JP2846783B2 - 恒温装置 - Google Patents
恒温装置Info
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- JP2846783B2 JP2846783B2 JP34328192A JP34328192A JP2846783B2 JP 2846783 B2 JP2846783 B2 JP 2846783B2 JP 34328192 A JP34328192 A JP 34328192A JP 34328192 A JP34328192 A JP 34328192A JP 2846783 B2 JP2846783 B2 JP 2846783B2
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- Japan
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- tube insertion
- heating body
- heating
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ＤＮＡ（デオキシリ
ボ核酸）の増幅に用いられる小型の恒温装置に関するも
のである。
ボ核酸）の増幅に用いられる小型の恒温装置に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】ある個人の生物学的性質は、環境因子を
除けば、親から子へ伝達される遺伝情報、つまり、遺伝
子の組合せによるものであり、この不思議な力をもつ遺
伝子の本体は、ＤＮＡ（デオキシリボ核酸）と呼ばれる
化学物質で、糖、リン酸及びアデニンとチミン、シトシ
ンとグアニンの四種の塩基の二対が化学結合した二重螺
旋構造を有する長い鎖状のものからなっている。
除けば、親から子へ伝達される遺伝情報、つまり、遺伝
子の組合せによるものであり、この不思議な力をもつ遺
伝子の本体は、ＤＮＡ（デオキシリボ核酸）と呼ばれる
化学物質で、糖、リン酸及びアデニンとチミン、シトシ
ンとグアニンの四種の塩基の二対が化学結合した二重螺
旋構造を有する長い鎖状のものからなっている。
【０００３】このようなＤＮＡは、例えば１本の長いオ
リジナルなＤＮＡに対して、それよりも短い断片のＤＮ
Ａを繋げ、酵素を入れることによって、それと同じ相総
合的なＤＮＡが、例えば９４℃から６８℃、あるいは３
７℃の間の温度サイクルによる温度の上下によって酵素
反応で結合し、人工的に合成（増幅）することができ
る。
リジナルなＤＮＡに対して、それよりも短い断片のＤＮ
Ａを繋げ、酵素を入れることによって、それと同じ相総
合的なＤＮＡが、例えば９４℃から６８℃、あるいは３
７℃の間の温度サイクルによる温度の上下によって酵素
反応で結合し、人工的に合成（増幅）することができ
る。
【０００４】従来、この種のＤＮＡ増幅に用いられる恒
温装置においては、図４に示すように、装置本体１の前
面にコントロールパネル２を設け、かつ、その上面にア
ルミニウム製のブロックからなる加温体３を設けるとと
もに、この加温体３に複数個のチューブ挿入穴４を設け
てなる構成を有するものがある。
温装置においては、図４に示すように、装置本体１の前
面にコントロールパネル２を設け、かつ、その上面にア
ルミニウム製のブロックからなる加温体３を設けるとと
もに、この加温体３に複数個のチューブ挿入穴４を設け
てなる構成を有するものがある。
【０００５】そして、図５に示すように、前記加温体３
の底面には、面状ヒータ５が押え板６及びビス７を介し
て取り付けられ、この面状ヒータ５は、温度センサ８に
より温度制御されて、前記加温体３を加熱し得るように
なっている。
の底面には、面状ヒータ５が押え板６及びビス７を介し
て取り付けられ、この面状ヒータ５は、温度センサ８に
より温度制御されて、前記加温体３を加熱し得るように
なっている。
【０００６】すなわち、前記加温体３の各々のチューブ
挿入穴４には、例えば０．１mlから１mlの試薬Ａが入っ
たエッペンドルフチューブ１０が熱結合良く密接状態で
挿入され、これらチューブ１０を前記加温体３を介して
間接的に加熱して所定の温度に保温しながら、例えば３
７℃で２分、あるいは５０℃で５分、９０℃で５分の繰
返し３０回などのように、試薬Ａを所定の時間に亘って
反応させることにより、ＤＮＡ増幅を行なっている。
挿入穴４には、例えば０．１mlから１mlの試薬Ａが入っ
たエッペンドルフチューブ１０が熱結合良く密接状態で
挿入され、これらチューブ１０を前記加温体３を介して
間接的に加熱して所定の温度に保温しながら、例えば３
