JP2848818B2 - 延長ゲートfetセンサ - Google Patents

延長ゲートfetセンサ

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JP2848818B2
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正喜 江刺
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Kagaku Gijutsu Shinko Jigyodan
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、水素(H
2 )や水素化合物濃度を検出することのできるFETセ
ンサに関するものである。さらに詳しくは、この発明
は、触媒反応を有するゲート電極を用い、かつ、熱絶縁
されたマイクロヒータを内蔵することにより、温度に対
応した触媒活性を制御することのできる、高感度な水素
または水素化合物検知用のFETセンサに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来よりFETイオンセンサ
が知られている。この従来のFETイオンセンサは、ゲ
ート電極上に選択的に検出物質のイオンを吸着する膜を
被覆させ、その電荷量に従ってソース・ドレイン電流を
変化させて信号を取出すものが一般的であった。
【0003】この従来のセンサの構造は、イオン吸着膜
を特定のものに選択することにより各種の物質、たとえ
ば血液や尿などのpHやNaなどの検出ができるという
特徴をもっている。しかしながら、これらの従来のセン
サは、吸着膜の安定性に問題があり、製造プロセス上の
難しさなどの未解決の問題が残されている。一方、硫化
水素(H2 S)やアンモニア(NH3 )などの水素化合
物の検知やその分離測定に用いることのできるセンサは
いまだに実現されていない。その理由としては、これら
の水素化合物の分解による解離水素を検知することによ
ってそれら水素化合物の存在を同定するのに欠かせない
分解法が、実用化できるものとしては実現されていない
からである。たとえば、Ptなどの貴金属の触媒反応を
用いることが考えられるが、この反応を実用的なものと
して利用するためには温度を200〜300℃程度まで
上げることが必要となる。しかしながら従来のFETの
構造においては、ゲート電極部分をこのように高温度に
加熱するとFETは動作しなくなり、使用することがで
きないという致命的な欠陥があった。
【0004】そこでこの発明は、以上の通りの問題点に
鑑みてなされたものであり、ゲート電極としてPtやP
dなど、水素(H2 )や水素化合物を分解させる能力を
有する金属を用い、温度に対応して触媒活性を制御する
ことのできる水素や水素化合物の検知用の高感度FET
センサを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の目的を実現するために、基板上に、水素または水素化
合物の分解能を有する金属からなり、ソース・ドレイン
電極部の外側に延長された、露出表面を持つゲート電極
部と、この延長されたゲート電極部に配設されたマイク
ロヒータ部による加熱手段とが備えられていることを特
徴とする水素または水素化合物検知用の延長ゲートFE
Tセンサを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、この発明のセンサの構造
と動作原理を例示した断面図である。この例に示したよ
うに、MOSFETのゲート電極(1)であるPt、P
d等の金属の薄膜を延長して、マイクロヒータ(2)上
にまで導く。このマイクロヒータ(2)のある高温部の
Pt、Pd等の金属からなるゲート電極(1)延長部の
露出表面では水素分子(H2 )や水素化合物が分解さ
れ、分解された解離水素がゲート電極(1)中に拡散す
る。これによりゲート電極(1)とSiO2 等のゲート
絶縁膜(3)との界面で電気二重層が形成される。そこ
でソース・ドレイン間を流れる電流を変調し、検知信号
として取出す。
【0007】以上がこの発明の基本的な構造と動作原理
であるが、さらにこの発明の特徴の一つは、マイクロマ
シニングと呼ばれる三次元的な微細加工の方法を適用す
ることにある。すなわち、この方法により、たとえばシ
リコン基板(4)上に周辺のみで支持されたSiO2
の薄いダイアフラム(5)を形成することができ、この
上にマイクロヒータ(2)を配設することによりFET
部分への熱伝導を防いだ熱絶縁された局所的な高温部分
を形成することができる。
【0008】
【実施例】図2は、この発明の延長ゲートFETセンサ
の一つの具体例を示している。この例においては、P−
Si基板(6)上に、ソース(7)、ドレイン(8)、
ゲート(9)電極からなるnチャンネルMOSFETが
形成される。ゲート絶縁膜(10)は700ÅのSiO
2 (11)と800ÅのSi3 4 (12)膜の二層と
している。Si3 4 (12)膜は、水素分子(H2
または水素化合物の分解によって生成される水素が酸化
膜中に浸透し水素誘起ドリフトを起すことを防ぐ働きが
あり、これを利用するために二層としている。ゲート電
極(13)は、Pt−Pd−Ptの三層構造としてい
る。それぞれの膜厚は500〜1000Å程度である。
Pdは、PECVDを用いてSiO2 を形成する際に、
SiH4 が分解して生成する水素によって損傷をうける
ことから、このような三層の構造としている。
【0009】マイクロヒータ(14)は、SiO2 (1
1)とSi3 4 (12)からなるダイアフラム(1
5)に2000Å厚のNiを用いて、形成している。ゲ
ート電極(13)の表面は、マイクロヒータ(14)部
分を除外して、ゲート電極(13)中を拡散する水素が
水素分子(H2 )として大気中に飛散しないようにSi
2 膜で被覆することが好ましい。
【0010】このような構造のセンサは、たとえば図3
に沿った次の製造工程によって形成することができる。 (a)200μm厚のP- (100)シリコン基板
(6)を酸化後、フォトエッチングを行い、ソース・ド
レイン用のn+ 拡散をする。再びフォトエッチングした
後、チャネルストッパ用のP+ 拡散を行う。 (b)フォトエッチング後、ドライ酸化により700Å
厚のSiO2 (11)ゲート酸化膜を形成する。両面に
Si3 4 (12)膜をCVDし、両面フォトエッチン
グを行って、表面にコンタクトホール、裏側にSiエッ
チング用マスクをそれぞれ形成する。 (c)Niからなるマイクロヒータ(14)をEB蒸着
で2000Åの厚さに付け、フォトエッチングする。S
iO2 (11)をPECVDによって5000Å堆積
し、フォトエッチングしてPt−Pd−Ptのゲート電
極(13)とNiマイクロヒータ(14)間の絶縁膜と
する。 (d)Pt−Pd−Ptをマスク蒸着し、熱処理(空気
中250℃)する。SiO2 をPECVDで5000Å
付けフォトエッチングしてマイクロヒータ(14)上の
Pt−Pd−Ptを露出させる。なお蒸着用のマスクに
は、ベリリウム銅にメッキしたNiに窓のパターンを形
成したコンポジットマスクを使用する。 (e)裏面からマイクロヒータ(14)部のSiをエッ
チングした後、ボンディングパッドにAlをマスク蒸着
し、スクライブして完成する。
【0011】もちろん、この発明は、以上の例によって
何ら限定されるものではない。公知技術等を用いて、様
々な態様が可能であることはいうまでもない。図4
(a)(b)は、この発明のFETセンサの検知例を示
した図である。試験用ガスとして水素ガスを用いてい
る。図4(a)はマイクロヒータに通電しない場合の、
図4(b)はマイクロヒータに通電し、ヒータ温度を2
50℃とした場合の、各々の水素濃度1000ppmに
対する検知出力を示している。
【0012】この図4(a)(b)から明らかなよう
に、通電しない場合は、飽和出力が5mVであるのに対
して、250℃の加熱により25mVとなり、4倍以上
に感度が増大したことを示している。
【0013】
【発明の効果】以上のように、この発明によって、触媒
活性を温度によって制御可能とし、かつ高感度なFET
センサが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のFETセンサの構造および動作原理
を例示した断面図である。
【図2】この発明のFETセンサの実施例を示した断面
図である。
【図3】(a)(b)(c)(d)(e)は、製造工程
プロセスを順次に示した断面図である。
【図4】(a)(b)は、各々、マイクロヒーターに通
電しない場合と、通電してヒーター温度を250℃とし
た場合のこの発明のFETセンサの検知例を示した出力
電圧図である。
【符号の説明】
1 ゲート電極 2 マイクロヒータ 3 ゲート絶縁膜 4 シリコン基板 5 ダイヤフラム 6 P−Si基板 7 ソース 8 ドレイン 9 ゲート 10 ゲート絶縁膜 11 SiO2 12 Si3 4 13 ゲート電極 14 マイクロヒータ 15 ダイヤフラム

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、水素または水素化合物の分解
    能を有する金属からなり、ソース・ドレイン電極部の外
    側に延長された、露出表面を持つゲート電極部と、この
    延長されたゲート電極部に配設されたマイクロヒータ部
    による加熱手段とが備えられていることを特徴とする水
    素または水素化合物検知用の延長ゲートFETセンサ。
  2. 【請求項2】 ゲート電極は、PtおよびPdの少くと
    も1種からなる請求項1の延長ゲートFETセンサ。
  3. 【請求項3】 ゲート電極がPtとPdとの多層とされ
    ている請求項2の延長ゲートFETセンサ。
  4. 【請求項4】 マイクロヒータ部のゲート電極表面を除
    外して、ゲート電極の表面がSiO2 膜で被覆されてい
    る請求項1の延長ゲートFETセンサ。
  5. 【請求項5】 FETのゲート絶縁膜としてSiO2
    Si3 4 の二層構造を形成してなる請求項1の延長ゲ
    ートFETセンサ。
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