JP2851598B2 - 防錆防蝕剤および防錆防蝕紙 - Google Patents

防錆防蝕剤および防錆防蝕紙

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷延鋼鈑、亜鉛メ
ッキ鋼鈑および亜鉛合金メッキ鋼鈑等の金属製物品を長
期保管する場合に発錆を抑制するための気化性防錆剤お
よびこれを用いた防錆防蝕紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属の防蝕に効果のある薬剤として「防
錆技術学校 工業包装科教科書『気化性防錆剤』
(社)日本防錆技術協会発行」の第4〜5頁に記載され
ているように、ジシクロヘキシルアミン、ナイトライ
ト、シクロヘキシルアミン、ラウレート、ジイソプロピ
ルアミン、亜硝酸ソーダ+尿素、亜硝酸ソーダ+ウロト
ロピン系、およびベンゾトリアゾールやトリルトリアゾ
ール等の複素環状化合物等の気化性防錆剤が知られてい
る。
【0003】そして、従来は、上記グループからなる防
錆剤の一種または2種以上を混合した気化性防錆剤を紙
および不織布等の吸収性を有する基材に含浸塗工して気
化性防錆紙を製造していた。
【0004】この気化性防錆紙は、含浸塗布された防錆
剤の金属に対する化学吸着および不動態化によって、金
属製物品である被包装物品の発錆を防ぐものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記防
錆紙を用いて鉄鋼系あるいは亜鉛系等の金属製物品を包
装した場合には、防錆紙と前記金属との接触部分ではこ
れらの腐蝕および発錆を防止することはできるが、防錆
紙の気化浸透性効果が十分でない等の理由のため、特に
金属部分同士の接触箇所で発生する錆の抑制効果は充分
ではなかった。
【0006】上記金属同士の接触箇所とは、たとえば、
同種類の鉄鋼系金属間、異種類の鉄鋼系金属間、鉄鋼系
金属と亜鉛系金属間、同種類の亜鉛金属間、異種類の亜
鉛金属間の隙間のことである。
【0007】そのため、たとえば複数枚の金属板が接触
しているような状態においては、その金属板の重なり部
分(隙間)にも防錆紙を介在させて腐蝕および発錆を防
止することも行われてはいる。しかし、そのようにされ
ていない場合には金属同士の接触面において錆が発生す
ることがある。
【0008】また、金属物品が単一形状の金属板である
場合には上記方法によって発錆を防ぐことはできるが、
表面が不規則な凹凸状を呈している等の複雑な形状の金
属物品である場合には防錆紙をその全面に接触させるの
は非常に困難である。
【0009】従って、防錆紙が接触しうる金属面のみな
らず、防錆紙と接することが困難な金属同士の接触箇所
にも腐蝕防止効果および防錆効果のある防錆紙および該
防錆紙に含浸塗工するための防錆剤が求められている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点に
鑑みてなされたものであり、従来の防錆紙の防錆成分の
隙間浸透性が弱いことに起因して金属同士の接触部分に
錆が発生することに着目してなされたものである。
【0011】本発明によれば、気化性防錆剤の隙間浸透
性の効果をさらに促進させたことにより、金属同士の接
触部分まで防錆効果を発揮することが出来る。その構成
要旨は以下の通りである。
【0012】すなわち、本発明の防錆防蝕剤は、従来、
鉄鋼金属および亜鉛金属の保管の際に、腐蝕防止および
発錆防止のために通常用いられている気化性防錆剤に、
2−メチルペンチル酸または2−メチルペンチル酸のア
ルカリ中和物を添加して、気化性防錆剤の隙間浸透効果
を向上せしめたことを特徴とするものである。
【0013】また本発明は、上記防錆防蝕剤を紙等の吸
収特性を有する基材に含浸塗布したことを特徴とする防
錆紙であり、上述の防蝕防錆剤がその優れた隙間浸透性
によって不規則の凹凸形状の表面を有する金属製物品の
該表面や金属製物品の金属部分同士の接触箇所にまで浸
透することができ、優れた防錆効果を発揮することがで
きるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例をより詳細
に説明する。
【0015】本発明の防錆防蝕剤は、通常気化性防錆剤
として用いられている薬剤に、隙間2−メチルペンチル
酸を添加して隙間浸透性と防錆防蝕効果を向上させたも
のである。
【0016】ここで、上記気化性防錆剤としては、ジシ
クロヘキシルアミン、ナイトライト、シクロヘキシルア
ミン、ラウレート、ジイソプロピルアミン、亜硝酸ソー
ダ+尿素、亜硝酸ソーダ+ウロトロピン系、および複素
環状化合物等の公知の防錆剤からなるグループの1種ま
たは2種以上の混合物が挙げられ、これらは気化性防錆
剤であって防錆紙に使用することが可能であるため、い
ずれも本発明に適用できる。なお、複素環状化合物とし
てはベンゾトリアゾールやトリルトリアゾール等が知ら
れている。
【0017】そして、上記気化性防錆剤に2−メチルペ
ンチル酸を添加する際には、防錆効果および防錆剤同士
の混合性を考慮すると、2−メチルペンチル酸の占める
割合が防錆防蝕剤の総重量に対して4〜20重量%であ
ることが好ましい。
【0018】また、上記気化性防錆剤に2−メチルペン
チル酸を混合する方法としては、反応釜によって攪拌す
ることが混合が均一に行われ防錆剤の気化成分の損失を
防止しうる点で好ましい。その際、温度条件としては防
錆剤の熱分解を防止するために40〜60℃の温度範囲
とすることが好ましい。
【0019】また、上述の2−メチルペンチル酸と同様
に2−メチルペンチル酸のアルカリ中和物も本発明の防
錆防蝕剤を得るために使用することができる。
【0020】ここでアルカリ成分としては、防錆効果の
あるジエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジブチル
エタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、トリエ
タノールアミン等のエタノールアミン類、および、シク
ロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モルホリ
ン、ベンジルアミン、ジイソプロピルアミン等を用いる
ことが可能である。
【0021】そして、上記気化性防錆剤に2−メチルペ
ンチル酸のアルカリ中和物を添加する際には、2−メチ
ルペンチル酸と同様に他の混合防錆剤との相乗効果を考
慮して2−メチルペンチル酸の占める割合が防錆防蝕剤
の総重量に対して4〜20重量%であることが好まし
い。
【0022】また、混入方法としては反応釜を用いて攪
拌することが防錆剤の気化損失を防止しうる点で好まし
い。その際、温度条件としては防錆剤の熱分解の防止を
考慮して40〜60℃の範囲で行うことが好ましい。
【0023】さらに、上述の防錆防蝕剤を用いた本発明
の防錆防蝕紙について説明する。
【0024】本発明の防錆紙の最も単純な構成として
は、吸収性に優れた基材に本発明の防錆防蝕剤を含浸塗
布したものが挙げられる。
【0025】ここで、基材は防錆防蝕剤を含浸保持する
ために吸収性に優れていることが好ましく、紙や合成樹
脂からなる合成紙等を用いることが好ましい。
【0026】また、上記基材に本発明の防錆防蝕剤を含
浸塗布する方法としては、液が低粘性であること等を考
慮すれば、通常のグラビアコート法やキスコート法等を
用いることが好ましい。また、その塗布量としては、1
〜2年間程度の長期間にわたる保管に要する防錆効果お
よび経済性等を考慮して防錆防蝕剤を基材1m2 あたり
12〜15g程度塗布することが好ましい。
【0027】このようにして得られる本発明の防錆防蝕
紙は、基材に含浸塗工された防錆防蝕剤が気化して優れ
た隙間浸透作用を奏するため、表面が複雑な形状の金属
製物品に対しても、また、金属製物品の金属同士の接触
面に対しても錆が発生するのを防止することができる。
【0028】また、上記防錆防蝕紙に対して、使用用途
によっては防錆防蝕剤が不要な箇所から気化して放出し
てしまうのを防ぐ必要がある。そのため、図1に示すよ
うに上記基材12の片面に耐水性を有するフィルム層1
1を設けることも可能である。
【0029】ここで、基材上面のフィルム層としては耐
水性に優れたポリエチレンおよびポリプロピレン等の合
成樹脂性のフィルムを用いればよく、基材に接着剤等で
接着することもラミネートすることも可能である。
【0030】このフィルム層によって防錆防蝕紙10は
金属製物品に接触していない面から気化した防錆防蝕剤
が放出してしまうことが防止されるのである。
【0031】
【実施例】実験例1 ジエタノールアミン・カプリレート(「DE−CA」
(商品名)恵和商工株式会社製)、ウロトロピン(「ヘ
キサミン」(商品名)三菱ガス化学株式会社製)、亜硝
酸ソーダ(「亜硝酸ナトリウム」(商品名)日産化学工
業株式会社製)、ベンゾトリアゾール(「ベルゾンクリ
スタル」(商品名)大和化成株式会社製)の4種類の気
化性防錆剤をそれぞれ表1に記載した重量で混合して比
較例(従来例に相当)用気化性防錆剤を得た。
【0032】これに、2−メチルペンチル酸(「2−メ
チルペンタン酸」(商品名)東洋合成株式会社製)を混
合して実施例1用防錆防蝕剤を得、2−メチルペンチル
酸、ジエタノールアミン中和物(「DE−2P」(商品
名)恵和商工株式会社製)を混合して実施例2用防錆防
蝕剤を得た。
【0033】
【表1】
【0034】そして、これら比較例用気化性防蝕剤
と、実施例1用防錆防蝕剤および実施例2用防錆防蝕剤
を用いて、それぞれを、クラフト紙75G/m2 にポリ
エチレン樹脂25μmを押し出しラミネーション加工し
た紙(「ポリエチレンラミネート紙」(商品名)恵和商
工株式会社製)に12g/m2 の割合で含浸塗工して、
3種類の防錆紙(比較例、実施例1および実施例2)
を得た。
【0035】上記防錆紙および防錆防蝕紙を用いて、6
0mm×80mm×1mmの大きさの冷延鋼鈑2枚また
は溶融亜鉛メッキ鋼鈑に2枚を重ね合わせたものを試験
片として、それぞれの防錆紙(比較例、実施例1およ
び実施例2)で包装した。包装方法は、図2(a)〜
(d)に示すように、防錆紙の上面中央に、2枚重ねた
試験片20を載置し(a)、防錆紙10の両側端を中央
側に折り(b)、さらに上下側端を中央側に折り込んで
(c)、最後に粘着テープ15で折りしろを接着固定し
た。
【0036】そして、温度条件を表2に示すように4段
階に変化させ、これを1サイクル(24時間)として4
サイクル(96時間)繰り返して発錆状態を調べた。
【0037】
【表2】
【0038】その結果は、表3に示すものとなった。な
お、表中、○は発錆が無いことを示し、×は発錆があっ
たことを示す。□は○に近く、△は×に近い状態を示す
ものである。
【0039】
【表3】
【0040】表2から明らかなように、比較例は冷延
鋼鈑においても溶融亜鉛メッキ鋼鈑においても鋼鈑合わ
せ面で錆が発生している。
【0041】これに対して実施例1および実施例2で
は、防錆防蝕紙の接触面だけでなく、冷延または溶融亜
鉛メッキの鋼鈑合わせ面でも発錆を防ぐことができた。
【0042】実験例2 下記の表4に示すように、上述の比較例用気化性防錆
剤に、実験例1と同様の2−メチルペンチル酸(「2−
メチルペンタン酸」(商品名)東洋合成工業株式会社
製)をそれぞれ異なる7種類の添加量および割合で混合
して、実施例(3、4、5、6)用防錆防蝕剤と、比較
例(、、)用防蝕剤を得た。
【0043】なお、ここでの2−メチルペンチル酸の添
加割合は、混合物の総重量に対して実施例3用では4.
0重量%、実施例4用では7.7重量%、実施例5用で
は14.3重量%、実施例6用では20.0重量%であ
る。また、比較例用は1.6重量%、比較例用は2
9.4重量%、比較例用は50.0重量%である。
【0044】
【表4】
【0045】このようにして得られた実施例(3〜6)
用防錆防蝕剤および比較例(〜)用防蝕剤を実験例
1と同様にポリエチレンラミネート紙に防錆剤または防
錆防蝕剤の塗工量が12g/m2 になるように含浸塗工
して、7種類の防錆紙(実施例3〜6および比較例〜
)を得た。
【0046】上記防錆紙を用いて、実施例1と同様に6
0mm×80mm×1mmの大きさを有する2枚の溶融
亜鉛メッキ鋼鈑を、図2(a)〜(d)に示すようにそ
れぞれの防錆紙(実施例3〜6、および比較例〜)
で包装し、実験例1と同様に表2に示す温度条件のもと
で保管して発錆状態を調べた。
【0047】その結果は、表5に示すものとなった。
【0048】
【表5】
【0049】表5から明らかなように、実施例3〜6で
は、溶融亜鉛メッキ鋼鈑に発錆はなかった。
【0050】これに対して比較例では、鋼鈑合わせ面
において錆が発生し、また、比較例および比較例で
は、鋼鈑合わせ面のみでなく防錆紙接触面においても錆
が発生していた。
【0051】これより、気化性防錆剤に2−メチルペン
チル酸を混入する場合は、防錆防蝕剤の総重量に対して
4〜20重量%程度になるように混入すると良好な防錆
効果を発揮することができることがわかった。
【0052】実験例3 下記の表6に示すように、実験例1での比較例用気化
性防錆剤に、実施例1用防錆防蝕剤と同様の2−メチル
ペンチル酸、ジエタノールアミン中和物(「DE−2
P」(商品名)恵和商工株式会社製)をそれぞれ異なる
7種類の添加量、および割合で混合して、実施例(実施
例7、実施例8、実施例9、実施例10、実施例11、
実施例12)用防錆防蝕剤と、比較例用防蝕剤を得
た。
【0053】なお、ここでの2−メチルペンチル酸の添
加割合は、混合物の総重量に対して実施例7用は4.0
重量%、実施例8用は7.7重量%、実施例9用は1
4.3重量%、実施例10用は20.0重量%、実施例
11用は29.4重量%、実施例12用は50.0重量
%である。また、比較例用では1.6重量%である。
【0054】
【表6】
【0055】このようにして得られた実施例7〜12用
防錆防蝕剤および比較例用防蝕剤を実験例1と同様に
ポリエチレンラミネート紙に、その塗工量が12g/m
2 になるように含浸塗工して7種類の防錆紙(実施例7
〜12、比較例)を得た。
【0056】上記防錆紙を用いて、実験例1と同様に6
0mm×80mm×1mmの大きさを有する2枚の溶融
亜鉛メッキ鋼鈑を、図2(a)〜(d)に示すようにそ
れぞれの実施例7〜12、および比較例で包装し、実
験例1と同様の表2に示す温度条件のもとで保管して発
錆状態を調べた。
【0057】その結果は、表7に示すものとなった。
【0058】
【表7】
【0059】表7から明らかなように、実施例7〜12
では、溶融亜鉛メッキ鋼鈑に発錆はなかった。
【0060】これに対して比較例では、溶融亜鉛メッ
キ鋼鈑の鋼鈑合わせ面において錆が発生していた。
【0061】これより、気化性防錆剤に2−メチルペン
チル酸ジエタノールアミン中和物を混入する場合は、防
錆防蝕剤の総重量に対して4〜50重量%程度になるよ
うに混入すると良好な防錆効果を発揮することができる
ことがわかった。
【0062】
【発明の効果】本発明に係る気化性防錆剤は、通常よく
用いられている気化性防錆剤に隙間浸透効果の高い2−
メチルペンチル酸、または2−メチルペンチル酸のアル
カリ中和物を混合したものである。
【0063】これらの添加物を加えることによって気化
性防錆剤の本来有する隙間浸透効果を向上させ、鉄鋼系
または亜鉛系等の金属製品を包装した場合、金属部分同
士の接触箇所における発錆を抑制する効果を高めること
ができる。また、同種類の鉄鋼系金属間、異種類の鉄鋼
系金属間、鉄鋼系金属と亜鉛系金属との間、同種類の亜
鉛系金属間、異種類の亜鉛系金属間の隙間それぞれの腐
蝕の抑制効果が改善・向上する。
【0064】また、本発明の防錆紙は、上述の防錆防蝕
剤を含浸塗工したものであり、金属製物品を包装すれ
ば、本発明の防錆防蝕剤の有する隙間浸透効果を発揮
し、防錆紙に包まれた空間により早く防錆剤を充満さ
せ、気化した防錆剤を金属同士の隙間部分にまで到達さ
せて防錆効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防錆紙の概略部分断面図である。
【図2】本発明の実施例での金属物品の包装方法を示す
上面図であり、(a)は防錆紙上面中央に試験片を載置
した上面図であり、(b)は防錆紙の両側端を中央側に
折り畳んだ上面図であり、(c)は防錆紙の上下側端を
中央側に折り込んだ上面図であり、(d)は粘着テープ
で折りしろを接着固定した上面図である。
【符号の説明】
10…防錆防蝕紙 11…コート層 12…基材 15…粘着テープ 20…試験片

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製物品の腐蝕防止および発錆防止の
    ために用いる気化性防錆剤であって、気化性防錆剤に隙
    間浸透作用の強い2−メチルペンチル酸を添加したこと
    を特徴とする防錆防蝕剤。
  2. 【請求項2】 金属製物品の腐蝕防止および発錆防止の
    ために用いる気化性防錆剤であって、気化性防錆剤に隙
    間浸透作用の強い2−メチルペンチル酸のアルカリ中和
    物を添加したことを特徴とする防錆防蝕剤。
  3. 【請求項3】 前記気化性防錆剤が、ジシクロヘキシル
    アミン、ナイトライト、シクロヘキシルアミン、ラウレ
    ート、ジイソプロピルアミン、亜硝酸ソーダ+尿素、亜
    硝酸ソーダ+ウロトロピン系、および複素環状化合物か
    らなるグループの1種または2種以上の混合物であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の防錆防蝕剤。
  4. 【請求項4】 前記2−メチルペンチル酸が前記防錆防
    蝕剤の総重量に対して4〜20重量%を占めることを特
    徴とする請求項1または3に記載の防錆防蝕剤。
  5. 【請求項5】 前記2−メチルペンチル酸のアルカリ中
    和物が前記防錆防蝕剤の総重量に対して4〜80重量%
    を占めることを特徴とする請求項2または3に記載の防
    錆防蝕剤。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかの気化性防錆
    剤を、吸収性を有する基材に含浸塗布したことを特徴と
    する防錆防蝕紙。
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