JP2853676B2 - 電波発射源存在範囲推定装置 - Google Patents

電波発射源存在範囲推定装置

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JP2853676B2
JP2853676B2 JP27898396A JP27898396A JP2853676B2 JP 2853676 B2 JP2853676 B2 JP 2853676B2 JP 27898396 A JP27898396 A JP 27898396A JP 27898396 A JP27898396 A JP 27898396A JP 2853676 B2 JP2853676 B2 JP 2853676B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波監視業務や救
難業務等に於いて使用される、電波発射源の存在範囲を
推定する電波発射源存在範囲推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電波監視業務や救難業務等に於いては、
不法電波の発射源や救難信号の発射源等の存在範囲を推
定することが必要になり、従来は、例えば、特開平3−
282280号公報に記載されているような電波発射源
表示装置を用いて、電波発射源の存在範囲を推定するよ
うにしていた。
【0003】図6は上述した従来の電波発射源表示装置
の構成を示すブロック図であり、ロラン航法装置等の航
法装置21と、方向探知機22と、データ入出力回路2
3と、海図情報が格納された記憶回路24と、CPU2
5と、表示器26と、キーボード27と、記憶回路28
とから構成されている。
【0004】航法装置21は、例えば、所定時間毎に、
それが搭載されている船舶の位置を測定し、位置情報を
出力する。方向探知機22は、航法装置21の測定タイ
ミングと同じタイミングで、自船に対する電波発射源の
方位角を測定し、方位角情報を出力する。航法装置2
1,方向探知器22から順次出力される位置情報,方位
角情報は、記憶回路28に順次格納される。
【0005】CPU25は、記憶回路28に格納されて
いる各位置情報を表示器26の表示面の座標値に変換
し、各方位角情報をそれが測定された位置からの方位線
に換算し、方位線を表示器26の表示面に海図に重畳し
て表示する。オペレータは、表示器26の表示面に表示
された方位線の交点に基づいて電波発射源の存在範囲を
推定する。ここで、方位線の交点を電波発射源の存在位
置と特定できないのは、方向探知機による測定誤差が大
きいためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
は、表示器の表示面に測定点からの方位線を複数表示
し、その表示を見てオペレータが発射電波源の存在範囲
を推定するものであったので、オペレータに負担がかか
るという問題があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、オペレータが容
易に電波発射源の存在範囲を認識できるようにすること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、電波発射源が存在する範囲を推定する電波発
射源存在範囲推定装置に於いて、それぞれが異なる測定
点で測定された、その測定点の位置を示す位置情報とそ
の測定点に対する前記電波発射源の方位角を示す方位角
情報とから構成される複数のセンサ情報が格納されたデ
ータ記憶部と、該データ記憶部に格納されている各セン
サ情報に基づいて各センサ情報に対応する方位線を求め
る方位線算出部と、該方位線算出部で算出された方位線
の交点の分布の中心位置を算出する中心位置算出部と、
前記複数のセンサ情報の内の、方位角が最も大きいセン
サ情報に対応する方位線と方位角が最も小さいセンサ情
報に対応する方位線との交差角を2等分する中間方位線
を算出する中間方位線算出部と、オペレータによって指
示された、楕円に含ませる交点の割合を入力する入力部
と、前記中心位置算出部で算出された中心位置を中心と
し、前記中間方位線算出部で算出された中間方位線の方
向を長軸の方向とし、離心率を所定の離心率とする楕円
であって、前記前記方位線算出部で算出された全ての方
位線の交点の内の、前記入力部から入力された割合の交
点を含む楕円の方程式を算出する楕円方程式算出部と、
該楕円方程式算出部で算出された方程式によって示され
る楕円を緯度線,経度線と重畳して表示部に表示すると
共に、前記方位線算出部で算出された各方位線を前記緯
度線,経度線と重畳して前記表示部に表示する表示制御
部とを備えている。
【0009】上記した構成に於いては、方位線算出部
が、データ記憶部に格納されている複数の異なる測定点
に於けるセンサ情報に基づいて、各測定点から電波発射
源への方位線を算出し、中心位置算出部が、方位線の交
点の分布の中心位置を算出し、中間方位線算出部が、複
数のセンサ情報の内の、方位角が最も大きいセンサ情報
に対応する方位線と方位角が最も小さいセンサ情報に対
応する方位線との交差角を2等分する中間方位線を算出
する。
【0010】その後、楕円方程式算出部が、中心位置算
出部で算出された中心位置を中心とし、中間方位線算出
部で算出された中間方位線の方向を長軸の方向とし、離
心率を所定の離心率とする楕円であって、方位線算出部
で算出された複数の方位線の交点の内の、オペレータが
入力部を用いて指示した割合の交点を含む楕円の方程式
を算出し、表示制御部が楕円方程式算出部で算出された
方程式によって示される楕円を緯度線,経度線と重畳し
て表示部に表示する。
【0011】また、本発明は、電波発射源が存在すると
推定される範囲を更に正確に表示できるようにするた
め、前記複数のセンサ情報の内の、方位角が最も大きい
センサ情報に対応する方位線と方位角が最も小さいセン
サ情報とに対応する方位線との交差角に基づいて楕円の
離心率を算出する離心率算出部を備え、前記楕円方程式
算出部は、前記中心位置算出部で算出された中心位置を
中心とし、前記中間方位線算出部で算出された中間方位
線の方向を長軸の方向とし、離心率を前記離心率算出部
で算出された離心率とする楕円であって、前記方位線の
交点の内の、前記入力部から入力された割合の交点を含
む楕円の方程式を算出する構成を備えている。
【0012】上記した構成に於いては、離心率算出部
が、複数のセンサ情報の内の、方位角が最も大きいセン
サ情報に対応する方位線と方位角が最も小さいセンサ情
報に対応する方位線との交差角に基づいて楕円の離心率
を算出し、楕円方程式算出部が、中心位置算出部で算出
された中心位置を中心とし、中間方位線算出部で算出さ
れた中間方位線の方向を長軸の方向とし、離心率を離心
率算出部で算出された離心率とする楕円であって、方位
線算出部で算出された複数の方位線の交点の内の、オペ
レータが入力部を用いて指示した割合の交点を含む楕円
の方程式を算出し、表示制御部がその方程式によって示
される楕円を表示部に表示する。
【0013】更に、本発明は、自然現象等の影響を受け
ることにより誤ったものになったと判断されるセンサ情
報を除外し、それ以外のセンサ情報を用いて電波発射源
の存在範囲を推定できるようにするため、前記表示部に
表示された複数の方位線の中からオペレータによって指
示された方位線を選択する方位線選択部を備え、前記中
心位置算出部は、前記方位線選択部で選択された方位線
の交点の分布のの中心位置を算出する構成を備え、前記
中間方位線算出部は、前記方位線選択部で選択された方
位線の内の、方位角が最も大きい方位線と方位角が最も
小さい方位線との交差角を2等分する中間方位線を算出
する構成を備え、前記離心率算出部は、前記方位線選択
部で選択された方位線の内の、方位角が最も大きい方位
線と方位角が最も小さい方位線との交差角に基づいて楕
円の離心率を算出する構成を備えている。
【0014】上記した構成に於いては、方位線選択部
が、表示部に表示されている複数の方位線の中からオペ
レータによって指示された方位線を選択する。そして、
方位線選択部によって方位線が選択されると、中心位置
算出部が、選択された方位線の交点の分布の中心位置を
