JP2853052B2 - ジャーナル搬送機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ジャーナル印字装置におけるジャーナル搬
送機構に関し、特に必要に応じてジャーナル用紙を逆送
可能なジャーナル搬送機構に関する。

〔従来技術〕

従来この種のジャーナル搬送機構は、第５図に示すよ
うに、ジャーナル用紙供給ロール８と、ジャーナル６を
移送するフィード・ローラ12a、ｂと、ジャーナル用紙
巻取ロール10と、前記ジャーナル用紙を案内する複数の
ガイド３、５を含む搬送路等から構成されている。供給
ロール８から供給されたジャーナル用紙は、印字ヘッド
部16を通過し、のぞき窓14を経由して巻取ロール10に巻
取られる。

のぞき窓14はジャーナル印字の内容を確認し又は修正
するための窓（穴）である。印字直後の内容は印字ヘッ
ド16等により遮られて見ることができないので、通常、
フィード・ローラ12a、ｂによりジャーナル６をのぞき
窓の位置までフィードして確認又は修正する。確認等が
終ると、フィード・ローラ12a、ｂを逆転させてジャー
ナル６を逆送して元の位置に戻してから印字を続行す
る。

一方、供給ロール８は供給ロール収納部２内に単に置
かれているだけであるため、ジャーナル用紙６を引き出
すことは自由にできるが、供給ロール８によりジャーナ
ル用紙６を巻取ることはできない。そのため、フィード
・ローラ12a、ｂで逆送されたジャーナル用紙６は供給
ロール８に巻取られず、フィード・ローラ12a、ｂと供
給ロール８の間で折れ曲がりたるんだ状態18で搬送路内
の空隙７に保持されることとなる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述のように従来技術では、ジャーナル用紙６をたる
んだ状態で保持する空隙７が設けられている。しかし、
必ずしも空隙７の位置でジャーナル６のたるみ18が発生
するとは限らない。すなわち、ジャーナル６はフィード
・ローラ12a、ｂと供給ロール８間については、供給ロ
ール収納部２と一体的に作られたほぼ直線状のガイド部
３により案内される。そのためジャーナル６はこの間で
通常直線状態となっており、逆送の際にはジャーナル６
の剛性の一番弱い所から屈曲する。そのため屈曲部は逆
送時の状態によって変化し、たまたまフィード・ローラ
12a、ｂの近くで屈曲し、たるむとペーパー・ジャム20
が発生するという問題があった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係るジャーナル印字装置のジャーナル搬送機
構は、ジャーナル用供給ロールと、ジャーナル用紙を移
送するフィード・ローラと、ジャーナル用紙巻取ロール
と、前記ジャーナル用紙を案内するガイドと前記供給ロ
ールを収納する供給ロール収納部上面とからなる搬送路
とを有しており、印字時に前記フィールド・ローラを正
回転させることにより前記ジャーナル用紙を前記供給ロ
ールから前記巻取ロールまで順方向に搬送し、必要に応
じて、前記ジャーナル用紙を前記フィード・ローラを逆
回転させることにより、前記印字時とは逆の方向に所定
量だけ逆方向に移送することが可能なジャーナル印字装
置のジャーナル用紙搬送機構であって、前記フィード・
ローラと前記巻取ロール間の前記搬送路上の搬送面の所
定箇所において小突起を設け、前記ジャーナル用紙が逆
の方向に移送される際に当該小突起の箇所において前記
ジャーナル用紙を屈曲させるように構成し、これによ
り、上記従来技術の課題を解決した。

〔実施例〕 本発明の一実施例の図面を用いて説明する。

第１図は本発明の一実施例に係るジャーナル搬送機構
の概略構成を示す一部省略側面図、第２図はジャーナル
印字装置の概略構成を示す側面図、第３図は第１図に示
す供給ロール収納部２及びガイド部３を示す斜視図であ
る。

各図中、第５図と同様の部分は同一番号付してある。
本実例では、第２図に示す通り、ジャーナル用紙搬送機
構は印字装置の右上に配置されている。第１図に第２図
の搬送機構部分が詳細に示されているので、以下第１図
を用いて説明する。

第１図において、ジャーナル用紙６は従来技術と同様
にジャーナル供給ロール８から供給され、印字ヘッド部
16、のぞき窓14等を経てジャーナル用紙巻取ロール10に
巻取られる。

ジャーナル用紙供給ロール８及びジャーナル用紙巻取
ロール10は従来技術と同様の構成であり、巻取ロール10
は摩擦クラッチ30を介して図示しないモータに接続され
ている。

フィード・ローラ12a、ｂも従来技術と同じであり、
図示しないモータで駆動される。

ジャーナル用紙６の移送はフィード・ローラ12a、ｂ
により行われ、巻取ロール10により巻取られる。

本発明に係るジャーナル用紙搬送機構では、フィード
・ローラ12a、ｂと供給用ロール収納部２の間のガイド
３に突起４が設けられている。該突起４は、逆送したジ
ャーナル用紙６をたるませたい部分である空隙７の近く
に設けられている。

第３図に該突起部４を含む収納部２及びガイド３の斜
視図が示されているので参照すると良い。

次に動作について説明する。

ジャーナル巻取ロール10の方向へのジャーナル用紙６
の搬送動作は従来技術と同様であるので、これ以上説明
しない。

今、印字したばかりのジャーナル印字の内容を確認す
るために、印字部分がのぞき窓14までフィードされて確
認又は修正が終ったとする。

次に図示しないキー・スイッチ等の操作に従い、フィ
ード・ローラ12a、ｂが逆転されてジャーナル用紙６が
元の印字位置まで戻される。

ジャーナル用紙６は従来技術と同様にガイド３上でた
るむこととなるが、本発明に係るジャーナル搬送機構で
は突起部４によりジャーナル用紙６が予め屈曲している
ので、逆送の際にはこの位置でジャーナル用紙６が折れ
曲がり、たるみ18が生じる。従って、空隙部７の近くの
ガイド３上の希望の位置に突起４を設けておくことによ
り、常にこの位置でたるみが生じるようにすることがで
きるようになった。

第３図の実施例では所定の間隔で設けられた複数の突
起４が用いられているが、第４図（ａ）、（ｂ）に示す
突起24、26のような形状のものでも良い。さらに、これ
らに限らずガイド３に設ける突起４は、逆送の際にその
位置から折れ曲がるように予め軽い屈曲を生じさせるこ
とができるものであればいかなる形状のものでも良い。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明はガイド３の搬送路側に
突起を設けるという簡単な構造で、従来発生していたペ
ーパー・ジャムを防止することができるという効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るジャーナル搬送機構を
示す概略側面図、第２図はジャーナル印字装置を示す側
面図、第３図は供給ロール収納部２及びガイド部３を示
す斜視図、第４図（ａ）、（ｂ）は本発明で使用可能な
突起の他の実施例を示す一部省略図及び第５図は従来技
術のジャーナル搬送機構を示す概略側面図である。 ２……供給ロール収納部、３、５……搬送ガイド、４、
24、26……突起、６……ジャーナル用紙、７……空隙、
８……ジャーナル用紙供給ロール、10……ジャーナル用
紙巻取ロール、12a、ｂ……フィード・ローラ、14……
のぞき窓、16……印字ヘッド、18……ジャーナルのたる
み、20……ペーパー・ジャム

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−125455（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−141047（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B65H 20/36

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ジャーナル用供給ロールと、ジャーナル用
   紙を移送するフィード・ローラと、ジャーナル用紙巻取
   ロールと、前記ジャーナル用紙を案内するガイドと前記
   供給ロールを収納する供給ロール収納部上面とからなる
   搬送路とを有しており、印字時に前記フィールド・ロー
   ラを正回転させることにより前記ジャーナル用紙を前記
   供給ロールから前記巻取ロールまで順方向に搬送し、必
   要に応じて、前記ジャーナル用紙を前記フィード・ロー
   ラを逆回転させることにより、前記印字時とは逆の方向
   に所定量だけ逆方向に移送することが可能なジャーナル
   印字装置のジャーナル用紙搬送機構であって、 前記フィード・ローラと前記巻取ロール間の前記搬送路
   上の搬送面の所定箇所において小突起を設け、前記ジャ
   ーナル用紙が逆の方向に移送される際に当該小突起の箇
   所において前記ジャーナル用紙を屈曲させるように構成
   したことを特徴とするジャーナル印字装置のジャーナル
   搬送機構。