JP2851229B2 - プラズマエッチングシステム及びプラズマエッチング方法 - Google Patents
プラズマエッチングシステム及びプラズマエッチング方法Info
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Description
をプラズマエッチングするプラズマエッチングシステム
及びプラズマエッチング方法に係り、とくに平行平板電
極型エッチャーの上部電極として用いられるシャワー電
極の改良に関する。
て、例えば対面する一対の電極を有する平行平板電極型
プラズマエッチング装置がある。平行平板電極型エッチ
ング装置では、下部電極上にウエハを載置し、ウェハに
向けて上部電極の多数のガス噴出孔からプラズマ生成用
ガス(例えばハロゲンガスやフレオンガス等)を噴出さ
せる。そして、上部電極と下部電極間に高周波電圧を印
加してガスをプラズマ化し、このプラズマによってウエ
ハをエッチングする。
部電極(シャワー電極)は、ただ単にプラズマを均一に
発生させることのみを主眼として設計されたものであ
り、ウェハを最適にエッチングするためにガス流速、ガ
ス噴出孔のピッチ、ガス噴出孔の径などを十分に考慮し
たものとはいえない。
細化する傾向にあり、このような超微細加工として高ア
スペクト比の異方性エッチングが利用される。ところで
高アスペクト比の異方性エッチングを実現するには、プ
ロセスチャンバの内圧を低くする必要がある。このた
め、処理ガスがプラズマ重合し、C,O,Fを含むポリ
マーが上部電極のガス噴出孔の周壁に付着する。このよ
うな付着ポリマーはプラズマ放電時間が長くなるに従っ
て次第に成長し、数十μmの厚さをもつ異物にまで発達
する。最後には、ポリマー塊は上部電極からウエハ上へ
落下し、これがコンタミネーションとなって半導体デバ
イスの歩留が低下する。
エッチングと通常のエッチングとにおいて同じシャワー
電極を共用することができず、それぞれの用途に合わせ
て専用のシャワー電極を準備しなければならない。
たものであって、長時間にわたり安定して連続使用する
ことができるプラズマエッチングシステム及びプラズマ
エッチング方法を提供することにある。
ッチングシステムは、プラズマを閉じ込める容器と、こ
の容器内を排気する手段と、基板を保持するチャック電
極と、このチャック電極に向き合う多数の細孔を有する
シャワー電極と、このシャワー電極および前記チャック
電極の間にプラズマ電圧を印加する電源と、前記シャワ
ー電極の細孔に連通し、細孔を介して前記容器内にプラ
ズマ生成用のガスを供給する手段と、前記細孔を通過す
る前記ガスが質量流量で620kg/m2 /時間以上と
なるように前記ガス供給手段を制御する手段と、を有す
ることを特徴とする。
法は、基板を容器内のチャック電極で保持し、容器内が
減圧状態となるように容器内を排気し、シャワー電極の
細孔を通過するときに質量流量で620kg/m2 /時
間以上となるようにプラズマ生成用ガスを容器内に導入
し、シャワー電極およびチャック電極の間に電圧を印加
し、両電極間にプラズマを生成し、生成プラズマを基板
に作用させることを特徴とする。
は、ガス供給手段を制御してシャワー電極の細孔を通過
するときのガスの流速を高速にする。とくに、細孔のピ
ッチを6mm以上、及び/または細孔の径を0.8mm
未満とすると、質量流量で620kg/m2 /時間以上
のガスをシャワー電極に供給しやすくなる。ここで「質
量流量(mass flow rate)」とは管路を通って単位時間
に流れる流体の質量をいう。
影響を大きく受ける。細孔のピッチが狭い場合や細孔の
径が大きい場合はガス流速が遅くなるため、細孔内の弱
