体
の形態を成して交互に配置した多数の陽極と陰極、例え
ば50個の陽極と50個の陰極とを交互に配置したものから
成り得る。このような電解槽はそれ以上の数例えば150
個までの交互に配列された陽極と陰極とを備えることも
でき、また電解槽は単極あるいは二極であることができ
る。 近年、アルカリ金属塩化物の水溶液の電解によって塩
素とアルカオリ金属水酸化物の水溶液とを精製するのに
用いられるフイルタプレス型の電解槽、特にセパレータ
が実質的に流体圧的に不透過性の陽イオン交換膜である
電解槽が開発されてきた。アルカリ金属塩化物の水溶液
を膜型の電解槽で電解する場合には、溶液はヘッダから
電解槽の陽極隔室に供給され、電解で生成された塩素お
よび涸渇したアルカリ金属塩化物溶液は陽極隔室からヘ
ッダに取り出され、アルカリ金属イオンは膜を通って電
解槽の陰極隔室(この陰極隔室には水またはアルカリ金
属水酸化物の希薄溶液がヘッダから供給される)に運ば
れ、そして水とアルカリ金属イオンとの反応で生成され
た水素およびアルカリ金属水酸化物溶液は電解槽の陰極
隔室からヘッダに取り出される。 このようなフイルタプレス型構造体の組立てそして特
にフイルタプレス型の電解槽の組立てにはある困難が伴
う。例えば、そのような電解槽は一般には電解槽を水平
に配置してすなわち電解槽の構成部品を垂直に位置決め
して使用されるが、このような水平に配置した状態での
電解槽の組立てにはある困難が伴う。電解槽の構成部品
を垂直にして組立てる際にこれらの構成部品を互いに対
して正確に位置決めすることは困難であり、特に、セパ
レータを陽極、陰極およびガスケットに対して正確に位
置決めすることは困難である。 この困難さを解消する明らかな一方法は、電解槽を垂
直モードで組立てること、すなわち、電解槽の構成部品
を水平に位置決めして垂直積み重ね体を形成し、そして
電解槽を組立てた時この垂直積み重ね体を90度回して電
解槽を水平に位置決めし、すなわち電解槽の構成部品を
垂直に位置決めすることにある。 フイルタプレス型の電解槽のこのような組立て方法
は、幾つかの公開された欧州特許出願の主題を成してい
た。例えば、公開された欧州特許出願第0038445号に
は、単極フイルタプレス型の電解槽の組立て方法が開示
されており、この方法は、 (イ)対向した水平電極フレームの各対間に水平膜シー
トを配置して水平電極フレームの垂直積み重ね体を組立
てること、 (ロ)垂直住み重ね体に湿った暖かい流体を通して垂直
積み重ね体を予め調整すること、 (ハ)垂直積み重ね体の両垂直単部に圧力を加えて垂直
積み重ね体を垂直に押圧すること、および (ニ)押圧した垂直積み重ね体を垂直向きから水平向き
に回すこと から成っている。 公開された欧州特許出願第0058328号には、電極フレ
ームに適当に取り付けられた多数の通常平面状の電極を
有し、電極の隣接した各対間にイオン選択性透過膜を挿
置した単極フイルタプレス型の電解槽の組立て方法が開
示されており、この方法は、 (イ)通常水平な支持構造体上に第1端フレームを配置
する工程、 (ロ)膜シートを加水分解流体で処理する工程、 (ハ)第1端フレーム上に第1陰極フレームをほぼ水平
に向けて配置する工程、 (ニ)ほぼ水平に向けられた陰極フレーム上にそれを横
切って第1膜シートをほぼ水平に向けて配置する工程、 (ホ)第1膜シート上に第1陽極フレームをほぼ水平に
向けて配置する工程、 (ヘ)第1陽極フレーム上にそれを横切って第2膜シー
トをほぼ水平に向けて配置する工程、 (ト)第2膜シート上に第2陰極フレームをほぼ水平に
向けて配置する工程、 (チ)ほぼ水平な支持構造体の頂上に所望の数の陽極お
よび陰極フレームがほぼ垂直な積み重ね体の形態で積み
重ねられるまで、上記工程(ニ)〜(ト)を予定の回数
繰り返す工程、 (リ)フレームのほぼ垂直な積み重ね体の上に第2端フ
レームを配置する工程、 (ヌ)フレームのほぼ垂直な積み重ね体を押圧状態に垂
直に押圧する工程、 (ル)フレームのほぼ垂直な積み重ね体を押圧状態に維
持するリテーナをフレームのほぼ垂直な積み重ね体に取
り付ける工程、および (オ)ほぼ水平なフレームおよび膜のほぼ垂直な押圧さ
れた積み重ね体を、フレームおよび膜がほぼ垂直に向く
動作位置まで回す工程 から成っている。 垂直積み重ね体におけるフイルタプレス型電解槽の構
成部品の組立てにはある望ましくない点が存在する。す
なわち、電極フレームを正確に水平な状態に位置決めし
損うと、特に積み重ね体を押圧する際に電極フレームが
歪むことになり得る。また、電解槽が単極電解槽である
場合に、各陽極および陰極と組み合わされた陽極および
陰極を母線に取り付ける重い銅部材のため陽極フレーム
および陰極フレームが撓んで水平状態から逸脱すること
が起り得る。隣接した陽極と陰極との間に位置決めされ
た膜シートは膜シートより上の垂直な積み重ね体におけ
る陽極および陰極の質量を受け、膜シート、特に積み重
ね体の下方部分における膜シートは歪んだりあるいは修
復できない損傷を生じる実質的な危険が存在する。ま
た、垂直な積み重ね体を90度回して水平状態にする際に
も電解槽を損傷させる得る。 組立て中、構成部品を垂直に位置決めする電解槽の構
成部品の組立て方法も公知である。例えば、構成部品は
適当に形成された開口を備えることができ、そして構成
部品はこれらの開口も通る水平に配置した支持ロッド上
に位置決めされ得る。すなわち、公開された欧州特許出
願第0132079号には、多数の陽極、陰極、電気絶縁性材
料のガスケットおよびセパレータから成るフイルタプレ
ス型電解槽の組立て方法が開示されており、この方法で
は、電解槽は支持ユニットを有するジグ上に組立てら
れ、支持ユニットには支持ユニットの少なくとも一側に
位置決めされた多数のほぼ水平に配置した支持ロッドが
取り外し可能に取り付けられており、そしてこの方法
は、隣接した陽極と陰極との間にセパレータを配置して
水平に配置した支持ロッド上に陽極、陰極およびガスケ
ットを位置決めし、支持ユニットをはずし、そして水平
に配置した支持ロッド上の陽極、陰極、ガスケットおよ
びセパレータの形成された組立て体を押圧して電解槽を
構成することから成っている。 このような組立て方法により、構成部品が構成部品に
おける開口を通りしかも電解槽の使用中変位を受けやす
くない支持ロッドによって適当な位置にしっかりと保持
される電解槽が得られるが、支持ロッドが電解槽の構成
部品における開口を通っているので構成部品の積み重ね
体から一つの特定の構成部品、例えば電解槽の運転中に
損傷した構成部品をまず多数の他の構成部品を取り外す
ことなしにまたはまず支持ロッドを取り外すことなし
