JP2856097B2

JP2856097B2 - Ａｔｍ送受信方法およびａｔｍ装置

Info

Publication number: JP2856097B2
Application number: JP7075920A
Authority: JP
Inventors: 武雄藤沢
Original assignee: Nippon Electric Co Ltd
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1995-03-31
Filing date: 1995-03-31
Publication date: 1999-02-10
Anticipated expiration: 2014-02-10
Also published as: JPH08274784A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＡＴＭ装置に関し、特
に遠隔からの“ＳｉｍｐｌｅＮｅｔｗｏｒｋＭａｎ
ａｇｅｍｅｎｔＰｌｏｔｏｃｏｌ（ＳＮＭＰ）”マネ
ージャから管理できる“ＡｓｙｎｃｒｏｎｏｕｓＴｒ
ａｎｓｆｅｒＭｏｄｅ（ＡＴＭ）”装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のＡＴＭ装置は、“ＴｈｅＡＴＭ
ＦｏｒｕｍＴｅｃｈｎｉｃａｌＣｏｍｍｉｔｔｅ
ｅ”の提唱する“ＡＴＭＵｓｅｒ−Ｎｅｔｗｏｒｋ
ＩｎｔｅｒｆａｃｅＳｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ（以
下ＡＴＭＦｏｒｕｍＵＮＩと称す）”に準拠してい
る。

【０００３】ＡＴＭＦｏｒｕｍＵＮＩではＡＴＭ装
置の管理情報を交換するインタフェースとして“Ｉｎｔ
ｅｒｉｍ−ＬｏｃａｌＭａｎａｇｅｍｅｎｔＩｎｔ
ｅｒｆａｃｅ”（ＩＬＭＩ）が定義されている。この定
義では管理情報を交換するプロトコルとして“Ｉｎｔｅ
ｒｎｅｔＥｎｇｅｎｅｅｒＴａｓｋＦｏｒｅ（Ｉ
ＥＴＦ）”の提唱するＳＮＭＰを使用している。そし
て、ＡＴＭ回線上でＳＮＭＰの“ＰｒｏｔｏｃｏｌＤ
ａｔａＵｎｉｔ（ＰＤＵ）”を送受信するインタフェ
ースとしてポート（回線と装置との接続点）単位に専用
の“ＶｉｒｃｈａｌＰａｔｈＩｄｅｔｉｆｉｅｒ
（ＶＰＩ）”０番の“ＶｉｒｃｈａｌＣｈａｎｎｅｌ
Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ（ＶＣＩ）”１６番を使用する
こととなっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この従来のＡＴＭ装置
では、ＩＬＭＩにＳＮＭＰのＰＤＵを運ぶためのプロト
コル、即ち“ＬｏｃａｌＡｒｅａＮｅｔｗｏｒｋ
（ＬＡＮ）”の“ＵｓｅｒＤａｔａｇｒａｍＰｒｏｔ
ｏｃｏｌ（ＵＤＰ）”と“ＩｎｔｅｒｎｅｔＰｒｏｔ
ｏｃｏｌ（ＩＰ）”相当が定義されていないため、ＶＰ
Ｉ０番とＶＣＩ１６番のチャネルで直接つながってるＡ
ＴＭ装置間のみでしかＳＮＭＰのＰＤＵの交信ができな
いという問題がある。

【０００５】このため複数のＡＴＭ装置をまたがった末
端のＡＴＭ装置間、つまり遠隔のＡＴＭ装置間のＳＮＭ
ＰのＰＤＵの交信ができない。さらに、１本のＡＴＭ回
線でＡＴＭ装置につながるＳＮＭＰのマネージャは隣接
のＡＴＭ装置としかＳＮＭＰのＰＤＵの交信ができない
ため一台のＳＮＭＰマネージャから複数のＡＴＭ装置を
管理することができないという問題がある。

【０００６】それ故に、本発明の課題は、ＡＴＭ装置用
ＳＮＭＰマネージャが１つのＡＴＭ回線で複数のＡＴＭ
装置、そして遠隔のＡＴＭ装置の管理情報の取得と設定
を行えるようにすることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、ＡＴＭ
端末装置と、ＳＮＭＰエージェント機能を搭載し自ＡＴ
Ｍアドレスを付与されたＡＴＭスイッチ装置とを含むネ
ットワークにおいて、前記ＡＴＭスイッチ装置は、エー
ジェントからエージェント開始ＴＲＡＰとしてのＳＮＭ
ＰのＰＤＵを受け、このＰＤＵに付与されている送信元
アドレスと送信先ＡＴＭアドレスよりＡＴＭアドレス情
報を生成し、ＳＮＭＰマネージャーとエージェントの間
の信号中継処理をＳＮＭＰのＰＤＵに付与された送信元
ＡＴＭアドレスと送信先ＡＴＭアドレス及び生成された
ＡＴＭアドレス情報に基づいて経路選択し、またエージ
ェントからエージェント終了ＴＲＡＰとしてのＳＮＭＰ
のＰＤＵを受け、該エージェントのＡＴＭアドレス情報
を削除するＡＴＭ送受信方法が得られる。

【０００８】また、本発明によれば、前記ＰＤＵの先端
に送信先ＡＴＭアドレスと送信元ＡＴＭアドレスが付与
されているＡＴＭ送受信方法が得られる。

【０００９】また、本発明によれば、ＩＬＭＩのアドレ
ス登録手順とＳＮＭＰエージェントからＳＮＭＰマネー
ジャへのＴＲＡＰのＰＤＵから中継のためのＡＴＭアド
レス情報を作成するＡＴＭスイッチ装置と、該ＡＴＭス
イッチ装置に接続したＡＴＭ端末装置とを有し、該ＡＴ
Ｍスイッチ装置で前記ＡＴＭアドレス情報を作成するこ
とにより、ＡＴＭアドレス付きの前記ＳＮＭＰのＰＤＵ
の中継をする処理と、該中継により遠隔の前記ＳＮＭＰ
のＰＤＵの交信を行う処理と、前記ＳＮＭＰエージェン
トから前記ＳＮＭＰマネージャへの終了のＴＲＡＰによ
り中継情報を削除する処理とを含むことを特徴とするＡ
ＴＭ装置が得られる。

【００１０】

【作用】ＡＴＭ装置用ＳＮＭＰマネージャが１つのＡＴ
Ｍ回線で複数のＡＴＭ装置、そして遠隔のＡＴＭ装置の
管理情報の取得と設定を行えるようにする。このためＳ
ＮＭＰで遠隔管理のできるＡＴＭ装置は、ＳＮＭＰのＰ
ＵＤにＡＴＭアドレスを付与することにより達成する。

【００１１】

【実施例】次に、本発明のＡＴＭ装置について図面を参
照して説明する。図１は本発明の一実施例を示すＡＴＭ
装置のネットワーク構成図である。

【００１２】図１を参照して、複数のＡＴＭ装置は、そ
れぞれ大きくＡＴＭ端末装置１，２，３とＡＴＭスイッ
チ装置４，５に分類される。

【００１３】第１のＡＴＭ端末装置１のポート１１、第
２のＡＴＭ端末装置２のポート２１、第３のＡＴＭ端末
装置３のポート３１、第１のＡＴＭスイッチ装置４のポ
ート４１〜４４、そして第２のＡＴＭスイッチ装置５の
ポート５１〜５４はＡＴＭ回線との接続点を示すポート
である。

【００１４】第１のＡＴＭスイッチ装置４は、ポート４
１からＡＴＭ回線を通じてポート１１を有する第１のＡ
ＴＭ端末装置１とつながる。同様にして第１のＡＴＭス
イッチ装置４のポート４３からＡＴＭ回線を通じて第２
のＡＴＭスイッチ装置５とつながる。第２のＡＴＭスイ
ッチ装置５は、ポート５１からＡＴＭ回線を通じて第１
のＡＴＭスイッチ装置４と、ポート５２からＡＴＭ回線
を通じて第２のＡＴＭ端末装置２と、ポート５３からＡ
ＴＭ回線を通じて第３のＡＴＭ端末装置３とつながる。

【００１５】図２は図１の第１のＡＴＭ端末装置１の持
つ情報と機能とを表したブロック図である。ＡＤ１は、
第１のＡＴＭ端末装置１自身を示す自ＡＴＭアドレスで
ある。ＭＩＢ（ＭａｎａｇｅｍｅｎｔＩｎｆｏｒｍａ
ｔｉｏｎＢａｓｅ）１は、ＳＮＭＰプロトコルの定義
に従い決められる管理対象項目の情報（ＭＩＢ情報）で
ある。ＡＤ８は第１のＡＴＭ端末装置１を管理するＳＮ
ＭＰマネージャのＡＴＭアドレス（ＳＮＭＰマネージャ
ＡＴＭアドレス）である。ＡＧ１はＳＮＭＰプロトコル
で定義されるＳＮＭＰエージェントの機能を果たす。Ｃ
Ｈ１は、本発明の実施によりＰＤＵに付加される送信先
ＡＴＭアドレスが自ＡＴＭアドレスＡＤ１と等しいかを
確認する機能（ＡＴＭアドレス確認機能）であり、等し
い場合はそのＰＤＵを処理するが、等しくない場合はＡ
ＴＭアドレス確認機能ＣＨ１にて宛先が不正なＰＤＵを
受信したものとして廃棄する。

【００１６】図３は図１の第２のＡＴＭ端末装置２の持
つ情報と機能を表したブロック図である。第２のＡＴＭ
端末装置２は第１のＡＴＭ端末装置１と同様の情報と機
能を持つ。ＡＤ２は自ＡＴＭアドレス、ＭＩＢ２はＭＩ
Ｂ情報、ＡＤ３はＳＮＭＰマネージャＡＴＭアドレス、
ＡＧ２はＳＮＭＰエージェント、ＣＨ２はＡＴＭアドレ
ス確認機能である。

【００１７】図４は図１の第３のＡＴＭ端末装置３の持
つ情報と機能を表したブロック図である。前述した第１
及び第２のＡＴＭ端末装置１、２は、ＳＮＭＰプロトコ
ルのエージェントの機能を果たすが、第３のＡＴＭ端末
装置３は、ＳＮＭＰエージェント機能に加えＳＮＭＰマ
ネージャの機能も果たす。このため第３のＡＴＭ端末装
置３は、第１及び第２のＡＴＭ端末装置１，２と同様な
機能（ＳＮＭＰエージェントＡＧ３、ＡＴＭアドレス確
認機能ＣＨ３）と情報（自ＡＴＭアドレスＡＤ３，ＭＩ
Ｂ情報ＭＩＢ３）との他に、管理サービスを提供するた
めのアプリケーションプログラムＡＰとＳＮＭＰプロト
コルのマネージャの機能を果たすＳＮＭＰマネージャＭ
Ｇ３を搭載している。

【００１８】図５は図１の第１のＡＴＭスイッチ装置４
の持つ情報と機能を表したブロック図である。自ＡＴＭ
アドレスＡＤ４、ＭＩＢ情報ＭＩＢ４、ＳＮＭＰマネー
ジャＡＴＭアドレスＡＤ８、ＳＮＭＰエージェントＡＧ
４の各情報及び機能は第１のＡＴＭ端末装置１と同様で
ある。

【００１９】ＳＮＭＰマネージャ接続先ポート番号４３
は，ポートを複数持つスイッチ装置に対してＳＮＭＰマ
ネージャがどのポートの先につながっているのかを示す
情報である。ＳＮＭＰマネージャＡＴＭアドレスＡＤ８
とＳＮＭＰマネージャ接続先ポート番号４３は，ＡＴＭ
装置上のＳＮＭＰエージェントがＳＮＭＰプロトコルの
ＴＲＡＰのＰＤＵを自発的に送信する場合に使用する。

【００２０】ＡＴＭアドレス情報Ｒ４は，ＡＴＭアドレ
スとそのアドレスが接続するポート番号との対応関係を
示す情報である。

【００２１】ＡＴＭアドレス情報作成機能ＭＫ４は、第
１及び第２のＡＴＭスイッチ装置４及び５のコンフィグ
レーション情報として、そしてＡＴＭＦｏｒｕｍＵ
ＮＩのＩＬＭＩプロトコルのアドレス登録手順で得るＡ
ＴＭアドレスとポートの情報からＡＴＭアドレス情報Ｒ
４を作成する機能である。

【００２２】ＡＴＭアドレス学習忘却機能Ｌ４は、スイ
ッチを通るＳＮＭＰのＰＤＵから新たに接続したエージ
ェントのＡＴＭアドレスとそのながるポート番号をＡＴ
Ｍアドレス情報Ｒ４に設定したり、そのエージェントが
マネージャとの交信を止める場合にＡＴＭアドレス情報
Ｒ４のエージェントのＡＴＭアドレス情報を削除する機
能である。ＰＤＵ中継機能Ｔ４はＰＤＵに付加される送
信先ＡＴＭアドレスとＡＴＭアドレス情報をもとにＰＤ
Ｕの送信先ポート番号を決めて中継する機能である。

【００２３】図６は図１の第２のＡＴＭスイッチ装置５
の持つ情報と機能を表したブロック図である。第２のＡ
ＴＭスイッチ装置５は第１のＡＴＭスイッチ装置４と同
様の情報及び機能を持つ。即ち、第２のＡＴＭスイッチ
装置５は、自ＡＴＭアドレスＡＤ５、ＭＩＢ情報ＭＩＢ
５、ＳＮＭＰマネージャＡＴＭアドレスＡＤ８、ＳＮＭ
ＰエージェントＡＧ５、ＡＴＭアドレス情報作成機能Ｍ
Ｋ５、ＡＴＭアドレス情報Ｒ５、ＡＴＭアドレス学習忘
却機能Ｌ５、ＳＮＭＰマネージャ接続先ポート番号５
３、及びＰＤＵ中継機能Ｔ５を有している。

【００２４】図２乃至図６の各ＡＴＭ端末装置１、２及
び３とＡＴＭスイッチ装置４及び５の持つＳＮＭＰマネ
ージャＡＴＭアドレスＡＤ８は各装置で同じであって
も、異なっていても良い。

【００２５】図７は第１のＡＴＭスイッチ装置４のＡＴ
Ｍアドレス情報の内容を示したものである。例えばＡＴ
ＭアドレスＡＤ２はポート番号４３番のポートにつなが
っていることを示す。種別はそのＡＴＭアドレス情報が
コンフィグレーション情報またはＡＴＭＦｏｒｕｍ
ＵＮＩのＩＬＭＩプロトコルのアドレス登録手順により
ＡＴＭアドレス情報作成機能ＭＫ４で設定した情報か、
ＡＴＭアドレス学習忘却機能Ｌ４により設定された情報
であるかを示すものである。図７において種別Ｄはアド
レス情報作成機能により、種別ＩはＡＴＭアドレス学習
忘却機能により設定されたことを表す。

【００２６】同様に図８は、第２のＡＴＭスイッチ装置
５のＡＴＭアドレス情報の内容を示したものである。例
えばＡＴＭアドレスＡＤ２はポート番号５２番のポート
につながっていることを示す。種別はそのＡＴＭアドレ
ス情報がコンフィグレーション情報またはＡＴＭＦｏ
ｒｕｍＵＮＩのＩＬＭＩプロトコルのアドレス登録手
順によりＡＴＭアドレス情報作成機能ＭＫ５で設定した
情報か、ＡＴＭアドレス学習忘却機能Ｌ５により設定さ
れた情報であるかを示すものである。

【００２７】図９は本実施例で使用するＰＤＵの形式を
表す図である。図９において（ａ）のＰＤＵはＡＴＭ
ＦｏｒｕｍＵＮＩと同じ形式である。（ｂ）のＰＤＵ
は本実施例により（ａ）の形式の先頭に新たに送信先Ａ
ＴＭアドレスと送信元ＡＴＭアドレスを追加したもので
ある。

【００２８】次に、図１乃至図９に基づいて本実施例の
動作について図１０及び図１１をも用いて説明する。図
１０は本実施例の動作を示すシーケンス図である。図１
１は図１０の続きのシーケンス図を示している。

【００２９】図１０及び図１１は第１のＡＴＭ端末装置
１が、第１及び第２のＡＴＭスイッチ装置４，５、そし
て第３のＡＴＭ端末装置３に接続して図９の（ｂ）の形
式のＰＤＵで交信している図１のＡＴＭネットワークに
接続し、ＳＮＭＰマネージャである第３のＡＴＭ端末装
置３より第１のＡＴＭ端末装置１のＭＩＢ情報ＭＩＢ１
の情報を取得し、第１のＡＴＭ端末装置１が図１のＡＴ
Ｍネットワークから離れるまでと、ＳＮＭＰマネージャ
より第２のＡＴＭスイッチ装置５のＭＩＢ５の情報を取
得する様子を表したシーケンスである。

【００３０】図１２は第１及び第２のＡＴＭスイッチ装
置１、２内の動作を説明するためのフローチャートであ
る。図１３及び図１４はそれぞれ図１２に示したＡＴＭ
アドレス情報登録確認処理１５と、ＡＴＭアドレス情報
削除処理１７を詳細に表したフローチャートである。

【００３１】第１のＡＴＭ端末装置１は図１のＡＴＭネ
ットワークに接続する。即ち第１のＡＴＭスイッチ装置
４に接続するとＡＴＭＦｏｒｕｍＵＮＩのＩＬＭＩ
の定義に従い接続したポート内のＶＰＩ０番のＶＣＩ１
６番を使用し図９の（ａ）のＰＤＵの形式で「コールド
スタートＴＲＡＰ」から「アドレス個別情報設定」まで
の一連の処理を行う。

【００３２】第１のＡＴＭスイッチ装置４はこのときポ
ート４１番に自ＡＴＭアドレスＡＤ１につながったこと
を確認し、ＡＴＭアドレス情報作成機能ＭＫ４でＡＴＭ
アドレス情報Ｒ４に図７に示すＡＤ１の情報を種別Ｄで
登録する。

【００３３】図１０及び図１１に示す「アドレス付きＰ
ＤＵ使用開始設定」、「エージェント開始ＴＲＡＰ」、
「エージェント終了ＴＲＡＰ」そして「アドレス無しＰ
ＤＵ使用開始設定」は本実施例で追加となる処理であ
る。

【００３４】「アドレス付きのＰＵＤ使用開始設定」は
第１のＡＴＭ端末装置１が以降のＳＮＭＰのＰＤＵの形
式を図９の（ｂ）の形式で行うことを宣言するものであ
り、第１のＡＴＭスイッチ装置４から正常回答を受信し
た後、第１のＡＴＭ端末装置１はＡＴＭアドレスを付与
したＰＤＵを使用する。

【００３５】図１０に示す「エージェント開始ＴＲＡ
Ｐ」は第１のＡＴＭ端末装置１が接続したことを第３の
ＡＴＭ端末装置３のＳＮＭＰマネージャへ知らせるもの
である。このＴＲＡＰの後、第３のＡＴＭ端末装置３の
ＳＮＭＰマネージャから第１のＡＴＭ端末装置１のＭＩ
Ｂ情報ＭＩＢ１への情報の読み込み及び書き込みが可能
となる。

【００３６】図１０に示すシーケンスではＳＮＭＰマネ
ージャからＭＩＢ１情報の取得を１度しか記述していな
いが、図１１に示した「エージェント終了ＴＲＡＰ」前
までであれば、ＳＮＭＰマネージャからのＭＩＢ情報Ｍ
ＩＢ１の情報の取得と設定は何回でも可能である。「エ
ージェント終了ＴＲＡＰ」は第１のＡＴＭ端末装置１が
図１のＡＴＭネットワークから離脱するときに、前もっ
て第３のＡＴＭ端末装置３のＳＮＭＰマネージャへ知ら
せるものである。

【００３７】図１１に示す「アドレス無しＰＤＵ使用開
始設定」は、第１のＡＴＭ端末装置１が図９の（ａ）の
ＡＴＭアドレスの無いＰＤＵの交信に戻ることを第１の
ＡＴＭスイッチ装置４へ宣言するものである。

【００３８】次に、第１及び第２のＡＴＭスイッチ装置
４、５内でＳＮＭＰのＰＤＵを中継するためのＡＴＭア
ドレスとポート番号との対応関係の学習処理の動作につ
いて説明する。

【００３９】図１０の第１のＡＴＭ端末装置１の「エー
ジェント開始ＴＲＡＰ」ＰＤＵには送信先ＡＴＭアドレ
スとしてＳＮＭＰマネージャＡＴＭアドレスＡＤ８が設
定され、送信元のＡＴＭアドレスとして自ＡＴＭアドレ
スＡＤ１が設定される。第１のＡＴＭスイッチ装置４は
ポート４１よりこのＰＤＵを受信すると初めにこのＰＤ
Ｕか第１のＡＴＭスイッチ装置４宛てのものであるか否
かを確認するために、図１２の開始１０からＰＵＤの宛
先アドレスは自分宛かの判断１１へＰＤＵの送信先のＡ
ＴＭアドレスが自ＡＴＭアドレスＡＤ４と同じかを比較
する。判断１１でＹｓｓであれば、ＰＤＵの指定に従い
ＭＩＢを処理し、応答を返却し終了する（処理１２、処
理１３及び処理２２）。この場合、送信先アドレスは自
ＡＴＭアドレスＡＤ３であるため判断１１はＮｏとな
る。

【００４０】そして次に、エージェント開始ＴＲＡＰか
の判断１４でＰＤＵの内容が「エージェント開始ＴＲＡ
Ｐ」であるかを確認する。この場合「エージェント開始
ＴＲＡＰであるため判断１４はＹｅｓとなり、処理１５
を行う。開始の処理１５は、図１３に示すように、最初
にＡＴＭアドレス情報にＰＤＵの送信元ＡＴＭアドレス
があるか否かの判断１５１でＡＴＭアドレス情報Ｒ４に
送信元自ＡＴＭアドレスＡＤ１とポート番号の対応関係
が既に設定済みであるかを確認する。この場合設定済み
のため判断はＹｅｓとなりＡＴＭアドレス情報を追加し
ないで、このＰＤＵを送信先のＡＤ３のつながるポート
４３番のＶＯＩ０番のＶＣＩ１６番へ送信する［ＡＴＭ
アドレステーブルから送信先ＡＴＭアドレス（ＳＮＭＰ
マネージャのＡＴＭアドレス）に対応するポート暗号を
探してそのポートへＰＤＵを送信する処理１５３、終了
処理１５４］。

【００４１】第２のＡＴＭスイッチ装置５は、このＰＤ
Ｕをポート５１番から受信すると、第１のＡＴＭスイッ
チ装置４と同様に図１２に示す判断と処理を行う。第２
のＡＴＭスイッチ装置５においても、図１２のＰＤＵの
宛先アドレスは自分宛てか否かの判断１１はＹｅｓとな
り、エージェント開始ＴＲＡＰか否かの判断１４もＹｅ
ｓとなり、ＡＴＭアドレス情報登録確認処理１５を行
う。図１３において第２のＡＴＭスイッチ装置５は、Ａ
ＴＭスイッチ装置４とは異なり、ＡＴＭアドレス情報Ｒ
５には自ＡＴＭアドレスＡＤ１の情報は未設定の状態で
あるため判断１５１はＮｏとなり、ここで第２のＡＴＭ
スイッチ装置５のＡＴＭアドレス情報Ｒ５にＡＤ１がポ
ート５１につながることが設定（学習）される。このと
きＡＤ１は「アドレス個別情報設定」による設定ではな
いので種別をＩとする（ＰＤＵを受信したポート番号と
ＰＤＵの送信元ＡＴＭアドレスをＡＴＭテーブルへ種別
をＩとして追加する処理１５２）。

【００４２】そしてこのＰＤＵはＡＴＭアドレス情報Ｒ
５に従いポート５３番のＶＰＩ０番のＶＣＩ１６番に送
信される。以上のようにして第１及び第２のＡＴＭスイ
ッチ装置４，５上での中継処理と、第２のＡＴＭスイッ
チ装置５上での中継のための自ＡＴＭアドレスＡＤ１の
学習処理が行われる。

【００４３】次にＡＴＭスイッチ装置におけるＰＤＵの
中継処理の動作について説明する。図１０の第３のＡＴ
Ｍ端末装置３上のＳＮＭＰエージェントが第１のＡＴＭ
端末装置１からの「エージェント開始ＴＲＡＰ」により
第１のＡＴＭ端末装置１の接続を知り「ＭＩＢ１情報取
得」のＰＤＵを送信した場合、「ＭＩＢ１情報取得」の
ＰＤＵの送信先ＡＴＭアドレスには「エージェント開始
ＴＲＡＰ」のＰＤＵの送信元自ＡＴＭアドレスＡＤ１が
設定される。そして、送信元自ＡＴＭアドレスには第３
のＡＴＭ端末装置３の自ＡＴＭアドレスＡＤ３が設定さ
れる。第２のＡＴＭスイッチ装置５はポート５３番から
このＰＤＵを受信すると、初めに図１２の判断１１によ
り受信したＰＤＵの送信先ＡＴＭアドレスが第２のＡＴ
Ｍスイッチ装置５の自ＡＴＭアドレスＡＤ５に等しいか
を確認する。この場合送信先ＡＴＭアドレスはＡＤ１で
あるため判断はＮｏとなる。

【００４４】次に、エージェント開始ＴＲＡＰかの判断
１４によりＰＤＵの内容がエージェント開始ＴＲＡＰで
あるかを確認するが、ＰＤＵの内容はＭＢＩ１情報取得
であり判断はＮｏとなる。エージェント終了ＴＲＡＰか
の判断１６も判断１４と同様にＮｏとなる。そして、Ｐ
ＤＵの送信元ＡＴＭアドレスをもとにＡＴＭアドレス情
報から対応するポート番号を検索する処理１８でＡＴＭ
アドレス情報Ｒ５に送信先自ＡＴＭアドレスＡＤ１の情
報があるかを検索する。

【００４５】しかし、自ＡＴＭアドレスＡＤ１の情報は
「エージェント開始ＴＲＡＰ」の通過により設定（学
習）されているため、検索成功かの判断１９はＹｅｓと
なりＰＤＵは自ＡＴＭアドレスＡＤ１のつながるポート
番号５１番のＶＰＩ０番のＶＣＩ１６番へ送信される。
ＡＴＭスイッチ装置４はポート４３番からこのＰＤＵを
受信するとＡＴＭスイッチ装置５と同様の判断と処理を
行いポート番号４１番のＶＰＩ０番のＶＣＩ１６番へ送
信する（対応するポート番号へのＶＰ１０番ＶＣＩ１６
番へＰＤＵを送信する処理２０）。また、検索成功かの
判断１９がＮｏであれば、ＰＤＵを廃棄する処理２５を
行う。このようにしてＡＴＭ端末装置３からの「ＭＩＢ
１情報取得」ＰＤＵは第１及び第２のＡＴＭスイッチ装
置５，４を中継し送信先ＡＴＭアドレスで示されるＡＴ
Ｍ端末装置１へ到達する。

【００４６】次にＡＴＭスイッチ装置でのＡＴＭアドレ
スの忘却処理の動作について説明する。

【００４７】ＡＴＭ端末装置１は図１のＡＴＭネットワ
ークから離れる前にＡＴＭ端末装置３のＳＮＭＰマネー
ジャへ「エージェント終了ＴＲＡＰ」のＰＤＵを送信す
る。このＰＤＵの送信先アドレスにはＳＮＭＰマネージ
ャＡＴＭアドレスＡＤ８が設定され、送信元アドレスに
は自ＡＴＭアドレスＡＤ１が設定されて、ＰＤＵの内容
はエージェント終了を示す。

【００４８】第１のＡＴＭスイッチ装置４でポート４１
から第１のＡＴＭ端末装置１の「エージェント終了ＴＲ
ＡＰ」のＰＤＵを受信した場合、図１２のＰＤＵの宛先
アドレスは自分宛てかの判断１１と判断１４とはＮｏと
なり判断１６がＹｅｓとなってＡＴＭアドレス情報削除
処理１７を行う。処理１７ではこのＰＤＵを図１４に示
すＡＴＭアドレステーブルからＰＤＵの送信先ＡＴＭア
ドレス（ＳＮＭＰマネージャのＡＴＭアドレス）に対応
するポート番号を探しそのポートへＰＤＵを送信する処
理１７１によりポート４３番のＶＰＩ０番ＶＣＩ１６番
へ中継する。その後、ＡＴＭアドレス情報中の送信元Ａ
ＴＭアドレスを押さえる処理１７２と、探し出したＡＴ
Ｍアドレスの種別はＩか否かの判断１７３で送信元自Ａ
ＴＭアドレスＡＤ１をアドレス情報の中から削除すべき
かかの判断するが、ＡＴＭアドレス情報Ｒ４上の種別が
Ｄとなっているため、第１のＡＴＭスイッチ装置４では
自ＡＴＭアドレスＡＤ１の中継情報は削除しない。

【００４９】第２のＡＴＭスイッチ装置５はポート５１
から「エージェント終了ＴＲＡＰ」ＰＤＵを受信すると
第１のＡＴＭスイッチ装置４と同様に図１２の判断１６
でＹｅｓとなり処理１７を行う。第２のＡＴＭスイッチ
装置５はＡＴＭアドレス情報Ｒ５に自ＡＴＭアドレスＡ
Ｄ１の情報をＩとして設定しているため、図１４の探し
出したＡＴＭアドレスの種別はＩか否かの判断１７３は
ＹＥＳとなり、ＡＴＭアドレステーブルからこのＡＴＭ
アドレス情報を削除する処理１７４により自ＡＴＭアド
レスＡＤ１の情報を削除（忘却）して終了処理１７５と
する。

【００５０】以上のようにして本実施例によりＳＮＭＰ
で遠隔のＡＴＭ装置の管理が可能となる。最後に第３の
ＡＴＭ端末装置３のＳＮＭＰマネージャからＳＮＭＰエ
ージェントである第２のＡＴＭスイッチ装置５のＭＩＢ
情報ＭＩＢ５を取得する動作について説明する。

【００５１】図１１の「ＭＩＢ５情報取得」のＰＤＵの
送信先ＡＴＭアドレスには第２のＡＴＭスイッチ装置５
の自ＡＴＭアドレスＡＤ５が設定される。そして、送信
元ＡＴＭアドレスには第３のＡＴＭ端末装置３の自ＡＴ
ＭアドレスＡＤ３が設定される。第２のＡＴＭスイッチ
装置５はこのＰＤＵをポート５３番から受信すると、図
１２の判断１１で送信先ＡＴＭアドレスが自ＡＴＭアド
レスＡＤ５であるかを確認する。この場合判断１１はＹ
ｅｓとなり、ＭＩＢ情報ＭＩＢ５の情報を読み「ＭＩＢ
５情報取得への応答」のＰＤＵを作成し送信先ＡＴＭア
ドレスに「ＭＩＢ５情報取得」のＰＤＵの送信元自ＡＴ
ＭアドレスＡＤ３を、そして送信元ＡＴＭアドレスに自
ＡＴＭアドレスＡＤ５を設定し、「ＭＩＢ５情報取得」
のＰＤＵを受信したポート番号５３番のＶＰＩ０番のＶ
ＣＩ１６番に送信する。

【００５２】この様にして本実施例により図９の（ｂ）
の形式のＰＤＵを使用してもＡＴＭ回線で隣接するＡＴ
Ｍ装置間の交信も可能でありＡＴＭＦｏｒｕｍＵＮ
ＩのＩＬＭＩプロトコルで定義するＭＩＢ情報の取得と
設定の機能も果たすことができる。

【００５３】

【発明の効果】以上、実施例によって説明したように、
本発明のＡＴＭ装置によれば、ＡＴＭスイッチ装置でＳ
ＮＭＰのＰＤＵの送信先ＡＴＭアドレスに従いＰＤＵを
中継するので、遠隔のＡＴＭ装置間で管理情報の取得と
設定ができるという効果を有する。

【００５４】また、既にＩＬＭＩで管理専用に定義して
いるＶＰＩ０番のＶＣＩ１６番を使用するので、新たな
ＶＰＩとＶＣＩのリソースを使用せずに遠隔管理を実現
でき、同時にＩＬＭＩで定義する機能も損なわずに実現
できるという効果を有する。

【００５５】さらに、ＡＴＭスイッチ装置で中継情報の
学習と忘却を行うので、遠隔管理を行うための各ＡＴＭ
装置への中継情報の生成と削除とを行う作業の必要がな
いという効果を有する。

【００５６】そして、簡易な処理で実現できＵＤＰとＩ
Ｐのようなプロトコル処理を必要としないという効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すＡＴＭ装置のネットワ
ーク構成図である。

【図２】図１に示した第１のＡＴＭ端末装置の情報と機
能とを表したブロック図である。

【図３】図１に示した第２のＡＴＭ端末装置の情報と機
能とを表したブロック図である。

【図４】図１に示した第３のＡＴＭ端末装置の情報と機
能とを表したブロック図である。

【図５】図１に示した第１のＡＴＭスイッチ装置の情報
と機能を表したブロック図である。

【図６】図１に示した第２のＡＴＭスイッチ装置の情報
と機能を表したブロック図である。

【図７】図１に示した第１のＡＴＭスイッチ装置のＡＴ
Ｍアドレス情報を示した説明図である。

【図８】図１に示した第２のＡＴＭスイッチ装置のＡＴ
Ｍアドレス情報を示した説明図である。

【図９】（ａ）はＳＮＭＰのＰＤＵの（ｂ）はＡＴＭア
ドレスを付与したＳＮＭＰのＰＤＵの形式を示す説明図
である。

【図１０】本発明の実施例を説明のためのシーケンス図
である。

【図１１】図１０に続くシーケンス図である。

【図１２】本発明の実施例のＡＴＭスイッチ装置の動作
を説明するためのフローチャート図である。

【図１３】図１２の処理の詳細なフローチャート図であ
る。

【図１４】図１２の処理の詳細なフローチャート図であ
る。

【符号の説明】

１第１のＡＴＭ端末装置２第２のＡＴＭ端末装置３第３のＡＴＭ端末装置４第１のＡＴＭスイッチ装置５第２のＡＴＭスイッチ装置１１，２１，３１，４１〜４４，５１〜５４ポートＡＤ１〜５自ＡＴＭアドレスＡＤ８ＳＮＭＰマネージャＡＴＭアドレスＭＩＢ１〜５ＭＩＢ情報ＡＧ１〜５ＳＮＭＰエージェントＣＨ１〜３ＡＴＭアドレス確認機能ＭＧ３ＳＮＭＰマネージャＡＰ管理アプリケーションＲ４，Ｒ５ＡＴＭアドレス情報Ｌ４，Ｌ５ＡＴＭアドレス情報学習忘却機能Ｔ４，Ｔ５ＰＤＵ中継機能ＭＫ４，ＭＫ５ＡＴＭアドレス情報作成機能

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】ＡＴＭ端末装置と、ＳＮＭＰエージェン
ト機能を搭載し自ＡＴＭアドレスを付与されたＡＴＭス
イッチ装置とを含むネットワークにおいて、前記ＡＴＭ
スイッチ装置は、エージェントからエージェント開始Ｔ
ＲＡＰとしてのＳＮＭＰのＰＤＵを受け、このＰＤＵに
付与されている送信元アドレスと送信先ＡＴＭアドレス
よりＡＴＭアドレス情報を生成し、ＳＮＭＰマネージャ
ーとエージェントの間の信号中継処理をＳＮＭＰのＰＤ
Ｕに付与された送信元ＡＴＭアドレスと送信先ＡＴＭア
ドレス及び生成されたＡＴＭアドレス情報に基づいて経
路選択し、またエージェントからエージェント終了ＴＲ
ＡＰとしてのＳＮＭＰのＰＤＵを受け、該エージェント
のＡＴＭアドレス情報を削除することを特徴とするＡＴ
Ｍ送受信方法。
【請求項２】前記ＰＤＵの先端に送信先ＡＴＭアドレ
スと送信元ＡＴＭアドレスが付与されている請求項１記
載のＡＴＭ送受信方法。
【請求項３】ＩＬＭＩのアドレス登録手順とＳＮＭＰ
エージェントからＳＮＭＰマネージャへのＴＲＡＰのＰ
ＤＵから中継のためのＡＴＭアドレス情報を作成するＡ
ＴＭスイッチ装置と、該ＡＴＭスイッチ装置に接続した
ＡＴＭ端末装置とを有し、該ＡＴＭスイッチ装置で前記
ＡＴＭアドレス情報を作成することにより、ＡＴＭアド
レス付きの前記ＳＮＭＰのＰＤＵの中継をする処理と、
該中継により遠隔の前記ＳＮＭＰのＰＤＵの交信を行う
処理と、前記ＳＮＭＰエージェントから前記ＳＮＭＰマ
ネージャへの終了のＴＲＡＰにより中継情報を削除する
処理とを含むことを特徴とするＡＴＭ装置。