７℃で２分、あるいは５０℃で５分、９０℃で５分の繰
返し３０回などのように、試薬Ａを所定の時間に亘って
反応させることにより、ＤＮＡ増幅を行なっている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来構造の恒温装置では、図６に示すように、加温体
３が立方体のブロックからなるとともに、このブロック
の上面に穴明けされたチューブ挿入穴４が格子状に配列
されているために、加温体３の中心部３ａに穴明けされ
たチューブ挿入穴４の温度が最も高く、これに対して、
熱リークが多い各角部３ｂに穴明けされたチューブ挿入
穴４の温度が最も低くなる。
た従来構造の恒温装置では、図６に示すように、加温体
３が立方体のブロックからなるとともに、このブロック
の上面に穴明けされたチューブ挿入穴４が格子状に配列
されているために、加温体３の中心部３ａに穴明けされ
たチューブ挿入穴４の温度が最も高く、これに対して、
熱リークが多い各角部３ｂに穴明けされたチューブ挿入
穴４の温度が最も低くなる。
【０００８】これによって、例えば９５℃で温度が安定
した状態では１．５℃程度、また、温度の上昇中あるい
は降下中のような過渡状態においては、３℃程度の温度
ムラによるバラツキが生じ易い。
した状態では１．５℃程度、また、温度の上昇中あるい
は降下中のような過渡状態においては、３℃程度の温度
ムラによるバラツキが生じ易い。
【０００９】このような各々のチューブ挿入穴４の穴明
け位置による加熱温度のバラツキは、各々のチューブ１
０への加熱温度、すなわち、温度に依存する試薬Ａの反
応速度に影響を及ぼし、特に、反応サイクルの短い各々
の試薬Ａを同時に安定して均一に精度良く反応させるこ
とができないという問題があった。
け位置による加熱温度のバラツキは、各々のチューブ１
０への加熱温度、すなわち、温度に依存する試薬Ａの反
応速度に影響を及ぼし、特に、反応サイクルの短い各々
の試薬Ａを同時に安定して均一に精度良く反応させるこ
とができないという問題があった。
【００１０】
【発明の目的】この発明の目的は、加温体に設けた複数
のチューブ挿入穴の温度ムラを防止して、各々のチュー
ブ内の試薬を同時に安定して均一に精度良く反応させる
ことができるようにした恒温装置を提供することにあ
る。
のチューブ挿入穴の温度ムラを防止して、各々のチュー
ブ内の試薬を同時に安定して均一に精度良く反応させる
ことができるようにした恒温装置を提供することにあ
る。
【００１１】
【課題を解消するための手段】上記した課題を解消する
ために、この発明は、試薬の入ったチューブが挿入され
る複数個のチューブ挿入穴を穴明けしてなる加温体を備
えた恒温装置において、前記加温体を円柱状に形成し、
かつこの加温体に穴明けされる前記各々のチューブ挿入
穴を同心円上に配列してなる構成としたものである。
ために、この発明は、試薬の入ったチューブが挿入され
る複数個のチューブ挿入穴を穴明けしてなる加温体を備
えた恒温装置において、前記加温体を円柱状に形成し、
かつこの加温体に穴明けされる前記各々のチューブ挿入
穴を同心円上に配列してなる構成としたものである。
【００１２】
【作用】すなわち、この発明は、上記の構成を採用する
ことにより、円柱状に形成した加温体に各々のチューブ
挿入穴を同心円上に配列して穴明けしてなるために、各
々のチューブ挿入穴に挿入されるチューブの加熱温度が
均一になり、従前のようなチューブ挿入穴の温度ムラが
防止され、これによって、各々のチューブ内の試薬を同
時に安定して均一に精度良く反応させることが可能にな
る。
ことにより、円柱状に形成した加温体に各々のチューブ
挿入穴を同心円上に配列して穴明けしてなるために、各
々のチューブ挿入穴に挿入されるチューブの加熱温度が
均一になり、従前のようなチューブ挿入穴の温度ムラが
防止され、これによって、各々のチューブ内の試薬を同
時に安定して均一に精度良く反応させることが可能にな
る。
【００１３】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図１から図３に
示す図面に基づいて詳細に説明する。なお、この発明に
係る図示の実施例において、図４から図６に示す従来の
恒温装置と構成が重複する部分は同一符号を用いて説明
する。
示す図面に基づいて詳細に説明する。なお、この発明に
係る図示の実施例において、図４から図６に示す従来の
恒温装置と構成が重複する部分は同一符号を用いて説明
する。
【００１４】すなわち、この発明は、図１から図３に示
すように、加温体３を円柱状のアルミニウム製のブロッ
クにて形成するとともに、この加温体３に穴明けされる
