JP2844056B2 - 農薬等の散布装置及び農薬等の散布方法 - Google Patents

農薬等の散布装置及び農薬等の散布方法

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JP2844056B2
JP2844056B2 JP19910795A JP19910795A JP2844056B2 JP 2844056 B2 JP2844056 B2 JP 2844056B2 JP 19910795 A JP19910795 A JP 19910795A JP 19910795 A JP19910795 A JP 19910795A JP 2844056 B2 JP2844056 B2 JP 2844056B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水田で栽培中の水稲に
対する農薬等の散布装置及び農薬等の散布方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、稲作は米の段階的な輸入拡大や内
外格差の解消のために生産性を向上させる必要にせまら
れている。このために、圃場の大区画化が進められ、経
営面積を集積した営農政策が整備されつつある。そし
て、大区画化された圃場における稲作の栽培方法も、低
コスト省力栽培が検討され、各種の研究開発が行われて
いる。なかでも、大区画化された圃場に適した防除方法
が大きな課題となっており、従来の動力噴霧機を作業者
が背負いながら、動力噴霧機に接続したエアホースの端
部を補助者が把持して圃場の両側の畦畔を歩行しながら
農薬粉剤をエアホース内に圧送しながら散布する方法で
は、作業者の負担が大きく対応できない。また、トラク
タ等に大型の動力噴霧機を搭載し、同じくエアホースを
接続して散布しても、動力噴霧機の噴射圧が大きいため
に大量の農薬粉剤が空気中に舞い上がり、圃場周辺の農
家へ飛散し、また作業者が農薬粉剤に汚染されて健康を
害する可能性も高い。従って、大区画化された圃場の防
除として、有人ヘリコプタやラジコンヘリコプタによる
空中散布、或は乗用管理機による農薬散布等が検討さ
れ、行なわれつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
有人ヘリコプタによる農薬散布においては、圃場に隣接
した居住区域が農薬で汚染され、居住者の健康を害する
危険がある。また、ラジコンヘリコプタは、製造原価が
高価であり、その操縦、薬剤の充填、散布区域の表示等
に各々作業者が必要で手数を要するために普及するに至
っていない。更に、乗用管理機においては、成育中の稲
の株列中を走行するために稲が押し倒れる懸念があり、
製造原価も高価である等の問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、水田における防除作業
を、作業者が水田に立ち入る必要がなく、薬害もなく、
軽労働で、安全に行うことができ、構造も簡単で製造原
価も安価で、防除経費を大幅に節約できることを特徴と
した農薬等の散布装置及び農薬等の散布方法を提供する
ことにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、水田内に配置され浮力を有した艇体1
2と、この艇体12に設置された噴射口機構14と、こ
の噴射口機構14に連通され該艇体12に繰り出し、引
き戻し自在に接続された浮力を有する薬液供給ホース1
6と、この薬液供給ホース16に接続され水田の近傍に
設置された薬液供給部18と、を備え、前記薬液供給ホ
ース16の繰り出し、引き戻し操作により前記艇体12
を前後に移動させつつ前記噴射口機構14を介して行な
うことを特徴としてなる農薬等の散布装置10から構成
される。
【0006】また、前記噴射口機構14は、前記艇体1
2の移動方向に対して斜め後ろ方向へ薬液を噴射する第
1噴射口38aと、同艇体12の移動方向に対して略直
交する方向へ薬液を噴射する第2噴射口38bとを備え
てなることとしてもよい。
【0007】また、前記艇体12は、その底面部に同艇
体12の長手方向に沿って配設された薬液供給路24を
備え、この薬液供給路24には、第1、第2噴射管42
a、42bの基部が接続されると共に、その上部は艇体
12の上方へ向けて突設され、それらの上端部側に前記
第1、第2噴射口38a、38bが連通されてなること
としてもよい。
【0008】また、前記噴射口機構14は、前記第1、
第2噴射口38a、38bからの薬液噴射を切替えて噴
射させる噴射切替機構44が設けられてなることとして
もよい。
【0009】また、前記噴射切替機構44は前記薬液供
給ホース16に沿って配置された操作索条46と、この
