JP2848944B2 - X線発生装置 - Google Patents

X線発生装置

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JP2848944B2
JP2848944B2 JP29958390A JP29958390A JP2848944B2 JP 2848944 B2 JP2848944 B2 JP 2848944B2 JP 29958390 A JP29958390 A JP 29958390A JP 29958390 A JP29958390 A JP 29958390A JP 2848944 B2 JP2848944 B2 JP 2848944B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、X線発生装置に関するものである。
[従来の技術] 陰極(フィラメント)の放出する熱電子を対陰極(タ
ーゲット)に衝突させることによって対陰極の表面から
X線を放射させるX線発生装置の場合、出力するX線の
種類を変えるには、熱電子の衝突する対陰極の材質を変
える必要がある。
そこで、従来では、X線発生装置上の対陰極を着脱容
易な取り付け構造としておいて、対陰極の交換によって
1台のX線発生装置で複数種のX線を出力できるように
することが提案された。
[発明が解決しようとする課題] しかし、X線発生装置上の対陰極を着脱容易な取り付
け構造とすることは、一般的には容易ではない。
特に、大容量あるいは高強度のX線を得る回転対陰極
型のX線発生装置では、対陰極の冷却のために対陰極内
には冷媒を循環させねばならないこと、および対陰極自
体が高速で回転する可動部となっていること、陰極およ
び対陰極の周囲を真空雰囲気に設定する等の理由から、
対陰極自体を着脱容易な取り付け構造とすることは、現
実的には不可能に近く、また、可能であったとしても、
対陰極の交換作業が繁雑化したり、製作コストが非常に
高価になるという問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、一台の
X線発生装置で複数種のX線を発生可能にするという要
望に答えるもので、出力するX線の種類を比較的に容易
に変えることができ、しかも製作コストを安価に抑える
こともできるX線発生装置を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載のX線発生装置は、熱電子の衝突によ
ってX線を放射する対陰極部が複数並設された対陰極ユ
ニットと、前記対陰極ユニット上の一の対陰極部に向け
て熱電子を放出するための陰極と、この陰極を対陰極ユ
ニット上の対陰極部の並ぶ方向に移動させて陰極からの
熱電子が衝突する対陰極部を切り換える陰極移動機構と
を具備している。
そして、さらに、前記対陰極ユニット上に並設された
対陰極部相互は、互いに種類のことなる金属によって形
成している。
請求項2に記載のX線発生装置は、請求項1に記載の
X線発生装置において、前記対陰極ユニットを回転対陰
極型としたものである。
従って、対陰極ユニットは、ドラム状をなすユニット
本体と、該ユニット本体の周面上に帯状に周設された複
数の対陰極部とを具備した構成とされている。
[作用] 本発明に係るX線発生装置は、1台の対陰極ユニット
上に複数種の対陰極部を装備するとともに、この対陰極
ユニットに対応する陰極を陰極移動機構によって対陰極
ユニット上の対陰極部の並ぶ方向に移動可能に装備した
もので、陰極の位置を移動させることによって熱電子の
衝突する対陰極部を切り換えれば、出力するX線の種類
を変えることができ、X線の種類を変更するために、取
り付け構造等が繁雑な対陰極ユニットを交換する必要が
ない。
しかも、X線発生装置における陰極は、一般的に映像
が簡単で、しかも小さく、かつ冷却を必要とすることも
ないため、陰極を対陰極部の並ぶ方向に移動させる陰極
移動機構は公知の移動機構を利用して比較的に容易かつ
安価に装備することができる。
従って、本発明に係るX線発生装置によれば、対陰極
ユニットを交換する従来の対応策による場合と比較し
て、出力するX線の種類を比較的に容易に変えることが
でき、しかも製作コストを安価に抑えることができる。
そして、このような効果は、対陰極ユニットが回転対
陰極型である場合には、格別に顕著になる。
[実施例] 第1図は、本発明に係るX線発生装置の一実施例の横