に、取り外すことができないという欠点がある。支持ロ
ッドを取り外すことにより、不注意にではあっても構成
部品の相互位置が容易にずれ得ることになる。さらに、
構成部品における開口を通る支持ロッドに構成部品を位
置決めすることによって電解槽の構成部品を組立てるこ
とは面倒でしかも時間の浪費となる。 フイルタプレス型電解槽の構成部品の別の組立て方法
は、英国特許第1503799号に開示されており、電解槽の
構成部品はその両側にアームを備え、これらのアームは
支持構造体の支持ロッド上に配置されている。このよう
な方法で組立てられた電解槽においては、単に支持ロッ
ドから持ち上げることにより特定の構成部品を電解槽う
からはずすことができる。しかしながら、このようにし
て組立てられた電解槽は、電解槽の組立て中に例えば構
成部品の積み重ね体を押圧した時、構成部品の相互の変
位すなわち上方への変位を抑えることができないだけで
なく、電解槽の使用中における構成部品の変位も抑える
ことができないという欠点がある。 本発明は、フイルタプレス型構造体の構成部品、特に
フイルタプレス型電解槽の構成部品の組立て方法に関す
るものであり、構成部品は構造体の組立て中に相互に所
望の位置に容易に配置され、また構成部品は構造体の使
用中に相互に容易に位置変位せず、しかも構造体の構成
部品は構造体から容易に取り外し得る。 本発明によれば、一対の支持ロッドを備え、フイルタ
プレス型構造体の構成部品の少なくとも幾つかがこれら
対のジヨーを備えた支持構造体上にフイルタプレス型構
造体の構成部品を組立てるに際し、支持ロッド上に構成
部品のジヨーを位置決めし、一つの構成部品が支持ロッ
ド間の平面に対して角度を成している時のみ上記一つの
構成部品と組合さった一対のジヨーのうちの一方を支持
ロッド上に位置決めし得るように形成することによって
フイルタプレス型構造体を組立てることから成る、支持
構造体上にフイルタプレス型構造体の構成部品を組立て
る方法において、 一つの構成部品の一方のジヨーを一方の支持ロッド上
に位置決めし、そしてこの構成部品を一方の支持ロッド
のまわりで回転させてこの構成部品の他方のジヨーを他
方の支持ロッドに位置決めし、その後隣接した構成部品
の一方のジヨーを他方の支持ロッド上に位置決めし、そ
してこの隣接した構成部品を他方の支持ロッドのまわり
で回転させてこの隣接した構成部品の一方のジヨーを他
方の支持ロッドに位置決めしそして隣接した構成部品の
他方のジヨーを一方の支持ロッド上に位置決めすること
によってフイルタプレス型構造体の構成部品を交互に順
次に支持構造体上に組立てることを特徴とする支持構造
体上にフイルタプレス型構造体の構成部品を組立てる方
法が提供される。 本発明の方法はこれに限定されるものではないが特に
フイルタプレス型電解槽の構成部品を組立てるのに適し
ており、そして本発明の別の実施例において、一対の支
持ロッドを備え、フイルタプレス型電解槽の構成部品の
少なくとも幾つかがこれら支持ロッド上に位置決めする
ようにされた一対のジヨーを備えた支持構造体上にフイ
ルタプレス型電解槽の構成部品を組立てるに際し、支持
ロッド上に構成部品のジヨーを位置決めし、一つの構成
部品が支持ロッド間の平面に対して角度を成している時
のみ上記一つの構成部品と組合さった一対のジヨーのう
ちの一方を支持ロッド上に位置決めし得るように形成す
ることによってフイルタプレス型電解槽を組立てること
から成る、支持構造体上にフイルタプレス型電解槽の構
成部品を組立てる方法において、 一つの構成部品の一方のジヨーを一方の支持ロッド上
に位置決めし、そしてこの構成部品を一方の支持ロッド
のまわりで回転させてこの構成部品の他方のジヨーを他
方の支持ロッドに位置決めし、その後隣接した構成部品
の一方のジヨーを他方の支持ロッド上に位置決めし、そ
してこの隣接した構成部品を他方の支持ロッドのまわり
で回転させてこの隣接した構成部品の一方のジヨーを他
方の支持ロッド位置決めしそして隣接した構成部品の他
方のジヨーを一方の支持ロッド上に位置めすることによ
ってフイルタプレス型構造体の構成部品を交互に順次に
支持構造体上に組立てることを特徴とする支持構造体上
にフイルタプレス型電解槽の構成部品を組立てる方法が
提供される。 本発明は以下、フイルタプレス型電解槽の構成部品の
組立てに関して説明する。 電解槽の構成部品の組立てられる支持構造体は一対の
支持ロッドを有し、これらの支持ロッドは一般に実質的
に水平に位置決めされ、しかも互いに実質的に平行であ
る。支持ロッドは一対の支持板間に位置決めされかつこ
れらの支持板によって支持され得る。好ましくは、支持
ロッドは実質的に水平は平面内に位置し、また支持ロッ
ドは断面円形であるのが好ましく、これは、電解槽の構
成部品の組立ての際に役立ち、特に構成部品のジヨーの
一方を支持ロッドの一方のまわりで回す際に役立つ。支
持ロッドは金属および従って導電性であっても非金属お
よび非導電性であってもよく、あるいは支持ロッドの表
面を非導電性材料の層で覆ってもよい。支持構造体の支
持ロッドが導電性であるか否かは重要であり得る。金属
電極と支持構造体の金属導電性支持ロッドとのが直接接
触されるように電解槽の構成部品を組立てることは明ら
かに避けられなければならない。 フイルタプレス型電解槽の構成部品は、陽極、陰極お
よび電気絶縁性材料のガスケットまたはフレーム部材を
意味する。電解槽は分離した陽極と陰極とを備えた単極
電解槽であってもあるいは一面が陽極として機能し別の
面が陰極として機能する複合電極を備えた二極電解槽で
あってもよい。 電解槽の全ての構成部品が支持構造体の支持ロッド上
に位置決めするようにされた一対のジヨーを備える必要
はなく、特定の構成部品が一対のジヨーを備える必要が
あるか否かは電解槽の構造によって決まる。例えば、第
1の形式の電解槽では、陽極または陰極あるいは二極電
極であり得しかも相互関係が必要されない限り以下電極
として記載する電極はフレーム状ガスケットの凹部内に
位置き決めされ得、この場合フレーム状ガスケットは一
対のジヨーを備えることをが必要であるだけである。代
わりに、第2形式の電解槽では、フレーム状構造をもち
しかも陽極または陰極隔室を形成する中央空所を備えた
ガスケットは、各陽極とそれに隣接した陰極との間、例
えば各単極陽極とそれに隣接した単極陰極と間または二
極電極の各陽極と二極電極の隣接した陰極との間に位置
決めされ得る。この場合、ガスケットおよび電極は一対
のジヨーを備えることができるが、この形式の電解槽の
好ましい実施例では、電極の各側に位置したガスケット
の少なくも一つは、電解槽の組立て中にガスケットのジ
ヨーが単に支持構造体の支持ロッドと接触するようにジ
ヨーの少なくとも領域において電極の縁部を越えて突出
する。この実施例のガスケットの少なくとも一つはその
表面に凹部を備えることができ、この凹部内に電極が取
り付けられ得、ジヨーの領域を越えて突出するガスケッ
トの部分は支持ロッドと接触しそして支持ロッドと電極
との間の必要な電気絶縁を行なっている。 電解槽の構成部品におけるジヨーの形状はある観点に
おいてのみ本発明の組立て方法にとって重要であり、す
なわち、ジヨーは、ある一つの構成部品が支持ロッド間
の平面に対してある角度を成している時のみその構成部
品と組み合さった対のジヨーの一方が一つの支持ロッド
上に位置決めされ得るように形成されなければならず、
そしてこの構成部品が一つの支持ロッドのまわりで回さ
れて他方のジヨーを他の支持ロッド上に位置決めするよ
うに形成されなけばならない。この機能上の要求が満た
されれば、電解槽の構成部品と組み合さったジヨーを適
当な形状に設計することは当業者にとって容易なことで
ある。 例えば、特に支持構造体の支持ロッドが円形横断面を
もつ場合には、構成部品のジヨーも横断面において半円
形より大きくない好ましくは半円形より小さい円弧を描
き得る。円弧を描くジヨーにおける開口は、ある一つの
構成部品が支持ロッド間の平面に対してある角度を成し
て位置決めされる時のみこの構成部品における対のジヨ
ーの一方のジヨーが第1の支持ロッド上に位置決めされ
得、他方上記の構成部品が第1の支持ロッドのまわりで
回される時に他方のジヨーが第2の支持ロッド上に位置
決めされ得るように位置決めされる。回転後は一方のジ
ヨーの部分が支持ロッドの下側の位置まで伸びているの
で、単に構成部品を垂直方向に動かすだけでは支持ロッ
ドから一方のジヨーをはずことは明らかに不可能であ
る。 好ましくは、電解槽の構成部品と組み合さったジヨー
の対は、組立てられた電解槽において構成部品が実質的
に支持構造体の支持ロッド間に位置決めされるように構
成部品の両縁部にまたは両縁部の近くに位置決めされ
る。 電解槽の構成部品は支持構造体の支持ロッド上に位置
決められるので、構成部品の下方向への変位は支持ロッ
ドによって阻止されることが認められる。さらに、好ま
しい実施例では、構成部品は実質的に支持ロッド間に位
置決めされるので、構成部品の横方向すなわち水平方向
の変位も支持ロッドによって防止される。さらに本発明
によれば別の重要な利益がもたらされる。電解槽のある
一つの構成部品は、この構成部品が支持ロッド間の平面
に対してある角度を成している時のみ第1の支持ロッド
上にその構成部品のジヨーの一方を位置決めすることに
よって支持構造体上に位置決めされ得、またこの構成部
品の他方のジヨーは、単にこの構成部品を第1の支持ロ
ッドのまわりで回すことによって第2の支持ロッドと接
触され得、この構成部品を垂直方向に動かすことでは支
持ロッドとの接触からジヨーをはずすことは不可能であ
るので、支持ロッド上の適当な位置にあるときにはこの
構成部品の垂直方向への変位は防止される。 好ましい実施例では、本発明の組立て方法は、第1の
構成部品の一方のジヨーを第1の支持ロッド上に位置決
めし、そして第1の構成部品の他方のジヨーを第2の支
持ロッド上に位置決めし、その後、隣接した第2の構成
部品の一方のジヨーを第2の支持ロッド上に位置決め
し、そして第2の構成部品の他方のジヨーを第1の支持
ロッド上に位置決めするようにして電解槽の構成部品を
交互に順次位置決めすることによって実施される。従っ
て、組立て方法は、最初に構成部品のジヨーを支持構造
体の第1の支持ロッド上および支持構造体の第2の支持
ロッド上に交互に位置決めすることにより実施され得
る。 本発明の別の好ましい実施例においては、電極は電気
絶縁性材料のガスケット間に位置決めされ、そしてこの
場合、構成部品はガスケット−電極−ガスケットの結果
としてサンドイッチ構造であると考えられ得る。好まし
くは、ガスケット−電極−ガスケットの構成部品は上述
の仕方で支持ロッド上に交互に位置決めされる。 ガスケットおよび電極はその表面上および表面内に多
数の離間した凸部および凹部を備え、これらの凸部およ
び凹部は互いに共動し、電極に対してガスケットを適当
な位置に固定するように機能する。 電解槽は各陽極とそれに隣接した陰極との間、すなわ
ち各分離した陽極と陰極との間または二極電極の各陽極
と二極電極の隣接した陰極との間に位置したセパレータ
を含むことができ、それにより電解槽を多数の分離した
陽極隔室と陰極隔室とに分けている。セパレータは流対
圧的に透過性の多孔性隔膜または実質的に流体圧的に不
透過性のイオン交換膜であり得る。電解槽の組立て中、
セパレータは任意の適宜の手段、例えば接着剤によって
ガスケットに取り付けられ得る。組立てられた電解槽に
おいては、セパレータは隣接ガスケット間に位置決めさ
れ、そして電解槽の組立ての最終段階において働かせた
押圧によって適当な位置に保持され得る。 電解槽の組立ては、電解槽の構成部品の積み重ね体の
各端部に端板を位置決めし、そして任意の適当な手段に
よって積み重ね体を押圧することによって完了される。
例えば、端板はタイバー上に位置決めされ得、また積み
重ね体は積み重ね体を端板間で押圧することにより押圧
され得る。 電解槽においてガスケットは電気絶縁性材料から成
る。ガスケットは、電解槽における漏れ密封シールを達
成するためにたわみ性好ましくは弾性であるのが望まし
い。 ガスケットは適当には有機重合体材料から成り、この
材料としては例えば、ポリオレフィン例えばポリエチレ
ンまたはポリプロピレン;炭化水素エラストマー例えば
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン
−ジエン共重合体、天然ゴムまたはスチレン−ブタジエ
ンゴムを基材とするエラストマー;または塩素化炭化水
素例えばポリ塩化ビニルまたはポリ塩化ビニリデンを挙
げることができる。ガスケットの材質は電解槽中の液体
に対して化学的に耐性であるのが特に望ましく、電解槽
をアルカリ金属塩化物の水溶液の電解に用いようとする
場合には、ガスケットの材質は、例えばポリテトラフル
オロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデ
ン、フッ素化エチレン−プロピレン共重合体のようなフ
ッ素化重合体材料から成り得、またはガスケットはこの
ようなフッ素化重合体材料を外層に備えた基材から成り
得、あるいはガスケットはこのようなフッ素化重合体材
料を充填剤として含んだ有機重合体材料から成り得る。 電解槽が微孔性隔膜であるセパレータを備えている場
合には、この隔膜の種類は電解槽で電解されることにな
る電解液の種類によって決まる。隔膜は電解液および電
解生成物による劣化に対して耐性であるべきであり、ア
ルカリ金属塩化物の水溶液を電解する場合には、隔膜は
適当にはフッ素含有重合体材料から成る。何故ならばか
かる材料は電解で生成された塩素およびアルカリ金属水
酸化物による劣化に対して一般に耐性であるからであ
る。好ましくは、微孔性隔膜はポリテトラフルオロエチ
レンから成るが、用いることができる他の材料としては
例えばテトラフルオロセチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体およびフッ素化エチレン−プロピレン共重
合体が含まれる。 適当な微孔性隔膜としては、例えば英国特許第150391
5号明細書および同第1081046号明細書に記載されたもの
を挙げることができ、英国特許第1503915号明細書に
は、フィブリルで相互に連結されたノード微細構造をも
つポリテトラフルオロエチレンの微孔性隔膜について開
示されており、また英国特許第1081046号明細書には、
ポリテトラフルオロエチレンのシートから粒状充填剤を
抽出することによつて製造された微孔性隔膜について開
示されている。その他の適当な微孔性隔膜については文
献に記載されている。 電解槽に用いられるセパレータが陽イオン交換膜であ
る場合には、この膜の種類もまた電解槽で電解されるこ
とになる電解液の種類に応じて決められる。膜は電解液
および電解生成物による劣化に耐性であるべきであり、
アルカリ金属塩化物の水溶液を電解する場合には、膜は
適当には、陽イオン交換基、例えばスルホン酸基、カル
ボン酸基またはホスホン酸基、またはこれらの誘導体、
或いはかかる基の二つまたはそれ以上を組み合わせたも
のを含有するフッ素含有重合体材料から成る。 適当な陽イオン交換膜としては例えば英国特許第1184
321号明細書、同第1402920号明細書、同第14066673号明
細書、同第1455070号明細書、同第1497748号明細書、同
第1497749号明細書、同第1518387号明細書および同第15
31068号明細書に開示されているものを挙げることがで
きる。 電解槽における電極は一般には金属または合金から成
り、金属または合金の種類は、電極が陽極として用いら
れか陰極として用いられるかに応じてまた電解槽で電解
されることになる電解液の種類に応じて決められ。 アルカリ金属塩化物の水溶液を電解し、しかも電極を
陽極として用いようとする場合には、電極は適当にはフ
イルム形成金属またはその合金、例えばジルコニウム、
ニオブ、タングステンまたはタンタルから成るが、好ま
しくはチタンから成り、また陽極の表面は適当には電導
性で電気的触媒作用をもつ材料から成る被覆を備えてい
る。この被覆は一つまたはそれ以上の白金族金属すなわ
ち白金、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウ
ムまたはパラジウム、および(または)これら金属の一
つまたはそれ以上の酸化物から成り得る。白金族金属お
よび(または)酸化物の被覆は一つまたはそれ以上の非
貴金属酸化物例えば二酸化チタンと組み合わせて例えば
酸化物の固溶体の形態で存在し得る。アルカリ金属塩化
物の水溶液を電解する場合に電解槽中の陽極被覆として
用いられる電導性で電気的触媒作用をもつ材料、および
このような被覆の施用方法は周知である。 アルカリ金属塩化物の水溶液を電解し、しかも電極を
陰極として用いる場合には、電極は適当には鉄、鋼、ま
たは他の適当な金属例えばニッケルから成る。陰極は電
解の際の水素過電圧を降下させるようにされた材料で被
覆され得る。 電極は少なくとも一部分に有孔表面を備えることがで
き、例えば電極は有孔板であつても、または電極は一つ
またはそれ以上の網目表面例えば織成網目を備えても、
或いは電極は多数の離間した細長い部材例えば一般に互
いに平行でしかも電解槽中に垂直に配置される多数の条
片から成ってもよい。 電解槽において、陽極隔室には、適当には共通ヘッダ
から電解液を供給する装置および隔室から電解生成物を
取り出す装置が設けられる。同様に、電解槽の陰極隔室
にはこれらの陰極隔室から電解生成物を取り出す装置お
よび必要に応じて適当には共通ヘッダからこれらの陰極
隔室へ水またはその他の液体を供給する装置が設けられ
る。 例えば、電解槽がアルカリ金属塩化物の水溶液を電解
するのに用いられることになる場合には、電解槽の陽極
隔室にはこれらの陽極隔室へアルカリ金属塩化物の水溶
液を供給する装置と、これらの陽極隔室から塩素および
涸渇したアルカリ金属塩化物の水溶液を取り出す装置と
が設けられ、また電解槽の陰極隔室にはこれらの陰極隔
室から水素およびアルカリ金属水酸化物を含む槽液を取
り出す装置が設けられ、場合によつてかつまた必要に応
じてこれらの陰極隔室へ水またはアルカリ金属水酸化物
の希薄溶液を供給する装置が設けられる。 電解槽においては、電解槽の個々の陽極隔室には、適
当には共通ヘッダからこれらの隔室へ電解液を供給する
装置およびこれらの隔室から電解生成物を取り出す装置
が設けられる。同様に、電解層の個々の陰極隔室には、
これらの隔室から電解生成物を取り出す装置および必要
に応じて適当には共通ヘッダからこれらの隔室へ水また
は他の液体を供給する装置が設けられる。 電解液を供給する装置および電解生成物を取り出す装
置は電解層中のそれぞれの陽極隔室および陰極隔室の各
々へまたはそれぞれの陽極隔室および陰極隔室の各々か
ら通じる別個のパイプによつて形成することができる
が、そのような構成は、特に非常に多数の隔室を備え得
るフイルタプレス型の電解層においては不必要に複雑か
つ扱い難くくなり得る。好ましい形式の電解層では、ガ
スケットおよび場合に応じて電極は、電解層中に電解層
の長手方向の別個の隔室を画定する多数の開口を備え、
これらの開口を通して電解液が電解槽例えば電解槽の陽
極隔室への供給され、また電解生成物が電解槽例えば電
解槽の陽極隔室および陰極隔室から取り出され得る。電
解槽の長手方向の隔室は電極内例えば電極の面内の通路
またはガスケット内例えばガスケットの面内またはガス
ケットの壁内の通路を介して電解槽の陽極隔室および陰
極隔室と連通し得る。 電解槽が流体圧的に透過性の隔膜を備えている場合に
は、電解槽の長手方向の二つまたは三つの隔室を画定す
る二つまたは三つの開口が設けられ得、これらの開口か
ら電解液が電解層の陽極隔室へ供給され得、またこれら
の開口を通して電解生成物が電解槽の陽極隔室および陰
極隔室から取り出され得る。 電解槽が陽イオン選択透過性の膜を備えている場合に
は、電解槽の長手方向に四つの隔室を画定する四つの開
口が設けられ得、これらの開口から水または他の液体が
電解槽の陽極隔室および陰極隔室へそれぞれ供給され
得、またこれらの開口を介して電解生成物が電解槽の陽
極隔室および陰極隔室から取り出され得る。 本発明の方法で組立てられる電解槽は広範囲の種々の
電解液を電解するのに使用され得るが、この電解槽は特
にアルカリ金属塩化物の水溶液を電解して塩素とアルカ
リ金属水酸化物、特に塩素と水酸化ナトリウムを精製す
るのに適している。このような溶液を隔膜型の電解槽で
電解する場合には、溶液は電解槽の陽極隔室に供給さ
れ、電解で生成される塩素は電解槽の陽極隔室から取り
出され、アルカリ金属塩化物溶液は隔膜を通り、そして
電解で生成された水素およびアルカリ金属水酸化物は陰
極隔室から取り出され、アルカリ金属水酸化物はアルカ
リ金属塩化物とアルカリ金属水酸化物との水溶液の形態
で取り出される。 陽イオン選択透過性膜を備えた膜型の電解槽でアルカ
リ金属塩化物の水溶液を電解する場合には、溶液は電解
槽の陽極隔室に供給され、電解で生成された塩素および
涸渇したアルカリ金属塩化物溶液は陽極隔室から取り出
され、アルカリ金属イオンは膜を通って電解槽の陰極隔
室(この陰極隔室には水またはアルカリ金属水酸化物の
希薄溶液が供給される)に運ばれ、そして水とアルカリ
金属イオンとの反応で生成された水素およびアルカリ金
属水酸化物溶液は電解槽の陰極隔室から取り出される。 本発明を以下の実施例で例示する。 第1図を参照すると、チタンから成る陽極1はフレー
ム状部分2を有し、このフレーム状部分2は中央開口3
を備え、この中央開口3は多数の離間した条片4によっ
て橋絡されており、これらの条片4は互いに平行であ
り、フレーム状部分2の平面からこの平面と平行に変位
され、そしてフレーム状部分2の平面の両側に変位され
ている。陽極1は四つの開口5、6、7、8を備え、こ
れらの開口5、6、7、8は電解槽内においてヘッダの
一部を構成し、これらのヘッダを通ってそれぞれ電解液
が電解槽の陽極隔室に供給され、電解生成物が電解槽の
陽極隔室から取り出され、水または他の液体が電解槽の
陰極隔室に供給され、そしてまた電解生成物が電解槽の
陰極隔室から取り出される。中央開口3はフレーム状部
分2の壁における通路装置9を介して開口5および電解
槽の陽極隔室に電解液を供給するヘッダに連通され、ま
た中央開口3はフレーム状部分2の壁における通路装置
10を介して開口6および電解槽の陽極隔室から電解生成
物を取り出すヘッダに連通されている。陽極1は二つの
別の開口11、12を備え、これらの開口11、12は電解槽内
において平衡ヘッダの一部を構成し、これらの平衡ヘッ
ダはそれぞれ電解槽の陽極隔室および陰極隔室に連通し
ている。開口11および従ってこの開口11が一部を成す平
衡ヘッダはフレーム状部分2の壁内における通路装置13
を介して中央開口3および電解槽の陽極隔室に連通され
る。陽極1はまた陽極1の一縁部にジヨー14をまた陽極
1の他縁部にジヨー15を備えている。これらのジヨー1
4、15は円弧をなし、ジヨー14の描く円弧はジヨー15の
描く円弧より大きい。ジヨー14、15の各々にはそれぞれ
ポリテトラフルオロエチレンの保護層16、17が設けら
れ、これらの保護層は電解槽の使用中、支持構造体の支
持ロッドから陽極を絶縁し、また電解槽の組立ての最終
段階で支持ロッド上における陽極の動きを助ける働きを
する。陽極1は凸部18を備え、この凸部18には銅部材19
がボルトで締め付けられており、この銅部材19を介して
運転中陽極1に電力が供給される。 第2図を参照すると、電気絶縁性エラストマー材料か
ら成るガスケット20はフレーム状部分21を有し、このフ
レーム状部分21は中央開口22および四つの開口23、24、
25、26を備え、これら四つの開口23、24、25、26は電解
槽内においてヘッダの一部を構成し、これらのヘッダを
通してそれぞれ電解液が電解槽の陽極隔室に供給され、
電解生成物が電解槽の陽極隔室から取り出され、水また
は他の液体が電解槽の陰極隔室に供給され、そしてまた
電解生成物が電解槽の陰極隔室から取り出される。中央
開口22はフレーム状部分21の壁における凹部27を介して
開口23および電解槽の陽極隔室に電解液を供給するヘッ
ダに連通され、また中央開口22はフレーム状部分21の壁
における凹部28を介して開口24および電解槽の陽極隔室
から電解生成物を取り出すヘッダに連通されている。ガ
スケット20は二つの別の開口29、30を備え、これらの開
口29、30は電解槽内において平衡ヘッダの一部を構成
し、これらの平衡ヘッダはそれぞれ電解槽の陽極隔室お
よび陰極隔室に連通している。開口29および従ってこの
開口29が一部を成す平衡ヘッダはフレーム状部分21の壁
内における凹部31を介して中央開口22および電解槽の陽
極隔室に連通される。ガスケット20はまたガスケット20
の一縁部にジヨー32をまたガスケット20の他縁部にジヨ
ー33を備えている。これらのジヨー32、33は円弧をな
し、ジヨー32の描く円弧はジヨー33の描く円弧より大き
い。ジヨー32、33の各々にはそれぞれポリテトラフルオ
ロエチレンの保護層34、35が設けられている。 第3図を参照すると、電気絶縁性エラストマー材料か
ら成るガスケット40はフレーム状部分41を有し、このフ
レーム状部分41は中央開口42および四つの開口43、44、
45、46を備え、これら四つの開口43、44、45、46は電解
槽内においてヘッダの一部を構成し、これらのヘッダを
通してそれぞれ電解液が電解槽の陽極隔室に供給され、
電解生成物が電解槽の陽極隔室から取り出され、水また
は他の液体が電解槽の陰極隔室に供給され、そしてまた
電解生成物が電解槽の陰極隔室から取り出される。ガス
ケット40は二つの別の開口47、48を備え、これらの開口
47、48は電解槽内において平衡ヘッダの一部を構成し、
これらの平衡ヘッダはそれぞれ電解槽の陽極隔室および
陰極隔室に連通している。ガスケット40はまたガスケッ
ト40の一縁部にジヨー49をまたガスケット40の他縁部に
ジヨー50を備えている。これらのジヨー49、50は円弧を
なし、ジヨー49の描く円弧はジヨー50の描く円弧より大
きい。ジヨー49、50の各々にはそれぞれポリテトラフル
オロエチレンの保護層51、52が設けられている。ガスケ
ット40はそれぞれ開口45、46、43、44、47、48の周囲に
直立したリップ53、54、55、56、57、58を設けて完成さ
れ、これらリップのガスケット40の平面からの高さは陽
極1の厚さより僅かに高い。 陽極1、ガスケット20およびガスケット40は、陽極1
の一方の面をガスケット20に接触させて位置決めし、通
路装置9、10、13をガスケット20のそれぞれ凹部27、2
8、31内に位置決めすることによって組立てられる。そ
の後、ガスケット40は陽極1の他方の面に接触させて位
置決めされ、直立したリップ53、54、55、56、57、58は
それぞれ開口7、8、5、6、11、12内に位置決めさ
れ、これらのリップは陽極1の反対側のガスケット20の
面に接触し、こうして開口7、8、5、6、11、12の周
囲に電気絶縁性材料の層が形成される。 ガスケット20、40を陽極1に対して適当な位置に配置
しかつ保持するために、これら両ガスケットおよび陽極
はそれらの面上および面内に互いに係合する多数の凸部
および凹部を備えることができる。簡明にするためこれ
らの凸部および凹部は図示されてない。 第4図を参照すると、ニッケルから成る陰極60はフレ
ーム状部分61を有し、このフレーム状部分61は中央開口
62を備え、この中央開口62は多数の離間した条片63によ
って橋絡されており、これらの条片63は互いに平行であ
り、フレーム状部分61の平面からこの平面と平行に変位
され、そしてフレーム状部分61の平面の両側に変位され
ている。陰極60は四つの開口64、65、66、67を備え、こ
れらの開口64、65、66、67は電解槽内においてヘッダの
一部を構成し、これらのヘッダを通ってそれぞれ電解液
が電解槽の陽極隔室に供給され、電解生成物が電解槽の
陽極隔室から取り出され、水または他の液体が電解槽の
陰極隔室に供給され、そしてまた電解生成物が電解槽の
陰極隔室から取り出される。中央開口62はフレーム状部
分61の壁における通路装置68を介して開口66および電解
槽の陰極隔室に水または他の液体を供給するヘッダに連
通され、また中央開口62はフレーム状部分61の壁におけ
る通路装置69を介して開口67および電解槽の陰極隔室か
ら電解生成物を取り出すヘッダに連通されている。陰極
60は二つの別の開口70、71を備え、これらの開口70、71
は電解槽内において平衡ヘッダの一部を構成し、これら
の平衡ヘッダはそれぞれ電解槽の陰極隔室および陽極隔
室に連通している。開口70および従ってこの開口70が一
部を成す平衡ヘッダはフレーム状部分61の壁内における
通路装置72を介して中央開口62および電解槽の陰極隔室
に連通される。陰極60はまた陰極60の一縁部にジヨー73
をまた陰極60の他縁部にジヨー74を備えている。これら
のジヨー73、74は円弧をなし、ジヨー73の描く円弧はジ
ヨー74の描く円弧より大きい、ジヨー73、74の各々には
それぞれポリテトラフルオロエチレンの保護層75、76が
設けられ、これらの保護層は電解槽の使用中、支持構造
体の支持ロッドから陰極を絶縁し、また電解槽の組立て
の最終段階で支持ロッド上における陰極の動きを助ける
働きをする。陰極60は凸部77を備え、この凸部77には銅
部材78がボルトで締め付けられており、この銅部材78を
介して運転中陰極60に電力が供給される。 第5図を参照すると、電気絶縁性エラストマー材料か
ら成るガスケット80はフレーム状部分81を有し、このフ
レーム状部分81は中央開口82および四つの開口83、84、
86を備え、これら四つの開口83、84、85、86は電解槽内
においてヘッダの一部を構成し、これらのヘッダを通し
てそれぞれ電解液が電解槽の陽極隔室に供給され、電解
生成物が電解槽の陽極隔室から取り出され、水または他
の液体が電解槽の陰極隔室に供給され、そしてまた電解
生成物が電解槽の陰極隔室から取り出される。中央開口
82はフレーム状部分81の壁における凹部87を介して開口
85および電解槽の陰極隔室に液体を供給するヘッダに連
通され、また中央開口82はフレーム状部分81の壁におけ
る凹部88を介して開口86および電解槽の陰極隔室から電
解生成物を取り出すヘッダに連通されている。ガスケッ
ト80は二つの別の開口89、90を備え、これらの開口89、
90は電解槽内において平衡ヘッダの一部を構成し、これ
らの平衡ヘッダはそれぞれ電解槽の陰極隔室および陽極
隔室に連通している。開口89および従ってこの開口89が
一部を成す平衡ヘッダはフレーム状部分81の壁内におけ
る凹部91を介して中央開口82および電解槽の陰極隔室に
連通される。ガスケット80はまたガスケット80の一縁部
にジヨー92をまたガスケット80の他縁部にジヨー93を備
えている。これらのジヨー92、93は円弧をなし、ジヨー
92の描く円弧はジヨー93の描く円弧より大きい。ジヨー
92、93の各々にはそれぞれポリテトラフルオロエチレン
の保護層94、95が設けられている。 第6図を参照すると、電気絶縁性エラストマー材料か
ら成るガスケット100は、フレーム状部分101を有し、こ
のフレーム状部分101は中央開口102および四つの開口10
3、104、105、106を備え、これら四つの開口103、104、
105、106は電解槽内においてヘッダの一部を構成し、こ
れらのヘッダを通してそれぞれ電解液が電解槽の陽極隔
室に供給され、電解生成物が電解槽の陽極隔室から取り
出され、水または他の液体が電解槽の陰極隔室に供給さ
れ、そして電解生成物が電解槽の陰極隔室から取り出さ
れる。ガスケット100は二つの別の開口107、108を備
え、これらの開口107、108は電解槽内において平衡ヘッ
ダの一部を構成し、これらの平衡ヘッダはそれぞれ電解
槽の陰極隔室および陽極隔室に連通している。 ガスケット100またはガスケット100の一縁部にジヨー
109をまたガスケット100の他縁部にジヨー110を備えて
いる。これらジヨー109、110は円弧を成し、ジヨー109
の描く円弧は、ジヨー110の描く円弧より大きい。ジヨ
ー109、110の各々にはそれぞれポリテトラフルオロエチ
レンの保護層111、112が設けられている。ガスケット10
0は、それぞれ開口103、104、105、106、107、108の周
囲に直立したリップ113、114、115、116、117、118を設
けて完成され、これらリップのガスケットの平面からの
高さは陰極60の厚さより僅かに高い。 陰極60、ガスケット80およびガスケット100は、陰極6
0の一方の面をガスケット80に接触させて位置決めし、
通路装置68、69、72をガスケット80のそれぞれ凹部87、
88、91内に位置決めすることによって組立てられる。そ
の後、ガスケット100は陰極60の他方の面に接触して位
置決めされ、直立したリップ113、114、115、116、11
7、118はそれぞれ開口64、65、66、67、70、71内に位置
決めされ、これらのリップは陽極1の反対側のガスケッ
ト80の面に接触し、こうして開口64、65、66、67、70、
71の周囲に電気絶縁性材料の層が形成される。 ガスケット80、100を陰極60に対して適当な位置に配
置しかつ保持するために、これら両ガスケットおよび陰
極はそれらの面上および面内に互いに係合する多数の凸
部および凹部を備えることができる。簡明にするためこ
れらの凸部および凹部は図示されてない。 以下、第7図を参照して電解槽の組立てについて説明
する。 電解槽の構成部品は、支持端板(図示してない)上に
位置決めされた平行で水平に配置した二本の支持ロッド
120、121から成る支持構造体上に組立てられる。第4図
〜第6図に説明したような陰極および陰極の各側に位置
決めされる一対のガスケットから成る陰極構成要素122
は、陰極構成要素を支持ロッド120、121間の水平面に対
してある角度傾斜させて支持ロッド120にジヨー123を位
置決めし、そして陰極構成要素122のジヨー124が支持ロ
ッド121上に位置決めされるまで陰極構成要素122を支持
ロッド120のまわりで回動させることによって支持構造
体上に位置決めされる。陰極構成要素122が支持ロッド1
20、121上の適当な位置にあるときには、ジヨー123の下
方部分は支持ロッド120より下方の位置までのび、それ
により陰極構成要素122の垂直方向取り外しは支持ロッ
ド120、121に接触するので防止しされる。 第1図〜第3図に関して説明したような陽極および陽
極の各側に位置決めされる一対のガスケットから成る陽
極構成要素130は、陽極構成要素を支持ロッド120、121
間の水平面に対してある角度傾斜させて支持ロッド121
にジヨー131を位置決めし、そして陽極構成要素130のジ
ヨー132が支持ロッド120上に位置決めされるまで陽極構
成要素130を支持ロッド121のまわりで回動させることに
よって支持構造体上に位置決めされる。陽極構成要素13
0が支持ロッド120、121上の適当な位置にあるときに
は、ジヨー131の下方部分は支持ロッド121より下方の位
置までのび、それにより陽極構成要素130の垂直方向取
り外しは支持ロッド120、121に接触するので防止しされ
る。 別の陰極構成要素140は、陰極構成要素122を支持ロッ
ド120、121上に位置決めしたと同様にして支持ロッド12
0、121上に位置決めされる。フイルム形状の陽イオン交
換膜は例えば接着剤を用いて陰極構成要素122、140およ
び陽極構成要素130の各々の一方のガスケットのフレー
ム状部分に装着され、それで各陽極とそれに隣接した陰
極との間に位置するようにされる。陽イオン交換膜の位
置は陰極構成要素122、140および陽極構成要素130上に
点線で示されている。電解槽の組立ては、支持ロッド12
0、121上に所望の数の陽極構成要素と陰極構成要素とを
位置決めし、支持ロッド120、121上に端板(図示してな
い)を位置決めし、これら端板間で陽極構成要素と陰極
構成要素とを押圧し、陰極構成要素122における開口12
5、126、127、128が一部を成しているヘッダをそれぞれ
電解槽の陽極隔室に供給すべき電解液の供給部、電解槽
の陽極隔室から電解生成物を受ける装置、電解槽の陰極
隔室に供給すべき水または他の液体の供給部および電解
槽の陰極隔室から電解生成物を受ける装置に連結し、そ
して銅部材129、133、141を電源に接続することによっ
て完成される。 電解槽において、陽極隔室は、陽極隔室の各側に位置
された陽イオン交換膜の間の空間で構成され、また陰極
隔室は、陰極隔室の各側に位置された陽イオン交換膜の
間の空間で構成される。 電解槽の動作を、塩化ナトリウムの水溶液の電解につ
いて説明する。塩化ナトリウムの水溶液は、陰極構成要
素122における開口125が一部を成すヘッダに供給され、
そこから電解槽の陽極隔室内に供給され、そこで電解が
行われる。電解で涸渇した塩化ナトリウム溶液および塩
素は陽極隔室から陰極構成要素122における開口126が一
部を成すヘッダ内に移動し、そこから電解槽の外へ取り
出される。 水は、陰極構成要素122における開口127が一部を成す
ヘッダに供給され、そこから電解槽の陰極隔室内に供給
される。陰極隔室内において陽極隔室から陽イオン交換
膜を通って移動してきたナトリウムイオンは水の電解に
よって生成されたヒドロキシイオンと反応し、そして生
成された水酸化ナトリウム溶液および水素は陰極隔室か
ら陰極構成要素122における開口128が一部を成すヘッダ
を通って電解槽の外へ取り出される。 各陽極隔室間および各陰極隔室間の液体の分配は、第
1図〜第6図に関して説明しそれぞれ各陽極隔室および
各陰極隔室と連通した平衡ヘッダのによって補助され
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は電解槽用の陽極の正面図、第2図は第1図の陽
極に取り付けられる第1のガスケットの正面図、第3図
は第1図の陽極に取り付けられる第2のガスケットの正
面図、第4図は電解槽用の陰極の正面図、第5図は第4
図の陰極に取り付けられる第1のガスケットの正面図、
第6図は第4図の陰極に取り付けられる第2のガスケッ
トの正面図、第7図は電解槽の構成部品の組立て方法を
示す電解槽の一部の分解斜視図である。 図中 120、121:支持ロッド 122:陰極構成要素 123、124:ジヨー 125〜128:陰極構成要素における開口 129:銅部材 130:陽極部材 131、132:ジヨー 133:銅部材 140:別の陰極構成要素 141:銅部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポール・エドワード・アントニー・バー ジエス イギリス国.チエシヤー.ノースウイツ チ.クラウトン.クリフ・レーン.“ウ イローデン”(番地その他表示なし) (56)参考文献 実開 昭58−27362(JP,U) 米国特許2590242(US,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.一対の支持ロッドを備え、フイルタプレス型構造体
    の構成部品の少なくとも幾つかがこれら対のジヨーを備
    えた支持構造体上にフイルタプレス型構造体の構成部品
    を組立てるに際し、支持ロッド上に構成部品のジヨーを
    位置決めし、一つの構成部品が支持ロッド間の平面に対
    して角度を成している時のみ上記一つの構成部品と組合
    さった一対のジヨーのうちの一方を支持ロッド上に位置
    決めし得るように形成することによってフイルタプレス
