JP2844521B2 - ハンディグラインダ - Google Patents

ハンディグラインダ

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JP2844521B2
JP2844521B2 JP7112414A JP11241495A JP2844521B2 JP 2844521 B2 JP2844521 B2 JP 2844521B2 JP 7112414 A JP7112414 A JP 7112414A JP 11241495 A JP11241495 A JP 11241495A JP 2844521 B2 JP2844521 B2 JP 2844521B2
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Japan
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elastic wheel
diameter
grindstone
annular grindstone
annular
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明彦 長屋
光 野辺
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EATETSUKU JAPAN KK
TAIYO GIKEN KK
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EATETSUKU JAPAN KK
TAIYO GIKEN KK
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体の表面に塗布され
た防食塗料や、物体の表面に発生した酸化皮膜等を削り
取るために有効に使用し得るハンディグラインダに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、大気環境に設置された橋梁、タ
ンク、プラント等の鋼構造物には、錆止めや美観の目的
から重防食塗料により塗装がなされているが、緊急的又
は定期的な補修や塗替えも必要とされている。この際に
は、構造物から防食塗膜や酸化皮膜を除去する必要があ
り、これを手作業で行ったり或いは回転砥石を備えたハ
ンディグラインダが使用されている。
【0003】ここで、ハンディグラインダを使用する場
合には、回転する砥石を柔軟な物体に当てた場合には振
動が作業者に伝達することはないが、上述したような鋼
構造物に当接した場合には構造物の凹凸による衝撃や振
動が砥石を介して伝達され、作業者に不快感を与える上
に、白蝋病などの労働災害をもたらす虞れもある。
【0004】また、砥石は消耗品であることからハンデ
ィグラインダに着脱自在に取り付け得る必要がある。こ
のため従来のハンディグラインダでは、例えば図6に示
すように環状砥石1はゴム製の弾性ホイール2の外周に
嵌着され、この弾性ホイール2は駆動ベルト3により回
転駆動される回転軸4に着脱自在に装着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来例では、砥石1が弾性ホイール2の外周に嵌着され
ているため、図6に示すように砥石1が構造物Hに対し
て傾斜して押圧された場合には、砥石1に反力Fが作用
すると共に、径方向の分力f1と軸方向の分力f2が発生
し、回転中に砥石1が軸方向の分力f2により弾性ホイー
ル2から脱落してしまうという問題がある。
【0006】一方、この問題を解決するために、図7に
示すように弾性ホイール2の内外両端面に当て板5、6
が取り付けることも考えれる。しかし、この場合には外
端面側の当て板5が邪魔して構造物Hの内側の角部Pを
研削することができない上に、ゴム製の弾性ホイール2
が環状砥石1と当て板5、6により圧縮されるため、弾
性ホイール2の弾性力が損われ振動を吸収できないとい
う問題点がある。更に、砥石1と弾性ホイール2が一体
に形成された場合には、砥石1が弾性ホイール2から脱
落することがなくなるものの、砥石1を交換する際に弾
性ホイール2も共に交換しなければならず、コスト高に
なるという問題点がある。
【0007】本発明の目的は、上述した問題点を解消
し、使用中においても環状砥石を確実に固定できると共
に、振動を良好に吸収できるハンディグラインダを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るハンディグラインダは、周囲に環状砥石
を配置すると共に中間部に複数の孔を形成した弾性ホイ
ールを駆動機構の回転軸に固定し、前記回転軸には前記
弾性ホイールを径方向に拡径するための拡径手段を設
け、前記弾性ホイールは前記拡径手段により拡径された
際に前記環状砥石を押圧固定し得る硬度を有すると共
に、前記環状砥石からの振動を前記孔を変形させるよう
にして吸収する材料から形成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】上述の構成を有するハンディグラインダでは、
環状砥石を装着する際には、駆動機構の回転軸に弾性ホ
イールを嵌合した後に弾性ホイールの外周に環状砥石を
嵌合するか、又は外周に環状砥石を予め嵌合した弾性ホ
イールを回転軸に嵌合して、回転軸に設けた拡径手段に
より弾性ホイールを拡径する。弾性ホイールが拡径する
と弾性ホイールの外周面が環状砥石の内周面を押圧する
ので、弾性ホイールの外周面と環状砥石の内周面の摩擦
力が増大する。
【0010】
【実施例】本発明を図1〜図5に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は実施例の側面図、図2は平面
図であり、駆動機11に環状砥石12が着脱自在に装着
された状態を示している。駆動機11の本体21、ヘッ
ド22及びケース23には、駆動機構としての図示しな
い駆動モータ、回転方向転換機構、駆動力伝達機構等が
内設され、ケース23の前端部には駆動モータにより回
転駆動される回転軸24が設けられている。なお、本体
21は握り部であり、駆動モータに給電するためのコー
ド25が連結されている。
【0011】ヘッド22とケース23の上下には、環状
砥石12からの飛散物を遮蔽するためのカバー26、2
7がそれぞれ取り付けられている。これらのカバー2
6、27の先端には、環状砥石12の表面にほぼ平行に
折曲された斜面部26a、27aがそれぞれ形成され、
カバー26、27の後部には、カバー26、27から一
体に立ち上げられたブラケット26b、27bを介して
ハンドル28、29がそれぞれ取り付けられている。
【0012】一方、回転軸24には図3の拡大断面図に
示すように、動力伝達機構に連結されたボス部24a、
このボス部24aよりも小径で外側に向かって縮径する
テーパ部24b、このテーパ部24bの端部から外方へ
向かう軸部24cが設けられている。また、軸部24c
の先端には、固定部材31のねじ部31aが螺合するね
じ孔24dが設けられている。
【0013】このように構成された回転軸24には、外
周に環状砥石12を備えた弾性ホイール32が嵌着され
ている。環状砥石12は内周のゴム部12aと外周の砥
石部12bとから構成され、ゴム部12aの内径は弾性
ホイール32の外周に嵌脱される大きさとされている。
弾性ホイール32はゴム等の弾性材から成り、例えば約
50mmの厚みと約75mmの外径を有する円板状に形
成され、弾性ホイール32の中心には回転軸24の軸部
24cが嵌合する直径約30mmの軸孔33が設けられ
ている。そして、弾性ホイール32の内端面32aと外
端面32bには、軸孔33と同軸で外側に拡径するテー
パ孔34、35がそれぞれ形成されている。なお、これ
らのテーパ孔34、35は形成しなくとも支障はない。
【0014】ここで、回転軸24と固定部材31は弾性
ホイール32の両端面32a、32b側を径方向A、B
に拡径するための拡径手段とされている。即ち、テーパ
孔34、35の大きさは、回転軸24のテーパ部24b
と固定部材31のテーパ部31bが嵌合して固定部材3
1が締め付けられた際に、テーパ部24b、31bの外
周面がテーパ孔34、35の内周面を押圧して、弾性ホ
イール32の両端面32a、32b側を径方向A、Bへ
それぞれ拡径するようにされている。また、固定部材3
1を締め付けた際には、固定部材31の外面31cと弾
性ホイール32の外端面32bが平坦面を形成するよう
になっている。そして、弾性ホイール32には直径約1
0mmの複数個の孔36が、両端面32a、32b方向
に貫通するように等間隔で形成されている。
【0015】なお、弾性ホイールの硬度は、固定部材3
1により拡径された際に、孔36の変形に抗して環状砥
石12を良好に押圧固定し得る例えばJIS硬度40程
度とすることが好ましい。
【0016】このような構成により、駆動機11に環状
砥石12を装着する際には、駆動機11の回転軸24に
弾性ホイール32を嵌合し、固定部材31のねじ軸31
aを回転軸24のねじ孔24dに緩く螺合する。これに
より、回転軸24のテーパ部24bと固定部材31のテ
ーパ部31bが弾性ホイール32のテーパ孔34、45
にそれぞれ嵌合する。次に、弾性ホイール32の外周面
に環状砥石12を外嵌して固定部材31を締め付ける。
これによって、テーパ部24b、31bの外周面がテー
パ孔34、35の内周面をそれぞれ押圧し、弾性ホイー
ル32の両端面32a、32b側が孔36の変形に抗し
て方向A、Bに拡径し、環状砥石12の両端縁側を径方
向へ押圧し、環状砥石12を強固にかつ弾性的に固定す
る。
【0017】図4に示すように、使用中に環状砥石12
に振動Cが加わった場合には、弾性ホイール32の孔3
6が例えば孔36a、36b・・・で示すように変形し
て、弾性ホイール32が砥石12の振動Cを吸収する。
この際に、弾性ホイール32の両端面32a、32bか
ら離れた内部ほど固定部材31に押圧されないため、孔
36も振動Cを良好に吸収する。
【0018】このように、実施例では拡径された際に環
状砥石12を押圧固定し得る硬度を有する材料により弾
性ホイール32を形成すると共に、回転軸24に螺合し
た固定部材31により弾性ホイール32の両端面32
a、32b側を径方向へ拡径するようにしたため、弾性
ホイール32に外嵌した環状砥石12の軸方向への移動
を防止することができる。また、環状砥石12を交換す
る際には固定部材31を緩めるだけであるため、環状砥
石12を容易に交換することができる。
【0019】また、固定部材31の外面31cと弾性ホ
イール32の外端面32bは平坦面を形成するため、図
5に示すように環状砥石12の角部を構造物Hの角部に
容易に当接することができ、構造物Hから防食塗料や酸
化皮膜を容易に除去することができる。更に、弾性ホイ
ール32に複数の孔36を設けたため、環状砥石12に
加わる振動Cを孔36の変形により吸収することができ
ると共に、環状砥石12からの伝熱を容易に放出するこ
とができる。
【0020】なお上述した実施例では、弾性ホイール3
2を回転軸24に嵌合した後に、環状砥石12を弾性ホ
イール32の外周に嵌合したが、環状砥石12を予め嵌
合した弾性ホイール32を回転軸24に嵌合するように
してもよい。また、拡径手段は弾性ホイール32の両端
面32a、32b側を拡径するようにしたが、弾性ホイ
ール32の全体を拡径することもできる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るハンデ
ィグラインダは、拡径手段により拡径された際に環状砥
石を押圧固定し得る硬度を有する材料により弾性ホイー
ルを形成したので、拡径手段により弾性ホイールの外径
を拡径して環状砥石を弾性ホイールに確実に固定するこ
とができる。また、環状砥石を交換する際には拡径手段
により弾性ホイールの外径を元に戻すだけでよいため、
環状砥石を容易に着脱することができる。
【0022】更に、弾性ホイールに孔を形成すれば、手
に伝わる振動を更に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の側面図である。
【図2】平面図である。
【図3】部分拡大断面図である。
【図4】作用説明図である。
【図5】使用説明図である。
【図6】従来例の作用説明図である。
【図7】従来例の使用説明図である。
【符号の説明】
11 駆動機 12 環状砥石 24 回転軸 24b、31b テーパ部 24c 軸部 24d ねじ孔 31 固定部材 32 弾性ホイール 33 軸孔 34、35 テーパ孔 36 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24B 23/02 B24B 45/00 B24D 5/00 B24D 5/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲に環状砥石を配置すると共に中間部
    に複数の孔を形成した弾性ホイールを駆動機構の回転軸
    に固定し、前記回転軸には前記弾性ホイールを径方向に
    拡径するための拡径手段を設け、前記弾性ホイールは前
    記拡径手段により拡径された際に前記環状砥石を押圧固
    定し得る硬度を有すると共に、前記環状砥石からの振動
    を前記孔を変形させるようにして吸収する材料から形成
    したことを特徴とするハンディグラインダ。
  2. 【請求項2】 前記弾性ホイールはJIS硬度40程度
    の材料から形成した請求項1に記載のハンディグライン
    ダ。
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