電プラズマが重合し、ポリマーが細孔の周壁にデポジシ
ョンする。そこで、質量流量で620kg/m2 /時間
以上のガスをシャワー電極に供給する。このようなガス
供給システムでは細孔におけるプラズマ重合反応が抑制
され、ポリマーが細孔の周壁に付着しにくくなる。万
一、ポリマーが生成されたとしても、高流速のガス流に
よってポリマーは吹き飛ばされ、大きな塊になるまで成
長発達しなくなる。
々の実施例について説明する。図1は本発明の実施例に
係るプラズマエッチングシステムを示す全体概要図であ
る。処理室1はアルミニウム壁で構成され、内部は気密
に保持されている。処理室1の上部には電極ユニット2
が設けられている。電極ユニット2は昇降シリンダ21
のロッドにより上下動可能に支持されている。
外装され、シールドリング25内には冷却ブロック23
が収納されている。シールドリング25は絶縁体でつく
られている。冷却ブロック23には内部通路42が形成
されており、冷却装置41から内部通路42に冷媒が通
流されるようになっている。
フル板51,52が設けられている。冷却ブロック23
の下端部にはシャワー電極3がビス58で着脱可能に取
り付けられている。シャワー電極3の周縁部は絶縁リン
グ24によって冷却ブロック23のほうに押さえ付けら
れている。
却板53を組み合わせてなり、板53,54は互いに接
着されている。カソード板54はアモルファスカーボン
製であり、冷却板53はアルミニウム製又はアルミニウ
ム合金製である。シャワー電極3は周波数400KH
z、電力値1300Wの高周波電源12に電気的に接続
され、一方チャック電極61はアースされている。これ
によりシャワー電極3と下方のチャック電極61とでプ
ラズマ生成回路が形成される。
上に位置し、第1バッフル板51は第2バッフル板52
の直上に位置し、管26のガス供給口は第1バッフル板
51の直上に位置している。シャワー電極3、第1及び
第2のバッフル板51,52は実質的に水平に、かつ互
いに平行に設けられている。第1バッフル板51及び冷
却ブロック23によってガス導入室22が形成されてい
る。第1及び第2のバッフル板51,52およびシャワ
ー電極3には通気孔51a,52a,55がそれぞれ形
成されている。通気孔51a,52a,55の径はこの
順に大きい。シャワー電極3のカソード板54背面には
冷却板53が密着しており、この冷却板53が約20℃
に維持されることによりカソード板54が冷却されるよ
うになっている。なお、冷却ブロック23、第1及び第
2のバッフル板51,52はアルミニウム製又はアルミ
ニウム合金製である。
26の一端開口が連通している。ガス供給管26の基端
側は3つに分岐し、各分岐管はマスフローコントローラ
(MFC)72a,72b,72cをそれぞれ経由して
ガス供給源71a,71b,71cにそれぞれ連通して
いる。ガス供給源71aにはArガスが収容され、ガス
供給源71bにはCF4 ガスが収容され、ガス供給源7
1cにはCHF3 ガスが収容されている。各ガス供給源
71a,71b,71cは圧力調整弁を備えており、圧
力調整弁の可動部電源はコントローラ70の出力部に接
続されている。また、MFC72a,72b,72cの
可動部電源もコントローラ70の出力部に接続されてい
る。MFC72a,72b,72cは、コントローラ7
0によってガス供給源71a,71b,71cとは別個
独立に制御されるようになっている。すなわち各ガス供
給源71a,71b,71cは圧力一定制御がなされる
が、各MFC72a,72b,72cにおいては流量一
定制御がなされる。
するウエハ保持台6が設けられ、ウェハWがチャック電
極61の上に載置されるようになっている。チャック電
極61は、外部の直流電源Eから直流電力が供給される
静電チャック64を内蔵している。チャック電極61は
アルミニウム製又はアルミニウム合金製である。なお、
シャワー電極3はチャック電極61との相互間隔が約1
cmになるような高さ位置に配置されている。チャック
電極61の下面は冷却ブロック63と密着している。冷
却ブロック63は内部通路62をもち、内部通路62に
冷媒供給源(図示せず)から冷媒が供給されるようにな
っている。
続されている。排気管11は真空ポンプ83の吸引口に
連通している。排気管11の途中にはバルブ82及び圧
力センサ84が取り付けられている。圧力センサ84は
コントローラ70の入力部に接続され、検出圧力に基づ
きバルブ82および真空ポンプ83の両者が動作制御さ
れるようになっている。
ード板54は厚さ4mmの円板からなり、冷却板53で
バックアップされた領域には多数の細孔55が形成され
ている。図3に示すように、細孔55は等ピッチ間隔P
をもって格子状に配列されている。細孔55は、直径d
が0.6mmであり、ピッチ間隔Pが7mmである。8
インチウエハ用のカソード板54は直径が285mmで
あり、この場合に細孔55が存在するガス噴出領域の直
径を180mm以上とすることが好ましい。また、6イ
ンチウエハ用のカソード板54は直径が200mmであ
り、この場合に細孔55が存在するガス噴出領域の直径
を120mm以上とすることが好ましい。なお、図5お
よび図6に示すように、シャワー電極3を等ピッチ間隔
Pをもって放射状に配列してもよい。
5bは冷却板側の細孔55aよりも直径が小さい。この
ため、細孔55a,55bを通過するガス流速が小さい
と、段差56のところにポリマーがデポジットし、ガス
がカソード板側の細孔55bに流れにくくなるおそれが
ある。
ングする場合について説明する。ウェハWを処理室1に
搬入し、チャック電極61上に吸着保持する。Arガ
ス、CF4 ガス、CHF3 ガスをシャワー電極3を介し
て処理室1内に導入するとともに、処理室1内を排気し
て内圧を0.5Torr以下の圧力にする。次いで、カ
ソード板54とチャック電極61の間に400KHz、
電力値1300Wの高周波電圧を印加する。これにより
放電プラズマを発生させ、ガスプラズマがウエハWに反
応し、その結果ウェハ表面がエッチングされる。
m/時間以下と遅いと、細孔55のなかで処理ガスがプ
ラズマ重合し、ポリマーとして細孔55の周壁に付着す
る。これに対して本実施例では細孔55を通過するガス
の流速を100Km/時間以上とするために、質量流量
で620kg/m2 /時間以上となるようにガスを細孔
55に供給する。
軸に1枚のウェハに付着した放電異物(ポリマー)の個
数をとってウェハ汚染について調べた結果を示す特性図
である。ウェハ付着ポリマーの個数が45個を越えると
不合格とした。図から明らかなように、本実施例によれ
ばウェハ付着ポリマーの個数は少なく、合格と判定し
た。
プラズマが均一に発生し、放電安定領域が0.15To
rrから3.0Torrまで拡がる。その結果アスペク
ト比が高いエッチングから低いエッチングまで実現可能
となる。
ウェハの断面図である。ウエハ中央部においても周縁部
においても均一にエッチングされている。次に、ウェハ
直上のガス速度分布についてコンピュータシミュレーシ
ョンを用いて検討してみる。ここでは問題を簡単にする
ために、図9および図15に示すように、ガスはシャワ
ーヘッド全面から均一に供給されるものと仮定する。下
記の条件でシミュレーションした。 [シミュレーション条件] モデル形状 カソードプレート細孔直径(mm) d=0.
6,0.8 シャワー電極のガス噴射領域の直径 φ=2r0 (シャワー直径(mm)) =16
0,180,210 プロセス条件 ガス組成 :CF4 30(SCCM) :CHF3 30(SCCM) :Ar 600(SCCM) ガス物性 :上記3種ガスを混合した混合ガスの平均
物性値を温度の3次式で 近似して求めた ガス流動状態:圧縮流(ただし、反応容器の内圧に応じ
て密度が変化することを考慮する。
すると、 P8 =0.6(Torr) 基準点とガス導入口の差圧ΔPとすると、 ΔP=10.9(Torr) 温度 :ガス流量計算の場合は、計算領域内で一
定温度T=100℃となる。
T8 =60℃ シャワーヘッドで一定温度T9 =250℃となる。
の直径)を160mm,180mm,210mmと種々変えた
ときの反応容器内のガス流動状態をコンピュータシミュ
レーションにより求め、ウェハ近傍の速度分布とエッチ
ング特性との関係を考察する。ここでは問題を単純化す
るために、原料ガスの消費と副生成ガスの発生による流
動状態の変化は無視する。
0mm,180mm,210mmと種々変えてガス流動状態に
ついてそれぞれ調べた結果を示すガス流速分布図であ
る。この場合に、8インチ径シリコンウェハに対して細
孔直径0.6mmのシャワー電極を用いて調べた。これら
の図から明らかなように、バッフル51からシャワーヘ
ッド3上に到達する間に、ガスは水平方向に分散する
が、ガス流速のばらつきは大きい。このことはバッフル
51,52はガスを分散させる機能は有するが、流速を
整えて均一化する機能はもたないことを意味している。
一方、シャワーヘッド3とウェハWとの間では中央部か
ら周縁部に向かってほぼ一様にガス流速が増加してい
る。このことはシャワーヘッド3がガス流速を均一化す
る機能を有することを意味している。
導入ガスの圧力を調整するための部材である。図中にて
距離L1 は16mm、距離L2 は16.5mm、距離L3 は
24mm(=20mm+4mm)、距離L4 は10mm、半径r
0 は110.5mm、半径r1は160mm(または180m
mまたは210mm)である。
が160mmの場合はウェハ中央部から周縁部に向かって
急速にガス流速が大きくなる。また、ガス流速の最大値
も三者のなかで最も大きい。これに対して図11および
図12から明らかなように、シャワー直径が180mmお
よび210mmの場合はウェハ中央部から周縁部に向かっ
てガス流速はほぼ一定であり、変動が少ない。
速度の分布特性について説明する。図13は横軸にウェ
ハ中心からの距離r(mm)をとり、縦軸にガス速度v
(m/秒)をとって、細孔直径0.6mmのシャワー電極
について調べた結果を示す。図14は横軸にウェハ中心
からの距離r(mm)をとり、縦軸にガス速度v(m/
秒)をとって、細孔直径0.8mmのシャワー電極につい
て調べた結果を示す。図中、黒丸はシャワー直径が16
0mmの結果を、白丸はシャワー直径が180mmの結果
を、黒三角はシャワー直径が210mmの結果を、それぞ
れ示す。
ス速度分布は細孔直径dに依存しない。また、ガス速度
はウェハ中心から直線的に増大し、ウェハ周縁部で最大
となる。シャワー直径が160mmの場合は距離rが80
mmの位置でガス速度の最大値1.32m/秒が得られ
た。シャワー直径が180mmの場合は距離rが95mmの
位置でガス速度の最大値1.10m/秒が得られた。シ
ャワー直径が210mmの場合は距離rが105mmの位置
でガス速度の最大値0.98m/秒が得られた。
について検討してみる。図13および図14に示したよ
うに、ウェハ半径方向のガス速度はウェハ周縁部の近傍
で最大値となる分布であった。この理由について考察す
る。
に示すモデルにおいてガスはシャワーヘッド全面から均
一に供給されるものとする。距離r(ウェハ中心からの
距離)がシャワーガス噴射領域の半径r0 より小さい場
合(r≦r0 )と、距離rが直径r0 より大きい場合
(r>r0 )とに場合分けしてそれぞれ説明する。 (a)r≦r0 の場合 この領域(シャワーガスが噴射される領域)では、シャ
ワーヘッド単位面積あたりのガス流量fは下式(1)で
与えられる。ただし、r0 はシャワー電極におけるガス
噴射領域の直径を示し、V0 は導入ガス流量を示す。
れる。 F=πr2 f =(r2 V0 )/(r0 2 ) …(2) 流量Fのガスが通過する流路の断面積Sは下式(3)で
与えられる。ただし、L5 はガス噴出口からウェハ上面
までの距離である。
大きくなる。また、ガス速度vはr0 2 に反比例するの
で、シャワー半径r0 が小さくなればなるほどガス速度
vは大幅に大きくなる。 (b)r>r0 の場合 この領域(シャワーガスの噴射領域を外れた領域)で
は、中心から半径r0 の範囲内のみにガスが供給される
ので、ガス流量Fは下式(5)に示すようにV0に等し
くなる。
くなるほど小さくなり、またr0 に依存しない。
つき実験で調べた結果を示す。なお、各ガス速度および
エッチレートはウェハ中心から90mm離れたところで測
定した。この表から明らかなように、シャワー直径2r
0 が大きくなるほど、ガス速度が小さくなるほどエッチ
レートは低下する。これは、ガス速度が小さいほどエッ
チング反応により生じた副生成ガスが排出されにくく、
ウェハ表面近傍に滞留することに起因している。
関係につき実験で調べた結果をそれぞれ示す。表2はウ
ェハ中心から10mm離れたところで測定した結果を示
し、表3はウェハ中心から90mm離れたところで測定し
た結果を示す。ここで、「テーパ角度」とは図8に示す
コンタクトホール94の周壁の傾き角度をいう。
0 が大きくなるほど、ガス速度が小さくなるほどテーパ
角度が小さくなる。これは、ガス速度が小さいほどエッ
チング反応により生じた副生成ガスが排出されにくく、
ウェハ表面近傍に滞留することに起因している。
ションを用いて検討した結果について説明する。
ュレーションによりモデル化したプラズマ生成領域にお
けるSiF4 ガス濃度分布を示すシミュレーションモデ
ル図である。図中、ウェハ端部は符号WEのところに位
置し、ウェハ上方からガスが供給され、右方向に排気さ
れている。
応が進行し、副生成ガスとしてSiF4 が生じる。 SiO2 +CF4 →SiF4 +CO2 …(7) ウェハ近傍では原料ガスだけでなく副生成ガスも反応に
関与している。エッチレートはCF4 ガス濃度およびS
iF4 ガス濃度に支配される。一方、コンタクトホール
形状はCHF3 ガス濃度およびSiF4 ガス濃度に支配
される。従って、原料ガスであるCF4 およびCHF3
のみならず副生成ガスであるSiF4 の濃度分布を知る
必要がある。
に、ウェハ直上の原料ガスおよび副生成ガスの濃度はウ
ェハ中央付近では均一であり、ウェハエッジ付近で変化
するようなガス濃度分布となった。
布との関係について調べた結果を示す。表中にて括弧書
きした%数値は、ガス供給側における初期濃度値4.5454
×10-2( mol/mol )に対するウェハ直上のCF4 濃度
の低下率を表わしたものである。なお、ガス濃度はウェ
ハ直上の位置で調べた。
ウェハ直上の濃度と初期濃度との差は3.6%である。
また、ウェハ面内におけるCF4 濃度差は1%にすぎな
い。シャワー直径2r0 が180mmの場合は、ウェハ直
上の濃度と初期濃度との差は3.6%である。また、ウ
ェハ面内におけるCF4 濃度差は僅かに0.1%にすぎ
ない。
ウェハ直上の濃度と初期濃度との差は4.6%である。
この濃度差は前二者に比べて大きく、無視できない数値
である。一方、ウェハ面内におけるCF4 濃度差は僅か
に0.2%にすぎない。
0.6m/秒)の場合がガス濃度は最大になり、シャワ
ー直径210mm(ガス供給速度5.70m/秒)の場合
がガス濃度は最小になる。しかし、両者の濃度差は1.
5%にすぎない。また、ウェハ面内におけるCF4 濃度
差も1%未満にすぎない。よって、シャワー直径の相違
によるウェハ面上のCF4 ガス(原料ガス)濃度の差は
小さいといえる。
について調べた結果を示す。なお、ガス濃度はウェハ直
上の位置で調べた。
ウェハ中心部より周縁部のほうがSiF4 濃度が高い。
ウェハ中心部と中間部とのSiF4 濃度差が1%である
のに対して、ウェハ中心部と周縁部との濃度差は36%
にもおよぶ。ウェハ面内におけるSiF4 濃度差は特に
大きいといえる。
ウェハ中心部と中間部との濃度差は1%であり、ウェハ
中心部と周縁部との濃度差は3%である。ウェハ面内に
おけるSiF4 濃度差は小さいといえる。
ウェハ中心部と中間部との濃度差は1%であり、ウェハ
中心部と周縁部との濃度差は3.2%である。ウェハ面
内におけるSiF4 濃度差は小さいといえる。
10mmのシャワー直径2r0 の場合とを比べてみると、
ウェハ中心部で後者のほうが前者よりも約40%も高
い。また、ウェハ面内濃度差については前者のほうが後
者よりも大幅に大きい。
考察してみる。ここでも問題を簡単にするために、図1
5に示すようにガスはシャワーヘッド全面から均一に供
給されるものと仮定する。ウェハ単位面積あたりのSi
F4 発生量をbとすると、ウェハ中心から距離rだけ離
れたところでのSiF4 総量Bは下式(8)で与えられ
る。
ワー半径)r0 およびウェハ半径r8 と、ウェハ中心か
らの任意距離rとの大小により場合分けして説明する。 (c)r≦r0 の場合 この領域(シャワーガスの噴射領域)では、SiF4 の
濃度Cは下式(9)で与えられる。なお、原料ガス流量
Fは上式(2)で与えられる。
なる。 (d)r0 ≦r≦r8 の場合 この領域では原料ガス流量Fは上式(5)で与えられ
る。一方、シャワーガスがウェハに向かって噴射される
領域であるので、SiF4 は生成される。よってSiF
4 の濃度Cは下式(10)で与えられる。
が大きくなるほど高くなる。 (e)r8 ≦rの場合 この領域(ウェハから遠く離れた領域)では、SiF4
総量Bは下式(11)で与えられる。
なお、原料ガス流量Fは上式(2)で与えられる。
なり、距離rが大きくなるほど低くなる。
つき実験で調べた結果を示す。なお、各ガス濃度および
エッチレートはウェハ中心から90mm離れたところで測
定した。この表から明らかなように、シャワー直径2r
0 が210mmのときのエッチレートは2r0 が160mm
のときのそれよりも5%(4770/5024=0.95)増えてい
る。両者はCF4 モル分率がほとんど同じであるからS
iF4 モル分率の差異がエッチレートの差異となってあ
らわれたものである。このことからエッチレートは副生
成ガスであるSiF4 の濃度に強く依存することが明ら
かである。
と仮定した場合に、SiF4 の濃度が高いほどウェハ表
面への吸着量が増大してエッチング反応が阻害される。
この場合の反応速度式としてラングミュアの吸着等温式
を採用することが望ましい。また、シャワー直径2r0
が大きくなるほどエッチングの均一性が向上する。
関係につき実験で調べた結果をそれぞれ示す。表7はウ
ェハ中心から10mm離れたところで測定した結果を示
し、表8はウェハ中心から90mm離れたところで測定し
た結果を示す。ここで、「テーパ角度」とは図8に示す
コンタクトホール94の周壁の傾き角度をいう。
0 が大きくなるほど、CF4 濃度が低くなるほどテーパ
角度は小さくなる。一方、SiF4 濃度が低くなるほど
テーパ角度は大きくなる。
ング(PE)モードを採用しているが、パワースプリッ
トモードまたは反応性イオンエッチング(RIE)モー
ドを採用しても良い。
よれば、シャワー電極のガス噴出孔にポリマーが付着せ
ず、長時間にわたり連続して安定に使用することができ
る。このため、ウェハが生成ポリマーによって汚染され
なくなり、半導体デバイスの歩留まりが飛躍的に向上す
る。
の流速を高速にするので、高アスペクト比から低アスペ
クト比までの広範囲のエッチングを実現することができ
る。さらに、シャワー電極の細孔を通過するガスの流速
を高速にしたことによりプラズマの均一性が良くなり、
プラズマ放電の安定領域が0.15〜3.0Torrま
で広がり、高アスペクト比(アスペクト比3まで)のエ
ッチングも可能となる。
テムの全体概要を示す断面ブロック図。
面図。
大平面図。
を拡大して示す縦断面図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
に示すモデル図。
ンモデル図。
ンモデル図。
ンモデル図。
性線図。
特性線図である。
極、6…ウェハ保持台、11…排気管、12…高周波電
源、51,52…バッフル板、53…冷却板、54…カ
ソード板、55…細孔、61…チャック電極、70…コ
ントローラ、71a,71b,71c…ガス供給源、7
2a,72b,72c…マスフローコントローラ
Claims (10)
- 【請求項1】 プラズマを閉じ込める容器と、この容器
内を排気する手段と、基板を保持するチャック電極と、
このチャック電極に向き合う多数の細孔を有するシャワ
ー電極と、このシャワー電極および前記チャック電極の
間にプラズマ電圧を印加する電源と、前記シャワー電極
の細孔に連通し、細孔を介して前記容器内にプラズマ生
成用のガスを供給する手段と、前記細孔を通過する前記
ガスが質量流量で620kg/m2 /時間以上となるよ
うに前記ガス供給手段を制御する手段と、を有すること
を特徴とするプラズマエッチングシステム。 - 【請求項2】 細孔からガスが噴出する領域が、シャワ
ー電極の中心から180mm以上の範囲に及ぶことを特徴
とする請求項1記載のプラズマエッチングシステム。 - 【請求項3】 細孔からガスが噴出する領域が、シャワ
ー電極の中心から180mmまでの範囲内で120mm以上
の範囲に及ぶことを特徴とする請求項1記載のプラズマ
エッチングシステム。 - 【請求項4】 6mm以上のピッチ間隔で細孔が形成さ
れたシャワー電極を有することを特徴とする請求項1記
載のプラズマエッチングシステム。 - 【請求項5】 0.8mm未満のガス噴出口径をもつ細
孔が形成されたシャワー電極を有することを特徴とする
請求項1記載のプラズマエッチングシステム。 - 【請求項6】 細孔の開口総面積が100乃至120mm
2 の範囲にあることを特徴とする請求項1記載のプラズ
マエッチングシステム。 - 【請求項7】 冷媒で冷却される冷却部材がシャワー電
極に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載
のプラズマエッチングシステム。 - 【請求項8】 シャワー電極は円盤形状であり、細孔が
等間隔ピッチの格子状配列となるようにシャワー電極に
形成されていることを特徴とする請求項1記載のプラズ
マエッチングシステム。 - 【請求項9】 シャワー電極は円盤形状であり、細孔が
等間隔ピッチの同心円配列となるようにシャワー電極に
形成されていることを特徴とする請求項1記載のプラズ
マエッチングシステム。 - 【請求項10】 基板を容器内のチャック電極で保持
し、容器内が減圧状態となるように容器内を排気し、シ
ャワー電極の細孔を通過するときに質量流量で620k
g/m2 /時間以上となるようにプラズマ生成用ガスを
容器内に導入し、シャワー電極およびチャック電極の間
に電圧を印加し、両電極間にプラズマを生成し、生成プ
ラズマを基板に作用させることを特徴とするプラズマエ
ッチング方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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TW82108730A TW303489B (ja) | 1992-10-19 | 1993-10-20 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP30612192 | 1992-10-19 | ||
JP25425593A JP2851229B2 (ja) | 1992-10-19 | 1993-10-12 | プラズマエッチングシステム及びプラズマエッチング方法 |
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JPH077001A JPH077001A (ja) | 1995-01-10 |
JP2851229B2 true JP2851229B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=26541598
Family Applications (1)
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JP25425593A Expired - Lifetime JP2851229B2 (ja) | 1992-10-19 | 1993-10-12 | プラズマエッチングシステム及びプラズマエッチング方法 |
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WO2011044451A2 (en) * | 2009-10-09 | 2011-04-14 | Applied Materials, Inc. | Multi-gas centrally cooled showerhead design |
-
1993
- 1993-10-12 JP JP25425593A patent/JP2851229B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1993-10-20 TW TW82108730A patent/TW303489B/zh not_active IP Right Cessation
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