JP2846635B2 - 摺動部品の製造方法 - Google Patents

摺動部品の製造方法

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JP2846635B2 JP27259287A JP27259287A JP2846635B2 JP 2846635 B2 JP2846635 B2 JP 2846635B2 JP 27259287 A JP27259287 A JP 27259287A JP 27259287 A JP27259287 A JP 27259287A JP 2846635 B2 JP2846635 B2 JP 2846635B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は空調機器や冷凍機器等に用いられる圧縮機
の摺動部品の製造方法に関する。 (ロ)従来の技術 従来の圧縮機は第7図及び第8図に示すようにシリン
ダ50内に回転軸51を回転可能に保持し、回転軸51の偏心
部52の周囲にローラ53を嵌合わせている。ローラ53には
シリンダ50にばね54で弾性的に保持されているベーン55
が接している。 回転軸51を電動要素(図示せず)により回転させる
と、ローラ53はシリンダ50の内壁に沿って回転し、冷媒
等のガスを吸込口56からシリンダ50内に吸込んで圧縮
し、吐出口57から吐出させている。ローラ53の回転の
間、ベーン55はばね54の弾性力でその先端をローラ53の
表面に押付けられ、シリンダ50内を吸込側と吐出側とに
区画している。 (ハ)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来の圧縮機は例えばローラ53やベー
ン55等を重量の重い鉄系材料で作っているため、組込ん
だ機器全体の重量が重くなるという問題ばかりでなく、
技術の進歩に伴ない、インバータ方式が採用されること
により、ローラ53に高速回転が要求されるようになり、
鉄系材料のローラ53では高速回転時にこのローラの回転
による軸受け荷重の増大に対応できなくなってきてい
る。 そこで、比重が小さく、かつ、耐摩耗性を有するアル
ミニウム合金やチタン合金をもってローラやベーンをつ
くることが提案されている(例えば、特開昭61−155687
号公報参照)。これらの軽量の耐摩耗性を有する金属を
もって作ったローラ及びベーンは回転時の慣性力の低下
及びベーンの追従性等で有利ではあるが、線膨張係数が
鉄に比べて大きいため、温度変化に対して鉄系材料のシ
リンダと摺動部で隙間の変化が生じ易く、ガスもれの恐
れがあるばかりではなく、耐摩耗性が鉄系材料に比べて
必ずしも十分とは言えなかった。 この発明は上記の問題を解決するもので、アルミニウ
ム基金属固有の軽量性によってローラ及びベーンの回転
時の慣性力を低下させるとともに、セラミックやカーボ
ン等の体積含有率を多くできない繊維や集合させてプレ
フォームを形成させにくい粒子にアルミニウム基金属の
溶湯がセラミックやカーボン等の体積含有率の低下をき
たすことなく加圧して含浸、凝固させられるようにする
ことを目的としたものである。 (ニ)問題点を解決するための手段 この発明はセラミックやカーボン等の繊維あるいは粒
子を複数の小孔のあけられた容器内に入れ、この容器を
鍛造機にセットした後、アルミニウム合金の溶湯を加圧
して容器の小孔からこの容器内に含浸、凝固させて摺動
部品を製造するものである。 (ホ)作用 この発明は上記のように構成したことにより、体積含
有率を多くできない繊維や集合させてプリフォームを形
成させにくい粒子を容器内に入れ、この容器内の繊維や
粒子にアルミニウム合金の溶湯を加圧して含浸させられ
るようにし、アルミニウム合金の機械的強度や耐摩耗性
及び鉄系材料と略同一の線膨張係数にするセラミックや
カーボンの繊維あるいは粒子の体積含有率を任意に設定
したり、プレフォームを形成したりしにくい材料を使っ
て溶湯鍛造方法で摺動部品を製造できるようにしたもの
である。 (ヘ)実施例 以下この発明を第1図乃至第6図に示す実施例に基い
て説明する。 1は圧縮機で、この圧縮機はシリンダ2と、回転軸3
の偏心部4によってシリンダ2内を回転するローラ5
と、このローラに接してシリンダ2内を高圧室6と低圧
室7とに区画するベーン8と、シリンダ2の開口を封じ
て回転軸3を軸支する上軸受部9と下軸受部10とで構成
されている。回転軸3の一端には圧縮機1を駆動する電
動機(図示せず)が取付けられている。 10は鍛造機で、この鍛造機は材料をセットして収納す
る固定金型11と、この固定金型内を摺動するプランジャ
ー12とで形成されている。固定金型11にはアルミニウム
合金の溶湯を注入する注入口13が設けられいる。14はセ
ラミックやカーボン等の繊維あるいは粒子を充填する鉄
製の容器で、この容器はケース本体15と、上蓋体16とで
形成されている。容器14には溶湯及びガスの通過する複
数の小孔17が設けられている。容器14の内部はローラ5
やベーン8等の摺動部品を成形する形状に形成されてい
る。 このように構成された摺動部品の製造方法において、
ベーン8の摺動部品の製造順序を説明すると、まずケー
ス本体15を固定金型11内にセットし、このケース本体内
にカーボン粒子を充填し、上蓋体16はプランジャー12で
カーボン粒子をプレス成形しながら、ケース本体15に被
せられる。そのため、カーボン粒子は容器14の内部で摺
動部品を成形する形状に形成されている。そして、プラ
ンジャー12を上げて固定金型11の注入口13からアルミニ
ウム合金の溶湯は注入され、プランジャー12で加圧され
て容器14の小孔17からカーボン粒子間に含浸された後、
凝固して複合材のビレットを形成している。このビレッ
トは容器14から取り出し、歪取り用の熱処理をして、溶
湯鍛造時の応力を逃がすようにしている。その後、ビレ
ットはベーン8形状にカットされる。そして、このベー
ンは表面研磨されて摺動部品として完成する。 また、ローラ5も同様な工程により作製されている。 ローラ5とベーン8との摺動部品は容器14内にカーボ
ン粒子を充填して製造することにより、プレフォームを
形成しにくいカーボン粒子を用いても溶湯鍛造法で形成
できるようにしている。 また、摺動部品はカーボン粒子を容器14内に充填して
溶湯鍛造法で製造することにより、カーボン粒子でプレ
フォームを形成する工程を省略して作られるようにして
いる。 アルミニウム合金はカーボン粒子を含浸させることに
より、機械的強度及び耐摩耗性を向上させられるととも
に、線膨張係数を鉄系材料と略同一にさせられるように
している。 アルミニウム合金に対して体積含有率を多くさせられ
ないセラミック繊維やカーボン繊維は容器14内に充填す
ることにより、繊維間の隙間を大きくさせられ、鍛造時
に溶湯が浸透しやすくなり、体積含有率を任意に設定で
きるようにされている。 この発明はプレフォームを形成しにくいセラミックや
カーボン等の粒子及び体積含有率を規制させられるセラ
ミックやカーボン等の繊維を容器14内に充填して摺動部
品を製造することにより、従来溶湯鍛造法に利用できな
かった素材を利用することができるとともに、アルミニ
ウム合金の強化材料の体積含有率を任意に設定できるよ
うにしたものである。 (ト)発明の効果 この発明の摺動部品の製造方法はセラミックやカーボ
ン等の繊維あるいは粒子を複数の小孔のあけられた容器
内に入れ、この容器を鍛造機にセットした後、アルミニ
ウム合金の溶湯を加圧して容器の小孔からこの容器内に
含浸、凝固させて摺動部品を形成するのであるから、セ
ラミックやカーボン等の繊維あるいは粒子を容器内に入
れ、この容器の外方からアルミニウム合金の溶湯を含
浸、凝固させて摺動部品を製造することによって、プレ
フォームを成形しにくい粒子や体積含有率の規制される
繊維を用いても体積含有率を任意に設定した摺動部品を
溶湯鍛造で形成できる。しかも、材料を容器内に入れて
溶湯鍛造で摺動部品を製造するので、材料のプレフォー
ム形成を省略でき、生産性を向上させられる。
【図面の簡単な説明】 第1図乃至第6図はこの発明を示し、第1図は圧縮機の
断面図、第2図は第1図のA−A線断面図、第3図は鍛
造機にセットした容器に素材を充填する状態を示す断面
図、第4図は容器内に充填した素材を蓋体でプレス成形
する状態を示す断面図、第5図は鍛造機内に溶湯を注入
する状態を示す断面図、第6図は注入した溶湯を容器内
に含浸させた状態を示す断面図、第7図及び第8図は従
来例を示し、第7図は圧縮機の断面図、第8図は第7図
のB−B線断面図である。 5…ローラ、8…ベーン、10…鍛造機、11…固定金型、
12…プランジャー、14…容器、17…小孔。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.セラミックやカーボン等の繊維あるいは粒子を複数
    の小孔のあけられた容器内に入れ、この容器を鍛造機に
    セットした後、アルミニウム合金の溶湯を加圧して容器
    の小孔からこの容器内に含浸、凝固させて摺動部品を形
    成することを特徴とした摺動部品の製造方法。
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JPH01113163A JPH01113163A (ja) 1989-05-01
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001004492A1 (fr) 1999-07-09 2001-01-18 Taiho Kogyo Co., Ltd. Plateau oscillant de compresseur a plateau oscillant

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DE19856809A1 (de) * 1998-12-09 2000-06-15 Hoffmann Elektrokohle Verfahren zum Imprägnieren von porösen Werkstücken

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WO2001004492A1 (fr) 1999-07-09 2001-01-18 Taiho Kogyo Co., Ltd. Plateau oscillant de compresseur a plateau oscillant

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