複数個のチューブ挿入穴４を同心円上に配列してなる構
成を有するものである。
すように、加温体３を円柱状のアルミニウム製のブロッ
クにて形成するとともに、この加温体３に穴明けされる
複数個のチューブ挿入穴４を同心円上に配列してなる構
成を有するものである。
【００１５】しかして、上記の構成によれば、加温体３
に穴明けされる複数個のチューブ挿入穴４を同心円上に
配列してなるために、各々のチューブ挿入穴４の温度ム
ラを防止することが可能になる。
に穴明けされる複数個のチューブ挿入穴４を同心円上に
配列してなるために、各々のチューブ挿入穴４の温度ム
ラを防止することが可能になる。
【００１６】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、円柱状に形成した加温体に各々のチューブ挿入穴
を同心円上に配列して穴明けしてなることから、各々の
チューブ挿入穴に挿入されるチューブの加熱温度が均一
になり、従前のようなチューブ挿入穴の温度ムラを防止
することができるために、各々のチューブ内の試薬を同
時に安定して均一に精度良く反応させることができる。
明は、円柱状に形成した加温体に各々のチューブ挿入穴
を同心円上に配列して穴明けしてなることから、各々の
チューブ挿入穴に挿入されるチューブの加熱温度が均一
になり、従前のようなチューブ挿入穴の温度ムラを防止
することができるために、各々のチューブ内の試薬を同
時に安定して均一に精度良く反応させることができる。
【図１】この発明に係る恒温装置の一実施例を示す外観
図。
図。
【図２】同じく加温体の縦断側面図。
【図３】同じく加温体の平面図。
【図４】従来の恒温装置を示す外観図。
【図５】同じく従来の加温体を示す縦断側面図。
【図６】同じく従来の加温体を示す平面図。
１・・・装置本体、 ３・・・加温体、
４・・・チューブ挿入穴、 １０・・・チュー
ブ、Ａ・・・試薬。
４・・・チューブ挿入穴、 １０・・・チュー
ブ、Ａ・・・試薬。
Claims (1)
- 【請求項１】試薬の入ったチューブが挿入される複数個
のチューブ挿入穴を穴明けしてなる加温体を備えた恒温
装置において、 前記加温体を円柱状に形成し、かつこの加温体に穴明け
される前記各々のチューブ挿入穴を同心円上に配列した
ことを特徴とする恒温装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34328192A JP2846783B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 恒温装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34328192A JP2846783B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 恒温装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06153901A JPH06153901A (ja) | 1994-06-03 |
| JP2846783B2 true JP2846783B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=18360309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34328192A Expired - Fee Related JP2846783B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 恒温装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2846783B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5280984B2 (ja) | 2009-10-23 | 2013-09-04 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 保温装置及びそれを備えた分析装置 |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP34328192A patent/JP2846783B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06153901A (ja) | 1994-06-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |