JP2850510B2 - ビーム拡大ファイバ - Google Patents

ビーム拡大ファイバ

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JP2850510B2 JP2225131A JP22513190A JP2850510B2 JP 2850510 B2 JP2850510 B2 JP 2850510B2 JP 2225131 A JP2225131 A JP 2225131A JP 22513190 A JP22513190 A JP 22513190A JP 2850510 B2 JP2850510 B2 JP 2850510B2
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、モードフィールド径が拡大されたビーム拡
大ファイバに関し、曲げによる損失が小さくなるように
工夫したものである。
<従来の技術> ビーム拡大ファイバはモードフィールド径が拡大され
たファイバであり、このファイバ二本を対向させて結合
した場合、結合損失が小さくなる。また、ビーム拡大フ
ァイバは、このようにそのままファイバコネクタとして
用いる他、二本のファイバの間に偏光子等の光学素子を
挾んで使うものである。
そして、例えば、白石和男ほか、「ビーム拡大ファイ
バを用いた光ファイバ埋め込み型アイソレータ」電子情
報通信学会、OQE89−135には、シングルモード光ファイ
バの一端を熱処理してドーパントを拡散させてモードフ
ィルド径を拡大し、このファイバを二本用いて、対向す
るファイバ間の結合損失を小さくする方法が開示されて
いる。ここでは、10μm程度のモードフィールド径が20
μm程度まで拡大されている。
また、モードフィールド径が拡大したビーム拡大ファ
イバを作製する方法としては、上述した方法の他、光フ
ァイバカップラを製造するときのようにファイバを延伸
する方法も知られている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、前述したような従来のビーム拡大ファ
イバでは、モードフィールド径が大きくなると共に、曲
げに弱くなるという問題がある。すなわち、ファイバが
少しでも曲がるとファイバを伝わる光がファイバ外へ漏
れてしまうという問題である。この種のファイバは、シ
リコンチップや樹脂に埋め込んで使用することが多いの
で、光ファイバ外へ漏れることは非常に大きいロスに直
結し、致命的である。
本発明はこのような事情に鑑み、曲げによる損失が小
さいビーム拡大ファイバを提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 前記目的を達成する本発明に係るビーム拡大ファイバ
は、コアと、このコアの外周に設けられて該当コアより
も低屈折率で且つ当該コアの径よりも5倍程度以上の径
を有する第一クラッドと、この第一クラッドの外周に設
けられて当該第一クラッドよりも比屈折率差で0.3%程
度以上低い屈折率を有する第二クラッドとからなるシン
グルモードファイバからなり且つその一端部において熱
処理によりドーパントが拡散されていることを特徴と
し、 また、コアと、このコアの外周に設けられて該当コア
よりも低屈折率で且つ当該コアの径よりも5倍程度以上
の径を有する第一クラッドと、この第一クラッドの外周
に設けられて当該第一クラッドよりも比屈折率差で0.3
%程度以上低い屈折率を有する第二クラッドとからなる
シングルモードファイバからなり且つその一端部が延伸
されていることを特徴とする。
<作用> 前記構成のビーム拡大ファイバではモードフィールド
径が拡大されている部分で曲がっても、第一クラッドと
第二クラッドとの屈折率差により光がファイバ外に出る
のが防止される。したがって、かかるファイバはシリン
コンチップや樹脂に埋め込んで使うことができる。
また、第一クラッド径がコア径の5倍程度以上あるの
で、モードフィールド径が拡大されていない部分では通
常のファイバと同じ伝送特性を有する。
<実 施 例> 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
(実施例1) 第1図(a)には一実施例に係るビーム拡大ファイバ
を、第1図(b)にはその屈折率分布を示す。
両図に示すように、このビーム拡大ファイバ10は径8
μmのコア11と、径40μmの第一クラッド12と、径125
μmの第二クラッドとからなるシングルモードファイバ
である。ここで、コア11は6wt%の二酸化ゲルマニウム
がドープされた石英ガラス、第一クラッドは1wt%のフ
ッ素(F)がドープされた石英ガラス、第二クラッドは
無添加の石英ガラスからなり、コア11と第一クラッド12
との間の比屈折率差0.3%、第一クラッド12と第二クラ
ッド13との間の比屈折率差が0.3%となっている。そし
て、ビーム拡大ファイバ10の一端から2cmの部分は、125
0℃で30時間熱処理されることによりドーパントが拡散
されている。これにより、加熱前に9μmであったモー
ドフィールド径が、20μmに拡大されている。
このようなビーム拡大ファイバ10を2本用意し、その
端面同士を対向されてファイバ間距離と結合損失との関
係を調べたこところ、第2図に示す結果となった。ま
た、このときのファイバ間の軸ずれと結合損失との関係
を第3図に示す。
また、比較のため、コア径8μm、クラッド径125μ
m(ファイバ径125μm)、コアとクラッドとの間の比
屈折率差が0.3%のシングルモードファイバの一端から2
cmの部分を1250℃で30時間熱処理してドーパントを拡散
させた(比較例)。この場合も、加熱前に9μmであっ
たモードフィールド径が20μmになった。このファイバ
を2本対向させてファイバ間の距離と結合損失との関係
を調べたところ、第2図のようになった。また、ファイ
バ間の軸ずれと結合損失との関係は第3図に示すように
なった。
第2図及び第3図の結果より、実施例に係るビーム拡
大ファイバは比較例に係る従来のビーム拡大ファイバと
同様な機能を有することがわかった。
(実施例2) 次に、上述した実施例1のビーム拡大ファイバ10の端
部の代りに中間部2cmを1250℃で30時間熱処理してビー
ム拡大ファイバ10Aとした。このビーム拡大ファイバ10A
の中間部を第4図の示すように直径5cmの棒14に巻き付
け、さらに樹脂15を塗って固定した。そして、このとき
のビーム拡大部分の損失をOTDR(後方散乱光測定器)で
測定したところ、第5図(a)に示すように損失は0.1d
Bしかなかった。
また、比較のため、上述した比較例で用いたシングル
モードファイバの端部の代りに中間部2cmを1250℃で30
時間熱処理してビーム拡大ファイバとし、これについて
も上述したように棒に巻きつけてその状態での損失を測
定したところ、第5図(b)に示すように20dB以上の損
失があった。
以上の結果により、本発明に係るビーム拡大ファイバ
は曲げに非常に強くなっていることがわかった。
なお、第5図の横軸は光パルスの伝搬時間であり、実
際には光ファイバの距離に対応する。縦軸は受光器で検
出された反射光パワーをデシベル(dB)で表示したもの
である。
(実施例3) 上述した実施例1の加熱処理前のファイバと同様に8
μmのコアと40μmの第二クラッドとからなり、コアと
第一クラッドとの間に比屈折率差が0.3%のファイバに
おいて、第一クラッドと第二クラッドとの間の比屈折率
差を0.1,0.2,0.4,0.5%とし、各々について中間部2cmを
1250℃で30時間加熱してビーム拡大ファイバとした。こ
れらの各ファイバの中間部を実施例2と同様に直径5cm
の棒に巻き付けて樹脂で固定し、OTDRでビーム拡大部分
の損失を測定した。このときのビーム拡大部分の損失と
第一クラッドと第二クラッドとの間の比屈折率差との関
係を第6図に示す。なお、第6図には実施例2の結果も
示す。
第6図に示す結果より、本発明においては、第一クラ
ッドと第二クラッドとの間の比屈折率差は0.3%以上必
要なことがわかった。
(実施例4) 実施例1の熱処理前のファイバにおいて第一クラッド
径を30,35,45,50μmとしたシングルモードファイバを
用意し、その中間部2cmを1250℃で30時間加熱してビー
ム拡大ファイバとした。
これらのビーム拡大ファイバ及び実施例1のビーム拡
大ファイバについてカットオフ波長を測定したところ第
7図に示す結果が得られた。この結果より、第一クラッ
ド径が35μm以下のものはカットオフ波長が長波長にず
れるので、ファイバの設計を変える必要があり、実用上
問題が多いことがわかった。
(実施例5) 実施例1の加熱処理前のコアと第一クラッドと第二ク
ラッドとからなるシングルモードファイバの中間部2cm
を第8図に示すようにバイコニカルに延伸してビーム拡
大ファイバ16とした。このビーム拡大ファイバ16の最も
細い部分は外径80μmであり、このときのモードフィー
ルド径は15μmとなっていた。
次に、第9図に示すように、シリコンチップ17に幅13
0μmのV溝18内に上記ビーム拡大ファイバ16を載置
し、樹脂19で固定した後、その中間部にファイバ軸に直
交する方向に亘つて幅300μmの溝20を形成した。この
溝20の両端におけるファイバ端面間の結合損失を測定し
たところ、0.2dBと十分に小さかった。また、この溝20
に、偏光子、波長フィルタ、ビームスプリッタ、ファラ
デーローテータなどを埋め込むことにより、光ファイバ
と一体化した光学素子を簡単に得ることができる。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明に係るビーム拡大ファイ
バは、コアの外側にコア径よりも5倍程度以上の径を有
する第一クラッドと、この第一クラッドよりも比屈折率
差で0.3%程度以上低い屈折率を有する第二クラッドと
を有しているので、曲げられた場合にも損失が小さいも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は一実施例に係るビーム拡大ファ
イバの説明図、第2図はファイバ間距離と結合損失との
関係を示すグラフ、第3図はファイバ間の軸ずれと結合
損失との関係を示すグラフ、第4図及び第5図(a),
(b)は曲げ試験を示す説明図、第6図は第一クラッド
と第二クラッドとの比屈折率差と曲げ損失との関係を示
すグラフ、第7図は第一クラッド径とカットオフ波長と
の関係を示すグラフ、第8図及び第9図は他の実施例に
係るビーム拡大ファイバを示す説明図である。 図面中、 10,10Aはビーム拡大ファイバ、 11はコア、 12は第一クラッド、 13は第二クラッド、 14は棒、 15は樹脂、 16はビーム拡大ファイバ、 17はシリコンチップ、 18はV溝、 19は樹脂、 20は溝である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアと、このコアの外周に設けられて該当
    コアよりも低屈折率で且つ当該コアの径よりも5倍程度
    以上の径を有する第一クラッドと、この第一クラッドの
    外周に設けられて当該第一クラッドよりも比屈折率差で
    0.3%程度以上低い屈折率を有する第二クラッドとから
    なるシングルモードファイバからなり且つその一端部に
    おいて熱処理によりドーパントが拡散されていることを
    特徴とするビーム拡大ファイバ。
  2. 【請求項2】コアと、このコアの外周に設けられて該当
    コアよりも低屈折率で且つ当該コアの径よりも5倍程度
    以上の径を有する第一クラッドと、この第一クラッドの
    外周に設けられて当該第一クラッドよりも比屈折率差で
    0.3%程度以上低い屈折率を有する第二クラッドとから
    なるシングルモードファイバからなり且つその一端部が
    延伸されていることを特徴とするビーム拡大ファイバ。
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