算出し、中間方位線算出部が、選択された方位線の内
の、方位角が最も大きい方位線と方位角が最も小さい方
位線との交差角を2等分する中間方位線を算出し、離心
率算出部が、選択された方位線の内の方位角が最も大き
い方位線と方位角が最も小さい方位線との交差角に基づ
いて楕円の離心率を算出する。その後、楕円方程式算出
部が、中心位置算出部で算出された中心位置を中心と
し、中間方位線算出部で算出された中間方位線の方向を
長軸の方向とし、離心率を離心率算出部で算出された離
心率とする楕円であって、方位線算出部で算出された複
数の方位線の交点の内の、オペレータによって指定され
た割合の交点を含む楕円の方程式を算出し、表示制御部
がその方程式によって示される楕円を表示部に表示す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の実施例のブロック図であ
り、本実施例の電波発射源存在範囲推定装置は、中央処
理装置1と、データ記憶部2と、入出力装置3と、プリ
ンタ4とから構成されている。そして、このような構成
を有する電波発射源存在範囲推定装置は、船舶,航空
機,車両等の移動体に搭載される。
【0017】データ記憶部2は、磁気ディスク装置等に
よって構成されるものであり、図2に示すように、測定
時刻,位置情報,方位角情報から構成されるセンサ情報
が複数格納される。図2の例は、時刻t1,t2,…に
於いて測定された上記した移動体の位置がi1,i2,
…で、時刻t1,t2,…に於いて測定された上記移動
体に対する電波発射源の方位角がh1,h2,…である
ことを示している。尚、データ記憶部2へのセンサ情報
の格納方法であるが、図6に示した従来の技術と同様
に、航法装置,方向探知機によって測定された位置情
報,方位角情報と測定時刻とをオンラインでデータ記憶
部2へ格納するような方法を採ることもできるし、航法
装置,方向探知機で測定された位置情報,方位角情報と
測定時刻とを磁気ディスク等の記憶媒体に一旦格納し、
その後、記憶媒体をデータ記憶部2に装填するというオ
フラインによる方法を採ることもできる。
【0018】入出力装置3は、CRT等の表示部31
と、キーボード,マウス等の入力部32とから構成され
る。
【0019】中央処理装置1は、妥当性検査部11と、
データ検索部12と、方位線算出部13と、表示制御部
14と、方位線選択部15と、中間方位線算出部16
と、中心位置算出部17と、離心率算出部18と、楕円
方程式算出部19とから構成されている。これら各部1
1〜19の機能は、プログラムによって実現することが
できる。
【0020】妥当性検査部11は、オペレータがセンサ
情報を検索するためのパラメータとして入出力装置3か
ら入力した検索開始時刻,検索終了時刻の妥当性を検査
し、妥当でない場合は、表示部31にエラーメッセージ
を表示し、妥当な場合は、入力された検索開始時刻,検
索終了時刻をデータ検索部12に渡す機能を有する。
【0021】データ検索部12は、データ記憶部2を検
索し、そこに格納されているセンサ情報の内、測定時刻
が入力された検索開始時刻と検索終了時刻との間の時刻
になっているセンサ情報を出力する機能を有する。
【0022】方位線算出部13は、データ検索部12か
ら出力された各センサ情報に基づいて各センサ情報に対
応する方位線を算出する機能を有する。
【0023】表示制御部14は、方位線算出部13で算
出された各方位線や、楕円方程式算出部19で算出され
た方程式によって示される楕円を緯度線,経度線と重畳
して表示部31に表示する機能を有する。
【0024】方位線選択部15は、表示部31に表示さ
れた複数の方位線の中からオペレータによって指示され
た方位線のみを選択する機能を有する。
【0025】中間方位線算出部16は、方位線選択部1
5によって選択された方位線の内の、最も方位角の大き
い方位線と最も方位角が小さい方位線との交差角を2等
分する中間方位線を算出する機能を有する。
【0026】中心位置算出部17は、方位線選択部15
によって選択された複数の方位線の交点の中心(重心)
位置を求める機能を有する。つまり、各交点の加重平均
位置を求める機能を有する。
【0027】離心率算出部18は、方位線選択部15に
よって選択された複数の方位線の内の、最も方位角が大
きい方位線と最も方位角が小さい方位線との交差角に基
づいて楕円の離心率を算出する機能を有する。
【0028】楕円方程式算出部19は、中間方位線算出
部16が算出した中間方位線,中心位置算出部17が算
出した中心位置,離心率算出部18が算出した離心率,
オペレータが入力部32から入力した楕円に含ませる交
点の割合に基づいて楕円の方程式を算出する機能や、算
出した楕円の方程式を表示制御部14,プリンタ4に出
力する機能を有する。
【0029】図3は本実施例の処理例を示す流れ図であ
り、以下各図を参照して本実施例の動作を説明する。
【0030】オペレータは、中央処理装置1に電波発射
源の存在範囲の推定処理を行わせる場合、先ず、入出力
装置3からセンサ情報を検索するためのパラメータとし
て検索開始時刻,検索終了時刻を入力する(S1)。検
索開始時刻,検索終了時刻には、西暦年,月,日,時,
分が含まれる。尚、検索開始時刻,検索終了時刻の入力
方法としては、種々の方法をとることができるが、本実
施例では、表示部31に検索開始時刻入力フィールド,
検索終了時刻入力フィールドを表示し、表示された検索
開始時刻入力フィールド,検索終了時刻入力フィールド
に検索開始時刻,検索終了時刻を入力する方法を採るも
のとする。
【0031】入出力装置3から検索開始時刻,検索終了
時刻が入力されると、データ検索部12はそれらの妥当
性を検査する(S2)。ここでは、例えば、存在しない
西暦年,月,日,時,分が入力されたかとか、検索開始
時刻と検索終了時刻との前後関係とかを検査する。
【0032】そして、妥当でないと判断した場合(S2
がNO)は、妥当性検査部11は、表示制御部14に対
して「不正なデータです。再入力して下さい」等のエラ
ーメッセージの表示を指示すると共に、誤りがあった入
力フィールドを空白にすることを指示する(S3)。こ
れより、表示制御部14は、表示部31にエラーメッセ
ージを表示すると共に、誤りのあった入力フィールドを
空白にする。
【0033】また、入力された検索開始時刻,検索終了
時刻が妥当であると判断した場合(S2がYES)は、
妥当性検査部11は、データ検索部12に検索開始時
刻,検索終了時刻を渡し、検索開始を指示する(S
4)。これにより、データ検索部12は、図2に示すよ
うな内容を有するデータ記憶部2を検索し、測定時刻が
入力された検索開始時刻と検索終了時刻との間の時刻に
なっているセンサ情報を出力する。
【0034】方位線算出部13は、データ検索部12か
ら出力された各センサ情報毎に、そのセンサ情報によっ
て示される方位線を求める(S5)。つまり、位置情報
によって示される点を始点とし、方位角が方位角情報に
よって示される方位線を求める。
【0035】その後、表示制御部14が、方位線算出部
13で求められた各方位線を表示部31に表示する(S
6)。図4は表示部31の表示例であり、緯度線,経度
線,地図情報に重畳して5本の方位線41〜45が表示
されている。尚、各方位線41〜45は、それぞれ測定
時刻がt1〜t5のセンサ情報に対応するものとする。
また、図4に於いて△は、位置,方位角の測定点を示し
ている。
【0036】オペレータは、表示部31に図4に示すよ
うに方位線41〜45が表示されると、その後の処理で
使用する方位線を選択する(S7)。この選択は、例え
ば、マウスカーソルを使用する方位線上に移動させた
後、クリックする等の方法を取ることができる。この選
択は、表示された方位線の中に、自然現象等の影響を受
けることによって誤ったものになったと思われる方位線
が存在する場合、そのような方位線が以後の処理で使用
されないようにするために行うものである。従って、図
4に示すような表示が行われた場合は、誤りと思われる
方位線が存在しないので、オペレータは、表示部31に
表示されている全ての方位線41〜45を選択すること
になる。更に、オペレータは、入力部32から楕円に含
ませる交点の割合を入力する(S8)。例えば、全交点