操作索条46に連係し、前記薬液の供給路に介設して設
けられ、異なる方向に向けて噴射させる噴射口38の噴
射切替を行う開閉弁48a、48bとを備えてなること
としてもよい。
【0010】また、前記艇体12の薬液供給路24の一
端には、前記艇体12の端部より突出され、前記薬液供
給ホース16を着脱自在に連結するホース継手64が設
けられてなることとしてもよい。
【0011】また、前記薬液供給ホース16は、弾力芯
線66が内部に通係された弾力ホース68と、この弾力
ホース68の外周面に装着され、比重が小さく浮力の大
きな素材で形成された浮力シート70とを有してなるこ
ととしてもよい。
【0012】次に、水田72内の水面に艇体12を浮か
べ、該艇体12に設置した噴射口機構14に、薬液供給
部18に接続された浮力を有する薬液供給ホース16を
接続させ、水田72の端部側から前記薬液供給ホース1
6の繰り出しと引き戻し操作により水田72内で艇体1
2を往復浮上走行させ、同時に薬液供給部18から薬液
供給ホース16を経由して噴射口機構14へ薬液を供給
しながら水田72内を走行する艇体12の両側地帯に薬
液を散布してなる農薬等の散布方法から構成される。
【0013】また、前記噴射口機構14は、前記艇体1
2の移動方向に対して斜め後ろ方向へ薬液を噴射する第
1噴射口38aと、同艇体12の移動方向に対して略直
交する方向へ薬液を噴射する第2噴射口38bとを備
え、艇体12が移動する方向に対して前記第1噴射口3
8aにより艇体12の移動方向に対して斜め後ろ方向へ
薬液を散布し、前記第2噴射口38bにより艇体12が
移動方向に対して略直交する方向へ薬液を散布してなる
こととしてもよい。
【0014】
【作用】本発明の農薬等の散布装置で水田に成育中の稲
の防除を行う場合には、水田の道路側に薬液供給部を配
置し、成育中の稲の株列の間に艇体を浮かべ、この艇体
に薬液供給ホースの端部を接続する。そこで、薬液供給
部から薬液供給ホースを経由して艇体の噴射口機構へ薬
液を圧送し、水田の端部側から薬液供給ホースを繰り出
して艇体を進行させ、水田の他端側に艇体が到達した後
で艇体を引き戻して株間で艇体を往復浮上走行させ、噴
射口機構から薬液を噴射しながら艇体が進行する両側の
稲に薬液を散布する。一つの株列の間の散布が終了した
ら複数の株列の間隔をおいて横移動し、再び艇体を株列
の間で往復移動させながら一つの大区画の圃場内の防除
作業を終了する。これにより、成育中の水稲の防除作業
を、作業者が水田に立ち入る必要がなく、薬害もなく、
軽労働で、安全に行うことができる。
【0015】また、前記噴射口機構は、艇体の両側部へ
薬液を噴射する噴射口を備えている。水田内で艇体を浮
上移動させ、艇体が移動する両側に薬液を自動的に散布
でき、水田内で艇体を直線的に移動させつつ往復動させ
て薬液を散布できる。
【0016】また、前記噴射口は、前記艇体の上方位置
に設置されている。艇体を移動させながら稲の上面側に
薬液を広範囲に散布できる。
【0017】また、前記噴射口機構は、前記艇体の移動
方向と斜めに交差する方向へ薬液を噴射する第1噴射口
と、同艇体の移動方向と垂直に交差する方向へ薬液を噴
射する第2噴射口と、を備えている。株列の間で艇体を
往復移動させて往路では第1噴射口から艇体に近接した
両側範囲に、復路では第2噴射口から艇体から離隔した
両側範囲に薬液を満遍なく、広範囲に散布できる。
【0018】また、前記第1噴射口は前記艇体の進行方
向に対して後ろ斜めに向けて配置されている。第1噴射
口から噴射される薬液の噴射圧力を、艇体の進行方向の
推進力として利用できる。
【0019】また、前記艇体は、その底面部に同艇体の
長手方向に沿って配設された薬液供給路を備え、この薬
液供給路には、第1、第2噴射管の基部が接続されると
共に、その上部は艇体の上方へ向けて突設され、それら
の上端部側に前記第1、第2噴射口が連通されている。
水田内で艇体を往復移動させて艇体を薬液を散布する噴
射体として利用できる。
【0020】また、前記噴射口機構は、前記噴射口から
異なる方向に向けて薬液を噴射させるための噴射切替機
構が設けられている。水田内の稲株の列を移動させなが
ら一つの列内で艇体を往復移動させ、往路においては噴
射口から斜め後方へ薬液を噴射させる。更に、復路にお
いては、噴射口から両側方法へ交差状に薬液を噴射する
様に噴射方向を切換えて散布できる。
【0021】また、前記噴射切替機構は前記薬液供給ホ
ースに沿って配置された操作索条と、この操作索条に連
係し、前記薬液の供給路に介設して設けられ、異なる方
向に向けて噴射させる噴射口の噴射切替を行う開閉弁
と、を備えている。艇体の往復移動に合わせて噴射口の
噴射切替を牽引索条で遠隔操作して行い、作業者が薬液
を吸引する危険もなく、薬害を防止できる。
【0022】また、前記艇体の薬液供給路の一端には、
前記艇体の端部より突出され、前記薬液供給ホースを着
脱自在に連結するホース継手が設けられている。艇体と
薬液供給ホースとを分離して現場へ搬送しながら搬送等
を防止し、作業現場で薬液供給ホースを薬液供給路に着
脱連結しながら防除作業ができる。
【0023】また、前記薬液供給ホースは、弾力芯線が
内部に通係された弾力ホースと、この弾力ホースの外周
面に装着され、比重が小さく浮力の大きい素材で形成さ
れた浮力シートと、を有している。艇体と共に薬液供給
ホースも水田内の用水面に浮遊でき、艇体の往復移動を
抵抗もなく円滑におこない、防除作業を軽労働で、作業
性も高く、安全に推進できる。
【0024】次に、本発明に係る農薬等の散布方法によ
れば、水田の稲株間の用水面に艇体を浮かべ、該艇体に
設置した噴射口機構に、薬液供給部に接続された薬液供
給ホースを接続させ、水田の端部側から前記薬液供給ホ
ースの繰り出しとその後の引き戻し操作で水田の稲株間
で艇体を往復浮上走行させ、同時に薬液供給部から薬液
供給ホースを経由して噴射口機構へ薬液を供給しながら
稲株間を走行する艇体の両側地帯に薬液を散布する。成
育中の稲の防除作業を、作業者が水田に立ち入る必要が
なく、薬害もなく、軽労働で、安全に行うことができ
る。また、艇体や薬液供給ホース等の構造が簡単で、製
造原価も安価であるため防除経費を大幅に節約できる。
【0025】また、前記噴射口機構は、前記艇体の移動
方向と斜めに交差する方向へ薬液を噴射する第1噴射口
と、同艇体の移動方向と垂直に交差する方向へ薬液を噴
射する第2噴射口と、を備え、前記第1噴射口で艇体が
移動する両側部に薬液を散布し、前記第1噴射口による
薬液の散布範囲の外側部に、前記第2噴射口で薬液を散
布する。水田内の稲の一つの株列間内で艇体を往復移動
させ、往路においては噴射口から斜め後方へ薬液を噴射
させ、復路においては、噴射口から両側方向へ交差状に
薬液を噴射し、斜め後方への薬液の噴射圧で推進力を補
助し、薬液の噴射量や散布範囲等を容易に調整できる。
また、艇体が往復移動する両側地帯に薬液を広範囲に満
遍なく散布できる。
【0026】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実
施例を説明する。図1ないし図6には、本発明の実施例
に係る農薬等の散布装置10が示されている。図より明
らかな様に、前記農薬等の散布装置10は、浮力を有し
た艇体12と、この艇体12に設置された噴射口機構1
4と、この噴射口機構14に接続された薬液供給ホース
16と、この薬液供給ホース16に接続された薬液供給
部18とを備えている。
【0027】図1、図2、図3に示す様に、艇体12
は、比重が小さな発泡材等を素材として扁平で細長い船
形状に形成されている。実施例においては、艇体12
は、例えば、発泡スチレン等で扁平で細長い船体22に
形成され、この船体22の両舷側の下部位置には、金属
材で舷側に沿う様にウエイト枠20、20が固定され、
このウエイト枠20、20は複数の連結枠21で連結さ
れている。これにより、艇体12は、軽くて水田内の用
水面に浮遊でき、接続した薬液供給ホース16を操作し
ながら容易に移動できる。また、艇体12が進退移動中
に舷側方向へ傾斜しても、前記金属材のウエイト枠20
による復元モーメントが転倒モーメントより大きくなっ
て艇体の転覆を防止でき、水田内を安定して移動でき
る。なお、船体22の材質は浮力を有して水面上を容易
に移動できるような素材であれば、合成樹脂等の発泡材
に限ることなく、任意の素材を選択しても良い。また、
ウエイト枠20は、両舷側に沿って設けているが、必ず
しもこれに限る必要はなく、任意形状の重りを両舷側の
下部位置に固定してもよい。
【0028】この船体22の底面側には、船体22の水
田内への繰り出し側となる端部から略中央位置にかけて
薬液供給路24が配設されている。前記噴射口機構14
は、この薬液供給路24に連通されて船体22の上方へ
と立ち上がっている。図9に示す様に、前記薬液供給部
18は、例えば、トラクタ26に牽引された台車28に
設置され、浮上ホース16を引出し自在に格納したホー
ス巻取機30と、巻取られた薬液供給ホース16に接続
した動力噴霧機32及び薬液タンク34等を備えてい
る。ホース巻取機30に巻取られた薬液供給ホース16
の先端側は案内ローラ36で案内されて船体22の薬液
供給路24に接続されている。
【0029】そして、水田の道路側に薬液供給部18を
停車させ、畦畔と平行に成育中の稲の株列の間に艇体1
2を浮かべ、動力噴霧機32で薬液タンク34内の薬液
を薬液供給ホース16へ圧送しながら噴射口機構14か
ら噴射し、同時に作業者が薬液供給ホース16を薬液供
給部18側で把持しながら繰り出し、株列の間の用水面
に浮上している艇体12を進行させる。圃場の他端側に
艇体12が到達したら逆に薬液供給ホース16を引き戻
しながら艇体12を後進させる。一つの株列で艇体12
を往復移動して薬液を散布した後で、薬液供給部18側
で作業者が艇体12を持ち上げて所要の間隔だけ横移動
し、再び艇体12を他の株列の間に浮かべ、再び薬液供
給ホース16を繰り出しながら艇体12を株列の間の他
端側へ進行させながら艇体12の噴射口機構14から薬
液を散布して行くものである。
【0030】これにより、水田で成育中の稲の防除作業
を作業者が水田に立ち入ることなく行って、散布した薬
液を頭から被る様な薬害もなく、艇体12の移動に労力
を要せず、安全に行うことができる。また、艇体や薬液
供給ホース16等の構造が簡単で、製造コストも安価で
あり、防除経費を大幅に節約できる。なお、前記薬液供
給部18は、台車28に設置しているが、必ずしも台車
に限ることなく、トラック等の荷台に設置してもよい。
【0031】前記噴射口機構14は、艇体12の両側部
へ薬液を噴射する噴射口38を備え、この噴射口38
は、艇体12の上方位置に設置されている。これによ
り、水田内で艇体12を浮上移動させながら艇体12が
移動する両側の範囲に薬液を自動的に散布できる。そし
て、水田内で艇体12を直線的に移動させる場合には、
単純に稲の株列の間を横方向にずらせながら株列の間を
往復動させるだけで農薬の散布ができ、散布効率を向上
させ得ることとなる。また、噴射口38を水平方向に設
定した場合には、成育中の稲の上面側に効率よく農薬を
散布でき、薬液を広い範囲に散布できることとなる。
【0032】噴射口機構14は、図1、図7に示す様
に、前記艇体12の移動方向と斜めに交差する方向へ薬
液を噴射する第1噴射口38aと、同艇体12の移動方
向と垂直に交差する方向へ薬液を噴射する第2噴射口3
8bとを備えている。そして、第1噴射口38aは、艇
体12の進行方向に対して後ろ斜めに向けて薬液を噴射
する様に、平面視略V形状に配置されている。これによ
り、水田内で艇体12を往復移動させながら、艇体12
に近接した両側範囲と、艇体12から離隔した両側範囲
とに薬液を広範囲に満遍なく散布し、もれなく散布でき
る。また、第1噴射口38aから後ろ斜めに向けて噴射
される薬液の噴射圧力を、艇体12の進行方向の推進力
として利用でき、薬液供給ホース16の繰り出しに力を
要することなく作業強度が軽減される。
【0033】実施例において、前記艇体12の底面部に
配設された薬液供給路24は、軽金属また硬質合成樹脂
等の軽量な管体40で形成されている。図3、図7に示
す様に、艇体12の長手進行方向の前部寄り位置と後部
寄り位置とに間隔をおいて、二つの第1噴射管42aと
第2噴射管42bとの基部が管体40に接続されて艇体
12の上方へ向けて突設されている。この第1、第2噴
射管42a、42bも同じく軽金属または硬質合成樹脂
等で形成されている。そして、艇体12の進行方向の前
部側となる第1噴射管42aの上端部に前記第1噴射口
38aが、艇体12の進行方向の後部側となる第2噴射
管42bの上端部に前記第2噴射口38bがそれぞれ連
通されている。
【0034】そして、艇体12を進行させながら第1噴
射口38aから後ろ斜め方向へ薬液を散布し、第2噴射
口38bから艇体12の両側方向へ薬液を散布する。こ
の第1、第2噴射口38a、38bからの薬液の散布
は、図9、図10に示す様に、艇体12が薬液供給ホー
ス16の繰り出しで前進するときに第1噴射口38aか
ら艇体12の両側に近接した範囲に散布し、更に、薬液
供給ホース16を引き戻しながら艇体12を後進させる
ときに第2噴射口38bから艇体12の両側から離隔し
た範囲に交互に薬液を散布するものである。これによ
り、艇体12を水田内の稲の株列の間で、前後方向に往
復移動させながら薬液を散布する噴射体として利用で
き、水田内の広範囲に渡り薬液を散布できることとな
る。
【0035】なお、第1噴射口38aは、艇体12の進
行方向となる前部へ斜め方向へ向け配置してもよく、こ
のときには、艇体12の前進のときに第2噴射口38b
から両側の離隔した範囲に散布し、艇体12の後進のと
きに第1噴射口38aから艇体の前部の斜め方向へ近接
して薬液を散布してもよい。また、第1、第2噴射口3
8a、38bから艇体12の前進と後進とに分けて薬液
を散布することに限ることなく、前進と後進との移動の
ときに第1、第2噴射口38a、38bから同時に薬液
を散布することとしてもよい。
【0036】前記噴射口機構14は、二つの第1、第2
噴射口38a、38bから異なる方向に向けて薬液を噴
射させるための噴射切替機構44が設けられている。図
3、図5に示す様に、前記噴射切替機構44は薬液供給
ホース16に沿って配置された操作索条46と、この操
作索条46に連係し、薬液の供給路に介設して設けら
れ、異なる方向に向けて薬液を噴射させる第1、第2噴
射口38a、38bの噴射切替を行う開閉弁48a、4
8bとを備えている。
【0037】実施例において、前記開閉弁48a、48
bは、艇体12の薬液供給路24に連通した第1、第2
噴射管42a、42bの艇体12上面寄り位置に連通さ
れている。この開閉弁48a、48bはそれぞれハンド
ル50を有し、このハンドル50が水平方向に倒伏した
状態で開弁され、鉛直方向に起立したときに閉弁状態に
なる様に設定されている。この開閉弁48a、48bの
上方位置において、第1、第2噴射管42a、42bに
は案内ローラ52、52が軸支され、更に艇体12の後
部側の上面にも2個の案内ローラ54、54が軸支され
ている。そして第1噴射管42a側の開閉弁48aの水
平に倒伏した操作ハンドル50に連結された操作線56
が、案内ローラ52、52に通係されて第2噴射管42
b側の開閉弁50の鉛直方向に設定された操作ハンドル
50に連結され、更に艇体12上面の案内ローラ54、
54に通係されている。
【0038】この状態で第1噴射口38a側の開閉弁4
8aは開弁され、第2噴射口38b側の開閉弁48bは
閉弁された状態となり、次に操作線56を艇体12の後
部側に牽引すると、第1噴射口38a側の開閉弁48a
は操作ハンドル50が起立して閉弁され、第2噴射口3
8b側の開閉弁48bは操作ハンドル50が水平に倒伏
して開弁される。この操作線56と薬液供給ホース16
に沿って配置する操作索条46とは継手58で着脱連結
され、また操作索条46は薬液供給ホース16に間隔を
おいて設けた複数の止め具60に着脱自在に係着され、
その端部に牽引リング62が設けられている。
【0039】この薬液供給ホース16を薬液供給部18
のホース巻取機30から引き出しながら繰り出すとき
に、図示しない巻取り部に巻き込んだ操作索条46を引
き出して止め具60に係着しながら第1噴射口38aか
ら薬液を散布してゆく。次に、薬液供給ホース16を引
き戻すときに、操作索条46を牽引して第1噴射口38
a側の開閉弁48aを閉弁し、第2噴射口38b側の開
閉弁48bを開弁して第2噴射口38bから薬液を散布
する。薬液供給ホース16をホース巻取機30に格納す
るときには、操作索条46を薬液供給ホース16から外
しながら他の巻取り部に収納する。
【0040】これにより、水田内の稲の株列の間で艇体
12を往復移動させ、往路においては第1噴射口38a
から進行方向の斜め後方へ薬液を噴射させ、復路におい
ては、操作索条46の端部の牽引リング62を把持して
牽引し、第1噴射口38a側の開閉弁48aを閉弁する
と共に第2噴射口38b側の開閉弁48bを開弁させ
る。そして、第2噴射口38bから両側方法へ交差状に
薬液を噴射する様に噴射方向を切換えて引き戻すもので
ある。そして、往路においては斜め後方への薬液の噴射
圧で推進力を補助する。また、噴射方向の切替えによっ
て薬液の噴射量や散布範囲等を容易に調整できる。ま
た、艇体12の往復移動に合わせて第1、第2噴射口3
8a、38bの噴射切替を遠隔操作で行うことができ、
散布された薬液を作業者が吸引する危険もなく、薬害を
防止できることとなる。
【0041】なお、前記噴射切替機構44は、開閉弁4
8a、48bのいずれかを操作索条46による遠隔操作
で開閉することに限ることなく、前記開閉弁48a、4
8bに替えて電磁弁を第1、第2噴射管42a、42b
に設け、薬液供給ホース16に沿って制御線を配線して
スイッチ動作によりそれぞれの電磁弁を開閉弁しながら
第1、第2噴射口38a、38bの噴射切替をおこなっ
てもよい。また、前記開閉弁を艇体12の往路と復路に
おいて作業者が手動で切替操作してもよい。
【0042】図3、図7に示す様に、艇体12の薬液供
給路24の一端には、前記艇体12の端部より突出さ
れ、前記薬液供給ホース16を着脱自在に連結するた
め、ソケット継手、回り継手等のホース継手64が設け
られている。これにより、艇体12と薬液供給ホース1
6とを分離してコンパクトに格納しながら嵩張ることな
く現場へ搬送できて艇体12や薬液供給ホース16の破
損等を防止できる。また、作業現場で薬液供給ホース1
6を艇体12の薬液供給路24に簡易に着脱連結しなが
ら防除作業を行える。
【0043】図6に示す様に、薬液供給ホース16は、
弾力芯線66が内部に通係された弾力ホース68と、こ
の弾力ホース68の外周面に装着され、比重が小さく浮
力の大きい素材で形成された浮力シート70とを有して
いる。弾力芯線66は、例えば剛性を備えたグラスファ
イバ線を使用し、弾力ホース64としてはポリエチレン
や塩化ビイール等を素材とした比重の小さいホースを使
用する。そして、比重が小さく浮力の大きい素材であ
る、例えば発泡スチレン等の発泡シートで形成した浮力
シート70を弾力ホース68の外周面に周回状に固定し
ている。
【0044】これにより、薬液供給ホース16は、軽く
て水田の用水面で浮遊でき、薬液供給ホース16は、そ
の繰り出しと引き戻し操作のときに土壌に接触すること
なく、繰り出しと引き戻し操作を抵抗もなく円滑に行う
ことができる。従って、浮力を備えた艇体12と共に防
除作業を軽労働で、作業性も高く、安全に推進できるこ
ととなる。
【0045】なお、本実施例において、第1、第2噴射
口38a、38bは第1、第2噴射管42a 、42b
の上端に個別に設けているが、これに限ることなく、一
つの噴射管の上端に二つの第1、第2噴射口38a、3
8bを設けてそれぞれ開閉弁で薬液の噴射を制御しても
よい。また、一つの噴射口の噴射方向を艇体の進行方向
の前後の斜め方向へ回動させたり、或は斜め方向から艇
体の進行方向と垂直に交差した方向に自動的に変向でき
る様に構成して部品材料を節約してもよい。また、各噴
射口は、艇体12の上面側に直に設置し、稲の株列に直
接薬液を噴射する様に構成してもよく、これにより稲株
内に寄生する害虫を効率的に防除できることとなる。
【0046】次に、本発明に係る農薬等の散布方法を、
前記農薬等の散布装置10の作用と共に説明する。図
8、図9に示す様に、水田72に成育中の稲74の防除
を行う場合には、水田72の道路76側に薬液供給部1
8を停車させ、畦畔と平行に成育中の稲の株列の間に艇
体12を浮かべ、この艇体12のホース継手64に薬液
供給ホース16の端部を継手する。そこで、薬液供給部
18の動力噴霧機32を駆動して薬液を薬液供給ホース
16から噴射口機構14へ圧送し、水田72の端部側か
らの薬液供給ホース16の繰り出し、その後の引き戻し
操作で水田の株間で艇体12を往復浮上走行させ、噴射
口機構14から薬液を噴射しながら艇体12の両側の稲
に薬液を散布する。一つの株列の間の散布が終了したら
複数の株列の間隔をおいて横移動し、再び艇体12を株
列の間で往復移動させながら一つの大区画の圃場内の防
除作業を終了する。 これにより、成育中の稲の防除作
業を、作業者が水田に立ち入る必要がなく、薬害もな
く、軽労働で、安全に行うことができ、また、艇体や薬
液供給ホース等の構造も簡単で、製造原価が安価であ
り、防除経費を大幅に節約できる。
【0047】また、前記噴射口機構14は、前記艇体1
2の移動方向と斜めに交差する方向へ薬液を噴射する第
1噴射口38aと、同艇体12の移動方向と垂直に交差
する方向へ薬液を噴射する第2噴射口38bとを備えて
いる。そして、第1噴射口38aに連通した開閉弁48
aを開弁させ、第2噴射口38bに連通した開閉弁48
bを閉弁した状態で薬液供給ホース16の繰り出しで艇
体12を進行させるものであり、図9に示す様に、薬液
は第1噴射口38aから艇体12の進行方向の斜め後方
へ噴射されながら艇体12に近接した両側の範囲に薬液
を散布する。このとき薬液供給ホース16に沿って操作
索条46を繰り出してゆき、圃場の他端側に艇体12が
到達したら、操作索条46を牽引して噴射切替機構44
により第1噴射口38a側の開閉弁48aを閉弁し、第
2噴射口38b側の開閉弁48bを開弁させて薬液を艇
体12と垂直に交差した両側方向へ、第1噴射口38a
による薬液の散布範囲の外側部へ、図10に示す様に薬
液を散布しながら薬液供給ホース16を引き戻して一つ
の株列の間の散布を終了する。
【0048】一つの株列の間の散布を終了した後で、薬
液供給部18側で作業者が艇体12を持ち上げて略20
m程度の間隔だけ横移動し、再び艇体12を稲の株列の
間に浮かべ薬液供給ホース16を繰り出しながら艇体1
2を株列の間の他端側へ進行させながら艇体12の噴射
口機構14から薬液を散布して行くものである。従っ
て、水田内の稲株の一つの列間内で艇体12を往復移動
させ、往路においては第1噴射口38aから斜め後方へ
薬液を噴射させ、復路においては、第2噴射口38bか
ら両側方向へ交差状に薬液を噴射し、斜め後方への薬液
の噴射圧で推進力を補助し、薬液の噴射量や散布範囲等
を容易に調整できる。また、艇体12が往復移動する両
側地帯に薬液を広範囲に満遍なく散布しながら防除効率
が向上することとなる。なお、本発明の農薬等の散布装
置及び散布方法は、水田の稲の防除に限ることなく、例
えば、水田で栽培するい草の防除に実施してもよい。ま
た、薬液の散布に限ることなく、粉剤の散布に利用して
もよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る農薬等
の散布装置によれば、浮力を有した艇体と、この艇体に
設置された噴射口機構と、この噴射口機構に接続された
薬液供給用浮上ホースと、この薬液供給用浮上ホースに
接続された薬液供給部と、を備えてなることにより、成
育中の稲の防除作業を、作業者が水田に立ち入る必要が
なく、薬害もなく、軽労働で、安全に行うことができ
る。また、艇体や浮上ホース等の構造が簡単で、製造原
価も安価であり、防除経費を大幅に節約できる。
【0050】また、前記噴射口機構は、前記艇体の移動
方向と斜め後ろ方向へ薬液を噴射する第1噴射口と、同
艇体の移動方向と垂直に交差する方向へ薬液を噴射する
第2噴射口とを備えてなることにより、水田内で艇体を
往復移動させながら、艇体に近接した両側地帯と、艇体
から離隔した両側地帯とに薬液を広範囲に満遍なく散布
し、散布もれがない。第1噴射口から噴射される薬液の
噴射圧力を、艇体の進行方向の推進力として利用でき、
浮上ホースの繰り出しに力を要することなく作業労力が
軽減される。
【0051】また、前記艇体は、その底面部に同艇体の
長手方向に沿って配設された薬液供給路を備え、この薬
液供給路には、第1、第2噴射管の基部が接続されると
共に、その上部は艇体の上方へ向けて突設され、それら
の上端部側に前記第1、第2噴射口が連通されてなるこ
とにより、艇体を水田内で往復移動させながら薬液を散
布する噴射体として実現でき、水田内へ広範囲に薬液を
散布できる。
【0052】また、前記噴射口機構には、噴射口から異
なる方向に向けて薬液を噴射させるための噴射切替機構
が設けられてなることにより、水田内の稲株の列を移動
させながら一つの列内で艇体を往復移動させ、往路にお
いては噴射口から斜め後方へ薬液を噴射させ、復路にお
いては、噴射口から両側方向へ交差状に薬液を噴射する
様に噴射方向を切換えて、斜め後方への薬液の噴射圧で
推進力を補助し、薬液の噴射量や散布範囲等を容易に調
整できる。
【0053】また、前記噴射切替機構は前記薬液供給ホ
ースに沿って配置された操作索条と、この操作索条に連
係し、前記薬液の供給路に介設して設けられ、異なる方
向に向けて噴射させる噴射口の噴射切替を行う開閉弁
と、を備えてなることにより、艇体の往復移動に合わせ
て噴射口の噴射切替を遠隔操作で行うことができ、散布
された薬液を作業者が吸引する危険もなく、薬害を防止
できる。
【0054】また、前記艇体の薬液供給路の一端には、
前記艇体の端部より突出され、前記薬液供給ホースを着
脱自在に連結するホース継手が設けられてなることによ
り、艇体と薬液供給ホースとを分離し、コンパクトに格
納しながら嵩張ることなく現場へ搬送でき、艇体や薬液
供給ホースの破損等を防止できる。また、作業現場で薬
液供給ホースを薬液供給路に着脱連結しながら防除作業
ができる。
【0055】また、前記薬液供給ホースは、弾力芯線が
内部に通係された弾力ホースと、この弾力ホースの外周
面に装着され、比重が小さく浮力の大きな素材で形成さ
れた浮力シートとを有してなることにより、水田の用水
面で薬液供給ホースを浮遊させながら薬液供給ホースの
繰り出しと引き戻し操作を、抵抗もなく円滑に行うこと
ができ、防除作業を軽労働で、作業性も高く、安全に推
進できる。
【0056】次に、本発明に係る農薬等の散布方法によ
れば、水田内の水面に艇体を浮かべ、該艇体に設置した
噴射口機構に、薬液供給部に接続された薬液供給ホース
を接続させ、水田の端部側から前記薬液供給ホースの繰
り出しと引き戻し操作で水田内で艇体を往復浮上走行さ
せ、同時に薬液供給部から薬液供給ホースを経由して噴
射口機構へ薬液を供給しながら水田内を走行する艇体の
両側地帯に薬液を散布してなることにより、成育中の水
稲の防除作業を、作業者が水田に立ち入る必要がなく、
薬害もなく、軽労働で、安全に行うことができる。ま
た、艇体や薬液供給ホース等の構造が簡単で、製造原価
も安価であり、防除経費を大幅に節約できる。
【0057】また、前記噴射口機構は、前記艇体の移動
方向に対して斜め後ろ方向へ薬液を噴射する第1噴射口
と、同艇体の移動方向と略直交する方向へ薬液を噴射す
る第2噴射口と、を備え、艇体の移動方向に対して前記
第1噴射口で斜め後ろ方向へ薬液を散布し、前記第2噴
射口で略直交する方向へ薬液を散布してなることによ
り、水田内の稲の一つの株列間内で艇体を往復移動さ
せ、往路においては噴射口から斜め後方へ薬液を噴射さ
せ、復路においては、噴射口から両側方向へ交差状に薬
液を噴射し、斜め後方への薬液の噴射圧で推進力を補助
し、薬液の噴射量や散布範囲等を容易に調整できる。ま
た、艇体が往復移動する両側地帯に薬液を広範囲に満遍
なく散布して散布効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る農薬等の散布装置の艇体を示した
平面図である。
【図2】図1に示す艇体の底面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】噴射切替機構を示した艇体及び薬液供給ホース
の一部正面図である。
【図6】薬液供給ホースの長手方向に沿った一部拡大断
面図である。
【図7】本発明に係る農薬等の散布装置の艇体及び薬液
供給部の斜視図である。
【図8】農薬等の散布装置で水田内を防除する状態を示
した正面図である。
【図9】図8に示す農薬等の散布装置で水田内を防除す
る状態の平面図である。
【図10】噴射口機構の第1、第噴射口からの薬液の散
布を艇体の繰り出し側から透視した説明図である。
【符号の説明】
10 農薬等の散布装置 12 艇体 14 噴射口機構 16 薬液供給ホース 18 薬液供給部 24 薬液供給路 38a 第1噴射口 38b 第2噴射口 42a 第1噴射管 42b 第2噴射管 44 噴射切替機構 46 操作索条 48a 開閉弁 48b 開閉弁 64 ホース継手 66 弾力芯線 68 弾力ホース 70 浮力シート 72 水田

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水田内に配置され浮力を有した艇体と、
    この艇体に設置された噴射口機構と、 この噴射口機構に連通され該艇体に繰り出し、引き戻し
    自在に接続された浮力を有する薬液供給ホースと、 この薬液供給ホースに接続され水田の近傍に設置された
    薬液供給部と、を備え、前記薬液供給ホースの繰り出し、引き戻し操作により前
    記艇体を前後に移動させつつ前記噴射口機構を介して薬
    液散布を行なうことを特徴として なる農薬等の散布装
    置。
  2. 【請求項2】 前記噴射口機構は、前記艇体の移動方向
    に対して斜め後ろ方向へ薬液を噴射する第1噴射口と、
    同艇体の移動方向に対して略直交する方向へ薬液を噴射
    する第2噴射口と、を備えてなる請求項1記載の農薬等
    の散布装置。
  3. 【請求項3】 前記艇体は、その底面部に同艇体の長手
    方向に沿って配設された薬液供給路を備え、 この薬液供給路には、第1、第2噴射管の基部が接続さ
    れると共に、その上部は艇体の上方へ向けて突設され、 それらの上端部側に前記第1、第2噴射口が連通されて
    なる請求項2記載の農薬等の散布装置。
  4. 【請求項4】 前記噴射口機構は、前記第1、第2噴射
    口からの薬液噴射を切替えて噴射させる噴射切替機構が
    設けられてなる請求項2または3記載の農薬等の散布装
    置。
  5. 【請求項5】 前記噴射切替機構は前記薬液供給ホース
    に沿って配置された操作索条と、この操作索条に連係
    し、前記薬液の供給路に介設して設けられ、異なる方向
    に向けて噴射させる噴射口の噴射切替を行う開閉弁と、
    を備えてなる請求項4記載の農薬等の散布装置。
  6. 【請求項6】 前記艇体の薬液供給路の一端には、前記
    艇体の端部より突出され、前記薬液供給ホースを着脱自
    在に連結するホース継手が設けられてなる請求項3ない
    し5のいずれかに記載の農薬等の散布装置。
  7. 【請求項7】 前記薬液供給ホースは、弾力芯線が内部
    に通係された弾力ホースと、この弾力ホースの外周面に
    装着され、比重が小さく浮力の大きな素材で形成された
    浮力シートと、を有してなる請求項1ないし6のいずれ
    かに記載の農薬等の散布装置。
  8. 【請求項8】 水田内の水面に艇体を浮かべ、 該艇体に設置した噴射口機構に、薬液供給部に接続され
    浮力を有する薬液供給ホースを接続させ、 水田の端部側から前記薬液供給ホースの繰り出しと引き
    戻し操作により水田内で艇体を往復浮上走行させ、 同時に薬液供給部から薬液供給ホースを経由して噴射口
    機構へ薬液を供給しながら水田内を走行する艇体の両側
    地帯に薬液を散布してなる農薬等の散布方法。
  9. 【請求項9】 前記噴射口機構は、前記艇体の移動方向
    に対して斜め後ろ方向へ薬液を噴射する第1噴射口と、
    同艇体の移動方向に対して略直交する方向へ薬液を噴射
    する第2噴射口と、を備え、 前記第1噴射口により艇体の移動方向に対して斜め後ろ
    方向へ薬液を散布し、前記第2噴射口により艇体の移動
    方向に対して略直交する方向へ薬液を散布してなる請求
    項8記載の農薬等の散布方法。
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