断面図を示したものである。
この一実施例のX線発生装置は、図示のように、熱電
子の衝突によってX線を発生する対陰極ユニット1と、
熱電子を発生する陰極(フィラメント)2と、この陰極
2への給電線(図示略)の通路を提供するとともに前記
陰極2を支持した支持アーム4と、対陰極ユニット1お
よび陰極2の周囲を気密に覆う装置本体5と、前記支持
アーム4を介して前記陰極2の位置を移動させる陰極移
動機構6とを具備してなる。
前記装置本体5は、X線を遮蔽する枠体であり、この
装置本体5上には、図示のように、前記対陰極ユニット
1から出射されるX線イを通過させるためのX線透過窓
5aが装備されている。
前記対陰極ユニット1は、いわゆる回転対陰極で、ド
ラム状をなすユニット本体10と、該ユニット本体10の周
面上に帯状に周設された2つの対陰極部11,12とを具備
しており、該対陰極ユニット1の回転軸線となるユニッ
ト本体10の中心軸線10aは、水平方向に設定されてい
る。
前述の対陰極部11,12相互は、互いにユニット本体10
の中心軸線方向(図中の上下方向)に位置をずらして並
設されている。また、対陰極部11,12相互は、互いに種
類の異なる金属で形成されている。
この一実施例では、対陰極ユニット1の各部の材質
は、ユニット本体10は銅(Cu)、対陰極部11はモリブデ
ン(Mo)、対陰極部12は銅(Cu)あるいは銀(Ag)ある
いはクロム(Cr)あるいはコバルト(Co)あるいは鉄
(Fe)としている。
前記支持アーム4は、略棒状を呈して水平に延在し、
その先端部に前記陰極2を支持している。また、この支
持アーム4の基端部側は、絶縁体である碍子部材13を介
して、前記陰極移動機構6の一部である碍子支持部6aに
固定されている。
前記陰極移動機構6は、公知の直線移動機構(図示
略)によって前記碍子支持部6aを水平方向(図中に矢印
ロで示す方向)に直線的に進退移動させるもので、陰極
2を支持した支持アーム4を前記対陰極ユニット1上の
対陰極部11,12の並ぶ方向に直線的に進退移動させるこ
とにより、陰極2からの熱電子が衝突する対陰極部を切
り換える。
はお、第1図において、符号14,15は、いずれも、気
密性を保持するためのシール部材である。
以上の如き一実施例のX線発生装置では、陰極移動機
構6を作動させることによって、陰極2の位置を移動さ
せて熱電子の衝突する対陰極部を切り換えれば、出力す
るX線の種類を変えることができ、X線の種類を変更す
るために、取り付け構造等が繁雑な対陰極ユニット1を
交換する必要がない。
しかも、X線発生装置における陰極は、一般的に構造
が簡単で、しかも小さく、かつ冷却を必要とすることも
ないため、陰極2を対陰極部11,12の並ぶ方向に移動さ
せる陰極移動機構6は、公知の機構を利用して比較的に
容易かつ安価に装備することができる。
従って、前記一実施例のX線発生装置によれば、対陰
極ユニットを交換する従来の対応策による場合と比較し
て、出力するX線の種類を比較的に容易に変えることが
でき、しかも製作コストを安価に抑えることができる。
そして、このような効果は、前述の一実施例のよう
に、対陰極ユニットが回転対陰極型である場合には、格
別に顕著になる。
なお、前記一実施例では、対陰極ユニットを回転対陰
極としたが、回転対陰極型でないX線発生装置にも、本
発明は適用することができる。
また、前述の一実施例では、対陰極ユニット1上の対
陰極部の数を2つとしたが、3つ以上とすることも考え
られる。
第2図は、本発明の他の実施例の縦断面を示したもの
である。
この他の実施例のX線発生装置は、回転対陰極型のも
ので、対陰極ユニット1や装置本体5等は前述の一実施
例のものと同様である。
しかし、対陰極ユニット1の中心軸線が水平に延在す
るのに対して、陰極2を先端に支持する支持アーム4は
鉛直に設けられており、そのために、陰極移動機構6と
して回転子のものが採用されている。
即ち、前記支持アーム4の基端部側は、碍子部材13を
介して、陰極移動機構6の一部をなす碍子支持部6aに固
定されているが、この碍子支持部6aは、前記碍子部材13
の中心を通る軸線ハを回転軸線として、装置本体5に対
して回転自在に装着されている。
そして、陰極移動機構6は、図示略の回転駆動機構に
よって前記碍子支持部6aを軸線ハの回りに回転させるこ
とにより、前記支持アーム4を旋回させる構成で、前記
支持アーム4の旋回によって、前記陰極2を対陰極ユニ
ット1上の対陰極部11,12の並ぶ方向に移動させて陰極
2からの熱電子が衝突する対陰極部を切り換える。
この他の実施例においても、前述の一実施例と同様な
効果を得ることができることは言うまでもない。
なお、前述の一実施例および他の実施例に示したよう
に、陰極2を対陰極部11,12の並ぶ方向に移動させるた
めの陰極移動機構6としては、直線的に進退移動させる
機構だけでなく、回転移動を行う機構も利用することが
できる。
[発明の効果] 本発明に係るX線発生装置は、1台の対陰極ユニット
上に複数種の対陰極部を装備するとともに、この対陰極
ユニットに対応する陰極を陰極移動機構によって対陰極
ユニット上の対陰極部の並ぶ方向に移動可能に装備した
もので、陰極の位置を移動させることによって熱電子の
衝突する対陰極部を切り換えれば、出力するX線の種類
を変えることができ、X線の種類を変更するために、取
り付け構造等が繁雑な対陰極ユニットを交換する必要が
ない。
しかも、X線発生装置における陰極は、一般的に構造
が簡単で、しかも小さく、かつ冷却を必要とすることも
ないため、陰極を対陰極部の並ぶ方向に移動させる陰極
移動機構は公知の移動機構を利用して比較的に容易かつ
安価に装備することができる。
従って、本発明に係るX線発生装置によれば、対陰極
ユニットを交換する従来の対応策による場合と比較し
て、出力するX線の種類を比較的に容易に変えることが
でき、しかも製作コストを安価に抑えることができる。
そして、このような効果は、対陰極ユニットが回転対
陰極型である場合には、格別に顕著になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の横断面図、第2図は本発明
の他の実施例の縦断面図である。 1……対陰極ユニット、2……陰極(フィラメント)、
4……支持アーム、5……装置本体、5a……X線透過
窓、6……陰極移動機構、6a……碍子支持部、10……ユ
ニット本体、11,12……対陰極部、12……碍子部材。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱電子の衝突によってX線を放射する対陰
    極部が複数並設された対陰極ユニットと、前記対陰極ユ
    ニット上の一の対陰極部に向けて熱電子を放出するため
    の陰極と、この陰極を対陰極ユニット上の対陰極部の並
    ぶ方向に移動させて陰極からの熱電子が衝突する対陰極
    部を切り換える陰極移動機構とを具備し、 かつ、前記対陰極ユニット上に並設された対陰極部相互
    は、互いに種類のことなる金属によって成形したことを
    特徴とするX線発生装置。
  2. 【請求項2】前記対陰極ユニットが、ドラム状をなすユ
    ニット本体と、該ユニット本体の周面上に帯状に周設さ
    れた複数の対陰極部とを具備してなる回転対陰極型であ
    ることを特徴とした請求項1に記載のX線発生装置。
JP29958390A 1990-11-05 1990-11-05 X線発生装置 Expired - Lifetime JP2848944B2 (ja)

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JPH04171700A JPH04171700A (ja) 1992-06-18
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7035377B2 (en) 2004-01-28 2006-04-25 Bruker Axs K.K. X-ray generator and adjusting method of the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7035377B2 (en) 2004-01-28 2006-04-25 Bruker Axs K.K. X-ray generator and adjusting method of the same

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JPH04171700A (ja) 1992-06-18

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