中の半分の交点を楕円に含ませたい場合は、50%を入
力することになる。
【0037】その後、中間方位線算出部16が、方位線
選択部15によって選択された方位線の内、最も方位角
が小さい方位線41と最も方位角が大きい方位線45と
の交差角αを2等分する中間方位線46を算出する(S
9)。
【0038】次いで、中心位置算出部17が、方位線4
1〜46の交点の分布の中心(重心)位置Oを求める
(S10)。
【0039】更に、離心率算出部18が、次式(1)に
示す演算を行うことにより、離心率eを求める(S1
1)。尚、式(1)に於いて、αは方位線41と方位線
45との交差角を示している。
【0040】 e=α2 /902 −2α/90+1 … (1)
【0041】その後、楕円方程式算出部19が、中心位
置算出部17で算出された中心位置Oを中心とし、中間
方位線算出部16で算出された中間方位線46の方向を
長軸の方向とし、離心率を離心率算出部18で算出され
た離心率eとする楕円であって、方位線41〜45の全
ての交点の内の、S8でオペレータによって指示されて
いる割合の交点を含む楕円の方程式を算出し、算出した
楕円の方程式を表示制御部14に渡す(S12,S1
3)。尚、楕円方程式算出部19は、入力部32からプ
リントアウト要求が入力された場合は、算出した楕円の
方程式をプリンタ4に出力し、印字させる。また、上述
した実施例では、交差角αに基づいて離心率eを算出す
る離心率算出部18を設け、離心率算出部18で算出さ
れた離心率eを使用するようにしたが、予め定められて
いる離心率を使用するようにしても良い。しかし、本実
施例のように、離心率算出部18によって算出された離
心率を使用した方が、電波発射源が存在すると推定され
る範囲を正確に表示することができる。
【0042】表示制御部14は、楕円方程式算出部19
から楕円の方程式が渡されると、それによって示される
楕円47を図4に示すように表示部31上に表示する
(S14)。この楕円47内が、本実施例によって推定
された、電波発射源が存在する範囲となる。
【0043】ここで、電波発射源が存在すると推定され
る範囲を、円ではなく中間方位線の方向を長軸方向とす
る楕円により表示するようにした理由を、図5を参照し
て説明する。尚、図5に於いて、センサ部分(航法装
置,方向探知機)は、X軸上を移動し、測定点A,Bに
於いて、測定点の位置及び電波発射源の方位角を測定す
るものとする。
【0044】電波発射源の方位角の測定結果には誤差が
存在する。従って、測定点Aから見た場合、電波発射源
は直線51,52によって挟まれる範囲内に存在すると
考えられ、測定点Bから見た場合、電波発射源は直線5
3,54によって挟まれる範囲内に存在すると考えられ
る。これらの直線51〜54の方程式は、それぞれ次式
(2)〜(5)に示すものとなる。
【0045】 y=tan 〔180 °−(θ+β)〕・x−a・tan 〔180 °−(θ+β)〕 =−tan (θ+β)・x+a・tan (θ+β) … (2) y=tan (180 °−θ)・x−a・tan (180 °−θ) =−tan θ・x+a・tan θ … (3) y=tan θ・x+a・tan θ … (4) y=tan (θ+β)・x+a・tan (θ+β) … (5)
【0046】また、各直線51〜54の交点の座標値は
次のようになる。
【0047】直線51と直線53との交点のX,Y座標
値は、それぞれ次式(6),(7)に示すものとなる。 X座標値=〔a(tan (θ+β)−tan θ)〕 ÷〔tan (θ+β)+tan θ〕 … (6) Y座標値=〔2a・tan (θ+β)・tan θ〕 ÷〔tan (θ+β)+tan θ〕 … (7)
【0048】直線51と直線54との交点のX,Y座標
値は、それぞれ次式(8),(9)に示すものとなる。 X座標値=0 … (8) Y座標値=a・tan (θ+β) … (9)
【0049】直線52と直線53との交点のX,Y座標
値は、それぞれ次式(10),(11)に示すものとな
る。 X座標値=0 … (10) Y座標値=a・tan θ … (11)
