JP2853095B2 - 空気噴射式織機の補助ノズル - Google Patents

空気噴射式織機の補助ノズル

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は空気噴射式補助ノズルに関するものであ
り、さらに詳しくは先端が閉塞されて後端側から圧縮空
気が供給される偏平中空体の一方の側壁に噴射孔が形成
されている型式の空気噴射式織機の補助ノズルの改良に
関するものである。
(従来技術) 上記のような形式の補助ノズルにより形成された噴射
流においては、その中心に流体密度の高い部分ができる
が、この部分は一般に「コアー」と呼ばれている。
ところで、このような噴射流による緯糸搬送作用の強
さには総噴射流量、噴射方向性およびコアー長などが関
係してくるが、このうち特に噴射方向性が大きな影響を
及ぼすものである。
ここで噴射方向性とは補助ノズルの通路軸線に対して
の噴射流の上下方向の角度と筬前後方向に対しての噴射
流の角度とを併せた概念であり、その良悪は主として噴
射孔の径長比、すなわち孔径(d)の孔壁長さ(t)に
対する比(d/t)により定まるものであり、この値が小
さい程噴射方向性は良くなる。
従来一般には単孔構造の補助ノズルが用いられてい
た。この単孔構造の場合にはコアー長の大きな噴射流が
得られるものの、空気の拡散度が大きいばかりでなく、
噴射方向性が非常に劣るという欠点がある。すなわち総
噴射流量を確保するためには孔径dをあまり小さくする
ことはできないから、径長比(d/t)は必然的に大きく
ならざるを得ないのである。
かかる欠点を除くべく実公昭49−27821号には複孔構
造の補助ノズルが提案されている。すなわちこの補助ノ
ズルは小孔径の噴射孔複数個を行列状に配置した構造を
有している。各噴射孔においては孔径を小さくすること
により径長比(d/t)を小さくとって噴射方向性を良く
し、一方総噴射流量は小噴射孔の個数で確保するという
思想である。この場合、各小噴射孔において形成された
コアーはコアー間に存在する負圧領域の作用により互い
に引寄せられて1個の「合成コアー」を形成する。
この場合、単孔構造のものに比べて噴射方向性は良く
なり、噴射流の拡散も少くなる。しかしコアーが互いに
引寄せられる際に負圧領域が中心部に集約される。この
結果、合成コアーの中心部がいわば空の状態となるため
に、円錐形状が崩れ易く大きな噴射距離(所定風速が得
られる噴射孔からの距離をいう。)が得られないという
欠点がある。
(発明の要旨) この発明の目的は噴射方向性に秀れ、噴射距離が大き
くしかも拡散の少ない噴射孔を提供することにある。
このためこの発明においては、同一円周上に等ピッチ
で形成された3個以上の小噴射孔により噴射孔を構成
し、かつ各小噴射孔の中心を結ぶ線の内側に異なる方向
に延在するとともに小噴射孔の直径より狭幅のスリット
を複数個形成したことを要旨とするものである。
(実施態様) 第1図に示すのはこの発明の補助ノズルの一実施態様
であって、6個の小噴射孔1が同一の円周C上に等ピッ
チで配設されており、これらの小噴射孔1が6本の放射
状に延在すると共に小噴射孔1の直径よりも小さい幅を
もつスリット2により互いに連結されている。
ここで6個の小噴射孔1の中心を結ぶ線Cの内部にあ
る6本のスリット2は全てがその延在方向が異ってい
る。また各スリット2を円孔になぞらえるならば、その
幅方向については孔径dが小さく、延在方向については
孔径dが大きいことになる。したがって幅方向について
は噴射方向性が秀れ、延在方向については噴射方向性が
劣っていることになる。ここにスリット2の幅は、小噴
射孔1の直径よりも小さく形成されているので、円孔に
なぞらえるスリット2の幅方向の孔径dは、より小さい
ものとなり、幅方向については噴射方向性がより秀れて
いることになる。また、スリット2はそれぞれその噴射
方向性の秀れた方向が異るから、全体としては本来なら
各小噴射孔1によって負圧領域が形成される部分に異方
性の噴射方向性が得られ、互いに補い合って全体として
全方向に亙って規制のとれた秀れた噴射方向性がこの部
分に得られるのである。
なお各小噴射孔1間の間隔(L)と孔径(d)との関
係では、L/d<1.5にすることにより充分な合成コアーが
形成されることが確認された。
小噴射孔1の個数は必ずしも6個に限定されるもので
はなく、例えば第2図に示すように4個であってもよ
い。この場合各小噴射孔1を結ぶ線は正方形となり、こ
の内側にスリット2が形成されている。
また各スリット2は必ずしも相互に連結されたものお
よび/または放射状である必要はなく、第3図に示すよ
うに互い違いに断絶状に形成してもよい。
さらに各スリット2は第4図に示すように曲線状であ
ってもよい。第5図に示した例では各スリット2は小噴
射孔1とは断絶状態に形成されている。第6図に示すも
のにあっては各スリット2の長さが異っている。
さらに第7図に示すように同一円周上にある小噴射孔
1の内側にさらに1個小噴射孔を設けて、これらをスリ
ット2により互いに連結するようにしてもよい。
(発明の効果) 以上から明らかなようにこの発明においては単孔構造
の欠点(噴射方向性に劣る)を補った複孔構造を採用
し、しかもその欠点(合成コアー中心部の負圧化)を回
避すべく、円周配置されている3個以上の小噴射孔の内
側に異なる方向に延在ししかも小噴射孔の孔径(d)よ
り狭幅のスリットを複数形成したので、孔径に擬制され
る小さなスリット幅により大きな径長比(d/t)を得て
秀れた噴射方向性を与えるとともに、スリットの異方向
配置により噴射方向の異方向性を与えて合成コアーの負
圧化を回避したのである。これらの相乗効果により非常
に秀れた噴射方向性と大きな噴射距離が得られたのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1〜7図はこの発明の補助ノズルの諸実施態様を示す
正面図である。 1……小噴射孔 2……スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−36750(JP,A) 特開 昭64−85346(JP,A) 特開 平2−99643(JP,A) 特開 平1−102171(JP,A) 実開 昭53−35262(JP,U) 実開 昭57−192980(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03D 47/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端が閉塞され後端側から圧縮空気が供給
    される偏平中空体の一方の側壁に噴射孔が形成されてい
    る型式であって、 この噴射孔が同一円周上に等ピッチで配置された3個以
    上の小噴射孔により構成されており、かつ 隣接する小噴射孔の中心を結ぶ線の内側に異なる方向に
    延在するとともに小噴射孔の孔径より狭幅のスリットが
    複数個形成されている ことを特徴とする空気噴射式織機の補助ノズル。
JP24208090A 1990-09-12 1990-09-12 空気噴射式織機の補助ノズル Expired - Fee Related JP2853095B2 (ja)

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