    型構造体を組立てることから成る、支持構造体上にフイ
    ルタプレス型構造体の構成部品を組立てる方法におい
    て、 一つの構成部品の一方のジヨーを一方の支持ロッド上に
    位置決めし、そしてこの構成部品を一方の支持ロッドの
    まわりで回転させてこの構成部品の他方のジヨーを他方
    の支持ロッドに位置決めし、その後隣接した構成部品の
    一方のジヨーを他方の支持ロッド上に位置決めし、そし
    てこの隣接した構成部品を他方の支持ロッドのまわりで
    回転させてこの隣接した構成部品の一方のジヨーを他方
    の支持ロッドに位置決めしそして隣接した構成部品の他
    方のジヨーを一方の支持ロッド上に位置決めすることに
    よってフイルタプレス型構造体の構成部品を交互に順次
    に支持構造体上に組立てることを特徴とする支持構造体
    上にフイルタプレス型構造体の構成部品を組立てる方
    法。 2.支持構造体の支持ロッドがほぼ水平な平面内に位置
    決めされることを特徴する特許請求の範囲1に記載の支
    持構造体上にフイルタプレス型構造体の構成部品を組立
    てる方法。 3.支持構造体の支持ロッドが互いにほぼ平行である特
    許請求の範囲1または2に記載の支持構造体上にフイル
    タプレス型構造体の構成部品を組立てる方法。 4.支持構造体の支持ロッドの断面が円形である特許請
    求の範囲1〜3のいずれか一項に記載の支持構造体上に
    フイルタプレス型構造体の構成部品を組立てる方法。 5.一対のジヨーの各々が横断面において半円より大き
    くない円弧を成している特許請求の範囲1〜4のいずれ
    か一項に記載の支持構造体上にフイルタプレス型構造体
    の構成部品を組立てる方法。 6.一つの構成部品における一対のジヨーがその構成部
    品の両縁部にまたはその近くに位置決めされる特許請求
    の範囲1〜5のいずれか一項に記載の支持構造体上にフ
    イルタプレス型構造体の構成部品を組立てる方法。 7.構成部品の積み重ね体の各端部に端板が位置決めさ
    れ、そして構成部品がこれらの端板間で押圧されている
    特許請求の範囲1〜6のいずれか一項に記載の支持構造
    体上にフイルタプレス型構造体の構成部品を組立てる方
    法。 8.一対の支持ロッドを備え、フイルタプレス型電解槽
    の構成部品の少なくとも幾つかがこれら支持ロッド上に
    位置決めするようにされた一対のジヨーを備えた支持構
    造体上にフイルタプレス型電解槽の構成部品を組立てる
    に際し、支持ロッド上に構成部品のジヨーを位置決め
    し、一つの構成部品が支持ロッド間の平面に対して角度
    を成している時のみ上記一つの構成部品と組合さった一
    対のジヨーのうちの一方を支持ロッド上に位置決めし得
    るように形成することによってフイルタプレス型電解槽
    を組立てることから成る、支持構造体上にフイルタプレ
    ス型電解槽の構成部品を組立てる方法において、 一つの構成部品の一方のジヨーを一方の支持ロッド上に
    位置決めし、そしてこの構成部品を一方の支持ロッドの
    まわりで回転させてこの構成部品の他方のジヨーを他方
    の支持ロッドに位置決めし、その後隣接した構成部品の
    一方のジヨーを他方の支持ロッド上に位置決めし、そし
    てこの隣接した構成部品を他方の支持ロッドのまわりで
    回転させてこの隣接した構成部品の一方のジヨーを他方
    の支持ロッドに位置決めしそして隣接した構成部品の他
    方のジヨーを一方の支持ロッド上に位置決めすることに
    よってフイルタプレス型構造体の構成部品を交互に順次
    に支持構造体上に組立てることを特徴とする支持構造体
    上にフイルタプレス型電解槽の構成部品を組立てる方
    法。 9.支持構造体の支持ロッドがほぼ水平な平面内に位置
    決めされることを特徴する特許請求の範囲8に記載の支
    持構造体上にフイルタプレス型電解槽の構成部品を組立
    てる方法。 10.支持構造体の支持ロッドが互いにほぼ平行である
    特許請求の範囲8または9に記載の支持構造体上にフイ
    ルタプレス型電解槽の構成部品を組立てる方法。 11.支持構造体の支持ロッドの断面が円形である特許
    請求の範囲8〜10のいずれか一項に記載の支持構造体上
    にフイルタプレス型電解槽の構成部品を組立てる方法。 12.電解槽の構成部品が、陽極、陰極及びガスケット
    から成る特許請求の範囲8〜11のいずれか一項に記載の
    支持構造体上にフイルタプレス型電解槽の構成部品を組
    立てる方法。 13.陽極、陰極及びガスケットの各々が一対のジヨー
    を備えている特許請求の範囲12に記載の支持構造体上に
    フイルタプレス型電解槽の構成部品を組立てる方法。 14.一対のジヨーの各々が横断面において半円より大
    きくない円弧を成している特許請求の範囲8〜13のいず
    れか一項に記載の支持構造体上にフイルタプレス型電解
    槽の構成部品を組立てる方法。 15.一つの構成部品における一対のジヨーがその構成
    部品の両縁部にまたはその近くに位置決めされる特許請
    求の範囲8〜14のいずれか一項に記載の支持構造体上に
    フイルタプレス型電解槽の構成部品を組立てる方法。 16.電気絶縁性材料のガスケット間に電極が位置決め
    される特許請求の範囲8〜15のいずれか一項に記載の支
    持構造体上にフイルタプレス型電解槽の構成部品を組立
    てる方法。 17.ガスケット及び電極が、それらの表面上及び表面
    内に多数の離間した凸部及び凹部を備え、これらの凸部
    及び凹部が互いに共動してガスケットを電極に対して正
    しい位置に固定するように作用する特許請求の範囲16に
    記載の支持構造体上にフイルタプレス型電解槽の構成部
    品を組立てる方法。 18.各陽極とそれに隣接した陰極との間にセパレータ
    が位置決めされる特許請求の範囲8〜17のいずれか一項
    に記載の支持構造体上にフイルタプレス型電解槽の構成
    部品を組立てる方法。 19.構成部品の積み重ね体の各端部に端板が位置決め
    され、そして構成部品がこれらの端板間で押圧されてい
    る特許請求の範囲8〜18のいずれか一項に記載の支持構
    造体上にフイルタプレス型電解槽の構成部品を組立てる
    方法。
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