【0050】直線52と直線54との交点のX,Y座標
値は、それぞれ次式(12),(13)に示すものとな
る。 X座標値=〔a・(tan θ−tan (θ+β))〕 ÷〔tan (θ+β)+tan θ〕 … (12) Y座標値=〔2a・tan (θ+β)・tan θ〕 ÷〔tan (θ+β)・tan θ)〕 … (13)
【0051】従って、各交点によって囲まれる図形(図
5に於いて斜線を施した部分)のX,Y軸方向の長さL
X,LYは次式(14),(15)に示すものとなる。
【0052】 LX=2a・〔tan (θ+β)−tan θ)〕 ÷〔tan (θ+β)+tan θ〕 … (14) LY=a・〔tan (θ+β)−tan θ〕 … (15)
【0053】従って、LX,LYの関係は、tan (θ+
β)−tan θ≠0であるため、次式(16)に示すもの
となる。
【0054】 LY=〔tan (θ+β)+tan θ〕・LX/2 … (16)
【0055】ここで、式(16)の係数〔tan (θ+
β)+tan θ〕/2を、次式(17)に示すようにf
(θ)とおく。
【0056】 f(θ)=〔tan (θ+β)+tan θ〕/2 … (17)
【0057】式(17)の両辺をθで微分すると、次式
(18)が得られ、f(θ)が単調増加関数であること
が分かる。
【0058】 f’(θ)=1/2〔1/cos 2 (θ+β)+1/cos θ〕>0 (0≦θ<90°) … (18)
【0059】従って、tan (θ+β)+tan θ>2の時
はLY>LX、tan (θ+β)+tan θ=2の時はLX
=LY、tan (θ+β)+tan θ<2の時はLY<LX
となる。一般に、測定点から電波発射源までの距離が測
定点間の距離よりも長く、LY>LXとなるため、電波
発射源が存在すると推定される範囲は、中間方位線に沿
って平たい形になる。従って、電波発射源が存在すると
推定される範囲を、円ではなく中間方位線の方向を長軸
とする楕円で表示する方が、電波発射源が存在すると推
定される範囲を正確に表示することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、各方位
線の交点の分布の中心位置を中心とし、中間方位線の方
向を長軸の方向とし、離心率を所定の離心率とする楕円
であって、方位線の交点の内の、オペレータが入力部を
用いて指示した割合の交点を含む楕円の方程式を算出す
る楕円方程式算出部と、算出された方程式によって示さ
れる楕円を緯度線,経度線と重畳して表示部に表示する
表示制御部を備えているので、オペレータは表示された
楕円に基づいて容易に電波発射源の存在範囲を認識する
ことができる。従って、電波監視活動,救難活動等を迅
速に行うことが可能になる。また、楕円により電波発射
源が存在すると推定される範囲を表示するようにしたの
で、円によって表示する場合に比較して電波発射源が存
在すると推定される範囲を正確に表示することができ
る。
【0061】また、本発明は、方位角が最大,最小の2
本の方位線の交差角に基づいて、楕円の離心率を算出す
る離心率算出部を備え、楕円方程式算出部では、離心率
算出部で算出された離心率の楕円の方程式を算出するよ
うにしたものであるので、電波発射源の存在範囲を更に
正確に表示することができる。
【0062】更に、本発明は、表示部に表示された複数
の方位線の中からオペレータによって指示された方位線
のみを選択する方位線選択部を備え、中心位置算出部,
中間方位線算出部,離心率算出部は、方位線選択部によ
って選択された方位線のみを処理対象にするので、資源
現象等の影響を受け、誤ったものとなったセンサ情報が
存在しても、電波発射源の存在範囲を正確に推定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】データ記憶部2の内容例を示す図である。
【図3】中央処理装置1の処理例を示す流れ図である。
【図4】表示部31に於ける表示例を示す図である。
【図5】電波発射源が存在すると推定される範囲を楕円
表示するようにした理由を説明するための図である。
【図6】従来の技術のブロック図である。
【符号の説明】
1…中央処理装置 11…妥当性検査部 12…データ検索部 13…方位線算出部 14…表示制御部 15…方位線選択部 16…中間方位線算出部 17…中心位置算出部 18…離心率算出部 19…楕円方程式算出部 2…データ記憶部 3…入出力装置 31…表示部 32…入力部 4…プリンタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 5/00 - 5/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波発射源が存在する範囲を推定する電
    波発射源存在範囲推定装置に於いて、 それぞれが異なる測定点で測定された、その測定点の位
    置を示す位置情報とその測定点に対する前記電波発射源
    の方位角を示す方位角情報とから構成される複数のセン
    サ情報が格納されたデータ記憶部と、 該データ記憶部に格納されている各センサ情報に基づい
    て各センサ情報に対応する方位線を求める方位線算出部
    と、 該方位線算出部で算出された方位線の交点の分布の中心
    位置を算出する中心位置算出部と、 前記複数のセンサ情報の内の、方位角が最も大きいセン
    サ情報に対応する方位線と方位角が最も小さいセンサ情
    報に対応する方位線との交差角を2等分する中間方位線
    を算出する中間方位線算出部と、オペレータによって指示された、楕円に含ませる交点の
    割合を入力する入力部と、 前記中心位置算出部で算出された中心位置を中心とし、
    前記中間方位線算出部で算出された中間方位線の方向を
    長軸の方向とし、離心率を所定の離心率とする楕円であ
    って、前記前記方位線算出部で算出された全ての方位線
    の交点の内の、前記入力部から入力された割合の交点を
    含む楕円の方程式を算出する楕円方程式算出部と、 該楕円方程式算出部で算出された方程式によって示され
    る楕円を緯度線,経度線と重畳して表示部に表示すると
    共に、前記方位線算出部で算出された各方位線を前記緯
    度線,経度線と重畳して前記表示部に表示する表示制御
    部とを備えたことを特徴とする電波発射源存在範囲推定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のセンサ情報の内の、方位角が
    最も大きいセンサ情報に対応する方位線と方位角が最も
    小さいセンサ情報とに対応する方位線との交差角に基づ
    いて楕円の離心率を算出する離心率算出部を備え、 前記楕円方程式算出部は、前記中心位置算出部で算出さ
    れた中心位置を中心とし、前記中間方位線算出部で算出
    された中間方位線の方向を長軸の方向とし、離心率を前
    記離心率算出部で算出された離心率とする楕円であっ
    て、前記方位線の交点の内の、前記入力部から入力され
    割合の交点を含む楕円の方程式を算出する構成を備え
    たことを特徴とする請求項記載の電波発射源存在範囲
    推定装置。
  3. 【請求項3】 前記表示部に表示された複数の方位線の
    中からオペレータによって指示された方位線を選択する
    方位線選択部を備え、 前記中心位置算出部は、前記方位線選択部で選択された
    方位線の交点の分布の中心位置を算出する構成を備え、 前記中間方位線算出部は、前記方位線選択部で選択され
    た方位線の内の、方位角が最も大きい方位線と方位角が
    最も小さい方位線との交差角を2等分する中間方位線を
    算出する構成を備え、 前記離心率算出部は、前記方位線選択部で選択された方
    位線の内の、方位角が最も大きい方位線と方位角が最も
    小さい方位線との交差角に基づいて楕円の離心率を算出
    する構成を備えたことを特徴とする請求項記載の電波
    発射源存在範囲推定装置。
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